JP4811632B2 - 3次元共焦点顕微鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、3次元共焦点顕微鏡システムに関し、詳しくは、マイクロPIV(Particle Image Velocimetry:粒子画像流速測定法)に用いられる3次元共焦点顕微鏡システムの改良に関するものである。
共焦点顕微鏡は、試料を薄切片にすることなくスライス画像が得られ、そのスライス画像から試料の正確な3次元立体像を構築できるので、生物やバイオテクノロジーなどの分野における生きた細胞の生理反応観察や形態観察あるいは半導体市場におけるLSIの表面観察などに使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−72102号公報
図5は特許文献1に記載の共焦点顕微鏡の構成図である。ビデオカメラ1、共焦点スキャナ2、顕微鏡3、アクチュエータ4および対物レンズ5は、同じ光軸上に配置されている。共焦点スキャナ2は、多数のピンホールを持つニポウディスクと、それに対応するマイクロレンズアレイを有するもので、シンプルな光学系から成るニポウディスク方式を採用したコンパクトなアドオンタイプである。
この共焦点スキャナ2は顕微鏡3のカメラポートに取り付けられる。共焦点顕微鏡は、レーザ光を使用して、対物レンズ5、アクチュエータ4および顕微鏡3を経由して、試料の像を共焦点スキャナ2に入力する。共焦点スキャナ2は、試料の共焦点画像を得て、ビデオカメラ1に入力する。
図6は、図5の共焦点顕微鏡が取り扱う各種信号のタイムチャートである。ビデオカメラ1は、共焦点画像をビデオ信号101に変換し、共焦点スキャナ2、同期インターフェイスボックス9の信号入力端子および画像処理装置6の画像入力端子にビデオ信号101を入力する。共焦点スキャナ2は、ビデオ信号101に同期して、ニポウディスクの回転同期制御を行う。
同期インターフェイスボックス9は、ビデオ信号101の偶数側パルス列または奇数側パルス列の何れか一方を抽出し、内部A信号を作成する。任意波形発生器7は、Hレベルのパルス信号であるトリガ信号102を発生し、同期インターフェイスボックス9のトリガ入力端子に入力して、焦点面の走査の開始タイミングに利用する。
同期インターフェイスボックス9は、トリガ信号102の立下りに同期して、内部B信号を作成する。内部B信号は、Hレベルのパルス幅時間が35msec程度であり、ビデオカメラ1のビデオレートの時間に比して若干長いパルス信号である。同期インターフェイスボックス9は、内部A信号の反転信号と内部B信号とを論理積演算することにより、開始信号103を発生し、画像処理装置6および任意波形発生器7の同期入力端子に入力する。
画像処理装置6は、同期入力端子からの開始信号103の立上りに同期して、ビデオ信号101を画像データに変換し記録するキャプチャを開始する。同期インターフェイスボックス9は、信号入力端子からのビデオ信号101に基づいて、共焦点スキャナ2によるニポウディスクの回転同期制御、画像処理装置6によるビデオ信号の取得の開始タイミング、および光学制御系による対物レンズの焦点位置の走査開始のタイミングを全て同期させる。
任意波形発生器7は、開始信号103の立上りに同期して、光学制御系による対物レンズ5の焦点位置の走査を開始する。任意波形発生器7は、走査信号104を発生し、コントローラ8に入力する。走査信号104は、LレベルからHレベルまで一定時間で直線的に増加するノコギリ波状の信号である。コントローラ8は、走査信号104をアクチュエータ4に入力する。アクチュエータ信号105は実際のアクチュエータの位置信号であり、伸びきってから一気に原点に戻ったあとにオーバーシュートがあり、この間は不感帯となる。
アクチュエータ4は、顕微鏡3の対物レンズレボルバーと対物レンズ5との間に取り付けられ、ピエゾ駆動により走査信号104のレベルに比例して画像の焦点方向の長さが変化し、対物レンズ5の焦点位置を制御する。共焦点顕微鏡は、走査信号104に基づいて、焦点面を走査することにより、試料のスライス画像を取得する。
このような構成によれば、ニポウディスクの回転同期制御、画像処理装置によるビデオ信号の取得の開始タイミングおよび光学制御系によるレンズの焦点位置の走査開始のタイミングが、すべてビデオ信号に同期することにより、共焦点画像の位置精度が向上し、複数のスライス画像を取得する際に個々の取得時間のバラツキがなくなるので、信頼性の高いスライス画像が得られる。
一方、化学工業をはじめとする様々な工業の分野に適用される技術としてマイクロ流路が知られている。マイクロ流路とは、極微量の液体やガスなどを流す微小な流路であって、例えばY字形状で2つの別々の入口から異なる液体または異なるガスなどを流入させると流路内で混合し、これら液体やガスの流れや反応が制御される。
上述の3次元共焦点顕微鏡システムは、このマイクロ流路を測定対象とすることが可能で、マイクロ流路の3次元解析に用いる画像を取得する。これにより、マイクロ流路における高精度なPIV(Particle Image Velocimetry(粒子画像流速測定法))が可能になる。
PIVとは、時間差撮影された2枚の粒子画像から粒子の移動量(流速)を測定するものとして知られている。このPIVを用いてマイクロ流路内の流速を測定することは、マイクロPIVと呼ばれている。
このようなマイクロPIVでは、例えば微小流路内に直径1μm程度の蛍光ビーズを流し、その蛍光ビーズの時間差撮影を行い流速測定を行うものがある。このため蛍光顕微鏡に、前述した3次元共焦点顕微鏡システムを使うことで、微小流路について数μm幅で光軸方向のスライス画像を取得することができる。これにより、マイクロ流路内の3次元画像解析を行うことができ、マイクロ流路内の様々な深さの蛍光ビーズを鮮明に撮像でき精密なマイクロPIVを行うことができる。
しかしながら、マイクロPIVの3次元解析を行う場合、通常、試料に対して対物レンズの焦点位置を移動させながら同じ焦点位置で連続して2枚の画像を取得する。マイクロPIVの解析を正確に行うには、この2枚の画像を取得する際、撮像位置が同じ高さにあることが重要であり、撮像面が異なった高さの2枚の画像で解析を行った結果は信頼性に欠けるという問題があった。
本発明は、このような従来の共焦点顕微鏡システムが有していた問題を解決しようとするものであり、アクチュエータの正確な位置情報を用いてマイクロPIVに用いる画像を同一焦点位置で取得するようにした3次元共焦点顕微鏡システムを実現することを目的とするものである。
本発明は次の通りの構成になった3次元共焦点顕微鏡システムである。
(1)顕微鏡を介してマイクロ流路のスライス像を共焦点画像として取得する共焦点スキャナと、
前記共焦点画像の画像データを出力するビデオカメラと、
前記顕微鏡の対物レンズの焦点位置を光軸方向に移動するアクチュエータと、
このアクチュエータを介して前記対物レンズを光軸方向に走査するための走査波形信号を発生する制御と、
前記ビデオカメラで取得した少なくとも2枚の画像データに基づき前記マイクロ流路内の流体の速度を算出する画像処理部と、
を備えた3次元共焦点顕微鏡システムであって、
前記アクチュエータから出力される位置信号に基づいて、前記対物レンズの同一焦点位置で前記少なくとも2枚の画像データを取得し、
前記少なくとも2枚の画像データの取得時に、前記アクチュエータの位置の変化が予め設定した範囲を超えたか否かを判断し、その判断結果に基づいて前記走査波形信号を補正する補正手段を有し、
前記走査波形信号は、ステップ状波形であって、
前記補正手段は、前記ステップ状波形のステップ部の長さを、画像取込周期の4倍以上に補正し、
前記画像処理部は、前記ステップ部の1ステップの間に前記ビデオカメラで取得した画像データのうち、最初と最後の前記画像取込周期に取得した画像データを含まない前記少なくとも2枚の画像データに基づき前記マイクロ流路内の流体の速度を算出する、
ことを特徴とする3次元共焦点顕微鏡システム。
(2)顕微鏡を介してマイクロ流路のスライス像を共焦点画像として取得する共焦点スキャナと、
前記共焦点画像の画像データを出力するビデオカメラと、
前記顕微鏡の対物レンズの焦点位置を光軸方向に移動するアクチュエータと、
このアクチュエータを介して前記対物レンズを光軸方向に走査するための走査波形信号を発生する制御部と、
前記ビデオカメラで取得した少なくとも2枚の画像データに基づき前記マイクロ流路内の流体の速度を算出する画像処理部と、
を備えた3次元共焦点顕微鏡システムであって、
前記アクチュエータから出力される位置信号に基づいて、前記対物レンズの同一焦点位置で前記少なくとも2枚の画像データを取得し、
前記少なくとも2枚の画像データの取得時に、前記アクチュエータの位置の変化が予め設定した範囲を超えたか否かを判断し、その判断結果に基づいて前記走査波形信号を補正する補正手段を有し、
前記走査波形信号は、三角状波形であって、
前記補正手段は、前記少なくとも2枚の画像データの取得時に、前記アクチュエータの位置の変化が予め設定した範囲内になるような、画像取込周期の4倍以上の長さのスロープをもった三角状波になるように補正し、
前記画像処理部は、前記アクチュエータの位置の変化が予め設定した範囲にある間に前記ビデオカメラで取得した画像データのうち、最初と最後の前記画像取込周期に取得した画像データの少なくともいずれか一方を含む前記少なくとも2枚の画像データに基づき前記マイクロ流路内の流体の速度を算出する、
ことを特徴とする3次元共焦点顕微鏡システム。
本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1に記載の発明によれば、アクチュエータの位置を常にモニタし、アクチュエータの正確な位置情報を用いて対物レンズの走査波形を補正することで、マイクロPIVに用いる2枚の画像を同一焦点位置で取得できるようになり、正確なマイクロPIV解析を行うことが可能となった。
請求項に記載の発明によれば、走査波形を三角波にすることにより、取得したすべての画像を使ってマイクロPIV解析が行える。従って、画像を捨てることが無く効率よくマイクロPIV解析を行うことができる。三角波であるため厳密には常に画像取得時の高さ変化してしまうが、許容される範囲の変化であれば測定時間が短縮できる。
以下図面を用いて本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係る3次元共焦点顕微鏡システムの一実施例を示す構成図である。
図1において、高速カメラ1aは、例えば1000枚/秒の高スピードで画像データを取得する。共焦点スキャナ2aは、従来技術で説明したものと同様のニポウディスク方式であり、多数のピンホールを持つニポウディスクと、それに対応するマイクロレンズアレイを有する。
この共焦点スキャナ2aは蛍光顕微鏡3aのカメラポートに光路22を介して取り付けられ共焦点顕微鏡が構成される。共焦点顕微鏡は、レーザ光を使用して、対物レンズ5a、アクチュエータ4aおよび蛍光顕微鏡3を経由して、試料20の蛍光像を共焦点スキャナ2aに入力する。共焦点スキャナ2aは、試料20の共焦点画像を得て、光路23を介してその共焦点画像を高速カメラ1aに入力する。高速カメラ1a、共焦点スキャナ2aおよび蛍光顕微鏡3は支持台21に設置されている。
レーザ光源24は、ファイバ25を介して共焦点スキャナ2aに試料20の共焦点画像を得るための蛍光励起用のレーザ光を供給する。試料20はマイクロ流路であり、ステージ26に固定される。ステージ26はステージ支持部27に取り付けられている。マイクロ流路内の液体やガスなどは、外部からの加圧または吸引などにより、マイクロ流路内を流れる。この中に蛍光ビーズを入れておき、その共焦点画像を共焦点顕微鏡で取得する。
同期信号制御器10は、高速カメラ1aから出力される垂直同期信号を受けて、これを基に各種のトリガ信号を生成する。
波形発生器7aは、同期信号制御器10からの走査波形発生トリガ信号を受信すると、あらかじめパーソナルコンピュータ28(以下PC28という)の波形計算部11から送られ記憶した走査波形を発生して、アクチュエータドライバ12へ送る。
波形計算部11は、試料20を観察する際の対物レンズ5aの走査周期と光軸方向の走査距離から、ステップ波形(段階的に増加して元のレベルにもどる波形)を計算によって求め、それを走査波形として波形発生器7aに出力する。
アクチュエータドライバ12は、波形発生器7aから出力される走査波形信号に基づいて、アクチュエータ4aを駆動するための駆動信号を発生する。
このアクチュエータ4aを介して対物レンズ5aを光軸方向に走査するための走査波形信号を発生する部分が制御部である。
アクチュエータ4aは、蛍光顕微鏡3aの対物レンズレボルバーと対物レンズ5aとの間に取り付けられ、ピエゾ駆動により走査信号のレベルに比例して画像の焦点方向の長さが変化し、対物レンズ5aの焦点位置を制御する。つまり、波形発生器7aの出力波形に従って対物レンズ5aが光軸方向に走査される。
これにより、試料20の光軸方向のスライス画像が高速カメラ1aにより取得される。
また、アクチュエータ4aには、自身の位置をセンシングする位置センサ(図示せず)が設けられている。この位置センサが位置信号を出力してアクチュエータドライバ12aにフィードバックすることにより、アクチュエータ4aの位置制御が行われる。
PC28の画像処理部6aは、対物レンズ5aの走査開始に同期して高速カメラ1aからの画像データが入力され、試料20の断面スライス像を連続的に取得する。また、PC28の画像処理部6aは高速カメラ1aから入力された少なくとも2枚の画像データを用いてマイクロPIV解析を行い、マイクロ流路内の流体の速度を算出する。
ここで、走査波形の補正前の画像取込とアクチュエータの位置制御について説明する。
図2は、走査波形の補正前の画像取込周期とアクチュエータの位置制御の関係を示すタイムチャートである。マイクロPIVを行うために、対物レンズ5aの走査波形(b)のステップ部(平らな部分)の長さを画像取込周期(垂直同期信号周期)(a)の2倍である時間t1にして試料20のスライス画像を2枚取得する。
しかし、一般的な特性として、通常アクチュエータ4aは走査波形の信号に対して応答が遅延して図2(c)に示すようにその位置変化は滑らかな階段状になる。図2の破線で区切られた区間(1),区間(2)で示した時間帯は2枚の画像の露光時間(取得時間)を示し、露光している間にアクチュエータ4aの高さが変化して、結果的に2枚の画像が試料20の同じ高さで取得されたものではなくなる。
この問題を解決するため、図1に示すように、アクチュエータドライバ12は、アクチュエータ4aの位置信号をそのまま出力し、正確なアクチュエータ4aの位置(対物レンズ5aの焦点位置)を常にPC28に送りフィードバックする。PC28は、A/D変換ボード(図示せず)を備え、その位置信号をA/D変換し、高速カメラ1aが露光(画像取得)している間、アクチュエータの位置が変化しているかどうかをモニタする。
そして、高速カメラ1aが2回の露光中にアクチュエータの位置変化がなくなる(または予め設定した値以下になる)まで、段階的に変化する走査波形のステップ部(平らな部分)の時間を長くする。なお、ステップ部の長さは、試料20の同じ高さで2枚の画像が取れるように、必要最小限にし、最適化する。
このような構成の動作を、図3に示す各信号のタイムチャートを参照して説明する。
図3は、図1に記載の3次元共焦点顕微鏡システムで取り扱われる各信号のタイムチャートである。
高速カメラ1aから、同期信号制御器10に垂直同期信号(a)が送られると、信号制御器10では、この垂直同期信号を基に共焦点スキャナ2aへニポウディスクの回転同期制御を行う同期信号を送ると共に、各種トリガ信号すなわち画像取込トリガ信号(b)、走査波形発生トリガ信号(d)を生成する。
同期信号制御器10では、PC28から画像取込開始信号を受信すると、画像取込開始信号がLOWになった後の最初の垂直同期信号に同期した走査波形発生トリガ信号(d)を波形発生器7aへ送ると共に、垂直同期信号に同期した画像取込トリガ信号(b)を高速カメラ1aへ送る。波形発生器7aは走査波形発生トリガ信号(d)に同期して走査波形(e)を出力する。なお、画像取込開始信号は、操作者によりPC28から任意のタイミングで信号制御器10に入力する信号であり、そのパルス幅は垂直同期信号の周期の2倍以上である。
高速カメラ1aは、画像取込トリガ信号(b)を受信した後、画像取込周期(c)に示すように所定の枚数の画像データをカメラ内に取り込みPC28に出力する。
高速カメラ1aは、内部メモリに画像データを格納していき、メモリ内が一杯になったら最古のデータ上に最新のデータを上書きしていき、常に画像を取得し続けて垂直同期信号(a)を出力している。また、PC28からカメラ制御信号により必要な画像の取得枚数が設定されると、画像取り込みトリガ信号が入力されてから設定された枚数までの画像データをPC28にリアルタイムで送信する。
PC28では、アクチェータ4aの位置信号(f)を常にモニタしているため、例えば、高速カメラ1aの画像取込周期が1msで、位置信号のA/D変換周期が0.1msであれば、A/Dデータ10データ毎に画像データ1枚が取得されたことになり、取得した画像データと位置信号のデータを対応させることができる。
これに基づいて、取り込んだ画像の中にアクチュエータの位置変化のない(または予め設定した値以下になる)少なくとも2枚の画像が存在するように、波形計算部11を使ってステップ波のステップ部(平らな部分)の時間的長さを長く補正することができる。本実施例の場合では図4に示すようにステップ部(平らな部分)の長さを画像取込周期の4倍にして、ステップ波が変化する際に取得された画像は破棄する。
図4は、走査波形の補正後の画像取込周期とアクチュエータの位置制御の関係を示すタイムチャートである。
図4では、ステップ波のステップ部(平らな部分)の長さを時間t2に延ばした一例を示している。画像取込周期(a)は、画像取込トリガ信号が高速カメラ1aに入力された以後の画像取込周期を示している。
図4に示した破線で区切られた区間(1),区間(2),区間(3),区間(4)は走査波形(b)の1ステップの間に高速カメラ1aが4回露光(画像取得)することを意味し、その中で区間(2),(3)のアクチュエータの位置信号(c)は常に同じ高さ(または予め設定した値以下の位置変化)にあることを示す。
図1のPC28は、このようにして得た区間(2)と区間(3)の時の画像は試料の同じ高さのものであると判断し、画像処理部6aは、この2枚の画像を用いてマイクロPIV解析を行う。これにより、精度の高いマイクロPIVの結果が得られる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
例えば、上述の実施例ではステップ波について説明したが、求められる試料の高さの精度が許容される程度において、三角波を用いてアクチュエータを駆動しても良い。図1において、PC28は、アクチュエータ4aの位置を常にモニタし、高速カメラ1aが2回の露光中にアクチュエータ4aの位置変化が予め設定した範囲の移動量以下になるようになだらかなスロープをもった三角状波のデータを波形計算部11で生成する。
これにより、アクチュエータ4aの駆動信号(走査波形信号)は、2枚の画像データの取得時に、アクチュエータ4aの位置の変化が予め設定した範囲になるようなスロープをもった三角状波に補正される。
従って、図4の区間(1)と区間(2)に取得された画像や区間(3)と区間(4)に取得された画像を用いてもPIVを行うことができるため画像を捨てることが無く効率よくマイクロPIVを行うことができる。三角波であるため厳密には常に画像取得時の高さが変化してしまうが、許容される範囲の変化であれば測定時間が短縮できる。
また、アクチュエータから出力される位置信号により、試料の深さ方向の位置が正確に求められるため、スライス画像を合成して正確な3次元画像を作成することができると共にマイクロPIVを試料のどの位置について行っているかが正確に認識できる。
本発明に係る3次元共焦点顕微鏡システムの一実施例を示す構成図である。 補正前の画像取込周期とアクチュエータの位置制御の関係を示すタイムチャートである。 図1の共焦点顕微鏡が取り扱う各信号のタイムチャートである。 補正後の画像取込周期とアクチュエータの位置制御の関係を示すタイムチャートである。 従来の共焦点顕微鏡の一例を示す構成図である。 図5の共焦点顕微鏡が取り扱う各信号のタイムチャートである。
符号の説明
1a 高速カメラ
2a 共焦点スキャナ
3a 蛍光顕微鏡
4a アクチュエータ
5a 対物レンズ
6a 画像処理部
7a 波形発生器
10 同期信号制御器
11 波形計算部
12 アクチュエータドライバ
20 試料
21 支持台
22、23 光路
24 レーザ光源
25 ファイバ
26 ステージ
27 ステージ支持部
28 パーソナルコンピュータ(PC)

Claims (2)

  1. 顕微鏡を介してマイクロ流路のスライス像を共焦点画像として取得する共焦点スキャナと、
    前記共焦点画像の画像データを出力するビデオカメラと、
    前記顕微鏡の対物レンズの焦点位置を光軸方向に移動するアクチュエータと、
    このアクチュエータを介して前記対物レンズを光軸方向に走査するための走査波形信号を発生する制御部と、
    前記ビデオカメラで取得した少なくとも2枚の画像データに基づき前記マイクロ流路内の流体の速度を算出する画像処理部と、
    を備えた3次元共焦点顕微鏡システムであって、
    前記アクチュエータから出力される位置信号に基づいて、前記対物レンズの同一焦点位置で前記少なくとも2枚の画像データを取得し、
    前記少なくとも2枚の画像データの取得時に、前記アクチュエータの位置の変化が予め設定した範囲を超えたか否かを判断し、その判断結果に基づいて前記走査波形信号を補正する補正手段を有し、
    前記走査波形信号は、ステップ状波形であって、
    前記補正手段は、前記ステップ状波形のステップ部の長さを、画像取込周期の4倍以上に補正し、
    前記画像処理部は、前記ステップ部の1ステップの間に前記ビデオカメラで取得した画像データのうち、最初と最後の前記画像取込周期に取得した画像データを含まない前記少なくとも2枚の画像データに基づき前記マイクロ流路内の流体の速度を算出する、
    ことを特徴とする3次元共焦点顕微鏡システム。
  2. 顕微鏡を介してマイクロ流路のスライス像を共焦点画像として取得する共焦点スキャナと、
    前記共焦点画像の画像データを出力するビデオカメラと、
    前記顕微鏡の対物レンズの焦点位置を光軸方向に移動するアクチュエータと、
    このアクチュエータを介して前記対物レンズを光軸方向に走査するための走査波形信号を発生する制御部と、
    前記ビデオカメラで取得した少なくとも2枚の画像データに基づき前記マイクロ流路内の流体の速度を算出する画像処理部と、
    を備えた3次元共焦点顕微鏡システムであって、
    前記アクチュエータから出力される位置信号に基づいて、前記対物レンズの同一焦点位置で前記少なくとも2枚の画像データを取得し、
    前記少なくとも2枚の画像データの取得時に、前記アクチュエータの位置の変化が予め設定した範囲を超えたか否かを判断し、その判断結果に基づいて前記走査波形信号を補正する補正手段を有し、
    前記走査波形信号は、三角状波形であって、
    前記補正手段は、前記少なくとも2枚の画像データの取得時に、前記アクチュエータの位置の変化が予め設定した範囲内になるような、画像取込周期の4倍以上の長さのスロープをもった三角状波になるように補正し、
    前記画像処理部は、前記アクチュエータの位置の変化が予め設定した範囲にある間に前記ビデオカメラで取得した画像データのうち、最初と最後の前記画像取込周期に取得した画像データの少なくともいずれか一方を含む前記少なくとも2枚の画像データに基づき前記マイクロ流路内の流体の速度を算出する、
    ことを特徴とする3次元共焦点顕微鏡システム。
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