JP4811859B2 - 磁気ディスク制御方法と磁気ディスク制御装置 - Google Patents

磁気ディスク制御方法と磁気ディスク制御装置 Download PDF

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本発明は、リトラクト制御方法及び磁気ディスク制御装置に関し、例えば、ハードディスクメモリ装置に適用して有効な技術に関するものである。
電源遮断時に多相DCモータコイルに発生する逆起電力により発生する交流電圧を整流した動作電圧で動作して、VCMドライバに対して磁気ヘッドをアンロードの位置に移動させるために、ボイスコイルモータに反転トルクが発生する方向に駆動するような電圧を印加するためのリバースブレーキ動作とボイスコイルの両端に回路の接地電位を与えるGNDブレーキ動作を実施可能に構成され、動作電圧が制御回路の動作下限電圧以上の所定電圧に達するとGNDブレーキに切り替える動作を複数回行うリトラクト制御回路を備えるものが特開2005−269808により提案されている。また、電源遮断時のリトラクト制御方法として予めランプの位置の届くような制御電圧を設定するために負荷の摩擦をある程度予見することで、その負荷のアップ分を制御電圧にフィードバックする方法が特開2004−79108により提供されている。ランプに衝突することをあらかじめ知ることでヘッドの速度制御を行うことで対応することが特開2001−52458より提案されている。
特開2005−269808公報 特開2004−79108公報 特開2001−52458公報
特許文献1〜3では、設定された速度制御を行いつつ安定的にヘッドをランプ位置に戻すことが難しい。仮にヘッドをランプ位置に戻すことができたとしても、ランプ位置検出機能がなく引き続きVCMドライバを間欠的に動作させる速度制御を行うものであるために異常音を発生させてしまうという問題を有する。
この発明の目的は、設定された速度制御を行いつつ安定的にヘッドをランプ位置に戻すリトラクト制御方法及び磁気ディスク制御装置を提供することにある。この発明の他の目的は、リトラクト時での異常音の発生を防止したリトラクト制御方法及び磁気ディスク制御装置を提供する。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。電源遮断に対応してVCMドライバに対して一定期間ブレーキ動作を行わせる第1ステップと上記第1ステップの後にランプ端に向けてVCMドライバを駆動する第2ステップとを有する。上記第1ステップでは、上記電源遮断に対応してディスク回転用モータで発生した逆起電圧を整流して形成された動作電圧が制御回路の下限動作電圧以上の第1電圧以上のときには上記VCMドライバにおいてリバースブレーキ動作を行わせ、上記動作電圧が上記第1電圧よりも小さく上記下限動作電圧を含んだ第2電圧以下になると上記リバースブレーキを停止させ、上記リバースブレーキの停止により上記動作電圧が上記第1電圧に回復すると上記リバースブレーキ動作を行わせるという動作を繰り返す。上記第2ステップでは、リトラクト制御電圧とVCMコイルの逆起電圧に対応した検出電圧との差分に対応した制御電圧により上記VCMドライバを動作させる。
本願において開示される発明のうち他の代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。上側パワースイッチ素子及び下側パワースイッチ素子とスピンドル出力プリドライバ部からなる出力段で磁気ディスクを回転させる多相DCモータを駆動する。VCMドライバによりヘッドアームに取り付けられた磁気ヘッドの上記磁気ディスクの記録面に対する位置制御を行うボイスコイルモータを駆動する。制御回路部は、上記スピンドル出力プリドライバ部及びVCMドライバに対してそれぞれのモータ回転制御を行う。上記制御回路部は、上記多相DCモータで発生した逆起電圧を整流して動作電圧を生成する整流回路と、上記電源遮断を検出して一定期間を計測するタイマ回路と、上記動作電圧が下限動作電圧以上の第1電圧より高いこと及び上記第1電圧よりも小さく上記下限動作電圧を含んだ第2電圧より低いことを検出する第1電圧検出手段とを有する。上記制御回路部に含まれるリトラクト制御回路は、上記タイマ回路に応答して電源遮断時から一定期間、上記第1電圧検手段の出力信号に対応して上記動作電圧が上記第1電圧以上のときには上記VCMドライバにリバースブレーキ動作を行わせる。上記第2電圧以下のときには上記リバースブレーキ動作を停止させる動作を繰り返して行わせる。上記一定期間経過後に上記タイマ回路に応答して、駆動電圧とVCMコイルの逆起電圧に対応した検出電圧との差分に対応した制御電圧により上記VCMドライバを動作させる。
設定された速度制御を行いつつ安定的にヘッドをランプ位置に戻すことができる。ヘッドがランプ位置に戻るとVCMドライバがリトラクト制御電圧に従って動作して異常音を発生させない。
図2には、この発明に係る磁気ディスク制御装置(以下、HDDという)の一実施例の全体構成図が示されている。電源端子VMVCMは、スピンドルドライバ部SPDRV、及びVCMドライバDRV1,DRV2及び昇圧回路BOSTに対して動作電圧VMVCMを供給し、制御回路部CONTはさらに電源電圧VMVCMをレギュレートされた電圧で動作される。通常動作時には上記動作電圧VMVCMは電源のパワースイッチPSWを介して電圧Vccが供給される。これに対して、HDD動作中に電源スイッチPSWが誤ってオフ状態にされたとき、あるいはHDDユニットそのものが保守点検等のためにサーバー等のシステムから抜き取られた場合等のように、HDDのスピンドルモータが回転駆動中に予期しない電源遮断等の緊急時が発生した場合、回転しているモータコイルでの逆起電力により発生した交流電圧を整流して上記制御回路部CONTの動作電圧VMVCMとして用いる。VMVCMは、説明及び理解を容易にするために電源端子及び電源電圧の両方に用いている。
上記制御回路部CONTは、特に制限されないが、上記回転しているモータコイルでの逆起電力により発生した交流電圧の整流動作を制御する同期整流制御回路とスピンドルモータSPMの回転を停止させるブレーキ制御回路と、VCMドライバを制御して磁気ヘッドをリトラクト位置に退避させるリトラクト制御回路及びスピンドルモータSPMとVCMドライバの動作を制御する制御ロジック(シーケンサ)及びタイマ回路TMとを備えている。上記電源端子VMVCMの動作電圧VMVCMは、上記昇圧回路BOSTにより昇圧電圧Vbst とされる。上記昇圧回路BOSTはチャージポンプ回路からなり、キャパシタC1に昇圧電圧Vbst を蓄える。動作電圧VMVCMに対して上記スピンドルドライバSPDRVやVCMドライバDRV1,DRV2の駆動MOSFETのしきい値電圧Vthより高くされた昇圧電圧(Vbst ≧VMVCM+Vth)を形成する。
スピンドルドライバSPDRVは、上側パワーMOSと、下側パワーMOSと、U相,V相及びW相のプリドライバから構成される。上記上側パワーMOSと下側パワーMOSは、共にNチャネル型とされ、プリドライバの動作電圧として上記昇圧電圧Vbst を用いることにより、上側パワーMOSがオン状態にされるときのゲート電圧が、ドレインに供給される上記動作電圧VMVCMに対して、しきい値電圧Vth以上に高くされるから、出力端子U,V,Wのそれぞれにはレベル損失なく上記動作電圧VMVCMがそのまま伝えられる。
電源が遮断状態では、上記スピンドルドライバSPDRVで駆動されるNチャネルMOSからなるパワースイッチMOSがオフ状態にされて、スピンドルドライバ及びVCMドライバの出力段のパワーに動作電圧VMVCMを供給する電源端子VMVCMは、パワースイッチPSWのオフ状態により電源Vccから切り離される。スピンドルモータSPMのコイルでのB−EMF(逆起電力)で発生した交流電圧は整流されてキャパシタC2に保持され、かかる整流電圧VMVCMで昇圧回路BOSTも動作させる。昇圧電圧Vbst は例えば電源端子VMVCMの整流電圧VMVCM+5Vに昇圧される。昇圧電圧Vbst は、前記のようにMOSFETのしきい値電圧Vth以上に昇圧されているため、スピンドルドライバSPDRV及びVCMドライバDRV1,DRV2で駆動される上側のNチャネルMOSM1、M3を電圧ロスなくオン状態にすることができる。
リトラクト動作中は、同期整流制御回路にてスピンドルドライバSPDRVを同期整流動作させることにより、スピンドルモータコイルでのB−EMFから動作電圧VMVCMを生成する。制御回路部CONTは、メモリなどの記憶回路を内蔵しており、後述するようなリトラクト指示値Vcmnd、同期整流/ブレーキ切り替えタイミングなどの電源遮断後に必要な各種設定値を電源遮断前にコントローラより受け取りメモリに記憶しておき、電源遮断後にはリトラクト制御回路や同期整流制御回路&ブレーキ制御回路に適切な指示を与える制御ロジックを有する。リトラクト制御回路は上記制御ロジックの指示により、VCMドライバDRV1,DRV2を制御する各種信号を生成する。同期整流制御回路&ブレーキ制御回路は制御ロジックの指示により、同期整流動作時およびブレーキ動作時のスピンドルドライバSPDRVを制御する各種信号を生成する。制御ロジックは、タイマ回路を含んでいる。
図1には、前記図2の制御回路部CONTに含まれるリトラクト制御回路の一実施例の詳細なブロック図が示されている。例えば、VCMのB−EMFは、全ての駆動MOSFETM1〜M4をオフ状態にし、VCMコイルの両端が接続される端子VCMP,VCMNの電圧をセンスアンプSAによりセンスして電圧Vbemfとして検出される。この時、サンプル/ホールド回路S/Hにより上記センスアンプSAの出力電圧Vbemfはサンプルホールドされる。アナログ指示値(リトラクト制御電圧)Vcmndと上記サンプルホールドされた電圧Vbemfとの差は、エラーアンプEAにより増幅され、駆動電圧VCTLを生成し、VCMドライバDRV1,DRV2の入力電圧を形成してVcmnd=Vbemfになるように制御される。つまり、以上のような閉ループでのアンロード制御が実施される。
電源遮断時において、上記ヘッドがどのような移動動作をしているか不定である。したがって、電源直後に上記のような閉ループでのアンロード制御が直ちに行われることの保証はない。そこで、制御ロジックLOGCにより、上記閉ループでのアンロード制御に従って磁気ヘッドの移動制御が可能となるようまずヘッドを減速させ、又は停止したと見做される状態にする。この際ヘッドの移動距離が短いことが必須で、減速中にヘッドがランプに到着したり、ヘッド端に衝突することは避けなければならない。このようにヘッドを実質的に閉ループ制御可能な状態とするため、電源直後にはブレーキ動作が実施される。電圧比較回路VC3は、駆動電圧VCTLと基準電圧Vref とを比較して上記駆動電圧VCTLの極性を検出し、その極性判定の出力信号DRVDIRによりオンする駆動トランジスタを決定する。例えば、上記電圧比較回路VC3の出力信号DRVDIRが正の場合、VCMドライバDRV1,DRV2を構成する駆動MOSFETM3、M2をオンさせるような動作状態とし、駆動MOSFETM1、M4オフさせるような動作状態にする。上記VCMコイルに流れている電流Ivcm とは逆方向の電流を流してリバースブレーキ動作を行われる。
クランプ回路VMVCMCLPは、動作は次のように行う。上記のようにヘッドを減速させるためブレーキ電流によりVCMドライバDRV1,DRV2の動作電圧VMVCMが低下する。この動作電圧VMVCMが下がり過ぎてリトラクト回路自体が動作不能となることが考えられる。この時、制御ロジックLOGCの動作電圧よりVMVCMが下がり過ぎるとリトラクトが全く制御不能となり、ヘッドが破損することが考えられる。これを避けるためVCMドライバDRV1,DRV2の動作電圧VMVCMが一定電圧Vclamp になれば、上記ブレーキ電流をカットオフさせるように動作する。この結果、VCMドライバDRV1,DRV2の動作電圧VMVCMは上記一定電圧Vclamp 以下には下がることはなく、スピンドルドライバSPDRVの逆起電圧を整流された電圧で動作電圧VMVCMが回復すれば、再度上記リバースブレーキ動作に入る。これを上記制御ロジックLOGCに含まれるタイマ回路TMの設定時間に従い一定時間行って、上記ヘッドが実質的に閉ループ制御可能な状態にする。この後に、上記閉ループでのアンロード制御が実施される。
電圧比較回路VC1,VC2は、後述するようにヘッドのランプ端到達を検出するために用いられる。電圧比較回路VC4は、前記VCMコイルで発生した逆起電圧の極性判定信号DETDIRを形成する。
図3には、図2のリバースブレーキ動作を説明するための回路図である。逆起電圧B−EMFが逆極性になった場合、VCMドライバDRV1,DRV2における駆動MOSFETM1及びM4がオン状態で逆起電圧Vbemfv が逆極性のためコイルLvcm に流れる電流Ivcm は、逆起電圧Vbemfv が正極性に比較すると大きな電流となる。いわゆるこれがリバースブレーキ電流となるのである。このブレーキ電流Ivcm を供給する電源としては、スピンドルモータコイルのインダクタス成分Lspn で発生する逆起電圧Vbemfsとなる。この逆起電圧Vbemfsからはコイルの抵抗成分Rspn のため直流的に電圧降下が生じる。このため上記動作電圧VMVCMの電圧も低下し、リトラクト制御電圧をコントロールする制御回路で誤動作を起こすことが考えられる。このため動作電圧VMVCMが低下した場合、クランプ回路VMVCMCLPの電圧比較回路VC5で検出し、MOSFETM5をオン状態にして、上記駆動MOSFETM1を強制的にオフ状態にさせる。上記駆動MOSFETM1は、プリドライバPVDにより駆動される。
図4には、上記図3のショートブレーキ動作状態を説明するための回路図である。前記図3において、MOSFETM5がオン状態になると、図4に示したようにMOSFETM1がオフ状態となり、MOSFETM4だけがオン状態となる。このため、MOSFETM4のオン状態と、オフ状態のMOSFETM2のボディーダイオードD2を通して電流Ivcm が流れてショートブレーキ状態になる。上記のようなMOSFETM1のオフ状態により動作電圧VMVCMからVCMドライバDRV1に供給される電流が停止されて、図3に示したようスピンドルモータの逆起電圧Vbemfs からの供給電流により動作電圧VMVCMが上昇することになる。電圧比較回路VC5は、ヒステリシス特性を持っており、上記検出電圧Vth+ΔVだけ高くなると、上記MOSFETM5がオフ状態にされて、再度MOSFETM1がオン状態となってリバースブレーキ状態に復帰される。この制御がタイマ回路により一定時間続けられてヘッドが停止状態又は停止状態と見做される状態にされる。
上記ブレーキ動作が終了すると、前記のように閉ループによるリトラクト動作が実施される。上記閉ループによるVCM動作制御は、上記閉ループによる動作制御期間と、VCMの回転速度を検知するために全ての駆動MOSFETM1〜M4をオフ状態にし、VCMコイルの両端が接続される端子VCMP,VCMNの電圧をセンスアンプSAによりセンスして電圧Vbemfとして検出してサンプル/ホールド回路S/Hの保持値を更新させる期間が交互に設けられて、ヘッドの移動速度がエラーアンプEAに与えられたリトラクト制御電圧Vcmndに従って制御されたものとなり、前記電源遮断等の緊急時においても、ヘッドがディスク外周部に設けられたスロープ状のランプに対して一定の低速度で退避させることが可能になる。
図5には、ランプ終端検出回路の一実施例の回路図が示されている。リトラクト動作中にヘッドがランプに到達すると、ヘッドはランプの端に達して停止することでボイスコイルモータの逆起電圧はゼロになる。そのためセンスアンプSAの出力信号もゼロになる。このとき、エラーアンプEAの働きにより、Vcmnd×Gerr(=Igerr) の電流がVCTL端子に出力される。これにより、VCTL端子は急速に充放電される。そして、VCTL端子がVthp orVthn を超えたところでクランプ回路が動作し、上記電流Igerrは全て電流Icpp またはIcpnとなる。この電流をカレントミラー回路で折り返した電流と負荷抵抗RLpまたはRLnの積で電圧が発生する。この電圧は、後段のインバータ回路(QP2、QN3)又は(QP5、QN5)を動作させる。インバータ回路(QP2、QN3)の出力信号CompPのロウレベル、又はインバータ回路(QP5、QN5)の出力信号CompNのロウレベルによりクランプ状態になったこと、即ち、ランプ端に達したことを判別することができる。前記図1の電圧比較回路VC1,VC2は、上記出力信号CompP、CompNを形成する回路に対応している。
上記出力信号CompP又はCompNのロウレベルにより、スイッチSW2をオフ状態にして開ループ状態とし、スイッチSW1をオン状態にしてエラーエンプEAをボルテージフォロワ動作させて上記クランプ制御電圧Vcmndに対応した電圧でVCMドライバを駆動して、ヘッドを上記ランプ端に押しつけるという動作を行わせる。この開ループ動作では、前記閉ループ動作のようにVCMドライバを間欠的に動作させるもので無いから異常音の発生を防止することができる。磁気ディスク装置において、リトラクト動作での制御電圧Vcmndの極性は、モータ駆動の自由度をもとせるため、制御電圧Vcmndがいずれの極性のシステムにも適合できるよう上記2通りのリトラクト制御動作にも適用できるようにされている。なお、以上のようなVCMでのリトラクト制御動作終了後、スピンドルモータ側でも、磁気ディスクの回転を停止させるために上記ドライバMOSFETの制御によってブレーキ動作が行われるものである。
図6には、この発明に係るリトラクト制御動作を説明するためのフローチャート図が示されている。ステップ(1)において、磁気ディスク装置が動作中に予期しないで電源遮断状態になると、リトラクト動作に入る。ステップ(2)において、ブレーキ動作の設定時間終了を判断し、設定時間中ならステップ(3)によりリバースブレーキ動作に入る。ステップ(4)では、例えば、前記クランプ回路VMVCMCLPの動作によってVMVCM>Vclamp の判定を行う。もしも、VMVCM>Vclamp (=YES)ならステップ(3)でのリバースブレーキ動作を継続する。VMVCM<Vclamp (No)ならステップ(5)のショートブレーキ動作に入る。ステップ(6)で前記クランプ回路VMVCMCLPの動作によってVMVCM>Vclamp の判定を行う。VMVCM<Vclamp (No)ならステップ(5)のショートブレーキ動作を継続する。VMVCM>Vclamp (=YES)ならステップ(2)での設定時間内であるならステップ(3)でのリバースブレーキ動作に復帰する。
上記のような動作をステップ(2)での設定時間内の間行う。上記設定時間が終了すると、ステップ(7)においてリトラクト動作のために設定時間終了の判定を行う。設定時間内のときにはステップ(8)において、クローズド制御によるリトラクト動作を行う。ステップ(9)でランプエンド検出が行われないときには、上記ステップ(7)に戻り、ステップ(8)でのクローズド制御によるリトラクト動作を継続する。上記ステップ(9)でのランプエンド検出か、上記ステップ(7)での設定時間終了によりステップ(10)でのオープン制御に入り、ステップ(11)でリトラクト動作終了となる。
前記図1のようなクランプ回路VMVCMCLPが存在する場合、前記ステップ(7)〜(9)でのクローズド制御中において、VMVCM<Vclamp になるとクランプ回路VMVCMCLPが動作して、強制的にVCMドライバDRV1,DRV2の電源側の駆動MOSFETM1、M3を強制的にオフ状態にするので、クローズド制御動作が中断されてスピンドルモータでの逆起電圧による動作電圧VMVCMの回復動作が行われる。そして、VMVCM>Vclamp になると上記クローズド制御によるリトラクト動作が再度実施されるものである。ステップ(7)の設定時間は、もしも何等の理由によりランプエンド検出信号が形成されないときに機能して、ランプエンドに移動したと見做して上記オープン制御に切り替えるものである。これにより、間欠的に動作することにより異常音を発生させるクローズド制御時間を短い時間に制約することにより、ユーザーにおいて耳障りな異常音として認識されるのを防止することができる。
図7には、この発明が適用される磁気ディスク装置の一実施例の概略構成図が示されている。ハードディスク記憶装置(HDD)は、スピンドルモータによって高速回転しているディスク上にヘッドよりデータを書き込み、読み出す。記憶位置(ヘッドの位置)を可変するヘッドアクチュエータであるVCM(Voice Coil Motor)を用い、ディスク上に予め記憶されたサーボ情報を信号処理ICで読み出し、マイコンを含むコントローラによって上記VCMを駆動する電流指令を発行し、それをDAC(デジタル/アナログ変換回路)を含むモータ駆動回路DRV1,DRV2によって上記VCMを駆動する帰還制御が行われる。電源遮断等の緊急時でのリトラクト動作において、ハードディスクの回転速度により浮上しているヘッドがハードディスクの記録面に接触してしまうのを回避するためにディスク外周部に設けられたスロープ状のランプへ格納させる必要がある。このとき、ランプへの衝突を防ぐ為にヘッドを一定の低速度で安定的に確実に退避させる必要がある。本願発明の適用によって、電源遮断直前の磁気ヘッドの速度、移動方向によらないで高精度で安定的なリトラクト動作制御してHDD装置としての信頼性を確保することができる。同図のモータ駆動回路は、特に制限されないが、前記図2の回路及びDACを含んで1つの半導体基板上に形成される。
図8には、この発明に係るリトラクト制御動作を説明するためのタイムチャート図が示されている。磁気ディスク装置が動作中に予期しないで電源遮断状態になると、リトラクト動作に入る。まず、逆起電圧を検出するために電源遮断後のノイズによる誤動作を回避するための無動作期間を設定し、次にブレーキモードであるステップ(1)に入る。次にステップ(2)において、閉ループ制御あるいは開ループ制御が行われる。ステップ(2)でランプエンド検出が行われるか、上記ステップ(2)での設定時間終了によりステップ(3)での開ループ制御に入り、ステップ(4)でリトラクト動作終了となる。
前記リトラクト動作するための制御電圧設定のコマンドであるVcmndやタイマ回路TMでの時間設定もプログラマブルに設定可能である。それはモータの種類や負荷の状態で設定可能であるようにするためである。この制御電圧Vcmndがプログラマブルであるため、例えば図5に示したランプエンド検出である負荷抵抗RLp、RLnもプログラマブルであることも可能である。すなわち、ボイスコイルモータの逆起電圧はゼロになり、Vcmnd×Gerr(=Igeer) の電流がVCTL端子に出力されが、Vcmnd電圧で負荷抵抗RLp、RLnの電圧ドロップが異なり、ランプ端に達したことを判別する時間の誤差が出ることも考えられる。このためランプ終端検出負荷である抵抗RLp、RLnの抵抗値はVcmndによってプルグラマブルに変化させることもできる。
リトラクト動作のシーケンスとしてまずリバースブレーキに始まり、クローズド制御を実施してランプ終端に達したという信号が検出できれば、このクローズド制御を終了し次のオープンループ制御を行う。上記ランプエンド検出ができれば、次の制御はヘッドがランプ終端に達していようが、達していないにかかわらず、オープン制御を行う。ヘッドがランプ終端に達しているのであれば、リトラクト制御終了させることも可能である。このときヘッドがランプ終端に達しているかが、問題となるがこれに対しては、同様に逆起電圧をモニターしているのでランプ終端検出と逆起電圧がゼロになっていることでランプ終端に達していると判断でリトラクト制御終了させることもできる。また、上記第1ステップに入る前の電源遮断時においてキックバック電圧が発生し、制御が正しく行われない場合が発生することが考えられる。このため上記第1ステップに入る前マスク時間を一定時間設けること事もできる。
以上本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、クランプ回路VMVCMCLP、ランプ終端検出回路の回路構成は、種々実施形態をとることができる。この発明は、リトラクト制御方法及び磁気ディスク制御装置に広く利用することができる。
図2の制御回路部CONTに含まれるリトラクト制御回路の一実施例を示す詳細なブロック図である。 この発明に係る磁気ディスク制御装置の一実施例を示す全体構成図である。 図2のリバースブレーキ動作を説明するための回路図である。 図3のショートブレーキ動作状態を説明するための回路図である。 この発明に係るランプ終端検出回路の一実施例を示す回路図である。 この発明に係るリトラクト制御動作を説明するためのフローチャート図である。 この発明が適用される磁気ディスク装置の一実施例を示す概略構成図である。 この発明に係るリトラクト制御動作を説明するためのタイムチャート図である。
符号の説明
EA…エラーアンプ、LOGC…制御ロジック、TM…タイマ回路、VC1〜VC5…電圧比較回路、VMVCMCLP…クランプ回路、S/H…サンプル/ホールド回路、DRV1,2…VCMドライバ、SA…センスアンプ、BOST…昇圧回路、SPM…スピンドルモータ、CONT…制御回路、PVD…プリドライバ、QP1〜QP5…PチャネルMOSFET、QN1〜QN5…NチャネルMOSFET、M1〜M4…駆動MOSFET、C1,C2…キャパシタ、RLp、RLn…抵抗。

Claims (4)

  1. 電源遮断に対応してVCMドライバに対して一定期間ブレーキ動作を行わせる第1ステップと、
    上記第1ステップの後にランプ端に向けてVCMドライバを駆動する第2ステップとを備え、
    上記第1ステップにおいて、
    上記電源遮断に対応してディスク回転用モータで発生した逆起電圧を整流して形成された動作電圧が制御回路の下限動作電圧以上で第1電圧以上のときには上記VCMドライバにおいてリバースブレーキ動作を行わせ、上記第1電圧以下のときにはリバースブレーキを停止させ、
    上記リバースブレーキの停止により上記動作電圧が制御回路の下限動作電圧以上で第1電圧以上の第2電圧に回復すると上記リバースブレーキ動作を行わせるという動作を繰り返し、
    上記第2ステップにおいて、
    リトラクト制御電圧とVCMの逆起電圧に対応した検出電圧により上記VCMドライバを動作させ、
    上記VCMの逆起電圧が電圧ゼロと見做される第3電圧以下になると、上記VCMコイルの逆起電圧に対応した検出電圧の帰還経路を遮断して駆動電圧指示に基づく開ループ動作によるVCMドライバの駆動を行う磁気ディスク制御方法。
  2. 上側パワースイッチ素子及び下側パワースイッチ素子とスピンドル出力プリドライバ部からなり磁気ディスクを回転させる多相DCモータを駆動する出力段と、
    ヘッドアームに取り付けられた磁気ヘッドの上記磁気ディスクの記録面に対する位置制御を行うボイスコイルモータを駆動するVCMドライバと、
    上記スピンドル出力プリドライバ部及びVCMドライバに対してそれぞれのモータ回転制御を行う制御回路部とを備え、
    上記制御回路部は、
    上記多相DCモータで発生した逆起電圧を整流して動作電圧を生成する整流回路と、
    上記電源遮断を検出して一定期間を計測するタイマ回路と、
    上記動作電圧が下限動作電圧以上の第1電圧より高いこと及び上記第1電圧より高い第2電圧を検出する第1電圧検出手段とを有し、
    上記タイマ回路に応答して電源遮断時から一定期間、上記第1電圧検手段の出力信号に対応して上記動作電圧が上記第1電圧以上のときには上記VCMドライバにリバースブレーキ動作を行わせ、上記第1電圧以下のときには上記リバースブレーキ動作を停止させる動作を繰り返して行い、
    上記一定期間経過後に上記タイマ回路に応答して、リトラクト制御電圧とVCMコイルの逆起電圧に対応した検出電圧により上記VCMドライバを動作させるリトラクト制御回路を含み、
    リトラクト制御回路は、
    上記リバースブレーキを停止させたときには、VCMドライバに対してショートブレーキ動作を行わせ、
    上記動作電圧が第1電圧以上のときには上記VCMドライバを動作させ、
    上記動作電圧が上記第1電圧よりも小さくなると上記VCMドライバの動作を停止させ、
    上記VCMドライバの動作を停止により上記動作電圧が上記制御回路部の下限動作電圧以上で第1電圧以上の第2電圧に回復すると上記VCMドライバの動作を行わせるという動作を繰り返し、
    上記VCMの逆起電圧が電圧ゼロと見做される第3電圧以下であることを検出する第2電圧検出手段を更に有し、この第2電圧検出手段の検出出力により上記VCMコイルの逆起電圧に対応した検出電圧の帰還経路を遮断して駆動電圧指示に基づく開ループ動作によるVCMドライバを動作させる磁気ディスク制御装置。
  3. 請求項2において、
    上記第2電圧検出手段は、上記リトラクト制御電圧とVCMコイルの逆起電圧に対応した検出電圧との差分に対応した制御電圧の変化を監視する回路を含む磁気ディスク制御装置。
  4. 請求項において、
    上記第1ステップに入る前に電源遮断時のキックバック電圧をマスクする時間を設けると共に、
    上記第2ステップにおいて、上記VCMの逆起電圧が電圧ゼロと見做されると、上記VCMコイルの逆起電圧に対応した検出電圧の帰還経路を遮断して駆動電圧指示に基づく開ループ動作によるVCMの駆動を行う磁気ディスク制御方法
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