JP2014057181A - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014057181A
JP2014057181A JP2012200117A JP2012200117A JP2014057181A JP 2014057181 A JP2014057181 A JP 2014057181A JP 2012200117 A JP2012200117 A JP 2012200117A JP 2012200117 A JP2012200117 A JP 2012200117A JP 2014057181 A JP2014057181 A JP 2014057181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
pixel value
optical system
pixels
image processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012200117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5988790B2 (ja
JP2014057181A5 (ja
Inventor
Norito Hiasa
法人 日浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012200117A priority Critical patent/JP5988790B2/ja
Priority to CN201310415360.3A priority patent/CN103685922B/zh
Priority to US14/024,746 priority patent/US9894252B2/en
Publication of JP2014057181A publication Critical patent/JP2014057181A/ja
Publication of JP2014057181A5 publication Critical patent/JP2014057181A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5988790B2 publication Critical patent/JP5988790B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/21Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/50Image enhancement or restoration by the use of more than one image, e.g. averaging, subtraction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/81Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/95Computational photography systems, e.g. light-field imaging systems
    • H04N23/951Computational photography systems, e.g. light-field imaging systems by using two or more images to influence resolution, frame rate or aspect ratio
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2200/00Indexing scheme for image data processing or generation, in general
    • G06T2200/21Indexing scheme for image data processing or generation, in general involving computational photography
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10052Images from lightfield camera
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20212Image combination
    • G06T2207/20216Image averaging
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20212Image combination
    • G06T2207/20221Image fusion; Image merging

Abstract

【課題】視差画像を合成して得られた画像のノイズを効果的に低減する画像処理装置を提供する。
【解決手段】入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な画像処理装置であって、入力画像の撮影条件情報を記憶する記憶部と、撮影条件情報を用いて入力画像から出力画像を生成する画像処理部とを有し、画像処理部は、結像光学系と複数の画素を有する撮像素子とを介して、複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である入力画像を取得し、被写体空間の同一領域の情報を取得した入力画像の画素群の平均画素値を算出して画素群のそれぞれの画素値を平均画素値で置換し、平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して出力画像を生成する。
【選択図】図14

Description

本発明は、入力画像の再構成を行うことによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な画像処理装置に関する。
近年、撮像素子で取得されたデータに対して演算を行い、それに応じたデジタル画像処理を行うことで様々な画像の出力を行う撮像装置が提案されている。非特許文献1、2には、「Light Field Photography」を用いて、被写体空間の光の2次元強度分布と光線の角度情報、すなわち視差情報を同時に取得する撮像装置が開示されている。光の2次元強度分布と光線の角度情報は、合わせてライトフィールドと呼ばれ、ライトフィールドを取得することで被写体空間の3次元的な情報を得ることができる。取得したライトフィールドを用いて画像の再構成処理を行うことにより、リフォーカスと呼ばれる画像のピント位置の変更、撮影視点の変更、被写界深度の調整などが可能となる。
一方、表示デバイスの進歩に伴い、撮像装置の更なる高画質化も要求されている。高画質化のためには、画像のノイズを低減することが重要である。特許文献1には、複数の撮像光学系を介して取得した画像を合成することにより、ノイズを低減する方法が開示されている。
特開平6−86332号公報
Ren Ng,et al.,"Light Field Photography with a Hand−held Plenoptic Camera",2005 Computer Science Technical Report CTSR Todor Georgiev,et al.,"Superresolution with Plenoptic 2.0 Camera",2009 Optical Society of America
しかしながら、特許文献1に開示されているノイズ低減方法では、同一の被写体を撮像している画素を単純に合成している。このとき、ノイズがポワソン分布に従うとすると、N個の画素が合成されることで、平均化によりノイズはN−1/2倍まで低減される。しかし、表示デバイスの進歩によって、画像には更なる高画質化が望まれており、特許文献1に開示されているノイズ低減方法では不十分である。
そこで本発明は、視差画像を合成して得られた画像のノイズを効果的に低減させる画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラムを提供する。
本発明の一側面としての画像処理装置は、入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な画像処理装置であって、前記入力画像の撮影条件情報を記憶する記憶部と、前記撮影条件情報を用いて前記入力画像から前記出力画像を生成する画像処理部とを有し、前記画像処理部は、結像光学系と複数の画素を有する撮像素子とを介して、複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得し、前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換し、前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な撮像装置であって、結像光学系と、複数の画素を備えた撮像素子と、被写体面の同一位置からの光線を、該光線が通過する前記結像光学系の瞳領域に応じて、前記撮像素子の互いに異なる画素に入射させるレンズアレイと、前記撮像素子で取得された前記入力画像から前記出力画像を生成する画像処理部とを有し、前記画像処理部は、前記結像光学系、前記撮像素子、および、前記レンズアレイを介して、複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得し、前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換し、前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な撮像装置であって、正の屈折力を有する複数の光学系を備えた結像光学系と、複数の画素を備えた少なくとも1つの撮像素子と、前記撮像素子で取得された前記入力画像から前記出力画像を生成する画像処理部とを有し、前記結像光学系の瞳を、前記複数の光学系の瞳を合成した瞳であるとしたとき、前記複数の光学系は、被写体面の同一位置からの光線を、該光線が通過する前記結像光学系の瞳領域に応じて、前記撮像素子の互いに異なる画素に入射させるように配列されており、前記画像処理部は、前記結像光学系および前記撮像素子を介して、複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得し、前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換し、前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成する。
本発明の他の側面としての画像処理方法は、入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な画像処理方法であって、結像光学系と複数の画素を有する撮像素子とを介して複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得するステップと、前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換するステップと、前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成するステップとを有する。
本発明の他の側面としての画像処理プログラムは、入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な画像処理プログラムであって、結像光学系と複数の画素を有する撮像素子とを介して複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得するステップと、前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換するステップと、前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成するステップとを情報処理装置に実行させるように構成されている。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、視差画像を合成して得られた画像のノイズを効果的に低減する画像処理方法を提供することができる。
実施例1における撮像光学系の概略構成図である。 実施例2における撮像光学系の概略構成図である。 実施例2における撮像光学系の概略構成図である。 実施例3における撮像光学系の概略構成図である。 実施例1における撮像装置のブロック図である。 実施例1における撮像光学系の断面図である。 実施例1におけるリフォーカス画像生成に関する説明図である。 実施例1におけるリフォーカス範囲の説明図である。 実施例1における撮像光学系と物体距離との関係図である。 実施例1における撮像素子とレンズアレイとの関係図である。 実施例1における撮影シーンの一例を示す図である。 実施例1における視差画像の一例を示す図である。 実施例1におけるリフォーカス画像の一例を示す図である。 実施例1における画像処理方法のフローチャートである。 実施例2における画像処理システムのブロック図である。 実施例2における撮像光学系の断面図である。 実施例2におけるリフォーカス画像生成に関する説明図である。 実施例2におけるリフォーカス範囲の説明図である。 実施例3における撮像装置のブロック図である。 実施例3における撮像光学系の概略構成図である。 実施例3における光学系の断面図である。 実施例3におけるリフォーカス画像生成に関する説明図である。 実施例3におけるリフォーカス範囲の説明図である。 実施例2、3における画像処理方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
本実施例の画像処理方法は、入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能である。この入力画像は、被写体空間を異なる視点から撮影し、ライトフィールドを取得した画像(視差画像)であり、以下のような撮像装置で取得される。すなわち撮像装置は、正の屈折力を有する光学系を複数配列するか、結像光学系の像側にレンズアレイを配置することで、ライトフィールドを取得可能に構成されている。
図1乃至図4は、このような撮像装置を構成する撮像光学系の例である。撮像光学系とは、結像光学系および撮像素子を備えて構成されており、レンズアレイが設けられている場合にはレンズアレイを含めて撮像光学系を構成する。また、他のライトフィールドの取得方法として、被写体空間の光の2次元強度分布を取得する撮像装置を用いて、撮像装置の位置を変化させながら複数回撮影を行う方法が考えられる。この場合、ライトフィールド(視差画像)は、互いに異なる時間における被写体空間を撮像して取得される。このため、被写体空間に移動物体が存在する場合、正しい情報(視差情報)を得ることができない。したがって、撮像光学系は、図1乃至図4に示されるように、視差画像(複数の視差画像)を同時に取得可能な構成であることが望ましい。
図1乃至図4中に示される被写体面201の上には、人物や物体が必ずしも存在していなくてよい。これは、再構成処理によって、被写体面201よりも奥または手前に存在する人物や物体に対して、撮影後でもピントを合わせることができるためである。また、以下の各実施例の説明は、簡単のために1次元系を用いて行うが、2次元系に関しても同様の議論が成り立つ。
まず、図5を参照して、本発明の実施例1における撮像装置の構成について説明する。図5は、本実施例における撮像装置のブロック図である。本実施例の画像処理方法は、撮像装置の画像処理部105により実行される。
撮像素子103は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などの2次元撮像素子であり、複数の画素を備える。結像光学系101(主レンズ群)及びレンズアレイ102を介して撮像素子103に入射した光線のエネルギーは電気信号(アナログ信号)となり、A/Dコンバータ104でデジタル信号へ変換される。このデジタル信号は、画像処理部105にて所定の処理が行われ、半導体メモリなどの画像記録媒体110に所定のフォーマットで保存される。この際、同時に状態検知部108から得られた撮像装置の撮像条件情報も保存される。撮影条件情報とは、撮影距離や絞り、ズームレンズにおける焦点距離などである。状態検知部108は、システムコントローラ111から撮影条件情報を直接得てもよいし、撮像光学系に関する情報に関しては光学系制御部107から得ることもできる。
画像記録媒体110に保存された画像を表示部106に表示する際には、画像処理部105で撮影条件情報に基づいた再構成処理が施される。その結果、表示部106には所望の視点、ピント位置や被写界深度に再構成された画像が表示される。また高速化のため、所望の画像設定(視点、ピント、被写界深度など)を予め記憶部109に保存し、画像記録媒体110を介さずに再構成画像を表示部106に直接表示させてもよい。さらに、画像記録媒体110に記録する画像は、再構成後の画像でもよい。以上の一連の制御は、システムコントローラ111により行われ、撮像光学系の機械的な駆動はシステムコントローラ111の指示によって光学系制御部107で行われる。
次に、図1および図6を参照して、本実施例における撮像光学系の構成について説明する。図1は、撮像光学系の概略構成図である。図6は、撮像光学系の断面図である。撮像光学系は、結像光学系101、レンズアレイ102、および、撮像素子103を備えて構成される。本実施例において、レンズアレイ102は、複数のレンズ(小レンズ)を用いて構成され、小レンズは固体レンズで構成されている。ただし本実施例はこれに限定されるものではなく、液体レンズ、液晶レンズ、または、回折光学素子などを用いてレンズアレイ102を構成してもよい。レンズアレイ102を構成する小レンズは、両側の面が凸形状を有している。ただし本実施例はこれに限定されるものではなく、一方側の面が平面で他方側の面が凸形状を有していてもよい。
レンズアレイ102は、結像光学系101の被写体面201に対する像側共役面に配置されている。またレンズアレイ102は、結像光学系101の射出瞳と撮像素子103とが略共役関係となるように構成されている。被写体面201上の同一位置からの光線は、結像光学系101及びレンズアレイ102を通過した後、この光線の被写体面201上での位置と角度に応じて、撮像素子103の互いに異なる画素へ入射し、ライトフィールドが取得される。ここでレンズアレイ102は、被写体面201上の異なる位置を通過した光線が、同一の画素へ入射するのを防ぐように機能する。その結果、撮像素子103において、被写体面201上の同一の領域を複数の視点から撮影した画素群が並んだ画像が取得される。図1に示される構成では、被写体面201上の同一の位置を3つの画素(2次元では9画素)が撮像している。このため本実施例の撮像光学系は、光の2次元強度分布のみを取得する撮像光学系に対して、2次元的な空間解像度が1/9に低下する。これは、被写体面201上の同一の位置を撮像する画素の数が変化しても、定性的に同じである。
また、レンズアレイ102を構成する小レンズの像側(撮像素子103側)の面は、凸形状を有することが望ましい。これにより、レンズアレイ102の非点収差を低減し、撮像素子103上で得られる画像が鮮鋭になる。逆に、像側の面が凸形状でない場合、非点収差が大きくなり、各小レンズにより形成される画像の周辺部がぼけてしまう。この画像のぼけた部分を再構成処理に用いると、鮮鋭な再構成画像が得られない。また、小レンズの物体側(結像光学系101側)の面は、平面または凸形状を有することがより望ましい。これにより、小レンズの曲率が緩まって収差が低減され、画像の鮮鋭さを更に向上させることができる。
続いて、本実施例におけるリフォーカス処理について説明する。リフォーカス処理に関しては、「Fourier Slice Photography」(Ren Ng著、2005 ACM Trans. Graph.24,735−744参照)にて詳述されているため、ここでは簡単に説明する。図7を参照して、リフォーカス画像を生成する方法の一例について説明する。図7(a)、(b)は、図1に示される撮像光学系において、レンズアレイ102と撮像素子103の部分を詳細に示した図である。図7(a)、(b)中の一点鎖線は、各画素の中心と、この画素に対応した小レンズの像側主点を通過する光線の経路を延長したものである。仮想結像面203は、リフォーカスによりピントを合わせようとする物体側の面に対する結像光学系101の像側共役面である。ただし本実施例において、像側共役面がレンズアレイ102の物体側主平面よりも像側に位置した場合、像側共役面をレンズアレイ102の主平面間隔だけ像側へ移動した面が仮想結像面203となる。撮像素子103で得られた画素値を、一点鎖線に沿って仮想結像面203へ平行移動させて合成することで、所望のピント位置でのリフォーカス画像を生成することができる。
例えば、図1中の被写体面201にピントの合った画像を生成するには、図7(b)に示されるように、被写体面201と結像光学系101を介して共役な面、すなわちレンズアレイ102の主平面(像側主平面)に仮想結像面203を設定すればよい。図7(a)、(b)において、リフォーカス画像生成の際の平行移動した画素は、破線で表され、分りやすくするために重ねずにずらして描画している。図7(a)、(b)に示されるように、任意のリフォーカス画像を生成する際、画素に入射した光束が通過した結像光学系101の瞳領域が同じである場合、それらの画素は平行移動量が同じであることが分かる。したがって、リフォーカス画像生成時の画素の操作は、画素に入射する光束が通過した結像光学系101の瞳領域に応じて決定される。
次に、リフォーカスが可能な範囲に関して説明する。結像光学系101の開口径は有限であるため、撮像素子103で得られるライトフィールドの角度成分、すなわち視差情報も有限である。したがって、リフォーカスが可能な範囲は、有限の範囲に限定される。ここで、光の2次元強度分布をライトフィールドの空間成分と呼ぶ。このとき、リフォーカス範囲は、空間成分のサンプリングピッチΔyおよび角度成分のサンプリングピッチΔuにより決定され、その係数α±は以下の式(1)のように与えられる。
式(1)を用いて表される像側のリフォーカス範囲α〜αと、結像光学系101に対して共役な範囲が、物体側のリフォーカス範囲となる。ここでsは、結像光学系101の像側主平面と被写体面201に対する結像光学系101の像側共役面との間隔である。
図8は、リフォーカス範囲の説明図である。図8に示される構成例では、レンズアレイ102の1次元的な周期が3画素となっているため、空間成分のサンプリングピッチΔyは、撮像素子103の画素ピッチの3倍となる。角度成分のサンプリングピッチΔuは、結像光学系101の射出瞳が3分割(2次元では9分割)されているため、射出瞳径の1/3となる。式(1)で表されるリフォーカス範囲を超えると、取得したライトフィールドでは情報が不足し、正しいリフォーカス画像を生成することができない。式(1)は、撮像素子103の画素ピッチΔが結像光学系101の射出瞳距離Pに対して十分小さいことから、次の式(2)のように近似できる。
ここで、結像光学系101の射出瞳距離Pとは、結像光学系101の射出瞳面と被写体面201に対する結像光学系101の像側共役面との間の距離である。また、Nは結像光学系101の瞳の1次元分割数、Fは結像光学系101のF値、ΔLAはレンズアレイ102のピッチである。図7の一点鎖線に沿って、ある小レンズに対応した画素群を平行移動させると、式(2)の最大リフォーカス量を超えたところで、各画素の間隔がΔyより大きくなり、情報が欠落した領域が生じる。この場合、正しいリフォーカス画像を生成することができない。
次に、本実施例におけるノイズ低減処理(画像処理方法)に関して説明する。まず、従来の再構成方法によるノイズ低減効果について述べる。理解を容易にするため、図1の構成で結像光学系101の1次元瞳分割数を2とし、図9に示される構成の場合について考える。図9は、本実施例における撮像光学系と物体距離との関係図である。ただし、以下の議論はこれに限定されるものではない。
図10は、図9の撮像素子103とレンズアレイ102(のピッチ)との関係図である。図10において、実線で示される四角形は、撮像素子103の画素を表す。また、最も接近した2つの円(隣接する2つの円)の中心の間隔は、レンズアレイ102のピッチを表す。ここで、破線で示される円は、1つの小レンズを通過した光線が入射する領域を表す。この領域は、図10において円形状で示されているが、結像光学系101の瞳形状に応じて変化する。図9の構成では、瞳分割数が2次元的には4であるため、図10に示されるように1つの小レンズに対応する画素数は4となる。このとき、それぞれの円の中心に対して同一位置にある画素のみを抽出すると、同一のある視点から撮像した画像が得られる。また図10において、破線で描かれた円の外側の領域は、光線が入射しない領域であり、不感帯と呼ばれる。
ここで、図9の構成において、図11に示されるような被写体空間を撮影した場合を考える。図11は、本実施例における撮影シーンの一例を示す図である。図11に示される被写体空間では、被写体面201上に被写体Aが位置し、その背後に離れて被写体B、さらに離れて被写体Cがそれぞれ位置している。図11中の一点鎖線は、撮像装置10の水平方向の画角を表す。
図12は、本実施例における視差画像の一例を示す図であり、撮像素子103で取得された画像から各視点に対応した画素を抽出した画像を示している。図12(a)〜(d)は、4分割された結像光学系101の瞳のそれぞれの領域から被写体空間を見た画像である。ここで、各視点の画像は18×12画素で構成されているが、画素数はこれに限定されるものではない。図9からも分かるように、被写体面201上の物点は、視点に依存せずレンズアレイ102の同一位置に結像するため、視差は発生しない。このため、被写体Aは図12(a)〜(d)の同一位置に撮像される。一方、異なる物体距離に存在する被写体Bには視差が発生する。このため、図12(a)〜(d)に示されるように、被写体Bは、各々ずれた位置に撮像される。
図13は、本実施例におけるリフォーカス画像の一例を示す図である。図12(a)〜(d)の画像を被写体Aが完全に重なるように合成すると、図13(a)に示されるように、被写体面201にピントの合ったリフォーカス画像が生成される。このとき、被写体面201以外に位置する被写体は、ずれて合成されるため、図13(a)の被写体Bのようにボケる。このボケの大きさは、結像光学系101のF値に対応する。図13(a)に示されるリフォーカス画像の生成方法は、図7(b)に対応している。
図13(a)に示される被写体Aは、4枚の画像が合成されたものである。このため、画像のノイズ成分がポワソン分布に従うと仮定すると、ノイズは平均化により1/2程度に低減される。また、被写体Bはボケる、すなわち解像度が低下するためにノイズが低減される。解像度が低下するということは、画像の画素のピッチよりも大きなピッチでサンプリングすることに相当する。例えば、画素ピッチΔの画像をピッチ2Δでサンプリングすると、解像度は低下するが、ノイズは1/2に低減する。被写体Bなどのリフォーカスによってボケる領域は、これに対応するノイズ低減が行われている。これにより、図13(a)の合成画像は、図12(a)〜(d)に示される画像よりもノイズが低減される。このノイズ低減効果は、被写体面201以外にリフォーカスした画像でも同様に得られる。例えば、被写体Bが重なるように図12(a)〜(d)を合成すると、図13(b)に示されるような画像が得られる。この際、被写体Bのノイズは平均化によって1/2程度に低減し、被写体Aはボケる(解像度が低下する)ためにノイズが低減する。
次に、本実施例におけるノイズ低減処理について説明する。ここで、被写体空間に存在する物体の表面は均等拡散面であると仮定する。図12(a)〜(d)の破線で囲われた領域の画素は、各々、被写体空間の同一領域を撮像している。被写体Aのエッジ部分は、視差を有する背景の影響を受けている可能性があるため除外している。ただし、その影響が小さい場合には、エッジ部分を含めた領域としてもよい。
ここで被写体は均等拡散面であるから、それぞれの画素の信号値はノイズ成分を除くと同一の値を有する。例えば、図12(a)〜(d)において斜線の入った4画素は、被写体空間の同一領域を撮像しているため、ノイズを除けば同一の信号値を有する。このため、これら4画素の平均画素値を求め、平均画素値で元の斜線部の画素値を置換する。これを破線で覆われた全ての画素に対して行うことで、図12(a)〜(d)の破線で覆われた領域のノイズ成分が1/2程度に低減される。
ここで平均画素値は、各画素値を同じ重みで平均した値でもよいし、異なる重みで算出した値でもよい。後者の場合、まず均等な重みで平均画素値を算出し、元の画素値の中で平均画素値に近い画素の重みを大きくする方法などが考えられる。次に、破線部のノイズが低減した図12(a)〜(d)の画像を合成して、出力画像を生成する。この際、破線部が完全に重なるように視差画像を合成する、すなわち被写体面201にリフォーカスすると、結果的に従来の再構成と同じになり、それ以上のノイズ低減効果は得られない。しかし、被写体面201以外にリフォーカスした画像を生成すると、平均画素値に置換してノイズの低減された画素が、更に異なる画素値を有する画素と合成されるため、更にノイズが低減される。これにより、例えば図13(b)に示されるような被写体Bにリフォーカスした画像において、ボケた被写体A付近のノイズは、従来の再構成方法を用いる場合よりも低減される。従来のリフォーカス処理において、リフォーカスでピントの合う領域は、ノイズ成分のみ異なる複数の画素が平均化されることでノイズが低減される。次に、リフォーカスによってボケる領域は、この領域の解像度がそれぞれの視差画像に比べて低下するために、ノイズが低減される。しかし、本実施例のノイズ低減方法は、リフォーカスでボケる領域に対して、従来のリフォーカス処理に加えて平均画素値による置換を行っている。すなわち、この領域に対して、解像度の低下に加え、ノイズのみ異なる画素の平均化も行っているため、更なるノイズ低減効果が得られる。
ここまでの説明は、簡単のため、平均画素値に置換する画素を、被写体面201を撮像している画素に限定して行った。ただし、被写体空間の同一領域を撮像している画素であれば、被写体空間の異なる距離を撮像している画素でも構わない。図9は、画素1031〜1034を、レンズアレイ102および結像光学系101を介して被写体空間へ投影した図である。図9から、物体距離204aでは画素1031および画素1034が同一領域を撮像していることが分かる。同様に、物体距離204bでは、画素1032および画素1033が同一領域を撮像している。
このような物体距離に存在する被写体が撮像されている場合、その被写体を撮像している画素はノイズを除いて同じ信号値である。このため、平均画素値を算出して置換することで、前述と同様のノイズ低減効果が得られる。このとき、同一の平均画素値に置換した画素が完全に重なるように合成されると、前述のとおり、更なるノイズ低減効果が得られない。このため、視差画像の合成は、同一の平均画素値で置換された画素が一致しないように行うことにより、常に、従来方法に比べてノイズ低減効果を向上させることができる。
更に望ましくは、合成される画素の互いのずれ量が画素ピッチの非整数倍になるようにする。これは、視差画像を互いにサブピクセルの単位でずらして合成することに相当する。これにより、ノイズ低減効果に加えて、画素ずらし超解像による高解像度化を図ることができる。
図1の構成の場合、被写体面201では常に同一領域を撮像している画素が存在している。一方、図2〜図4の構成では、同一領域を撮像している画素は必ずしも存在しない。ただし、図2〜図4の構成でも同様に、画素を被写体空間へ投影することで、同一領域を撮像している画素とその物体距離を求めることができる。
また、平均画素値で置換する画素は、必ずしも完全に同一領域を撮像している必要はない。被写空間の光強度分布は、被写体のエッジ部を除けば連続的に分布している。すなわち、画素の撮像している領域が、エッジ部を除いて略一致していれば、それらの画素値はノイズを除いて略同一であるとみなすことができる。例えば、被写体空間へ投影した2つの画素が、投影画素の面積の半分以上重なり合っていれば、略同一の領域を撮像した画素と考えてよい。このため、2つの画素が被写体のエッジ部を撮像していない場合、平均画素値を算出して画素値を置換してもよい。
次に、図14を参照して、入力画像から出力画像を生成する画像処理方法について説明する。図14は、入力画像から出力画像を生成する画像処理方法のフローチャートである。図14において、ステップS102、S103が置換工程に相当し、ステップS106が合成工程に相当する。なお、図14中の各ステップは、システムコントローラ111の指令に基づいて画像処理部105により行われる。
まずステップS101において、画像処理部105は、図6に示される撮像光学系を介して得られた(撮影された)入力画像を取得する。入力画像に含まれるライトフィールドの保存方法は、撮像光学系の構成に応じて変化するが、本実施例では被写体面201上の同一の領域を複数の視点から撮影した画素群が並んだ画像となっている。また入力画像は、画像記録媒体110に保存された同様の撮像光学系で撮影された画像であってもよい。
続いてステップS102において、画像処理部105は、入力画像から被写体空間の同一領域を撮像している画素を抽出する。このような画素抽出は、例えば、以下の方法を用いて行われる。入力画像に記録された撮像装置の構成から、図9に示されるように画素を被写体空間へ投影した際、異なる画素が重なり合う物体距離とその重なり合う画素を算出することができる。また、入力画像の視差情報から被写体空間の距離を算出することができる。このため、これらを合わせることで、入力画像のうち抽出すべき画素を求めることができる。この他に、まず各視点の画像を生成し、ブロックマッチング法などを用いて各画像の対応点を求め、対応する画素の画素値の差が所定の閾値以下であれば、同一領域を撮像しているものとして、その画素を抽出する方法などがある。
次に、ステップS103において、画像処理部105は、抽出画素の平均画素値を算出し、各抽出画素の画素値を平均画素値で置換する。続いてステップS104において、画像処理部105は、出力画像の条件を指定する。ここで、出力画像の条件とは、出力画像のピント位置、ボケの大きさ、視点、明るさ、画像サイズなどであるが、これらに限定されるものではない。また、複数の条件のうち、ユーザは所定の条件のみを指定し、残りの条件は規定値を予め設定しておき、その規定値を用いてもよい。
次にステップS105において、画像処理部105は、指定された条件で出力画像を生成した際に、同一の平均画素値で置換された画素(画素群)が互いに一致した状態で合成されないか否か、すなわち置換画素が互いにずれるように合成されるか否かを判定する。置換画素が一致しない場合、すなわち置換画素がずれて合成される場合、平均画素値の置換によるノイズ低減効果が得られるため、ステップS106へ進む。一方、置換画素が一致する場合、ステップS107へ進む。この判定方法としては、例えば、撮像光学系の構成に関する情報から、同一の平均画素値に置換された画素が合成時に一致する条件を算出し、指定された条件と比較する方法などがある。また、事前に一致するための条件を算出しておき、ステップS104でその条件が指定できないようにしてもよい。この場合、ステップS105、S107は不要である。
ステップS105にて置換画素が一致しない場合、ステップS106において、画像処理部105は、視差画像(入力画像)を合成して、出力画像を生成する。視差画像の合成の際には、前述のとおり、結像光学系101の同一の瞳領域を通過した光束が入射する撮像素子103の画素に対応する、入力画像の画素に対して、同一の操作(平行移動など)を行う。この際、被写体空間の距離情報を用いて、各視差画像の画素を異なる重みで合成してもよい。各画素に対して適切な重みを設定することにより、エイリアシングが低減され、高画質な出力画像を得ることができる。
ステップS105にて置換画素が一致する場合、ステップS107において、画像処理部105は、平均画素値の置換によるノイズ低減効果を得るために、出力画像の条件を変更する。このとき、ステップS104で指定された出力画像の条件から大きく変更すると、出力画像が指定条件から大きく乖離してしまう。このため、ステップS104で指定されたピント位置を第1ピント位置とし、生成する出力画像のピント位置を第2ピント位置とする場合、第1ピント位置と第2ピント位置との差が結像光学系101の焦点深度の範囲内であることが望ましい。すなわち、画像処理部105は、第1ピント位置が指定された際、第1ピント位置との差が結像光学系101の焦点深度の範囲内である第2ピント位置にピントの合った出力画像を生成することが望ましい。これにより、出力画像はユーザの指定した出力画像の条件に近くなる。
結像光学系101の焦点深度は、許容錯乱円の直径をε、結像光学系101のF値をFとした場合、近似的に±Fεと表される。ここで、直径εは撮像装置に必要とされる性能に応じて決定される値である。直径εの決定方法として、焦点深度内における点像の広がりとピント位置での点像の広がりとの差が、ユーザに感知できない範囲に設定する方法などがある。例えば、撮像素子103の画素ピッチの5倍程度などで与えられる。また、第1ピント位置において、同一の平均画素値で置換された画素が合成時に一致しない場合には、第1ピント位置と第2ピント位置とは互いに等しくなくてもよい。
また、必要に応じて、他のノイズ低減処理を併用してもよい。例えば、隣接画素の画素値の変化量が微小である場合、その微小量をノイズとして除去するコアリング処理、または、バイラテラルフィルタ、メディアンフィルタなどを用いることができる。これらのノイズ低減処理は、各視点の画像に対して行うことができ、または、合成後の出力画像に対して行ってもよい。
このように、画像処理部105は、結像光学系101と複数の画素を有する撮像素子103とを介して、複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である入力画像を取得する(ステップS101)。また画像処理部105は、被写体空間の同一領域の情報を取得した入力画像(撮像素子103)の画素群の平均画素値を算出し、画素群のそれぞれの画素値を平均画素値で置換する(ステップS102、S103)。そして画像処理部105は、平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して出力画像を生成する(ステップS106)。
本実施例によれば、視差画像を合成して得られた画像のノイズを効果的に低減する画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラムを提供することができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例は、上述の画像処理方法を行う画像処理装置(画像処理システム)について説明する。図15は、本実施例における画像処理システムのブロック図である。図15に示されるように、画像処理システムは撮像装置301を備えている。撮像装置301は、図2の構成を備えた撮像光学系を有する。図2のレンズアレイ102は、結像光学系101の被写体面201に対する像側共役面202と撮像素子103とが共役となるように配置されている。
画像処理装置302は、前述の画像再構成を行うコンピュータ機器(情報処理装置)である。画像処理装置302は、撮像装置301で取得された入力画像の撮影条件情報(撮像光学系の構成に関する情報、入力画像の距離情報など)を記憶する記憶部307を備える。記憶部307に記憶された撮影条件情報は、出力画像の生成(置換工程、合成工程)に用いられる。画像処理装置302は、入力画像に対してノイズ低減処理および所定の再構成処理を行い、その処理結果(出力画像)を出力機器305、表示機器304、記録媒体303のいずれか又は複数に出力する。このように、画像処理装置302は、撮影条件情報を用いて入力画像から出力画像を生成する画像処理部である。
記録媒体303は、例えば、半導体メモリ、ハードディスク、ネットワーク上のサーバーなどである。表示機器304は、例えば液晶ディスプレイやプロジェクタなどである。出力機器305は、例えばプリンタである。画像処理装置302には表示機器304が接続され、再構成された画像が表示機器304へ入力される。ユーザは、表示機器304を介して再構成された画像を確認しながら作業を行うことができる。画像処理ソフトウェア306(画像処理プログラム)は、前述のノイズ低減処理および再構成処理(画像処理方法)を行うとともに、必要に応じて現像処理やその他の画像処理を行う。
ただし、本実施例はこれに限定されるものではない。例えば、本実施例の機能を有する画像処理ソフトウェア306(画像処理プログラム)がネットワークまたはCD−ROMなどの各種の記憶媒体308を介して画像処理装置302などに提供(インストール)されるものであってもよい。このとき画像処理装置302は、インストールされた画像処理プログラムを読み出して、本実施例の画像処理を、画像処理装置302内のCPUやMPUなどのコンピュータ(情報処理装置)に実行させる。
図16は、本実施例における撮像光学系の断面図である。図16において、結像光学系101はズームレンズである。レンズアレイ102を構成する小レンズは、物体側の面が平面で像側の面が凸形状であり、結像光学系101が形成した像を虚物体として見ることで撮像素子103に像を結像する。結像光学系101は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1、正の屈折力を有する第2レンズ群L2、負の屈折力を有する第3レンズ群L3、正の屈折力を有する第4レンズ群L4、及び、正の屈折力を有する第5レンズ群L5で構成されている。変倍の際には、第1レンズ群L1および第5レンズ群L5が固定され、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、および、第4レンズ群L4が光軸上を移動する。
レンズアレイ102は、結像光学系101の被写体面201に対する像側共役面に配置されている。また、レンズアレイ102は、結像光学系101の射出瞳と撮像素子103とが互いに概ね共役関係となるように構成されている。ここで、概ね共役関係とは、厳密な共役関係だけでなく実質的に共役関係と評価される関係(略共役関係)を含む意味である。被写体面201からの光線は、結像光学系101およびレンズアレイ102を介することで、光線の被写体面201上における位置と角度に応じて、撮像素子103の互いに異なる複数の画素へ入射する。このような構成により、ライトフィールドが取得される。図2および図3の構成では、撮像素子103により、撮影視点と撮影範囲の異なる複数の小画像が並んだ画像を取得することができる。
図3の撮像光学系の構成は、レンズアレイ102が像側共役面202より像側へ配置されていることを除けば、図2に示される撮像光学系の構成と同様である。図2の構成との違いは、レンズアレイ102が結像光学系101の形成した像を実物体として見て、撮像素子103へ再結像させることである。しかし、図2と図3に示される撮像光学系の構成は、いずれも、結像光学系101の結んだ像をレンズアレイ102が物体として見て、その像を撮像素子103へ結像しているため、本質的には同じである。したがって、以下の議論は図3の構成に関しても同様に成り立つ。
次に、図17(a)、(b)を参照して、本実施例におけるリフォーカス画像の生成方法について説明する。図17(a)、(b)は、図2に示される撮像光学系の構成において、レンズアレイ102と撮像素子103の部分の詳細図である。本実施例において、レンズアレイ102は、物体側の面が平面で、像側の面が凸形状の小レンズによって構成されている。ただし実施例1と同様に、レンズアレイ102の形状はこれに限定されるものではない。
図17(a)、(b)中の一点鎖線は、各小レンズの画角を示す。撮像素子103で得られた画素値を、画素に対応する小レンズを介して仮想結像面203へ投影して合成することで、仮想結像面203にピントの合ったリフォーカス画像を生成することができる。例えば、図2中の被写体面201にピントの合った画像を生成するには、像側共役面202に仮想結像面203を設定すればよい。図17(a)、(b)において、リフォーカス画像生成の際に投影した画素は、破線で表され、分りやすくするために重ねずにずらして描画している。リフォーカス画像の生成は、前述した画素を投影する生成方法と、同様の画素の重なりとなるように、各画素を平行移動させて合成する方法でもよい。このとき、画素に入射した光束が通過したレンズアレイ102の領域が等しい場合、それらの画素の平行移動量は同じになる。以上のとおり、本実施例におけるリフォーカス画像生成時の画素の操作は、画素に入射する光束が通過したレンズアレイ102の領域に応じて決定される。
続いて、リフォーカス可能な範囲について説明する。本実施例における撮像光学系のリフォーカス範囲も、実施例1と同様に式(1)で表される。その関係は、図18に示されるとおりである。図18は、本実施例におけるリフォーカス範囲の説明図である。本実施例の撮像光学系において、Δy=Δ|σ/σ|が成立する。これは、結像光学系101が形成した像を、レンズアレイ102が虚物体として見ることで、撮像素子103へ|σ/σ|倍で縮小結像するためである。ここで、σは像側共役面202とレンズアレイ102の物体側主平面との間の距離(間隔)、σはレンズアレイ102の像側主平面と撮像素子103との間の距離(間隔)である。σは、像側共役面202がレンズアレイ102の物体側主平面より物体側にある場合に正の値をとり、像側にある場合に負の値をとる。また、Δu=P/(NF)であるため、Δ≪Pより、式(1)は以下の式(3)のように書き換えられる。
ここで、Δは撮像素子103の画素ピッチである。実施例1と同様に式(3)の範囲を超えた場合、正しいリフォーカス画像が生成できなくなる。
次に、図24を参照して、本実施例における入力画像から出力画像を生成する画像処理方法について説明する。図24は、本実施例における入力画像から出力画像を生成する画像処理方法のフローチャートである。図24に関し、図14と同様の箇所についての説明は省略する。図24中の各ステップは、画像処理装置302により行われる。
まず、ステップS201において、画像処理装置302は、撮像装置301(撮像素子103)から、撮影視点と撮影範囲の異なる複数の小画像が並んだ画像を入力画像として取得する。続いてステップS202において、画像処理装置302は、入力画像から被写体空間の同一領域を撮像している画素を抽出する。その抽出方法としては、実施例1で説明した方法のほか、撮像装置301に記録された同一領域を撮像している画素の情報を読み込む方法を用いてもよい。また、撮像装置301に被写体空間の距離情報が記録されている場合、この距離情報を読み込んで用いてもよい。続くステップS203、S204は、図14中のステップS103、S104とそれぞれ同様である。
次に、ステップS205において、画像処理装置302は、指定された条件で出力画像を生成した場合に、合成画素のずれ量(画素ずれ)が画素ピッチの非整数倍であるか否かについて判定する。ここで、出力画像の生成方法は、入力画像に記録されている撮像装置301の構成に基づいて決定される。撮像装置301が図1に示される撮像光学系を有する場合、実施例1で説明したリフォーカス画像の生成方法などが用いられる。本実施例において、撮像装置301は図2に示される撮像光学系を有する。このため、図17に示されるリフォーカス画像の生成方法などが用いられる。
ここで、図17(a)に示されるように、画素ずれ量が投影画素のピッチの非整数倍である場合、ステップS206へ進む。一方、図17(b)に示されるように、画素ずれ量が投影画素のピッチの整数倍である場合、ステップS207へ進む。この判定方法としては、実施例1で説明した方法に加えて、撮像装置301に記録された合成画素が重なる条件を読み取って判定する方法を用いてもよい。
ステップS205にて画素ずれが画素ピッチの非整数倍である場合、ステップS206において、画像処理装置302は視差画像を合成して出力画像を生成する。視差画像の合成の際には、前述のとおり、レンズアレイ102の同一領域を通過した光束が入射した撮像素子103の画素に対応する、入力画像の画素に対して、同一の操作を行う。
このように、画像処理装置302は、結像光学系101と複数の画素を有する撮像素子103とを介して、複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である入力画像を取得する(ステップS201)。また画像処理装置302は、被写体空間の同一領域の情報を取得した入力画像(撮像素子103)の画素群の平均画素値を算出し、画素群のそれぞれの画素値を平均画素値で置換する(ステップS202、S203)。そして画像処理装置302は、平均画素値で置換された画素群の画素のずれ量が画素の非整数倍となるように合成して出力画像を生成する(ステップS206)。
本実施例によれば、視差画像を合成して得られた画像のノイズを効果的に低減するとともに、画素ずらし超解像による高解像度化が可能な画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラムを提供することができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。図19は、本実施例における撮像装置のブロック図である。図19は、本実施例における撮像光学系の概略構成図であり、物体側から結像光学系101を見た図である。図19において、不図示の被写体空間からの光線は、結像光学系101に入射する。結像光学系101は、図19のように正の屈折力を有する複数の光学系101a〜101gを備えて構成されている。結像光学系101は、光学系101bの光軸を回転軸とした場合、六回対称性を有した構成をしている。しかし、結像光学系101の構成はこれに限定されるものではなく、光学系の個数や配列は適宜変更可能である。光学系101a〜101gの像側には、それぞれ撮像素子103a〜103gが配列されている。ただし、本実施例では複数の撮像素子103a〜103gを備えることは必須でなく、光学系101a〜101gにより形成される像を受光できる場合には単数の撮像素子を備えたものであってもよい。このため、本実施例の撮像装置は、少なくとも1つの撮像素子を有していればよい。
図4は、本実施例の撮像光学系を光学系101a〜101cの光軸を含む断面で見た概略図である。光学系101a〜101cで屈折された光線は、それぞれに対応した撮像素子103a〜103cで受光される。撮像素子103a〜103cで取得された複数の画像は、被写体空間を異なる視点から観察した視差画像となっている。これらの複数の画像を合わせることで、被写体空間における光の2次元強度分布と角度情報、すなわちライトフィールドを得ることができる。本実施例では、このような複数の視差画像が入力画像となる。
図21は、本実施例における光学系の断面図であり、光学系101aと撮像素子103aの断面を示している。他の光学系101b〜101g及び撮像素子103b〜103gの断面も同様であるため、それらの説明は省略する。ただし、各光学系の構成はそれぞれ異なっていてもよい。図21に示される光学系101aは、単焦点レンズである。図4のように、被写体面201からの光線は、光線の被写体面201上での位置と角度に応じて、結像光学系101を構成する異なる光学系へ入射し、撮像素子の異なる画素で受光され、ライトフィールドを取得することができる。
次に、本実施例におけるリフォーカス画像の生成方法について説明する。図22は、リフォーカス画像生成に関する説明図であり、図4の構成の詳細図である。図22中の合成物体側主平面は、光学系101a〜101gのそれぞれの物体側主点を通る面であると定義する。同様に、合成像側主平面は、光学系101a〜101gのそれぞれの像側主点を通る面である。本実施例の構成では、結像光学系101の物体側主平面、及び像側主平面は、それぞれ合成物体側主平面と合成像側主平面で表されるとする。図22の一点鎖線は、各光学系の画角を表す。
像側のピント位置を仮想結像面203に合わせる場合、撮像素子103a〜103gで得られた画素値を、各撮像素子103a〜103gに対応する光学系101a〜101gを介して物体側リフォーカス面204へ投影して合成すればよい。物体側リフォーカス面204は、仮想結像面203と光学系101a〜101gを介して共役な面である。仮想結像面203を移動することで、任意の位置にピントの合ったリフォーカス画像を生成することができる。
例えば、図4の被写体面201にピントの合った画像を生成するには、撮像素子103a〜103g上に仮想結像面203を設定すればよい。このとき、被写体面201と物体側リフォーカス面204は一致する。図22において、リフォーカス画像生成の際に投影した画素は、破線で表され、分りやすくするために重ねずにずらして示している。リフォーカス画像の生成は、前述した画素を投影する生成方法と、同様の画素の重なりとなるように、各画素を平行移動させて合成する方法でもよい。このとき、画素に入射した光束が通過した光学系が同じである場合、それらの画素の平行移動量は同じになる。以上のとおり、本実施例におけるリフォーカス画像生成時の画素の操作は、画素に入射する光束が通過した光学系に応じて決定される。
続いて、リフォーカス可能な範囲に関して説明する。本実施例における撮像光学系のリフォーカス範囲も、実施例1と同様に式(1)で表され、その関係は図23に示されるとおりである。図23は、本実施例におけるリフォーカス範囲の説明図である。
本実施例の撮像光学系において、Δy=Δ、Δu=Psyn/(NFsyn)であり、Δ≪Psynから、式(1)は以下の式(4)のように近似できる。
ここで、FsynとPsynは各光学系101a〜101gの瞳を合成した結像光学系101の合成瞳から算出されるF値と射出瞳距離である。各光学系101a〜101gの瞳を合成する方法は、合成開口法などが挙げられる。図20の破線および図23の合成射出瞳面は、各光学系101a〜101gによって形成される合成瞳の概念を示す。本実施例の構成において、結像光学系101の瞳は複数の光学系101a〜101gを合成した合成瞳になる。これにより、被写体面201上における同一の位置からの光線は、角度に応じて結像光学系101の異なる瞳領域を通過する。ここで、Nは合成瞳の1次元方向の分割数である。なお、実施例1と同様に式(4)の範囲を超えた場合、正しいリフォーカス画像が生成できなくなる。また、本実施例において、結像光学系101の焦点深度は、複数の光学系101a〜101gの瞳を合成した合成瞳に基づいて算出される。
本実施例における入力画像から出力画像を生成する画像処理方法は、図24に示されるフローチャートに従って、画像処理部105により行われる。なお本実施例において、実施例2と同様の箇所についての説明は省略する。
まず、ステップS201において、画像処理部105は、撮像素子103a〜103gにより得られた複数の視差画像を入力画像として取得する。ただし、単数の撮像素子で複数の視差情報を取得している場合、入力画像は一つの撮像素子で取得された画像である。続くステップS202〜S204は実施例2と同様である。
次に、ステップS205において、画像処理部105は、指定された条件で出力画像を生成した場合に、合成画素のずれ量(画素ずれ)が画素ピッチの非整数倍であるか否かについて判定する。図22(a)に示されるように、画素ずれが投影画素のピッチの非整数倍である場合、ステップS206へ進む。一方、図22(b)に示されるように、画素ずれが投影画素のピッチの整数倍である場合、ステップS207へ進む。
ステップS205にて画素ずれが画素ピッチの非整数倍である場合、ステップS206において、画像処理部105は視差画像を合成して出力画像を生成する。視差画像の合成の際には、同一の光学系を通過した光束が入射した撮像素子103の画素に対応する、入力画像の画素に対して、同一の操作を行う。
本実施例によれば、視差画像を合成して得られた画像のノイズを効果的に低減するとともに、画素ずらし超解像による高解像度化が可能な画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および、画像処理プログラムを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 結像光学系
103 撮像素子
105 画像処理部
302 画像処理装置
307 記憶部

Claims (10)

  1. 入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な画像処理装置であって、
    前記入力画像の撮影条件情報を記憶する記憶部と、
    前記撮影条件情報を用いて前記入力画像から前記出力画像を生成する画像処理部と、を有し、
    前記画像処理部は、
    結像光学系と複数の画素を有する撮像素子とを介して、複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得し、
    前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換し、
    前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成する、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理部は、前記平均画素値で置換された前記画素群の画素のずれ量が該画素の非整数倍となるように合成して前記出力画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理部は、第1ピント位置が指定された際、該第1ピント位置との差が前記結像光学系の焦点深度の範囲内である第2ピント位置にピントの合った前記出力画像を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記記憶部は、前記撮影条件情報として前記入力画像の距離情報を記憶し、
    前記画像処理部は、前記距離情報を用いて、前記画素群のそれぞれの画素値を前記平均画素値で置換し、該平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な撮像装置であって、
    結像光学系と、
    複数の画素を備えた撮像素子と、
    被写体面の同一位置からの光線を、該光線が通過する前記結像光学系の瞳領域に応じて、前記撮像素子の互いに異なる画素に入射させるレンズアレイと、
    前記撮像素子で取得された前記入力画像から前記出力画像を生成する画像処理部と、を有し、
    前記画像処理部は、
    前記結像光学系、前記撮像素子、および、前記レンズアレイを介して、複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得し、
    前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換し、
    前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成する、ことを特徴とする撮像装置。
  6. 前記レンズアレイは、前記結像光学系の前記被写体面に対する像側共役面に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記レンズアレイは、前記結像光学系の前記被写体面に対する像側共役面と前記撮像素子とが共役となるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  8. 入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な撮像装置であって、
    正の屈折力を有する複数の光学系を備えた結像光学系と、
    複数の画素を備えた少なくとも1つの撮像素子と、
    前記撮像素子で取得された前記入力画像から前記出力画像を生成する画像処理部と、を有し、
    前記結像光学系の瞳を、前記複数の光学系の瞳を合成した瞳であるとしたとき、前記複数の光学系は、被写体面の同一位置からの光線を、該光線が通過する前記結像光学系の瞳領域に応じて、前記撮像素子の互いに異なる画素に入射させるように配列されており、
    前記画像処理部は、
    前記結像光学系および前記撮像素子を介して、複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得し、
    前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換し、
    前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成する、ことを特徴とする撮像装置。
  9. 入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な画像処理方法であって、
    結像光学系と複数の画素を有する撮像素子とを介して複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得するステップと、
    前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換するステップと、
    前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成するステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 入力画像を再構成することによりピント位置の異なる複数の出力画像を生成可能な画像処理プログラムであって、
    結像光学系と複数の画素を有する撮像素子とを介して複数の視点から被写体空間の情報を取得した画像である前記入力画像を取得するステップと、
    前記被写体空間の同一領域の情報を取得した前記入力画像の画素群の平均画素値を算出し、該画素群のそれぞれの画素値を該平均画素値で置換するステップと、
    前記平均画素値で置換された画素群の画素が互いにずれるように合成して前記出力画像を生成するステップと、
    を情報処理装置に実行させるように構成されていることを特徴とする画像処理プログラム。
JP2012200117A 2012-09-12 2012-09-12 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム Active JP5988790B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012200117A JP5988790B2 (ja) 2012-09-12 2012-09-12 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム
CN201310415360.3A CN103685922B (zh) 2012-09-12 2013-09-12 图像处理设备、摄像设备和图像处理方法
US14/024,746 US9894252B2 (en) 2012-09-12 2013-09-12 Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, and storage medium for reducing noise of an image obtained by combining parallax images

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012200117A JP5988790B2 (ja) 2012-09-12 2012-09-12 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014057181A true JP2014057181A (ja) 2014-03-27
JP2014057181A5 JP2014057181A5 (ja) 2015-10-29
JP5988790B2 JP5988790B2 (ja) 2016-09-07

Family

ID=50232920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012200117A Active JP5988790B2 (ja) 2012-09-12 2012-09-12 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9894252B2 (ja)
JP (1) JP5988790B2 (ja)
CN (1) CN103685922B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015201722A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および記憶媒体

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5608803B1 (ja) * 2013-10-03 2014-10-15 オリンパス株式会社 撮影機器、撮影方法及び撮影制御プログラム
WO2015128908A1 (ja) * 2014-02-26 2015-09-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 深さ位置検出装置、撮像素子、及び深さ位置検出方法
DE102014109687B4 (de) * 2014-07-10 2020-03-19 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Positionsbestimmung eines Objekts im Strahlengang einer optischen Vorrichtung
CN104270560B (zh) * 2014-07-31 2018-01-12 三星电子(中国)研发中心 一种多点对焦方法和装置
JP6275174B2 (ja) * 2015-03-10 2018-02-07 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、および、撮像装置
US10551913B2 (en) 2015-03-21 2020-02-04 Mine One Gmbh Virtual 3D methods, systems and software
WO2019113215A1 (en) * 2017-12-05 2019-06-13 Mine One Gmbh Disparity cache
US10853625B2 (en) 2015-03-21 2020-12-01 Mine One Gmbh Facial signature methods, systems and software
US11501406B2 (en) 2015-03-21 2022-11-15 Mine One Gmbh Disparity cache
DE102015107517B3 (de) 2015-05-13 2016-06-23 Carl Zeiss Ag Vorrichtung und Verfahren zur Bildaufnahme mit erhöhter Schärfentiefe
JP6494416B2 (ja) * 2015-05-19 2019-04-03 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP6931268B2 (ja) * 2015-06-08 2021-09-01 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
CL2015003495A1 (es) * 2015-11-30 2016-07-15 Univ Concepcion Un proceso que permite eliminar el ruido de patrón fijo en imágenes efectivas formadas por arreglos de sensores electromagnéticos de un campo de luz mediante un reenfoque digital.
DE102016116309A1 (de) 2016-05-02 2017-11-02 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Beleuchtungsmodul für winkelselektive Beleuchtung
US10965861B2 (en) * 2016-11-08 2021-03-30 Sony Corporation Image processing device, image processing method, and program
CN106791498B (zh) * 2016-11-18 2019-11-19 成都微晶景泰科技有限公司 图像定位方法、透镜阵列成像方法及装置
WO2018186287A1 (ja) * 2017-04-05 2018-10-11 シャープ株式会社 映像データ生成装置、映像再生装置、映像データ生成方法、制御プログラム、及び記録媒体
US10887510B2 (en) * 2017-11-16 2021-01-05 Canon Kabushiki Kaisha Processing apparatus, lens apparatus and image pickup apparatus for reducing the shift of composition during tilt photography
CN108042158B (zh) * 2017-12-22 2021-04-13 飞依诺科技(苏州)有限公司 多焦点超声图像拼接方法及其系统
JP6819629B2 (ja) * 2018-02-23 2021-01-27 オムロン株式会社 画像センサ
JP7363765B2 (ja) * 2018-03-06 2023-10-18 ソニーグループ株式会社 画像処理装置、および撮像装置、並びに画像処理方法
US11089279B2 (en) * 2018-12-06 2021-08-10 Htc Corporation 3D image processing method, camera device, and non-transitory computer readable storage medium
JP2021180446A (ja) * 2020-05-15 2021-11-18 キヤノン株式会社 撮像制御装置、撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム
LU102087B1 (de) * 2020-09-22 2022-03-23 K/Lens Gmbh Abbildungssystem, insbesondere für eine Kamera
KR20220170090A (ko) * 2021-06-22 2022-12-29 에스케이하이닉스 주식회사 멀티-뷰 이미지에서 노이즈 감소를 위한 장치 및 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003189171A (ja) * 2001-10-12 2003-07-04 Canon Inc 画像処理装置及び方法及び制御プログラム及び記録媒体
JP2005167484A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Japan Science & Technology Agency 画像構成装置及び画像構成方法
WO2008050904A1 (fr) * 2006-10-25 2008-05-02 Tokyo Institute Of Technology Procédé de génération d'image dans un plan de focalisation virtuel haute résolution
JP2013135363A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0686332A (ja) 1992-09-04 1994-03-25 Canon Inc 複眼撮像方法
EP1371223A1 (en) * 2001-03-16 2003-12-17 Personal Robotics Inc. System and method to increase effective dynamic range of image sensors
US7286168B2 (en) * 2001-10-12 2007-10-23 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method for adding blur to an image
EP2398224B1 (en) * 2004-10-01 2016-01-13 The Board of Trustees of The Leland Stanford Junior University Imaging arrangements and methods therefor
JP4826152B2 (ja) * 2005-06-23 2011-11-30 株式会社ニコン 画像合成方法及び撮像装置
CN101310539B (zh) * 2005-11-22 2010-10-27 松下电器产业株式会社 成像装置
US8559705B2 (en) * 2006-12-01 2013-10-15 Lytro, Inc. Interactive refocusing of electronic images
GB0814562D0 (en) * 2008-08-08 2008-09-17 Qinetiq Ltd Processing for coded aperture imaging
US8315476B1 (en) * 2009-01-20 2012-11-20 Adobe Systems Incorporated Super-resolution with the focused plenoptic camera
JP4706882B2 (ja) * 2009-02-05 2011-06-22 ソニー株式会社 撮像装置
JP4952768B2 (ja) * 2009-10-27 2012-06-13 株式会社ニコン 撮像装置および画像解析コンピュータプログラム
JP5387856B2 (ja) * 2010-02-16 2014-01-15 ソニー株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび撮像装置
US8493432B2 (en) * 2010-06-29 2013-07-23 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Digital refocusing for wide-angle images using axial-cone cameras
JP5206853B2 (ja) * 2011-09-08 2013-06-12 カシオ計算機株式会社 補間画像生成装置、再構成画像生成装置、補間画像生成方法及びプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003189171A (ja) * 2001-10-12 2003-07-04 Canon Inc 画像処理装置及び方法及び制御プログラム及び記録媒体
JP2005167484A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Japan Science & Technology Agency 画像構成装置及び画像構成方法
WO2008050904A1 (fr) * 2006-10-25 2008-05-02 Tokyo Institute Of Technology Procédé de génération d'image dans un plan de focalisation virtuel haute résolution
JP2013135363A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015201722A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
CN103685922B (zh) 2017-04-12
US9894252B2 (en) 2018-02-13
JP5988790B2 (ja) 2016-09-07
CN103685922A (zh) 2014-03-26
US20140071313A1 (en) 2014-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5988790B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム
JP5618943B2 (ja) 画像処理方法、撮像装置、画像処理装置、および、画像処理プログラム
US9628696B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, image pickup apparatus, method of controlling image pickup apparatus, and non-transitory computer-readable storage medium
JP6341736B2 (ja) 撮像装置、制御方法、プログラム、記憶媒体
JP5725975B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP6305053B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、及びプログラム
JP5943785B2 (ja) 撮像装置、撮像システム、画像処理装置、および、撮像装置の制御方法
JP5677366B2 (ja) 撮像装置
JP6061816B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP6047025B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP5459337B2 (ja) 撮像装置、画像処理方法及びプログラム
JP6003578B2 (ja) 画像生成方法及び装置
JP6418770B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および記憶媒体
JP2013026844A (ja) 画像生成方法及び装置、プログラム、記録媒体、並びに電子カメラ
JP6095266B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP2015188251A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、及びプログラム
JP6168220B2 (ja) 画像生成装置、画像処理装置、画像生成方法及び画像処理プログラム
JP5721891B2 (ja) 撮像装置
JP5553862B2 (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP5553863B2 (ja) 画像処理方法、撮像装置、画像処理装置、および、画像処理プログラム
JP6569769B2 (ja) 任意視点画像合成方法及び画像処理装置
JP2017050662A (ja) 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
JP5527491B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US9602701B2 (en) Image-pickup apparatus for forming a plurality of optical images of an object, control method thereof, and non-transitory computer-readable medium therefor
JP2018050147A (ja) 撮像装置、撮像方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150903

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160809

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5988790

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151