JP4808651B2 - 基地局装置およびセル構成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セルラ方式の移動通信システムに係る基地局装置およびセル構成方法に関する。
セルラ方式の移動通信システムにおいて、基地局は、移動局との無線通信が可能な範囲となるセルを形成する。従来のセル構成技術として、例えば、セル内を複数のセクタに分割し、セクタ間で干渉が発生しないように各セクタに周波数を割り当てる技術が知られている。例えば、図12に示されるように、基地局200のセル内を3つのセクタ211,212,213に分割する場合、各セクタ211,212,213には互いに異なる周波数F1,F2,F3を割り当てることにより、セクタ間干渉を防いでいる。
また、特許文献1記載のセル構成技術では、固定的な指向性を有するマイクロセルと、アダプティブアレイアンテナにより移動局を追尾するように指向性が制御されるAAAセルとを組み合わせている(特許文献1の図1参照)。
特開2001−189687号公報
しかし、上述した従来のセクタ分割によるセル構成技術では、基地局200が利用可能な周波数F1,F2,F3が、各セクタ211,212,213には一つずつしか割り当てられないので、基地局200の周波数利用効率が低く、通信容量が少なくなる。
また、図13に示されるように、セクタの境界付近では、電界強度がなだらかに変化するために、セル内のCIR(Carrier to Interference Ratio:搬送波対干渉波電力比)、CINR(Carrier to Interference and Noise power Ratio:搬送波対雑音及び干渉波電力比)が小さい。このため、セクタの境界付近では、移動局の在圏セクタが頻繁に変わる現象(所謂、ハンドオフのピンポン現象)が起こりやすく、基地局にかかる処理負荷が増大する。
また、特許文献1記載のセル構成技術では、移動局を追尾するようにAAAセルの指向性を制御する処理や、移動局に対してマイクロセルとAAAセルのどちらを適用するのかを判断する処理が複雑であり、基地局にかかる処理負荷が大きい。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、基地局の通信容量の向上や基地局にかかる処理負荷の軽減を図ることのできる基地局装置およびセル構成方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る基地局装置は、移動通信システムに用いられる基地局装置において、地上よりも高い場所に設置される複数のアンテナと、前記アンテナの各々異なるチルト角を設定するチルト角設定手段と、前記アンテナの各々に対応して設けられ、対応するアンテナを介して無線信号の送信および受信を行う無線手段と、前記複数のアンテナのいずれのアンテナにより、移動局との無線通信を行うかを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る基地局装置においては、前記アンテナは、複数のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナであり、前記基地局装置は、チルト角の浅い方の前記アンテナの垂直面内指向性を制御する指向性制御手段を備え、前記指向性制御手段は、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを下げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御することを特徴とする。
本発明に係る基地局装置においては、前記アンテナは、複数のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナであり、前記基地局装置は、チルト角の深い方の前記アンテナの垂直面内指向性を制御する指向性制御手段を備え、前記指向性制御手段は、主ビームに対して天空側のサイドローブのレベルを下げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御することを特徴とする。
本発明に係る基地局装置においては、前記アンテナは、複数のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナであり、前記基地局装置は、チルト角の深い方の前記アンテナの垂直面内指向性を制御する指向性制御手段を備え、前記指向性制御手段は、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを上げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御することを特徴とする。
本発明に係る基地局装置においては、前記アンテナは、水平面内で無指向性であることを特徴とする。
本発明に係るセル構成方法は、移動通信システムに用いられるセルの構成方法であって、地上よりも高い場所に設置された各々異なるチルト角を有する複数のアンテナを用い、アンテナごとにセクタを形成することを特徴とする。
本発明に係るセル構成方法においては、前記アンテナとして、複数のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを用い、チルト角の浅い方の前記アンテナの垂直面内指向性について、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを下げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御することを特徴とする。
本発明に係るセル構成方法においては、前記アンテナとして、複数のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを用い、チルト角の深い方の前記アンテナの垂直面内指向性について、主ビームに対して天空側のサイドローブのレベルを下げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御することを特徴とする。
本発明に係るセル構成方法においては、前記アンテナとして、複数のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを用い、チルト角の深い方の前記アンテナの垂直面内指向性について、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを上げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御することを特徴とする。
本発明によれば、基地局の通信容量の向上や基地局にかかる処理負荷の軽減を図ることができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基地局装置1の構成を示すブロック図である。図2は、同実施形態に係るアンテナ11の構成を示すブロック図である。
本実施形態においては、基地局装置(以下、「基地局」と称する)1は、セルラ方式の移動通信システムに用いられる。
図1において、基地局1は、2本のアンテナ11−1,2と、アンテナ11−1,2の各々に対応して設けられる位相制御部32−1,2を有する。以下、特に区別しないときは「アンテナ11」、「位相制御部32」と称する。アンテナ11は、水平面内で全方向に同一の感度を有する無指向性のアンテナである。さらに、アンテナ11は、チルト角を任意に設定することができるようになっている。なお、アンテナ11は、必ずしも水平面内で全方向に同一の感度を有するものである必要はない。例えば、水平面内で方向によって多少の感度の違いがあったとしてもよい。或いは、意図的に水平面内の方向別に感度を異なるようにしてもよい。
図2に示されるように、アンテナ11は、複数のアンテナ素子31から構成される。複数のアンテナ素子31はアレーアンテナを形成する。図2の例では、18個のアンテナ素子31から、6個を一組にしたサブアレーを3つ構成している。そして、その3つのサブアレーから一つのアレーアンテナが構成される。位相制御部32は、サブアレー間における信号の振幅および位相量を制御する。この制御によって、アンテナ11のチルト角θを任意に形成することができる。チルト角θは、アンテナ11のアンテナパターンの主ビーム40の垂直面内の方向を示す角度であって、水平方向から地上方向への傾きの角度である。なお、アンテナ11は、地上よりも高い場所に設置される。
位相制御部32−1は、アンテナ11−1のチルト角の設定を行う。位相制御部32−2は、アンテナ11−2のチルト角の設定を行う。アンテナ11−1,2の一方のアンテナ(外円用アンテナ)11は、もう一方のアンテナ(内円用アンテナ)11よりも、チルト角が浅く設定される。なお、位相制御部32に対する動作設定は、基地局設置後に手動で行ってもよく、或いは、基地局の外部の装置から遠隔で行うようにしてもよい。
また、基地局1は、アンテナ11−1,2の各々に対応して設けられる無線部12−1,2と、制御部13とを有する。無線部12−1,2(以下、特に区別しないときは「無線部12」と称する)は、それぞれ対応するアンテナ11を介して、無線信号の送信および受信を行う。
制御部13は、アンテナ11−1,2のいずれのアンテナにより、移動局との無線通信を行うかを制御する移動局在圏セクタ判断処理を行う。その移動局在圏セクタ判断処理においては、アンテナ11−1,2により受信された移動局からの信号に基づいて、当該移動局との無線通信をアンテナ11−1,2のいずれのアンテナにより行うかを制御する。
図3、図4は、本実施形態に係るセル構成方法を示す説明図である。図3において、セル110は、同心円の外円側のセクタ111と内円側のセクタ112から構成される。図4に示されるように、セル110は、基地局1を中心にした同心円の外円側のセクタ111と内円側のセクタ112によって、セクタ分割される。基地局1は、外円用アンテナ11を用いてセクタ111を形成する。また、基地局1は、内円用アンテナ11を用いてセクタ112を形成する。
図5は、本実施形態に係るセルを用いたときの周波数割り当て方法を示す説明図である。図5において、基地局1−a,b,cは、それぞれのセル110−a,b,cを形成する。セル110−a,b,cは、それぞれ、基地局1−a,b,cを中心にした同心円の外円側のセクタ111−a,b,cと内円側のセクタ112−a,b,cから構成される。セル110−a,b,cは、互いに隣接しているが、重複するのは外円側のセクタ111−a,b,c部分のみである。このため、外円側のセクタ111−a,b,cには、互いに異なる周波数F1,F2,F3を割り当てることにより、セル間干渉を防ぐ。一方、内円側のセクタ112−a,b,cは、セル間の重複がないので、利用可能な周波数F1,F2,F3を全て割り当てる。
次に、本実施形態に係るアンテナ11の垂直面内指向性の制御方法を説明する。
図6および図7は、外円用アンテナ11および内円用アンテナ11の垂直面内指向性の制御方法を説明するためのグラフ図であり、図6は外円用アンテナ11の垂直面内指向性の例を示し、図7は内円用アンテナ11の垂直面内指向性の例を示す。図6及び図7において、縦軸は相対電力(単位はdB)であり、横軸は垂直面内の方向(単位は度)である。また、垂直面内の方向のうち、水平方向は0度であり、地上方向は0から90度の方向であり、天空方向は0から−90度の方向である。
まず、チルト角は、外円用アンテナ11の方を浅くし、内円用アンテナ11の方を深くする。各位相制御部32は、その関係を満足するチルト角を形成するように、サブアレー間における信号の振幅および位相量を制御する。なお、外円用アンテナ11および内円用アンテナ11の各チルト角は、固定されていてもよく、或いは、外部装置からの入力データに基づいて各位相制御部32が決定するものであってもよい。
図6および図7の例では、外円用アンテナ11のチルト角は5度であり、内円用アンテナ11のチルト角は18度である。図6および図7に例示されるように、主ビームの垂直面内の方向はチルト角の方向になる。従って、チルト角の浅い外円用アンテナ11からの主ビームは、チルト角の深い内円用アンテナ11からの主ビームよりも、基地局1から遠くまで到達する。このようにチルト角に差を付けることで、外円用アンテナ11の垂直面内指向性により基地局1を中心にした同心円の外円側のセクタ111(図4参照)を形成し、内円用アンテナ11の垂直面内指向性により基地局1を中心にした同心円の内円側のセクタ112(図4参照)を形成する。
外円用アンテナ11の垂直面内指向性については、図6に例示されるように、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを下げるように、外円用アンテナ11の各アンテナ素子31の信号を重み付け制御することが好ましい。外円用アンテナ11の垂直面内指向性について、主ビームに対して地上側のサイドローブを抑制することで、外円用アンテナ11のアンテナパターン(つまり外円側のセクタ111)と内円用アンテナ11のアンテナパターン(つまり内円側のセクタ112)との干渉を軽減することができる。
内円用アンテナ11の垂直面内指向性については、図7に例示されるように、主ビームに対して天空側のサイドローブのレベルを下げるように、内円用アンテナ11の各アンテナ素子31の信号を重み付け制御することが好ましい。内円用アンテナ11の垂直面内指向性について、主ビームに対して天空側のサイドローブを抑制することで、内円用アンテナ11のアンテナパターン(つまり内円側のセクタ112)と外円用アンテナ11のアンテナパターン(つまり外円側のセクタ111)との干渉を軽減することができる。
内円用アンテナ11の垂直面内指向性については、図7に例示されるように、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを上げるように、内円用アンテナ11の各アンテナ素子31の信号を重み付け制御することが好ましい。内円用アンテナ11の垂直面内指向性について、主ビームに対して地上側のサイドローブを向上させることで、内円用アンテナ11のアンテナパターン(つまり内円側のセクタ112)の電界強度を向上させることができる。
図8は、図6および図7に例示される垂直面内指向性による電界強度およびCINRのグラフ図である。図8において、縦軸は、左目盛りが電界強度(単位はdBm)であり、右目盛りがCINR(単位はdB)である。また、横軸は基地局1からの平行距離(単位はm)である。
図8に示されるように、内円側のセクタ(内円のエリア)では、外円用アンテナ11の電界強度W1よりも、内円用アンテナ11の電界強度W2の方が大きい。一方、外円側のセクタ(外円のエリア)では、内円用アンテナ11の電界強度W2よりも、外円用アンテナ11の電界強度W1の方が大きい。これにより、内円側のセクタ(内円のエリア)においても、外円側のセクタ(外円のエリア)においても、良好なCINR_W3が得られる。
本実施形態によれば、図9に示されるように、セクタの境界付近において、電界強度を急峻に変化させることができる。従って、セクタの境界付近におけるセル内のCIR、CINRを大きく良好にすることができる。これにより、セクタの境界付近において、移動局の在圏セクタが頻繁に変わる現象「ハンドオフのピンポン現象」を防止し、良好なハンドオフ特性を得ることができ、高い通信品質を提供するとともに、加えて、基地局にかかる処理負荷の軽減に寄与することができる。
また、本実施形態に係るセルは、図4に示されるように、2つのセクタ111,112でセクタ分割されるものであるので、図12に例示されるような従来のセクタ分割のセルと同様の移動局在圏セクタ判断処理を適用することができる。従って、基地局にかかる処理負荷の増大を招くことはない。
また、図5に示すように、内円側のセクタ112では隣接するセル間の干渉を防止することができるので、内円側のセクタ112には基地局1が利用可能な全ての周波数を割り当てて基地局1の周波数利用効率を高くし、通信容量を多くすることが可能になる。
また、図5に示すように、外円側のセクタ111では隣接するセル間で異なる周波数を割り当てて、セル間干渉を防止することができる。なお、外円側のセクタ111においては、隣接するセル間でのハンドオフが発生するが、異なる周波数間のハンドオフであるので、ハンドオフ成功率を高めることができ、通信品質を良好に保つことができる。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態に係るセルを用いたときの周波数割り当て方法は、図5の例に限定されない。例えば、図10に示される周波数割り当て方法を行ってもよい。図10の例では、互いに隣接するセルA,B,Cについて、それぞれの外円側のセクタには互いに異なる周波数を割り当てるが、それぞれの内円側のセクタには外円側のセクタに割り当てた周波数を除いた残りの利用可能な周波数を割り当てる。従って、セルAについては、外円側のセクタに周波数F1を割り当て、内円側のセクタには周波数F2,F3を割り当てる。セルBについては、外円側のセクタに周波数F2を割り当て、内円側のセクタには周波数F1,F3を割り当てる。セルCについては、外円側のセクタに周波数F3を割り当て、内円側のセクタには周波数F1,F2を割り当てる。この図10の周波数割り当て方法によれば、各セルにおける利用周波数は少なくなるが、セル内において内円側のセクタと外円側のセクタでは利用周波数が異なるので、ハンドオフ品質がさらに向上する。さらに、図10の周波数割り当て方法によれば、図11に示されるように、外円用アンテナの垂直面内指向性に関し、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを抑制しなくてもよい。これにより、アンテナ制御が簡易になる。
また、上述の実施形態では、サブアレー間の信号の振幅および位相量を電気的に制御することでチルト角を設定する位相制御部32(チルト角設定手段)を設けたが、アンテナを機械的に傾斜させることでチルト角を設定するチルト角設定手段を設けるようにしてもよい。チルト角を固定的に設定する場合には、アンテナを機械的に傾斜させることでチルト角を設定する方法でも特に問題は生じない。
また、上述の実施形態では、アンテナ11は水平面内で無指向性のものを用いたが、水平面内で指向性を有するアンテナを用いてもよい。
また、上述の実施形態では、2つのアンテナ11−1,2を備え、一つのセルを2つのセクタに分割したが、3つ以上のアンテナ11を備え、一つのセルを3つ以上のセクタに分割するように拡張してもよい。
また、上述の実施形態では、セルラ方式の移動通信システムを例に挙げて説明したが、本発明はセルラ方式に限定されない。
本発明の一実施形態に係る基地局装置1の構成を示すブロック図である。 図1に示すアンテナ11の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るセル構成方法を示す説明図である。 同実施形態に係るセル構成を示す図である。 同実施形態に係るセルを用いたときの周波数割り当て方法を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る外円用アンテナ11の垂直面内指向性の例を示すグラフ図である。 同実施形態に係る内円用アンテナ11の垂直面内指向性の例を示すグラフ図である。 同実施形態に係る垂直面内指向性による電界強度およびCINRのグラフ図である。 本発明の一実施形態に係るセクタ境界付近での電界強度の状態を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るセルを用いたときの他の周波数割り当て方法を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るセルを用いたときの他の周波数割り当て方法を示す説明図である。 従来の3セクタ分割のセル構成を示す図である。 従来のセクタ境界付近での電界強度の状態を説明するための図である。
符号の説明
1…基地局装置、11−1,11−2…アンテナ、12−1,12−2…無線部、13…制御部、31…アンテナ素子、32−1,2…位相制御部(チルト角設定手段、指向性制御手段)

Claims (5)

  1. 移動通信システムに用いられる基地局装置において、
    地上よりも高い場所に設置される複数のアンテナと、
    前記アンテナの各々異なるチルト角を設定するチルト角設定手段と、
    前記アンテナの各々に対応して設けられ、対応するアンテナを介して無線信号の送信および受信を行う無線手段と、
    前記複数のアンテナのいずれのアンテナにより、移動局との無線通信を行うかを制御する制御手段と、を備え
    前記アンテナは、複数のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナであり、
    前記基地局装置は、
    チルト角の浅い方の前記アンテナの垂直面内指向性を制御する第1の指向性制御手段と、
    チルト角の深い方の前記アンテナの垂直面内指向性を制御する第2の指向性制御手段と、を備え、
    前記第1の指向性制御手段は、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを下げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御し、
    前記第2の指向性制御手段は、主ビームに対して天空側のサイドローブのレベルを下げるように、且つ、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを上げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 前記チルト角設定手段は、チルト角の深い方の前記アンテナのアンテナパターンが隣接するセルに重複しないように、当該アンテナのチルト角を設定することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記アンテナは、水平面内で無指向性であることを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局装置。
  4. 移動通信システムに用いられるセルの構成方法であって、
    地上よりも高い場所に設置された各々異なるチルト角を有する複数のアンテナを用い、アンテナごとにセクタを形成し、
    前記アンテナとして、複数のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを用い、
    チルト角の浅い方の前記アンテナの垂直面内指向性について、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを下げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御し、
    チルト角の深い方の前記アンテナの垂直面内指向性について、主ビームに対して天空側のサイドローブのレベルを下げるように、且つ、主ビームに対して地上側のサイドローブのレベルを上げるように、当該アンテナの各アンテナ素子の信号を重み付け制御する、
    ことを特徴とするセル構成方法。
  5. チルト角の深い方の前記アンテナのアンテナパターンが隣接するセルに重複しないように、当該アンテナのチルト角を設定することを特徴とする請求項4に記載のセル構成方法。
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