JP4817747B2 - 加速度センサ及びこれを装備したハードディスクドライブ並びに加速度計測方法 - Google Patents

加速度センサ及びこれを装備したハードディスクドライブ並びに加速度計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、加速度センサにかかり、特に、磁界の向きの変化に基づいて加速度を計測する加速度センサに関する。また、これを装備したハードディスクドライブ、さらには、加速度計測方法に関する。
従来より、所定の物体の動作を検出するために、かかる物体の加速度を検出する加速度センサの利用が検討されている。例えば、産業ロボットの操作部分、自動車のエアバック装置、さらには、携帯型パソコンに搭載されるハードディスクドライブなど、種々の用途が考えられる。特に、ハードディスクドライブについては、無理な移動や落下を瞬時に検出して磁気ヘッドの退避を行うなど、データの損傷を抑制するために利用される。
そして、従来例における加速度センサの構成としては、例えば特許文献1に開示されているように、加速によって構造体に生じるひずみを検出する手法が多く採られている。具体的には、十字状のばね性を有する支持部材の中心(交点)におもりを装備し、かつ、支持部材の各梁の部分に歪検出素子を固定装備する。そして、この歪検出素子からの検出値に基づいて各梁の変形を検出し、各軸(X,Y,Z)方向の加速度を検出する。例えば、歪検出素子として半導体ピエゾ素子を利用してその抵抗値をブリッジ回路を組んで検出したり、あるいは、特許文献1に示すように圧電振動子を利用して歪による発信周期を検出することにより、加速度を検出する手法がある。
特許第2732287号公報
しかしながら、上記従来例における方法では、十字状の支持部材(ばね)自体やその近辺に、歪を検出するための信号を取り出す際に用いる電極を設ける必要があり、配線によって構造が複雑化しうる。また、支持部材に歪検出素子を装着するため、その小型化を図ることができない。さらには、支持部材のばね部分に歪検出素子を装着あるいは内蔵させるため、ばねの変位を妨げ、精度よく加速度を検出することが困難になる、という問題が生じていた。
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、高精度に加速度を検出できると共に、簡易な構成にて、小型化かつ低コスト化を図ることができる加速度センサを提供することをその目的とする。
そこで、本発明の一形態である加速度センサは、
同一直線上又はほぼ平行に、固定端と自由端との位置が相互に反対向きに配置され、各自由端が同一方向に沿って撓むよう自由度を有する一対の片持ち梁と、
各自由端にそれぞれ装備され磁界を発生する一対の磁界発生手段と、
各磁界発生手段に対向してそれぞれ配置され当該各磁界発生手段による磁界の向きを検出する一対の磁界検出手段と、
を備えたことを特徴としている。
このとき、磁界検出手段を、片持ち梁の長手方向の加速度計測用と、片持ち梁が撓んだときの軌跡が形成される面に沿った当該片持ち梁の長手方向に直交する方向の加速度計測用と、それぞれ一対ずつ設けた、ことを特徴としている。さらに、磁界発生手段による磁界の向きを、片持ち梁が撓んだときの軌跡が形成される面に沿った当該片持ち梁の長手方向に直交する方向に設定した、ことを特徴としている。そして、例えば、上記加速度センサを、ハードディスクドライブに備える。このとき、加速度センサを構成する一対の片持ち梁の長手方向を、ハードディスクドライブの使用状態における水平面に沿って配置すると望ましい。
上記発明によると、まず、所定の方向に加速が生じると、各自由端にモーメントによって回転力が生じ、各片持ち梁はそれぞれ撓む。そして、各自由端に装備された磁界発生手段が傾き、これによる磁界の向きも変化する。このとき、各自由端は、所定の2軸方向においてそれぞれ異なるよう撓む。ここで、加速度センサが装備された装置において、当該装置の使用状態で、水平面をX軸とY軸にて構成されるX−Y平面とし、その垂直方向をZ軸方向とすると、Z軸方向に撓むようX軸(又はY軸)に沿って一対の片持ち梁を設けた場合には、X軸方向(又はY軸方向)への加速に対しては一対の片持ち梁がそれぞれ反対方向に撓み、一方、Z軸方向の加速に対しては、同一方向に撓む。そして、このような一対の片持ち梁の撓みの状態を、磁界発生手段からの磁界の向きの変化として各磁界検出手段にて検出することで、少なくとも2軸方向の加速度を検出することができる。従って、簡易な構造であるため、小型かつ低コストにて加速度センサを構成することができる。特に、2軸方向、つまり、片持ち梁の長手方向(X軸あるいはY軸)と、片持ち梁が撓んだときの軌跡が形成される面に沿った当該片持ち梁の長手方向に対する直交方向(Z軸方向)それぞれの加速度を検出する磁界検出手段を設けることで、より容易かつ高精度に加速度を検出することができる。
また、上記構成に加えて、
一対の片持ち梁は、当該梁の捩れ方向に自由度を有すると共に、
片持ち梁が捩れることによって変化する磁界の向きを検出する他の磁界検出手段を、少なくとも一方の磁界発生手段に対向して設けた、
ことを特徴としている。
また、一対の片持ち梁は、当該片持ち梁が撓んだときの軌跡が形成される面に直交する平面を有する板状の梁である、ことを特徴としている。
これにより、上述した2軸(例えば、X軸とZ軸)以外の他の1軸(例えば、Y軸)方向に加速されると、片持ち梁が捩れ、これによる磁界発生手段による磁界の向きも変化する。そして、他の磁界検出手段にてかかる磁界の向きの変化を検出することで、当該他の1軸(例えば、Y軸)方向の加速度も検出することができる。特に、梁を板状に形成することで、各軸方向に沿った加速度に対して、上述したように容易に撓みと捩れを生じさせることができる。従って、簡易な構成にて3軸方向の加速度を検出できる加速度センサを形成することができ、小型化、低コスト化を図ることができる。
また、各自由端において、各磁界発生手段をそれぞれ複数に分割して設けた、ことを特徴としている。これにより、磁界発生手段に対向して配置する磁界検出手段を密集させて配置する必要が無く、また、磁界発生手段が大きくなることによる重量やコストの増加を抑制することができる。
また、一対の片持ち梁をほぼ同一直線状に配置すると共に、それぞれの自由端を相互に反対側に位置するよう配置した、ことを特徴としている。このとき、一対の片持ち梁の各固定端を同一の支持部材に固定すると望ましい。
これにより、一対の磁界発生手段の距離をあけて配置することができ、磁気検出手段による磁界の向きの検出時に、他方の磁気発生手段による影響を抑制することができる。これにより、計測精度の向上を図ることができる。このとき、対峙する固定端側を同一の支持部材にて固定することで、支持部材が占めるスペースの小スペース化を図ることができ、センサの軽量化、小型化を図ることができる。
また、磁界検出手段は、磁界が入力されることにより当該磁界の向きに応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子である、ことを特徴としている。そして、いずれの方向にも加速していない場合において、磁気抵抗効果素子を前記磁界の向きに対してほぼ垂直に配置した、ことを特徴としている。これにより、磁界の向きの変化をGMR素子などを用いて抵抗値として容易に検出することができると共に、かかる検出精度の向上を図ることができ、結果として加速度の計測精度の向上を図ることができる。
さらに、一対の磁気抵抗効果素子を用いて構成したブリッジ回路を備えると共に、このブリッジ回路から出力される差動電圧を検出する差動電圧検出手段を備えた、ことを特徴としている。これにより、微小な抵抗値の変化もブリッジ回路による差動電圧を調べることで検出することができるため、さらに容易かつ高精度に、加速度を計測することができる。
また、本発明の他の形態である加速度計測方法は、
同一直線上又はほぼ平行に、固定端と自由端との位置が相互に反対向きに配置され、各自由端が同一方向に沿って撓むよう自由度を有する一対の片持ち梁にて、
各自由端に装備された各磁界発生手段から発生される磁界の向きを検出し、その変化に基づいて少なくとも2軸方向の加速度を計測する、ことを特徴としている。
このとき、各磁界発生手段から検出したそれぞれの磁界の向きの変化の組み合わせに基づいて加速度を計測する、ことを特徴としている。特に、各磁界発生手段から検出したそれぞれの磁界の向きが、同一方向であるか、あるいは、逆方向であるか、という組み合わせに基づいて加速度を計測する、ことを特徴としている。
また、一対の片持ち梁が捩れることによる磁界の向きの変化に基づいて、他の軸方向の加速度を計測する、ことを特徴としている。
さらに、磁界の向きを、磁界が入力されることにより変化する磁気抵抗効果素子を用いて抵抗値として検出する、ことを特徴としている。
かかる加速度計測方法であっても、上述した加速度センサと同様の作用、効果を有する上記本発明の目的を達成することができる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、一対の片持ち梁を用いて、自由端に設けた磁界発生手段による磁界の向きを検出することで、簡易な構成にて複数方向の加速度を計測することができるため、小型かつ低コストの加速度センサを構成することができる、という従来にない優れた効果を有する。
本発明は、所定の方向への加速に応じて変化する一対の片持ち梁の自由端の位置を、当該各自由端に装着した磁界発生手段による磁界の向きを検出することにより、加速度を計測することに特徴を有する。以下、具体的な構成を実施例にて説明する。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図10を参照して説明する。図1乃至図2は、加速度センサの構成を示す図である。図2乃至図8は、加速度計測の原理及び方法を説明する図である。図9は加速度センサの構成を示す概略図である。図10は加速度センサの構成の変形例を示す図である。
[構成]
まず、本実施例における加速度センサの構成を、図1乃至図2を参照して説明する。本実施例における加速度センサは、図2(a)に示すように、ほぼ3つの構造体(A,B,C)にて構成されている。まず、図1を参照して、加速度センサの上部に配置される第一構造体Aについて説明する。図1(a)はその上面図を、図1(b)は下方からの斜視図を示す。
図1に示すように、第一構造体Aは、所定の厚みを有する略長方形の枠体3を有しており、各短辺の中央には、それぞれ中心に向かって延びる一対の片持ち梁1(各片持ち梁11,12)の固定端11b,12bが一体的に装備されている。そして、この一対の片持ち梁1は、各梁11,12が同一直線上に位置するよう形成され、各自由端11a,12aが対峙するよう配置されている。つまり、2本の梁11,12は、固定端と自由端との位置が相互に反対向きに配置されている。
そして、各梁11,12は、枠体3にて形成される平面にほぼ平行な略板状に形成されており、当該平面に対して垂直方向に撓むよう自由度を有している。具体的には、各梁11,12の枠体3との連結点を支点として、自由端11a,12aが、枠体3にて形成される平面と垂直な平面上にて円弧軌跡(撓み軌跡)を描くよう撓む。また、各梁11,12は、捩れ方向にも自由度を有する。なお、各梁11,12の長さは、ほぼ同じ長さに形成されており、枠体3の長辺の半分の長さよりも短く形成されている。これにより、枠体3のほぼ中心にて、自由端11a,12aが対峙するようになっている。
また、各梁11,12の対峙する自由端11a,12aには、それぞれ磁石21,22(磁界発生手段)が装着されていて、一対の磁石2を構成している。各磁石21,22は、梁11,12の長手方向に対してほぼ垂直に長手方向を有する略直方体形状にて形成されている。そして、図1(b)に示すように、自由端11a,12aの下面側に装着されており、下側にN極、上側にS極が位置するよう装着されている(後述する図4(a)を参照)。具体的に、加速度がかかっていない状態においては、磁石21,22による磁界の向きは、板状である片持ち梁11,12の板面に対してほぼ垂直方向、つまり、片持ち梁11,12が撓んだときの軌跡が形成される面に沿って当該片持ち梁11,12の長手方向と直交する方向に向いている。なお、磁石21,22は、永久磁石である。
ここで、上記第一構造体Aは、図1(a)及び図2(a)に示すように、枠体3にて形成される平面が、装着される装置(例えば、ハードディスクドライブ)のX−Y平面と並行になるよう配置される。そして、枠体3の長辺がX軸に、短辺がY軸に沿った向きにて配置される。従って、各片持ち梁11,12は、X軸に沿って配置されることとなり、また、Z軸方向に自由度を有して撓むこととなる。そして、上述した磁石21,22の磁界の向きは、設置される装置(例えば、ハードディスクドライブ)の使用状態における水平方向に直交するZ軸方向に向くよう設定されている。
次に、図2を参照して、上記第一構造体の下方に装備される第二構造体Bと第三構造体Cについて説明する。図2(a)は加速度センサの全体構成を示す分解図であり、図2(b)は加速度センサの全体構成を簡略化した側方断面図を示す。
まず、第三構造体Cは、上記枠体3とほぼ同一形状である略長方形状の板材である基台5を備えている。また、第二構造体Bは、第三構造体Cの周囲を囲うよう所定の高さを有する側面体6から成る。この側面体6が、第三構造体Cと第一構造体Aとの間に配置されることで、これら構造体A,Cの間には空間が形成される。つまり、第一構造体Aの一対の片持ち梁1がZ軸方向に撓むことが許容される空間が形成されることとなる。
ここで、第三構造体Cについて詳述する。基台5には、枠体3に装備された上記一対の磁石2に対応してそれぞれ磁界の向きを検出する一対の磁界検出チップ(磁界検出手段)4が配置されている。つまり、各梁11,12の自由端11a,12aにそれぞれ装着された各磁石21,22に対応して、それぞれ磁界検出チップ41,42が装備されている。その配置は、加速度センサを組み付けると、図2(b)に示すように、各磁石21,22の真下に位置することとなる。
上記磁界検出チップ41,42は、具体的には、各磁石21,22毎にそれぞれ3つずつ備えられている。つまり、図2(a)に示すように、一方の磁石21に対応する磁界検出チップ41として、X軸方向の加速度を検出するため磁界検出チップ41xと、Y軸方向の加速度を検出するため磁界検出チップ41yと、Z軸方向の加速度を検出するため磁界検出チップ41zと、が配置されている。また、同様に、他方の磁石22に対応する磁界検出チップ42として、X軸方向の加速度を検出するため磁界検出チップ42xと、Y軸方向の加速度を検出するため磁界検出チップ42yと、Z軸方向の加速度を検出するため磁界検出チップ42zと、が配置されている。そして、これらの磁界検出チップは、一対の磁石21,22に対応して、各軸方向用毎に(X軸用、Y軸用、Z軸用ごと)対となって配置されており(41xと42x、41yと42y、41zと42z)、後述するように、かかる一対の磁界検出チップによる検出値を用いて各軸方向への加速度を計測する。
そして、上記各磁界検出チップ41,42には、入力される磁界の向きに応じたMR抵抗値を出力することにより、磁界の向きを検出するGMR素子(磁気抵抗効果素子)(例えば、41xa、42xa)が、上面の積層面に形成されている。これについて符号41xに示す磁界検出チップを参照して詳述する。かかるチップ41xのGMR素子41xaは、X軸方向と垂直な方向(Y軸方向)に延びる直線状に複数形成されており、互いに直列接続されている。そして、X軸方向の加速度を検出するためにX軸方向に磁化固定されている。符号42xのチップのGMR素子42xaも同様の構成となっている。また、符号41y,42yに示す磁界検出チップのGMR素子は、Y軸方向と垂直な方向(X軸方向)に延びる直線状に複数形成されていて直列接続されており、Y軸方向の加速度を検出するためにY軸方向に磁化固定されている。一方、符号41z,42zにてチップのGMR素子は、X軸用のチップ41x、42xと同様の構成をしている。つまり、X軸方向と垂直な方向(Y軸方向)に延びる直線状に複数形成されていて直列接続されており、X軸方向に磁化固定されている。また、各磁界検出チップ41,42には、上記GMR素子の両端に接続された接続端子が形成されている。これにより、後述するように、磁界の向きを、それに応じたMR抵抗値として検出することができる。
[計測方法]
次に、上記構成によって各軸方向における加速度を計測する原理、方法を、図3乃至図6を参照して説明する。まず、図3を参照して、GMR素子に対する磁界Hの侵入角と、MR抵抗値との関係について説明する。図3(a)の上方には磁石21が配置してあるものとするが、いずれの方向にも加速していない場合においては、磁界検出チップ4が磁石21からの磁界Hの向きに対してほぼ垂直となるよう配置されている(図3(a)の一点鎖線、及び、図4(a)を参照)。そして、後述するように梁11,12がZ軸方向に沿って、つまり、枠体3にて形成されるX−Y平面と直交する平面に沿って撓むと、磁石21の磁界発生面が傾き、ここから発生される磁界Hの向きが−△θ(△(デルタ):変化量を表すこととして用いる)、あるいは、+△θの角度だけ傾く。すると、図3(a)の点線矢印に示すように、所定の角度をもって磁界がGMR素子に侵入することとなる。このとき、磁界検出チップ4の積層面のGMR素子は、上述したように一方向(例えば、X軸方向)に磁化固定されているため、その方向において磁界の向きが変化すると、図3(b)に示すように、MR抵抗値が変化する。かかる例では、垂直な状態における抵抗値をRoと設定したときに、微小角度だけ傾いたときに特に大きく変化するという特性を有する。従って、加速することによって片持ち梁11,12の各自由端11a,12aが撓み、そこに装着された磁石からの磁界Hの向きを、GMR素子のMR抵抗値の変化にて検出することができる。
次に、具体的に各軸方向の加速度の検出原理を説明する。ここで、図4乃至図5では、X軸方向、及び、Z軸方向の加速度を検出する際の原理を説明する。上述したように、磁界検出チップは、X軸用として一対のチップ41x,42x、及び、Z軸用として一対のチップ41z,42zをそれぞれ配置しているが、それぞれのGMR素子の磁化固定はX軸方向と同一である。従って、同一のチップにて代用することもできるが、後述するように、ブリッジ回路を構成して2軸方向の加速度の計測をするためにX軸用とZ軸用のチップ41x,42x,41z,42zをそれぞれ設けている。
なお、上記X軸とZ軸用のチップはX軸方向にしか磁化固定されていないため、仮に1つの片持ち梁による磁界の向きを1つのチップだけで検出した場合には、X軸方向の加速度のみしか計測できないこととなる。しかし、本発明のように、梁11,12と磁石21,22と磁界検出チップ41,42をそれぞれ一対設けることで、以下に説明するように、X軸方向とZ軸方向の2軸方向の加速度を計測することが可能となる。
まず、図4(a)に示すように、通常は、磁石21,22からの磁界Hの向きが磁界検出チップ41,42の積層面にほぼ垂直に設定されている。但し、図4(b)に示すように、梁11,21の自重や磁石21,22による質量のため、梁11,12の自由端11a,12aが下方に常に撓んだ状態にある。かかる場合には、それぞれが垂直方向に対して−△θgだけ傾いた状態にあるため、GMR素子への侵入角も同様に垂直方向に対して−△θgだけ傾いた状態となる。なお、それぞれの梁11,12は相互に反対向きに設けられているので、その角度の正負の向きも逆となる。そして、この図においては、加速度gがかかっている状態であるが、このときのX軸方向への加速度と、Z軸方向への加速度とは、磁界Hの向きの変化量、つまり、上記磁石21,22の傾いた角度の和と差を算出することにより、当該算出した角度の大小によって表すことができる。具体的には、X軸方向の加速度に対応する角度Axは侵入角の差を、Z軸方向の加速度に対応する角度Azは侵入角の和を算出すればよいこととなり、
Ax=−△θg−(−△θg)=0
Az=−△θg+(−△θg)=−2△θg
となる。
次に、図5(a)において、X軸方向に加速した場合を説明する。この図に示すように、矢印Gx方向に加速した場合には、一方の梁11の自由端(磁石21)はZ軸の正方向に撓むため、磁石21は、垂直方向に対して−△θg+△θxだけ傾くこととなる。そして、他方の梁12の自由端(磁石22)はZ軸の負方向に撓むため、磁石21は、垂直方向に対して−△θg−△θxだけ傾くこととなる。ここから、X軸方向の加速度に対応する角度Axと、Z軸方向の加速度に対応する角度Azを求めると、
Ax=(−△θg+△θx)−(−△θg−△θx)=+2△θx
Az=(−△θg+△θx)+(−△θg−△θx)=−2△θg
となる。
同様に、図5(b)は、Z軸方向に加速した場合である。この図に示すように、矢印Gz方向に加速した場合には、一対の梁11,12の自由端(磁石21,22)が共に、Z軸の正方向に撓むため、磁石21,22は、垂直方向に対して−△θg+△θzだけ傾くこととなる。ここから、X軸方向の加速度に対応する角度Axと、Z軸方向の加速度に対応する角度Azを求めると、
Ax=(−△θg+△θz)−(−△θg+△θz)=0
Az=(−△θg+△θz)+(−△θg+△θz)=−2△θg+2△θz
となる。
同様に、図5(c)は、X−Z平面に沿ってX軸及びZ軸方向に加速した場合である。この図に示すように、矢印Gxz方向に加速した場合には、X軸方向の加速を含んでいるため、上述したように、一対の梁11,12の自由端(磁石21,22)はそれぞれ異なるようZ軸方向に撓む。このため、一方の磁石21は、垂直方向に対して−△θg+△θx+△θzだけ傾くこととなり、他方の磁石22は、垂直方向に対して−△θg−△θx+△θzだけ傾くこととなる。ここから、X軸方向の加速度に対応する角度Axと、Z軸方向の加速度に対応する角度Azを求めると、
Ax=(−△θg+△θx+△θz)−(−△θg−△θx+△θz)
=+2△θx
Az=(−△θg+△θx+△θz)+(−△θg−△θx+△θz)
=−2△θg+2△θz
となる。
以上のように、一対の片持ち梁11,12の自由端が、X軸方向に加速した場合にはそれぞれ逆方向に撓み、また、Z軸方向に加速した場合にはそれぞれ同一方向に撓むため、各片持ち梁11,12のそれぞれの撓み方向の組み合わせを、各磁石21,22のX軸方向における磁界Hの向きを検出して特定することで、X軸方向、及び、Z軸方向の2軸方向の加速度を計測することができる。
また、図6は、Y軸方向に加速した場合である。Y軸方向に加速すると、両梁11,12とも、同一回転方向に捩れる。従って、磁石21,22は両方とも同一方向に回転する。このため、両磁石21,22は、垂直方向に対して+△θyだけ傾くこととなる。従って、この傾きの角度+△θyをY軸方向の加速度に対応する角度Ayとして用いることができる。
次に、図7乃至図9を参照して、各軸方向の具体的な加速度の検出方法及び構成を説明する。図9(a)に示すように、各軸毎に一対の磁界検出チップ((41x、42x)、(41y、42y)、(41z、42z))を設けることとなるが、これら各磁界検出チップ41,42にて各磁石21,22のX軸方向、Y軸方向の傾き検出するために、各チップ41,42にて検出するMR抵抗値を用いて図9(b)に示すようブリッジ回路を構成する。つまり、各軸毎にブリッジ回路Sx,Sy,Szを組み、それぞれの差動電圧Vx,Vy,Vzを検出するよう差動電圧検出手段を設ける。そして、出力される差動電圧に基づいて各GMR素子の抵抗値の変化を検出する。
ここで、差動電圧検出手段は、例えば、各差動電圧Vx,Vy,Vzを以下の演算式にて算出する演算装置である。ここで、以下の式では、各磁界検出チップのGMR素子の抵抗値を、図9(b)に示すように、Rx1,Rx2,Ry1,Ry2,Rz1,Rz2と示し、その変化量をdを付けて示す。
Vx=((Rx1+dRx1)/(Rx1+dRx1+Rx2−dRx2)−1/2)×Vcc
Vz=((Rz1+dRz1)/(Rz1+dRz1+Rz2−dRz2)−1/2)×Vcc
Vy=((Ry1+dRy1)/(Ry1+dRy1+Ry2−dRy2)−1/2)×Vcc
となる。
このとき、X軸方向とZ軸方向のGMR素子は、両方ともX軸方向に磁化固定されているため、上述したように一対の片持ち梁11,12の撓み方向の組み合わせの相違を、各GMR素子から出力される抵抗値から検出する必要がある。そのために、各軸における一対の磁界検出チップの配置を以下のように設定する。
まず、図7(a)(1)にはX軸方向(右向き矢印方向)に加速度が生じた場合の一対の片持ち梁11,12の様子を、図7(a)(2)にはZ軸方向(上向き矢印方向)に加速度が生じた場合の一対の片持ち梁11,12の様子を示す。そして、図7(b)、(c)は、それぞれGMR素子に対する磁界Hの侵入角と抵抗値との正負の関係を示す。この図において、磁界検出チップ41x,42x,41z,42z内に図示された三角形は、計測する磁界の向きによる出力抵抗値の正負の向きを示している。なお、各片持ち梁11,12は、それぞれ自由端が対峙して設けられているので、磁石21,22の傾き角度の正負は、もともと逆方向に設定されていることとする(図4等参照)。
はじめにX軸方向のGMR素子にて検出する抵抗値を考える。図7(b)(1)の上段に示すように反対向きにGMR素子を配置すると、図7(b)(1)の下段のように抵抗値dRは、それぞれ正負が逆となる。一方、図7(c)(1)の上段ように同一の向きにGMR素子を配置すると、図7(c)(1)の下段のように抵抗値dRは、それぞれ正となる。このとき、ブリッジ回路によって差動電圧を検出するために、2つの抵抗値の差を算出すると、
図7(b)の場合:Dx=+dR−(−dR)=+2dR
図7(c)の場合:Dx=+dR−(+dR)=0
以上より、X軸方向用の一対の磁界検出チップ41x,42xの配置は、図7(b)(1)に示すように逆向きに設定する。
次に、Z軸方向のGMR素子にて検出する抵抗値を考える。図7(b)(2)の上段ように反対向きにGMR素子を配置すると、図7(b)(2)の下段のように抵抗値dRは、それぞれ正となる。一方、図7(c)(2)の上段ように同一の向きにGMR素子を配置すると、図7(c)(2)の下段のように抵抗値dRは、それぞれ正負が逆となる。このとき、ブリッジ回路によって差動電圧を検出するために、2つの抵抗値の差を算出すると、
図7(b)の場合:Dz=+dR−(+dR)=0
図7(c)の場合:Dx=+dR−(−dR)=+2dR
以上より、Z軸方向用の一対の磁界検出チップ41z,42zの配置は、図7(c)(2)に示すように同一の向きに設定する。
さらに、図8にてY軸方向のGMR素子にて検出する抵抗値を考えてみる。まず、図8(a)(1)にはY軸方向に加速度が生じた場合の一対の片持ち梁11,12の様子を示し、これを左側方から見たときの磁石21,22の様子を図8(a)(2)に示す。なお、この図においては、各磁石21,22の位置をずらして図示している。そして、図8(b)には、それぞれGMR素子に対する磁界Hの侵入角と抵抗値との正負の関係を示す。このとき、磁石21,22は、図8(b)の上段のように傾くので、中段に図示するように反対向きにGMR素子を配置すると、下段のように抵抗値dRは、それぞれ正負が逆となる。このとき、ブリッジ回路によって差動電圧を検出するために、2つの抵抗値の差を検討すると、
Dy=+dR−(−dR)=+2dR
以上より、Y軸方向用の一対の磁界検出チップ41y,42yの配置は、図8(d)に示すように逆の向きに設定する。
以上から、上述したように、図9(a)に示すよう、各軸用の各磁界検出チップの向きをそれぞれ設定して配置する。これにより、一対の片持ち梁11,12の自由端に装備された磁石21,22から発生される磁界の向きの変化を、GMR素子の抵抗値の変化としてブリッジ回路によって差動電圧から検出することができる。このとき、差動電圧の大きさは抵抗値の大きさに対応し、また、磁界の向きの変化(垂直方向に対する傾き)の大きさに対応する。従って、各軸毎における磁石21,22の傾きを検出することができ、かかる傾きに基づいて各軸方向への加速度を測定することができる。
そして、これは、上述したように、一対の片持ち梁1を設け、その自由端から発生する磁界の変化を検出する構成としたことによる。つまり、所定の方向に加速が生じると、各自由端にモーメントがかかり、各片持ち梁11,12はそれぞれ撓む。そして、各自由端に装備された磁石21,22による磁界の向きも変化する。このとき、各自由端は、X軸とZ軸への加速に対してそれぞれ異なるよう撓む。例えば、X軸方向への加速に対しては一対の片持ち梁がそれぞれ反対方向に撓み、一方、Z軸方向の加速に対しては、同一方向に撓む。そして、このような一対の片持ち梁の異なる撓みの状態を磁界の向きの変化としてGMR素子にて検出することで、X軸方向とZ軸方向の加速度を検出することができる。そして、さらに、Y軸方向の加速度を検出するGMR素子を装備することによって3軸方向の加速度を、簡易な構成にて計測することが可能となる。従って、小型かつ低コストにて加速度センサを構成することができる。
ここで、上記では、ブリッジ回路を構成して各GRM素子の抵抗値の変化を検出して、これに基づいて各片持ち梁11,12に設けられた各磁石21,22の傾きを検出し、最終的に各軸方向の加速度を計測する構成を例示したが、かかる構成にて計測することに限定されない。ブリッジ回路を用いずに、各GMR素子の抵抗値を検出する構成、方法を採ってもよい。
また、ブリッジ回路を用いずに、他の構成、方法にて、各片持ち梁11,12のZ軸方向に沿った撓み方向の相違を検出して、X軸方向とZ軸方向との加速度を計測してもよい。かかる場合には、Z軸用の一対の磁界検出チップ41z、42zのGMR素子を相互に逆向きに配置してもよい(図7(b)(2)に示す配置)。このとき、例えば、直接各GMR素子の抵抗値を検出し、その変化量の正負をも区別して検出することで、X軸用とZ軸用とを共用することができ、さらに構成の簡素化を実現できる。
また、上記では、一対の片持ち梁11,12を同一直線状に配置したが、同一直線状ではなく、これらをほぼ平行に配置してもよい。このようにしても、X軸、Z軸方向への加速度に対して、上述同様に作用しうる。また、磁石21,22を装備した各自由端を相互に対峙するよう配置したが、後の実施例にて説明するように、それぞれが反対側に位置するよう配置してもよい。
さらに、上記では、梁11,12をX軸に沿って配置する構成を例示したが、いかなる向きに配置してもよい。例えば、梁11,12をY軸方向に沿って配置して、その撓み方向がZ軸方向となるよう配置してもよい。
また、一対の片持ち梁11,12の自由端に設けた各磁石21,22は、上述した形状に限定されない。例えば、図10の第一構造物A’を下方から見た斜視図に示すように、梁11,12との係合部分にて分割された形状(符号21a,21b,22a,22b参照)であってもよく、さらに異なる形状であってもよい。これにより、磁石21,22の磁界発生面を離して設けることができ、磁石21,22に対向して配置する磁界検出チップを密集させて配置する必要が無く、また、磁石21,22の重量やコストの増加を抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施例を、図11乃至図12を参照して説明する。図11は、本実施例における一対の片持ち梁及び磁石を含む第一構造体の構成を示す図であり、図11(a)は、上方から見た斜視図を、図11(b)は裏面側から見た斜視図である。図12は、そのときの磁界検出チップの配置を示す図である。
図11に示すように、本実施例における一対の片持ち梁101は、ほぼ同一直線状に配置され、各梁111,112の各固定端が対峙して配置されている。そして、各固定端側で1つの板状の支持部材130にて固定されている。従って、各梁111,112の各自由端は、相互に反対側に位置している。これにより、各自由端に装備された各磁石121,122間の距離を離して配置することができる。また、各磁石121,122は、さらに2つに分割されて設けられている。このとき、各梁111,112の自由端部から梁111,112に対して垂直に延びる長さの短い補助部材が設けられており、その両端部に分割された各磁石(121a,121b、及び、122a,122b)が設けられている。
これに対応して、各磁石121,122の下方には、上述した実施例と同様に、各軸毎に一対の磁界検出チップが配置されている。このとき、各磁界検出チップは、分割された磁石121,122に対応するよう配置されている。具体的には、図12(a)に示すように、符号121aの下方には、X軸用の一方のチップ141xと、Z軸用の一方のチップ141zが配置され、121bの下方にはY軸用の一対のチップ141y,142yが配置されている。また、符号122aの下方には、X軸用の他方のチップ142xと、Z軸用の他方のチップ142zが配置されている。なお、図12(b)に示すように、Y軸用の一対のチップ141y、142yをそれぞれ一対の磁石121b,122bの下に配置してもよい。
このようにすることにより、一対の磁石121,122の距離をあけて配置することができ、チップによる磁界の向きの検出時に、他方の磁石による影響を抑制することができる。これにより、計測精度の向上を図ることができる。また、チップを密集させて配置する必要は無いため、設計及び製造が容易となる。さらに、図1に示すような枠体3を用いることを抑制でき、中央に配置された支持部材130にて一対の片持ち梁101を支持しているため、センサ自身の省スペース化、及び、低コスト化を測ることができる。
次に、上述した構成の加速度センサの実装例を説明する。例えば、ハードディスクドライブの筐体内に加速度センサを装備する。このとき、加速度センサを構成する一対の片持ち梁の長手方向を、ハードディスクドライブが使用されるときの状態における水平面に沿って配置する。つまり、ハードディスクドライブのX軸上に片持ち梁が配置されるよう加速度センサを設置し、これにより、片持ち梁がZ軸方向、つまり、ハードディスクドライブの高さ方向に撓むよう配置される。
そして、各軸方向への所定の値以上の加速度を検出した際には、磁気ヘッドを磁気ディスク上から退避させるよう作動させる機構及び制御装置を装備する。これにより、データの破損を抑制することができる。
本発明である加速度センサは、産業用ロボットやハードディスクドライブなど、衝撃に弱い機器に設置して、所定の加速度を検出したときに動作停止など安全動作を行わせ、装置の破損などを抑制することができる。従って、産業上の利用可能性を有する。
図1は、加速度センサの一部である片持ち梁を有する構成を示す。図1(a)は上面図を示し、図1(b)は下方斜視図を示す。 図2は、加速度センサの全体構成を示す。図2(a)は加速度センサの分解図であり、図2(b)は側方から見た簡略図である。 図3(a),(b)は、加速度の計測原理を示す説明図である。 図4(a),(b)は、加速度の計測原理を示す説明図である。 図5(a)〜(c)は、加速度の計測原理を示す説明図である。 図6(a),(b)は、加速度の計測原理を示す説明図である。 図7(a)〜(c)は、適切なセンサの配置を示す説明図である。 図8(a),(b)は、加速度の計測原理を示す説明図である。 図9(a)は、各センサの配置の様子を示す図であり、図9(b)は、ブリッジ回路の構成を示す。 加速度センサの一部である片持ち梁の変形例を示す下方斜視図である。 第2の実施例における加速度センサの一部である片持ち梁の構成を示す図であり、図11(a)は上方斜視図、図11(b)は下方斜視図である。 図12(a)、(b)は、それぞれ第2の実施例における片持ち梁に対する各軸方向用センサの配置を示す図である。
符号の説明
1 一対の片持ち梁
2 一対の磁石(磁界発生手段)
3 枠体
4,41,42 磁界検出チップ(磁界検出手段)
5 基台
6 側面体
11,12 片持ち梁
21,22 磁石(磁界発生手段)
11a,12a 自由端
11b,12b 固定端
41x,42x X軸用磁界検出チップ
41y,42y Y軸用磁界検出チップ
41z,42z Z軸用磁界検出チップ
41xa,42xa GMR素子(磁気抵抗効果素子)
101 一対の片持ち梁
111,112 片持ち梁
121,122,121a,121b,122a,122b 磁石
130 支持部材
141x,142x X軸用磁界検出チップ
141y,142y Y軸用磁界検出チップ
141z,142z Z軸用磁界検出チップ
A 第一構造体
B 第二構造体
C 第三構造体

Claims (12)

  1. 同一直線上又はほぼ平行に、固定端と自由端との位置が相互に反対向きに配置され、前記各自由端が同一方向に沿って撓むよう自由度を有する一対の片持ち梁と、
    前記各自由端にそれぞれ装備され磁界を発生する一対の磁界発生手段と、
    前記各磁界発生手段に対向してそれぞれ配置され当該各磁界発生手段による磁界の向きを検出する一対の磁界検出手段と、を備え、
    前記磁界検出手段を、前記片持ち梁の長手方向の加速度計測用と、前記片持ち梁が撓んだときの軌跡が形成される面に沿った当該片持ち梁の長手方向に直交する方向の加速度計測用と、それぞれ一対ずつ設けた、
    ことを特徴とする加速度センサ。
  2. 前記磁界発生手段による磁界の向きを、前記片持ち梁が撓んだときの軌跡が形成される面に沿った当該片持ち梁の長手方向に直交する方向に設定した、ことを特徴とする請求項記載の加速度センサ。
  3. 前記一対の片持ち梁は、当該梁の捩れ方向に自由度を有すると共に、
    前記片持ち梁が捩れることによって変化する磁界の向きを検出する他の磁界検出手段を、少なくとも一方の前記磁界発生手段に対向して設けた、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の加速度センサ。
  4. 前記一対の片持ち梁は、当該片持ち梁が撓んだときの軌跡が形成される面に対して直交する平面を有する板状の梁である、ことを特徴とする請求項記載の加速度センサ。
  5. 前記各自由端において、前記各磁界発生手段をそれぞれ複数に分割して設けた、ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の加速度センサ。
  6. 前記一対の片持ち梁をほぼ同一直線状に配置すると共に、それぞれの自由端を相互に反対側に位置するよう配置した、ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の加速度センサ。
  7. 前記一対の片持ち梁の各固定端を同一の支持部材に固定した、ことを特徴とする請求項記載の加速度センサ。
  8. 前記磁界検出手段は、磁界が入力されることにより当該磁界の向きに応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子である、ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の加速度センサ。
  9. いずれの方向にも加速していない場合において、前記磁気抵抗効果素子を前記磁界の向きに対してほぼ垂直に配置した、ことを特徴とする請求項記載の加速度センサ。
  10. 前記一対の磁気抵抗効果素子を用いて構成したブリッジ回路を備えると共に、このブリッジ回路から出力される差動電圧を検出する差動電圧検出手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項8又は9記載の加速度センサ。
  11. 請求項1乃至10記載の加速度センサを備えたことを特徴とするハードディスクドライブ。
  12. 前記加速度センサを構成する一対の片持ち梁の長手方向を、ハードディスクドライブの使用状態における水平面に沿って配置した、ことを特徴とする請求項11記載のハードディスクドライブ。
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