JP4813435B2 - マスフローメータ - Google Patents

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Description

本発明は、緊急閉鎖可能な常時全開状態の十字型回転弁が配置された流体管路内を流れる流体流量(マスフロー)の累積蓄算量を算出するマスフローメータに関する。
従来、水道管等に流れる流体流量値の累積蓄算量を算出するマスフローメータとして、羽根車の回転数から演算されるものが知られていた(特許文献1参照)。図6はこのようなマスフローメータの概略部分断面図である。
図8に示すようにマスフローメータ1は、水道管2から保持管3が立ち上がり、その保持管3内に、全周がシールされた状態でメータケース4が組み付けられている。メータケース4は、磁力を通す材質で形成され、その下方の水道管2の領域には、水の流れに対応して回転数が増減する羽根車5が設けられている。支軸6によって回転自在に支持された羽根車5の上方には支軸6と一緒に回転する磁石7が配置されている。メータケース4の内部には、羽根車9の回転数を検知する検知センサ8と、この検知センサ8からの回転数を水の流量に換算する計量回路部9とを有している。
特開2002−270908号公報(図1)
しかしながら、特許文献1におけるマスフローメータ1は、回転数を検知するために支軸6によって支持された羽根車5を用いているが、羽根車を回しながら消費側にながれるので回転部での損出水頭があり、トイレ、風呂場、洗面所等、水の使用箇所が多数ある一般住宅に水道水を供給する場合のトータルの損失水頭の大きさは、供給ヘッドの増大を招きエネルギーの有効利用という観点からして望ましいものではなかった。また同時に大量の消費をした場合に、多量の水が羽根車を通過し、羽根車5の回転が追いつかず正確なマスフロー値を算出できない虞もあった。しかも羽根車5を長期使用すると、支軸6の摩耗や羽根そのものの損傷等により流量の変化に対して回転の追従性が低下するため、羽根車5の定期的な点検、保守或いは交換を行うことを要した。またこのようなマスフローメータ1がある管路系においては、一般に、流体の異常流出や地震時に管路内の流れを遮断する必要から緊急遮断弁を併設させることが普通であるが、これにより設置コストの上昇は避けられなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、同時に大量の流体を消費をした場合にも、マスフロー値を算出するための検知部での損出水頭が殆どなく、かつ流量の増減に対し長期に渡り常に正確なマスフロー値が算出でき、しかも緊急遮断が機能を備えているにもかかわらず設置コストの低減が図れるマスフローメータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のマスフローメータは、流体管路内に配置され外ケーシング内に回動自在に支持された十字型回転弁により流体管路内を流れる流体のマスフロー値を算出するフローメータにおいて、前記十字型回転弁は直交する2つの直管から成る十字管で構成されており、前記十字型回転弁が全開状態では、前記十字管のいずれか一方の直管が、前記外ケーシングに連結した流入管と吐出管に対し直線状に整列しており、前記十字型回転弁を回動することにより前記流入管と吐出管との連通が前記十字管により遮断され、全開時における前記十字管の他方の直管と対峙する外ケーシングに設けた歪みゲージからの流体抗力信号をコントローラに入力し、該コントローラの演算部により、十字管内を流れた流体の平均速度を連続的に演算してマスフロー値の累積蓄算量を算出することを特徴としている。
この特徴によれば、十字型回転弁の全開状態では、従来のバタフライ弁のごとき流体の流れに抗する弁体が何ら存在していないので、検知部での流体損失が殆どないマスフローメータを提供することが可能であり、また、十字型回転弁の回動で流体の流れを遮断するときは、従来のバタフライ弁のように90度まで回転させてなくて良いので、遮断に要する時間の短縮化が図れる。更に全開時に使用している一方の直管の開口パッキンが損傷しても、十字管を90度回転させて他方の直管を全開時の常用管として使用することも可能である。
本発明の請求項に記載のマスフローメータは、請求項1に記載のマスフローメータであって、前記十字管はコントローラからの緊急閉鎖出力信号により回転して前記流入管と吐出管との連通が遮断されることを特徴としている。
この特徴によれば、地震時や流体漏水時、あるいは料金未納等、適宜回転型閉止弁をコントローラにより作動させることができるので、マスフローメータの幅広い利用法が可能である。
本発明の請求項に記載のマスフローメータは、請求項に記載のマスフローメータであって、前記コントローラからの緊急閉鎖出力信号は流体路管内に生じる不規則な脈流の大きさによって発する手段を備えたことを特徴としている。
この特徴によれば、地震時に地震計を取り付けなくても、流体路管内に生じる不規則な脈流を測ることで地震を感知することができる。
本発明の請求項に記載のマスフローメータは、請求項1ないしのいずれかに記載のマスフローメータであって、前記十字型回転弁は他方の直管を垂直状態にして配置し該直管の上部に空気弁を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、空気弁により空気の流体管内の吸排気が可能であるので、空気の吸排気ができずに地上より高く配設できなかった従来の検針用流量計と異なり、検針員が見やすい位置まで地上より高くマスフローメータを設置することが可能である。
本発明の請求項に記載のマスフローメータは、請求項1ないしのいずれかに記載のマスフローメータであって、所定日数ごとにマスフロー値の累積蓄算量を算出して、ホストコンピュータに該算出情報を発信する手段を備えたことを特徴としている。
この特徴によれば、オーダーソフトをホストコンピュータに備える必要がなく、ホストコンピュータ側は各コントローラからの情報を区分けして蓄積する汎用のソフトだけですみ、自動検針システムのための投資金額を大幅に低減することができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
図1は、本発明の十字型回転弁が全開状態のマスフローメータの概略正面図とその一部拡大断面図であり、図2は図1の側面図であり、図3(a)は半割状態の外ケーシング分解斜視図であり、(b)は半割の外ケーシング間に挿入されるパッキングの斜視図であり、図4は十字型回転弁の斜視図とその一部拡大図であり、図5は十字型回転弁で管路を遮断した状態のマスフローメータの概略正面図であり、図6は流量を算出するためのマスフローメータの概略説明図であり、図7はマスフローメータに用いられているコントローラのフロー図である。なお、以下図1において紙面左方をマスフローメータの左方、紙面右方をマスフローメータの右方とし、同様に、紙面上方をマスフローメータの上部、紙面下方をマスフローメータの下部として説明する。
本発明のマスフローメータは、例えば、水道料金徴収のための月々の水道水の使用量を算出するための水道メータ計器として使用されるものであり、しかも不正使用や緊急時には水道水を遮断できるものである。図1、図2に示すように、元栓と蛇口内間の水道水路管に挿入されたマスフローメータ10は、外ケーシング12内に回動自在に支持された十字型回転弁14と、十字型回転弁の駆動部16と、水道水のマスフロー値を算出する演算部を内蔵したマイコン等のコントローラ18と、マスフロー値等を表示する表示部20から構成されており、駆動部16はモータ(図示せず)によって十字型回転弁14の駆動軸22を開閉駆動することができる。しかし、モータの故障等、万一の場合に備えに、駆動軸22と減速ギアGがクラッチ24を介して断続可能に連結されており、操作ハンドル26によって手動で駆動軸22を駆動操作もできるようになっている。
コントローラ18や減速ギアGあるいはクラッチ24は開閉可能なケース28(図2において2点鎖線で示す)内に収納され、ケース28上面に各種操作ボタンと液晶表示画面を有する表示部20が載置されている。図2に示されるように、コントローラ18は歪みゲージ30からの信号を受け取り、マスフロー値を算出して、その値を月ごとに累積積算して表示部20に表示させると共に、地震等の異常時に十字型回転弁14が駆動されて流体の流れが閉鎖されるように、駆動部16にモータ駆動信号を送信するように構成されている。なお歪みゲージ30は十字管15の他方の直管15−2と対峙する外ケーシング12の内壁42cに設けることができるので、全開時での流体の流れにおける損出水頭がない。
外ケーシング12は、図3(a)に示すように、十字型回転弁14を組み付けやすくするために、断面半円形状の分割されたケーシング12−1、12−2から成り、一方のケーシング12−1には上流側の元栓に連結する流入管34が、他方のケーシング12−2には下流側の蛇口に連結する十字型回転弁14からの吐出管となる流出管36がそれぞれ接続されている。
十字型回転弁14を両ケーシング12−1,12−2内に収納した後は、図3(b)に示したパッキング38a、38bを両分割ケーシングの分割合わせ面12a、12b間に挿入し、各ケーシングの上下1対の取付フランジ12cを整合させてボルト40で緊締する。なお、両分割ケーシング12−1,12−2内に十字型回転弁14を収納する際は、図4に示した十字型回転弁14の支持軸14aを両分割ケーシングのボス部12dが合体することで形設される嵌合穴12e内に軸受(図示せず)を介して挿入され、また十字型回転弁14の駆動軸22は、両分割ケーシングのボス部12dと対向位置に設けたボス部12fが合体することで形設される嵌合孔12gに挿間され、外ケーシング12から延在した先端部は駆動部16に接続されている(図2参照)。
次に十字型回転弁14の構造を図2,4に基づいて説明する。十字型回転弁14は直交する2つの直管15−1、15−2から成る十字管15で構成され、その内部は流体が導通できるように中空パイプ状に成っている。十字管15の外方は外周面側が開放の断面コ字状の環状帯42が取り巻いており、図4の拡大図に示すように、環状帯42はリング状の内壁42cと、この内壁41の上下端から半径方向が外方に延在するリング状上片42aとリング状下片42bされ、直管15−1、15−2の外端部は4箇所で環状帯42の内壁42cに溶着されている。
直管15−1、15−2が溶着された内壁42c近傍において、環状帯42のリング状上片42aとリング状下片42bを密封状態で連結する2枚の仕切板42d、42dが設けられていて、これら2枚の仕切板42d、42dと上下のリング状上片および下片42a、42bとの4面で囲われたキャビン44が形成される。
4つのキャビン44の開口部側周縁には開口シール部46aが囲繞しており、図2に示すように、一方の直管15−1が、外ケーシングに連結した流入管34と流出管36と直線状に整列して全開状態においては、開口シール部46aが、外ケーシングの内壁12h(図3a参照)と密封状に接しているため、流入管34から導入した流体は、キャビン44を通り直管15−1を介して流出管36に向かって流れることができる。直管15−1の流出管36側のキャビン44も開口シール部46aによって外ケーシングの内壁12hと密封状に接しているため、十字型回転弁14に流入したすべての流体は漏れることなく流出管36に送出できる。
また環状帯42のリング状上片42aとリング状下片42bの外周面にそれぞれリング状シール部46b、46bが設けられていると共に、開口シール部46aとリング状シール部46bとを連結した連結シール部46cが設けられている。
このように十字型回転弁14の全開状態では、従来のバタフライ弁のごとき流体の流れに抗する弁体が何ら存在していないので、流体損失の殆どない流体流れを創出することが可能となる。また十字型回転弁14の全開状態においては、他方の直管15−2にも流体が流入するが、キャビン44の開口シール部46aによりキャビン44から外部に漏出することはない。
他方の直管15−2の上方のキャビン44は外ケーシング12の上部に形成されているボス部12iと連結した空気弁48と連通している。この空気弁48は十字型回転弁14に導入された水位に応じて上下動するフロート弁が内在して、十字管15内に存在する空気を外部に放出するとともに、水位が下がったときに外部から空気を取り込むようにした公知の空気弁である。このように空気弁48により空気の吸排気が可能であるので、空気の吸排気ができずに地上より高く配設できなかった従来の検針用流量計と異なり、検針員が見やすい位置まで本発明のマスフローメータを設置することも可能である。
次に十字型回転弁14を緊急時に遮断する方法を図5に基づき説明する。図1に示された十字型回転弁14の全開状態から、緊急時に駆動部16を駆動するモータにモータ駆動信号が送信されると、十字型回転弁14の駆動軸22は右回転し、駆動軸22と一体に連結されている直管15−1も略45度右回転し、流入管34と連通状態にあった直管15−1のキャビン44が遮断状態となる。
即ち、キャビン44を形成している仕切板42dが直管15−1の右回転によって流入管34の開口を通過すると、流入管34から十字型回転弁14に流入した流体は、直管15−1と直管15−2の両キャビン44の開口シール部46aと、リング状上片42aとリング状下片42bの外周面にそれぞれ設けられたリング状シール部46b、46bと、連結シール部46cとにより、流入管34から導入された流体は、直管15−1と直管15−2間の断面コ字状の環状帯42を越えて流出することはできず、断面コ字状の環状帯42内に閉じ込められ流出管36に向かって流れることはない。
次に、十字型回転弁14内を流れる流量を積算する方法について図6に基づき説明する。十字型回転弁14が全開状態にあるとき、他方の直管15−2の下方のキャビン44も密閉されており、このキャビン44と対峙する外ケーシング12の内壁12hには歪みゲージ30が埋設されており、この歪みゲージ30が受ける抗力を電気信号に変換してコントローラ18に入力して、十字管15路内を流れる流体の圧力を算出し、その変化を監視することにより、例えば所定時間ごとに十字型回転弁14内を流れる流量を積算することができる。
図6の概略説明図において、十字管15の中心である点Oにおける流速をV 静圧P、歪みゲージ30から算出される他方の直管15−2下方部の圧力をP、流入管34に吐出するための全送出圧をPとすると点Oにおける全圧(トータルヘッド)Tは、T=P−Lで表される。ここでLはポンプ送出点から点Oまでの管路抵抗値であり、管の材質や、管径等により予め実験値としてすでに知られている数値である。
歪みゲージ30は点Oより下方に距離hだけ離れているので、P=P+ghの関係式が成り立つ。従って、水の密度をρとすると、T=P−L=(V ρ/2)+P=(V ρ/2)+P−ρghとなり、V =2(P−L−P+gh)/ρより流速Vの大きさを求めることができる。流速Vが解れば、一般的な手法により路管内の平均流速Vをコントローラにて算出される。
管路内の平均流速Vの大きさは、水道水の使用状況により刻々と変化するので、使用されたマスフロー値(ここでマスフロー値とは、流体の使用により路管内を移動した流体量とする)は、平均流速Vと直管15−1の流路断面積の積を使用時間で積分した値として求められる。このようにして水道水が使用される毎にマスフロー値を使用毎に累積蓄算すれば、トータルの総使用量を、1日毎或いは月毎に算出してマスフローメータとして利用できる。
次に、コントローラの作用について図7に基づき説明する。コントローラ18は入力部18−1、出力部18−2及び演算部18−3及び記憶部18−4で構成され、入力部18−1で受信する信号としては、歪ゲージ30が受ける抗力Fを電気信号として変換された信号F1、コントローラ18が収納されているケース28内あるいは十字型回転弁14の外ケーシング12に直接取り付けた振動感知器からの振動(或いは地震感知器からの震度)信号F2、プリペードカード等の料金カードからの情報信号F3、表示部20に設けられている各種操作ボタンからの指令信号F4、アンテナにより基地局50と送受信可能な送受信部52からの指令信号F5等が含まれる。
一方、出力部18−2から発信する信号としては、十字型回転弁14を開閉するためのバルブ駆動部16への指令信号O1、表示部20の液晶表示画面に文字等を表示するための表示指令信号O2、管理センター56に必要な情報を伝えるために送受信部52に出力する情報信号O3が含まれる。なお、送受信部52で受けた情報信号は、アンテナで基地局50に伝送され、この基地局からインターネット等の公衆回線54を介して管理センター56に送ることができる。当然のことではあるが、管理センター56からの指令信号は、逆に公衆回線54を介して送受信部52に送られ、送受信部52から信号F5としてコントローラ18に入力させることができる。
本発明のマスフローメータ10は前記したコントローラ18を具備しているため、単に信号F1により水道水の使用量を算出し、その値を表示部20に表示するだけでなく、各種の機能を付加することができる。即ちF2信号で振幅や震度の大きさで、十字型回転弁14の閉鎖する指令信号O1(緊急閉鎖出力信号)をバルブの駆動部16に出力して、流入管34から導入される流体を遮断したり、プリペードカードが投入されるとF3信号で十字型回転弁14を開放する指令信号O1をバルブ駆動部16に出力して水道水の使用が可能となったり、残金がなくなれば十字型回転弁14を閉鎖させるようにすることもできる。
なお、F2信号として、水道水路管に直接振動感知器或いは地震感知器等の測定器を取り付けて振幅や震度の大きさを測るっているが、それ以外に、地震により水道水路管10内に生じる不規則な脈流を歪みゲージ30にて抗力Fの変動としてとらえ、コントローラ18の記憶部18−4に記憶されている地震時の抗力変動パターンと比較して、地震であるかどうかを判定する手段もコントローラ18に内在している。この場合、たとえば加速度が160ガル以上で振動した場合、大きな地震であると判定して、緊急閉鎖出力信号として、十字型回転弁14を閉鎖する指令信号O1が出力されるように設計するとともに、あわせて管理センター56にも同時に通報するシステムとなっている。これにより管理センター56側では各コントローラからの情報を集計分析することで、地震の大きさの分布状況を広範囲にわたってつかむことができる。
一方、表示部20には各種の操作ボタンが装備されており、月ごとのマスフロー値をスクロールさせたり、使用水量に基づき使用金額を表示させたり、緊急時(例えば、漏水時、液晶画面の故障など)に管理センター56に通報するボタン等があり、これらは信号F4として入力され、演算部18−3で処理された後、記憶部18−4で記憶した情報を出力部18−2から表示指令信号O2となって表示部20に送信、あるいは情報信号O3となって送受信部52に送信される。またF5信号を利用して、管理センター56からバルブの駆動部16に十字型回転弁14の開閉指令を出したり、予めコントローラ18の記憶部18−4に記憶されたメッセージを表示部20に表示させることもできる。
また、本発明のマスフローメータはコントローラ18を使用して自動検針システムも構築することが可能である。具体的には、コントローラ18内に、所定日数,例えば15日とか30日ごとにこのコントローラ18から管理センター56にあるホストコンピュータに水道使用量の累計を自ら発信するシステムであり、所定日になると記憶部18−4で記憶した水道使用量の累計を取り出すとともに、ホストコンピュータのアドレスを読み出し、情報信号O3より送受信部52、公衆回線54(PLCといわれている電力線通信回線を含む)を介して管理センター56にあるホストコンピュータに向けて情報を発信するようになっている。
このような自動検針システムを構築することで、ホストコンピュータ側から個々のコントローラ18に向けて水道使用量の累計情報を取りに行くオーダーソフトをホストコンピュータに備える必要がなく、ホストコンピュータ側は各コントローラ18からの情報を区分けして蓄積する汎用のソフトだけですみ、自動検針システムのための投資金額を大幅に低減することができる。この自動検針装置は本発明のマスフローメータに使用されるコントローラ18を利用するものであるから、コントローラを備えたところから順次選択的に自動検針システムを実施することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれ、例えば上記実施例では、水道水路管のための水道メータ計器として使用した例で説明したが、水道水に限らず一般の液体、或いは気体の累積積算計器として利用可能であり、ガスメータ計器としても利用できることは言うまでもない。
また、上記実施例では、十字型回転弁14を略45度右回転させて流体の流れを遮断した例で説明したが、左回転させても良い。また、キャビン44の仕切板42dが流入管34の開口を通過する回転角度で流体の流れを遮断できるので、45度以下でも遮断することができる。したがって、従来のバタフライ弁のように90度回転させてなくて良いので、遮断に要する時間の短縮化が図れる。
更に、上記実施例では、十字型回転弁14を空気弁48が上方になるように設置した例で説明したが、地上より高く配設しない場合や、流体としてガスを使用する場合には、横置きに設置することも可能である。
十字型回転弁14の全開時に使用している一方の管15―1の流入管34および流出管36と対面する開口シール部46aは、管内に生じるウオーターハンマーに基づく脈圧を直接けるので劣化が進行しやすいが、劣化が進行した時点で十字管を90度回転させて、他方の直管15−2を全開時の常用管として使用することも可能である。
本発明の十字型回転弁が全開状態のマスフローメータの概略正面図とその一部拡大断面図である。図6はり、図7はマスフローメータに用いられているコントローラのフロー図である。本発明の実施例1におけるバタフライ弁が閉弁状態のマスフローメータの概略正面図である。 図1の側面図である。 (a)は半割状態の外ケーシング分解斜視図であり、(b)は半割の外ケーシング間に挿入されるパッキングの斜視図である。 十字型回転弁の斜視図とその一部拡大図である。 十字型回転弁で管路を遮断した状態のマスフローメータの概略正面図である。 流量を算出するためのマスフローメータの概略説明図である。 マスフローメータに用いられているコントローラのフロー図である。 従来のマスフローメータの概略部分断面図である。
符号の説明
10 マスフローメータ
12 外ケーシング
14 十字型回転弁
15 十字管
15−1 一方の直管
15−2 他方の直管
16 バルブの駆動部
18 コントローラ
18−1 入力部
18−2 出力部
18−3 演算部
18−4 記憶部
20 表示部
24 クラッチ
26 操作ハンドル
28 ケース
30 歪みゲージ
34 流入管
36 流出管(吐出管)
38a,b パッキング
42 環状帯
44 キャビン
46a 開口シール部
46b リング状シール部
46c 連結シール部
48 空気弁
50 基地局
52 送受信部
54 公衆回線
56 管理センター

Claims (5)

  1. 流体管路内に配置され外ケーシング内に回動自在に支持された十字型回転弁により流体管路内を流れる流体のマスフロー値を算出するフローメータにおいて、前記十字型回転弁は直交する2つの直管から成る十字管で構成されており、前記十字型回転弁が全開状態では、前記十字管のいずれか一方の直管が、前記外ケーシングに連結した流入管と吐出管に対し直線状に整列しており、前記十字型回転弁を回動することにより前記流入管と吐出管との連通が前記十字管により遮断され、全開時における前記十字管の他方の直管と対峙する外ケーシングに設けた歪みゲージからの流体抗力信号をコントローラに入力し、該コントローラの演算部により、十字管内を流れた流体の平均速度を連続的に演算してマスフロー値の累積蓄算量を算出することを特徴とするマスフローメータ。
  2. 前記十字管はコントローラからの緊急閉鎖出力信号により回転して前記流入管と吐出管との連通が遮断されることを特徴とする請求項1に記載のマスフローメータ。
  3. 前記コントローラからの緊急閉鎖出力信号は流体路管内に生じる不規則な脈流の大きさによって発する手段を備えたことを特徴とする請求項に記載のマスフローメータ。
  4. 前記十字型回転弁は他方の直管を垂直状態にして配置し該直管の上部に空気弁を設けたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のマスフローメータ。
  5. 前記コントローラは、所定日数ごとにマスフロー値の累積蓄算量を算出して、ホストコンピュータに該算出情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のマスフローメータ。
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