JP4814839B2 - 杭キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、場所打ちコンクリート杭を構築するに際して余盛コンクリートを効率的に除去するために用いられる杭頭処理用の杭キャップに関するもので、特に、上部構造物またはその基礎に固定される芯鉄筋を備えたコンクリート杭に好適に用いられる杭キャップに関する。
従来、場所打ちコンクリート杭を構築する際には、アースドリル工法等により地盤を機械で掘削し円形状の削孔を形成し、この削孔内にベントナイト液などの安定液を充填して削孔壁を安定させた後、上記削孔内に複数本の直線状の主筋と環状のフープ筋とを組合わせて筒状に形成した鉄筋篭を建て込み、次いで、上記鉄筋篭中にトレミー管を挿入し、このトレミー管からコンクリートを上記削孔内に注入することにより、鉄筋コンクリートの杭(コンクリート杭)を構築する。しかしながら、上記コンクリートの打込み時に、コンクリートが泥水や孔壁の土砂などを巻き込んでしまうため、杭上部のコンクリートの品質が低下してしまうといった問題点があった。そこで、杭上部のコンクリートの品質を確保するため、コンクリート天端高さに対して80〜100cm程度の余盛りを行い、コンクリートの養生後に、上記余盛コンクリートを斫るなどの杭頭処理をするとともに、上部構造物またはその基礎に固定される上記鉄筋篭の主筋を露出させるようにしている。
ところで、上記余盛コンクリートの処理作業は、養生後に再び上記コンクリート杭周辺の土砂を取り除く床掘削を行い、その掘削された穴の中で上記余盛コンクリートの斫りを行うなど、劣悪な労働環境下での作業となるだけでなく、杭主筋の損傷や産業廃棄物の発生などの諸問題を抱え込んでいる。そこで、このような問題を解決するため、図9(a),(b)に示すように、主筋51と環状のフープ筋52とを筒状に形成した鉄筋篭本体53の頭部に杭頭処理用のキャップ(以下、杭キャップという)60を取付けて、上記主筋51の先端部を保護するとともに、余盛コンクリート71の生成箇所を制限する余盛コンクリートの処理方法が行なわれている。
上記杭キャップ60は、具体的には、図10(a),(b)に示すように、外筒管61aとトレミー管56を通入するための内筒管61bとから成る筒状のキャップ本体61と、中心部に上部トレミー孔62mが形成された天板62と、周縁部に主筋51の先端部を上記杭キャップ60内に収納するための複数個の主筋孔63n及び中心部に形成された下部トレミー孔63mを備えた底板63とから成る筒状体で、上記底板63の下部トレミー孔56mと主筋孔63nとの間には、コンクリートの打込み時に上記コンクリートの上部に浮き上がってくるスライムや不良コンクリートが上記内筒管61aと外筒管61bとの間の空間に浸入できるように、複数のスリット63sが必要数だけ形成されている。また、上記空間に上記スライムや不良コンクリートが浸入し易いようにするため、及び、上記杭キャップ60が浮力により浮き上がらないようにするために、上記上蓋62の周縁部には複数の空気抜け穴62sが形成されている。
このような杭キャップ60を鉄筋篭本体53の頭部に取付けた鉄筋篭50を用いてコンクリートを打設することにより、図9(b)に示すように、上記杭キャップ60の下部に泥水や孔壁の土砂などを巻き込みのないコンクリート杭70を構築することができるとともに、杭キャップ60内には切り離しが容易な質の悪い余盛コンクリート71が形成されるので、主筋51を損傷することなく、上記余盛コンクリート71を容易に撤去して上記主筋51の先端部を露出させることができる(例えば、特許文献1,2)。
特開平1−322020号公報 特開2000−154542号公報
ところで、コンクリート杭には、図11(a),(b)に示すような、コンクリート杭70と上部構造物またはその基礎とを連結する複数の芯鉄筋54を上記コンクリート杭70の中央部に突出させる構成のものがある。この場合には、図12(a),(b)に示すように、上記底板63に主筋孔63nに加えて芯鉄筋孔63Nを設け、上記天板62に芯鉄筋孔62Nを設けるようにすれば、上記杭キャップ60を用いた場合と同様に、上記キャップ60の下部に泥水や孔壁の土砂などを巻き込みのないコンクリート杭70を構築することができる。
しかしながら、上記余盛コンクリート71のうち、芯鉄筋54の外側やその周辺のコンクリートは切り離しが容易な質の悪いコンクリートが多いので斫りやすいが、上記芯鉄筋54の内側では、中央部に近い程コンクリートの質が良くなっているので、芯鉄筋54が多数ある場合には、上記芯鉄筋54を損傷することなく余盛コンクリート71を除去する作業が大変であった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、コンクリート杭の芯鉄筋で囲まれた中央部の余盛コンクリートを容易に除去することのできる構成の杭キャップを提供することを目的とする。
本願の請求項1に記載の発明は、複数本の直線状の主筋と環状のフープ筋とを組合わせて筒状に形成した鉄筋篭本体と、この鉄筋篭内部に配設され先端側が上記鉄筋篭本体から上部に突出して上部構造物またはその基礎に固定される複数本の芯鉄筋とを備えた鉄筋篭の先端に取付けられる杭キャップであって、上記芯鉄筋の内側に配置される、トレミー管を導入するための導入孔と複数のスリットとが設けられた内側底板と、この内側底板の上に取付けられる、上記導入孔と連通し上記トレミー管が導入される中空部を有する支持管と、上記内側底板の周縁部から上部側に突出する内側隔壁と、上記内側底板の外側に上記内側底板と所定の距離を離隔して上記内側底板を囲むように配置される、複数のスリットを有する外側底板とを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の杭キャップであって、上記内側底板と外側底板とを連結する連結部材を備えていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の杭キャップであって、上記芯鉄筋の内側底板よりも上部に突出している部分に、当該芯鉄筋の外周部を被うスリーブが設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の杭キャップであって、上記外側底板の内周側と外周側とに、上記外側底板の上部側に突出する第1の外側隔壁と第2の外側とが設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、上記請求項1に記載の外側底板に代えて、内縁部が上記内側底板の外縁部と接するようにして上記内側底板の外側に配置される、複数のスリットを有する外側底板を用いたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記請求項1に記載の外側底板に代えて、内縁部が上記内側底板の外縁部の下側に配置され、かつ、外縁部が上記芯鉄筋の外側まで延長する、複数のスリットを有する外側底板外側底板を用いたことを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載の杭キャップであって、上記外側底板の外周側に、上記外側底板の上部側に突出する外側隔壁が設けられており、この外側隔壁と上記内側隔壁とが連結部材により連結されているものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の杭キャップであって、上記内側底板と外側底板のそれぞれの下側に剥離材が取付けられていることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の杭キャップであって、上記内側底板と上記支持管との間にトレミー管が貫通可能な貫通孔を備えた仕切板が内挿されていることを特徴とするものである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の杭キャップであって、上記底板の導入孔の周縁部もしくは上記内管の下部側の内壁に、上記導入孔の周縁部から上記導入孔内部へ突出する弾性体部材から成る複数の突出片を備えた蓋部材が取付けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、杭キャップを鉄筋篭の芯鉄筋の内側に配置される、トレミー管を導入するための導入孔と複数のスリットとが設けられた内側底板と上記内側底板の上に取付けられる、上記導入孔と連通し上記トレミー管が導入される中空部を有する支持管と、上記内側底板の周縁部から上部側に突出する内側隔壁とを備えた内側キャップ部と、上記内側底板の外側に上記内側底板と所定の距離を離隔して上記内側底板を囲むように配置される、複数のスリットを有する外側底板を備えた外側キャップ部とから構成することにより、斫りしくいコンクリート杭の中央部の余盛コンクリートとその外側の余盛コンクリートとを分離するようにしたので、中央部の余盛コンクリート容易に除去することができる。また、本発明の杭キャップは鉄筋全体を覆う必要がないので軽量であり運搬が容易なだけでなく、作製費用の低減も図ることができる。
このとき、上記内側底板と外側底板とを連結部材を連結するようにしておけば、斫り後のコンクリート杭の杭頭部を確実に平面状にすることができるので、杭頭処理の仕上げ作業を効率よく行うことができる。
また、上記芯鉄筋の内側底板よりも上部に突出している部分に、当該芯鉄筋の外周部を被うスリーブを設けて、コンクリート上記芯鉄筋へのコンクリートの付着を防止するようにしたので、斫り作業を更に容易に行うことができる。
更に、上記外側底板の内周側と外周側とに、上記外側底板の上部側に突出する第1の外側隔壁と第2の外側とが設けるようにすれば、余盛コンクリートが広がることがないので、斫り作業を容易に行うことができる。
また、上記請求項1に記載の外側底板に代えて、内縁部が上記内側底板の外縁部と接するようにして上記内側底板の外側に配置される、複数のスリットを有する外側底板、もしくは、内縁部が上記内側底板の外縁部の下側に配置され、かつ、外縁部が上記芯鉄筋の外側まで延長する、複数のスリットを有する外側底板外側底板を用いてもよい。上記のような外側底板を用いれば、外側底板と内側底板との間から不良コンクリートが上がってくることがないので、余盛コンクリートの斫り作業を更に容易に行うことができる。また、このように、外側底板と内側底板との間に隙間がない場合には、外側底板の下側の位置と内側底板の下側の位置とがずれることがないので、上記外側底板の外周側に、上記外側底板の上部側に突出する外側隔壁が設けて、この外側隔壁と上記内側隔壁とを連結部材により連結することも可能である。これにより、外側隔壁と上記内側隔壁とは杭キャップの上部で連結されるので、連結部材の取り外しも容易となり作業性が向上する。
また、上記内側底板と外側底板のそれぞれの下側に剥離材を取付けておけば、底板とコンクリートの分離が容易となる。
また、上記内側底板と上記支持管との間にトレミー管が貫通可能な貫通孔を備えた仕切板を内挿し、コンクリートの注入が完了し、かつ、上記コンクリートがまだ固化していない段階で上記仕切板をズラして上記トレミー孔を塞ぐようにすれば、上記支持管内部のコンクリートと内側底板の下部のコンクリートとは縁が切れている、すなわち、直接接することなくかつ分離が容易であるので、解体作業を容易に行うことができる。
上記仕切板に代えて、上記底板の導入孔の周縁部もしくは上記内管の下部側の内壁に上記導入孔の周縁部から上記導入孔内部へ突出する弾性体部材から成る複数の突出片を備えた蓋部材を取付けるようにしてもよい。上記蓋部材はトレミー管が導入されているときには上記突出片は上記トレミー管により押し広げられいるが、トレミー管が上記支持管よりも上側に引上げられると上記突出片が元の位置に戻ってトレミー孔を塞ぐので、上記仕切板と同様に、支持管内部のコンクリートを内側底板の下部のコンクリートから縁切りすることができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
最良の形態1.
図1(a),(b)は、本最良の形態1に係る杭キャップ10の構成を示す図で、(a)図はその縦断面図、(b)図は平断面図である。本例の杭キャップ10は、複数本の直線状の主筋51と環状のフープ筋52とを組み合わせて筒状に形成した鉄筋篭本体53の内部に、先端側が上記鉄筋篭本体53から上部に突出して図示しない上部構造物またはその基礎に固定される複数本の芯鉄筋54が配設された鉄筋篭50の先端に取付けられるもので、内側キャップ20と、外側キャップ30と、後述する内側キャップ20の内側底板21と外側キャップ30の外側底板31とを連結する複数の連結部材40とを備えている。
なお、本例の鉄筋篭50では、上記芯鉄筋54は上記主筋51の内側に上記主筋51と同心円状に配置されている。
また、上記内側底板21と外側底板31との間隔は、上記芯鉄筋54の径(上記芯鉄筋54を後述するスリーブ54mで覆ったときには上記スリーブの外径)の1〜2倍程度とするのが適当である。
内側キャップ20は内側底板21と蓋部材22と鋼管23と内側型枠24と補強部材25とを備えている。
内側底板21は上記芯鉄筋54の内側に配置される鉄板から成る円盤状の部材で、その中心部には、上記鉄筋篭50が設置されている削孔55内にコンクリートを注入するトレミー管56を通すための導入孔 (以下、トレミー孔という)21aが形成されている。また、このトレミー孔21aの周囲には、コンクリートの打込み時にコンクリートの上部に浮き上がってくるスライムや不良コンクリートを当該内側キャップ20内に侵入させるための、当該内側底板21の径方向に延長する複数のスリット21bが形成されている。
また、蓋部材22は上記内側底板21の下側で上記トレミー孔21aに対応する位置に、上記トレミー孔21aを塞ぐように取付けられている天然ゴムもしくは合成ゴム等の弾性部材から成る部材で、図2(a),(b)に示すように、外周部である環状の取付け部22aとその内部に形成される蓋部22bとを備えている。上記蓋部22bには複数の切込み22cが放射状に設けられており、この切込み22cにより上記蓋部22bは、上記トレミー孔21aの周縁部から内部へ突出する略三角形状の蓋片22dに分割されている。蓋部22bの外径は上記トレミー孔21aの径よりも大きく、かつ、切込み22cの取付け部22a側の端部は上記トレミー孔21aの外側に位置している。上記蓋部材22は、上記取付け部22aにおいて、上記蓋部22bが削孔55の内部側に位置するようにボルト22kで上記内側底板21に取付けられており、トレミー管56の挿入時には、図2(a)の破線で示すように、各蓋片22dが削孔55の下部側に弾性変形する。
鋼管23は上記トレミー管56を通入して支持するための支持管で、上記内側底板21の上側中央部に立設されている。上記鋼管23の内径は上記トレミー孔21aの径とほぼ同じで、上記鋼管23はその中空部が上記トレミー孔21aとが重なるように配置されている。
内側型枠24は上記内側底板21の周縁部に立設された管状の隔壁で、上記内側底板21と鋼管23と内側型枠24との作る空間に上記スリット21bから侵入してきたスライムや不良コンクリートが取り込まれる。
上記内側型枠24と上記鋼管23とは複数の補強部材25により連結されている。これらの補強部材25は周方向の4箇所に90度間隔で設けられており、それぞれが、外周側が上記内側型枠24の上部内周側と下部内周側とにそれぞれ接するように設けられた上下のリング部材25a,25bと、上記上下のリング部材25a,25bを連結するアングルもしくはフラットバーなどから構成される第1のフレーム25cと、上記鋼管23の外周の側面に沿って立設された第2のフレーム25dと、これら第1及び第2のフレーム25c,25dを連結する複数の連結用フレーム25e〜25gとを備えている。連結用フレーム25e,25fは第1及び第2のフレーム25c,25dの上側同士及び下側同士をそれぞれ連結している。また、連結用フレーム25gは上記第1フレーム25cの下部側と第2フレーム25dの上部側とを連結している。
一方、外側キャップ30は外側底板31と第1及び第2の外側型枠32,33と上記連結部材40を取付けるための取付用フレーム34とを備えている。
外側底板31は上記芯鉄筋54の外側に配置される、その外径が上記鉄筋篭50の外径よりも大きな鉄板から成る環状の部材で、上記鉄筋篭50の主筋51を貫通させるための複数の貫通孔31aと、複数のスリット31bとが形成されている。このスリット31bも、コンクリートの上部に浮き上がってくるスライムや不良コンクリートを当該外側キャップ30内に侵入させるためのもので、上記内側底板21のスリット21bと同様に、当該外側底板31の径方向に延長する方向に放射状に形成されている。
第1の外側型枠32は上記外側底板31の内周側の周縁部に立設された管状の隔壁であり、第2の外側型枠33は上記外側底板31の外周側の周縁部に立設された管状の隔壁である。上記外側底板31と上記第1及第2の外側型枠32,33との作る空間に上記スリット31bから侵入してきたスライムや不良コンクリートが取り込まれる。
また、取付用フレーム34は上記外側底板31の上側の、上記内側キャップ20の第1のフレーム25cと第2のフレーム25dとを結ぶ方向の延長線上に取付けられている。
上記外側底板31と内側底板21とは連結部材40により連結されている。この連結部材40はアングルもしくはフラットバーなどから構成されるフレームで、一端側が上記内側キャップ20に設けられた下側の連結用フレーム25fに連結され、他端側が上記外側キャップ30に設けられた取付用フレーム34に連結されている。
また、本例では、上記内側底板21の下側と上記外側底板31の下側とにそれぞれ剥離材27,37が取付けられている。これらの剥離材27,37は、上記内側底板21及び外側底板31の下側のコンクリートから当該底板21,31を容易に引剥すために設けられたもので、本例では、エアクッション材などの発泡樹脂から成る気泡入り緩衝材を用いている。なお、上記剥離材27,37の上記蓋部材22に対応する箇所、及び、上記スリット21b,31bに対応する部分には孔部が設けられている。
次に、本発明の杭キャップの施工手順について説明する。
まず、芯鉄筋54にスリーブ54mをセットする。上記スリーブ54mは、芯鉄筋54へのコンクリートの付着を防止するために取付けられる合成樹脂等から成る管体である。
内側キャップ20については、現場もしくは別の場所で予め組み立てておく。このとき、上記内側底板21の下面側中央部には蓋部材22と剥離材27を取付けておく。また、外側底板31の下面側にも剥離材37を取付けておく。
そして、鉄筋篭50の芯鉄筋54の外側に外側底板31を取付けた後、上記芯鉄筋54の内側に上記予め組立てておいた内側キャップ20を取付ける。このとき、鉄筋篭50の主筋51を外側底板31の貫通孔31aから外側底板31の上部に突出させるようにすることが肝要で、これにより、上記主筋51の曲りを防ぐことができるので、コンクリート杭の品質を向上させることができる。
また、上記内側キャップ20の連結フレーム25fに連結部材40の一端を取付けておき、上記外側底板31と上記内側キャップ20の内側底板21とが同じ高さになった時点で、上記連結部材40の他端を外側キャップ30の取付け用フレーム34に固定するようにすることが好ましい。これにより、内側底板21と外側底板31とは一体化され、それぞれの底板21,31の下面が同一平面状に位置させることができる。
その後、上記外側底板31に第1及び第2の外側型枠32,33を取付ける。本例では、上記第1の外側型枠32を型枠合板やポリプロピレン製の板を合成樹脂等で連結した板材を上記鉄筋篭50の芯鉄筋54の外側に沿って巻付けるとともに、この第1の外側型枠32の外側に発泡スチロールなどから成るスペーサ35を複数個配置し、上記板材と同様の板材をこれらのスペーサ35の外側に沿って巻付けることにより第2の外側型枠33を形成して、外側キャップ31を形成する。なお、上記第1及び第2の外側型枠32,33を板材などで構成した場合には、上記第1及び第2の外側型枠32,33で囲まれた空間の上部にも上記のようなスペーサ35を配置するようにすれば、上記第1及び第2の外側型枠32,33の間隔を確実に保持することができる。
最後に、上記内側型枠24と上記第1の外側型枠32と上記スリーブ54mで被われた芯鉄筋54との間の隙間を埋めるように、発泡スチロールなどの詰め物54nを上記隙間に詰め込み、杭キャップ10の取付けを完了する。なお、上記内側キャップ20と外側キャップ30を連結部材40で連結した状態で先組しておいてから、これを鉄筋篭50の先端に取付けるようにしても良い。また、第1の外側型枠32の外側に発泡スチロールなどから成るスペーサ35を複数個配置し、上記板材と同様の板材をこれらのスペーサ35の外側に沿って巻付けることにより上記外側キャップ31を形成する。
また、上記詰め物54nは、内側底板21及びと外側底板31とを連結する上記連結部材40の周囲を被うように詰め込むことが好ましく、これにより、上記連結部材40へのコンクリートの付着を防止することができる。
コンクリートを打設する際は、内側キャップ20の鋼管23から削孔55内にトレミー管56を挿入するとともに、トレミー管56内に混練したコンクリートを上記削孔55内に注入しながら上記トレミー管56がを徐々に上方に引き上げる。
コンクリートが上記内側底板21及び外側底板31の下面まで充填されると、まず、土砂の粒子が浮遊したフリージング水が内側底板21のスリット21b及び外側底板31のスリット31bからそれぞれ内側キャップ20及び外側キャップ30内に浸入し、次いで、比重の軽い土砂を巻き込んだ不良コンクリートが浸入する。更に、充填を続けると、内側キャップ20及び外側キャップ30内に浸入するコンクリートの質は良くなってくる。
そこで、予め設定した、内側底板21及び外側底板31の下面のコンクリートが全て良質なコンクリートである適当な余盛高さでコンクリートの注入を終了し、削孔55内のコンクリート(以下、杭コンクリート)を養生した後、杭キャップ10を撤去する。
このとき、上記内側底板21の下側中央部に設けられた蓋部材22は杭キャップ10の取付け時の状態に戻っている。これば、図3(a)に示すように、トレミー管56の下端部が上記内側底板21よりも下側にある場合には、蓋部材22を構成する各蓋片22dは上記トレミー管56により下方に完全に押し広がられているが、図3(b)に示すように、上記トレミー管56の下端部が内側底板21よりも上側に引上げられ、かつ、コンクリートの注入が終了した段階では、上記各蓋片22dは、上記内側底板21及び外側底板31の下面まで充填されたコンクリートにより押上げられて、上記蓋部材22は内側底板21のトレミー孔21aを再度塞いだ状態に戻るからである。
本例の杭キャップ10は撤去が容易である。
すなわち、杭キャップ10の内側底板21と外側底板31と上記杭コンクリートとの間にはそれぞれ剥離材27,37が介在しており、内側底板21のトレミー孔21aは上記蓋部材22により塞がれているので、内側杭キャップ20も外側杭キャップ30も上記杭コンクリートから容易に分離することができる。
また、内側底板21と外側底板31とを連結する連結部材40の周囲も上述したように詰め物54nが詰め込まれているので、上記連結部材40へのコンクリートの付着も少ない。したがって、内側キャップ20と外側キャップ30との分離も容易である。
杭キャップ10を撤去する方法としては、いくつが考えられるが、最初に、外側キャップ30を解体し、次に、外側キャップ30の取付け用フレーム34と連結部材40の他端側とを締結している締結部材を取外して、内側キャップ20と外側キャップ30とを分離した後、内側キャップ20全体をそのまま上記芯鉄筋54の中央部から抜き取って解体する、という手順が最も好ましい。なお、外側底板31は内側キャップ20の抜き取り後に上記杭コンクリートの頭部から取外す。
上記外側キャップ30の第1及び第2の外側型枠32,33が合成樹脂脂等で連結した板材であるので、まず、外周側にある第2の外側型枠33を取り外して外側キャップ30内の斫りが容易な不良コンクリートを斫った後、内周側にある第1の外側型枠32を取り外すようにすればよい。そして、取付け用フレーム34と連結部材40とが露出された段階で上記取付け用フレーム34と連結部材40とを切り離す。これにより、内側キャップ20を芯鉄筋54の中央部から抜き取ることができる。すなわち、芯鉄筋54の中央部の余盛コンクリートを斫ることなく容易に除去することができるので、芯鉄筋54が多数あった場合でも、上記芯鉄筋54を損傷することなく上記余盛コンクリートを容易に撤去することができる。
また、上記芯鉄筋54については、上記芯鉄筋54に被せたスリーブ54mを外して上記芯鉄筋54の根元付近に付着したコンクリートを除去ればよい。
なお、内側キャップ20を解体するには、内側型枠24を外してから余盛コンクリートがあまり付着していない上部のリング部材25aや上部の連結用フレーム25eなどを取外してから解体すればよい。このように上部のフレームを取り去ったり上記のフレームとの締結部材を外してやれば補強部材25は内側に変形しやすくなるので、上記補強部材25の縦部材である第1及び第2のフレーム25c,25dなどをフック等で上方に引張るなどして上記補強部材25を内側に変形させれば、残りのフレームに付着している余盛コンクリートを容易に除去することができる。
このように、本最良の形態1によれば、杭キャップ10を、芯鉄筋54の内側に配置される、トレミー孔21aと複数のスリット21bとが形成された内側底板21、弾性部材から成り複数の切込み22cが放射状に設けられている蓋部22bを備えた蓋部材22、トレミー管56を通入するための鋼管23、上記内側底板21の周縁部に立設された管状の内側型枠24、及び、上記鋼管23と内側型枠24とを連結する補強部材25とを備えた内側キャップ20と、上記芯鉄筋54の外側に配置される、鉄筋篭50の主筋51を貫通させるための複数の貫通孔31aと複数のスリット31bとが形成されている外側底板31、上記外側底板31の内周側の周縁部と外周部の周縁部とにそれぞれ立設された第1及第2の外側型枠32,33、及び、取付用フレーム34とを備えた外側キャップ30と、上記内側底板21と外側底板31とを連結する連結部材40とから構成し、コンクリートの打設後には、上記内側キャップ20を芯鉄筋54の中央部から抜き取ることができるようにしたので、芯鉄筋54の中央部の余盛コンクリートを斫ることなく容易に除去することができる。したがって、芯鉄筋54が多数あった場合でも、上記芯鉄筋54を損傷することなく上記余盛コンクリートを容易に撤去することができる。
このとき、上記内側底板21と外側底板31との間から突出している芯鉄筋54の外周部をスリーブ54mで覆ってやれば、上記芯鉄筋54へのコンクリートの付着を防止できるので、斫り作業を更に容易に行うことができる。
また、上記内側底板21と外側底板31のそれぞれの下側にエアクッション材などの剥離材27,37を取付けて、上記各底板21,31とコンクリートとが容易に分離できるようにしたので、杭キャップ10の撤去作業を更に容易と行うことができる。なお、上記
弾性部材から成る蓋部材22も、コンクリートの打設後には、上記トレミー孔21aを塞いで、鋼管23内のコンクリートと杭コンクリートとを縁切りするように機能するので、これによっても、杭キャップ10の撤去作業は容易になる。
なお、上記最良の形態1では、芯鉄筋54が主筋51と同心円状に配置されている場合ついて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、図11に示したような、芯鉄筋54が矩形状に配置されている場合にも適用可能である。
また、上記例では、外側キャップ30を芯鉄筋54の外側に配置したが、図4(a),(b)に示すように、外側キャップ30を芯鉄筋54の内側まで延長しても良い。但し、この場合にも、上記内側底板21の外周部と外側底板31の内周部とは所定の距離を離隔して配置する。また、この場合には、上記外側底板31には上記芯鉄筋54もしくはスリーブ54mがセットされた芯鉄筋54を貫通させるための内側貫通孔31cを設ける必要があるが、上記例のように、芯鉄筋54間の隙間に詰め物54を詰め込む必要がないだけでなく、上記芯鉄筋54を上記内側貫通孔31cを通すことにより、主筋51の場合と同様に、上記芯鉄筋54の曲がりを防ぐことができるという利点を有する。
なお、このように、外側キャップ30を芯鉄筋54の内側まで延長した場合には、上記内側底板21の外周部と外側底板31の内周部と隙間の距離は短い方がよく、大きくても芯鉄筋54の径の2倍以下とすることが好ましい。これにより、上記隙間からの不良コンクリートの漏出を最小限に抑えることができる。
また、上記例では、内側底板21と外側底板31とを連結部材40で連結することにより内側キャップ20と外側キャップ30とをその下部側にて連結したが、内側外枠24の上部と第1及び第2の型枠32,33とを連結するなどして、内側キャップ20と外側キャップ30とをその上部側にて連結するようにしてもよい。このように、内側キャップ20と外側キャップ30とを上部側にて連結する構成とすれば、解体作業の際には、外側キャップ30の解体作業の進捗状況に係らず、内側キャップ20を吊り上げて撤去することにより、余盛コンクリートの中央部を容易に引き抜くことができる。
また、上記例では、内側底板21及び内側底板21を鉄板から構成したが、塩化ビニル製の合板などの合成樹脂板を用いてもよい。
また、エアクッション材などの剥離材27,37に代えて、上記内側底板21と外側底板31のそれぞれの下側に鉱物油系やワックス系の型枠離型剤を塗布して乾燥させ、これ剥離材としてもよい。
また、上記例では、蓋部材22を内側底板21の下側に取付けたが、図5(a)に示すように、内側底板21の上側に取付けてもよい。あるいは、図5(b)に示すように、鋼管23の下部側の内壁に取付けてもよい。この場合には、取付け部22aを鋼管23の内壁に密着する円筒状とし、蓋部22bの各蓋片22dを上記取付け部22aの底面から上記トレミー孔21aの中心方向に突出するように設ければよい。
また、上記例では、弾性体から成る蓋部材22によりコンクリートの注入完了後にトレミー孔21aを塞ぐようにしたが、上記蓋部材に代えて、図6(a),(b)に示すような仕切板28を設けても同様の効果を得ることができる。この仕切板28は、内側底板21と鋼管23との間に介挿される板状の部材で、その中心には、上記トレミー孔21aよりも大きな径の孔部28hを有している。この仕切板28は内側底板21と鋼管23との間に介挿される2本のレール部材29,29間にスライド可能に取付けられている。上記孔部28hは、コンクリートの打設中はトレミー管56を通入させるために、その中心が上記鋼管23の中心と一致する位置に置かれている。そして、コンクリートの注入が完了し、かつ、上記コンクリートがまだ固化していない段階で上記仕切板28をズラして上記孔部28hをトレミー孔21aの外側まで移動させて上記トレミー孔21aを塞ぐようにすれば、上記蓋部材22の場合と同様に、鋼管23内部のコンクリートと内側底板21の下部のコンクリートとは直接接することなくかつ分離が容易であるので、内側キャップ20の解体作業を容易に行うことができる。なお、上記仕切板28の移動は、例えば、仕切板28の端部側に、一端が図示しないローラに取付けられたワイヤ28wを取付けておき、このワイヤ28を巻き取るなどの、周知の手法を用いて行うことができる。
最良の形態2.
上記最良の形態1では、内側底板21と外側底板31とを所定距離離隔した構成の杭キャップ10について説明したが、図7に示すように、外側底板31内縁部が内側底板21の外縁部とを接触させるようにしてもよい。この場合には、上記外側底板31には上記芯鉄筋54もしくはスリーブ54mがセットされた芯鉄筋54を貫通させるための内側貫通孔31cを設ける必要があることはいうまでもない。
このような構成を採ることにより、上記外側底板31と上記内側底板21との間からは不良コンクリートが上がってくることがないので、余盛コンクリートの斫り作業を更に容易に行うことができるだけでなく、図1及び図4に示した外側底板31の内周側の周縁部に立設された第1の外側型枠32を省略することができるので、杭キャップ10の組立及び解体作業を容易に行うことができる。
また、内側底板21と外側底板31との間に隙間がない場合には、不良コンクリートの漏出により内側底板21の下側の位置と外側底板31の下側の位置とがずれることがないので、内側キャップ20と外側キャップ30とを下部側(底板21,31側)ではなく上部側で連結しても杭コンクリートの表面を平坦にすることができる。上部側での連結方法としては、例えば、内側型枠24に連結されている上側の連結フレーム25eと外側底板31の外周側の周縁部に立設された第2の外側型枠33とをアングルもしくはフラットバーなどから構成されるフレーム41で連結するなどすればよい。これにより、杭キャップ10の解体時には、外側キャップ30の解体作業の進捗状況に係らず、内側キャップ20を吊り上げて撤去することにより、余盛コンクリートの中央部を引き抜くことができる。
また、内側底板21と外側底板31との間に隙間を設けない構成としては、図8に示すように、外側底板31の内周側と内側底板21の外周側とを上下方向に重ねるように配置する構成が挙げられる。具体的には、外側底板31の内縁部を内側底板21の外縁部の下側に配置する。なお、上記外側底板31の外縁部は上記芯鉄筋54の外側まで延長しており、かつ、上記外側底板31には、上記芯鉄筋54もしくはスリーブ54mがセットされた芯鉄筋54を貫通させるための内側貫通孔31cが設けられていることはいうまでもない。これにより、上記最良の形態2と同様に、余盛コンクリートの斫り作業を更に容易に行うことができるだけでなく、第1の外側型枠32を省略することができるので、杭キャップ10の組立及び解体作業を容易に行うことができる。
また、内側キャップ20と外側キャップ30との連結方法についても、内側型枠24に連結されている上側の連結フレーム25eと外側底板31の外周側の周縁部に立設された第2の外側型枠33とをアングルもしくはフラットバーなどから構成されるフレーム41で連結すれば、杭キャップ10をその上側にて連結することができる。
以上説明したように、本発明によれば、余盛コンクリートを容易に撤去することができるので、コンクリート杭の杭頭処理を速やかに行うことができる。
本発明の最良の形態1に係わる杭キャップの構成を示す図である。 本発明の杭キャップに用いられる蓋部材の構成を示す図である。 コンクリート打設時と打設終了後の蓋部材の状態を示す図である。 本発明による杭キャップの他の構成を示す図である。 本発明による蓋部材の他の構成を示す図である。 本発明に係る仕切板を示す図である。 本発明の最良の形態2に係わる杭キャップの構成を示す図である。 本発明による杭キャップの他の構成を示す図である。 従来の杭キャップを用いたコンクリート杭の構築方法を示す図である。 従来の杭キャップの構成を示す図である。 芯鉄筋を有する露出させた構成のコンクリート杭を示す図である。 図11のコンクリート杭を構築する際に用いられる杭キャップの構成を示す図である。
符号の説明
10 杭キャップ、20 内側キャップ、21 内側底板、21a トレミー孔、
21b スリット、22 蓋部材、22a 取付け部、22b 蓋部、22c 切込み、22d 蓋片、22k ボルト、23 鋼管、24 内側型枠、25 補強部材、
25a,25b リング部材、25c 第1のフレーム、25d 第2のフレーム、
25e〜25g 連結用フレーム、27,37 剥離材、30 外側キャップ、
31 外側底板、31a 貫通孔、31b スリット、32 第1の外側型枠、
33 第2の外側型枠、34 取付用フレーム、35 スペーサ、
40 連結部材、50 鉄筋篭、51 主筋、52 フープ筋、53 鉄筋篭本体、
54 芯鉄筋、54m スリーブ、54n 詰め物、55 削孔、56 トレミー管。

Claims (10)

  1. 複数本の直線状の主筋と環状のフープ筋とを組合わせて筒状に形成した鉄筋篭本体と、この鉄筋篭内部に配設され先端側が上記鉄筋篭本体から上部に突出して上部構造物またはその基礎に固定される複数本の芯鉄筋とを備えた鉄筋篭の先端に取付けられる杭キャップであって、上記芯鉄筋の内側に配置される、トレミー管を導入するための導入孔と複数のスリットとが設けられた内側底板と、この内側底板の上に取付けられる、上記導入孔と連通し上記トレミー管が導入される中空部を有する支持管と、上記内側底板の周縁部から上部側に突出する内側隔壁と、上記内側底板の外側に上記内側底板と所定の距離を離隔して上記内側底板を囲むように配置される、複数のスリットを有する外側底板とを備えたことを特徴とする杭キャップ。
  2. 上記内側底板と外側底板とを連結する連結部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の杭キャップ。
  3. 上記芯鉄筋の外側底板よりも上部に突出している部分に、当該芯鉄筋の外周部を被うスリーブが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の杭キャップ。
  4. 上記外側底板の内周側と外周側とに、上記外側底板の上部側に突出する第1の外側隔壁と第2の外側隔壁とが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の杭キャップ。
  5. 複数本の直線状の主筋と環状のフープ筋とを組合わせて筒状に形成した鉄筋篭本体と、この鉄筋篭内部に配設され先端側が上記鉄筋篭本体から上部に突出して上部構造物またはその基礎に固定される複数本の芯鉄筋とを備えた鉄筋篭の先端に取付けられる杭キャップであって、上記芯鉄筋の内側に配置される、トレミー管を導入するための導入孔と複数のスリットとが設けられた内側底板と、この内側底板の上に取付けられる、上記導入孔と連通し上記トレミー管が導入される中空部を有する支持管と、上記内側底板の周縁部から上部側に突出する内側隔壁と、内縁部が上記内側底板の外縁部と接するようにして上記内側底板の外側に配置される、複数のスリットを有する外側底板とを備えたことを特徴とする杭キャップ。
  6. 複数本の直線状の主筋と環状のフープ筋とを組合わせて筒状に形成した鉄筋篭本体と、この鉄筋篭内部に配設され先端側が上記鉄筋篭本体から上部に突出して上部構造物またはその基礎に固定される複数本の芯鉄筋とを備えた鉄筋篭の先端に取付けられる杭キャップであって、上記芯鉄筋の内側に配置される、トレミー管を導入するための導入孔と複数のスリットとが設けられた内側底板と、この内側底板の上に取付けられる、上記導入孔と連通し上記トレミー管が導入される中空部を有する支持管と、上記内側底板の周縁部から上部側に突出する内側隔壁と、内縁部が上記内側底板の外縁部の下側に配置され、かつ、外縁部が上記芯鉄筋の外側まで延長する、複数のスリットを有する外側底板とを備えたことを特徴とする杭キャップ。
  7. 上記外側底板の外周側に、上記外側底板の上部側に突出する外側隔壁が設けられており、この外側隔壁と上記内側隔壁とが連結部材により連結されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の杭キャップ。
  8. 上記内側底板と外側底板のそれぞれの下側に剥離材が取付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の杭キャップ。
  9. 上記内側底板と上記支持管との間にトレミー管が貫通可能な貫通孔を備えた仕切板が内挿されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の杭キャップ。
  10. 上記底板の導入孔の周縁部もしくは上記内管の下部側の内壁に、上記導入孔の周縁部から上記導入孔内部へ突出する弾性体部材から成る複数の突出片を備えた蓋部材が取付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の杭キャップ。


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