JP4815152B2 - 堆肥攪拌機とそれを使用した堆肥攪拌装置 - Google Patents
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Description
2.回転パイプの外周に螺旋状の攪拌翼を取り付けた攪拌機を、堆積された堆肥内で回転させて堆肥を攪拌しながら、回転パイプの穴から堆肥の内部に空気を供給して堆肥を発酵させる堆肥発酵装置(特許文献2参照)。
3.本件出願の発明者が先に開発したもので、回転パイプに設けた螺旋状の回転翼から堆肥内に高圧空気を噴出して堆肥を切断して攪拌装置が堆肥内を移動し易くなるようにすると同時に、堆肥内に空気を供給して発酵を促進する堆肥攪拌装置(特許文献3参照)。
シャフトと回転駆動体との間、又はシャフトの軸方向途中に、攪拌翼付きシャフトに加わる外力を緩衝又は/及び吸収する緩衝・吸収部材を設けたので、堆肥を搬出入するショベルカーやダンプが攪拌翼付きシャフトに衝突して、攪拌翼付きシャフトに強い衝撃力(外力)が加わっても、それは緩衝・吸収部材で緩衝されるか、吸収されるかするため、緩衝・吸収部材が損傷しても攪拌翼付きシャフトは損傷しない。このため、緩衝・吸収部材が損傷したときはそれを交換すればよく、長い攪拌翼付きシャフトはそのまま使用できるので、その攪拌翼付きシャフトを交換する必要がなく、攪拌翼付きシャフトが無駄にならず、費用も嵩張らず、交換が容易である。
本発明の堆肥攪拌機の実施形態の一例を図1〜図3を参照して説明する。この堆肥攪拌機はシャフト1の外周に攪拌翼2が取付けられた攪拌翼付きシャフト3と、堆肥内に縦向きに差込まれた攪拌翼付きシャフト3を回転させるモータ等の回転駆動体4を備え、回転駆動体4の下部フランジ5の嵌合凹凸(ギヤ)6とシャフト1の上部フランジ7の嵌合凹凸(ギヤ)8を嵌合させて分離可能に突合せ、両フランジの外周部分を図1(a)(b)のように数本の緩衝・吸収部材(スプリング)9を介在させて連結ボルト10とナット11で連結してある。
本発明の堆肥攪拌機の実施形態の他の例を図4〜図6を参照して説明する。この堆肥攪拌機もシャフト1の外周に攪拌翼2が取付けられて攪拌翼付きシャフト3と、それを堆肥内において縦向きで回転させる回転駆動体4を備えていることにおいて実施例1の場合と同じであり、実施例1と異なるのは、上部フランジ7と下部フランジ5の間に図5の緩衝・吸収部材9を挟んで両フランジ7と5を連結することと、緩衝・吸収部材9の構造である。
本発明の堆肥攪拌機の実施形態の他の例を図7、図8を参照して説明する。この堆肥攪拌機も攪拌翼付きシャフト3と、それを堆肥内において縦向きで回転させる回転駆動体4を備えていることにおいて実施例1の場合と同じである。また、シャフト1の上部フランジ7と回転駆動体4の下部フランジ5の間に緩衝・吸収部材9を図7のように挟んで上部フランジ7と下部フランジ5を連結して攪拌翼付きシャフト3と回転駆動体4を連結することは実施例2と同じである。実施例2と異なるのは緩衝・吸収部材9の構造である。
本発明の堆肥攪拌機の実施形態の一例を図10〜図12を参照して説明する。この堆肥攪拌機も攪拌翼付きシャフト3と、それを回転させる回転駆動体4を備え、図10のようにシャフト1の上部フランジ7の嵌合凹凸(ギヤ)8と回転駆動体4の下部フランジ5の嵌合凹凸(ギヤ)6を嵌合させて分離可能に噛み合わせ(突合せ)、両フランジ5、7の外周部分を図9(a)のように数本の緩衝・吸収部材(スプリング)9で連結してある。
前記したいずれの堆肥攪拌機も回転駆動体4とシャフト1の連結部分に緩衝・吸収部9を設けてあるが、緩衝・吸収部9は他の部分に設けることもできる。図示しないが、例えば、シャフト1の上部を上部シャフトと下部シャフトに区分し、回転駆動体4に連結されている上部シャフトとそれに連結される下部シャフトの間に、前記いずれかの実施例と同様に緩衝・吸収部9を挟んで両シャフトのフランジを連結したり、緩衝・吸収部9にスプリングを使用し、それで両シャフトのフランジを連結したりすることもできる。
本発明の堆肥攪拌装置は図13のように、前記した堆肥攪拌機40の攪拌翼付きパイプ3を堆肥C内に縦向きに差し込んだ状態で、移動機構により前後左右に移動させるようにしたものである。移動機構としては例えば既存のホイスト式天井クレーンの駆動機構を利用することができ、他の機構とすることもできる。本発明では図14に示すように堆肥室の幅方向(左右方向)両側の支柱65の上に一対の横レール61を平行に設け、一対の横レール61間に前後レール62を交差して架設し、前後レール62を横移動機構63によって横レール61の長手方向(堆肥室の横方向)に往復移動できるようにし、前後レール62に台車64を設け、台車64を台車64内の前後移動機構66によって前後レール62の長手方向に往復移動可能としてある。堆肥攪拌機40は前後レール62に下向きに搭載されている。この構成とすることにより、堆肥攪拌機40は前後レール62に添って前後に往復移動でき、前後レール62が横レール61に沿って堆肥室の左右方向(横方向)に往復移動して堆肥室の横方向に往復移動することができる。
本発明の堆肥攪拌装置は図16のように、二本一対の横レール61を上下に段差をつけて配置し、その横レール61に前後レール62を係止し、前後レール62を横レール61に沿って横移動できるようにしたものである。このように二本一対の横レール61を上下に段差をつけて配置することは、堆肥室の屋根が図17のように傾斜している場合に使用するのに適する。図17は堆肥室Rの入口50よりも奥部51の背が低いため、横レール61は奥部51の高さよりも高くすることができない。この場合、通常は、入口側50側の横レール61は奥部52の横レール61と同じ高さに配置固定して、入口側50側の横レール61と奥部52の横レール61を水平にしている。そのように配置にしたのでは、入口側50側の横レール61の位置が低くなって横レール61がダンプカーの出入りの邪魔になり、堆肥室内の入口側50の上方まで堆肥を体積できず入口側50の上方空間が無駄になる。図16、図17の実施例はその課題を解決して、入口側50の上方まで堆肥を堆積でき、上方空間を有効利用できるようにしたものである。
2 攪拌翼
3 攪拌翼付きシャフト
4 回転駆動体
5 下部フランジ
6 下部フランジの嵌合凹凸(ギヤ)
7 上部フランジ
8 上部フランジの嵌合凹凸(ギヤ)
9 緩衝・吸収部材(スプリング)
10 連結ボルト
11 ナット
12 周枠
13 隙間
14 収容筒
15 支持板
21 筒
22 上のフランジ
23 下のフランジ
30 上部フランジの連結杆
31 下部フランジの連結杆
40 堆肥攪拌機
45 モータ
46 スプロケット
47 駆動スプロケット
48 チェーン
50 堆肥室の入口部
51 堆肥室の奥部
61 横レール
62 前後レール
62a 前後レールの入口側端部
62b 前後レールの奥部側端部
63 横移動機構
64 台車
65 支柱
66 前後移動機構
67 吊りアーム
C 堆肥
R 堆肥室
Claims (7)
- シャフトの外周に攪拌翼が取付けられた攪拌翼付きシャフトと、攪拌翼付きシャフトを堆肥内において縦向きで回転させる回転駆動体を備えた堆肥攪拌機において、シャフトと回転駆動体との間、又はシャフトの軸方向途中に、攪拌翼付きシャフトに加わる外力を緩衝又は/及び吸収する緩衝・吸収部材を設けたことを特徴とする堆肥攪拌機。
- シャフトの外周に攪拌翼が取付けられた攪拌翼付きシャフトと、攪拌翼付きシャフトを堆肥内において縦向きで回転させる回転駆動体を備えた堆肥攪拌機において、シャフトと回転駆動体とが攪拌翼付きシャフトに加わる外力を緩衝又は/及び吸収する緩衝・吸収部材を挟んで連結されるか、又は緩衝・吸収部材で連結されたことを特徴とする堆肥攪拌機。
- シャフトの外周に攪拌翼が取付けられた攪拌翼付きシャフトと、攪拌翼付きシャフトを堆肥内において縦向きで回転させる回転駆動体を備えた堆肥攪拌機において、シャフトが上部シャフトと下部シャフトに分離され、両シャフトが上部シャフトと下部シャフトの双方又はいずれか一方に加わる外力を緩衝又は/及び吸収する緩衝・吸収部材を挟んで、又は緩衝・吸収部材で連結されたことを特徴とする堆肥攪拌機。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の堆肥攪拌機において、シャフトと回転駆動体が、又は上部シャフトと下部シャフトが分離可能に接合され、その接合部分がシャフト、又は上部シャフトと下部シャフトの双方又はいずれか一方に加わる外力を緩衝又は/及び吸収する緩衝・吸収部材で連結されたことを特徴とする堆肥攪拌機。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の堆肥攪拌機において、緩衝・吸収部材はシャフトに外力が加わると曲がるか、折れるか、位置ずれするか、連結が外れるか、連結が外れても復元可能であるかのいずれか一つの状態又は二以上の複合状態になるものであることを特徴とする堆肥攪拌機。
- 請求項5記載の堆肥攪拌機において、緩衝・吸収部材が一又は二以上のスプリングであることを特徴とする堆肥攪拌機。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の堆肥攪拌機と、堆肥攪拌機の攪拌翼付きシャフトを堆肥内で回転させる回転駆動体と、堆肥攪拌機を堆肥内で横移動させる横移動機構と、堆肥攪拌機を堆肥内で前後移動させる前後移動機構を備え、横移動機構が横レールとその横レールに沿って前記堆肥攪拌機を横移動させる横移動体を備え、前後移動機構が前後レールとその前後レールに沿って前記堆肥攪拌機を前後移動させる前後移動体を備えたことを特徴とする堆肥攪拌装置。
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