JP4809589B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層され、前記電極の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス供給路が形成されるとともに、積層方向に貫通して前記反応ガス供給路に連通する反応ガス出口連通孔が形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒と多孔質カーボンからなるアノード側電極及びカソード側電極を対設して構成される電解質膜・電極構造体を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持する単セルにより構成されている。通常、燃料電池では、この単セルを所定の数だけ積層したスタックが使用されている。
この種の燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス(反応ガス)、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス(反応ガス)、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
上記の燃料電池では、積層されている各単セルのアノード側電極及びカソード側電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、内部マニホールドを構成する場合が多い。この内部マニホールドは、単セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔を備えており、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス供給路の入口及び出口に前記反応ガス入口連通孔及び前記反応ガス出口連通孔が連通している。
ところで、酸化剤ガスが流れる酸化剤ガス出口連通孔には、発電時に生成される反応生成水が導入され易く、この酸化剤ガス出口連通孔内に滞留水が存在する場合がある。一方、燃料ガスが流れる燃料ガス出口連通孔には、結露等による滞留水が発生するおそれがある。このため、反応ガス出口連通孔が滞留水によって縮小又は閉塞され、反応ガスの流れが妨げられて発電性能が低下するという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池は、図7に示すように、セパレータ板1を備えている。セパレータ板1は、略対角位置に燃料供給口2と燃料排出口3とが設けられるとともに、前記燃料供給口2の下方に第1の連通孔4が設けられる一方、前記燃料排出口3の上方に第2の連通孔5が設けられている。
燃料供給口2と第1の連通孔4とは、第1の燃料流路6aを介して連通し、前記第1の連通孔4と第2の連通孔5とは、第2の燃料流路6bを介して連通し、さらに、前記第2の連通孔5と燃料排出口3とは、第3の燃料流路6cを介して連通している。
このような構成において、燃料供給口2に供給される燃料は、第1〜第3の燃料流路6a〜6cに沿ってセパレータ板1の面内を流れ、燃料排出口3から排出される。その際、例えば、第1の燃料流路6aが水滴によって閉塞した場合、第2及び第3の燃料流路6b、6cでは、第1の連通孔4又は第2の連通孔5から供給される燃料が流れるため、発電を継続することができる、としている。
特開2000−195529号公報(図1)
ところで、第1〜第3の燃料流路6a〜6cは、結露等によって滞留水が発生し易く、この滞留水は、重力方向に移動して前記第3の燃料流路6cの最下端付近に滞留し易い。ここで、セパレータ板1では、燃料排出口3の底面3aが第3の燃料流路6cの最下端位置よりも下方に距離Hだけ離間しており、前記第3の燃料流路6cの最下端付近に滞留した水は、前記燃料排出口3に排出され易いと考えられる。
しかしながら、上記の特許文献1では、燃料排出口3に排出される水は、この燃料排出口3の底面3aに滞留し易い。これにより、燃料排出口3の開口断面積が減少して圧損が増大し、第1〜第3の燃料流路6a〜6cに沿って所望量の燃料を確実に供給することができないという問題がある。しかも、燃料排出口3の底面3aに滞留する水が増加すると、この水が第3の燃料流路6cに逆流するおそれがある。これにより、第3の燃料流路6cが閉塞されて燃料の流れを妨げてしまい、燃料電池の発電性能が低下するという問題が指摘されている。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、反応ガス流路から反応ガス出口連通孔に滞留水を円滑且つ確実に排出するとともに、前記反応ガス出口連通孔に水が滞留することを良好に阻止し、簡単な構成で、良好な発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と一方の前記セパレータとの間には、前記電極の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、積層方向に貫通して前記反応ガス流路の出口側に連通する反応ガス出口連通孔が形成される燃料電池である。
反応ガス出口連通孔を構成する底面は、反応ガス流路の最下位置よりも下方に設けられるとともに、前記反応ガス出口連通孔の開口断面積は、前記底面に向かって減少している。
また、反応ガス出口連通孔を構成し且つ反応ガス流路に向かう側面は、底面に向かって傾斜する傾斜部を構成することが好ましい。
さらに、反応ガス出口連通孔を構成し且つ反応ガス流路の出口側を構成する側面は、下方に向かって該反応ガス流路側に傾斜する内側傾斜部を構成することが好ましい。
本発明によれば、反応ガス流路の滞留水は、前記反応ガス流路の最下位置よりも下方に配置された反応ガス出口連通孔の底面に円滑に排出される。しかも、滞留水は、底面から反応ガス流路に逆流することがない。さらに、反応ガス出口連通孔の開口断面積が、底面に向かって減少するため、前記反応ガス出口連通孔に沿って積層方向に流れる滞留水の流速は、前記底面側で増加する。
従って、反応ガス出口連通孔の底面に排出された水は、滞留水の流速の増加によって前記底面に滞留することがなく、燃料電池全体の排水性が良好に向上する。これにより、簡単な構成で、所望の発電性能を確保することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池10の要部分解斜視図である。
燃料電池10は、電解質膜・電極構造体(MEA)12とセパレータ13とを交互に水平方向(矢印A方向)に積層して構成されるとともに、このセパレータ13は、互いに積層される第1及び第2金属プレート14、16を備える。
燃料電池10の矢印B方向の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔20a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔22a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)24bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔24a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔22b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)20bが、矢印C方向に配列して設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜26と、該固体高分子電解質膜26を挟持するアノード側電極28及びカソード側電極30とを備える。アノード側電極28及びカソード側電極30は、冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bを避けるように、矢印B方向両端部中央を内方に切り欠いて構成される。
アノード側電極28及びカソード側電極30は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布した電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜26の両面に接合されている。
図1及び図2に示すように、第1金属プレート14の電解質膜・電極構造体12側の面(MEA面)14aには、酸化剤ガス流路(反応ガス流路)32が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路32は、酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス出口連通孔20bとに連通する。酸化剤ガス流路32は、酸化剤ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔20bに近接して設けられる略三角形状の入口バッファ部34a及び略逆三角形状の出口バッファ部34bに連通する。
入口バッファ部34a及び出口バッファ部34bは、例えば、複数のエンボス又はディンプルによって形成されており、酸化剤ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔20bに連通する。入口バッファ部34aと出口バッファ部34bとは、酸化剤ガス流路32を構成する複数の酸化剤ガス流路溝32aに連結路36a、36bを介して連通している。酸化剤ガス流路溝32aは、矢印B方向に蛇行しながら矢印C方向に延在しており、具体的には、矢印B方向に一往復半だけ屈曲するサーペンタイン流路を構成している。
図2に示すように、酸化剤ガス出口連通孔20bを構成する底面38aは、酸化剤ガス流路32の最下位置である酸化剤ガス流路溝32aaよりも下方に距離H1だけ離間して設けられるとともに、前記酸化剤ガス出口連通孔20bの開口断面積は、前記底面38aに向かって減少するように構成される。
酸化剤ガス出口連通孔20bを構成し且つ酸化剤ガス流路32に向かう側面38bは、底面38aに向かって傾斜する傾斜部を構成する一方、前記酸化剤ガス出口連通孔20bを構成し且つ前記酸化剤ガス流路32の出口側を構成する側面38cは、下方に向かって該酸化剤ガス流路32側に傾斜する内側傾斜部を構成する。側面38cは、出口バッファ部34bの傾斜に略平行するとともに、これらの間に連結路36bが設けられている。
第1金属プレート14と第2金属プレート16との互いに対向する面14b、16aには、冷却媒体流路42が一体的に形成される。図3に示すように、冷却媒体流路42は、冷却媒体入口連通孔22aの矢印C方向両端近傍に設けられる、例えば、2つの入口バッファ部44、46と、冷却媒体出口連通孔22bの矢印C方向両端近傍に設けられる、例えば、2つの出口バッファ部48、50とを備える。
冷却媒体入口連通孔22aと入口バッファ部44、46とは、それぞれ複数の入口流路溝52、54を介して連通する一方、冷却媒体出口連通孔22bと出口バッファ部48、50とは、それぞれ複数の出口流路溝56、58を介して連通する。
冷却媒体流路42は、矢印C方向に所定間隔ずつ離間し且つ矢印B方向に延在する複数の直線状流路溝60と、前記直線状流路溝60の矢印B方向両端縁部に配置され、矢印B方向に所定間隔ずつ離間し且つ矢印C方向に延在する直線状流路溝62とを有する。冷却媒体流路42は、第1金属プレート14と第2金属プレート16とに振り分けられており、前記第1及び第2金属プレート14、16を互いに重ね合わせることによって、前記冷却媒体流路42が形成される。
図4に示すように、第1金属プレート14の面(冷却面)14bには、冷却媒体流路42の一部が形成される。なお、面14bには、面14aに形成された酸化剤ガス流路32が凸状に突出しているが、冷却媒体流路42を分かり易くするために、該凸状の部分は図示を省略する。また、図5に示す第2金属プレート16の面16aでも同様に、面16bに形成された燃料ガス流路68が前記面16aに凸状に突出する部分は図示を省略する。
面14bには、冷却媒体入口連通孔22aに連通する入口バッファ部44と、冷却媒体出口連通孔22bに連通する出口バッファ部50とが設けられる。面14bには、それぞれ直線状流路溝60、62の一部を構成する溝部60a、62aが、矢印B方向及び矢印C方向に所定の長さにわたって設けられる。
第1金属プレート14の面14a、14bには、この第1金属プレート14の外周縁部を周回して第1シール部材65が射出成形等により一体的に設けられる。第1シール部材65は、平坦シールを構成するとともに、面14aには、図2に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20a、酸化剤ガス出口連通孔20b及び酸化剤ガス流路32を覆って酸化剤ガスの洩れ止めを行う線状シール65aを有する。線状シール65aの一部は、連結路36a、36bを形成する仕切り壁を構成している。
図5に示すように、第2金属プレート16の面(冷却面)16aには、入口バッファ部46と出口バッファ部48とが設けられる。面16aには、それぞれ直線状流路溝60、62の一部を構成する溝部60b、62bが、矢印B方向及び矢印C方向に所定の長さにわたって設けられる。冷却媒体流路42には、矢印B方向に延在する直線状流路溝60の一部がそれぞれの溝部60a、60bを互いに対向させることにより、流路断面積を他の部分の2倍に拡大して主流路が構成されている(図3参照)。
図6に示すように、第2金属プレート16の電解質膜・電極構造体12に向かう面(MEA面)16bには、燃料ガス流路68が設けられる。燃料ガス流路68は、燃料ガス入口連通孔24aに近接して設けられる略三角形状の入口バッファ部70aと、燃料ガス出口連通孔24bに近接して設けられる略逆三角形状の出口バッファ部70bとに連通する。
入口バッファ部70a及び出口バッファ部70bは、複数の連結路72a、72bを介して燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス出口連通孔24bに連通する。燃料ガス流路68を構成する複数の燃料ガス流路溝68aは、矢印B方向に蛇行しながら矢印C方向に延在しており、具体的には、矢印B方向に一往復半だけ屈曲するサーペンタイン流路を構成している。
燃料ガス出口連通孔24bを構成する底面74aは、燃料ガス流路68の最下位置である燃料ガス流路溝68aaよりも下方に距離H1だけ離間して設けられるとともに、前記燃料ガス出口連通孔24bの開口断面積は、前記底面74aに向かって減少するように構成される。
燃料ガス出口連通孔24bを構成し且つ燃料ガス流路68に向かう側面74bは、底面74aに向かって傾斜する傾斜部を構成する一方、前記燃料ガス出口連通孔24bを構成し且つ前記燃料ガス流路68の出口側を構成する側面74cは、下方に向かって該燃料ガス流路68側に傾斜する内側傾斜部を構成する。
第2金属プレート16の面16a、16bには、この第2金属プレート16の外周縁部を周回して第2シール部材76が射出成形等により一体的に設けられる。第2シール部材76は、平坦シールを構成するとともに、面16aには、図5に示すように、冷却媒体入口連通孔22a、冷却媒体出口連通孔22b及び冷却媒体流路42を覆って冷却媒体の漏れ止めを行う線状シール76aが設けられる。面16bには、図6に示すように、燃料ガス入口連通孔24a、燃料ガス出口連通孔24b及び燃料ガス流路68を覆って燃料ガスの洩れ止めを行う線状シール76bが設けられる。
線状シール76aの一部は、入口流路溝52、54及び出口流路溝56、58を形成する仕切り壁を構成している(図5参照)。線状シール76bの一部は、連結路72a、72bを形成する仕切り壁を構成している(図6参照)。
第1及び第2金属プレート14、16が積層されると、前記第1金属プレート14の入口バッファ部44及び出口バッファ部50は、前記第2金属プレート16の出口バッファ部70b及び入口バッファ部70aと積層方向に重なるとともに、前記第1金属プレート14の入口バッファ部34a及び出口バッファ部34bは、前記第2金属プレート16の入口バッファ部46及び出口バッファ部48と積層方向に重なる。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔22aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔20aから第1金属プレート14の酸化剤ガス流路32に導入される。酸化剤ガス流路32では、図2に示すように、酸化剤ガスが一旦入口バッファ部34aに導入された後、複数の酸化剤ガス流路溝32aに分散される。このため、酸化剤ガスは、各酸化剤ガス流路溝32aを介して蛇行しながら、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極30に沿って移動する。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔24aから第2金属プレート16の燃料ガス流路68に導入される。この燃料ガス流路68では、図6に示すように、燃料ガスが一旦入口バッファ部70aに導入された後、複数の燃料ガス流路溝68aに分散される。さらに、燃料ガスは、各燃料ガス流路溝68aを介して蛇行し、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に沿って移動する。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極30に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極30に供給されて消費された酸化剤ガスは、出口バッファ部34bから酸化剤ガス出口連通孔20bに排出される(図2参照)。同様に、アノード側電極28に供給されて消費された燃料ガスは、出口バッファ部70bから燃料ガス出口連通孔24bに排出される(図6参照)。
一方、冷却媒体入口連通孔22aに供給された冷却媒体は、第1及び第2金属プレート14、16間に形成された冷却媒体流路42に導入される。この冷却媒体流路42では、図3に示すように、冷却媒体流路42が冷却媒体入口連通孔22aから矢印C方向に延在する入口流路溝52、54を介して入口バッファ部44、46に一旦導入される。
入口バッファ部44、46に導入された冷却媒体は、直線状流路溝60、62に分散されて水平方向(矢印B方向)及び鉛直方向(矢印C方向)に移動する。従って、冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12の発電面全面にわたって供給された後、出口バッファ部48、50に一旦導入され、さらに出口流路溝56、58を介して冷却媒体出口連通孔22bに排出される。
この場合、本実施形態では、図2に示すように、酸化剤ガス出口連通孔20bの底面38aは、酸化剤ガス流路32の最下位置に設けられている酸化剤ガス流路溝32aaよりも下方に設定されている。このため、発電時に酸化剤ガス流路32に反応生成水が存在しても、この生成水は、前記酸化剤ガス流路32から酸化剤ガス出口連通孔20bに円滑に排出され、前記酸化剤ガス流路32に滞留水が発生することを阻止することができる。
しかも、酸化剤ガス出口連通孔20bは、底面38aに向かって開口断面積が減少している。すなわち、傾斜部を構成する側面38bと、内側傾斜部を構成する側面38cとによって、酸化剤ガス出口連通孔20bの開口断面積が底面38aに向かって絞られている。
このため、酸化剤ガス出口連通孔20bに沿って積層方向に流れる滞留水の流速は、底面38側で増加する。これにより、酸化剤ガス出口連通孔20bの底面38aに排出された水は、滞留水の流速増加によって前記底面38aに滞留することがなく、燃料電池10の外部に確実に排出される。
一方、図6に示すよう、燃料ガス出口連通孔24bの底面74aは、燃料ガス流路68の最下位置に配置されている燃料ガス流路溝68aaよりも下方に設定されるとともに、前記燃料ガス出口連通孔24bの開口断面積は、前記底面74aに向かって減少している。従って、燃料ガス流路68から燃料ガス出口連通孔24bに円滑な排水処理が遂行されるとともに、前記燃料ガス出口連通孔24bの底面74aに残留水が存在することがない。
これにより、本実施形態では、燃料電池10全体の排水性が良好に向上し、簡単且つ経済的な構成で、所望の発電性能を確保することが可能になるという効果が得られる。
さらに、酸化剤ガス出口連通孔20bの側面38cは、下方に向かって酸化剤ガス流路32側に傾斜している。このため、酸化剤ガス流路32から連結路36bを通って酸化剤ガス出口連通孔20bに排出される水分は、この酸化剤ガス流路32に逆流することがなく、酸化剤ガスの流れと重力とによって直接底面38aに向かって確実に排出される。従って、連結路36bに残留水が存在することがなく、例えば、該残留水の凍結により前記連結路36bが閉塞されることを回避することができるという利点がある。
本発明の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池を構成する第1金属プレートの一方の面の説明図である。 前記燃料電池を構成する冷却媒体流路の正面説明図である。 前記第1金属プレートの他方の面の説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属プレートの一方の面の説明図である。 前記第2金属プレートの他方の面の説明図である。 特許文献1の燃料電池を構成するセパレータ板の説明図である。
符号の説明
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
13…セパレータ 14、16…金属プレート
20a…酸化剤ガス入口連通孔 20b…酸化剤ガス出口連通孔
22a…冷却媒体入口連通孔 22b…冷却媒体出口連通孔
24a…燃料ガス入口連通孔 24b…燃料ガス出口連通孔
26…固体高分子電解質膜 28…アノード側電極
30…カソード側電極 32…酸化剤ガス流路
32a、32aa…酸化剤ガス流路溝
34a、44、46、70a…入口バッファ部
34b、48、50、70b…出口バッファ部
36a、36b、72a、72b、82、86…連結路
38、74a…底面 38b、38c、74b、74c…側面
42…冷却媒体流路 52、54…入口流路溝
56、58…出口流路溝 60、62…直線状流路溝
68…燃料ガス流路 68a、68aa…燃料ガス流路溝

Claims (1)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と一方の前記セパレータとの間には、前記水平方向に折り返し部位を有し前記電極の面方向に沿って上方から下方に反応ガスを供給する複数本のサーペンタイン反応ガス流路が形成されるとともに、積層方向に貫通して反応ガス出口連通孔が形成される燃料電池であって、
    前記サーペンタイン反応ガス流路は、前記水平方向に延在して前記反応ガス出口連通孔に連なる複数本の出口側流路部を有し、
    前記反応ガス出口連通孔を構成する底面は、前記複数本の出口側流路部の中、最下位置に位置する出口側流路部よりも下方に且つ前記出口側流路部に寄って設けられるとともに
    記反応ガス出口連通孔を構成し且つ前記サーペンタイン反応ガス流路に向かう側面は、前記底面に向かって傾斜する傾斜部を構成する一方、
    前記反応ガス出口連通孔を構成し且つ前記サーペンタイン反応ガス流路の出口側に隣接する側面は、前記底面に向かって該サーペンタイン反応ガス流路側に傾斜し該底面に直接生成水を落下させ内側傾斜部を構成し、
    前記反応ガス出口連通孔の開口断面積は、前記傾斜部及び前記内側傾斜部により前記底面に向かって絞られることを特徴とする燃料電池。
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