JP2016139915A - 制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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泰 宮川
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Abstract

【課題】カバレッジの変更の自由度を向上させることができる制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】端末との間の無線通信に複数の搬送周波数を使用する無線通信システムの第1の基地局及び第2の基地局を制御対象とする制御情報を出力する制御装置であり、前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジを変更することを決定した場合に、当該変更することが決定された前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジの一部を含むように前記第2の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジ又は他の搬送周波数のカバレッジの変更を決定する搬送波制御部と、前記決定されたカバレッジの変更についての制御情報を前記第1の基地局及び前記第2の基地局に出力する出力部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラムに関する。
従来、無線通信システムにおいて、基地局装置のアンテナのチルト角を変えることによって、基地局装置のカバレッジを変えることが行われる(例えば、特許文献1、2参照)。チルト角を小さくすると、アンテナの垂直放射パターンのメインローブの指向方向が水平に近づくので、通常、基地局装置のカバレッジが大きくなる。一方、チルト角を大きくすると、アンテナの垂直放射パターンのメインローブの指向方向が垂直に近づくので、通常、基地局装置のカバレッジが小さくなる。
特開2008−48107号公報 特開2012−16015号公報
上述のチルト角の変更によればカバレッジを変更できるが、カバレッジの拡大は周辺に在る他のカバレッジに電波干渉を与えたり、カバレッジの縮小は周辺にカバレッジホールを発生させたりする可能性がある。一方で無線通信環境の変化に応じてカバレッジを調整することは好ましい。このため、カバレッジの変更による悪影響を低減することにより、無線通信環境の変化に応じたカバレッジ調整の実現に寄与することが望まれる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、カバレッジの変更による悪影響を低減することができる制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(1)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御装置は、端末との間の無線通信に複数の搬送周波数を使用する無線通信システムの第1の基地局及び第2の基地局を制御対象とする制御情報を出力する制御装置であり、前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジを変更することを決定した場合に、当該変更することが決定された前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジの一部を含むように前記第2の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジ又は他の搬送周波数のカバレッジの変更を決定する搬送波制御部と、前記決定されたカバレッジの変更についての制御情報を前記第1の基地局及び前記第2の基地局に出力する出力部と、を備える。
(2)本発明の一態様は、上記した(1)に記載の制御装置において、前記搬送波制御部は、前記第1の基地局のカバレッジ変更前におけるカバレッジであって、前記第1の基地局のカバレッジ変更後にカバレッジ外となる領域を、前記第2の基地局のカバレッジとなるように変更する、構成が用いられてもよい。
(3)本発明の一態様は、上記した(2)に記載の制御装置においてカバレッジホールが発見された場合、電波の干渉が発見された場合、あるいは、所定時間において通信トラヒックが所定量以上である場合に前記第1の基地局のカバレッジの変更を決定する、構成が用いられてもよい。
(4)本発明の一態様は、上記した(3)に記載の制御装置において、前記搬送波制御部は、前記第1の搬送周波数のカバレッジの縮小を決定した場合に、前記第2の基地局の前記第2の搬送周波数のカバレッジを縮小または拡大させるよう決定する、構成が用いられてもよい。
(5)本発明の一態様は、上記した(4)に記載の制御装置において、前記搬送波制御部は、前記第1の搬送周波数のカバレッジの拡大を決定した場合に、前記第2の基地局の前記第2の搬送周波数のカバレッジを拡大または縮小させるよう決定する、構成が用いられてもよい。
(6)本発明の一態様は、上記した(1)から(5)の何れかに記載の制御装置において、前記第2の基地局は、全方向性アンテナであり、前記制御情報は、前記第2の基地局の送信電力の送信電力制御情報である、構成が用いられてもよい。
(7)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御方法は、端末との間の無線通信に複数の搬送周波数を使用する無線通信システムの第1の基地局及び第2の基地局を制御対象とする制御情報を出力する制御方法であり、前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジを変更することを決定した場合に、前記第2の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジ又は他の搬送周波数のカバレッジの変更を決定するステップと、前記カバレッジの変更の決定についての制御情報を前記第1の基地局及び前記第2の基地局に出力するステップと、を含む。
(8)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、端末との間の無線通信に複数の搬送周波数を使用する無線通信システムの第1の基地局及び第2の基地局を制御対象とする制御情報を出力するためのコンピュータプログラムであり、前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジの変更を決定した場合に、前記第2の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジ又は他の搬送周波数のカバレッジの変更を決定するステップと、前記カバレッジの変更の決定についての制御情報を前記第1の基地局及び前記第2の基地局に出力するステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、カバレッジの変更による悪影響を低減することができるという効果が得られる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システム1を示す構成図である。 本発明の第1実施形態における基地局装置20Aのカバレッジの例を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る基地局装置20Aおよび基地局装置20Bのカバレッジの他の例を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置10の搬送波制御部11を示す構成図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置10の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における基地局装置20Aのカバレッジと基地局装置20Bのカバレッジとの関係を示す図である。 本発明の第1実施形態における基地局装置20Aのカバレッジと基地局装置20Bのカバレッジとの関係を示す他の図である。 本発明の第1実施形態における基地局装置20Aのカバレッジと基地局装置20Bのカバレッジとの関係を示す他の図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置10の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における基地局装置20Aのカバレッジと基地局装置20Bのカバレッジとの関係を示す他の図である。 本発明の第1の実施形態において、カバレッジCovA_f1の変更に基づいてカバレッジCovB_f2を変更する様子を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信システム2を示す構成図である。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信システム1を示す構成図である。図1において、無線通信システム1は、制御装置10と、M(Mは、2以上の整数)個の基地局装置20A−1〜Mと、L個の基地局装置20B−1〜Lと、基地局装置20A−1〜M、20B−1〜Lの各々に対応して設けられるチルト制御装置(RET:Remote Electrical Tilt Unit、リモート・チルト・ユニット)30−1〜Mと、基地局装置20A−1〜M、20B−1〜Lの各々に対応して設けられるアンテナ装置31−1〜Mと、N個の端末装置40−1〜Nとを備える。チルト制御装置30−1〜Mとアンテナ装置31−1〜Mとは、各々に対応して設けられる。以下、基地局装置20A−1〜Mを特に区別しないときは「基地局装置20A」と称し、基地局装置20B−1〜Lを特に区別しないときは「基地局装置20B」と称し、端末装置40−1〜Nを特に区別しないときは「端末装置40」と称する。チルト制御装置30−1〜Mを特に区別しないときは「チルト制御装置30」と称する。アンテナ装置31−1〜Mを特に区別しないときは「アンテナ装置31」と称する。
制御装置10と基地局装置20Aおよび基地局装置20Bとは、有線または無線の通信ネットワークを介して接続される。制御装置10は、M個の基地局装置20A−1〜MおよびL個の基地局装置20B−1〜Lを集中制御する。基地局装置20Aおよび基地局装置20Bは自己のカバレッジ内に存在する端末装置40と無線通信を行う。
基地局装置20Aは、複数の搬送周波数を使用する。搬送周波数ごとにカバレッジがある。搬送周波数として、例えば、800MHz帯、1.5GHz帯、2.0GHz帯などが挙げられる。チルト制御装置30は、通信ケーブル等を介して、自己に対応する基地局装置20に接続される。チルト制御装置30は、通信ケーブル等を介して、自己に対応するアンテナ装置31に接続される。アンテナ装置31は、通信ケーブル等を介して、自己に対応する基地局装置20に接続される。
基地局装置20Bは、単一の搬送周波数を使用し、当該単一の搬送周波数にカバレッジがある。基地局装置20Bが使用する単一の搬送周波数は、基地局装置20Aが使用する複数の搬送周波数のうち何れかの搬送周波数である。
図2は、本発明の第1実施形態に係る基地局装置20Aのカバレッジの例を示す説明図である。図2の例では、基地局装置20Aは、2つの搬送周波数f1、f2を使用する。アンテナ装置31は、搬送周波数f1の電波の送受信と、搬送周波数f2の電波の送受信とを行う。
搬送周波数f1、f2ごとにカバレッジCovA_f1、CovA_f2がある。カバレッジCovA_f1は、端末装置40が基地局装置20Aとの間で搬送周波数f1の電波の送受信が可能な区域である。基地局装置20Aは、カバレッジCovA_f1内に存在する端末装置40と搬送周波数f1を使用して無線通信を行うことができる。カバレッジCovA_f2は、端末装置40が基地局装置20Aとの間で搬送周波数f2の電波の送受信が可能な区域である。基地局装置20Aは、カバレッジCovA_f2内に存在する端末装置40と搬送周波数f2を使用して無線通信を行うことができる。
図3は、本発明の第1実施形態に係る基地局装置20Aおよび基地局装置20Bのカバレッジの例を示す説明図である。図3の例では、基地局装置20A−1、20A−2の2つの搬送周波数f1、f2のうち搬送周波数f1のカバレッジCovA−1_f1、カバレッジCovA−2_f1を示しており、基地局装置20Bは単一の搬送周波数としてf1を使用し、搬送周波数f1のカバレッジCovB_f1がある。
カバレッジCovB_f1は、端末装置40が基地局装置20Bとの間で搬送周波数f1の電波の送受信が可能な区域である。基地局装置20Bは、カバレッジCovB_f1内に存在する端末装置40と搬送周波数f1を使用して無線通信を行うことができる。
2個の基地局装置20A−1、20A−2のカバレッジCovA−1_f1、カバレッジCovA−2_f1は、互いにカバレッジ端部が重複しないように設定される。カバレッジCovA−1_f1とカバレッジCovA−2_f1とを電波干渉させないためである。1個の基地局装置20BのカバレッジCovB_f1は、カバレッジCovA−1_f1およびカバレッジCovA−2_f1よりも小さい面積で、カバレッジCovA−1_f1とカバレッジCovA−2_f1との間に設置される。
説明を図1に戻す。制御装置10は、搬送波制御部11と出力部12とを備える。基地局装置20Aは、情報出力部21と制御部22と無線部23と信号処理部24とを備える。基地局装置20に対応するアンテナ装置31は、搬送周波数ごとに設けられてもよく、または、複数の搬送周波数を送受可能であってもよい。基地局装置20に対応するアンテナ装置31が搬送周波数ごとに設けられる場合、当該基地局装置20に対応するチルト制御装置30は、当該基地局装置20に対応する搬送周波数ごとのアンテナ装置31を各々制御する。
基地局装置20Bは、情報出力部21と制御部22とアンテナ装置31と無線部23と信号処理部24備える。また、基地局装置20Bにおけるアンテナ装置31は、単一の搬送周波数f2に対応するものであればよい。
基地局装置20Bは、チルト制御装置30を有しない構成である点で基地局装置20Aと異なり、アンテナ装置31のチルト角の制御を実施しない構成である。したがって、以下の説明において、基地局装置20Aの情報出力部21、制御部22、アンテナ装置31、無線部23、および信号処理部24を説明することにより、基地局装置20B内の各部の説明を省略する。
基地局装置20Aの情報出力部21は、基地局情報A1を制御装置10へ送信する。基地局情報A1として、カバレッジ品質情報とトラヒック負荷情報とがある。
カバレッジ品質情報は、基地局装置20Aの各カバレッジの無線通信品質を示す。カバレッジ品質情報として、例えば、共通パイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)の受信電力(CPICH RSCP:Received Signal Code Power)、共通パイロットチャネルの受信品質(CPICH Ec/No)、下りリンク(基地局装置20Aから端末装置40へのリンク)リファレンス信号(Downlink Reference Signal)の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)、下りリンクリファレンス信号の受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)、CQI(Channel Quality Indicator)、接続率、呼損率などの情報が挙げられる。これらの情報のうち、いずれか1つをカバレッジ品質情報に使用してもよく、または、いずれか複数をカバレッジ品質情報に使用してもよい。
トラヒック負荷情報は、基地局装置20Aのトラヒック負荷を示す。トラヒック負荷は、基地局装置20A全体のトラヒック負荷であってもよく、または、カバレッジ毎のトラヒック負荷であってもよい。トラヒック負荷情報として、例えば、基地局装置20Aに接続する端末装置40の数(セル単位の接続端末数)、基地局装置20Aに接続する端末装置40のセクタスループット、基地局装置20Aの無線リソース使用率などの情報が挙げられる。これらの情報のうち、いずれか1つをトラヒック負荷情報に使用してもよく、または、いずれか複数をトラヒック負荷情報に使用してもよい。
制御装置10の搬送波制御部11は、基地局装置20Aから受信した基地局情報A1に基づいて、基地局装置20Aの各カバレッジを決定する。搬送波制御部11は、決定したカバレッジについての情報であるカバレッジ決定情報A2を出力部12へ送信する。出力部12は、搬送波制御部11から受信したカバレッジ決定情報A2に基づいて、カバレッジ制御情報A3を基地局装置20Aへ送信する。
基地局装置20Aの制御部22は、制御装置10から受信したカバレッジ制御情報A3に基づいて、基地局装置20Aの各カバレッジを変更するカバレッジ変更制御処理を実行する。
制御部22が実行するカバレッジ変更制御処理として、例えば、カバレッジ制御情報A3に基づいたチルト角変更指示をチルト制御装置30へ送信することが挙げられる。チルト角変更指示は、搬送周波数ごとにある。チルト制御装置30は、搬送周波数ごとに、チルト角変更指示に従ってアンテナ装置31のチルト角を変更する。なお、制御装置10の出力部12は、チルト角の変更情報をカバレッジ制御情報A3としてもよい。チルト角の変更情報は、基地局装置20Aのアンテナ装置31のアンテナ制御情報の例である。
説明を図1に戻す。制御部22が実行するカバレッジ変更制御処理として、例えば、カバレッジ制御情報A3に基づいたアンテナパラメータ変更指示を無線部23へ送信することが挙げられる。アンテナパラメータ変更指示は、搬送周波数ごとにある。無線部23は、搬送周波数ごとに、アンテナパラメータ変更指示に従ってアンテナ装置31のアンテナパラメータを変更する。アンテナパラメータとして、例えば、アンテナゲイン、ビーム幅、水平無線パラメータ、垂直無線パラメータなどが挙げられる。なお、制御装置10の出力部12は、アンテナパラメータの変更情報をカバレッジ制御情報A3としてもよい。アンテナパラメータの変更情報は、基地局装置20Aのアンテナ装置31のアンテナ制御情報の例である。
制御部22が実行するカバレッジ変更制御処理として、例えば、カバレッジ制御情報A3に基づいた送信電力変更指示を無線部23へ送信することが挙げられる。送信電力変更指示は、搬送周波数ごとにある。無線部23は、搬送周波数ごとに、送信電力変更指示に従って送信電力を変更する。なお、制御装置10の出力部12は、送信電力の変更情報をカバレッジ制御情報A3としてもよい。送信電力の変更情報は、基地局装置20Aの送信電力の送信電力制御情報の例である。
基地局装置20Bは、アンテナ装置31としての全方向アンテナ(オムニアンテナ)と接続される。この全方向アンテナは、送信電力を制御することによりカバレッジCovB_f1が調整される。したがって、制御装置10は、カバレッジ制御情報A3のうち送信電力の変更情報を基地局装置20Bに送信し、基地局装置20Bは、送信電力の変更情報を無線部23に送信し、無線部23がアンテナ装置31を制御して送信電力を変更させる。
基地局装置20Aの制御部22は、制御装置10から受信したカバレッジ制御情報A3に基づいて、搬送周波数の使用方法の変更を指示してもよい。
図4は、本発明の第1実施形態に係る制御装置10の搬送波制御部11を示す構成図である。図4において、搬送波制御部11は、カバレッジ決定条件記憶部51とカバレッジ決定部52と基地局管理情報記憶部53とを備える。
カバレッジ決定条件記憶部51は、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bのカバレッジを決定するときの条件(カバレッジ決定条件)を示す情報を記憶する。カバレッジ決定部52は、カバレッジ決定条件記憶部51に記憶される情報で示されるカバレッジ決定条件に基づいて、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bのカバレッジを決定する。カバレッジ決定部52は、決定したカバレッジに関する情報を、出力部12に送信する。決定したカバレッジに関する情報は、例えば、チルト角変更指示や、アンテナ装置31のアンテナから送信される電波の送信電力を変更する指示(以下、「送信電力変更指示」という。)を含む。送信電力変更指示は、例えば、アンテナ装置31のアンテナから送信される電波の送信電力を、セクターごとに変更する指示である。
基地局管理情報記憶部53は、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bの管理情報を記憶する。基地局装置20Aおよび基地局装置20Bの管理情報として、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bが使用する搬送周波数、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bのカバレッジ、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bを運用する際の運用方針などの情報がある。
図5は、本発明の第1実施形態に係る制御装置10の制御方法を示すフローチャートである。なお、以下の説明は、基地局装置20AのカバレッジCovA_f1の境界付近に位置する基地局として予め設定された基地局装置20Bに制御情報を出力する場合について説明する。
(ステップS1)カバレッジ決定部52は、基地局装置20Aから受信した基地局情報A1に基づいて、基地局装置20Aの複数のカバレッジCovA_f1のうち変更するカバレッジCovA_f1があるかを判断する。このとき、カバレッジ決定部52は、カバレッジホールを減らすためにカバレッジCovA_f1を拡大する、また、カバレッジ決定部52は、電波干渉を抑制するようにカバレッジCovA_f1を縮小するよう決定する。さらに、カバレッジ決定部52は、基地局装置20Aのトラヒック量を所定値以内となるようにカバレッジCovA_f1を拡大または縮小するよう決定する。さらに、カバレッジ決定部52は、トラヒック量に基づいてカバレッジCovA_f1を調整する場合において、トラヒック量が所定時間に亘って所定値を超えたことを条件にして、カバレッジCovA_f1を調整するよう決定してもよい。
ステップS1の判断の結果、変更するカバレッジCovA_f1がある場合にはステップS2に進む。一方、変更するカバレッジCovA_f1がない場合には図5の制御処理を終了する。
(ステップS2)カバレッジ決定部52は、ステップS1でカバレッジを変更すると判断された基地局装置20Aの第1の搬送周波数f1について、カバレッジCovA_f1を決定する。このとき、カバレッジ決定部52は、基地局装置20Aのカバレッジ変更前におけるカバレッジであって、基地局装置20Aのカバレッジ変更後にカバレッジ外となる領域を、基地局装置20Bのカバレッジとなるように変更する。
例えば、ステップS1においてカバレッジホールが発見された場合、カバレッジホールが縮小されるようにカバレッジCovA_f1の拡大量を決定する。また、複数の基地局装置20において電波の干渉が発見された場合、あるいは基地局装置20Aのトラヒック量が所定期間、所定量を超える場合、基地局装置20Aのトラヒック量が所定値よりも低くなるようにカバレッジCovA_f1の縮小量を決定する、そしてカバレッジ決定部52は、決定したカバレッジCovA_f1の縮小量となるように、決定したカバレッジに関する情報を、出力部12に出力する。これにより、決定したカバレッジに変更するチルト変更指示を基地局装置20Aに送信して、カバレッジCovA_f1を縮小させる。
ある領域(判断対象領域)にカバレッジが及んでいるか否かを判断する方法の例を以下に挙げる。基地局装置20と通信接続する端末装置40が判断対象領域に存在する場合には、判断対象領域にカバレッジが及んでいる、と判断する。一方、基地局装置20と通信接続する端末装置40が判断対象領域に所定期間存在しない場合には、判断対象領域にカバレッジが及んでいない、と判断する。又は、第2の搬送周波数f2を使用して基地局装置20と通信接続する端末装置40が判断対象領域に所定期間存在しない場合には、カバレッジが及んでいない領域(カバレッジホール)が判断対象領域に存在する、と判断してもよい。また、複数の基地局装置20についてカバレッジが及んでいる判断対象領域が重複している場合には、電波の干渉が発見されたと判断してもよい。
例えば、図6(a)に示すように基地局装置20A−1のカバレッジCovA−1_f1と基地局装置20A−2のカバレッジCovA−2_f1があり、その中間に基地局装置20BのカバレッジCovB_f1がある状況において、カバレッジCovA−1_f1がカバレッジCovA−1_f1#1のように縮小したとする(図6(b))。この場合、制御装置10は、カバレッジCovA_f1の縮小によってカバレッジ外とされた領域を含むようにカバレッジCovB_f1#1を拡大させる(図6(c))。制御装置10は、例えば、カバレッジCovA_f1の変更前の地理的エリアにおける通信の有無を判定し、縮小によってカバレッジの対象外となった地域を判定する。そして、制御装置10は、カバレッジの対象外となった地理的なエリアを、カバレッジCovB_f1でカバーするように拡大させる。このとき、制御装置10は、拡大後のカバレッジCovB_f1における通信の有無を判定して、カバレッジCovA_f1の縮小によってカバレッジ外とされた領域がカバレッジCovB_f1でカバーされていることを認識する。
また、図7(a)に示すように基地局装置20A−1のカバレッジCovA−1_f1と基地局装置20A−2のカバレッジCovA−2_f1の間にカバレッジホールがあり、その中間に基地局装置20BのカバレッジCovB_f1がある状況において、カバレッジCovA−1_f1がカバレッジCovA−1_f1#2のように拡大したとする(図7(b))。この場合、制御装置10は、カバレッジCovA_f1#2の拡大された領域を含むようにカバレッジCovB_f1#2を拡大させる(図7(b))。
さらに、図8(a)に示すように基地局装置20A−1のカバレッジCovA−1_f1が基地局装置20A−2のカバレッジCovA−2_f1に重複しており、その中間に基地局装置20BのカバレッジCovB_f1がある状況において、カバレッジCovA−1_f1がカバレッジCovA−1_f1#2のように縮小したとする(図8(b))。この場合、制御装置10は、カバレッジCovA_f1#2の縮小によってカバレッジ外とされた領域を含むようにカバレッジCovB_f1#2を拡大させる(図8(b))。
(ステップS3)カバレッジ決定部52は、ステップS2で決定したカバレッジCovA_f1の変更量に基づいて、基地局装置20BのカバレッジCovB_f1を決定する。このとき、カバレッジ決定部52は、変更することが決定された基地局装置20AのカバレッジCovA_f1のカバレッジのうち少なくとも一部を含むように基地局装置20BのカバレッジCovB_f1の変更を決定する。
(ステップS4)カバレッジ決定部52は、ステップS2で決定したカバレッジCovA_f1のカバレッジ決定情報A2と、ステップS3で決定したカバレッジCovB_f1のカバレッジ決定情報A2と、を出力部12へ送信する。出力部12は、搬送波制御部11から受信したカバレッジ決定情報A2に基づいて、カバレッジ制御情報A3を基地局装置20Aおよび基地局装置20Bへ送信する。
これにより、基地局装置20Aの制御部22は、制御装置10から受信したカバレッジ制御情報A3に基づいて、基地局装置20AのカバレッジCovA_f1を変更するカバレッジ変更制御処理を実行し、基地局装置20Bの制御部22は、制御装置10から受信したカバレッジ制御情報A3に基づいて、基地局装置20BのカバレッジCovB_f1を変更するカバレッジ変更制御処理を実行する。基地局装置20Aおよび基地局装置20Bは、カバレッジホールの発生を抑制するため、それぞれのカバレッジの変更タイミングを同時に行うことが望ましい。このとき、制御装置10は、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bが同時にカバレッジを変更するようにカバレッジ制御情報A3の送信タイミングを制御する。また、制御装置10は、カバレッジ制御情報A3にカバレッジの変更タイミングを表す時刻情報を含め、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bにおいて時刻情報に基づいてカバレッジの変更タイミングを制御させてもよい。時刻情報には、例えば変更開始時刻および変更終了時刻を含める。
カバレッジ決定部52は、ステップS2で決定したカバレッジCovA_f1のカバレッジ決定情報A2とステップS3で決定したカバレッジCovB_f1のカバレッジ決定情報A2とに基づいて、基地局管理情報記憶部53に記憶される基地局装置20Aの管理情報および基地局装置20Bの管理情報を更新する。
以上のように、制御装置10は、複数の基地局装置のカバレッジの決定を連携することにより、一方の基地局装置20Aのカバレッジの変更による悪影響を他方の基地局装置20Bのカバレッジにより低減する。すなわち、基地局装置20AのカバレッジCovA_f1を変更させる場合、当該カバレッジCovA_f1の変更に伴う悪影響を低減するように基地局装置20BのカバレッジCovB_f1を変更させる。ここで、基地局装置20Aは、カバレッジホールの縮小、電波干渉の抑制、およびトラヒック量の適正化のために、カバレッジCovA_f1を変更させる。これに対し、基地局装置20AのカバレッジCovA_f1をカバレッジホールの縮小、電波干渉の抑制、およびトラヒック量の適正化の何れかのために変更しても、カバレッジCovA_f1が変更されることによって新たにカバレッジホールの発生、電波干渉の発生、およびトラヒック量の逼迫という悪影響を引き起こす可能性がある。これに対し、制御装置10は、上述したように基地局装置20BのカバレッジCovB_f1を変更することによって、基地局装置20Aにより新たに引き起こす可能性がある悪影響を、低減する。
図9は、本発明の第1実施形態に係る制御装置10の他の制御方法を示すフローチャートである。
(ステップS11)カバレッジ決定部52は、図5におけるステップS1と同様に、基地局装置20AのカバレッジCovA_f1の変更が決定されるか否かを判定し(ステップS11)、カバレッジCovA_f1の変更がある場合にはステップS12に処理を進める。一方、変更するカバレッジCovA_f1がない場合には図5の制御処理を終了する。
(ステップS12)カバレッジ決定部52は、ステップS11において変更されると決定されたカバレッジCovA_f1の境界付近に存在する基地局装置20Bを抽出する。このとき、カバレッジ決定部52は、管理情報を参照し、カバレッジCovA_f1の境界近い位置に設置されている基地局装置20Bを選択する。
図10(a)に示すように基地局装置20A−1のカバレッジCovA−1_f1と基地局装置20A−2のカバレッジCovA−2_f1があり、基地局装置20B−1、20B−2が存在する状況において、制御装置10は、カバレッジCovA−1_f1の境界に近い位置に存在する基地局装置20B−1を選択する。
(ステップS13)カバレッジ決定部52は、ステップS12において選択された基地局装置20B―1のカバレッジCovB−1_f1の変更を決定する。例えば基地局装置20A−1のトラヒック量が所定量を超えて、基地局装置20A−1のカバレッジCovA−1_f1が縮小された場合、基地局装置20B−1のカバレッジCovB_f1を拡大させる(図7(b))。
(ステップS14)カバレッジ決定部52は、カバレッジCovA_f1における通信トラヒックを監視し、カバレッジCovA_f1における通信トラヒックが所定量以下に低下したか否かを判定する。通信トラヒックの所定量は、基地局装置の処理能力に基づいて設定され、予め制御装置10に設定される。通信トラヒックの所定量は、基地局装置全体のトラヒック量であってもよく、または、カバレッジ毎のトラヒック量であってもよい。カバレッジ決定部52は、カバレッジCovA_f1における通信トラヒックが所定量以下に達している場合にはステップS15に処理を進め、カバレッジCovA_f1における通信トラヒックが所定量以下に達していない場合には基地局装置20B−1のカバレッジCovB_f1の状態を維持する。
(ステップS15)カバレッジ決定部52は、ステップS13において変更を決定した基地局装置20B−1のカバレッジCovB−1_f1#1の状態を、カバレッジCovB−1_f1の変更前の状態に戻す。また、カバレッジ決定部52は、カバレッジCovA−1_f1も元に戻す。このとき、制御装置10は、元に戻されるカバレッジCovB−1_f1のカバレッジ決定情報A2に基づいて、カバレッジ制御情報A3を基地局装置20B−1へ送信する。これにより、基地局装置20B−1の制御部22は、受信したカバレッジ制御情報A3に基づいて、基地局装置20B−1のカバレッジCovB01_f1#1を元に戻すカバレッジ変更制御処理を実行する。また、カバレッジ決定部52は、元に戻したカバレッジCovB_f1のカバレッジ決定情報A2に基づいて、基地局管理情報記憶部53に記憶される基地局装置20Bの管理情報を更新する。
以上のように、制御装置10は、基地局装置20AのカバレッジCovA_f1が変更される場合に、基地局装置20BのカバレッジCovB_f1を変更することができる。
また、制御装置10は、カバレッジCovA_f1およびカバレッジCovB_f1を元に戻すか否かの判定処理を、端末装置40の通信品質に基づいて行ってもよい。基地局装置20Aおよび基地局装置20Bは、通信接続されている端末装置40から送信された電波強度等に基づいて端末装置40の通信品質を判定する。基地局装置20Aおよび基地局装置20Bは、端末装置40の通信品質情報を制御装置10に供給する。これにより、制御装置10は、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bに接続されている端末装置40の通信品質が所定値よりも高い場合にカバレッジCovA_f1およびカバレッジCovB_f1を元に戻すよう制御を行う。一方、制御装置10は、基地局装置20Aおよび基地局装置20Bに接続されている端末装置40の通信品質が所定値よりも低い場合には、カバレッジCovA_f1およびカバレッジCovB_f1を元に戻さず待機する。その後、制御装置10は、端末装置40の通信品質が所定値よりも高くなった場合にカバレッジCovA_f1およびカバレッジCovB_f1を元に戻すよう制御を行う。
さらに、制御装置10は、カバレッジCovB_f1を変更してから所定時間が経過した後にカバレッジCovA_f1およびカバレッジCovB_f1を元に戻してもよい。
カバレッジ決定部52は、ステップS13において基地局装置20BのカバレッジCovB−1_f1を変更させた後からの経過時間を計時し、経過時間が所定時間に到達するまで待機する。この所定時間は、予め制御装置10に記憶された時間に設定される。例えば、また、所定時間は、カバレッジCovA_f1の変更のため発生する悪影響を低減できる期間である。カバレッジCovA−1_f1が変更されると、カバレッジCovA_f1内において通信の輻輳が生じる可能性があり、搬送周波数f1を利用した通信に悪影響が生ずる可能性があり、所定時間は、当該悪影響が生ずる可能性がある期間を超える期間であればよい。この所定時間は、例えば、基地局装置20AのカバレッジCovA_f1の変更が開始されてから、カバレッジCovA_f1の変更が終了するまでの期間である。
また、カバレッジ決定部52は、カバレッジCovB_f1の変更後の待機時間を変更可能であってもよい。例えば、カバレッジ決定部52は、カバレッジCovA_f1−1の変更を決定させた後、基地局装置20A−1、基地局装置20A−1に隣接する他の基地局装置20A、または基地局装置20B−1と通信し、基地局装置20A−1、基地局装置20A−1に隣接する他の基地局装置20A、または基地局装置20B−1において通信の悪影響(通信不能等)がないこととが確認された後に、ステップS15に処理を進めてもよい。
さらに、カバレッジ決定部52は、カバレッジホールの発生を抑制するため、それぞれのカバレッジを元に戻すタイミングを同時に行うことが望ましい。
上述したように、制御装置10は、基地局装置20Aのカバレッジが変更された場合に、基地局装置20Bのカバレッジを変更する。また、上述した実施形態は、基地局装置20Aの第1の搬送周波数のカバレッジCovA_f1が変更された場合に、基地局装置20Bの第1の搬送周波数のカバレッジCovB_f1を変更することについて説明したが、基地局装置20Aの搬送周波数と基地局装置20Bとの搬送周波数とは異なっていてもよい。これにより、制御装置10は、基地局装置20Aの第1の搬送周波数のカバレッジを変更してカバレッジCovA_f1の対象外の領域が発生しても、基地局装置20Bの第2の搬送波周波数のカバレッジCovB_f2を当該カバレッジCovA_f1の対象外の領域をカバーするように変更して、端末装置40に搬送周波数f2による通信を行わせることができる。
上述したように、カバレッジCovA_f1は、カバレッジホールの縮小、電波干渉の抑制、およびトラヒック量の適正化のために変更されるが、カバレッジCovA_f1の変更に応じて、基地局装置20Bにおいて搬送周波数f1とは他の搬送周波数のカバレッジCovBを変更してもよい。これによっても、上述した実施形態と同様に、カバレッジの変更による悪影響を低減することができる。また、変更されるカバレッジの搬送周波数と同じ搬送周波数の基地局装置20Bではなくても、変更されるカバレッジに起因する悪影響を低減することができる。
以下、基地局装置20Bにおいて変更される、搬送周波数f1とは他の搬送周波数を、第2の搬送周波数として説明する。
制御装置10は、基地局装置20AのカバレッジCovA_f1における通信トラヒックが所定量を超え、当該カバレッジCovA_f1を拡大、または縮小させた場合、カバレッジCovA_f1の拡大または縮小によってカバレッジ外とされた領域をカバーするように、基地局装置20Bにおける搬送周波数f2のカバレッジCovB_f2を変更する。図11は、本発明の第1の実施形態において、カバレッジCovA_f1の変更に基づいてカバレッジCovB_f2を変更する様子を示す図である。
制御装置10は、基地局装置20AのカバレッジCovA−1_f1における通信トラヒックが所定量を超え、カバレッジCovA−1_f1(図11(a))をカバレッジCovA−1_f1#1(図11(b))のように縮小させた場合、カバレッジCovB_f2を拡大させる(図11(b))。これにより、カバレッジCovA_f1を縮小しても、搬送周波数f2に対応している端末装置40であれば搬送周波数f2による通信を行わせることができる。また、制御装置10は、カバレッジCovA_f1が縮小しても、カバレッジCovB_f2を拡大させることにより、カバレッジCovA_f1の縮小によってカバレッジ外とされたし領域をカバレッジCovB_f2によりカバーし、搬送周波数f2についてカバレッジホールが発生することを抑制することができる。
また、制御装置10は、基地局装置20AのカバレッジCovA−1_f1における通信トラヒックが所定量を超えても当該カバレッジCovA−1_f1を維持し(図11(c))、カバレッジCovA−1_f1に重畳するようにカバレッジCovB_f2#2(図11(c))を拡大させる。これにより、カバレッジCovA−1_f1を維持していても、搬送周波数f2に対応している端末装置40であれば搬送周波数f2による通信を行わせることができ、搬送周波数f2が使用された通信トラヒックだけカバレッジCovA−1_f1の通信トラヒックを低下させることができる。
制御装置10は、通信トラヒックの高い領域がカバレッジCovA_f1内のうち基地局装置20A付近等のカバレッジCovA_f1のエッジ付近ではない場合には、カバレッジCovA_f1を縮小させ、カバレッジCovB_f2を拡大させることにより、通信トラヒックを低下させることができる。また、制御装置10は、通信トラヒックの高い領域がカバレッジCovA_f1のうちエッジ付近である場合には、カバレッジCovA_f1を維持し、カバレッジCovA_f1に重畳するようにカバレッジCovB_f2を拡大させることにより、通信トラヒックを低下させることができる。制御装置10は、自装置のカバレッジにおけるトラヒック負荷の分布を基地局装置20Aおよび基地局装置20Bから受信して、カバレッジCovA_f1を拡大または維持するかを選択してもよく、カバレッジCovB_f2を拡大する量を制御してもよい。このとき、制御装置10は、例えばトラヒックの混雑傾向を搬送周波数ごとに認識し、予め設定したトラヒック用の搬送周波数のカバレッジ(搬送周波数f1、f2の何れか)を認識し、カバレッジCovAとカバレッジCovBとを連携して変更してもよい。
さらに、制御装置10は、基地局装置20A−1のカバレッジCovA−1_f1と基地局装置20A−2のカバレッジCovB−2_f1との間に形成されたカバレッジホールが発見され、カバレッジCovA−1_f1(図11(a))をカバレッジCovA−1_f1#2(図11(d))のように拡大させた場合、カバレッジCovB_f2#3のように拡大させる(図11(d))。これにより、カバレッジCovA−1_f1を拡大してカバレッジCovA−1_f1の通信トラヒックが高くなる場合も、搬送周波数f2に対応している端末装置40であれば搬送周波数f2による通信を行わせることができる。
制御装置10は、カバレッジCovB_f2を縮小させることにより、カバレッジCovA_f1が拡大してカバレッジCovA_f1に含まれる端末装置40が増えても、カバレッジCovB_f2の通信容量に余裕ができ、高い品質で搬送周波数f2を利用した通信環境を提供できる。また、制御装置10は、カバレッジCovA_f1が縮小しても、カバレッジCovB_f2の通信容量に余裕ができ、高い品質で搬送周波数f2を利用した通信環境を提供できる。
なお、上述したカバレッジの搬送周波数は、基地局装置20Aが搬送周波数f2に対応していてもよく、基地局装置20Bが搬送周波数f1に対応していてもよく、さらには、双方の基地局装置20が連携して搬送周波数のカバレッジを変更してもよい。基地局装置20Aと基地局装置20Bとで複数の搬送周波数を連携してカバレッジを決定することにより、カバレッジ間の協調効果が得られ、カバレッジの変更の自由度を向上させることができるという効果が得られる。これにより、基地局装置20Aのカバレッジやトラヒック負荷の調整能力が向上する。
また、制御装置10は、基地局装置20Aにおいてカバレッジが変更される搬送周波数に基づいて、当該変更される搬送周波数とは異なる搬送周波数を選択して、基地局装置20Bにおいてカバレッジ変更させる搬送周波数として設定してもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態は第1実施形態の変形例である。図12は、本発明の第2実施形態に係る無線通信システム2を示す構成図である。図12において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図12において、無線通信システム2は、M(Mは、2以上の整数)個の基地局装置20A−1〜Mと、L個の基地局装置20B−1〜Lと、基地局装置20A−1〜、20B−1〜LMの各々に対応して設けられるM個のチルト制御装置30−1〜Mと、基地局装置20A−1〜M、20B−1〜Lの各々に対応して設けられるM個のアンテナ装置31−1〜Mと、N個の端末装置40−1〜Nとを備える。上述した第1実施形態では、図1に示される制御装置10がM個の基地局装置20A−1〜MおよびL個の基地局装置20B−1〜Lを集中制御したが、第2実施形態では、図12に示されるM個の基地局装置20A−1〜Mおよび基地局装置20B−1〜Lの各々が搬送波制御部11と出力部12とを備え、M個の基地局装置20A−1〜MおよびL個の基地局装置20B−1〜Lの各々で分散制御する。
上述した第1実施形態に係る制御装置10による集中制御によれば、制御装置10がM個の基地局装置20−1〜MおよびL個の基地局装置20B−1〜Lのカバレッジを管理するので、隣接する基地局装置20A、20Bのカバレッジ間の状態を把握してカバレッジの長期的な運用を目指したカバレッジ変更を行うことができる。一方、上述した第2実施形態に係る各基地局装置20A、20Bによる分散制御によれば、基地局装置20A、20Bの各々が自己のカバレッジの状態に基づいて迅速にカバレッジ変更を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、図5、および図9に示す各ステップを実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1,2…無線通信システム、10…制御装置、11…搬送波制御部、12…出力部、20−1〜M…基地局装置、20a−1〜M…基地局装置、21…情報出力部、22…制御部、23…無線部、24…信号処理部、30−1〜M…チルト制御装置、31−1〜M…アンテナ装置、40…端末装置、51…カバレッジ決定条件記憶部、52…カバレッジ決定部、53…基地局管理情報記憶部

Claims (8)

  1. 端末との間の無線通信に複数の搬送周波数を使用する無線通信システムの第1の基地局及び第2の基地局を制御対象とする制御情報を出力する制御装置であり、
    前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジを変更することを決定した場合に、当該変更することが決定された前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジの一部を含むように前記第2の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジ又は他の搬送周波数のカバレッジの変更を決定する搬送波制御部と、
    前記決定されたカバレッジの変更についての制御情報を前記第1の基地局及び前記第2の基地局に出力する出力部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記搬送波制御部は、前記第1の基地局のカバレッジ変更前におけるカバレッジであって、前記第1の基地局のカバレッジ変更後にカバレッジ外となる領域を、前記第2の基地局のカバレッジとなるように変更する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記搬送波制御部は、カバレッジホールが発見された場合、電波の干渉が発見された場合、あるいは、所定時間において通信トラヒックが所定量以上である場合に前記第1の基地局のカバレッジの変更を決定する、
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記搬送波制御部は、前記第1の搬送周波数のカバレッジの縮小を決定した場合に、前記第2の基地局の前記第2の搬送周波数のカバレッジを縮小または拡大させるよう決定する、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記搬送波制御部は、前記第1の搬送周波数のカバレッジの拡大を決定した場合に、前記第2の基地局の前記第2の搬送周波数のカバレッジを拡大または縮小させるよう決定する、
    請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記第2の基地局は、全方向性アンテナであり、前記制御情報は、前記第2の基地局の送信電力の送信電力制御情報である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 端末との間の無線通信に複数の搬送周波数を使用する無線通信システムの第1の基地局及び第2の基地局を制御対象とする制御情報を出力する制御方法であり、
    前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジを変更することを決定した場合に、前記第2の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジ又は他の搬送周波数のカバレッジの変更を決定するステップと、
    前記カバレッジの変更の決定についての制御情報を前記第1の基地局及び前記第2の基地局に出力するステップと、
    を含む、制御方法。
  8. 端末との間の無線通信に複数の搬送周波数を使用する無線通信システムの第1の基地局及び第2の基地局を制御対象とする制御情報を出力するためのコンピュータプログラムであり、
    前記第1の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジの変更を決定した場合に、前記第2の基地局の第1の搬送周波数のカバレッジ又は他の搬送周波数のカバレッジの変更を決定するステップと、
    前記カバレッジの変更の決定についての制御情報を前記第1の基地局及び前記第2の基地局に出力するステップと、
    をコンピュータに実行させる、コンピュータプログラム。
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