JP4815618B2 - 天板付き家具 - Google Patents

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Description

本発明は、防震構造を有する天板付き家具に関する。
従来、オフィス等に用いられる天板付き家具として、種々のものが用いられてきている。その中の一つとして、天板支持体に天板をスライド移動可能に支持させているものであって、フレーム部材により形成した横架材を介してフレーム部材により形成した支柱同士を接続することにより天板支持体を形成しているものが考えられている。(例えば、特許文献1、2を参照。)
特願2004−289438号 特開2002−291537号公報
しかして、特許文献1、2記載の構成においては、天板支持体に、天板をスライド移動可能な構成を採用しているので、天板支持体と天板とは一体的に結合されない。このような構成を有する天板付き家具においては、一端側の支柱に衝撃が加えられると、衝撃が横架材のみに伝わり、この横架材を介して反対側の支柱に衝撃の大きな割合が伝えられる。そして、横架材及び天板が長い時間振動してしまうことがある。
このような不具合は、天板支持体に天板をスライド移動可能に支持させているものだけでなく、天板支持体と天板との間に隙間を設けているもの等、天板支持体と天板との間の結合が強固でない天板付き家具、また、両側の脚支柱を横架材のみにより接続している天板付き家具、さらにはフレーム状の部材を接合して形成しているとともにフレーム間にフレームの変形を防ぐ面状部材を設けていない天板支持体により天板を支持している天板付き家具においては同様に起こり得る。
本発明は、このような課題を解決し、天板付き家具に衝撃が加えられた際の振動時間を短くすべく構成するものである。
すなわち本発明に係る天板付き家具は、天板及び天板を移動可能に支持する天板支持体を備える家具本体と、この家具本体に少なくとも一方向に相対移動可能に支持させてなる構造物と、前記家具本体及び前記構造物の間に設けた振動減衰手段とを具備し、前記振動減衰手段が、前記家具本体及び前記構造物の間に設けられこれらの間の相対位置を保たせるべく作用する相対位置保持手段と、前記家具本体及び前記構造物の間に設けられ振動の際に減衰力を発生させる減衰力発生手段とを有し、前記家具本体又は前記構造物の一方に設けられ構造物の移動方向を案内する案内部と、他方に設けられ前記案内部に当接する被案内部とを利用して前記減衰力発生手段を設けているものであって、前記天板支持体に巾方向又は奥行き方向に延伸する水平溝を設け、この水平溝を利用して案内部を設けているとともに、前記構造物に前記案内部内を移動可能な前記被案内部を設けていることを特徴とする。
このようなものであれば、衝撃が加えられた際に、前記家具本体及び前記構造物の間に振動減衰手段を設けているので、この振動減衰手段の作用により天板付き家具の振動を減衰させて、天板付き家具の振動時間を短くすることができる。
また、前記振動減衰手段が、前記家具本体及び前記構造物の間に設けられこれらの間の相対位置を保たせるべく作用する相対位置保持手段と、前記家具本体及び前記構造物の間に設けられ振動の際に減衰力を発生させる減衰力発生手段とを有するので、前記付勢手段が前記家具本体に慣性体である前記構造物との相対位置を保たせるべく作用を与えるとともに、前記減衰力発生手段が減衰力を家具本体に作用させ、これらが協働して家具本体の振動を減衰させることができる
さらに、前記家具本体又は前記構造物の一方に設けられ構造物の移動方向を案内する案内部と、他方に設けられ前記案内部に当接する被案内部とを利用して前記減衰力発生手段を設けているので、この天板付き家具の振動に伴う前記家具本体と前記構造物との間の相対移動の際に前記案内部と前記被案内部との間に摩擦力を発生させ、この摩擦力を減衰力として作用させることができる。
加えて、前記家具本体が、天板と、天板を移動可能に支持する天板支持体とを具備するので、天板を移動させて天板下方の空間を上方に露出させるようにでき、従って天板下方の空間を収納スペースとして有効に利用できる。その一方で、天板が天板支持体に一体的に結合されていないので、一端側に衝撃が加えられると、他端側に衝撃の大きな割合が伝えられ、家具本体が長い時間振動してしまう不具合を解消させる必要性が大きいこのような家具に対して上述した効果を有効に得ることができる。
このような振動減衰手段をさらに具体的に実現するための態様の一例として、前記相対位置保持手段が、一端部を前記家具本体、他端部を前記構造物に接続した弾性体であるものが挙げられる。このようなものであれば、前記家具本体に衝撃が与えられた際、弾性体の弾性力が、前記家具本体と前記構造物との相対位置を保たせるべく作用するからである。
前述した案内部及び被案内部を実現する態様の一例として、前記被案内部が前記案内部内を転動可能な転動体であるものが挙げられる。このような構成であれば、前記天板支持体に巾方向又は奥行き方向に延伸する水平溝を設け、この水平溝を利用して案内部を設けているので、前記水平溝及び前記転動体の表面形状を適宜選択することにより、これらの間の摩擦定数を適切な値にすることができる。
構造物の移動範囲の制限を容易に行える態様として、前記水平溝に開口幅を他の部位より大きくして転動体を挿入可能にした転動体受部を設けているとともに、前記転動体が前記転動体受部内のみを転動可能であるものが挙げられる。
特に、前記天板支持体が、1対の脚部と、フレーム材を用いて形成した脚部間を接続する横架材とを具備するものであれば、天板支持体の軽量化を図ることができる。その一方で、一端側の脚部に衝撃が加えられると、衝撃が横架材のみに伝わり、この横架材を介して他端側の脚部に衝撃の大きな割合が伝えられるので、家具本体が長い時間振動してしまう不具合を解消させる必要性が大きく、振動減衰手段を設けることによる効果をさらに好適に得ることができる。
上述した振動減衰手段を設けることがさらに効果的である構成として、前記脚部が、フレーム材を用いて形成した対をなす支柱と、フレーム材を用いて形成され支柱間を接続する側部架材とを具備するものが挙げられる。このようなものであれば、天板支持体のさらなる軽量化を図ることができる。
一方、天板をスライド可能に支持させる構成を簡単に実現できる構成として、前記側部架材に奥行き方向に延伸する水平溝を設けているとともに、天板と側部架材との間に前記水平溝内を転動可能な転動体を設けているものが挙げられる。
さらに、このような天板付き家具の好適な態様として、前記構造物が、天板下方に配してなるとともに前記天板支持体に支持させてなる配線受けであるものが挙げられる。このようなものであれば、天板面に配置した各種機器の配線をこの配線受けに収納するようにできる。特に、天板を移動可能に天板支持体に支持させたものであれば、天板をスライド移動させて配線受けを上方空間に開放し、天板面に配置した各種機器の配線をこの配線受けに収納する作業を楽に行うことができる。
本発明に係る天板付き家具の構成を採用すれば、衝撃が加えられた際に、前記家具本体及び前記構造物の間に振動減衰手段を設けているので、前記振動減衰手段により天板付き家具を振動させる作用が打ち消され、振動時間を短くすることができる。そして、このような天板付き家具の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の天板付き家具Tは、図1、図2、及び図3に示すように、移動体である天板2及び抽斗3を構造体である天板支持体1に相互に独立してスライド移動し得るように支持させた家具本体100と、この家具本体100に相対移動可能に支持させた構造物たる配線受け8とを具備する。
前記天板支持体1は、図4に示すように、左右の脚部1a、1a間を後部横架材11及び中間横架材12で連結し、前端縁の上端を開放した形状に構成している。脚部1aと後部横架材11とは、第1保持手段H1を介して接続している。また、脚部1aと中間横架材12とは、第2保持手段H2を介して接続している。
また、前記脚部1aは一対の支柱13、13間を側部架材14で連結した門形をなす。前記側部架材14の後端部と前記支柱13とは、前記第1保持手段H1を介して接続している。すなわち、前記第1保持手段H1を介して、前記後部横架材11と前記側部架材14と前記支柱13とを接続している。一方、前記側部架材14の前端部と前記支柱13とは第3保持手段H3を介して接続している。
前記後部横架材11及び前記側部架材14は、それぞれアルミ押出し成形により形成され、長手寸法の略全域にわたって同一の断面形状を有するフレーム材Fにより構成している。このフレーム材Fは、横断面図を図5に示すように、底面を構成する底壁F1と、この底壁の一側縁から起立する背壁F2と、この背壁F2の上端から底壁F1と平行に延伸し上面を構成する頂壁F3と、この頂壁F3の他側縁から垂下する上前壁F4と、前記底壁F1の他側縁から起立する下前壁F5と、これら底壁F1、背壁F2、頂壁F3、上前壁F4、及び下前壁F5によって区画される空間内に配される第1〜第3中間壁F6〜F8とを有する。前記頂壁F3は、前記上前壁F4側の部位である前部F3aの高さ位置が前記背壁F2側の部位である後部F3bの高さ位置よりも上方にあるとともに、これらを起立部F3cにより接続している。第1中間壁F6は、前記頂壁F3の起立部F3cと連続させて前記背壁F2と平行に設けている。第2中間壁F7は、前記第1の中間壁F6と前記下前壁F5との間の部位から起立させて前記第1の中間壁F6と平行に設けている。第3中間壁F8は、前記頂壁F3の後部F3bと連続させて前記底壁F1と平行に設けている。さらに、このフレーム材Fには、前記底壁F1、前記上前壁F4、前記下前壁F5、前記第2中間壁F7、及び前記第3中間壁F8により区画される溝部たる水平溝fを設けている。すなわち、この水平溝fは前記第2中間壁F7の外方に形成している。一方、前記中間横架材12は、背壁F2の高さ方向中間部にも水平溝fを形成していること以外前記後部横架材11及び前記側部架材14と同様の構成を有するのフレーム材FFを用いて構成している。そして、左右両側の前記側部架材14を構成するフレーム材F、Fは、水平溝f、fをそれぞれ互いに対向させて配しているとともに、前記後部横架材11を構成するフレーム材Fと前記中間横架材12を構成するフレーム材FFとは、前記上前壁F4及び前記下前壁F5が対向するように配している。
また、前記支柱13は、アルミ押出し成形により形成され、長手寸法の略全域にわたって同一の断面形状を有し、本実施形態では、設置床面から起立して4本設けている。
前記天板2は、厚み寸法が10mm程度の薄板状のもので、この天板の取付態様を示す分解斜視図である図6に示すように、側部架材14の内側に連続開口する水平溝fに図6に示すように転動体たる可動ローラ20を2つ配し、前記可動ローラ20の支軸に第1可動ブラケット21及び第2可動ブラケット22を取り付けて、これら両可動ブラケット21、22の上方に形成した天板取付面に天板2の中間部及び後縁部を止着している。両可動ブラケット21,22は、その一部に設けた凸部21a、22aを水平溝fの上下両縁間に差し込むことによって天板取付面の水平状態を保持するものである。そして天板2を、図2に示すように前方にスライド移動して天板支持体1の奥部領域1Bを上方に開放する前方スライド位置2Fと、図1に示すように後方にスライド移動して前記奥部領域1Bを閉止する後方スライド位置2B(通常使用位置)との間で移動可能としている。その際、前縁側の下面を側部架材14に設けた前縁側支持体である第1固定ローラ23に添接支持させており、前記前方スライド位置2Fと前記後方スライド位置2Bとの間で天板2の前縁側の下面をバックアップしている。また、この天板2は、幅方向中央部の撓みを防止するために、図4に示すように中央部下面を中間横架材12に設けた中間支持体たる第2固定ローラ24に添接支持させており、前記前方スライド位置2Fと前記後方スライド位置2Bとの間で天板2の中央部の下面をバックアップしてその撓みを防止している。
そして、これに伴い天板2に、図示はしないが、前方スライド位置2Fに係止するための第1ラッチ部材と、後方スライド位置2Bに係止するための第2ラッチ部材とを少なくとも設けている。さらに、これも図示しないが、天板の係止状態を解除する操作を受け付けるラッチ解除用レバーを設けているとともに、このラッチ解除用レバーに対するレバー操作力を前記ラッチ部材に伝達する図示しない伝達部材を、これら第1、第2ラッチ部材とラッチ解除用レバーとの間に介在させている。
さらに、図示はしないが、天板2が前方スライド位置2F及び後方スライド位置2Bにある状態で当該天板2の前縁側の上下動を規制する係合構造を採用し、さらに天板2が前方スライド位置2F及び後方スライド位置2Bにある状態で当該天板2の後縁側の上下動を規制する規制部を設けている。
抽斗3は、前記図3に示すように前方にスライド移動して内部空間を上方に開放する前方スライド位置3Fと、前記図1に示すように後方にスライド移動して内部空間を閉止する後方スライド位置3B(通常使用位置)との間で移動可能としている。また、前記側部架材14の前半部にレール取付部材30を介してレール部材30aを取り付け、このレール部材30aにより抽斗3の側縁部を支持するようにしている。さらに、この抽斗3の奥行き寸法は、天板2の奥行き寸法のほぼ半分程度に設定していて、この抽斗3の後方には配線受け8を設けている。
前記配線受け8は、家具本体100に少なくとも一方向、具体的には巾方向に移動可能に支持させている。より具体的には、前記図4、及びこの配線受け8の取付態様を示す分解斜視図である図7に示すように、この配線受け8は、配線受け本体81と、この配線受け本体を家具本体100に対して巾方向に移動可能に支持させるための支持部82とを具備する。前記配線受け本体81は、底壁811と、この底壁811の前縁から起立させて設けた前壁812と、前記底壁811の後縁から起立させて設けた後壁813と、前記底壁811の両側縁から起立させて設けた側壁814、814とを具備する。一方、前記支持部82は、四隅部、具体的には前記前壁812及び前記後壁813の両側端部に設けられ、前記後部横架材11及び中間横架材12の水平溝f内に挿入可能な転動輪821と、この転動輪821と前記配線受け本体81とを接続するブラケット822とを具備する。
加えて、前記中間横架材12の水平溝fの両側端部には、前記上前壁F4及び前記下前壁F5を切り欠き、この水平溝fの開口幅を前記転動輪821の直径よりも大きな寸法に増大させて前記転動輪821を挿入可能な転動体受部12mを設けているとともに、被案内手段である前記転動輪821が、前記転動体受部12mを設けた部位の下前壁F5の上縁を転動可能にしている。そして、前記後部横架材11の水平溝fの両側端部にも、図示はしないが、同様に転動体受部を設けていて、被案内手段である前記転動輪821が、前記転動体受部を設けた部位の下前壁F5の上縁を同様に転動可能にしている。すなわち、前記後部横架材11及び中間横架材12の水平溝fに設けた前記転動体受部を、被案内手段である前記転動輪821が転動可能な案内部として機能させている。
しかして本実施形態では、家具本体100及び配線受け8の間に振動減衰手段Gを具備させている。
前記振動減衰手段Gは、前記配線受け8と前記家具本体100の天板支持体1との間に設けられこれらの間の相対位置を保たせるべく作用する相対位置保持手段たる弾性体、本実施形態ではバネSと、前記配線受け8と前記家具本体100の天板支持体1との間に設けられ減衰力を発生させる減衰力発生手段G1とを有する。
前記バネSは、一端部を前記天板支持体1の側部架材14、他端部を前記配線受け8に接続しているコイルバネである。さらに詳述すると、前記側部架材14の所定箇所、具体的には後端部近傍には、このバネSの端面と略同様の形状を有するバネ挿入口14xを形成している。このバネ挿入口14xは、前記側部架材14の水平溝fの開口幅をバネSが通過可能に一部増大させて設けている。一方、前記配線受け8の側壁814の外面側の所定箇所、具体的には後端部近傍の前記バネ挿通口14xに対応する位置には、このバネSの端面と略同様の形状を有するバネ挿入凹部814xを設けている。さらに、このバネ挿入凹部814x内には、図示はしないが、前記バネSの一端部を固定する固定部を設けている。なお、前記バネ挿入口14xの奥行き方向位置と前記バネ挿入凹部814xの奥行き方向位置とは略一致させていて、前記バネSはこの天板付き家具の巾方向に伸縮するようにしている。そして、通常は、前記バネS付近の背断面図である図8に示すように、このバネSにより前記配線受け8を一方向に付勢して、このバネSを設けた側の端縁に位置する前記転動輪821が前記転動体受部12mの一側端縁に当接するようにしている。また、通常は、このバネSを設けていない側の端縁に位置する前記転動輪821は、前記転動体受部12mのどちらの側端縁にも当接しないようにしている。
一方、前記減衰力発生手段G1は、前記転動体受部12mと、前記転動輪821とを利用して形成している。具体的には、この天板付き家具Tが側方から衝撃を受けた際に前記転動体受部12mと前記転動輪821との間に発生する転がり摩擦力を減衰力として利用するようにしているとともに、前記バネSとこの減衰力発生手段G1とが協働して前記振動減衰手段Gとして機能するようにしている。
この天板付き家具Tが側方から衝撃を受けた際の作用を、前記図8、及び図9を参照しつつ以下に示す。なお、前記図8及び図9においては、配線受け8の一部を破断して示しているとともに、配線受け8の配線受け本体81及びブラケット822の破断した部分の外形を想像線により示している。
まず、この天板付き家具が側方から衝撃を受けた瞬間、支柱13が傾き、側部架材14を介して後部横架材11及び中間横架材12が側方に押圧され、図8に示す状態から図9に示す状態に変化する作用を受ける。これに対して、配線受け8は衝撃を受けた瞬間は移動しないので、配線受け8は家具本体100に対して巾方向に移動し、前記転動輪821と前記転動体受部12mとの間に転がり摩擦力が発生する。
その後、バネSの圧縮度合いが変化し、バネSの弾性力により、配線受け8は家具本体100との間の相対位置を衝撃を受ける以前の位置に戻す作用を受けるが、その際、前記転動輪821と前記転動体受部12mとの間に転がり摩擦力が発生する。
それから、支柱13が反対方向に傾きはじめると、側部架材14を介して後部横架材11及び中間横架材12が側方に押圧され、図9に示す状態から図8に示す状態に変化する作用を受ける。これに対して、配線受け8は支柱13が反対方向に傾きはじめた瞬間は移動せず、配線受け8は家具本体100に対して巾方向に移動し、前記転動輪821と前記転動体受部12mとの間に転がり摩擦力が発生する。その後、バネSの圧縮度合いが変化し、配線受け8は家具本体100との間の相対位置を衝撃を受ける以前の位置に戻す作用を受けるので、その際、前記転動輪821と前記転動体受部12mとの間に転がり摩擦力が発生する。
以上に述べた転がり摩擦力は、家具本体100の振動における減衰力として作用する。すなわち、この天板付き家具Tが側方から衝撃を受けて振動する際に、前記際前記転動輪821と前記転動体受部12mとが減衰力発生手段G1として機能する。そして、この減衰力発生手段G1とバネSとが共働して、バネと摩擦ダンパとを備えた衝撃吸収機構と同様の構成を有する振動減衰手段Gとして機能する。
このように、本実施形態に係る天板付き家具Tでは、前記家具本体100と前記配線受け8との間に振動減衰手段Gを設けているので、衝撃が加えられた際に、前記振動減衰手段Gにより天板付き家具を振動させる作用を打ち消し、振動時間を短くすることができる。
前記振動減衰手段Gが、前記家具本体100及び前記配線受け8の間に設けられこれらの間の相対位置を保たせるべく作用する相対位置保持手段たるバネSと、前記家具本体100及び前記配線受け8の間に設けられ振動の際に減衰力を発生させる減衰力発生手段G1とを有するので、前記バネSが前記家具本体100に慣性体である前記配線受け8との相対位置を保たせるべく作用を与えるとともに、前記減衰力発生手段G1が減衰力を家具本体100に作用させ、これらが協働して家具本体の振動を減衰させることができる。
一端部を前記家具本体100、他端部を前記配線受け8に接続した相対位置保持手段たるバネSを具備するので、前記家具本体100に衝撃が与えられた際、バネSの弾性力を、前記家具本体100と前記配線受け8との相対位置を保たせるべく作用させる構成を簡単に実現することができる。
前記天板支持体1に巾方向に延伸する水平溝fを設け、この水平溝fを利用して前記配線受け8の移動方向を案内する案内部たる転動体受部12mを設けているているとともに、前記配線受け8に転動体受部12mに当接して該転動体受部12m内を転動可能な前記被案内部たる転動体821を設けているので、この天板付き家具Tの振動に伴う前記家具本体100と前記配線受け8との間の相対移動の際に前記転動体受部12mと前記転動体821との間に摩擦力を発生させ、この摩擦力を減衰力として利用し、家具本体100が配線受け8に対して振動する際の減衰力を容易に得ることができる。さらに、前記水平溝f及び前記転動体821の材質ないし表面形状を適宜選択すれば、これらの間の摩擦定数を適切な値にすることができる。
前記水平溝fに開口幅を他の部位より大きくして転動体821を挿入可能にした転動体受部12mを設けているとともに、前記転動体821が前記転動体受部12m内のみを転動可能であるので、配線受け8の移動範囲の制限を容易に行うことができる。
また、前記家具本体100が、天板2と、天板2を移動可能に支持する天板支持体1とを具備するので、天板2を移動させて天板2下方の空間を上方に露出させるようにできるので、天板2下方の空間を収納スペースとして有効に利用できる。その一方で、天板2が天板支持体1に一体的に結合されていないことに起因する、一端側に衝撃が加えられると、他端側に衝撃の大きな割合が伝えられ、家具本体が長い時間振動してしまう不具合を、振動減衰手段Gを設けることにより効果的に解消できる。
特に、前記天板支持体1が、1対の脚部1aと、フレーム材を用いて形成した脚部間を接続する後部横架材11及び中間横架材12とを具備するものであれば、天板支持体1の軽量化を図ることができる一方で、振動減衰手段Gを設けることによる効果をさらに好適に得ることができる。
前記脚部1aが、フレーム材を用いて形成した対をなす支柱13と、フレーム材を用いて形成され支柱13、13間を接続する側部架材14とを具備するので、天板支持体1のさらなる軽量化を図ることができるとともに、上述した振動減衰手段Gを設けることがさらに効果的である。
一方、前記側部架材14に奥行き方向に延伸する水平溝fを設けているとともに、天板2と側部架材14との間に前記水平溝内fを転動可能な可動ローラ20を第1、第2可動ブラケット21、22を介して設けているので、天板2を天板支持体1にスライド可能に支持させる構成を簡単に実現できる。
さらに、天板2の下方に配してなるとともに前記天板支持体1に支持させてなる配線受け8を設けているので、天板2の天板面に配置した各種機器の配線をこの配線受け8に収納するようにできるとともに、天板2を移動可能に天板支持体1に支持させているので、天板2をスライド移動させて配線受け8を上方空間に開放し、天板面に配置した各種機器の配線をこの配線受け8に収納する作業を楽に行うことができる。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限られない。
例えば、減衰力付与手段は、振動の際に減衰力を供給可能なものであれば上述した転動輪と案内部とを利用したものに限らず、例えば構造物に突起を設け、この突起を天板に当接させ、前記突起と天板との間の摩擦力を減衰力として供給するようにする構成や、ダッシュポットを本体と構造物との間に設ける構成を採用してもよい。
また、図10に示すように、構造物80の両側縁に相対位置保持手段たるバネSSを配し、バネSSの一端縁を構造物80、他端縁を家具本体100にそれぞれ接続する態様も考えられる。さらに、構造物の前縁又は後縁の少なくとも一方にこのような相対位置保持手段を設ける態様も考えられる。
さらに、天板を天板支持体に一体的に結合した家具本体を具備する天板付き家具にこのような振動減衰機構を設けてもよい。
さらに、天板付き家具の軽量化等を図るべく、天板を支持する天板支持体が、複数のフレーム状の部材と、フレーム状の部材間を接合するコーナー部材のみからなる構成を採用した天板付き家具にこのような振動減衰機構を設けると、天板支持体が上述したような実施形態に係る構成以外のものであっても、このような振動減衰機構により家具本体の振動を減衰させることができるので、本発明における主要な効果、すなわち天板付き家具の振動時間を短くできる効果を得ることができる。すなわち、フレーム間にフレームの変形を防ぐ面状部材を設けていないことに起因する、一端側に衝撃が加えられると、他端側に衝撃の大きな割合が伝えられ、家具本体が長い時間振動してしまう不具合を、振動減衰手段Gを設けることにより効果的に解消できる。
加えて、構造物は配線受けに限らず、棚等他のオプション部材であってもよく、さらに、単なる重りを本発明の構造物として採用してもよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
本発明の一実施形態に係る天板付き家具を天板が後方スライド位置にある状態で示す斜視図。 同実施形態に係る天板付き家具を天板が前方スライド位置にある状態で示す斜視図。 同実施形態に係る天板付き家具を抽斗を引き出した状態で示す斜視図。 同実施形態に係る天板付き家具の脚構造体を示す斜視図。 同実施形態に係る天板付き家具の脚構造体に対する天板の取付態様を示す分解斜視図。 同実施形態に係る天板付き家具のフレーム材を示す横断面図。 同実施形態に係る天板付き家具の脚構造体に対する配線受けの取付態様を示す分解斜視図。 同実施形態に係る天板付き家具の脚構造体を示す背断面図。 同実施形態に係る天板付き家具の振動減衰手段の作用を示す図。 本発明の他の実施形態に係る天板付き家具の振動減衰手段を模式的に示す図。
符号の説明
T…天板付き家具
100…家具本体
1…天板支持体
2…天板
8…配線受け(構造物)
G…振動減衰手段
S…バネ(相対位置保持手段)
G1…減衰力発生手段

Claims (8)

  1. 天板及び天板を移動可能に支持する天板支持体を備える家具本体と、この家具本体に少なくとも一方向に相対移動可能に支持させてなる構造物と、前記家具本体及び前記構造物の間に設けた振動減衰手段とを具備し、
    前記振動減衰手段が、前記家具本体及び前記構造物の間に設けられこれらの間の相対位置を保たせるべく作用する相対位置保持手段と、前記家具本体及び前記構造物の間に設けられ振動の際に減衰力を発生させる減衰力発生手段とを有し、
    前記家具本体又は前記構造物の一方に設けられ構造物の移動方向を案内する案内部と、他方に設けられ前記案内部に当接する被案内部とを利用して前記減衰力発生手段を設けているものであって、
    前記天板支持体に巾方向又は奥行き方向に延伸する水平溝を設け、この水平溝を利用して案内部を設けているとともに、前記構造物に前記案内部内を移動可能な前記被案内部を設けていることを特徴とする天板付き家具。
  2. 前記相対位置保持手段が、一端部を前記家具本体、他端部を前記構造物に接続した弾性体であることを特徴とする請求項1記載の天板付き家具。
  3. 前記被案内部が前記案内部内を転動可能な転動体であることを特徴とする請求項1又は2記載の天板付き家具。
  4. 前記水平溝に開口幅を他の部位より大きくして転動体を挿入可能にした転動体受部を設けているとともに、前記転動体が前記転動体受部内のみを転動可能であることを特徴とする請求項3記載の天板付き家具。
  5. 前記天板支持体が、1対の脚部と、長手寸法の略全域にわたって同一の断面形状を有するフレーム材を用いて形成され前記1対の脚部間を接続する横架材とを具備することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の天板付き家具。
  6. 前記脚部が、長手寸法の略全域にわたって同一の断面形状を有するフレーム材を用いて形成した対をなす支柱と、長手寸法の略全域にわたって同一の断面形状を有するフレーム材を用いて形成され前記対をなす支柱間を接続する側部架材とを具備することを特徴とする請求項5記載の天板付き家具。
  7. 前記側部架材に奥行き方向に延伸する水平溝を設けているとともに、天板と側部架材との間に前記水平溝内を転動可能な転動体を設けていることを特徴とする請求項6記載の天板付き家具。
  8. 前記構造物が、天板下方に配してなるとともに前記天板支持体に支持させてなる配線受けであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の天板付き家具。
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