JP4811413B2 - 内燃機関の吸気流制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インテークマニホールド内に配置された吸気流切替バルブを備え、吸気流切替バルブを開閉することによって燃焼室内に形成される気流を切替える内燃機関の吸気流制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来から、図7に示すように、インテークマニホールド102の吸気流路103内に吸気流切替バルブ104を配置し、この吸気流切替バルブ104を開閉することによって燃焼室111内に形成される気流を切替える内燃機関の吸気流制御装置100が公知である。このような吸気流制御装置100には、内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ)112の燃焼速度を速めて燃焼効率を向上させるために、燃焼室111内に形成される気流にスワールやタンブルなどの渦流を生じさせるものがある。燃焼室111に供給する気流に渦流を生じさせるために、吸気流路103内に回動可能に設けられ、吸気流路103を閉止してその流路断面積を縮小する弁体(バルブ)109を用い、このバルブ109の開閉によって気流に渦流を生じさせる内燃機関の吸気流制御装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される内燃機関の吸気流制御装置において、吸気流切替バルブ104は、金属製もしくは樹脂製のバルブ109本体が弁軸(シャフト)105と一体的に結合され、このバルブ109およびシャフト105は吸気流路103と直交して吸気流路103を形成する壁部に軸支されるスイング型弁が採用されている。そして、エンジン112が冷えており、また、吸入空気量が少ないときには、エンジン制御装置(以下、ECUと略す、図示せず)からの制御信号によって、この吸気流切替バルブ104を全閉にして強いタンブル流を発生させ、燃料の霧化を促進して燃焼室内での燃焼を改善し、そして、エンジン112が暖まって、多量の吸入空気が必要となるときには全開にして燃焼室111に対してタンブル流の導入を止め、吸入空気の全量が通過できるようにする。
〔従来技術の不具合〕
一般に、吸気流切替バルブは、低コスト化のため、またシャフトとの一体成形化のために樹脂材で製作されることが多い。樹脂製の吸気流切替バルブは、エンジンの運転中において、常に、稼動されており、例えば、エンジン始動時あるいは暖機時などエンジンが冷えており、また、吸入空気流量が少ない運転領域では、吸気流切替バルブの全開および全閉作動となる運転頻度は高く、バルブもしくはシャフトに強い衝撃荷重や繰返しの疲労荷重が作用することとなる。さらに、冷間地域でのエンジン停止時に、バルブの氷結固着(アイシング)が生じた場合には、エンジン始動時にバルブに大きな負荷が掛かることもある。
従って、経年的に、この樹脂製バルブにクラックが生じたり、あるいは、マイクロクラックが成長したりして、バルブの破損に繋がる恐れがある。バルブのクラックの発生は切替バルブの切替機能を無効とするものではないが、例えば、エンジンのバックファイヤ等の衝撃的荷重によって、バルブが破損する恐れもあり、破損して破片を生じた場合、このバルブの破片が吸入空気とともにエンジンに吸入されるとエンジンの故障を引き起こし、エンジンの停止もしくはエンジンの破損を起こす可能性がある。
また、このエンジン故障の防止のために、バルブの故障の検出を気筒間の吸入空気量のばらつきによって検出する方法が検討されているが、この方法ではバルブの破損を検知できてもエンジン故障を防止することは難しく、バルブの破損の事後検出ではエンジン故障の予防には手遅れとなる懸念がある。
実開昭58−161128号公報
そこで、バルブの破損を未然に検知することが必要で、バルブが破損する前にクラックの発生時点で故障検出ができ、この検出信号に基づき故障処置の対応のとれる吸気流制御装置の提供が重要な課題となる。
本発明の目的は、経時的なバルブの破損を未然に防止するために、クラックの発生時点で故障検出が、確実に、かつ、簡単な構造で実施できる吸気流制御装置を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の手段によれば、インテークマニホールドの各吸気流路の内壁面に沿う略角筒状のハウジングと、ハウジングの左右側壁の間に架設される弁軸と、弁軸に嵌着され吸気流路を開閉する弁体と、からなる吸気流切替バルブと、各吸気流切替バルブの弁軸同士を連結し、回転駆動する駆動軸と、駆動軸に直結し、各吸気流切替バルブを開閉自在に駆動するアクチュエータと、を備える内燃機関の吸気流制御装置において、弁体は非導電材で構成され、弁体の表面または内部に、導電性の熱線被膜または熱線をインサート成形し、かつ、駆動軸は非導電材で構成され、弁体の嵌着部以外の表面に、導電性被膜を成形し、弁体の熱線被膜または熱線と駆動軸の導電性被膜とを導通させて組付けることを特徴としている。
これにより、多気筒エンジン用の複数の吸気流切替バルブが挿着される吸気流制御装置であっても、駆動軸の一端および他端との間(両端)の導電性の検知のみで、つまり弁体の表面または内部に成形された熱線被膜または熱線の導電性もしくは導電抵抗値による検知により、各吸気流切替バルブが破壊する前のクラックの発生を未然に、しかも気筒数に関係なく、少なくとも1つの気筒用の弁体が故障した場合でも、確実に、かつ、簡単な構造で故障検知をすることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の手段によれば、駆動軸の両端部の導電性被膜との間の導電確認によって弁体の故障検出を行うことを特徴としている。
これにより、簡単な構造で確実に故障検知をすることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の手段によれば、駆動軸の両端部の導電性被膜との間の導電抵抗値によって弁体の故障検出を行うことを特徴としている。
これにより、導電性被膜を貫通し、破断するクラック以外の未成長クラックであっても、導電性確認よりも精度よくクラックの発生を検知することができる。
〔請求項の手段〕
請求項に記載の手段によれば、駆動軸の両端部の導電性被膜との間を通電することに
より、熱線被膜または熱線が発熱することを特徴としている。
これにより、熱線が発生する熱量により冷間時の弁体のアイシングを防止することがで
きる。また、弁体の故障検出とアイシング防止との2つの機能を1つの熱線被膜または熱
線によって兼用できるので、構造が簡素化できる。
この発明の最良の実施形態を、図に示す実施例1(変形例1、2を含む)および実施例2とともに説明する。ただし、実施例1は、本発明が適用されていない参考例を示すものであり、実施例2は、本発明が適用された例を示すものである。
〔実施例1の構成〕
図1ないし図4は本発明の実施例1を示したもので、図1は、吸気流制御装置の構成を示す分解斜視図であり、図2は、図1におけるA−A部の断面図である。図3は、図2における要部拡大詳細図であり、(a)はバルブと駆動ピンシャフトの組付け状態を示す半断面図であり、(b)は駆動ピンシャフトの斜視図であり、(c)はバルブおよびバルブシャフトの斜視図である。図4は、吸気流切替バルブの故障検出のための導電確認の説明図である。
本実施例に示す吸気流制御装置1は、例えば、内燃機関であるガソリン多気筒エンジン(以下、エンジンと呼び、本実施例では4気筒エンジンを採用する、図示せず)のインテークマニホールド2の各吸気流路3内に取付けられた吸気流切替バルブ4を開閉することによってエンジンの各気筒の燃焼室へ供給する空気にタンブル流を導入するために適用される。
吸気流制御装置1は、図1、2に示すように、エンジンの吸気管に接続され各気筒に吸入空気を分配するインテークマニホールド2の吸気流路3内に配置される吸気流切替バルブ4と、各吸気流路3内に配置される各吸気流切替バルブ4を、横断的に串刺しし、各吸気流切替バルブ4のバルブシャフト5を回転可能にドライブする駆動ピンシャフト6と、駆動ピンシャフト6を所定の角度範囲に開閉自在にドライブするアクチュエータ7とからなる。そして、吸気流制御装置1は、図示しないエンジン制御装置(ECU)からの制御信号を受けて吸気流切替バルブ4を開閉させ、燃焼室に供給する気流を切替える吸気装置を構成する。
吸気流切替バルブ4は、ハウジング8と、ハウジング8に架設されるバルブシャフト5と、バルブシャフト5に一体的に結合されて回動可能に開閉するバルブ9とからなり、スイング弁構造を有している。
ハウジング8は、非導電材の、例えば、樹脂製であり、インテークマニホールド2の各吸気流路3の内壁面に沿う略角筒状の構造壁を備え、その左右側壁の下方側位置に、バルブシャフト5の両端部を軸支するための軸孔が対をなして形成され、軸方向に所定の長さを有し、それぞれの軸方向端面は軸方向と直角を形成している。
バルブシャフト5は、バルブ9に一体的に結合されて、このバルブ9を吸気流路3内にて開閉自在に駆動する樹脂製の丸棒形状の構成部材である。そして、バルブシャフト5の回転中心には、開閉自在に駆動するための四角孔11が一端から他端まで貫通して形成され、後記する四角形の駆動ピンシャフト6と係合するようになっている。
そして、バルブシャフト5は、矩形状のハウジング8の左右側壁の下方側位置に、左右側壁間に架設して吸気流路3を流れる吸入空気に直交する方向に延設される。従って、バルブシャフト5に一体的に結合されるバルブ9は、吸気流路3を流れる吸入空気の流れ方向に対向して、流れ方向に直交するバルブシャフト5を中心とした軸方向に回動し、全開から全閉まで揺動する。
バルブ9は、先端部にR(アール)部を有する板状の略矩形形状をなし、その先端中央部が切り欠かれて開口部10が形成されている。また、この開口部10の両端側に隔壁がリブ状に設けられて、バルブ9の剛性と強度を確保している。
そして、この開口部10は、バルブ9が全閉したときに、バルブ9とハウジング8とによって囲まれる縮小された通路断面積の主通路が形成される。この主通路をバルブ9の上流側の吸気流路3内の空気流れが流通するとき、縮流して勢いを増して流通し、燃焼室へ導入させる気流にタンブル流を発生させることができる。また、バルブ9が全開したときは、空気流れは縮流することなくタンブル流の生成を止めて、全開した吸気流路3内に多量の空気を通過させることができる。
なお、吸気流切替バルブ4は、上記のように、全閉することにより燃焼室へタンブル流を導入させるものであるため、片持ち式のスイング弁に限ることなく、両持ち式のバタフライ弁等であってもよい。また、吸気流切替バルブ4を構成するバルブ9の先端部の開口部10は、全閉することによりハウジング8との間に縮小された通路断面積の主通路が形成されればよく、切欠きによる開口部10の形成に限らず、切欠きのない開口部10の形成であってもよい。また、バルブシャフト5とバルブ9は一体構造であってもよく、もしくは別体構造であってねじ等の締結部材によって結合されてもよい。
そして、エンジンの気筒数に見合う複数個(本実施例では4個)の吸気流切替バルブ4を、インテークマニホールド2の各吸気流路3内にそれぞれ挿入組付けし、吸気流路3を流れる吸入空気に直交する方向に延設されたバルブシャフト5を互いに連結して回転駆動するところの断面が四角形状の駆動ピンシャフト6と、この駆動ピンシャフト6に直結して、バルブ9を開弁方向、および閉弁方向に揺動駆動するアクチュエータ7とを組付けて吸気流制御装置1が構成される。なお、アクチュエータ7の起動は、図示しないエンジン制御のECU等の制御信号によってなされ、吸気流切替バルブ4の開閉によって各気筒の燃焼室内の気流が切替えられる。
しかるに、本実施例では、吸気流制御装置1を構成する各吸気流切替バルブ4には、図3(a)に示すように、バルブシャフト5と、バルブシャフト5に一体的に結合されるバルブ9の周縁部の表面に導電性被膜12が形成され、さらに、各吸気流切替バルブ4を横断的に串刺しする駆動ピンシャフト6の表面にも所定の配列ピッチを有して導電性被膜12が形成され、互いの導電性被膜12同士が接触して電気的導通が得られるように組付けたことが特徴である。
ここで、バルブシャフト5に一体的に結合される板状の略矩形形状のバルブ9は、図3(c)に示すように、略矩形形状の周縁部に所定の幅と厚みを有した導電性被膜12が片面にだけ形成されている。また、バルブシャフト5は、その両端側の外周表面と端面には、同様に、導電性被膜12が下半分だけ形成されており、さらにバルブシャフト5の中心を一端から他端まで貫通する四角孔11の内表面にも、同様に、導電性被膜12が下半分だけ所定の深さまで形成されている。そして、この四角孔11の内表面の導電性被膜12は、端面の導電性被膜12を介して外周表面の導電性被膜12と導通しており、外周表面の導電性被膜12はバルブ9の周縁部の導電性被膜12と導通している。
従って、バルブシャフト5と、バルブシャフト5に一体的に結合される板状の略矩形形状のバルブ9とに形成された導電性被膜12は、バルブシャフト5の四角孔11の一端から他端までの導通を形成することとなる。
一方、駆動ピンシャフト6は、図3(b)に示すように、一端側から他端側に向って所定の配列ピッチ、つまり、バルブシャフト5の一端と他端との間隔より若干短い寸法にて導電性被膜12が形成され、配列されている。よって、駆動ピンシャフト6を各吸気流切替バルブ4に嵌入組付けたとき、各バルブシャフト5の四角孔11の一端および他端の内表面の導電性被膜12は、駆動ピンシャフト6の表面に配列された導電性被膜12とズレを生じることなく接触し、導通が得られるようになっている。
従って、本実施例では、4個の吸気流切替バルブ4が並列し、その各バルブシャフト5の四角孔11を駆動ピンシャフト6が横断的に串刺しして回動可能に係合されているが、上記に説明したように、各吸気流切替バルブ4は駆動ピンシャフト6の導電性被膜12によって導通が得られているので、結局、4個の吸気流切替バルブ4は駆動ピンシャフト6の所定のピッチに配列された導電性被膜12によって電気的に直列の導通回路が得られることとなる。
これにより、図4に示すように、4個の吸気流切替バルブ4を横断的に串刺しにする駆動ピンシャフト6の両端部の導電性被膜12間の導電確認をすることによって、各吸気流切替バルブ4の導通の有無を確認することができる。導電確認において、導通なしとの確認がされれば、4個の吸気流切替バルブ4のいずれかが故障であると検出できる。
本実施例での故障検出は、各吸気流切替バルブ4の導通の有無の確認であり、導通が得られないのは、導電性被膜12の破断によるものとしている。そして、導電性被膜12の破断は、バルブ9本体の局所的クラックの発生により生じるものと考える。局所的クラックは、略矩形形状であって先端部に切欠き状の開口部10を備え、開閉動作を繰返し実施されるような場合には、経験的に、切欠き部、しかも繰返し荷重によって応力が集中しやすい角部に発生しやすいことは周知の通りである。
従って、クラックの発生しやすい角部を含むバルブ9の周縁部に一様な厚みの導電性被膜12を所定の幅に形成することは、クラックの発生を検出する上で好適であり、さらに、発生するクラックの大きさ、つまりクラックの発生程度に応じて、導電性被膜12の厚みや幅を変えることが容易である特徴を持つ。
この導電確認による吸気流切替バルブ4の故障検出は、経時的なバルブ9の破損を未然に防止するために、クラックの発生時点で故障を検出するもので、例えば、ECUにこの導電確認プログラムをセットし、エンジン始動時毎に故障検出を実施してもよいし、定期的に走行距離毎、または走行時間毎に故障検出を実行するものであってもよい。また、任意のタイミングでマニアルにて故障検出を実行するものであってもよい。
〔実施例1の作用〕
上記構成になる吸気流制御装置1の作用について図1ないし図4を用いて説明する。
エンジンの始動により、吸気流路3の内部に空気流れが発生する。このとき、エンジンが冷えており、また、吸気量が少ない場合などには、エンジン制御のECU等からの制御信号によってアクチュエータ7が起動し、吸気流切替バルブ4が閉じられる。吸気流切替バルブ4が閉じられると、吸気流切替バルブ4の主通路を流通する空気が縮流して勢いよく流れ、燃焼室内にタンブル流が導入される。
そして、エンジンの暖機が終了し、エンジンが暖まった運転時や、また、吸入空気量が多い走行時など、タンブル流を生じさせることが要求されないときには、吸気流切替バルブ4を開いて、燃焼室に対してタンブル流の導入を止め、また、多量の吸入空気を導入させる。
このとき、例えば、エンジンの始動前のイグニッションスイッチ(Igスイッチ)のON時に、ECUの故障検出プログラムがスタートし、吸気流切替バルブ4の導電確認が実施され、導通ありの確認がされれば続いてエンジンが始動し、また、導通なしの確認がされれば異常が発生したとして、警告等の異常処置を実施する。
〔実施例1の効果〕
本実施例の吸気流制御装置1は、インテークマニホールド2の各吸気流路3の内壁面に沿う略角筒状のハウジング8と、ハウジング8の左右側壁の間に架設されるバルブシャフト5と、バルブシャフト5に嵌着され吸気流路3を開閉するバルブ9と、からなる吸気流切替バルブ4と、各吸気流切替バルブ4のバルブシャフト5同士を連結し、回転駆動する駆動ピンシャフト6と、駆動ピンシャフト6に直結し、各吸気流切替バルブ4を開閉自在に駆動するアクチュエータ7と、を備えており、バルブ9は非導電材で構成され、バルブ9の周縁部表面に、導電性被膜12を成形し、かつ、駆動ピンシャフト6は非導電材で構成され、バルブ9の嵌着部以外の表面に、導電性被膜12を成形し、バルブ9の導電性被膜12と駆動ピンシャフト6の導電性被膜12とを導通させて組付けている。そして、駆動ピンシャフト6の両端部の導電性被膜12との間の導電確認によって吸気流切替バルブ4の故障検出を行うようにした。
これにより、多気筒エンジン用の複数の吸気流切替バルブ4が挿着される吸気流制御装置1であっても、駆動ピンシャフト6の一端および他端との間(両端)の導電性の検知のみで、各吸気流切替バルブ4が破壊する前のクラックの発生を未然に、しかも気筒数に関係なく、少なくとも1つの気筒用の吸気流切替バルブ4が故障した場合でも、確実に、かつ、簡単な構造で故障検知をすることができる。
〔変形例1〕
実施例1では、バルブ9は非導電材で構成され、バルブ9の周縁部表面に、導電性被膜12を成形し、かつ、駆動ピンシャフト6は非導電材で構成され、バルブ9の嵌着部以外の表面に、導電性被膜12を成形し、バルブ9の導電性被膜12と駆動ピンシャフト6の導電性被膜12とを導通させて組付け、駆動ピンシャフト6の両端部の導電性被膜12との間の導電確認によって吸気流切替バルブ4の故障検出を行うようにした。しかし、この導電性被膜12の導電確認に限ることなく、導電性被膜12の導電抵抗値によって吸気流切替バルブ4の故障検出を行うようにしてもよい。
これにより、実施例1と同様な作用効果を奏するが、小さいクラックによる導電性被膜12の部分的破断(完全破断でなく)の段階でも導電抵抗値の増加により部分的破断の発生が検知でき、つまり小さいクラックの発生時でも故障検出が可能となる。
〔変形例2〕
実施例1では、バルブ9は非導電材で構成され、バルブ9の周縁部表面に、導電性被膜12を成形し、かつ、駆動ピンシャフト6は非導電材で構成され、バルブ9の嵌着部以外の表面に、導電性被膜12を成形し、バルブ9の導電性被膜12と駆動ピンシャフト6の導電性被膜12とを導通させて組付け、駆動ピンシャフト6の両端部の導電性被膜12との間の導電確認によって吸気流切替バルブ4の故障検出を行うようにした。しかし、これに限ることなく、バルブ9の周縁部表面または内部に、導電材13をインサート成形し(図5参照)、バルブ9の導電材13と駆動ピンシャフト6の導電性被膜12とを導通させて組付け、そして、駆動ピンシャフト6の両端部の導電性被膜12との間の導電確認によって吸気流切替バルブ4の故障検出を行うようにしてもよい。
これにより、実施例1と同様な作用効果を奏するが、さらに簡単な構造でより確実、つまり、小さいクラックの発生時にも故障検出が可能となる。また、より小さいクラックの発生時にも故障検出が可能とするためには、導電材13の線径もしくは厚みを小さくすることで可能なため、対応が容易である。
〔実施例2の構成〕
本発明の実施例2を図6に示す。図6は、吸気流制御装置を示し、吸気流切替バルブの要部の組付け状態を示す半断面図である。実施例1と実質的に同一構成部分に同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
実施例1では、バルブ9は非導電材で構成され、バルブ9の周縁部表面に、導電性被膜12を成形し、かつ、駆動ピンシャフト6は非導電材で構成され、バルブ9の嵌着部以外の表面に、導電性被膜12を成形し、バルブ9の導電性被膜12と駆動ピンシャフト6の導電性被膜12とを導通させて組付け、駆動ピンシャフト6の両端部の導電性被膜12との間の導電確認によって吸気流切替バルブ4の故障検出を行うようにした。
本実施例では、導電性被膜12に代えて熱線14をバルブ9の周縁部に限ることなく、周縁部を含む全面に被膜(以下、熱線被膜15と呼ぶ)またはインサート成形し、熱線被膜15または熱線14の導電確認によって吸気流切替バルブ4の故障検出を実施するとともに熱線被膜15または熱線14に通電することにより熱線被膜15または熱線14が発熱してバルブ9のアイシングの防止を図ったことを特徴としている。
本実施例では、図6に示すように、熱線14はバルブシャフト5の一端の四角孔11の内表面から始まって、バルブ9の切欠き状の開口部10を含む周縁部に連続して配設され、さらに、バルブ9の中央部にも熱線14がコの字形に折れ曲がり、このコの字形の折れ曲がりが幾列にも並列してバルブ9の全面に配設され、そしてバルブシャフト5の他端の四角孔11の内表面まで連続して配設される構成となっている。
これにより、バルブシャフト5の一端から他端に連続した熱線被膜15または熱線14が配設され、仮に、クラックが切欠き部または角部以外の中央部で発生した場合であっても、導電確認によって故障検出が可能となる。さらに、バルブシャフト5の一端と他端とを通電することによって、熱線被膜15または熱線14が発熱してバルブ9のハウジング8とのアイシングの防止が可能となり、始動時のバルブに掛かる大きな負荷を解消してクラックの発生を抑制できる。この故障検出とアイシング防止の2つの機能が、1つの熱線14または熱線被膜15によって兼用できるので、構造が簡素化できる。
吸気流制御装置の構成を示す分解斜視図である(実施例1)。 図1におけるA−A部の断面図である(実施例1)。 吸気流制御装置の要部拡大詳細図であり、(a)はバルブと駆動ピンシャフトの組付け状態を示す半断面図であり、(b)は駆動ピンシャフトの斜視図であり、(c)はバルブおよびバルブシャフトの斜視図である(実施例1)。 吸気流切替バルブの故障検出のための導電確認の説明図である(実施例1)。 吸気流制御装置の要部拡大詳細図であり、(a)はバルブと駆動ピンシャフトの組付け状態を示す半断面図であり、(b)は駆動ピンシャフトの斜視図であり、(c)はバルブおよびバルブシャフトの斜視図である(実施例1の変形例2)。 吸気流制御装置の構成を示し、バルブと駆動ピンシャフトの組付け状態を示す半断面図である(実施例2)。 内燃機関に搭載された吸気流切替バルブの動作説明図である(従来例)。
符号の説明
1 吸気流制御装置
2 インテークマニホールド
3 吸気流路
4 吸気流切替バルブ
5 バルブシャフト(弁軸)
6 駆動ピンシャフト(駆動軸)
7 アクチュエータ
8 ハウジング
9 バルブ(弁体)
10 開口部
11 四角孔
12 導電性被膜
13 導電材
14 熱線
15 熱線被膜

Claims (4)

  1. インテークマニホールドの各吸気流路の内壁面に沿う略角筒状のハウジングと、該ハウジングの左右側壁の間に架設される弁軸と、該弁軸に嵌着され前記吸気流路を開閉する弁体と、からなる吸気流切替バルブと、
    前記各吸気流切替バルブの前記弁軸同士を連結し、回転駆動する駆動軸と、
    前記駆動軸に直結し、前記各吸気流切替バルブを開閉自在に駆動するアクチュエータと、を備える内燃機関の吸気流制御装置において、
    前記弁体は非導電材で構成され、前記弁体の表面または内部に、導電性の熱線被膜または熱線をインサート成形し、
    かつ、前記駆動軸は非導電材で構成され、前記弁体の嵌着部以外の表面に、導電性被膜を成形し、
    前記弁体の前記熱線被膜または前記熱線と前記駆動軸の前記導電性被膜とを導通させて組付けることを特徴とする内燃機関の吸気流制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の吸気流制御装置において、
    前記駆動軸の両端部の前記導電性被膜との間の導電確認によって前記弁体の故障検出を行うことを特徴とする内燃機関の吸気流制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関の吸気流制御装置において、
    前記駆動軸の両端部の前記導電性被膜との間の導電抵抗値によって前記弁体の故障検出を行うことを特徴とする内燃機関の吸気流制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の吸気流制御装置において、
    前記駆動軸の両端部の前記導電性被膜との間を通電することにより、前記熱線被膜また
    は前記熱線が発熱することを特徴とする内燃機関の吸気流制御装置。
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