JP4813456B2 - 映像編集装置及び映像編集プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、映像信号を構成する映像データの色補正を行う映像編集装置及び映像編集プログラムに関する。
映像編集では、非常に多くのカット(一連の映像データ)をつなぎ合わせて番組を作り出す作業が必要とされる。このとき、各カットは同じ被写体を含んでいる場合が多いが、撮影時の照明条件やカメラの調整、撮影環境など多くの要因のために、同じ被写体が同じ色をしているとは限らない。このため、単独にカットを見たときは何ら問題がなくても、映像編集により連続してつなぎ合わせたときには、色の差が気になる場合が多い。そのため、どちらかのカット(通常は、番組の始めから編集をしていくので、後のカット)の色を補正する必要が生じる。
従来は、これを手動で行うため、非常に熟練した技術が必要で、さらに多くの試行錯誤も必要になり、非常に時間がかかる。例えば、カメラの調整などによる映像データの違いを補正するためには、次に示すようなパラメータを調整する必要がある。
・RGB各色のゲイン(3種類)
・彩度、色相(2種類)
・RGB各色の黒レベル(3種類)
・RGB各色のガンマ(3種類)
一方、輝度信号及び色差信号(いずれも上記のパラメータから変換可能である。)からなる映像信号における映像データの色補正装置として、いわゆる色差信号と所定の低彩度レベルとを比較して、その大小に基づいて輝度信号か、又は色差信号のいずれかによる色補正を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−131807号公報
映像編集に際し、ある対象物の色(例えば、肌色)の違いが無視できず色補正を行いたい場合がある。上述したパラメータのうちのいずれか3種類のみを調整すると、好適にその対象物の肌色に対しては希望する色が得られる。しかしながら、例えば当該対象物が持つ色補正前の各色間のゲインが異なっていたような場合に、当該対象物のパラメータを調整してしまうと、別の対象物の色(例えば服の色)が希望の色とは異なる色となってしまう場合がある。このため、常に複数の対象画素(例えば、対象物)の色を参照しながら、必要なパラメータを調整しなければならない。このため、色補正には熟練が必要で、時間がかかる。
本発明は、これらの色補正作業を支援するように半自動化することで、色補正作業の軽減を図りながら、一連の映像データの色補正を実現する映像編集装置及び映像編集プログラムを提供することにある。
全ての処埋を自動で行うためには、非常に大規模な装置が必要となる点とユーザによる選択性を考量する点から、半自動とすることが好ましい。また、2つのカットでいずれが同一の被写体であるかを判別するだけでも、現在の技術では非常に複雑な処理が必要となることもある。
一方、前述のように一つの対象の色のみを注目して画面全体を色補正すると、調整すべきパラメータのいずれが適しているかを判別するのは容易ではないため、複数の色を同時に扱うようにする。これは、人間では困難であるが、本発明によれば対応可能となる。
そこで、本発明の映像編集装置及び映像編集プログラムは、映像編集を行う場合の各カット間における所望の被写体の色の違いを補正するための色補正パラメータを自動算出する。ユーザの色補正作業をできる限り少なくなるよう、半自動化した映像データの色変換を実現する。
即ち、本発明の映像編集装置は、映像編集に必要とされる一連の映像データを色補正する映像編集装置であって、当該一連の映像データのうち少なくとも2つ以上の映像データから選択された同一の被写体を色補正対象として設定する手段と、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々について、当該被写体を含む所定の範囲内の画像領域から、該所定の範囲内のヒストグラムを算出し、各ヒストグラムから極大となるレベル数の画素値をそれぞれ抽出し、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において抽出した画素値が、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において所定の範囲内にある場合に、代表的な画素値として選定する代表的な画素値を抽出する手段と、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々における当該代表的な画素値の間で、色誤差が最小となる色補正パラメータを決定する手段と、当該決定された色補正パラメータに基づいて、前記少なくとも2つ以上の映像データの全てを色補正する手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の映像編集装置において、前記代表的な画素値は、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において、4個以上からなり、前記色補正パラメータを決定する手段は、前記4個以上の代表的な画素値を用いて、色誤差が最小となる色補正パラメータを決定することを特徴とする。
また、本発明の映像編集装置において、前記色補正パラメータは、ユーザによって個々のパラメータを変更可能な形式で構成されていることを特徴とする。
更に、本発明は、映像編集に必要とされる一連の映像データを色補正する映像編集装置として機能するコンピュータを、当該一連の映像データのうち少なくとも2つ以上の映像データから選択された同一の被写体を色補正対象として設定する手段と、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々について、当該被写体を含む所定の範囲内の画像領域から、該所定の範囲内のヒストグラムを算出し、各ヒストグラムから極大となるレベル数の画素値をそれぞれ抽出し、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において抽出した画素値が、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において所定の範囲内にある場合に、代表的な画素値として選定する代表的な画素値を抽出する手段と、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々における当該代表的な画素値の間で、色誤差が最小となる色補正パラメータを決定する手段と、当該決定された色補正パラメータに基づいて、前記少なくとも2つ以上の映像データの全てを色補正する手段、として機能させるための映像編集プログラムとしても特徴付けられる。
映像編集において、色補正に係るユーザの処理負担の軽減を図ることができる。
以下、本発明による一実施例の映像編集装置について説明する。
図1に、基本的なノンリニア編集機の構成を示す。ノンリニア編集機は、複数のカットの時系列を自由に入れ替えて、切り張りや色変換等の編集を行うための動画の編集装置として知られている。本実施例において、図1に示すようなノンリニア編集機を基に説明するが、ハードウェアで専用化した装置として構成することができるだけでなく、好適に汎用のパーソナルコンピュータを用いて実現することができる。従って、本実施例で説明する構成以外の編集装置でも利用可能であり、限定するものではない。
図1に示すノンリニア編集機1は、入力I/O部2、ディスク3、出力I/O部4、中央演算処理装置(CPU)5及びメモリ6を備える。
入力I/O部2は、複数のカットSC、SC、・・・SC(nは、1以上の自然数)からなる映像素材を入力し、ディスク3に格納する。尚、入力I/O部2は、映像素材を入力するために、磁気ディスク及び/又は光ディスクなど如何なる記録媒体も用いることができ、或いはネットワークを介するインターフェースとして実現することもできる。
ディスク3は、入力される映像素材SC、SC、・・・SCを格納し、ユーザの要求に応じて又は自動的に複数のカットの時系列を自由に入れ替えて、切り張りや色変換等の編集を行うのに用いる。尚、ディスク3は、いわゆるワークメモリとして構成することができ、映像編集に用いる如何なる記憶手段も用いることができる。
出力I/O部4は、ディスク3から、編集後の一連のカットSC’、SC’、・・・SC’を番組データ、即ち映像信号として、例えばモニタ(図示せず)等に出力する。尚、出力I/O部4の出力に際し、如何なる態様の媒体を介してもよい。
中央演算処理装置(CPU)5は、編集データ及び色補正パラメータを入力し、ユーザの要求に応じてディスク3における映像データを編集するように機能する。尚、CPU5は、本編集作業及びデータの入出力を制御することができ、更にこれらの制御に必要な全ての動作を、メモリ6から読み出されるプログラムを実行することにより達成することができる。特に、CPU5は、後述する各処理ステップ(又は手段)を実現するように機能させることができる。
メモリ6は、CPU5の制御により入力された編集データ及び色補正パラメータを格納することができる。また、メモリ6は、CPU5の動作に必要なプログラムを格納することができ、ROM又はRAM、或いは装置の外部又は内部に設けられたハードディスクとすることができる。メモリ6の各データ及びプログラムは、CPU5によって適宜格納され、又は読み出される。
図2に、本実施例の映像編集装置における概略的な処理ステップを示す。
本実施例の映像編集装置1は、映像編集に必要とされる一連の映像データを色補正するように好適にコンピュータを用いることができる。また、映像編集装置1として機能するコンピュータに、一連の映像データのうち少なくとも2つ以上の映像データから選択された同一の被写体を色補正対象として設定するステップと、少なくとも2つ以上の映像データの各々について、当該被写体を含む所定の範囲内の画像領域から代表的な画素値を抽出するステップと、少なくとも2つ以上の映像データの各々における当該代表的な画素値の間で、色誤差が最小となる色補正パラメータを決定するステップと、当該決定された色補正パラメータに基づいて、少なくとも2つ以上の映像データの全てを色補正するステップとを実行させるための映像編集プログラムは、メモリ6に格納され、CPU5の制御により実行することができる。
尚、このようなコンピュータにおいて、上述のステップの一部又は全部をハードウェアとして専用化することもできる。更に、上述の各ステップは、映像編集装置1を機能させるために構成された各々対応する手段として専用化することができる。これらの各ステップは、以下の説明で明らかになる。
ステップS11は、“被写体の指定”を行う、一連の映像データのうち少なくとも2つ以上の映像データから選択された同一の被写体を色補正対象として設定するステップである。具体的には、CPU5の制御により、例えば2つのカットにおいて、ユーザによって指定された同一の被写体がある画像領域を色補正対象として設定する。尚、CPU5は、ユーザがモニタ(図示せず)を見ながら、この動作を行うことができるように制御する(これは、コンピュータ上で一般的に既知のアプリケーションソフトウェアと同様に構成することができることは明らかであり、詳細な説明は省略する。)。また、CPU5の制御により、ユーザによって指定されたデフォルトとなる各カットの全画面領域を対象としたピーク輝度の値も後述する補正量検出のサンプルとしてメモリ6に格納する。
ステップS12は、“代表色の選定と対応付け”を行う、少なくとも2つ以上の映像データの各々について、選択された被写体を含む所定の範囲内の画像領域から代表的な画素値を抽出するステップである。具体的には、CPU5の制御により、ディスク3における指定されたカットにおいて、ユーザによって指定された位置(即ち、被写体がある画像領域)の近傍(所定の範囲内の画像領域)から代表的な色を複数検出して、最適な補正パラメータを算出するための代表色を選定する。より具体的には、少なくとも2つ以上の映像データの各々において、当該被写体を含む所定の範囲内のヒストグラムを算出し、各ヒストグラムから極大となるレベル数の画素値をそれぞれ抽出し、当該少なくとも2つ以上の映像データの各々において抽出した画素値が、当該少なくとも2つ以上の映像データの各々において所定の範囲内にある場合に、代表的な画素値として選定する。尚、代表色とは、当該領域内に占められる特徴的な画素値として定義付けられる。この選定した代表色は、CPU5の制御により、メモリ6に格納する。この代表色の選定において、CPU5の制御により、それぞれのカットに対して行い、各代表色の位置座標及びRGB値を互いに対応付けて、メモリ6に格納する。また、代表的な画素値は、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において、4個以上からなることが好適であり、後述する色補正パラメータを決定する際に、4個以上の代表的な画素値を用いて、色誤差が最小となる色補正パラメータを決定する。
ステップS13は、“色の補正パラメータの算出”を行う、少なくとも2つ以上の映像データの各々における当該代表的な画素値(即ち、代表色)の間で、色誤差が最小となる色補正パラメータを決定するステップである。具体的には、CPU5の制御により、選定した各代表色に対して、最適な色補正パラメータ(RGB各色のゲイン、彩度、色相、RGB各色の黒レベル及びRGB各色のガンマ)を算出する。最適化した色補正パラメータは、CPU5の制御により、メモリ6に格納することができる。
ステップS14は、“補正感度設定”を行う、当該代表色を用いて決定された色補正パラメータを用いずに、オプションとしてユーザによって適宜重み付けした値を用いて色補正するステップである。具体的には、CPU5の制御により、当該代表色を用いて決定された色補正パラメータを用いるか否かをユーザに対して選択可能にする。ユーザは、当該代表色を用いて決定された色補正パラメータを用いない場合には、当該被写体に対してどの程度適用するかに基づいてユーザが指定した任意の色補正パラメータの割合を適応的に設定することができる。
ステップS15は、当該被写体を含む当該複数のカット全体の映像データに対して“色補正”を行う、当該決定された色補正パラメータに基づいて、少なくとも2つ以上の映像データの全てを色補正するステップである。具体的には、CPU5の制御により、最終的に決定した色補正パラメータに基づいて、映像データの色補正を行う。
このように、本実施例の映像編集装置1は、図2に示す処理手順に従って映像データの色補正処理を行う。尚、図3に、本実施例における映像編集装置が、ユーザの処理負担を如何に軽減するものであるかを説明するフローチャートを示す。
図3を参照して、ステップ21にて、“映像素材の入力”を行う。ユーザ(即ち、操作員)の所定の操作により、入力I/O部2を通して、映像素材データを取り込み、ディスク3上に保存する。各カットは識別可能に保存され、例えばカットSC、カットSC、・・・カットSCとする。
ステップS22にて、“映像素材の修正”を行う。ユーザの所定の操作により、自動算出された色補正パラメータを指定すると、CPU5の制御により映像素材データ(例えばカットSC、カットSC)の色補正を行う。従って、本実施例において決定される色補正パラメータは、ユーザによって個々のパラメータを変更可能な形式で構成されている。
色補正された映像素材データは、例えばカットSC’、カットSC’、・・・カットSC’とする。
ステップS23にて、“映像編集”を行う。ユーザの所定の操作により、複数の映像素材データからなる編集データの種別、例えばディゾルブ(例えば、カットSC’及びカットSC’の合成)を指定すると、CPU5の制御により編集データ用の画像を生成する。例えば、CPU5の制御によりディゾルブした画像(カットSC1−2)を生成する。次に、ユーザの所定の操作により、又は、編集データの種別に応じてCPU5の制御により自動的に、CPU5の制御により番組出力の順序に生成した編集データ用の画像をディスク3上で並べる。
ステップS24にて、“番組出力”を行う。ユーザの所定の操作により、又は、CPU5の制御により自動的に、出力I/O部4を通して、色補正された所望の編集データを構成する映像信号を出力する。
このように、ユーザは、最も簡単な操作として、映像素材の指定、適用する色補正パラメータの選択又は指定、及び、編集データの種別の指定を行うことで色補正されたの映像データの所望の映像信号を得ることができる。
以下、本発明の理解を容易にするために、限定するものではないが、2つのカットを用いて映像データの色補正を行う場合について、前述した図2の各ステップをより詳細に説明する。
(ステップS11:被写体の指定)
2つのカット(SC,SC)で、同一の被写体が撮影されている場合、その被写体の座標をユーザが指定する。例えば、図5を参照して、領域OBTと領域OBTである。この他に、自動で各カット内のピーク輝度の領域を検出し、その値も後述する色補正パラメータの算出用のデータとして使用する。
(ステップS12:代表色の選定と対応付け)
図4に、本実施例における代表色の選定と対応付け処理の流れを示す。尚、本実施例の理解を助けるために、以下のように表記する。
・I,J:画面のサイズ(画素数で指定する。例えば、I:1920、J:1080)
・(i,j):カットSCで指定した被写体の画面上での位置
・(i,j):カットSCで指定した被写体の画面上での位置
・R(i,j):画面位置(i,j)におけるR色の信号レベル値(例えば8ビット)
・G(i,j):画面位置(i,j)におけるG色の信号レベル値(例えば8ビット)
・B(i,j):画面位置(i,j)におけるB色の信号レベル値(例えば8ビット)
・H:ヒストグラムを作成するときのRGB各色におけるレベル数(例えば、30)
・F(h,h,h):RGB値がh,h,h(=1〜H)に対応するヒストグラム
・R(n):n=1〜Nとしたとき、N個の代表色におけるR色の信号レベル値
・G(n):n=1〜Nとしたとき、N個の代表色におけるG色の信号レベル値
・B(n):n=1〜Nとしたとき、N個の代表色におけるB色の信号レベル値
ステップS31にて、まず、ユーザによって指定された被写体の位置を含む、予め定めた領域サイズL内のヒストグラムをCPU5の制御により各カットについて算出する。
具体的には、予め定めた領域サイズLでのヒストグラムF(h,h,h)を求める。例えばカットSCにおいて、或る画素位置(i,j)について、その画素位置のRGB各色の信号値R(i,j)、G(i,j)、B(i,j)が式(1)の条件を満たすh,h,hを算出し、(i−L≦i≦i十L,j−L≦j≦j+L)の範囲で算出したh,h,h値のヒストグラムF(h,h,h)を作成する。このとき、当該画面位置(i,j)の画素の値は、F(h,h,h)に含まれる。
Figure 0004813456
次に、ステップS32にて、カットSCのヒストグラムF(h,h,h)から、極大となる画素位置の画素値の組を抽出する。抽出した極大となる組(hrn,hgn,hbn)は、式(2)に示すようにカットSCのヒストグラムF(h,h,h)内の或る画素位置の画素値である。
Figure 0004813456
続いて、カットSCのヒストグラムF(h,h,h)から、式(3)を満たす、hrl,hrm,hgl,hgm,hbl,hbmを算出する。ここで、Ttは、予め定めた閾値(例えば0.1)である。式(3)を満たす場合には、抽出した極大となる組(hrn,hgn,hbn)に対応するRGB値に近似した画素値の組が領域サイズL内に存在することを意味している。
Figure 0004813456
式(3)に基づいて、領域サイズL内に極大となる(h,h,h)の組に似た色の領域を複数抽出した場合、次に、カットSCにおける当該被写体付近の代表色として選定するために、抽出した領域のRGB値の平均値を算出する。即ち、式(4)を満たす画面位置(i,j)に対して、式(5)で平均値を定義する。ここで、Nは、式(4)を満たす画素の数である。尚、(i−L≦i≦i十L,j−L≦j≦j+L)である。
Figure 0004813456
Figure 0004813456
ステップS31及びS32をカットSC内で繰り返し、代表となる色を選定し、これをカットSCに対しても同様に行う。各カット間における幾つかの代表色の対応付けを行う前に、まず、代表色選定の初期値として、カットSC、カットSCのそれぞれにおける、同一の被写体ではあるが異なる画面位置(i,j),(i,j)の各画素値として最も近いもの(即ち、各画素値の差が最小のもの)を代表色R(1),G(1),B(1)として設定する。
尚、少なくとも2つ以上のカットを用いて求める代表色の数であるが、前述したように色補正パラメータの数が11個あるので、好適には4個以上とする。従って、4個未満の代表色しか得られないときは、少なくとも2つ以上のカットを用いて指定する被写体の数を増やすようにする。
次に、ステップS33において、各カット間で最も近い代表色R(1),G(1),B(1)以外の各カットにおける代表色について、カット間での色の対応付けを行う。例えば、ステップS31及びS32を経て、n=1〜NとしたときのカットSCの代表色R(n),G(n),B(n)と、n=1〜NとしたときのカットSCの代表色R(n),G(n),B(n)とを算出したとする。
ここで、前述したように、R(1),G(1),B(1)とR(1),G(1),B(1)とは対応することを意味しているが、他の代表色に関しては、各カット間で、いずれが対応するのかは不明なままである。そこで、このステップS33の処理により、各カット間における選出した全ての代表色の対応関係を作り上げる。
即ち、カットSCにおける代表色R(n),G(n),B(n)に対応するカットSCの色は、n=1〜NとしたときのカットSCにおける代表色R(n),G(n),B(n)の中に、式(6)を満たすものが存在するか否かで決定することができる。尚、Δは、予め定めた許容誤差である。
Figure 0004813456
式(6)を満たすものがあれば、カットSCにおける代表色R(n),G(n),B(n)に対応するカットSCの代表色であり、式(6)を満たすものが存在しなければ、当該対応するカットSCの代表色はないことになる。
この検査により、N個の対応する代表色の組み合わせが見つかったとする。以降の説明を簡単にするため、それぞれの色の順番を並び替えるとともに対応しない色を取り除き、n=1〜Nとしたとき、R(n),G(n),B(n)がR(n),G(n),B(n)に対応するものとする。尚、この対応関係には前述で求めているカット全体のピーク輝度の値も含めておくものとする。このような対応付けは、カット全体のピーク輝度の値も含む、各カットにおける画素位置と画素値の組み合わせ情報として、CPU5の制御により、メモリ6に適宜格納し、又は取り出すことができる。
(ステップS13:色の補正パラメータ算出)
以下、色補正パラメータの算出手順について説明する。色補正パラメータを決定するための繰り返し演算に用いる変数として、下記の表記のものを用いるが、まずは適当な初期値としておく。
・S,S,S:RGB各色の黒レベル(初期値は0.0)
・γ,γ,γ:RGB各色のガンマ(初期値は1.0)
・A,A,A:RGB各色のゲイン(初期値は1.0)
・A:彩度(初期値は1.0)
・θ:色相(初期値は0.0)
式(7)〜式(9)で、R(n),G(n),B(n)をR(n),G(n),B(n)に変換する。尚、M、MYC、及びMSHは、色空間変換に用いる典型的な行列式であるが、モニタ特性や所望の映像出力等に応じた変換式を用いてもよい。
Figure 0004813456
Figure 0004813456
Figure 0004813456
次に、式(10)で、色誤差Eを定義する。
Figure 0004813456
このEが最小になるように、前述したデフォルトの全画面のピーク輝度を用いてゲインを変更し、ヒストグラムを用いて黒レベル及びガンマを変更し、彩度及び色相の変更する手順を繰り返す。そして、2つのカットに跨る複数の代表色の組み合わせについて算出した色誤差Eのうち、最小の色誤差Eとなる上記の色補正パラメータを決定する。色サンプルの数が少ないので、現在の通常の計算機であれば、この計算時間を短時間で行うことができる。
(ステップS14:補正感度設定)
番組の作り方によっては、敢えて一部の色補正を行わないこともありうる。例えば、次のカットで暗くなった雰囲気を出したいために、彩度、色相は調整するが、ゲインは調整しないなどである。このため、式(3)で求めた最適な色補正パラメータで補正するのではなく、予めユーザ側でそれに適当な感度を重み付けする設定方法もオプションとして用意することが好ましい。このために、ユーザによって指定可能なように映像編集装置1を構成することができる。例えば、式(3)で求めた最適な色補正パラメータで補正せずに、黒レベルに関しては、感度補正量をWとして、式(11)の値を新たな黒レベル補正量として色補正に利用する。他の彩度、色相、又はゲインなどの補正に関しても同様に、オプションとしてユーザによって指定可能なように構成することができる。
Figure 0004813456
(ステップS15:色補正)
最終的に、代表色で最適化した色補正パラメータによるか、又は式(11)で感度補正したパラメータ値に対して、一連の映像データのカット全体について、色補正を行う。
以上のように、ユーザは、映像編集装置に対して、所定の作業要素のみを選択又は指定するのみで最適化された色補正パラメータを得ることができ、これによりユーザの映像編集の作業負担を軽減させることができる。
上述した実施例において、各構成要素の機能を実現するための処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくこともできる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録装置、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、この処理内容を記述したプログラムを、例えばDVD又はCD‐ROMなどの可搬型記録媒体の販売、譲渡、貸与等により流通させることができるほか、そのようなプログラムを、例えばIPなどのネットワーク上にあるサーバの記憶領域に記憶しておき、ネットワークを介してサーバから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、流通させることができる。
また、そのようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、自己のメモリに記憶することができる。また、このプログラムの別の実施態様として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、更に、このコンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。尚、本態様におけるプログラムには、電子計算機の処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないが、コンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
上述の実施例については代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。例えば、映像編集装置及び映像編集装置は、色補正を目的としたユーザの作業手順を支援する映像編集支援装置及び映像編集支援装置としての構成を含む。従って、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明によれば、映像データの色補正の負担を軽減することができるので、映像編集において色補正を必要とするアプリケーションに有用である。
本発明による一実施例の映像編集装置として用いるノンリニア編集機の構成を示す図である。 本発明による一実施例の映像編集装置の概略的な動作フローを示す図である。 本発明による一実施例の映像編集装置の一部の動作フローを示す図である。 本発明による一実施例の映像編集装置の一部の動作フローを示す図である。 本発明による一実施例の映像編集装置における一連のカット例を示す図である。
符号の説明
1 映像編集装置
2 入力I/O部
3 ディスク
4 出力I/O部
5 CPU
6 メモリ

Claims (4)

  1. 映像編集に必要とされる一連の映像データを色補正する映像編集装置であって、
    当該一連の映像データのうち少なくとも2つ以上の映像データから選択された同一の被写体を色補正対象として設定する手段と、
    前記少なくとも2つ以上の映像データの各々について、当該被写体を含む所定の範囲内の画像領域から、該所定の範囲内のヒストグラムを算出し、各ヒストグラムから極大となるレベル数の画素値をそれぞれ抽出し、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において抽出した画素値が、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において所定の範囲内にある場合に、代表的な画素値として選定する代表的な画素値を抽出する手段と、
    前記少なくとも2つ以上の映像データの各々における当該代表的な画素値の間で、色誤差が最小となる色補正パラメータを決定する手段と、
    当該決定された色補正パラメータに基づいて、前記少なくとも2つ以上の映像データの全てを色補正する手段と、
    を備えることを特徴とする映像編集装置。
  2. 前記代表的な画素値は、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において、4個以上からなり、
    前記色補正パラメータを決定する手段は、前記4個以上の代表的な画素値を用いて、色誤差が最小となる色補正パラメータを決定することを特徴とする、請求項1に記載の映像編集装置。
  3. 前記色補正パラメータは、ユーザによって個々のパラメータを変更可能な形式で構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の映像編集装置。
  4. 映像編集に必要とされる一連の映像データを色補正する映像編集装置として機能するコンピュータを、
    当該一連の映像データのうち少なくとも2つ以上の映像データから選択された同一の被写体を色補正対象として設定する手段と、
    前記少なくとも2つ以上の映像データの各々について、当該被写体を含む所定の範囲内の画像領域から、該所定の範囲内のヒストグラムを算出し、各ヒストグラムから極大となるレベル数の画素値をそれぞれ抽出し、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において抽出した画素値が、前記少なくとも2つ以上の映像データの各々において所定の範囲内にある場合に、代表的な画素値として選定する代表的な画素値を抽出する手段と、
    前記少なくとも2つ以上の映像データの各々における当該代表的な画素値の間で、色誤差が最小となる色補正パラメータを決定する手段と、
    当該決定された色補正パラメータに基づいて、前記少なくとも2つ以上の映像データの全てを色補正する手段、
    として機能させるための映像編集プログラム。
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