JP4819448B2 - 複座弁 - Google Patents

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Description

この発明は、複座弁に関し、特に、冷凍・冷蔵・空調・給湯サイクル等の流体流量を制御する流量制御弁として用いられる複座弁に関するものである。
冷凍・冷蔵・空調・給湯サイクル等の流体流量を制御する電動式の流量制御弁として、弁ハウジングに二つの弁ポートが同一軸線上に形成され、その二つの弁ポートの実効開口面積を、弁体に形成された二つの計量弁部によって各々個別に増減して流量制御を行う複座弁がある(例えば、特許文献1、2)。
複座弁には、弁体に形成されている二つの計量弁部の形状を互いに異ならすことにより、弁リフト量に対する二つの弁ポートの合成実効開口面積(合成流量)の変化特性にバリェーションを与え、所要の流量制御特性を得ようとするものがある(例えば、特許文献3)。
特開平10−159997号公報 特開2004−353862号公報 特開平11−30343号公報
複座弁は、単座弁に比して大流量の流量制御を行うことができ、しかも、弁上流側と弁下流側との圧力差による弁開閉方向力が二つの計量弁部の双方に作用することにより、それを相殺(キャンセル)、あるいは低減でき、このことにより弁開閉に必要な駆動力を低減でき、高圧・大流量用の流量制御弁に適している。
しかし、複座弁の流量制御特性は、二つの弁ポートの実効開口面積の合計値になるので、弁リフト量に対する弁ポート実効開口面積の変化率が単座弁に比して大きく、低流量域で、高精度な流量制御を行うことが、単座弁に比して不利である。
また、従来の複座弁によって二次曲線的な流量制御特性であるイコールパーセント特性を得ようとすると、計量弁部の形状を単純なテーパ形状ではなく、計量弁部の外径寸法が二次曲線的に変化するR面状の形状にしなくてはならず、その形状を得るために、複雑な加工を行う必要が生じる。
この発明が解決しようとする課題は、複座弁において、低流量域で、単座弁と同等の高精度な流量制御を行うことができ、また計量弁部の形状を複雑にすることなく、近似のイコールパーセント特性を得ることである。
この発明による複座弁は、第1の弁ポートと第2の弁ポートとを同一軸線上に形成された弁ハウジングと、前記弁ハウジングに対して軸線方向に移動可能に配置され、軸線方向移動によって前記第1の弁ポートの実効開口面積を増減する第1の計量弁部と前記第2の弁ポートの実効開口面積を増減する第2の計量弁部とを具備した弁体とを有する複座弁において、前記第1の計量弁部は、前記第1の弁ポートの内径より小さい外径の第1のストレート軸状部と、前記第1のストレート軸状部の外径を大径側外径とする第1のテーパ軸状部とを有し、前記第2の計量弁部は、前記第2の弁ポートの内径より小さい外径を有し前記第1のストレート軸状部の軸長とは異なる軸長を有する第2のストレート軸状部と、前記第2のストレート軸状部の外径を大径側外径とする第2のテーパ軸状部とを有し、最大弁閉位置においては、前記第1のストレート軸状部が前記第1の弁ポート内に位置すると共に前記第2のストレート軸状部が前記第2の弁ポート内に位置し、前記弁体が最大弁閉位置より弁開方向に軸線方向移動する過程において、前記第1の計量弁部では、前記弁体が最大弁閉位置より前記第1のストレート軸状部の軸長分だけ軸線方向移動する間は前記第1の弁ポートの実効開口面積が変化せず、それ以上に前記弁体が軸線方向移動することにより前記第1のテーパ軸状部のテーパ度に応じて前記第1の弁ポートの実効開口面積が増大し、前記第2の計量弁部では、前記弁体が最大弁閉位置より前記第2のストレート軸状部の軸長分だけ軸線方向移動する間は前記第2の弁ポートの実効開口面積が変化せず、それ以上に前記弁体が軸線方向移動することにより前記第2のテーパ軸状部のテーパ度に応じて前記第2の弁ポートの実効開口面積が増大する。
この発明による複座弁は、第1の入出口ポートと第2の入出口ポートとを形成された弁ハウジングと、前記弁ハウジングに対して軸線方向に移動可能に配置された弁体とを具備し、前記弁ハウジングは、第1の弁室と第2の弁室とを有し、前記第1の弁室は、前記第1の入出口ポートに直接連通し、前記第1の弁室の一方の側に前記第2の入出口ポートに連通する第1の弁ポートを、他方の側に第2の弁室に連通する第2の弁ポートを同一軸線上に同心形成され、前記弁体は、前記第1の弁室と前記第2の弁室を軸線方向に横切って延在し、軸線方向移動によって前記第1の弁ポートの実効開口面積を増減する第1の計量弁部と、前記第2の弁ポートの実効開口面積を増減する第2の計量弁部とを有し、前記第2の弁室を前記第2の入出口ポートに開放する内部通路を形成されている複座弁において、前記第1の計量弁部は、前記第1の弁ポートの内径より小さい外径の第1のストレート軸状部と、前記第1のストレート軸状部の外径を大径側外径とする第1のテーパ軸状部とを有し、前記第2の計量弁部は、前記第2の弁ポートの内径より小さい外径を有し前記第1のストレート軸状部の軸長とは異なる軸長を有する第2のストレート軸状部と、前記第2のストレート軸状部の外径を大径側外径とする第2のテーパ軸状部とを有し、最大弁閉位置においては、前記第1のストレート軸状部が前記第1の弁ポート内に位置すると共に前記第2のストレート軸状部が前記第2の弁ポート内に位置し、前記弁体が最大弁閉位置より弁開方向に軸線方向移動する過程において、前記第1の計量弁部では、前記弁体が最大弁閉位置より前記第1のストレート軸状部の軸長分だけ軸線方向移動する間は前記第1の弁ポートの実効開口面積が変化せず、それ以上に前記弁体が軸線方向移動することにより前記第1のテーパ軸状部のテーパ度に応じて前記第1の弁ポートの実効開口面積が増大し、前記第2の計量弁部では、前記弁体が最大弁閉位置より前記第2のストレート軸状部の軸長分だけ軸線方向移動する間は前記第2の弁ポートの実効開口面積が変化せず、それ以上に前記弁体が軸線方向移動することにより前記第2のテーパ軸状部のテーパ度に応じて前記第2の弁ポートの実効開口面積が増大する。
この発明による複座弁は、更に、前記第1のテーパ軸状部のテーパ度と前記第2のテーパ軸状部のテーパ度とが互いに異なる。
この発明による複座弁は、更に、前記第1の計量弁部と前記第2の計量弁部の何れか一方に、弁ポート周りの弁座部に着座して全閉状態を得る全閉弁部を有する。
この発明による複座弁は、第1の計量弁部と第2の計量弁部の最大弁閉位置側に、互いに異なる軸長のストレート軸状部を有することにより、低流量域では、第1の計量弁部と第2の計量弁部の片側だけが弁ポートの実効開口面積を増減する作用域ができ、単座弁と同等の高精度な流量制御を行うことができる。更には、第1のテーパ軸状部のテーパ度と第2のテーパ軸状部のテーパ度を異なるものにすることにより、外径が直線的に変化する単純なテーパ形状によって、計量弁部の形状を複雑にすることなく、近似のイコールパーセント特性を得ることができる。
この発明による複座弁の一つの実施形態を、図1を参照して説明する。
図1に示されているように、本実施形態による複座弁は、弁ハウジング本体11と、弁室弁座部材12と、プラグ部材13とによる弁ハウジング組立体14を有する。プラグ部材13は弁ハウジング本体11の上部にねじ部15によって固定されている。弁室弁座部材12はプラグ部材13によって弁ハウジング本体11内に固定されている。
弁ハウジング本体11には、入口ポート(第1の入出口ポート)16と、出口ポート(第2の入出口ポート)17と、チャンバ18が形成されている。
入口ポート16は弁ハウジング本体11に形成された内部通路19によってチャンバ18に連通している。入口ポート16にはフィルタ20が取り付けられている。
出口ポート17は弁ハウジング本体11に形成された内部通路21によって弁室弁座部材12の下部弁室25に連通している。
弁室弁座部材12には弁体30が軸線方向に移動可能に取り付けられている。
弁室弁座部材12と弁体30の詳細を、図2を参照して説明する。
弁室弁座部材12は、横貫通孔22によってチャンバ18と連通する中部弁室(第1の弁室)23と、弁ハウジング本体11と共働して中部弁室23の上側に画定された上部弁室(第2の弁室)24と、中部弁室23の下側に画定され、内部通路21によって出口ポート17(図1参照)に連通する下部弁室(出口室)25とを有する。
弁室弁座部材12には、中部弁室23と下部弁室25とを連通接続する下部弁ポート(第1の弁ポート)26と、中部弁室23と上部弁室24とを連通接続する上部弁ポート(第2の弁ポート)27とが同一軸線上に形成されている。つまり、中部弁室23一方の側(下側)に出口ポート17(図1参照)に連通する下部弁ポート26を、他方の側(上側)に上部弁室24に連通する上部弁ポート27を互いに同一軸線上に同心形成されている。
なお、上部弁ポート27は、弁体30の組み付けのために、下部弁ポート26と同じか下部弁ポート26より大きいポート径(後述の下部計量弁部31が通過できる大きさ)になっている。
弁体30は、中空軸状で、上部弁室24、上部弁ポート27、中部弁室23、下部弁ポート26を軸線方向(上下方向)に横切って延在している。
弁体30には弁体先端よりの有底のドリル孔による中空孔(内部通路)33が形成されている。中空孔33は弁体30の先端面に開口している。弁体30の上部弁室24内に位置する部分には横貫通孔34が径方向に貫通されている。これにより、上部弁室24は、横貫通孔34、中空孔33によって下部弁室25、ひいては、出口ポート17(図1参照)に連通開放されている。
弁体30は、軸線方向移動(弁リフト方向移動)によって、下部弁ポート26の実効開口面積を増減する下部計量弁部(第1の計量弁部)31と、上部弁ポート27の実効開口面積を増減する上部計量弁部(第2の計量弁部)32とを有する。
下部計量弁部31は、下部弁ポート26の内径より少し小さい外径の軸長(有効軸長)Laによる下部ストレート軸状部(第1ストレート軸状部)31Aと、下部ストレート軸状部31Aの下端と連続し、下部ストレート軸状部31Aの外径を大径側外径とする下部テーパ軸状部(第1のテーパ軸状部)31Bとを有する。
上部計量弁部32は、上部弁ポート27の内径より少し小さい外径の軸長(有効軸長)Lbによる上部ストレート軸状部(第2のストレート軸状部)32Aと、上部ストレート軸状部32Aの下端と連続し、上部ストレート軸状部32Aの外径を大径側外径とする上部テーパ軸状部(第2のテーパ軸状部)32Bとを有する。
下部ストレート軸状部31A、上部ストレート軸状部32Aは、ともに、軸長La、軸長Lbに亘って外径が変化しない軸状部である。下部ストレート軸状部31Aの軸長Laと上部ストレート軸状部32Aの軸長Lbとは互いに異なり、本実施形態では、下部ストレート軸状部31Aの軸長Laが上部ストレート軸状部32Aの軸長Lbより短い。
下部テーパ軸状部31B、上部テーパ軸状部32Bは、ともに、外径が直線的に変化する単純なテーパ形状の軸状部である。下部テーパ軸状部31Bのテーパ度と、上部テーパ軸状部32Bのテーパ度とは、互いに異なり、本実施形態では、下部テーパ軸状部31Bのテーパ度が上部テーパ軸状部32Bのテーパ度より小さい(外径変化率が小さく、緩やかなテーパ)。
上部計量弁部32には、更に、全閉弁部32Cが形成されている。全閉弁部32Cは、上部ストレート軸状部32Aの上端側にあり、上部ストレート軸状部32Aの外径を小径側外径とするテーパ軸状をなしており、上部弁ポート27の周りの弁座部28に着座することにより上部弁ポート27を全閉状態とする。
図示されている最大弁閉位置(最降下位置、図3の弁リフト0位置参照)においては、下部ストレート軸状部31Aが下部弁ポート26内に位置すると共に、上部ストレート軸状部32Aが上部弁ポート27内に位置し、全閉弁部32Cが弁座部28に着座する。
図1に戻り、弁体30は、上側に弁ステム部35を一体に有する。弁ステム部35は、プラグ部材13に貫通形成された弁ステム支持孔29に軸線方向に移動可能に嵌合している。これにより、弁体30はより軸線方向に移動可能に支持されている。
プラグ部材13にはステッピングモータ40のロータケース41が気密に突き合わせ溶接されている。ロータケース41は、キャン状をなし、全体をステンレス鋼等の非磁性体により構成されている。
ロータケース41はプラグ部材13と共働して密閉構造のロータ室42を画定している。ロータ室42にはロータ43が回転可能に配置されている。ロータ43は外周部に多極着磁の円筒状の永久磁石部材44を固定装着されている。
ロータ43の中心部には円筒状の雌ねじ部材45が固定されている。ロータ43には、連結部材46、固定金具47、ばね48等によって弁体30の弁ステム部35の上端部が相対回転可能な態様で、軸力伝達関係で接続されている。
プラグ部材13の中心部にはロータ室42内に位置する雄ねじ部材49が固定されている。雄ねじ部材49は、円筒状で、その中空部を弁ステム部35が貫通している。雄ねじ部材49の外周部には雄ねじが形成されており、当該雄ねじは雌ねじ部材45の内周部に形成された雌ねじにねじ係合している。このねじ係合によってロータ43の回転が直線運動に変換され、弁体30に伝達される。
ロータケース41の外周部には、ステッピングモータ40のステータ組立体56が取り付けられている。ステータ組立体56は、外凾、上下2段のステータコイル、複数個の磁極歯等を有する従来公知のもので、内部は封止樹脂によって液密封止されている。
弁ハウジング本体11の上部にはねじ61によって防液カバー62が取り付けられている。防液カバー62はステッピングモータ40を収容している。防液カバー62にはプラグ部材63によって電気ケース64が取り付けられている。電気ケース64内には、ステータ組立体56のステータコイルのリード線54のコネクタ55等が収容されている。
ステッピングモータ40は、ステータ組立体56のステータコイルに対するパルス通電より、パルス数に応じてロータ43を回転駆動する。ロータ43が回転すると、雌ねじ部材45の雌ねじと雄ねじ部材49の雄ねじとのねじ係合によってロータ43の回転運動が直線運動に変換され、ロータ43がロータ室42内を軸線方向(上下方向)に移動する。このロータ43の軸線方向移動が弁体30に伝えられ、弁体30が軸線方向(上下方向)に移動する。
これにより、弁体30の軸線方向移動量(弁リフト量)に応じて、弁体30の下部計量弁部31が下部弁ポート26の実効開度面積を増減すると共に、弁体30の上部計量弁部32が上部弁ポート27の実効開度面積を増減する。これにより、下部弁ポート26と上部弁ポート27の双方において相関性を有する流量制御が行われる。
この流量制御のもとに、入口ポート16→内部通路19→チャンバ18→横貫通孔22→中部弁室23→下部弁ポート26→下部弁室25→内部通路21→出口ポート17による流路と、入口ポート16→内部通路19→チャンバ18→横貫通孔22→中部弁室23→上部弁ポート27→上部弁室24→横貫通孔34→中空孔33→下部弁室25→内部通路21→出口ポート17によるもう一つの流路を冷媒等の流体が流れる。
弁体30が図2に示されている最大弁閉位置(最降下位置、図3の弁リフト0位置参照)より弁開方向(上昇方向)に軸線方向移動する過程において、下部計量弁部31では、弁体30が最大弁閉位置より下部ストレート軸状部31Aの軸長La分だけ軸線方向移動する間は、下部弁ポート26の実効開口面積が変化せず、それ以上に弁体30が弁開方向(上昇方向)に軸線方向移動することにより、下部テーパ軸状部31Bのテーパ度に応じて下部弁ポート26の実効開口面積が増大する。
また、上部計量弁部32では、弁体30が最大弁閉位置より上部ストレート軸状部32Aの軸長Lb分だけ弁開方向(上昇方向)に軸線方向移動する間は、上部弁ポート27の実効開口面積が変化せず、それ以上に弁体30が弁開方向(上昇方向)に軸線方向移動することにより、上部テーパ軸状部32Bのテーパ度に応じて上部弁ポート27の実効開口面積が増大する。
これにより、最大弁閉位置より弁体30が上部ストレート軸状部32Aの軸長Lbに相当する分だけ弁開移動する区間では、下部弁ポート26においてのみ定量的な流量制御が行われる。これにより、低流量域で、単座弁と同等の高精度な流量制御を行うことができる。
また、下部ストレート軸状部31Aの軸長Laと上部ストレート軸状部32Aの軸長Lbとが相違すること、下部テーパ軸状部31Bのテーパ度と上部テーパ軸状部32Bのテーパ度とが互いに異なることにより、図3に示されているような弁リフト量−弁開口面積特性が得られる。
図3において、太い一点鎖線は本実施形態の下弁(下部計量弁部31)の特性を、太い破線は本実施形態の上弁(上部計量弁部32)の特性を、太い実線は本実施形態の下弁(下部計量弁部31)と上弁(上部計量弁部32)の合成特性を、細い破線は従来の複座弁の上弁、下弁の特性を、細い実線は従来の複座弁の上弁と下弁の合成特性を各々示している。
図3の特性グラフから明らかなように、最大弁閉位置(弁リフト0位置)より弁体30が上部ストレート軸状部32Aの軸長Lbに相当する分だけ弁開移動する区間Aでは、下弁の特性として示されているように、下部弁ポート26においてのみ定量的な流量制御が行われる。区間Aのうち、最初、下部ストレート軸状部31Aの軸長Laに相当する分の弁リフト区間Aaでは、弁開口面積が変化せず、一定値の弁開口面積が維持され、その後の弁リフト区間Abで、下部テーパ軸状部31Bのテーパ度に応じて弁開口面積が増加する。
弁リフト区間Aaでの弁開口面積は、下部ストレート軸状部31Aの外径と下部弁ポート26の内径の寸法差により決まる。
弁リフト区間Abでは、下部弁ポート26においてのみ下部テーパ軸状部31Bによって定量的な流量制御が行われることと、下部テーパ軸状部31Bのテーパ度が上部テーパ軸状部32Bのテーパ度より小さい(緩やかな)ことも相まって、弁リフト量に対する弁開口面積の変化率が小さい。
最大弁閉位置より弁体30が上部ストレート軸状部32Aの軸長Lbに相当する分だけ弁開移動した位置より最大弁開位置(全開リフト位置)までの区間Bでは、下部弁ポート26に加えて上部弁ポート27においても上部テーパ軸状部32Bによって定量的な流量制御が行われることにより、弁リフト量に対する弁開口面積の変化率が比較的大きくなる。
本実施形態では、図3に太い線で示されている弁リフト量−弁開口面積特性が得られることにより、弁リフト量に対する流量特性は、図4に太い実線により示されているようになり、二次曲線で示される近似のイコールパーセント特性となる。
これにより、下部計量弁部31、上部計量弁部32の形状を複雑にすることなく、外径が直線的に変化する単純なテーパ軸状部を用いて近似のイコールパーセント特性を得ることができる。
この発明による複座弁の一つの実施形態を示す断面図である。 一つの実施形態による複座弁の要部の拡大断面図である。 一つの実施形態による複座弁の弁リフト量−弁開口面積特性を示すグラフである。 一つの実施形態による複座弁の弁リフト量−流量特性を示すグラフである。
符号の説明
11 弁ハウジング本体
12 弁室弁座部材
13 プラグ部材
14 弁ハウジング組立体
15 ねじ部
16 入口ポート(第1の入出口ポート)
17 出口ポート(第2の入出口ポート)
18 チャンバ
19 内部通路
20 フィルタ
21 内部通路
22 横貫通孔
23 中部弁室
24 上部弁室
25 下部弁室
26 下部弁ポート
27 上部弁ポート
28 弁座部
29 弁ステム支持孔
30 弁体
31 下部計量弁部
31A 下部ストレート軸状部
31B 下部テーパ軸状部
32 上部計量弁部
32A 上部ストレート軸状部
32B 上部テーパ軸状部
32C 全閉弁部
33 中空孔
34 横貫通孔
35 弁ステム部
40 ステッピングモータ
41 ロータケース
42 ロータ室
43 ロータ
44 永久磁石部材
45 雌ねじ部材
46 連結部材
47 固定金具
48 ばね
49 雄ねじ部材
54 リード線
55 コネクタ
56 ステータ組立体
61 ねじ
62 防液カバー
63 プラグ部材
64 電気ケース

Claims (4)

  1. 第1の弁ポートと第2の弁ポートとを同一軸線上に形成された弁ハウジングと、前記弁ハウジングに対して軸線方向に移動可能に配置され、軸線方向移動によって前記第1の弁ポートの実効開口面積を増減する第1の計量弁部と前記第2の弁ポートの実効開口面積を増減する第2の計量弁部とを具備した弁体とを有する複座弁において、
    前記第1の計量弁部は、前記第1の弁ポートの内径より小さい外径の第1のストレート軸状部と、前記第1のストレート軸状部の外径を大径側外径とする第1のテーパ軸状部とを有し、
    前記第2の計量弁部は、前記第2の弁ポートの内径より小さい外径を有し前記第1のストレート軸状部の軸長とは異なる軸長を有する第2のストレート軸状部と、前記第2のストレート軸状部の外径を大径側外径とする第2のテーパ軸状部とを有し、
    最大弁閉位置においては、前記第1のストレート軸状部が前記第1の弁ポート内に位置すると共に前記第2のストレート軸状部が前記第2の弁ポート内に位置し、
    前記弁体が最大弁閉位置より弁開方向に軸線方向移動する過程において、前記第1の計量弁部では、前記弁体が最大弁閉位置より前記第1のストレート軸状部の軸長分だけ軸線方向移動する間は前記第1の弁ポートの実効開口面積が変化せず、それ以上に前記弁体が軸線方向移動することにより前記第1のテーパ軸状部のテーパ度に応じて前記第1の弁ポートの実効開口面積が増大し、前記第2の計量弁部では、前記弁体が最大弁閉位置より前記第2のストレート軸状部の軸長分だけ軸線方向移動する間は前記第2の弁ポートの実効開口面積が変化せず、それ以上に前記弁体が軸線方向移動することにより前記第2のテーパ軸状部のテーパ度に応じて前記第2の弁ポートの実効開口面積が増大する複座弁。
  2. 第1の入出口ポートと第2の入出口ポートとを形成された弁ハウジングと、前記弁ハウジングに対して軸線方向に移動可能に配置された弁体とを具備し、
    前記弁ハウジングは、第1の弁室と第2の弁室とを有し、前記第1の弁室は、前記第1の入出口ポートに直接連通し、前記第1の弁室の一方の側に前記第2の入出口ポートに連通する第1の弁ポートを、他方の側に第2の弁室に連通する第2の弁ポートを同一軸線上に同心形成され、
    前記弁体は、前記第1の弁室と前記第2の弁室を軸線方向に横切って延在し、軸線方向移動によって前記第1の弁ポートの実効開口面積を増減する第1の計量弁部と、前記第2の弁ポートの実効開口面積を増減する第2の計量弁部とを有し、前記第2の弁室を前記第2の入出口ポートに開放する内部通路を形成されている複座弁において、
    前記第1の計量弁部は、前記第1の弁ポートの内径より小さい外径の第1のストレート軸状部と、前記第1のストレート軸状部の外径を大径側外径とする第1のテーパ軸状部とを有し、
    前記第2の計量弁部は、前記第2の弁ポートの内径より小さい外径を有し前記第1のストレート軸状部の軸長とは異なる軸長を有する第2のストレート軸状部と、前記第2のストレート軸状部の外径を大径側外径とする第2のテーパ軸状部とを有し、
    最大弁閉位置においては、前記第1のストレート軸状部が前記第1の弁ポート内に位置すると共に前記第2のストレート軸状部が前記第2の弁ポート内に位置し、
    前記弁体が最大弁閉位置より弁開方向に軸線方向移動する過程において、前記第1の計量弁部では、前記弁体が最大弁閉位置より前記第1のストレート軸状部の軸長分だけ軸線方向移動する間は前記第1の弁ポートの実効開口面積が変化せず、それ以上に前記弁体が軸線方向移動することにより前記第1のテーパ軸状部のテーパ度に応じて前記第1の弁ポートの実効開口面積が増大し、前記第2の計量弁部では、前記弁体が最大弁閉位置より前記第2のストレート軸状部の軸長分だけ軸線方向移動する間は前記第2の弁ポートの実効開口面積が変化せず、それ以上に前記弁体が軸線方向移動することにより前記第2のテーパ軸状部のテーパ度に応じて前記第2の弁ポートの実効開口面積が増大する複座弁。
  3. 前記第1のテーパ軸状部のテーパ度と前記第2のテーパ軸状部のテーパ度とが互いに異なる請求項1または2記載の複座弁。
  4. 前記第1の計量弁部と前記第2の計量弁部の何れか一方に、弁ポート周りの弁座部に着座して全閉状態を得る全閉弁部を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の複座弁。
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