JP4817925B2 - 強誘電体膜の検査方法及びその検査工程を有する半導体装置の製造方法 - Google Patents

強誘電体膜の検査方法及びその検査工程を有する半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP4817925B2
JP4817925B2 JP2006091542A JP2006091542A JP4817925B2 JP 4817925 B2 JP4817925 B2 JP 4817925B2 JP 2006091542 A JP2006091542 A JP 2006091542A JP 2006091542 A JP2006091542 A JP 2006091542A JP 4817925 B2 JP4817925 B2 JP 4817925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
threshold value
ferroelectric
area
film
ferroelectric film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006091542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007266448A (ja
Inventor
孝一 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2006091542A priority Critical patent/JP4817925B2/ja
Publication of JP2007266448A publication Critical patent/JP2007266448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4817925B2 publication Critical patent/JP4817925B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

本発明は,強誘電体膜の検査方法及びその検査工程を有する半導体装置の製造方法に関し,特に,製造ラインにおいて強誘電体膜の良否判定検査を行う方法に関する。
強誘電体膜は,一定の電圧が印加されると分極し,電圧印加を停止した後も残留分極作用による分極状態を維持する。この残留分極特性を利用して,強誘電体膜を利用した強誘電体キャパシタをメモリセルに利用する強誘電体メモリが普及しつつある。
しかしながら,強誘電体キャパシタは,製造方法が複雑で品質を安定させるのが困難であることから,製造ラインにおいて強誘電体膜の良否判定検査を行うことが求められている。強誘電体膜の不良品を製造ラインの上流で検査することで,無駄な製造プロセスコストを削減する必要があるからである。
従来の強誘電体膜の良否判定検査として,強誘電体膜をエッチングしないが強誘電体膜の下の基板をエッチングするエッチング液で表面を処理することで,強誘電体膜に形成されているピンホールを観察することが提案されている。たとえば,特許文献1に記載されるとおりである。しかし,この方法は強誘電体膜の結晶の良否を間接的にチェックするにすぎない。
それ以外の方法として,強誘電体膜を生成した後にそのPbの量をチェックしたり,膜厚をチェックしたり,あるいは,強誘電体膜を生成するスパッタリング工程で酸素の流量を監視する方法がある。これらの方法も,間接的に強誘電体膜の良否を判定するにすぎない。
また,強誘電体膜をスパッタリング法で生成して結晶化アニール後にX線写真により結晶の配向性を確認する方法もある。強誘電体膜にX線スポットを照射しながら結晶の配向性を確認する方法である。
特開平5−322722号公報
しかしながら,強誘電体膜のX線による結晶配向性のチェックは,測定時間が20分程度と長く,スループットの低下を招き製造ラインでの判定方法として好ましくない。スループットの低下を回避するためには,製造ロット内の一部のウエハを抜き取って検査しなければならず,膜質が安定せず欠陥のばらつきがある強誘電体膜の検査方法として適切ではない。全てのウエハについて検査することが望ましい。
また,X線スポットのサイズが大きく,おおざっぱな結晶配向の欠陥を検出するにとどまり,強誘電体キャパシタ領域内に結晶配向の欠陥が存在するか否かまで正確に検査することができていない。
そこで,本発明の目的は,製造ラインでも利用可能な強誘電体膜の検査方法とその検査方法を有する半導体装置の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,半導体基板上に形成される強誘電体膜の良否判定を行う方法において,
前記半導体基板上に強誘電体膜を生成する生成工程と,
前記生成された強誘電体膜の表面の画像を撮像し,当該画像内の強誘電体結晶粒であって所定のサイズを超える結晶粒の数またはサイズを検出する結晶粒検出工程と,
前記検出された強誘電体結晶粒の数またはサイズの累計値が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定工程とを有することを特徴とする。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば,前記生成工程の後に,前記強誘電体膜の表面を純水,アルコール,シンナー,アルカリ溶剤のいずれかにより洗浄する表面洗浄工程を有する。
上記の目的を達成するために,本発明の第2の側面によれば,強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法において,
半導体基板上に強誘電体膜を生成する生成工程と,
前記生成された強誘電体膜の表面の画像を撮像し,当該画像内の強誘電体結晶粒であって所定のサイズを超える結晶粒の数またはサイズを検出する結晶粒検出工程と,
前記検出された強誘電体結晶粒の数またはサイズの累計値が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定工程とを有し,
前記判定工程で前記累計値が前記閾値を超えるウエハのその後の製造工程を中止し,前記閾値を超えないウエハにその後の製造工程を実施することを特徴とする。
上記の第2の側面において好ましい態様によれば,前記生成工程の後に,前記強誘電体膜の表面を純水,アルコール,シンナー,アルカリ溶剤のいずれかにより洗浄する表面洗浄工程を有し,当該表面洗浄工程後に前記結晶粒検出工程と判定工程を行う。
上記の第2の側面において好ましい態様によれば,前記生成工程後に,前記結晶粒検出工程と判定工程を行い,当該判定工程で累計値が前記閾値を超えないウエハに対して上部電極を形成する。
上記の第2の側面において好ましい態様によれば,前記生成程後に,前記強誘電体膜上にキャパシタ電極膜を形成し,当該キャパシタ電極膜をエッチングしてキャパシタ電極を形成する電極形成工程を有し,前記電極形成工程後に,前記結晶粒検出工程と判定工程を行う。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば,前記判定工程の所定の閾値は,チップサイズに対する強誘電体キャパシタ形成領域の面積率が第1の面積率の場合は,第1の閾値に,前記面積率が前記第1の面積率よりも大きい第2の面積率の場合は,前記第1の閾値より小さい第2の閾値にそれぞれ設定される。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば,前記判定工程の所定の閾値は,1個の強誘電体キャパシタが第1の面積のときは第1の閾値に,前記第1の面積より大きい第2の面積のときは前記第1の閾値より大きい第2の閾値にそれぞれ設定される。
本発明によれば,インライン工程においてウエハに形成された強誘電体膜の良否判定を簡単に行うことができる。
以下,図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し,本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は,強誘電体キャパシタの結晶状態を模式的に示す図である。図1の(A)は良品の(B)は不良品の断面図(上)及び平面図(下)である。断面図に示されるとおり,強誘電体キャパシタは白金などの下部電極BEL(Bottom Electrode Layer)と強誘電体膜FER(Ferroelectrics)と酸化イリジウムなどの上部電極TEL(Top Electrode Layer)とを有する。強誘電体膜FERは,チタン酸ジルコン酸鉛(PZT),LaドープPZT(PLZT)などのPZT系材料,Bi層状構造化合物などで形成され,下部電極上にスパッタリング法によりアモルファス状態の強誘電体膜を形成し,熱処理によるアニール工程により結晶化される。または,MOCVD法により強誘電体膜を成長する場合は既に強誘電体膜は結晶化されて生成されるので,結晶化アニール工程が省略される。
強誘電体キャパシタは,所定の電圧を印加すると強誘電体が断面図の破線矢印で示したように分極作用を生じ,電圧印加を終了した後も強誘電体に分極状態が残留する。この残留分極作用を利用して強誘電体キャパシタに1,0のデータを記憶することができる。したがって,この残留分極量が大きいほど記憶されたデータ検出のマージンを大きくすることができ,残留分極量が小さいと記憶データを読み出すことができない場合がある。
そこで,強誘電体メモリに採用される強誘電体キャパシタの良否判定は,十分な残留分極量を有するか否かによって行われるべきであるが,製造ラインでキャパシタ毎の強誘電体キャパシタの残留分極量を測定することは困難である。一方で,ウエハ内の代表エリアをモニター測定し、代表エリアの残留分極量を測定することは現実的に可能である。したがって,本実施の形態の強誘電体膜の結晶状態を顕微鏡写真の画像によりチェックする方法が有効である。
図1の(A)に示す良品では,平面図に示されるように一定の小面積の結晶粒CRが均等に並んで生成される。そして,断面図に示されるとおり,結晶粒CRは縦方向に細長い結晶粒であり,それぞれが分極して残留分極状態を維持する。上下の電極間に細長い結晶粒が形成されれば,十分な残留分極量を持つことができ,メモリ機能を実現することができる。つまり,結晶粒が縦方向に均一に配向すれば,十分な残留分極量を得ることができ,良品の強誘電体キャパシタになる。
一方,図1の(B)に示す不良品では,平面図に示されるように小面積の結晶粒CRに加えて大面積の結晶粒CRXが生成される。これを断面図で見ると,小面積の結晶粒CRは上下電極間に配列された細長い結晶粒であるが,大面積の結晶粒CRXはその結晶配向方向が垂直方向ではなく横方向となる。したがって,この大面積の結晶粒CRXでの電極間の残留分極量は小さく,キャパシタ全体の残留分極量を十分に大きくすることができず,十分なメモリ機能を有しない。
この大面積の結晶粒CRXは,サーフェースレイヤと称され,この数が多いと強誘電体キャパシタのビット不良を招くことになり好ましくない。
このように,強誘電体キャパシタが適切なメモリ機能を持つためには,強誘電体膜の結晶配向が整っている必要があるが,結晶配向が整っている場合はその平面図に大面積の結晶粒が存在せず,結晶配向が整っていない場合はその平面図に大面積の結晶粒が存在する。
そこで,本実施の形態では,強誘電体膜の良否判定をするために,強誘電体膜の表面の顕微鏡写真を撮影し,その顕微鏡写真の画像を画像処理して大面積の結晶粒が存在するか否かをチェックする。そして,大面積の結晶粒の数,または累計面積が所定の閾値を超える場合は不良品と判定する。例えば,走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)により強誘電体膜の表面の所定領域を撮影すること自体は,X線による結晶配向を検査するよりも短時間で行うことができ,撮影した表面の顕微鏡写真を画像処理して大面積の結晶粒の存在を検出することも比較的簡単に行うことができる。したがって,製造ラインを流れる全てのウエハに対しても適用可能な検査方法である。
図2は,実際の強誘電体膜の表面の顕微鏡写真例を示す図である。図2の(A)は,強誘電体膜をスパッタリング法で生成し結晶化のアニールを行った後の表面のSEM写真である。図1で示したとおり小面積の結晶粒のなかに大面積の結晶粒が存在している。このような表面写真の画像について画像処理により大面積の結晶粒を検出することは既存の画像処理方法で可能である。ただし,ややコントラストが低く画像処理に不向きである。
図2の(B)は,強誘電体膜をスパッタリング法で生成し結晶化アニールを行い,さらに表面を洗浄処理した後の表面のSEM写真である。表面を洗浄処理することで,結晶粒の形状が顕在化されコントラストが高くなり,画像処理に適した画像になっている。したがって,画像処理を容易にするためには,強誘電体膜の表面を洗浄処理することが望ましい。この洗浄処理では,例えば,純水,アルコール,シンナー,アルカリ溶剤のいずれかにより約10sec程度洗浄される。
図3は,本実施の形態における顕微鏡写真の撮影例を示す図である。図2(B)と同じ画像であるが,SEM写真を複数回,図3では3行,3列の合計9回撮影して,所望の領域の表面画像が撮影される。この撮影枚数は必要に応じて適宜選択される。
そして,この9枚の表面画像すべてについて画像処理を行って,所定のサイズより大きな結晶粒CRXが含まれているか否かをチェックし,含まれている場合は,その個数または面積(サイズ)の累計値を求める。そして,それらの累計値が所定の閾値を超えているか否かにより,強誘電体膜が良品か不良品かを判別する。
[強誘電体メモリの製造工程]
次に,本実施の形態において強誘電体メモリの製造工程を説明し,強誘電体膜の表面の顕微鏡写真(SEM写真)を撮影する工程について説明する。
図4〜図9は,プレーナ型の強誘電体メモリの製造工程を示す断面図である。図4の工程(A)では,N型シリコン半導体基板10に,P型ウエル領域,ソース領域,ドレイン領域,ゲート絶縁膜,ゲート電極などからなるトランジスタTR1,TR2が形成されている。そして,トランジスタは素子分離用酸化膜12により分離されている。トランジスタTR1,TR2の上には,層間絶縁膜として,CVD法によるSiON膜14とTEOSを利用したCVD法によるシリケートガラス(NSG)膜16が形成されている。
そして,図4の工程(B)では,NSG膜16の上にスパッタリング法により白金膜18が形成される。この白金膜18が強誘電体キャパシタの下部電極になる。
さらに,図5の工程(C)では,白金膜18の上に,スパッタリング法により強誘電体膜としてPZT膜20が,例えば150〜200nm程度成長される。そして,高温,例えば600℃のアニール工程により,成長された強誘電体膜20が結晶化され,図1に示したような多数の結晶粒からなる膜にされる。
この状態が,強誘電体膜20の表面の顕微鏡写真を撮像することができる第1の状態である。基板表面全面に強誘電体膜20が形成されているので,SEM写真の撮像には好適である。前述したとおり,表面を洗浄処理した後に顕微鏡写真を撮像することで,写真画像のコントラストを向上させることができる。
次に,図5の工程(D)では,強誘電体膜20の上に酸化イリジウムなどの金属酸化膜22が形成される。この金属酸化膜22が強誘電体キャパシタの上部電極になる。
そして,図6の工程(E)では,金属酸化膜22がフォトリソグラフィ方法により所望のパターンにエッチングされて,強誘電体キャパシタの上部電極TELが形成される。図6には,断面図(上)と平面図(下)とが示されている。これらの図から明らかなとおり,強誘電体膜20の上の電極膜がエッチングされる工程(E)の後では強誘電体膜20が表面全面に露出されているので,表面の顕微鏡写真を撮像することができる第2の状態である。したがって,この工程(E)が終了した後に,表面を洗浄処理して顕微鏡写真を撮像することで,写真画像のコントラストを高くすることができる。顕微鏡写真の撮像領域は,上部電極TELが形成されずに強誘電体膜20が露出されている領域になる。
図7の工程(F)では,強誘電体膜20がフォトリソグラフィ方法により所望のパターンにエッチングされる。このパターンニングされた強誘電体膜20が強誘電体キャパシタの強誘電体膜FERになる。平面図に示されるとおり,共通の強誘電体膜FER上に複数の上部電極TELが形成されている。
そして,図8の工程(G)では,白金膜18がフォトリソグラフィ方法により所望のパターンにエッチングされ,下部電極BELとなる。平面図に示されるとおり,下部電極BELの一部が露出されている。これで,強誘電体キャパシタが形成される。
次に,図9の工程(H)では,強誘電体キャパシタ上に層間絶縁膜としてCVD法によるシリケートガラス膜24が形成される。そして,層間絶縁膜16,24に対して基板10の不純物領域に達するビアホールが形成され,タングステンがビアホール内に埋められてタングステンプラグ26が形成される。形成されたタングステン層の表面がMCP法により研磨されて平坦化される。
そして,層間絶縁膜24に強誘電体キャパシタの上部電極TELと下部電極BELに達するビアホールが形成され,ビアホール内と層間絶縁膜24上に例えばAlからなる導電層28が形成される。表面平坦化された後,導電層28は,フォトリソグラフィ方法によりパターニングされる。これにより,強誘電体キャパシタの上部電極TELも下部電極BELも,共通の導電層28の導電パターンを介してトランジスタTR2や図示しない導電パターンに接続される。
図9に示されるとおり,プレーナ型の強誘電体メモリでは,トランジスタTR2と強誘電体キャパシタとが重なることなく形成されている。そして,強誘電体キャパシタでは,強誘電体膜20を形成した後に,上部電極膜を形成しパターンニングされるので,強誘電体膜20を形成した時か,上部電極をパターニングした時が,強誘電体膜20の表面写真の撮影に適している。したがって,本実施の形態では,いずれかの時に,強誘電体膜の表面を洗浄処理して表面の顕微鏡写真を撮影する。
図10は,スタック型の強誘電体メモリの製造工程を示す断面図である。工程(A)では,N型シリコン半導体基板10に,P型ウエル領域,ソース領域,ドレイン領域,ゲート絶縁膜,ゲート電極などからなるトランジスタTR2が形成されている。そして,トランジスタは素子分離用酸化膜12により分離されている。トランジスタTR2の上には,層間絶縁膜として,CVD法によるSiON膜14とTEOSを利用したCVD法によるシリケートガラス(NSG)膜16が形成されている。
さらに,ここでは,シリケートガラス膜16の上に,アルミナなどの水分をブロックするブロック層17が形成されている。そして,アルミナブロック層17と,NSG膜16と,SiON膜14とに基板10の表面に達するビアホールが形成され,その中にタングステンが埋め込まれてプラグ電極CPが形成されている。
次に,工程(B)では,アルミナブロック層17の上に,スパッタリング法による白金層18と,スパッタリング法による強誘電体膜としてPZT膜20がそれぞれ形成される。そして,高温,例えば600℃のアニール工程により,成長された強誘電体膜20が結晶化され,図1に示したような多数の結晶粒からなる膜にされる。
この状態が,スタック型の強誘電体メモリにおいて,強誘電体膜20の表面の顕微鏡写真を撮像することができる状態である。基板表面全面に強誘電体膜20が形成されているので,容易にSEM写真を撮像することができる。前述したとおり,表面を洗浄処理後に顕微鏡写真を撮像することで,写真画像のコントラストを向上させることができる。
次に,工程(C)では,強誘電体膜20の上に酸化イリジウムなどの電極膜22が形成される。この電極膜22が強誘電体キャパシタの上部電極になる。そして,工程(D)では,フォトリソグラフィ方法により,電極膜22と強誘電体膜20と白金膜18とがキャパシタパターンに形成されて,下部電極BEL,強誘電体膜FER,上部電極TELからなる強誘電体キャパシタが形成される。
そして,図示しない層間絶縁膜が強誘電体キャパシタの上に形成され,その層間絶縁膜に上部電極TELに接続されるプラグ電極が形成される。
このように,スタック型の強誘電体メモリの場合は,上部電極,強誘電体膜,下部電極が共通のエッチング工程で一括してパターンニングされるので,強誘電体膜が形成されて結晶化アニールされた状態で,表面の顕微鏡写真を撮像する。
プレーナ型もスタック型も強誘電体膜の生成にMOCVD法が採用される場合は,製膜後の結晶化アニール工程は必要ないので,製膜後に表面写真が撮影される。
[強誘電体膜検査工程]
図11は,本実施の形態における強誘電体膜の検査工程を示すフローチャート図である。この検査工程は,プレーナ型とスタック型の強誘電体メモリのいずれにも適用可能である。
まず,強誘電体膜を生成して結晶化のためのアニール処理が行われ(S10),この段階で強誘電体膜の表面の顕微鏡写真(SEM画像)の撮影が行われる。結晶粒の画像のコントラストを向上させるために,強誘電体膜の表面が,純水,アルコール,シンナー,アルカリ溶剤のいずれかにより10秒程度,洗浄処理され,乾燥される(S12)。
そして,強誘電体膜の表面の画像が走査型顕微鏡により撮影される(S14)。図3で示したとおり,ある程度の広い領域の強誘電体膜表面を検査するために,複数回の画像が撮影される。撮影する位置は,例えばウエハの中央領域でチップ領域の中央領域など,強誘電体膜に欠陥が発生しやすい位置が適宜選択される。そして,撮影された複数のSEM画像がコンピュータによって画像処理され,個々の結晶粒がパターン認識され,結晶粒のカウントが行われる(S16)。
この結晶粒のカウント工程において,結晶粒の大きさが所定の規定値より大きいか否かの判定が行われ(S18),規定値より大きなサイズの結晶粒が異常結晶粒としてカウントされ(S20),規定値を超えないサイズの結晶粒は異常結晶粒としてカウントされない(S22)。この結晶粒のサイズの判定と異常結晶粒のカウントとが,全てのSEM画像に対して繰り返される(S24)。
全てのSEM画像について異常結晶粒の数をカウントしたあと,異常結晶粒の数と所定の閾値とが比較され(S26),異常結晶粒の数が閾値を超える場合は(S28のYES),不良品と判定されアラームが発生し,不良品ウエハが通知される。なお,所定の閾値は,撮像領域の面積とキャパシタ面積との関係に基づいて最適な値に設定される。すなわち,1個のキャパシタ面積に対する撮像領域の比率が大きい場合は,異常結晶粒の数の閾値は大きく設定され,逆に1個のキャパシタ面積に対する撮像領域の比率が小さい場合は,異常結晶粒の数の閾値は小さく設定される。また,1個のキャパシタ面積が広ければ,閾値は大きく設定でき,1個のキャパシタ面積が狭ければ,閾値は小さく設定される。
図11のフローチャート図には示していないが,アラームが発生したウエハは,不良品になる蓋然性が高いので,以後の製造プロセスは実施されない。したがって,歩留まりの予測を容易に行うことができ,生産調整を容易にする。
図12は,本実施の形態における別の強誘電体膜の検査工程を示すフローチャート図である。この検査工程は,プレーナ型の強誘電体メモリに適用可能であるが,スタック型には適用できない。
図11と同様に,まず,強誘電体膜を生成して結晶化のためのアニール処理が行われ(S10),次に,上部電極膜が形成され,フォトリソグラフィ法によるエッチングでキャパシタ電極形状にパターニングされる(S11)。そして,結晶粒の画像のコントラストを向上させるために,強誘電体膜の表面が,純水,アルコール,シンナー,アルカリ溶剤のいずれかにより洗浄処理され,乾燥される(S12)。この段階で強誘電体膜の表面の顕微鏡写真(SEM画像)の撮影が行われる。すなわち,図6の工程(E)の段階で表面写真の撮影が行われる。それ以降の処理工程は,図11と同じである。
図13は,本実施の形態における更に別の強誘電体膜の検査工程を示すフローチャート図である。この検査工程は,プレーナ型とスタック型の強誘電体メモリのいずれにも適用可能である。この例では,チップ内におけるキャパシタ面積の比率に基づいて,良品と不良品とを区別する閾値を決定する。また,異常結晶粒の数だけでなく,異常結晶粒のサイズについても検査項目に加える。
まず,強誘電体膜を生成して結晶化のためのアニール処理が行われる(S10)。結晶粒の画像のコントラストを向上させるために,強誘電体膜の表面が,純水,アルコール,シンナー,アルカリ溶剤のいずれかにより洗浄処理され,乾燥される(S12)。この段階で強誘電体膜の表面の顕微鏡写真(SEM画像)の撮影が行われる。
撮影の前に,検査製品の閾値が入力される(S13)。この良品と不良品とを区別する閾値は,顕微鏡写真の撮影が1箇所のみ行われることを考慮して,チップ内の強誘電体キャパシタの合計面積が狭いほど大きく,広いほど小さく設定することが望ましい。
図14は,本実施の形態における不良品と良品の境界の閾値の設定について説明するための図である。ここでは,チップ領域40内に比較的小さな領域42に強誘電体キャパシタ群が形成される例(A)と,チップ領域40内に比較的大きな領域44に強誘電体キャパシタ群が形成される例(B)とが示されている。いずれの製品でも,強誘電体膜がパターンニングされる前のチップ全体に強誘電体膜が形成された状態で,撮影領域50の画像が撮影される。
例(A)の場合に,撮影領域50内の異常結晶粒の個数がa個とすると,チップ領域40内にしめる強誘電体キャパシタ群の領域42は比較的狭いので,同じ割合で領域42内に異常結晶粒がa個発生する可能性は低い。一方,例(B)の場合に,撮影領域50内の異常結晶粒の個数がb個とすると,チップ領域40内にしめる強誘電体キャパシタ群の領域44は比較的広いので,同じ割合で領域44内に異常結晶粒がb個発生する可能性は高い。若しくはより多くの異常結晶粒が領域44内に発生する可能性もある。
そこで,本実施の形態では,例(A)のようにチップ領域内の強誘電体キャパシタ生成領域42が比較的狭い場合は,不良品と良品の境界の閾値を高く設定する。一方,例(B)のようにチップ領域内の強誘電体キャパシタ生成領域44が比較的広い場合は,不良品と良品の境界の閾値を低く設定する。つまり,キャパシタ生成領域が広いほど,より厳しい閾値を設定して,不良品の選別を行うことが好ましい。
図14に戻り,工程S13では,検査製品のチップ面積と強誘電体キャパシタの合計面積が入力されて,その比率に応じて自動的に閾値が設定されてもよいし,検査製品の閾値そのものが入力されてもよい。
そして,強誘電体膜の表面の顕微鏡写真が複数枚撮影される(S14)。そして,撮影された検査範囲の面積が計算される(S15)。この検査工程では,異常結晶粒の個数だけでなく,サイズの累積値を求め,検査面積に対する異常結晶粒の合計面積の比率(面積密度)を算出する。そして,その異常結晶粒の面積密度が閾値を超えるか否かのチェックを行う。そのために,工程S15で,撮影された検査範囲の面積が求められる。
撮影された複数の画像データに対してコンピュータによる画像処理が行われ,規定値より大きい結晶粒の検出とカウントが開始される(S16)。前述の検査工程と同様に,画像処理で検出された結晶粒1個1個について,その大きさが規定値より大きいか否かの判定が行われる(S18)。結晶粒の大きさが規定値を超えている場合は(S18のYES),異常結晶粒としてカウントされ(S20),さらに異常結晶粒の面積が累積値に加算される(S21)。結晶粒の大きさが規定値を超えていない場合は(S18のNO),異常結晶粒としてカウントされない(S22)。上記の工程S18〜S22が,全ての顕微鏡画像について実行される(S24)。全ての顕微鏡画像について検査が終了すると,検査範囲内での異常結晶粒の個数と面積の累積値とが求まっている。この面積の累積値と検査範囲の面積との比率から,異常結晶粒の面積密度が求められる。
そこで,検出された異常結晶粒の合計数と個数閾値とが比較される(S26)。また,検出された異常結晶粒の面積密度と密度閾値とが比較される(S27)。前述の閾値の入力工程S13では,個数閾値と密度閾値の両方が,チップ面積とキャパシタ面積との比率に応じて設定され入力されている。
両方ともが閾値を超えているか,またはいずれか一方が閾値を超えている場合に(S28のYES),不良品と認定してアラームを発生する(S30)。それ以外の場合は良品と認定してアラームは発生しない。
上記の例では,良品と不良品を振り分ける閾値が,チップ内の強誘電体キャパシタの合計面積の比率に応じて設定される。これにより,一箇所の顕微鏡写真の異常結晶粒を検出しても,より高い精度で不良品を振り分けることができる。さらに,この例では,異常結晶粒の合計面積の密度を求めておき,密度閾値と比較する。この密度による判定は,異常結晶粒の個数による判定と共に,または無関係に単独で行っても良い。つまり,密度による判定のみでも良い。
図11〜図13の例で,異常結晶粒径のサイズを1個の強誘電体キャパシタ面積の例えば30%を超えるサイズに設定することが有効である。30%を越える大きなサイズの結晶粒径であると,キャパシタの残留分極量の低下に実質的な影響を与えるからである。
以上説明したとおり,本実施の形態によれば,強誘電体膜の表面の顕微鏡写真を撮影して,その画像からサイズが大きな結晶粒(サーフェースレイヤ)の存在をコンピュータを利用した画像処理により検出できるので,スループットの低下を伴わず,全てのウエハに対して行うことができる。したがって,インライン工程で素早く且つ正確に強誘電体キャパシタの良否判定を行うことができ,最終歩留まりが予測可能となり,生産調整を容易にすることができる。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)半導体基板上に形成される強誘電体膜の良否判定を行う方法において,
前記半導体基板上に強誘電体膜を生成する生成工程と,
前記生成された強誘電体膜の表面の顕微鏡写真を撮像し,当該顕微鏡写真内の強誘電体結晶粒であって所定のサイズを超える結晶粒の数またはサイズを検出する結晶粒検出工程と,
前記検出された強誘電体結晶粒の数またはサイズの累計値が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定工程とを有することを特徴とする強誘電体膜の良否判定方法。
(付記2)付記1において,
前記生成工程の後に,前記強誘電体膜の表面を純水,アルコール,シンナー,アルカリ溶剤のいずれかにより洗浄する表面洗浄工程を有することを特徴とする強誘電体膜の良否判定方法。
(付記3)付記1において,
前記所定の閾値は,チップサイズに対する強誘電体キャパシタ形成領域の面積率が第1の面積率の場合は,第1の閾値に,前記面積率が前記第1の面積率よりも大きい第2の面積率の場合は,前記第1の閾値より小さい第2の閾値にそれぞれ設定されることを特徴とする強誘電体膜の良否判定方法。
(付記4)付記1において,
前記所定の閾値は,1個の強誘電体キャパシタが第1の面積のときは第1の閾値に,前記第1の面積より大きい第2の面積のときは前記第1の閾値より大きい第2の閾値にそれぞれ設定されることを特徴とする強誘電体膜の良否判定。
(付記5)強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法において,
半導体基板上に強誘電体膜を生成する生成工程と,
前記生成された強誘電体膜の表面の顕微鏡写真を撮像し,当該顕微鏡写真内の強誘電体結晶粒であって所定のサイズを超える結晶粒の数またはサイズを検出する結晶粒検出工程と,
前記検出された強誘電体結晶粒の数またはサイズの累計値が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定工程とを有し,
前記判定工程で前記累計値が前記閾値を超えるウエハのその後の製造工程を中止し,前記閾値を超えないウエハにその後の製造工程を実施することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記6)付記5において,
前記生成工程の後に,前記強誘電体膜の表面を純水,アルコール,シンナー,アルカリ溶剤のいずれかにより洗浄する表面洗浄工程を有し,
当該表面洗浄工程後に前記結晶粒検出工程と判定工程を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記7)付記5において,
前記生成工程後に,前記結晶粒検出工程と判定工程を行い,当該判定工程で累計値が前記閾値を超えないウエハに対して上部電極を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記8)付記5において,
前記生成程後に,前記強誘電体膜上にキャパシタ電極膜を形成し,当該キャパシタ電極膜をエッチングしてキャパシタ電極を形成する電極形成工程を有し,
前記電極形成工程後に,前記結晶粒検出工程と判定工程を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記9)付記8において,
前記電極形成工程後に,前記強誘電体膜の表面を純水,アルコール,シンナー,アルカリ溶剤のいずれかにより洗浄する表面洗浄工程を有し,
当該表面洗浄工程後に前記結晶粒検出工程と判定工程を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記10)付記8において,
前記強誘電体キャパシタの下部電極と上部電極とが,前記半導体基板に形成されたトランジスタと共通の導電層内の導電パターンを介して接続されるプレーナ型キャパシタ構造を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記11)付記5において,
前記結晶粒検査工程における所定のサイズが,強誘電体キャパシタ面積の30%を越えるサイズであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記12)付記5において,
前記判定工程の所定の閾値は,チップサイズに対する強誘電体キャパシタ形成領域の面積率が第1の面積率の場合は,第1の閾値に,前記面積率が前記第1の面積率よりも大きい第2の面積率の場合は,前記第1の閾値より小さい第2の閾値にそれぞれ設定されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記13)付記5において,
前記判定工程の所定の閾値は,1個の強誘電体キャパシタが第1の面積のときは第1の閾値に,前記第1の面積より大きい第2の面積のときは前記第1の閾値より大きい第2の閾値にそれぞれ設定されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
本発明によれば,インライン工程でウエハの強誘電体膜の結晶状態を簡単に検査することができるので,不良品になる蓋然性が高いウエハのそれ以降の製造工程を省略することができ,歩留まりの予測が容易になる。
強誘電体キャパシタの結晶状態を模式的に示す図である。 実際の強誘電体膜の表面のSEM写真例を示す図である。 本実施の形態における顕微鏡写真の撮影例を示す図である。 プレーナ型の強誘電体メモリの製造工程を示す断面図である。 プレーナ型の強誘電体メモリの製造工程を示す断面図である。 プレーナ型の強誘電体メモリの製造工程を示す断面図である。 プレーナ型の強誘電体メモリの製造工程を示す断面図である。 プレーナ型の強誘電体メモリの製造工程を示す断面図である。 プレーナ型の強誘電体メモリの製造工程を示す断面図である。 スタック型の強誘電体メモリの製造工程を示す断面図である。 本実施の形態における強誘電体膜の検査工程を示すフローチャート図である。 本実施の形態における別の強誘電体膜の検査工程を示すフローチャート図である。 本実施の形態における更に別の強誘電体膜の検査工程を示すフローチャート図である。 本実施の形態における不良品と良品の境界の閾値の設定について説明するための図である。
符号の説明
BEL:下部電極 FER:強誘電体膜
TEL:上部電極 CR:結晶粒
CRX:異常結晶粒

Claims (8)

  1. 半導体基板上に形成される強誘電体膜の良否判定を行う方法において,
    前記半導体基板上に強誘電体膜を生成する生成工程と,
    前記生成された強誘電体膜の表面の画像を撮像し,当該画像内の強誘電体結晶粒であって所定のサイズを超える結晶粒の数またはサイズを検出する結晶粒検出工程と,
    前記検出された強誘電体結晶粒の数またはサイズの累計値が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定工程とを有することを特徴とする強誘電体膜の良否判定方法。
  2. 請求項1において,
    前記所定の閾値は,チップサイズに対する強誘電体キャパシタ形成領域の面積率が第1の面積率の場合は,第1の閾値に,前記面積率が前記第1の面積率よりも大きい第2の面積率の場合は,前記第1の閾値より小さい第2の閾値にそれぞれ設定されることを特徴とする強誘電体膜の良否判定方法。
  3. 請求項1において,
    前記所定の閾値は,1個の強誘電体キャパシタが第1の面積のときは第1の閾値に,前記第1の面積より大きい第2の面積のときは前記第1の閾値より大きい第2の閾値にそれぞれ設定されることを特徴とする強誘電体膜の良否判定方法。
  4. 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法において,
    半導体基板上に強誘電体膜を生成する生成工程と,
    前記生成された強誘電体膜の表面の画像を撮像し,当該画像内の強誘電体結晶粒であって所定のサイズを超える結晶粒の数またはサイズを検出する結晶粒検出工程と,
    前記検出された強誘電体結晶粒の数またはサイズの累計値が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定工程とを有し,
    前記判定工程で前記累計値が前記閾値を超えるウエハのその後の製造工程を中止し,前記閾値を超えないウエハにその後の製造工程を実施することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4において,
    前記生成工程後に,前記結晶粒検出工程と判定工程を行い,当該判定工程で累計値が前記閾値を超えないウエハに対して上部電極を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項4において,
    前記生成程後に,前記強誘電体膜上にキャパシタ電極膜を形成し,当該キャパシタ電極膜をエッチングしてキャパシタ電極を形成する電極形成工程を有し,
    前記電極形成工程後に,前記結晶粒検出工程と判定工程を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項4において,
    前記判定工程の所定の閾値は,チップサイズに対する強誘電体キャパシタ形成領域の面積率が第1の面積率の場合は,第1の閾値に,前記面積率が前記第1の面積率よりも大きい第2の面積率の場合は,前記第1の閾値より小さい第2の閾値にそれぞれ設定されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項4において,
    前記判定工程の所定の閾値は,1個の強誘電体キャパシタが第1の面積のときは第1の閾値に,前記第1の面積より大きい第2の面積のときは前記第1の閾値より大きい第2の閾値にそれぞれ設定されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2006091542A 2006-03-29 2006-03-29 強誘電体膜の検査方法及びその検査工程を有する半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4817925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006091542A JP4817925B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 強誘電体膜の検査方法及びその検査工程を有する半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006091542A JP4817925B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 強誘電体膜の検査方法及びその検査工程を有する半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007266448A JP2007266448A (ja) 2007-10-11
JP4817925B2 true JP4817925B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=38639120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006091542A Expired - Fee Related JP4817925B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 強誘電体膜の検査方法及びその検査工程を有する半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4817925B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5347344B2 (ja) * 2008-06-13 2013-11-20 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の製造方法
CN111665261A (zh) * 2020-06-04 2020-09-15 安徽安视智能科技有限公司 一种基于机器视觉的芯片晶粒检测方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05322722A (ja) * 1992-05-20 1993-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜のピンホール検出方法
JP3865528B2 (ja) * 1998-04-09 2007-01-10 株式会社ルネサステクノロジ 半導体メモリ素子
JP2002016234A (ja) * 2000-06-26 2002-01-18 Hitachi Ltd 強誘電体薄膜メモリ素子及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007266448A (ja) 2007-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4901105B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3974626B2 (ja) 実質的に平滑な下部電極構造の使用により改良された記憶保持を有する薄膜強誘電体コンデンサ
JPH0794600A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPWO2007077598A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4817925B2 (ja) 強誘電体膜の検査方法及びその検査工程を有する半導体装置の製造方法
US11043434B2 (en) Method of manufacturing a semiconductor device
US7368298B2 (en) Method of manufacturing ferroelectric semiconductor device
US7528034B2 (en) Method for forming ferroelectric capacitor, ferroelectric capacitor and electronic device
JP2004039731A (ja) 半導体装置の合わせマーク
JP2006278550A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2008205241A (ja) 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法
JP2005079573A (ja) 空孔欠陥の検知方法
US20070224797A1 (en) Method for manufacturing semiconductor device, method for forming alignment mark, and semiconductor device
JP4579236B2 (ja) 半導体装置の製造方法
CN1288742C (zh) 半导体存储器件的制造方法
KR100533974B1 (ko) 하부전극과 강유전체막의 접착력을 향상시킬 수 있는강유전체캐패시터 형성 방법
US20090117671A1 (en) Method for manufacturing semiconductor device including ferreoelectric capacitor
US20230060557A1 (en) Inspection layer to improve the detection of defects through optical systems and methods of inspecting semiconductor device for defects
TWI845338B (zh) 半導體記憶裝置
JP2000332114A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPWO2006098005A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5504663B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2009038168A (ja) 半導体装置の解析方法
TW202412270A (zh) 半導體記憶裝置
JP2004186321A (ja) 半導体装置の評価方法および評価用デバイスの作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4817925

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees