JP4814386B1

JP4814386B1 - 移動通信方法、無線基地局及び移動局

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Publication number: JP4814386B1
Application number: JP2010104281A
Authority: JP
Inventors: 幹生岩村; アニールウメシュ
Original assignee: NTT Docomo Inc
Current assignee: NTT Docomo Inc
Priority date: 2010-04-28
Filing date: 2010-04-28
Publication date: 2011-11-16
Anticipated expiration: 2030-04-28
Also published as: AU2011246093A1; KR20120130790A; EP2566227B1; US8724596B2; JP2011234239A; US20130100838A1; WO2011136290A1; EP2566227A4; CN102870454A; AU2011246093B2; RU2533169C2; KR101219656B1; BR112012027622A2; EP2566227A1; RU2012148826A

Abstract

【課題】移動局のＣＡ通信中におけるハンドオーバにおいて、干渉を増大させることなく、移動局ＵＥのＳ_ｃｅｌｌを選択する。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、無線基地局ｅＮＢが、移動局ＵＥに対して、測定報告をトリガする条件と、測定報告を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象ＣＣと、測定報告対象ＣＣについて測定結果を報告すべきセルの最大数とを通知する工程と、移動局ＵＥが、通知された測定報告対象ＣＣごとに、通知された最大数以内の数のセルにおける測定結果を送信する工程とを有する。
【選択図】図４

Description

本発明は、移動通信方法、無線基地局及び移動局に関する。

３ＧＰＰにおけるＬＴＥ（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎ）方式の移動通信システムでは、移動局ＵＥは、無線基地局ｅＮＢから測定に係る設定として「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」を受信する。「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」には、１つ又は複数の「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」や「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」や「ＭｅａｓＩｄ」が含まれ得る。

「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」は、移動局ＵＥから無線基地局ｅＮＢに対する測定報告「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」をトリガする条件を設定するものである。

例えば、「ＥｖｅｎｔＡ３」で規定される条件では、周辺セルの測定結果が現在のサービングセルの測定結果よりもオフセット以上良くなった場合に、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」がトリガされる。

また、「ＥｖｅｎｔＡ４」で規定される条件では、周辺セルの測定結果が所定閾値以上良くなった場合に、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」がトリガされる。

かかるオフセットやかかる閾値の値や条件の種類等が、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」にて設定される。

また、「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」は、移動局ＵＥが測定対象とすべきＲＡＴや周波数を設定するものである。「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」には、セル毎に測定結果に適用すべきオフセット値や測定対象から除外すべきセルのリスト等が含まれる。

そして、「ＭｅａｓＩｄ」は、単一の「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」と単一の「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」をリンクするために用いられ、移動局ＵＥは、「ＭｅａｓＩｄ」が設定された「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」についてのみ測定を行い、「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」に対して「ＭｅａｓＩｄ」でリンクされた「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」の条件を満たした場合にのみ、無線基地局ｅＮＢに対して、測定報告「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を送信する。

移動局ＵＥは、かかる条件を満たした「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」上のセル及び現在のサービングセルについてのみ、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」で測定結果を報告することとなっている。

３ＧＰＰでは、ＬＴＥ-Ａｄｖａｎｃｅｄ方式の移動通信システムにおいて、移動局ＵＥが、ＣＡ（ＣａｒｒｉｅｒＡｇｇｒｅｇａｔｉｏｎ）通信中に、ハンドオーバを行う場合、ハンドオーバ元セルを管理する無線基地局Ｓ-ｅＮＢ又はハンドオーバ先セルを管理する無線基地局Ｔ-ｅＮＢのどちらが、ハンドオーバ先セルにおける移動局ＵＥのＰＣＣ（ＰｒｉｍａｒｙＣｏｍｐｏｎｅｎｔＣａｒｒｉｅｒ）を選択するかについて決められていない。

この点、非特許文献１において、以下の２点が提案されている。

（１）ハンドオーバ元セルを管理する無線基地局ｅＮＢ＃Ａが、ハンドオーバ先セルにおける移動局ＵＥのＰＣＣを選択する点。

（２）ハンドオーバ先セルを管理する無線基地局ｅＮＢ＃Ｂが、ハンドオーバ先セルにおける移動局ＵＥのＳＣＣ（ＳｅｃｏｎｄａｒｙＣｏｍｐｏｎｅｎｔＣａｒｒｉｅｒ）を選択することができるように、ハンドオーバ元セルを管理する無線基地局ｅＮＢ＃Ａが、ハンドオーバ先セルを管理する無線基地局ｅＮＢ＃Ｂに対して、各ＣＣ（ＣｏｍｐｏｎｅｎｔＣａｒｒｉｅｒ）におけるハンドオーバ先セルの測定結果を転送する点。

例えば、非特許文献１によれば、図９の例では、「Ｐ_ｃｅｌｌ＝Ａ１１」及び「Ｓ_ｃｅｌｌ＝Ａ２１」である移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂ配下のセルにハンドオーバする際に、無線基地局ｅＮＢ＃Ａが、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂに対して、セルＢ１３及びセルＢ２３の測定結果を転送するように構成されている。

ここで、図９の例では、セルＡ１１、Ａ１２、Ａ１３、Ｂ１１、Ｂ１２、Ｂ１３、Ｃ１１、Ｃ１２、Ｃ１３が、ＣＣ＃１上のセルであり、セルＡ２１、Ａ２２、Ａ２３、Ｂ２１、Ｂ２２、Ｂ２３、Ｃ２１、Ｃ２２、Ｃ２３が、ＣＣ＃１とは搬送波周波数が異なるＣＣ＃２上のセルであることとする。

３ＧＰＰ寄書Ｒ２-１０２３５９

しかしながら、上述の移動通信システムにおいて、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂは、セルＢ１３及びセルＢ２３以外の情報が無ければ、移動局ＵＥのＳ_ｃｅｌｌを適切に選択することができないという問題点があった。

すなわち、図９の例において、ＣＣ＃２において、セルＣ２２における無線品質が、セルＢ２３における無線品質よりも良かった場合、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂは、セルＢ２３をＳ_ｃｅｌｌとして設定すると、ＳＣＣ上で無線品質が最良でないセルを選択することになり、干渉が増大し、システム全体の効率を低下させてしまう可能性があるという問題点があった。

そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、移動局のＣＡ通信中におけるハンドオーバにおいて、干渉を増大させることなく、移動局ＵＥのＳ_ｃｅｌｌを選択することができる移動通信方法、無線基地局及び移動局を提供することを目的とする。

本発明の第１の特徴は、移動局が、無線基地局との間で、搬送波周波数が異なる複数のキャリアを用いた通信を行う移動通信方法であって、前記無線基地局が、前記移動局に対して、測定報告をトリガする条件と、該測定報告を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象キャリアと、該測定報告対象キャリアについて測定結果を報告すべきセルの最大数を通知する工程と、前記移動局が、通知された前記測定報告対象キャリアごとに、通知された前記最大数以内の数のセルにおける測定結果を送信する工程とを有することを要旨とする。

本発明の第２の特徴は、移動局が、無線基地局との間で、搬送波周波数が異なる複数のキャリアを用いた通信を行うことができるように構成されている移動通信システムで用いられる無線基地局であって、前記移動局に対して、測定報告をトリガする条件と、該測定報告を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象キャリアと、該測定報告対象キャリアについて測定結果を報告すべきセルの最大数とを通知するように構成されている通知部を具備することを要旨とする。

本発明の第３の特徴は、無線基地局との間で、搬送波周波数が異なる複数のキャリアを用いた通信を行うことができるように構成されている移動局であって、前記無線基地局から、測定報告をトリガする条件と、該測定報告を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象キャリアと、該測定報告対象キャリアについて測定結果を報告すべきセルの最大数とを含む制御信号を受信するように構成されている受信部と、受信された前記制御信号に含まれている前記測定報告対象キャリアごとに、該制御信号に含まれている前記最大数以内の数のセルにおける測定結果を送信するように構成されている送信部とを具備することを要旨とする。

以上説明したように、本発明によれば、移動局のＣＡ通信中におけるハンドオーバにおいて、干渉を増大させることなく、移動局ＵＥのＳ_ｃｅｌｌを選択することができる移動通信方法、無線基地局及び移動局を提供することができる。

本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。本発明の第１の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。本発明の第１の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を説明するためのシーケンス図である。本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」メッセージのフォーマットの一例を示す図である。本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「ＭｅａｓＲｅｓｕｌｔｓ」メッセージのフォーマットの一例を示す図である。本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」メッセージのフォーマットの一例を示す図である。本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」メッセージ内の情報要素「Ｍｅａｓ-Ｃｏｎｔｅｘｔ」のフォーマットの一例を示す図である。従来の移動通信システムについて説明するための図である。

（本発明の第１の実施形態に係る移動通信システム）
図１乃至図８を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。本実施形態に係る移動通信システムは、ＬＴＥ-Ａｄｖａｎｃｅｄ方式（ＬＴＥＲｅｌｅａｓｅ-１０方式）の移動通信システムである。

本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局ＵＥは、複数のＣＣ、具体的には、ＰＣＣ及びＰＣＣと搬送波周波数（ＥＡＲＦＣＮ）が異なる１つ又は複数のＳＣＣを用いたＣＡ通信を行うことができるように構成されている。

図１に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、ＣＡ通信において、ＥＡＲＦＣＮ＃１乃至ＥＡＲＦＣＮ＃５のＣＣを用いることができるように構成されている。

本実施形態に係る移動通信システムでは、図１に示すように、移動局ＵＥは、ＥＡＲＦＣＮ＃１のＣＣを「ＰＣＣ」とし、ＥＡＲＦＣＮ＃２のＣＣを「ＳＣＣ＃１」とし、ＥＡＲＦＣＮ＃３のＣＣを「ＳＣＣ＃２」として、ＣＡ通信を行っている。

ここで、移動局ＵＥのＰＣＣにおけるサービングセルは、「Ｐ_ｃｅｌｌ」であり、移動局ＵＥのＳＣＣ＃１におけるサービングセルは、「Ｓ_ｃｅｌｌ＃１」であり、移動局ＵＥのＳＣＣ＃２におけるサービングセルは、「Ｓ_ｃｅｌｌ＃２」である。

図２に示すように、無線基地局ｅＮＢは、ＲＲＣ（ＲａｄｉｏＲｅｓｏｕｒｃｅＣｏｎｔｒｏｌ）メッセージ送信部１１と、ハンドオーバ制御部１２とを具備している。

ＲＲＣメッセージ送信部１１は、ＲＲＣ_Ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ状態の移動局ＵＥに対して、「ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」メッセージ等のＲＲＣメッセージを送信するように構成されている。

ここで、ＲＲＣメッセージ送信部１１は、かかる移動局ＵＥに対して、「ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」メッセージによって、「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」を通知するように構成されていてもよい。

そして、ＲＲＣメッセージ送信部１１は、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を送信する際に併せて測定結果を報告すべきＣＣ（測定報告対象ＣＣ）及び測定報告対象ＣＣについて測定結果を報告すべきセルの最大数を通知するように構成されていてもよい。

ハンドオーバ制御部１２は、移動局ＵＥのハンドオーバ処理に係る制御を行うように構成されている。

例えば、ハンドオーバ制御部１２は、移動局ＵＥの無線基地局ｅＮＢ（Ｓ-ｅＮＢ）配下のセルから他の無線基地局Ｔ-ｅＮＢ配下のセルへのハンドオーバ処理において、他の無線基地局Ｔ-ｅＮＢに対して、ＣＣごとに所定数のセルにおける測定結果を送信するように構成されている。

図３に示すように、移動局ＵＥは、ＲＲＣメッセージ受信部２１と、測定報告送信部２２とを具備している。

ＲＲＣメッセージ受信部２１は、移動局ＵＥが、ＲＲＣ_Ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ状態である場合に、無線基地局ｅＮＢから、「ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」メッセージ等のＲＲＣメッセージを受信するように構成されている。

例えば、ＲＲＣメッセージ受信部２１は、受信した「ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」メッセージから、「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」の他に、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」送信時に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象ＣＣ及び測定報告対象ＣＣについて測定結果を報告すべきセルの最大数を取得するように構成されている。

測定報告送信部２２は、ＲＲＣメッセージ受信部２１によって取得された測定報告対象ＣＣごとに、ＲＲＣメッセージ受信部２１によって取得された最大数以下の数のセルにおける測定結果「ＭｅａｓＲｅｓｕｌｔｓ」を含む「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」メッセージ送信するように構成されている。

以下、図４乃至図８を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムにおけるハンドオーバ処理について説明する。

図４に示すように、移動局ＵＥが、無線基地局＃Ａとの間で、ＣＡ通信を行っている場合に、ステップＳ１００１において、無線基地局＃Ａが、移動局ＵＥに対して、「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」を含む「ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」メッセージを送信する。

ここで、「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」は、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」を含む。「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」は、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」の一種で、Ｅ-ＵＴＲＡ（ＬＴＥ方式）の「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」専用の「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」である。図５に、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」のフォーマットの一例を示す。

例えば、図５に示すように、無線基地局＃Ａ（ＲＲＣメッセージ送信部１１）は、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」内の情報要素「ｒｅｐｏｒｔＯｎＯｔｈｅｒＣＣ-ｒ１０」内の「ｍｅａｓＯｂｊｅｃｔＩｄＬｉｓｔ-ｒ１０」によって、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を送信する際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象ＣＣのリストを通知するように構成されている。

測定報告対象ＣＣを指定することは、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」のサイズを抑えるために有益である。例えば、同一バンド上の複数のＣＣでは、伝搬損失がほぼ等しいため、複数のＣＣのセルがオーバレイしている場合は、測定結果がほぼ等しくなる。したがって、全てのＣＣの測定結果を報告する必要はなく、特定のＣＣの測定結果のみが得られれば、後は無線基地局ｅＮＢ側で類推できる。

また、図５に示すように、無線基地局＃Ａ（ＲＲＣメッセージ送信部１１）は、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」内の情報要素「ｒｅｐｏｒｔＯｎＯｔｈｅｒＣＣ-ｒ１０」内の「ｍａｘＲｅｐｏｒｔＣｅｌｌｓＰｅｒＣＣ-ｒ１０」によって、測定報告対象ＣＣについて測定結果を報告すべきセルの最大数（ｒｅｐｏｒｔｂｅｓｔＮｃｅｌｌｐｅｒＣＣ）を通知するように構成されている。

ステップＳ１００２において、移動局ＵＥは、無線基地局ｅＮＢ＃Ａに対して、「ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」メッセージを送信する。

ステップＳ１００３において、移動局ＵＥは、無線基地局ｅＮＢ＃Ａに対して、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」によって指定された測定報告対象ＣＣにおいて、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」によって指定された最大数「Ｎ」以内の数のセルの測定結果「ＭｅａｓＲｅｓｕｌｔｓ」を含む「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を送信する。

ここで、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」のトリガは、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」によって指定される「ＥｖｅｎｔＡ３」等の条件に従う。また、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」には、従来どおり、すなわち、ＬＴＥＲｅｌｅａｓｅ-８方式の通り、かかる「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」が「ＭｅａｓＩｄ」によってリンクされた「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」上の、かかる条件を満たしたセルの測定結果及び現在のサービングセル（ＣＡ通信中の場合はＰ_ｃｅｌｌ）の測定結果が含まれる。

図６に、「ＭｅａｓＲｅｓｕｌｔｓ」のフォーマットの一例を示す。

例えば、移動局ＵＥ（測定報告送信部２２）は、各測定報告対象ＣＣにおいて、無線品質の良い最大「Ｎ」個のセルの測定結果「ＭｅａｓＲｅｓｕｌｔｓ（ＢｅｓｔＮｃｅｌｌｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｅｒＣＣ）」を含む「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を送信するように構成されている。

すなわち、従来の「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」では、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」をトリガする条件を満たしたセル及び現在のサービングセルに関する測定結果しか報告されなかったが、本発明により、他のＣＣ上のセルの測定結果も得られることとなる。

ここで、移動局ＵＥは、各測定報告対象ＣＣにおいて、「Ｎ」個に満たないセル数の測定結果しか持ち合わせない場合は、「Ｎ」個に満たない数のセルの測定結果「ＭｅａｓＲｅｓｕｌｔｓ（ＢｅｓｔＮｃｅｌｌｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｅｒＣＣ）」を含む「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を送信してもよい。

また、移動局ＵＥは、測定結果が所定時間以上古い場合は、測定結果を持ち合わせないと判断してもよい。かかる所定時間は、無線基地局ｅＮＢから指定されてもよく、ＣＣ毎に指定されてもよい。

また、移動局ＵＥは、各ＣＣ上で最も品質の良いセル及びかかるセルから所定品質差以内の品質のセルの測定結果のみを含めてもよい。この場合、測定結果を含めるセルの数は「Ｎ」個に満たなくてもよい。また、かかる所定品質差は、無線基地局ｅＮＢから指定されてもよく、ＣＣ毎に指定されてもよい。

また、移動局ＵＥは、各ＣＣ上で特定のセルについてのみ測定結果を含めてもよい。この場合も、測定結果を含めるセルの数は「Ｎ」個に満たなくてもよい。また、かかる特定のセルは、無線基地局ｅＮＢから指定されてもよく、ＣＣ毎に指定されてもよい。

無線基地局ｅＮＢ＃Ａは、ステップＳ１００４において、「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」に設定すべき「ＢｅｓｔＮｃｅｌｌｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｅｒＣＣ」を決定する。

ここで、無線基地局ｅＮＢ＃Ａ（ハンドオーバ制御部１２）は、移動局ＵＥから受信した「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」内の「ＭｅａｓＲｅｓｕｌｔｓ（ＢｅｓｔＮｃｅｌｌｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｅｒＣＣ）」に基づいて、かかる「ＢｅｓｔＮｃｅｌｌｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｅｒＣＣ」を決定してもよいし、その他の基準によって、かかる「ＢｅｓｔＮｃｅｌｌｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｅｒＣＣ」を決定してもよい。

例えば、無線基地局ｅＮＢ＃Ａは、移動局ＵＥから近い過去に受信した「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を複数組み合わせることで、かかる「ＢｅｓｔＮｃｅｌｌｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｅｒＣＣ」を決定してもよい。

ステップＳ１００５において、無線基地局ｅＮＢ＃Ａは、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂに対して、ステップＳ１００４において決定した「ＢｅｓｔＮｃｅｌｌｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｅｒＣＣ」及び複数の「ＫｅＮＢ＊」を含む「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」を送信する。

「ＫｅＮＢ＊」は、無線基地局＃Ｂ配下のセルで移動局ＵＥとの間の通信に適用するセキュリティの鍵を作成するために必要なベースとなる鍵である。

無線基地局＃Ｂ配下のセル毎に「ＫｅＮＢ＊」が異なるため、無線基地局ｅＮＢ＃Ａは、無線基地局＃Ｂに対して、Ｐ_ｃｅｌｌとなる可能性のある全ての無線基地局＃Ｂ配下のセルについて、「ＫｅＮＢ＊」を作成して転送する必要がある。

図７に、「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」のフォーマットの一例を示し、図８に、「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ-ｖ１０ｘ０-ＩＥｓ」内の「ｍｅａｓ-Ｃｏｎｔｅｘｔ-ｒ１０」に設定されるパラメータの一例について示す。

例えば、無線基地局ｅＮＢ＃Ａは、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂに対して、「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ-ｖ１０ｘ０-ＩＥｓ」内の「ｍｅａｓ-Ｃｏｎｔｅｘｔ-ｒ１０」によって、測定報告対象ＣＣごとに所定数のセルにおける測定結果を送信するように構成されている。

ステップＳ１００６において、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂは、「ＨａｎｄｏｖｅｒＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」によって通知された測定結果等に基づいて、移動局ＵＥのＰ_ｃｅｌｌ及びＳ_ｃｅｌｌを決定する。

ステップＳ１００７において、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂは、無線基地局ｅＮＢ＃Ａに対して、移動局ＵＥのＰ_ｃｅｌｌ及びＳ_ｃｅｌｌに係る情報を含む「ＨＯＣｏｍａｍｎｄ」メッセージを含む「ＨＯＰｒｅｐａｒａｔｉｏｎＡｃｋ」メッセージを送信する。

ステップＳ１００８において、無線基地局ｅＮＢ＃Ａは、移動局ＵＥに対して、移動局ＵＥのＰ_ｃｅｌｌ及びＳ_ｃｅｌｌに係る情報を含む「ＨＯＣｏｍａｍｎｄ」メッセージを送信する。

ステップＳ１００９において、移動局ＵＥは、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂに対して、「ＨＯＣｏｍｐｌｅｔｅ」を送信し、ステップＳ１０１０において、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂは、移動管理ノードＭＭＥに対して、「ＰａｔｈＳｗｉｔｃｈ」を送信し、ステップＳ１０１１において、移動管理ノードＭＭＥは、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂに対して、「ＰａｔｈＳｗｉｔｃｈＡｃｋ」を送信する。

その後、ステップＳ１０１２において、無線基地局ｅＮＢ＃Ａにおいて管理されていた移動局ＵＥに係るコンテキスト情報を解放する。

本実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢ＃Ａに対して、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」によって指定された測定報告対象ＣＣにおいて、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」によって指定された数「Ｎ」のセルの測定結果「ＭｅａｓＲｅｓｕｌｔｓ」を通知し、無線基地局ｅＮＢ＃Ａが、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂに対して、「Ｎ」個のセルの測定結果を送信するように構成されているため、無線基地局ｅＮＢ＃Ｂが、無線品質の良いセルをＳ_ｃｅｌｌとして選択することができる可能性が高くなり、干渉の増大を回避することができる。

なお、本実施形態に係る移動通信システムでは、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇＥＵＴＲＡ」によって測定報告対象ＣＣや「Ｎ」が指定されたが、これらは、他の方法によって無線基地局から移動局ＵＥに対して指定されてもよい。

例えば、「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」直下の情報要素として、測定報告対象ＣＣや「Ｎ」が設定され、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」毎に、かかる測定報告対象ＣＣ上のセルの測定結果の報告の「要否」が設定されてもよい。

移動局ＵＥは、かかる報告が「要」と設定された「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」にリンクされた「ＭｅａｓＩｄ」に対応する測定報告を行う場合にのみ、かかる測定報告対象ＣＣ上のセルの測定結果を含めて「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を送信する。

或いは、「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」内の設定の一部として、かかる報告の「要否」が設定され、更には、「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」内の設定の一部として、かかる報告の「要否」が設定され、かかる報告が「要」に設定された「ＲｅｐｏｒｔＣｏｎｆｉｇ」にリンクされた「ＭｅａｓＩｄ」に対応する測定報告を行う場合にのみ、移動局ＵＥは、かかる報告が「要」に設定された「ＭｅａｓＯｂｊｅｃｔ」に対応するＣＣ上のセルの測定結果を含めて「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を送信する。

また、上述の例において、元々「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」をトリガする条件を満たしたために、測定結果が含まれるセルは、追加で測定結果を報告するＣＣのセルに含めなくてもよい。

以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。

本実施形態の第１の特徴は、移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢ＃Ａとの間で、搬送波周波数が異なる複数のＣＣ（キャリア）を用いたＣＡ通信を行う移動通信方法であって、無線基地局ｅＮＢが、移動局ＵＥに対して、「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ（測定報告をトリガする条件）」と、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ（測定報告）」を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象ＣＣと、測定報告対象ＣＣについて測定結果を報告すべきセルの最大数「Ｎ」とを通知する工程と、移動局ＵＥが、通知された測定報告対象ＣＣごとに、通知された最大数「Ｎ」以内の数のセルにおける測定結果を送信する工程とを有することを要旨とする。

本実施形態の第１の特徴において、移動局ＵＥの無線基地局ｅＮＢ＃Ａ配下のセルから他の無線基地局ｅＮＢ＃Ｂ配下のセルへのハンドオーバ処理において、無線基地局ｅＮＢ＃Ａが、他の無線基地局ｅＮＢ＃Ｂに対して、測定報告対象ＣＣごとに所定数のセルにおける測定結果を送信する工程を有してもよい。

本実施形態の第２の特徴は、移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢ＃Ａとの間で、搬送波周波数が異なる複数のＣＣを用いたＣＡ通信を行うことができるように構成されている移動通信システムで用いられる無線基地局ｅＮＢ＃Ａであって、移動局ＵＥに対して、「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」と、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象ＣＣと、測定報告対象ＣＣについて測定結果を報告すべきセルの最大数「Ｎ」とを通知するように構成されているＲＲＣメッセージ送信部１１（通知部）を具備することを要旨とする。

本実施形態の第２の特徴において、移動局ＵＥの無線基地局ｅＮＢ＃Ａ配下のセルから他の無線基地局ｅＮＢ＃Ｂ配下のセルへのハンドオーバ処理において、他の無線基地局ｅＮＢ＃Ｂに対して、測定報告対象ＣＣごとに所定数のセルにおける測定結果を送信するように構成されているハンドオーバ制御部１２（送信部）を具備してもよい。

本実施形態の第３の特徴は、無線基地局ｅＮＢ＃Ａとの間で、搬送波周波数が異なる複数のＣＣを用いたＣＡ通信を行うことができるように構成されている移動局ＵＥであって、無線基地局ｅＮＢ＃Ａから、「ＭｅａｓＣｏｎｆｉｇ」と、「ＭｅａｓＲｅｐｏｒｔ」を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象ＣＣと、測定報告対象ＣＣについて測定結果を報告すべきセルの最大数「Ｎ」とを含む「ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」メッセージ（制御信号）を受信するように構成されているＲＲＣメッセージ受信部２１と、受信された「ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」メッセージ」に含まれている測定報告対象ＣＣごとに、かかる「ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」メッセージに含まれている最大数以内の数のセルにおける測定結果を送信するように構成されている測定報告送信部２２とを具備することを要旨とする。

なお、上述の移動局ＵＥ及び無線基地局ｅＮＢの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。

ソフトウェアモジュールは、ＲＡＭ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ）や、フラッシュメモリや、ＲＯＭ（ＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）や、ＥＰＲＯＭ（ＥｒａｓａｂｌｅＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲＯＭ）や、ＥＥＰＲＯＭ（ＥｌｅｃｔｒｏｎｉｃａｌｌｙＥｒａｓａｂｌｅａｎｄＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲＯＭ）や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、ＣＤ-ＲＯＭといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。

かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ＡＳＩＣ内に設けられていてもよい。かかるＡＳＩＣは、移動局ＵＥ及び無線基地局ｅＮＢ内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局ＵＥ及び無線基地局ｅＮＢ内に設けられていてもよい。

以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。

ｅＮＢ…無線基地局
１１…ＲＲＣメッセージ送信部
１２…ハンドオーバ制御部
ＵＥ…移動局
２１…ＲＲＣメッセージ受信部
２２…測定報告送信部

Claims

移動局が、無線基地局との間で、搬送波周波数が異なる複数のキャリアを用いた通信を行う移動通信方法であって、
前記無線基地局が、前記移動局に対して、測定報告をトリガする条件と、該測定報告を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象キャリアと、該測定報告対象キャリア上のセルにおける測定結果の報告の要否とを通知する工程Ａと、前記移動局が、前記無線基地局に対して、前記条件を満たしたセルにおける測定結果及び現在のサービングセルにおける測定結果を送信する工程Ｂとを有し、
前記工程Ｂにおいて、前記移動局は、前記測定報告対象キャリア上のセルにおける測定結果の報告が必要とされている場合、前記条件を満たしたセル及び前記現在のサービングセル以外のセルで、かつ、該測定報告対象キャリア上で最も品質の良いセルにおける測定結果を併せて送信することを特徴とする移動通信方法。
前記移動局の前記無線基地局配下のセルから他の無線基地局配下のセルへのハンドオーバ処理において、該無線基地局が、該他の無線基地局に対して、前記測定結果を送信する工程を有することを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
移動局が、無線基地局との間で、搬送波周波数が異なる複数のキャリアを用いた通信を行うことができるように構成されている移動通信システムで用いられる無線基地局であって、
前記移動局に対して、測定報告をトリガする条件と、該測定報告を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象キャリアと、該測定報告対象キャリア上のセルにおける測定結果の報告の要否とを通知するように構成されている通知部を具備することを特徴とする無線基地局。
前記移動局の前記無線基地局配下のセルから他の無線基地局配下のセルへのハンドオーバ処理において、該他の無線基地局に対して、前記測定結果を送信するように構成されている送信部を具備することを特徴とする請求項３に記載の無線基地局。
無線基地局との間で、搬送波周波数が異なる複数のキャリアを用いた通信を行うことができるように構成されている移動局であって、
前記無線基地局から、測定報告をトリガする条件と、該測定報告を行う際に併せて測定結果を報告すべき測定報告対象キャリアと、該測定報告対象キャリア上のセルにおける測定結果の報告の要否とを含む制御信号を受信するように構成されている受信部と、
前記無線基地局に対して、前記条件を満たしたセルにおける測定結果及び現在のサービングセルにおける測定結果を送信するように構成されている送信部とを具備し、
前記送信部は、前記測定報告対象キャリア上のセルにおける測定結果の報告が必要とされている場合、前記条件を満たしたセル及び前記現在のサービングセル以外のセルで、かつ、該測定報告対象キャリア上で最も品質の良いセルにおける測定結果を併せて送信するように構成されていることを特徴とする移動局。