JP4813153B2 - デッキプレート - Google Patents

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Description

本発明は、鉄骨建造物や鉄筋コンクリート建造物のスラブを構築するためのデッキプレートに関する。
横梁の間に架け渡し、コンクリートを打設してスラブを構築するデッキプレートは公知である。デッキプレートの一例としては、所定面積を有する金属ベースと、金属ベースの上面から上方へ離間して縦方向へ延びる第1鉄筋と、金属ベースと第1鉄筋との間で上下方向へ波状に曲折を繰り返しながら縦方向へ延びる一対の第2鉄筋と、第1鉄筋の下方に配置されて横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の第3鉄筋とを備えたものがある。このようなデッキプレートでは、それら第2鉄筋の上端部が第1鉄筋の両側に当接した状態で第1鉄筋にスポット溶接され、第2鉄筋の中間部のうちの第3鉄筋と交差する部分が第3鉄筋にスポット溶接されている。さらに、第2鉄筋の下端部が金属ベースの上面に当接した状態で金属ベースにスポット溶接されている。金属ベースや第1〜第3鉄筋は、通常、鉄から作られる。金属ベースの上下面には、メッキ処理が施されている。
第2鉄筋の下端部を金属ベースに溶接すると、溶接時の熱の作用で、金属ベースの上面のみならず、下面にも溶接による痕が生じてしまう。金属ベースの下面に生じた溶接痕は、デッキプレートの美観を損なうどころか、防食のために施されたメッキを消失させて鉄を露出させるから、湿気や結露によって溶接痕に錆が発生する場合がある。これらを解決するために、金属ベースの下面にさらに金属ベースを重ね合わせ、それら金属ベースどうしをプレス加工することで溶接痕を隠蔽したデッキプレートがある(特許文献1参照)。
特開2004−124518号公報
前記公報に開示のデッキプレートは、溶接痕を隠蔽するために、金属ベースの下面にさらに金属ベースを重ね合わせ、それら金属ベースどうしをプレス加工して圧着しなければならず、手間を要することはもちろん、そのための金属ベース材料を別個に用意しなければならない。
本発明の目的は、金属ベースの下面に溶接跡が生じることはなく、別個に材料を用いて溶接痕を隠蔽する必要がないデッキプレートを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、所定面積を有する金属ベースと、金属ベースの上面から上方へ離間して縦方向へ延びる第1鉄筋と、金属ベースと第1鉄筋との間で上下方向へ波状に曲折を繰り返しながら縦方向へ延びる一対の第2鉄筋とを備え、それら第2鉄筋が、第1鉄筋に対向する上部と、金属ベースに対向する下部と、上下部の間に延びる中間部とを有するデッキプレートである。
前記前提における本発明の特徴としてデッキプレートでは、金属ベースの上面から上方へ突出して縦方向へ延びる一対の第1突条が第1鉄筋の横方向両側に位置するように金属ベースに形成され、第2鉄筋の上部が第1鉄筋に溶接され、第2鉄筋の下部のうちの第1突条と交差する部分が第1突条の上に乗せられた後、第1突条が延びる金属ベースの下面に電極を配置するとともに第2鉄筋の上方に電極を配置し、それら電極で金属ベースと第2鉄筋の下部とを挟み、電極に高電圧を印加して第1突条と第2鉄筋の交差する部分とを加熱溶融することで、第1突条がその上端から金属ベースの上面に向かって溶けて第1突条の上端から下方へ凹む第1凹部が形成され、交差する部分が第1凹部に嵌入しつつ金属ベースの上面から上方へ離間した状態で第1凹部に溶されていることにある。
本発明の他の一例として、デッキプレートでは、第2鉄筋の下部が金属ベースの上面と並行するように横方向外方へ屈曲して第1突条と二点で交差し、第2鉄筋の下部のうちの第1突条と交差するそれら部分が第1突条の上に乗せられた後、第1突条が延びる金属ベースの下面に電極を配置するとともに第2鉄筋の上方に電極を配置し、それら電極で金属ベースと第2鉄筋の下部とを挟み、電極に高電圧を印加して第1突条と第2鉄筋の交差するそれら部分とを加熱溶融することで、第1突条がその上端から金属ベースの上面に向かって溶けて第1突条の上端から下方へ凹む第1凹部が形成され、交差するそれら部分が第1凹部に嵌入しつつ金属ベースの上面から上方へ離間した状態で第1凹部に溶されている。
本発明の他の一例としては、第2鉄筋がその上部から下部に向かうにつれて横方向外方へ末広がりとなり、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の第3鉄筋がそれら第2鉄筋の中間部に配置され、第2鉄筋の中間部のうちの第3鉄筋と交差する部分が該第3鉄筋に溶接されている。
本発明の他の一例として、デッキプレートでは、金属ベースの上面から上方へ突出して縦方向へ延びる一対の第2突条が第1突条の横方向内方と横方向外方とのいずれか一方に位置するように金属ベースに形成され、金属ベースの上面と並行するように横方向外方へ屈曲する第2鉄筋の下部が第2突条と二点で交差し、第2鉄筋の下部のうちの第2突条と交差するそれら部分が第2突条の上に乗せられた後、第2突条が延びる金属ベースの下面に電極を配置するとともに第2鉄筋の上方に電極を配置し、それら電極で金属ベースと第2鉄筋の下部とを挟み、電極に高電圧を印加して第2突条と第2鉄筋の交差するそれら部分とを加熱溶融することで、第2突条がその上端から金属ベースの上面に向かって溶けて第2突条の上端から下方へ凹む第2凹部が形成され、交差するそれら部分が第2凹部に嵌入しつつ金属ベースの上面から上方へ離間した状態で第2凹部に溶されている。
本発明に係るデッキプレートによれば、電極に高電圧を印加して第1突条と第2鉄筋の交差する部分とを加熱溶融することで、第1突条がその上端から金属ベースの上面に向かって溶けて第1突条の上端から下方へ凹む第1凹部が形成され、交差する部分が第1凹部に嵌入しつつ金属ベースの上面から上方へ離間した状態で第1凹部に溶されているから、金属ベースに形成された第1凹部と第2鉄筋の下部との溶接箇所が金属ベースの上面よりも上方となり、金属ベースの上面のみならず、金属ベースの下面に溶接による跡が生じることはない。デッキプレートは、金属ベースの下面に溶接痕が生じることはないから、その美観が損なわれることがないのみならず、溶接痕を隠蔽するために金属ベースの下面に別個に金属ベースを重ね合わせる必要はなく、溶接跡を消失させるための補修を金属ベースの下面に施す必要もない。デッキプレートは、第2鉄筋の下部が第1凹部に嵌入した状態で第1凹部と第2鉄筋とが溶接されているから、第2鉄筋の下部が第1突条に単に当接した状態で第1突条と第2鉄筋とが溶接されている場合と比較し、金属ベースと第2鉄筋との固定強度が大きく、デッキプレートにコンクリートを打設した際の衝撃が金属ベースや第2鉄筋に伝わったとしても、金属ベースと第2鉄筋とが外れることはなく、第1鉄筋や第2鉄筋の張力補強機能によって鉄筋コンクリートの強度を確実に維持することができる。このデッキプレートは、第1突条が金属ベースの縦方向の可撓性を抑制するから、デッキプレートにコンクリートを打設したときの金属ベースの縦方向の撓みや歪みを防ぐことができる。
横方向外方へ屈曲する第2鉄筋の下部が第1突条と二点で交差し、電極に高電圧を印加して第1突条と第2鉄筋の交差するそれら部分とを加熱溶融することで、第1突条がその上端から金属ベースの上面に向かって溶けて第1突条の上端から下方へ凹む第1凹部が形成され、交差するそれら部分が第1凹部に嵌入しつつ金属ベースの上面から上方へ離間した状態で第1凹部に溶されたデッキプレートは、第2鉄筋の下部のうちの第1突条と二箇所で交差するそれら部分が第1凹部に溶接されているから、第2鉄筋の下部が第1突条の第1凹部に一箇所で溶接される場合と比較し、金属ベースと第2鉄筋の下部との固定強度を一層増加させることができる。このデッキプレートは、第1突条と二箇所で交差するそれら部分が金属ベースの上面から上方へ離間した状態で第1凹部に溶接され、第1凹部と第2鉄筋の下部との溶接箇所が金属ベースの上面よりも上方となるから、金属ベースの上面と下面とに溶接による跡が生じることはない。
第2鉄筋がその上部から下部に向かうにつれて横方向外方へ末広がりとなり、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の第3鉄筋が第2鉄筋の中間部に配置され、第2鉄筋の中間部のうちの第3鉄筋と交差する部分が該第3鉄筋に溶接されたデッキプレートは、第1鉄筋の他に第2鉄筋の中間部に第3鉄筋を取り付けることで、第2鉄筋の剛性を増加させることができるとともに、第1〜第3鉄筋の張力補強機能によって鉄筋コンクリートの強度を増加させることができる。
横方向外方へ屈曲する第2鉄筋の下部が第2突条と二点で交差し、電極に高電圧を印加して第2突条と第2鉄筋の交差するそれら部分とを加熱溶融することで、第2突条がその上端から金属ベースの上面に向かって溶けて第2突条の上端から下方へ凹む第2凹部が形成され、交差するそれら部分が第2凹部に嵌入しつつ金属ベースの上面から上方へ離間した状態で第2凹部に溶されたデッキプレートは、第2鉄筋の下部のうちの第1突条と二箇所で交差するそれら部分が第1凹部に嵌入しつつ溶接され、さらに、第2鉄筋の下部のうちの第2突条と二箇所で交差するそれら部分が第2凹部に嵌入しつつ溶接されているから、金属ベースと第2鉄筋の下部との固定強度をより一層増加させることができる。このデッキプレートは、第1および第2凹部と第2鉄筋の下部との溶接箇所が金属ベースの上面よりも上方となり、金属ベースの上面のみならず、金属ベースの下面に溶接による跡が生じることはない。このデッキプレートは、第1突条のみならず第2突条が金属ベースの縦方向の可撓性を抑制するから、デッキプレートにコンクリートを打設したときの金属ベースの縦方向の撓みや歪みを確実に防ぐことができる。
添付の図面を参照し、本発明に係るデッキプレートの詳細を説明すると、以下のとおりである。図1は、一例として示すデッキプレート10の斜視図である。図2,3は、デッキプレート10の正面図と、デッキプレート10の上面図とであり、図4,5は、デッキプレート10の部分破断側面図と、第2鉄筋14の下部の一部を破断して示す図4の拡大図とである。図1〜4では、縦方向を矢印A(図2を除く)、横方向を矢印Bで示し(図4を除く)、上下方向を矢印Cで示す(図3を除く)。このデッキプレート10は、所定面積を有する縦長の金属ベース11と、金属ベース11上に位置して横方向へ並ぶ縦長の2組の鉄筋ユニット12とから形成されている。各鉄筋ユニット12は、1本の第1鉄筋13と、2本の第2鉄筋14と、2本の第3鉄筋15とから組み立てられている。
金属ベース11は、縦方向へ延びる両側部16および横方向へ延びる両端部17を有し、略フラットな上面18および下面19を有する。金属ベース11は、鉄板から作られ、その上下面18,19にメッキ処理が施されている。なお、金属ベース11の面積に特に限定はなく、構築するスラブの大きさによってその面積を自由に設定することができる。また、金属ベース11を鉄以外の金属で作ることもできる。金属ベース11の両側部16には、図1,2に示すように、ベース11の上面18から上方へ折れ曲がる第1係合部20と、ベース11の下面19から下方へ折れ曲がる第2係合部21とが形成されている。第1係合部20に第2係合部21を引っ掛けることで、複数のデッキプレート10を互いに連結して横方向へ並べることができる。
金属ベース11には、その上面18から上方へ突出する複数条の突条22(第1突条)が形成されている。突条22は、第1鉄筋13の横方向両側に位置し、金属ベース11上を縦方向へ延びている。それら鉄筋ユニット12毎では、横方向に並ぶそれぞれ2条の突条22が形成されている。突条22は、金属ベース11の一部分を横方向内方へ折り曲げて、ベース11の一部分をその上面18から上方へ向かって山折りし、山折りした部分においてベース11の下面19どうしを隙間なく圧接することで作られている。
突条22は、上下方向へ所定の高さ寸法Lを有し、図4,5に示すように、その側面形状が帯状を呈するとともに、図3に示しように、上方から見た形状が略線状を呈する。突条22の上下方向の高さ寸法Lに特に限定はないが、高さ寸法Lの好ましい範囲は5〜50mmである。突条22には、その上端23から金属ベース11の上面18に向かって凹む凹部24(第1凹部)が形成されている。凹部24は、金属ベース11の上面18に達することなく、ベース11の上面18から上方へ所定寸法離間している。ゆえに、金属ベース11の上面18と凹部25との間には突条22の一部分が延びている。
第1鉄筋13は、金属ベース11の上面18から上方へ所定寸法離間して縦方向へ直状に延びている。第1鉄筋13は、金属ベース11の両端部17間に配置されている。第3鉄筋15は、金属ベース11の上面18から上方へ所定寸法離間して縦方向へ直状に延びている。それら第3鉄筋15は、第1鉄筋13の下方かつ鉄筋13の横方向両側に位置するように、金属ベース11と第1鉄筋13との間であって金属ベース11の両端部17間に配置されている。
第2鉄筋14は、金属ベース11と第1鉄筋13との間に位置して上下方向へ波状に曲折(起伏)を繰り返している。それら第2鉄筋14は、第1鉄筋13を挟んで横方向へ対称型に配置されている。第2鉄筋14は、上部25および下部27と、上下部25,27の間に延びる中間部26とを有する。第2鉄筋14は、図2に示すように、上部25から下部27に向かって横方向へ末広がりを呈するように金属ベース11に対して所定角度で傾斜している。上部25は、図4に示すように、上方へ向かって弧を画き、第1鉄筋13の横方向両側に当接した状態で、第1鉄筋13にスポット溶接されている。下部27は、図3に示すように、金属ベース11の上面18と並行するように、横方向外方へ折り曲げられ、横方向外方へ向かって弧を画いている。下部27は、突条22から横方向外方へ突出し、突条22と二点で交差している。下部27のうちの突条22と交差する部分28は、突条22に形成された凹部24に嵌入しつつ、金属ベース11の上面18から上方へ所定寸法離間した状態で凹部24にスポット溶接されている。それら第2鉄筋14の中間部26には第3鉄筋15が当接し、第2鉄筋14の中間部26のうちの第3鉄筋15と交差する部分29が第3鉄筋15にスポット溶接されている。
スポット溶接では、図示はしていないが、第1〜第3鉄筋13,14,15を電極で挟み、電極に高電圧を印加して鉄筋13,14,15どうしを加熱溶融した後、それら鉄筋13,14,15を自然冷却し、鉄筋13,14,15どうしを溶接箇所において互いに溶着させる。また、第2鉄筋14の下部27のうちの突条22に交差する部分28と凹部24とを溶接するには、部分28を突条22の上に乗せた後、突条22が延びる金属ベース11の下面19に電極を配置するとともに、第2鉄筋14の上方に電極を配置する。次に、それら電極で金属ベース11と第2鉄筋14の下部27とを挟み、電極に高電圧を印加して金属ベース11に形成された突条22と第2鉄筋14の部分28とを加熱溶融した後、金属ベース11と第2鉄筋14とを自然冷却し、第2鉄筋14の部分28と凹部24とを溶接箇所において互いに溶着させる。ここで、突条22を電極で加熱すると、突条22がその上端23から金属ベース11の上面18に向かって溶け、突条22に凹部24が形成されるとともに、凹部24と部分28とが互いに溶着する。
鉄筋ユニット12では、第1〜第3鉄筋13,14,15の太さについて特に限定はなく、構築するスラブの大きさやスラブに必要な強度に合わせてそれら鉄筋13,14,15の太さを自由に設定することができる。第1〜第3鉄筋13,14,15に用いられる金属は鉄が好ましいが、鉄以外の金属を使用することもできる。また、それら鉄筋13,14,15に鉄を用いる場合は鉄筋13,14,15にメッキ等の防食処理が施されていてもよい。単位長さ(m)当たりの第2鉄筋14の曲折を繰り返す回数や金属ベース11に対する傾斜角度について特に限定はなく、曲折回数や傾斜角度を自由に設定することができる。
このデッキプレート10は、スラブを構築するために使用され、たとえば、鉄筋ユニット12を上にした状態で横梁にその両端部17を乗せ、横梁の間に架け渡した後、金属ベース11上にコンクリートを打設する。デッキプレート10は、打設されたコンクリートの重量に十分に耐えることができるから、金属ベース11の下面を支える支持部材は必要なく、支持部材の組み立てやコンクリート打設後の支持部材の解体が不要となる。また、デッキプレート10は、それら鉄筋ユニット12の張力補強機能によって鉄筋コンクリートの強度を増加させることができる。デッキプレート10は、突条22が金属ベース11の縦方向の可撓性を抑制するから、デッキプレート10にコンクリートを打設したときの縦方向の撓みや歪みを防ぐことができる。
このデッキプレート10は、横方向外方へ屈曲する第2鉄筋14の下部27が突条22と二点で交差し、第2鉄筋14の下部27のうちの突条22と交差する部分28が凹部24に嵌入しつつ、それら部分28が金属ベース11の上面18から上方へ離間した状態で凹部24に溶接されているから、第2鉄筋14の下部27と凹部24との溶接箇所が金属ベース11の上面18よりも上方となり、金属ベース11の上面18のみならず、ベース11の下面19に溶接による跡が生じることはない。デッキプレート10は、金属ベース11の下面19に溶接痕が生じることはないから、その美観が損なわれることがないのみならず、溶接痕を隠蔽するために金属ベース11の下面に別個に金属ベースを重ね合わせる必要はなく、溶接跡を消失させるための補修を金属ベース11の下面19に施す必要もない。
デッキプレート10は、第2鉄筋14の下部27が凹部25に嵌入した状態で凹部24と第2鉄筋14とが溶接されているから、第2鉄筋14の下部27が突条22に単に当接した状態で第2鉄筋14と突条22とが溶接されている場合と比較し、溶接箇所における固定強度が大きく、デッキプレート10にコンクリートを打設した際の衝撃が金属ベース11や第2鉄筋14に伝わったとしても、ベース11と第2鉄筋14とが外れることはなく、第1〜第3鉄筋13,14,15の張力補強機能によって鉄筋コンクリートの強度を確実に維持することができる。
図6,7は、他の一例として示すデッキプレート30の斜視図と、デッキプレート30の正面図とであり、図8,9は、デッキプレート30の上面図と、第2鉄筋14の下部27の一部と突条22,31の一部とを破断して示す図5と同様の拡大図とである。図6〜8では、縦方向を矢印A(図7を除く)、横方向を矢印Bで示し、上下方向を矢印Cで示す(図8を除く)。このデッキプレート30が図1のそれと異なるのは金属ベース11に第1突条22のみならず第2突条31が形成されている点であり、その他の構成は図1のデッキプレート10と同一であるから、図1と同一の符号を付すことでその他の構成の説明は省略する。
金属ベース11には、その上面18から上方へ突出する複数条の第1突条22と複数条の第2突条31とが形成されている。第1突条22は、第1鉄筋12の横方向両側に位置し、金属ベース11上を縦方向へ延びている。第2突条31は、第1鉄筋12の横方向両側かつ第1突条22の横方向外方に位置し、金属ベース11上を縦方向へ延びている。なお、第2突条31は、第1突条22の横方向内方に形成されていてもよい。それら鉄筋ユニット12毎では、横方向に並ぶ2条の第1突条22と2条の第2突条31とが形成されている。それら突条22,31は、金属ベース11の一部分を横方向内方へ折り曲げて、ベース11の一部分をその上面18から上方へ向かって山折りし、山折りした部分においてベース11の下面19どうしを隙間なく圧接することで作られている。
それら突条22,31は、上下方向へ所定の寸法を有し、図9に示すように、その側面形状が帯状を呈するとともに、図8に示しように、上方から見た形状が略線状を呈する。突条22,31の上下方向の高さ寸法Lは、5〜50mmの範囲にあることが好ましい。第1突条22にはその上端23から金属ベース11の上面18に向かって凹む第1凹部24が形成され、第2突条31にはその上端32から金属ベース11の上面18に向かって凹む第2凹部33が形成されている。第1および第2凹部24,33は、金属ベース11の上面18に達することなく、ベース11の上面18から上方へ所定寸法離間している。ゆえに、金属ベース11の上面18とそれら凹部24,33との間には突条22,31の一部分が延びている。
第2鉄筋14の下部27は、それら突条22,31から横方向外方へ突出し、それら突条22,31と二点で交差している。第2鉄筋14の下部27のうちの第1突条22と交差する部分28は、突条22に形成された第1凹部24に嵌入しつつ、金属ベース11の上面18から上方へ離間した状態で凹部24にスポット溶接されている。第2鉄筋14の下部27のうちの第2突条31と交差する部分34は、突条31に形成された第2凹部33に嵌入しつつ、金属ベース11の上面18から上方へ離間した状態で凹部33にスポット溶接されている。第2鉄筋14の下部27のうちの第2突条31に交差する部分34と第2凹部33とを溶接する手順は、第1凹部24と部分28とを溶接するそれと同一である。
このデッキプレート30は、横方向外方へ屈曲する第2鉄筋14の下部27のうちの第1突条22と二箇所で交差する部分28が第1凹部24に嵌入しつつ溶接され、さらに、横方向外方へ屈曲する第2鉄筋14の下部27のうちの第2突条31と二箇所で交差する部分34が第2凹部33に嵌入しつつ溶接されているから、金属ベース11と第2鉄筋14の下部27との溶接箇所における固定強度をより一層増加させることができる。デッキプレート30は、第1および第2凹部22,33と第2鉄筋14の下部27との溶接箇所が金属ベース11の上面18よりも上方となり、ベース11の上面18のみならず、ベース11の下面19に溶接による跡が生じることはない。デッキプレート30は、第1突条22のみならず第2突条33が金属ベース11の縦方向の可撓性を抑制するから、デッキプレート30にコンクリートを打設したときの縦方向の撓みや歪みを確実に防ぐことができる。
それら図示のデッキプレート10,30では、各鉄筋13,14,15から形成された2組の鉄筋ユニット12が金属ベース11上に並んでいるが、鉄筋ユニット12の個数を2組に限定するものではなく、金属ベース11上に3組以上の鉄筋ユニット12が形成されていてもよい。
一例として示すデッキプレートの斜視図。 図1のデッキプレートの部分破断側面図。 図1のデッキプレートの上面図。 図1のデッキプレートの側面図。 第2鉄筋14の下部の一部を破断して示す図4の拡大図。 他の一例として示すデッキプレートの斜視図。 デッキプレートの正面図。 デッキプレートの上面図。 第2鉄筋の下部の一部と突条の一部とを破断して示す図5と同様の拡大図。
10 デッキプレート
11 金属ベース
12 鉄筋ユニット
13 第1鉄筋
14 第2鉄筋
15 第3鉄筋
18 上面
19 下面
22 突条(第1突条)
23 上端
24 凹部(第1凹部)
25 上部
26 中間部
27 下部
28 部分
29 部分
30 デッキプレート
31 第2突条
32 上端
33 第2凹部
34 部分

Claims (4)

  1. 所定面積を有する金属ベースと、前記金属ベースの上面から上方へ離間して縦方向へ延びる第1鉄筋と、前記金属ベースと前記第1鉄筋との間で上下方向へ波状に曲折を繰り返しながら縦方向へ延びる一対の第2鉄筋とを備え、それら第2鉄筋が、前記第1鉄筋に対向する上部と、前記金属ベースに対向する下部と、前記上下部の間に延びる中間部とを有するデッキプレートにおいて、
    前記デッキプレートでは、前記金属ベースの上面から上方へ突出して縦方向へ延びる一対の第1突条が前記第1鉄筋の横方向両側に位置するように前記金属ベースに形成され、前記第2鉄筋の上部が前記第1鉄筋に溶接され、前記第2鉄筋の下部のうちの前記第1突条と交差する部分が該第1突条の上に乗せられた後、第1突条が延びる金属ベースの下面に電極を配置するとともに第2鉄筋の上方に電極を配置し、それら電極で金属ベースと第2鉄筋の下部とを挟み、電極に高電圧を印加して第1突条と第2鉄筋の交差する部分とを加熱溶融することで、前記第1突条がその上端から金属ベースの上面に向かって溶けて該第1突条の上端から下方へ凹む第1凹部が形成され、前記交差する部分が前記第1凹部に嵌入しつつ前記金属ベースの上面から上方へ離間した状態で該第1凹部に溶されていることを特徴とするデッキプレート。
  2. 前記デッキプレートでは、前記第2鉄筋の下部が前記金属ベースの上面と並行するように横方向外方へ屈曲して前記第1突条と二点で交差し、前記第2鉄筋の下部のうちの前記第1突条と交差するそれら部分が該第1突条の上に乗せられた後、第1突条が延びる金属ベースの下面に電極を配置するとともに第2鉄筋の上方に電極を配置し、それら電極で金属ベースと第2鉄筋の下部とを挟み、電極に高電圧を印加して第1突条と第2鉄筋の交差するそれら部分とを加熱溶融することで、前記第1突条がその上端から金属ベースの上面に向かって溶けて該第1突条の上端から下方へ凹む第1凹部が形成され、前記交差するそれら部分が前記第1凹部に嵌入しつつ前記金属ベースの上面から上方へ離間した状態で該第1凹部に溶されている請求項1記載のデッキプレート。
  3. 前記第2鉄筋が、その上部から下部に向かうにつれて横方向外方へ末広がりとなり、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の第3鉄筋が、それら第2鉄筋の中間部に配置され、前記第2鉄筋の中間部のうちの前記第3鉄筋と交差する部分が、該第3鉄筋に溶接されている請求項1または請求項2に記載のデッキプレート。
  4. 前記デッキプレートでは、前記金属ベースの上面から上方へ突出して縦方向へ延びる一対の第2突条が前記第1突条の横方向内方と横方向外方とのいずれか一方に位置するように前記金属ベースに形成され、前記金属ベースの上面と並行するように横方向外方へ屈曲する前記第2鉄筋の下部が前記第2突条と二点で交差し、前記第2鉄筋の下部のうちの前記第2突条と交差するそれら部分が該第2突条の上に乗せられた後、第2突条が延びる金属ベースの下面に電極を配置するとともに第2鉄筋の上方に電極を配置し、それら電極で金属ベースと第2鉄筋の下部とを挟み、電極に高電圧を印加して第2突条と第2鉄筋の交差するそれら部分とを加熱溶融することで、前記第2突条がその上端から金属ベースの上面に向かって溶けて該第2突条の上端から下方へ凹む第2凹部が形成され、前記交差するそれら部分が前記第2凹部に嵌入しつつ前記金属ベースの上面から上方へ離間した状態で該第2凹部に溶されている請求項2または請求項3に記載のデッキプレート。
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