JP4811778B2 - 荷重センサ内蔵型軸受及びそれを用いたハブユニット - Google Patents

荷重センサ内蔵型軸受及びそれを用いたハブユニット Download PDF

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Description

この発明は、荷重センサ内蔵型軸受及びそれを用いたハブユニットに関する。
特開2004−270844号公報 特開2004−360782号公報 特開2004−155261号公報
自動車の走行制御には種々のセンサが使用されており、例えば、路面摩擦係数、路面反力あるいはヨーレートなどを、タイヤを懸架するサスペンション機構に取り付けた荷重センサで検出し、その検出出力を、例えばアンチロックブレーキシステムや操舵系の制御に使用することが行われている。しかし、サスペンション機構を介した荷重検出には精度上必ずしも満足できないものがあるため、特許文献1〜特許文献4のごとく、タイヤホイールを取り付ける軸受ハブユニットに荷重センサを組み込み、より高精度に荷重検出する提案がなされている。
しかし、上記特許文献1〜特許文献3では、軸受外輪の外周面や、取付フランジとナックルの間に荷重センサを設けているため、センシング位置が荷重を直接支持する転動体や軌道面から遠く、精度が低い欠点があった。
本発明の課題は、軸受に付加される荷重を高精度に検出することができる荷重センサ付き軸受と、それを用いたハブユニットとを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の荷重センサ内蔵型軸受は、相対回転する2つの軌道輪の間に転動体を配した軸受の、軌道輪の少なくともいずれかに対し、その軌道面をなす領域に、転動体から軌道面に加わる荷重を検出する荷重センサを埋設したことを前提とする。この前提構成によると、転動体と接する軌道面に荷重センサを埋設しているので、転動体を介して軌道面に付加される荷重を極めて高精度に検出できる。
荷重センサを軌道輪に埋め込むための具体的な態様として、軌道輪の軌道面を含む表層部を、当該表層部を除いた残余部分をなす本体部よりも硬質の材料からなる軌道面形成部とし、該軌道面形成部との接合側表面に開口する形で本体部にセンサ収容凹部を形成し、荷重センサを収容した該センサ収容凹部の開口を塞ぐように、本体部に軌道面形成部を接合する構造を例示できる。このようにすると、荷重センサの軌道輪に対する埋め込み形態での組み付けを容易に行なうことができる。
荷重センサは、軌道面に沿って配置される圧電セラミック層を有した圧電センサとして構成することができる。この構成によると、圧電センサが軌道面に沿って配置されるので、軌道面上の荷重を偏りなく検出することが可能となる。
軸受は、軌道輪にアール状断面をなす軌道面が形成されたアンギュラコンタクト軸受として構成できる。この場合、荷重センサを該軌道面のアール形成方向に沿って配置することができる。すなわち、本発明の第一は、上記前提構成に加えて、軸受が、軌道輪にアール状断面をなす軌道面が形成されたアンギュラコンタクトラジアル軸受であり、荷重センサが軌道面の幅方向中心線に関して外輪回転軸線に近い側に偏って配置され、該荷重センサの出力に基づいて、軌道面に付与される転動体からの荷重のアキシャル方向分力を検出することを特徴とする。また、本発明の第二は、上記前提構成に加えて、軸受が、軌道輪にアール状断面をなす軌道面が形成されたアンギュラコンタクトラジアル軸受であり、荷重センサが軌道面の幅方向中心線に関して外輪回転軸線に遠い側に偏って配置され、該荷重センサの出力に基づいて、軌道面に付与される転動体からの荷重のラジアル方向分力を検出することを特徴とする。さらに、本発明の第三は、上記前提構成に加えて、軸受が、軌道輪にアール状断面をなす軌道面が形成されたアンギュラコンタクトラジアル軸受であり、荷重センサが該軌道面のアール形成方向に沿って複数箇所に配置され、該複数の荷重センサの出力に基づいて、軌道面に付加される転動体からの荷重のアキシャル方向分力とラジアル方向分力との双方を検出することを特徴とする。このようなアンギュラコンタクト軸受の構成を採用することにより、軸受に作用するラジアル方向の荷重とアキシャル方向の荷重とをバランスよく支持することができ、かつ、その軌道面のアール付与方向に沿って荷重センサを配置することで、軌道面に作用する荷重をより高感度に検出することができる。
上記構成では、軸受をアンギュラコンタクトラジアル軸受として構成することができる。また、本発明のハブユニットは、アンギュラコンタクトラジアル軸受として構成された上記荷重センサ内蔵型軸受と、該荷重センサ内蔵型軸受の内輪と一体回転可能に設けられ、車軸と一体回転するハブ本体と、該ハブ本体の外周面からラジアル方向外向きに突出するホイール取付部とを有するハブとを備えたことを特徴とする。この場合、荷重センサを軌道面の幅方向中心線に関して外輪回転軸線に近い側に偏って配置しておけば、該荷重センサの出力に基づいて、アール状軌道面に付与される転動体からの荷重のアキシャル方向分力を検出することができる。すなわち、従来の荷重センサつきハブユニット等において直接検出が難しかった荷重のアキシャル方向分力を、荷重センサの検出出力の軌道回転軸線方向の投影成分から極めて容易に測定できる。他方、荷重センサを軌道面の幅方向中心線に関して外輪回転軸線から遠い側に偏って配置しておけば、荷重センサの出力に基づいて、アール状軌道面に付加される転動体からの荷重のラジアル方向分力を検出することもできる。具体的には、荷重センサの検出出力の軌道半径軸線方向への投影からラジアル方向分力を算出することができる。
また、荷重センサを該軌道面のアール形成方向に沿って複数箇所に配置することも可能である。この場合、軌道回転軸線に近い側に位置する荷重センサはアキシャル方向分力が大きく表れ、軌道回転軸線から遠い側に位置する荷重センサはラジアル方向分力が大きく表れる。従って、上記複数の荷重センサの出力に基づいて、アール状軌道面に付加される転動体からの荷重のアキシャル方向分力とラジアル方向分力との双方を、高精度に検出することが可能となる。
上記本発明のハブユニットにおいては、荷重センサ内蔵型軸受の軌道輪の外輪側を非回転とし、該外輪の軌道面に荷重センサを埋設した構造とすることができる。非回転となる外輪側に荷重センサが取り付けられるので、荷重センサからの出力取出が容易となる利点がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である荷重センサ内蔵型軸受(以下、単に「軸受」ともいう)5を用いたハブユニット6の一例を断面構造にて示すものである。該ハブユニット6は、車軸2の先端部外周面に取り付けられる筒状のハブ本体4bと、該ハブ本体4bの外周面からラジアル方向外向きに突出するホイール取付部4aとを有するハブ4を有する。また、軸受5は、ホイール取付フランジ4aよりも車体インナ側において、ハブ本体4bに一体回転可能に設けられる内輪5aと、該内輪5aのラジアル方向外側において自動車側の取付ベース3に対し非回転かつアキシャル方向の位置が固定に配置される外輪5bと、それら内輪5aと外輪5bとの間に配置される複数の転動体5cとを備える。ホイール取付フランジ4aの車体アウタ側主表面には、タイヤホイール302とブレーキディスク301が取り付けられる。符号8は、ホイール取付ボルトである。本図のハブユニット6は、自動車の従動輪側に使用されるものであり、ハブ本体4bが中実部材とされ、車軸に兼用されている。
図1の構成において、軸受5はアンギュラコンタクトラジアル軸受として構成され、具体的には複列外向きアンギュラ玉軸受からなる。ハブ本体4bの外周には、単列用の内輪5a(他方の内輪はハブ本体4bの外周面を軌道面とする形で、これと一体化されている)と、二列の軌道溝を有する外輪5bと、二列で配設される複数の玉(転動体)5cと、二つの冠形保持器5d、5dとを備えている。ハブ本体4bの外周面には、ラジアル方向に突出する形で、内輪5aの自身に対するアキシャル方向の相対移動を規制する内輪規制部4dが形成されている。この内輪規制部4dは、ハブ本体の外周面に形成された環状の切欠部の内壁部である。
ハブ4には、アキシャル方向にて車体インナ側の端面(以下、後端面ともいう)に被検出部4eが形成され、非回転の外輪5bの車体インナ側後端部には、変位検出部との間にアキシャル方向に空間を生じた形でこれを覆うカバー70が設けられている。センサカバー70は、外輪5bの車体インナ側の開口部に嵌合する形態で設けられている。外輪5bのアキシャル方向後端部(あるいはインロウ部)5mは、外輪取付部となる車軸ケース3の外輪収容孔3hの内側に挿入されている。外輪5bの外周面にはハブ取付フランジ5fがラジアル方向に突出形成されており、該ハブ取付フランジ5fを車軸ケース3の外輪収容孔3hの周縁部に当接させることにより、該外輪5bの車軸ケース3に対するアキシャル方向の相対移動が規制されている。ハブ取付フランジ5fには外輪締結部5eが一体化されており、これにボルト挿通孔5hが貫通形成されている。そして、該ボルト挿通孔5hを経て車軸ケース3側に締結部材をなす外輪締結ボルト5tがねじ込まれ、外輪5bが車軸ケース3に取り付けられる。
次に、ハブユニット6は、上記のごとく軸受5の軌道輪の外輪5b側を非回転とされ、該外輪5bの軌道面5nをなす領域に、玉(転動体)5cから軌道面5nに加わる荷重を検出する荷重センサ151,152が埋設されている。図2に示すように、外輪5bの軌道面5nを含む表層部が、当該表層部を除いた残余部分をなす本体部172mよりも硬質の材料からなる軌道面形成部172とされている。本体部172mは、例えば機械構造用炭素鋼や低合金鋼からなり、軌道面形成部172は軸受鋼、肌焼き鋼あるいはセラミック材料からなる。
軌道面形成部172との接合側表面に開口する形で本体部172mにはセンサ収容凹部170が形成され、荷重センサ151,152を収容した該センサ収容凹部170の開口を塞ぐように、本体部172mに軌道面形成部172が接合されている。本実施形態では、センサ収容凹部170の開口周縁部に軌道面形成部172が溶接層171を介して接続されている。溶接層171はろう材層とすることもできるし抵抗溶接層とすることもできる。また、接着剤層や拡散接合層など、溶接層以外の接合層を使用することもできる。軌道面形成部172の焼入れ処理は、溶接層171の形成前に行っても形成後に行ってもいずれでもよいが、前者の場合は、プロジェクション溶接など溶接層171の形成領域近傍に抵抗発熱が集中し、軌道面の焼入れ組織にその熱影響がなるべく及ばないように配慮する必要がある。他方、後者の場合は、溶接後に焼入れ処理を行なうことになり、埋設された荷重センサ151,152の耐熱構造に配慮する必要がある。
図2に示すように、荷重センサ151,152は、軌道面5nに沿って配置される圧電セラミック層を有した圧電センサとして構成されている。図3は、荷重センサ151,152の詳細構造の一例を示す断面模式図である。荷重センサ151,152は、共通の基板155の第一主表面に一体的に形成されたセンサモジュール150として構成されている。基板155は例えば可撓性を有する樹脂基板であるが、銅等の金属からなる金属基板本体の第一主表面を絶縁用のセラミックコーティング層(例えばアルミナないしシリカからなる)で覆ったものとして構成してもよい。
荷重センサ151,152の組は、図7に示すように、外輪の周方向に沿って所定の間隔で複数個所に配置される。例えばラジアル荷重を測定する場合は、上記のどの荷重センサ151,152の組がより大きな荷重を検出しているかに応じて、例えば上下方向の力(路面反力)と前後方向の力(路面摩擦)とを区別して検出することも可能である。なお、図8に示すように、内側の荷重センサ151と外側の荷重センサ152とを、位相を互いにずらせて配置するようにしてもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように、2列の転動体5cに対するそれぞれの軌道面5nに荷重センサ151,152を配置している。これにより、例えば、アキシャル方向荷重検出の場合は、どちらの軌道面5nの荷重センサ151,152がより大きな出力を示しているかによって、アキシャル方向荷重の向きを判別することも可能である。
各荷重センサ151,152は同一の積層構造を有し、第一電極161、圧電セラミック層162(チタン酸鉛などのペロブスカイト型強誘電性酸化物にて構成できる)及び第二電極163が基板155側からこの順序で積層されたものであり、圧電セラミック層162の周縁部は、第一電極161と第二電極163とを絶縁する補助絶縁層164(絶縁セラミックからなる)で覆われている。圧電セラミック層162は、高周波スパッタリング等の気相成膜法やゾル−ゲル法などの化学溶液成膜法にて形成できる。電極161,162は化学めっきあるいは蒸着等の気相成膜法により形成できる。各荷重センサ151,152の第一電極161及び第二電極163からは、基板155の第一主表面上を引き回される形で信号取出用のリードパターン165,165が延出しており、その末端部は導体ビア167により基板155の第二主表面側の出力取出端子168に導通している。基板155の第一主表面側は、荷重センサ151,152とともに、高周波スパッタリング等で形成された保護用セラミック層169により覆われている。
図4に示すように、上記のセンサモジュール150は基板155を凹部170内に、その底面に追従変形させる形で配置し、さらに軌道面形成部172を重ねて溶接部171を形成する。図2に示すように、センサモジュール150の出力取出端子168からは、凹部170に一端が連通する形で外輪5bのラジアル方向に貫通形成された出力取出孔174から出力ケーブル174を介して荷重センサ151,152の出力が取り出される。
図5は、外輪5bの軌道面5nを、外輪5bの中心軸線を含む平面で切断した断面の拡大模式図である。荷重センサ151,152は、該軌道面5nのアール形成方向に沿って複数箇所に、本実施形態では2箇所に配置されている。いずれの荷重センサ151,152も、アールに沿う向きの合計荷重がその出力に反映されることになる。図1に示すように、荷重センサ151は、アール形成された軌道面5nの幅方向中心線Xに関し、外輪5bの回転軸線Uに近い側に配置されている。また、荷重センサ152は、アール形成された軌道面5nの幅方向中心線Xに関し、外輪5bの回転軸線Uから遠い側に配置されている。
荷重センサ151は外輪5bの回転軸線に近くなるように偏って配置することで、ハブ本体4b(車軸)に作用するアキシャル荷重を優先的に検出することができる。一方、荷重センサ152は外輪5bの回転軸線から遠くなるように偏って配置されることで、ハブ本体4b(車軸)に作用するラジアル荷重を優先的に検出することができる。図5に示すように、上記断面における軌道面5cの曲率半径中心Oを原点として定め、該原点Oから各荷重センサ151,152を見込む角度区間の中央に代表荷重作用点A1,A2を定め、便宜的に、荷重センサ151の検出する総荷重P1がA1に、荷重センサ152の検出する総荷重P2がA2に集中していると考える。原点Oを通って外輪回転軸線と平行な基準線を定めたとき、A1の角度位置をθ1、A2の角度位置をθ2として、荷重センサ151が検出するアキシャル荷重PA1はP1cosθ1であり、荷重センサ152が検出するラジアル荷重PR2はP2sinθ2である。これらを各々、アキシャル荷重及びラジアル荷重の測定値として使用してもよいが、本実施形態では、荷重P1のラジアル方向分力PR1と、荷重P2のアキシャル方向分力PA2を、各々上記のアキシャル荷重及びラジアル荷重に加算して出力するようにしている。すなわち:
アキシャル方向荷重 P=P1cosθ1+P2cosθ2 ‥(1)
ラジアル方向荷重 P=P1sinθ1+P2sinθ2 ‥(2)
上記の演算に基づいて、アキシャル方向荷重及びラジアル方向荷重の出力を発生させるアナログ演算回路の一例を、図6の回路図に示す。圧電センサからなる荷重センサ151及び荷重センサ152の電荷出力は、各々チャージアンプ201A,201Bで電圧変換され、増幅器202A及び202Bを経て、入力抵抗R1〜R4及び帰還抵抗RF1,Rf2により設定される重みゲインが、上記cosθ1、cosθ2、sinθ1及びsinθ2に相当する値に調整されたアナログ加算器203A,203Bに入力され、上記(1)(2)式に対応した出力を得るようにしている。
なお、上記の演算原理では代表荷重作用点A1,A2を固定に定めているが、アキシャル荷重が優勢になる場合は、軌道面上の荷重中心は外輪回転軸線に近づく方向に移動し、ラジアル荷重が優勢になる場合は逆に遠ざかる方向に移動する。これを反映した形で、より高精度にアキシャル荷重ないしラジアル荷重を検出するには、軌道面のアール形成方向に配置する荷重センサの数をさらに増やすことが有効である。他方、荷重センサの数を2個のままとする場合は、アキシャル荷重が優勢になる場合は荷重センサ151の出力が大となり、ラジアル荷重が優勢になる場合は荷重センサ152の出力が大となるから、荷重センサ151の出力と荷重センサ152の出力とのバランスに応じて、代表荷重作用点A1,A2の位置、つまり、上記cosθ1、cosθ2、sinθ1及びsinθ2の値を適宜補正して演算することも有効である。この場合、図6のアナログ加算器203A,203Bはゲイン可変に構成しなければならないが、マイコンを用いたソフトウェア演算部で置き換えれば構成をより単純化できる。
なお、アキシャル方向荷重を主体に測定したい場合は、図9に示すように、外輪回転軸線に近い側の荷重センサ151だけを設けるようにしてもよいし、逆にラジアル方向荷重を主体に測定したい場合は、外輪回転軸線から遠い側の荷重センサ152だけを設けるようにしてもよい。また、図10に示すように、荷重センサ153をアール状断面の軌道面5nの幅方向中央位置に設けることも可能である。
本発明の変位センサ付きハブユニットの一実施形態を示す断面図。 荷重センサの埋設構造の一例をより詳細に示す断面図。 荷重センサを基板に組み付けたセンサモジュールの一例を示す断面図及び部分平面図。 図3のセンサモジュールを外輪に組み込む工程の説明図。 荷重センサによるアキシャル荷重とラジアル荷重の検出原理を説明する図。 図5に対応する出力を得るための回路の一例を示す図。 外輪の周方向における荷重センサの第一配置例を示す平面模式図。 外輪の周方向における荷重センサの第二配置例を示す平面模式図。 外輪の軌道面のアール形成方向に単一の荷重センサを配置する例を示す断面模式図。 外輪の軌道面のアール形成方向に単一の荷重センサを配置する別例を示す断面模式図。
符号の説明
4 ハブ
4a ホイール取付部
4b ハブ本体
4e 被検出部(車体インナ側端面)
5 軸受
5a 内輪
5b 外輪
5c 転動体
5n 軌道面
151,152 荷重センサ
162 圧電セラミック層
170 センサ収容凹部
172 軌道面形成部

Claims (7)

  1. 相対回転する2つの軌道輪の間に転動体を配した軸受の、前記軌道輪の少なくともいずれかに対し、その軌道面をなす領域に、前記転動体から前記軌道面に加わる荷重を検出する荷重センサを埋設し
    前記軸受は、前記軌道輪にアール状断面をなす軌道面が形成されたアンギュラコンタクトラジアル軸受であり、前記荷重センサが前記軌道面の幅方向中心線に関して外輪回転軸線に近い側に偏って配置され、該荷重センサの出力に基づいて、前記軌道面に付与される前記転動体からの荷重のアキシャル方向分力を検出することを特徴とする荷重センサ内蔵型軸受。
  2. 相対回転する2つの軌道輪の間に転動体を配した軸受の、前記軌道輪の少なくともいずれかに対し、その軌道面をなす領域に、前記転動体から前記軌道面に加わる荷重を検出する荷重センサを埋設し、
    前記軸受は、前記軌道輪にアール状断面をなす軌道面が形成されたアンギュラコンタクトラジアル軸受であり、前記荷重センサが前記軌道面の幅方向中心線に関して外輪回転軸線に遠い側に偏って配置され、該荷重センサの出力に基づいて、前記軌道面に付与される前記転動体からの荷重のラジアル方向分力を検出することを特徴とする荷重センサ内蔵型軸受。
  3. 相対回転する2つの軌道輪の間に転動体を配した軸受の、前記軌道輪の少なくともいずれかに対し、その軌道面をなす領域に、前記転動体から前記軌道面に加わる荷重を検出する荷重センサを埋設し、
    前記軸受は、前記軌道輪にアール状断面をなす軌道面が形成されたアンギュラコンタクトラジアル軸受であり、前記荷重センサが該軌道面のアール形成方向に沿って複数箇所に配置され、該複数の荷重センサの出力に基づいて、前記軌道面に付加される前記転動体からの荷重のアキシャル方向分力とラジアル方向分力との双方を検出することを特徴とする荷重センサ内蔵型軸受。
  4. 前記軌道輪の軌道面を含む表層部が、当該表層部を除いた残余部分をなす本体部よりも硬質の材料からなる軌道面形成部とされ、該軌道面形成部との接合側表面に開口する形で前記本体部にセンサ収容凹部が形成され、前記荷重センサを収容した該センサ収容凹部の開口を塞ぐように、前記本体部に前記軌道面形成部が接合されてなる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の荷重センサ内蔵型軸受。
  5. 前記荷重センサが、前記軌道面に沿って配置される圧電セラミック層を有した圧電センサからなる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の荷重センサ内蔵型軸受。
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の荷重センサ内蔵型軸受と、該荷重センサ内蔵型軸受の内輪と一体回転可能に設けられ、車軸と一体回転するハブ本体と、該ハブ本体の外周面からラジアル方向外向きに突出するホイール取付部とを有するハブとを備えたことを特徴とするハブユニット。
  7. 前記荷重センサ内蔵型軸受の軌道輪は外輪側が非回転とされ、該外輪の軌道面に前記荷重センサが埋設されてなる請求項6記載のハブユニット。
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