JP4040042B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば山上等の高所若しくは盆地等の低所など起伏の大きな場所に設置されて有利な、移動通信システムの基地局アンテナに用いられるアンテナ装置に関する。
従来の移動通信システム用の基地局アンテナはアンテナ利得を高くするために垂直方向にアレイ化されており、メインビームに比べサイドローブが大きく低減される鋭い垂直面内指向性を示す。図12に従来の移動通信システム用の基地局アンテナを示す。アンテナユニット120は、複数N個の励振素子121が鉛直方向に配置されて構成される。このアンテナユニット120が、所望のアンテナ利得によって鉛直方向に配置する数M個が決められ基地局アンテナを構成している。各アンテナユニット120の給電点122とアンテナシステムへの給電点123との間を繋ぐ給電ネットワークは、通常、鉛直方向上部のアンテナユニット120と鉛直方向下部のアンテナユニット120への給電ケーブル124と125とで発生する遅延時間は同じになるように設計されている。したがって、その垂直面内指向性は指向方向に鋭い特性を示す。
この鋭い指向特性を調整する方法として図12(b)に示すような給電ネットワークの中にチルティング用移相器を挿入する方法が従来から行われている。これは、鉛直方向最上部のアンテナユニット120と図示しない1つ地表寄りのアンテナユニット120との間に給電する給電信号の位相をチルティング移相器126によって変化させる方法である。例えば主ビームを地表方向に向ける場合は、アンテナユニット120へ給電する給電信号よりもアンテナユニット120に給電する給電信号の位相を遅らせればよい。例えばチルト角を10°にしたい場合は、鉛直方向下に位置するアンテナユニットへ給電する位相を10°遅らせる。例えばアンテユニット120,120,120の3個で基地局アンテナが構成されている場合、アンテナユニット120は120に対して20°遅れた給電信号が給電される。
この他にアンテナの指向特性を調整する方法としては、特許文献1に示すようにアンテナ本体を機械的に傾斜させる方法が知られている。図13にアンテナ本体を機械的に傾斜させた従来例を示す。アンテナ支柱130にアンテナ本体131がバー135によって下方に傾斜されて固定されている。この結果、ビームは下方に向けられる。この図13に示す従来例では、鉛直方向上部に配置されたアンテナユニット133への給電点136からの給電ネットワーク132の長さが、鉛直方向下部に配置されたとアンテナユニット134への長さより長く設定されているので、天空方向に移相効果が働き、機械的傾斜の効果と相殺されビームが水平方向に調整された例が示されている。
特表2001−521711号公報(図2)
従来行なわれてきたアンテナの指向特性の調整方法は、アンテナユニットの構成が一種類に固定された状態で行なわれていた。すなわち、励振素子を含めたアンテナユニットの構成は固定とされ、そのアンテナユニットを用いたアンテナ本体を機械的に傾斜させたり、又は各アンテナユニットの給電信号の位相を一律に変えて行っていた。
これらの方法では、移動通信サービスを提供する地域に対して木目細やかな調整が困難になり、サービスエリアが確保できなくなる場合があった。例えば、山上に設置される基地局アンテナにおいては、基地局に比較的近い1kmから2km程度離れたエリアで受信レベルが低下してしまう課題があった。
調整方法が直接的で細やかな調整が可能であるかのような機械的調整手段も、傾斜させた正面方向のビームは確かに調整することが可能であるが、主ビームの放射方向と直交する座標上におけるビームは調整出来ない課題がある。
これを図14を用いて簡単に説明する。図14(a)の参照符号140から143はアンテナユニットを意味する。図14(a)に示すように各アンテナユニットはZ軸上に一定間隔を空けて配置される。これを機械的に傾斜させた場合を図14(b)に示す。アンテナユニット140〜143に俯角θ144として例えば30°傾けたとすると、y軸方向のビームは傾くが、x軸方向のビームに対してはCosφ(90°)が掛かる形になるためにチルト効果は0になってしまう。
図14(c)に電気的チルトの場合を示す。例えば電気的チルト角を30°に設定する場合は、最上部にあるアンテナユニット153に給電する給電信号を基準に、鉛直方向に低いアンテナユニット152,151,150の順番で相対的な位相差を30°づつ遅らせて給電する。そうすると、y軸方向はもちろんx軸方向にもチルト効果が得られる。これは、例えば傘の開く角度を変えた様と同じである。すなわち電気的チルトは、傘の開く角度のようにアンテナから放射される全ての方向の電波に影響を与えることが出来る。
このように電気的チルトは機械的チルトに対して優れた特性を持つが、位相制御を一律に行っていた為に、前述したような課題がありサービスエリアが確保できないなどの問題があった。
この発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、主ビームおよびサイドローブを柔軟に制御可能とし基地局に比較的近いエリアでもサービスエリアが確保出来るようにしたアンテナ装置を提供することを目的とする。
この発明では、第1のアンテナユニットが1個以上で構成される第1のアンテナブロックと、第2のアンテナユニットが1個以上で構成される第2のアンテナブロックとを備える。第1のアンテナブロックと第2のアンテナブロックとが鉛直方向に配列される。第1のアンテナユニットと第2のアンテナユニットとは異なる電気的チルト角が与えられている。第1のアンテナユニットの数の方が第2のアンテナユニットの数よりも多い。第2のアンテナブロックは第1アンテナブロックより鉛直方向下に配置され、第1のアンテナブロックを構成する第1のアンテナユニットよりも上記第2のアンテナユニットの電気的チルト角が大である。第1のアンテナブロックと第2のアンテナブロックとの間に、第1又は第2のアンテナユニットの少なくとも一方の大きさの1倍以上の空間が設けられている構成とした。
以上のようにこの発明によれば、アンテナ装置を異なる電気的チルト角が与えられた2種類のブロックで構成することで、指向特性の調整を柔軟におこなえるアンテナ装置が実現できる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1にこの発明によるアンテナ装置の一実施例を示す。第1のアンテナユニットが1個以上で構成される第1のアンテナブロックと、第2のアンテナユニットが1個以上で構成される第2のアンテナブロックとが鉛直方向に配列され、第1のアンテナユニットと第2のアンテナユニットとは異なる電気的チルト角が与えられている。
第1のアンテナユニット1は、励振素子2がN個鉛直方向に配列して構成されている。例えば励振素子2が4個鉛直方向に配列して形成され、第1のアンテナユニット1の給電点3からの給電ライン4,5の長さを異ならせることで電気的チルト角が与えられている。第1のアンテナユニット1には例えば5°のチルト角が与えられている。その第1のアンテナユニット1がM個鉛直方向に配列されて第1のアンテナブロック12が構成されている。
第1のアンテナブロック12の鉛直方向下に配置される第2のアンテナユニット8も、第1のアンテナユニット1と同様に例えば4個の励振素子2から成り、第2のアンテナユニット内の各励振素子2への図示しない給電ラインの長さの変更で例えば15°のチルト角が与えられている。この第2のアンテナユニット8がL個、鉛直方向に配列され第2のアンテナブロック13が構成されている。
この鉛直方向上に配置される第1のアンテナブロック12とそれより下に配置された第2のアンテナブロック13とによってアンテナ装置が構成されている。ここで、第1のアンテナユニット1の給電点3にアンテナシステムの給電点11からの給電信号を供給する給電ケーブル6と、第1のアンテナユニット1から鉛直方向下M個目に配置された参照符号を表記しない第1のアンテナユニットの給電点とアンテナシステムの給電点11を結ぶ給電ケーブル7とで発生する遅延時間は同一になるように設計されている。鉛直方向M個目に当たる第1のアンテナユニットまでの各アンテナユニットと各給電ケーブルの表記は省略している。
同様に第2のアンテナユニット8の給電点14にアンテナシステムの給電点11からの給電信号を供給する給電ケーブル9と、第2のアンテナユニット8から鉛直方向下L個目に配置された参照符号を表記しない第2のアンテナユニットの給電点とアンテナシステムの給電点11を結ぶ給電ケーブル10とで発生する遅延時間は同一になるように設計されている。鉛直方向L個目に当たる第2のアンテナユニットまでの各アンテナユニットと各給電ケーブルの表記も省略している。
給電ケーブルで発生する位相遅れは全て等しく設計されているので、図1に示す実施例では第1のアンテナブロック12のチルト角は第1のアンテナユニット1が持つチルト角5°に、第2のアンテナブロック13のチルト角は第2のアンテナユニット8が持つチルト角15°に設定される。
各アンテナユニットへの電気的チルト角の与え方を図2に示す。図2(a)はアンテナユニット内の給電ラインの長さを変えてチルト角を与える方法を示す。チルト角を与えるには、第1のアンテナユニット1の給電点3から各励振素子2aから2dへの給電ラインの長さを異ならせる。励振素子2aと給電点3を結ぶ給電ライン20に対して励振素子2bと給電点3を結ぶ給電ライン21の長さを長くすれば良い。同様に励振素子2cと給電点3を結ぶ給電ライン22を給電ライン21よりも長くする。また、励振素子2dと給電点3を結ぶ給電ライン23を給電ライン22よりも長くする。この給電ラインを可変する長さをチルト角を例えば10°にしたい場合、その給電ラインで発生する相対的(鉛直方向下に位置するアンテナユニットへの給電信号を10°ずつ遅らせる)な位相遅れが10°になる長さに設定すれば良い。
図2(b)にアンテナユニット内に位相をずらす移相器を配置した例を示す。移相器24は給電点3と各励振素子2a,2b,2c,2dとの間に置かれていて、励振素子2aと接続する移相器24の端子a、励振素子2bと接続する移相器24の端子b、励振素子2cと接続する移相器24の端子c、励振素子2dと接続する移相器24の端子dの各端子に出力される位相を10°ずつ遅らせれば良い。この様に移相器によって電気的チルト角を与えることも出来る。
図3(a)にチルト角5°の第1のアンテナユニット1を例えば5個で第1のアンテナブロック12を構成し、チルト角15°の第2のアンテナユニット8を例えば2個で第2のアンテナブロックを構成したアンテナ装置の垂直面内指向性を示す。周波数は2.0GHzでのデータである。図3(a)の縦軸はアンテナ利得をdBiで示し、横軸は垂直面における指向方向をdeg.で示し、正方向が大地方向、負方向が天空方向である。図3(a)の実線がこの実施例の特性を示し、破線に電気的チルト角が与えられていない従来のアンテナ装置の特性を示す。但し比較する意味で従来のアンテナ装置も鉛直方向に7個のアンテナユニットから成る点は合わせてある。
角度5°に主ビームがありこの実施例も従来例も天空方向、大地方向、両方共に急激にアンテナ利得が低下する特性を示す。特に従来のアンテナ装置は大地方向約17°付近でヌルが発生し角度20°にかけて急激にアンテナ利得が低下する特性を示す。これに対して、この実施例のアンテナ装置では角度5°から10°の範囲は従来のアンテナ装置と同じように利得が低下するが、10°から20°の範囲において0〜5dBiの利得を維持する特性を示す。この角度10°から20°の範囲のアンテナ利得が、アンテナに比較的に近いエリアの受信特性に大きく影響することが経験的に分かっている。
これを裏付けるデータを図4に示す。図4にこの実施例のアンテナ装置を標高400mの高所に設置したときの周波数2.0GHzの伝播損失特性を示す。(以降に示す伝播損失特性のシミュレーション条件は、全て標高400m、周波数は2.0GHzである。)横軸はアンテナ装置からの水平方向の距離をKmで示し、縦軸は伝播損失をdBで示す。破線で示す従来のアンテナ装置の1Kmから2Kmの範囲における伝播損失は−120dBを中心に大きく波打っていて最低レベルは約−146dBまで落ち込んでいる。これに対してこの実施例のアンテナ装置の特性は、実線で示すように1Kmから2Kmの範囲における伝播損失が−110dBを中心に振幅していて平均的に10dBアンテナ利得が改善されている。また、従来のアンテナ装置に見られる急激な落ち込みも無い。
このように2つのチルト角を与えたこの発明の実施例によれば、アンテナ装置からの距離が比較的近い1Kmから2Kmの範囲における伝播損失を大きく改善することが出来る。
図3(b)に第2のアンテナユニット8の電気的チルト角を30°にした実施例の垂直面内指向性を示す。第1のアンテナユニット1の電気的チルト角は5°のままである。
従来のアンテナ装置では角度20°〜40°の範囲では複数のヌルが確認できると共に約−17dBiを中心にアンテナ利得が波打つ特性を示している。これに対して、アンテナユニット8の電気的チルト角を30°にした実施例のアンテナ装置の特性は、角度20°〜40°の範囲ではヌルが無く−5dBi以上のアンテナ利得を維持した特性を示す。特に角度30°付近では3dBi程度の利得を示している。このように組み合わせるアンテナユニットの電気的チルト角を可変することで、アンテナ装置の垂直面内指向特性を所望の特性に調整することが可能である。アンテナ装置を設置する地域場所によって異なる要求特性に、この発明によるアンテナ装置であれば容易に調整することが可能になる。
図5にこの発明の他の実施例を示す。今までに説明した部分と同じ構成は参照番号を同一とし説明を繰り返さない。図5に示す実施例は、第1のアンテナユニット1がM個から成る第1のアンテナブロック12と第2のアンテナユニット8がL個から成る第2のアンテナブロック13との間に、第1のアンテナユニット1と第2のアンテナユニット8と同じ大きさの1個以上(K個)の空間50を設けたものである。
図6にチルト角5°の第1のアンテナユニット1を4個で第1のアンテナブロック12を構成し、チルト角15°の第2のアンテナユニット8を2個で第2のアンテナブロックを構成し、第1のアンテナブロック12と第2のアンテナブロック13との間にアンテナユニット1個分の空間50を設けたアンテナ装置の周波数2.0GHzの垂直面内指向性を示す。すなわち、図3(a)で示した実施例の第1のアンテナユニット1を1個、空間50に置き換えた例である。図6の実線がこの実施例2の特性を示し、破線に電気的チルト角が与えられていない従来のアンテナ装置の特性を示す。従来のアンテナ装置は、角度約5°に主ビームがあり、大地方向及び天空方向共に急激にアンテナ利得が低下する特性を示す。これに対してこの実施例のアンテナ装置の特性は、主ビームが約5°にあるのと大地方向及び天空方向共にアンテナ利得が低下する基本的な特性は同じであるが、角度10°〜20°の範囲における利得が約10dBほど改善された特性を示している。
次に空間50の効果を確認する為に、図3(a)の実線の特性と図6の実線を比較する。
角度5°にある主ビームの大きさに変わりは無い。角度10°〜20°の範囲におけるアンテナ利得が特に異なっている。空間50が無い実施例に見られる角度約12°付近の利得の落ち込み(約0dBi)が見られず角度12°〜17°の範囲のアンテナ利得が向上している。
この実施例の伝播損失特性を図7に示す。アンテナ装置からの水平方向距離が1Kmから2Kmの範囲における伝播損失が波打っているが平均的に約2dB程度改善されている。図4に示す実施例(実線)の1Kmから2Kmの範囲は約−109dBに対して、図7に示す空間50を設けた同じ範囲における伝播損失は約−107dBである。
このように、第1のアンテナブロック12と第2のアンテナブロック13との間に空間を設けることでもアンテナ装置の特性を変えることが可能である。
また、第1のアンテナユニット1と第2のアンテナユニット8の大きさが等しい例で説明したが、第1のアンテナユニット1と第2のアンテナユニット8の大きさが異なっている場合でも良い。すなわち、調整を容易にするために各アンテナユニットの大きさの単位で変更出来る(置き換える)ようにして置く。
第1のアンテナブロック12と上記第2のアンテナブロック13とに給電する給電ラインの少なくとも一方に移相器を接続したこの発明の他の実施例を図8に示す。
図8(a)は第1のアンテナブロック12側の給電ラインの中に移相器を接続した例である。今までに説明した部分と同じ構成は参照番号を同一とし説明を繰り返さない。アンテナシステムの給電点11と第1のアンテナユニット1の給電点3との間に移相器80が挿入接続されている。移相器80から第1のアンテナブロック12を構成する各第1のアンテナユニット1のそれぞれの給電点3に対して、位相を可変した給電信号を供給している。鉛直方向最上段に位置する第1のアンテナユニット1には、移相器80から給電ケーブル81によって給電されている。第1のアンテナブロック12を構成する鉛直方向最下段に位置するM個目の参照符号を表記しない第1のアンテナユニットの給電点には給電ケーブル82によって給電されている。図8(a)では、最上段の第1のアンテナユニット1と最下段の第1のアンテナユニットとの間にあるアンテナユニットについては、表記を省略している。省略している各第1のアンテナユニットの給電点にも移相器80から独立した給電ケーブルが接続されている。第2のアンテナブロック13側には、移相器が挿入接続されていない。
例えば移相器80でアンテナシステムの給電点11に給電される給電信号の位相を−2°移相させると、各第1のアンテナユニットの給電点に供給される位相が相対的に−2°ずつ移相器80で遅らされる。
移相器80は、機械的移相器又は電気的移相器のローデッド・ライン型(Loaded Line)やハイブリッド・カップルド型(Hybrid Coupled)など何で構成しても良い。調整の簡便性を考慮すると可変移相器であると、より好ましい。
図9(a)にこの実施例のアンテナ装置で移相器80の移相量を変化させたときの垂直面内指向特性を示す。周波数は2.0GHzである。縦軸はアンテナ利得をdBiで示し、横軸は垂直面内の角度をdeg.で示す。このデータは電気的チルト角が5°の第1のアンテナユニット1を例えば5個、電気的チルト角が15°の第2のアンテナユニット8を例えば2個で構成したアンテナ装置の特性である。
図9(a)に実線で示す特性が移相器80で移相させないときの特性である。すなわち、アンテナ装置そのものが持つ特性である。主ビームの方向が第1のアンテナユニット1に与えられている電気的チルト角に等しい角度5°になっている。
破線で示す特性が、移相器80で鉛直方向上に位置する第1のアンテナユニットの位相を4°進ませたものである。その結果、主ビームの方向が約1°に変化している。
2点鎖線で示す特性が、今度は逆に移相器80で鉛直方向下に位置する第1のアンテナユニットの位相を2°遅らせたものである。その結果、主ビームの方向が約7°に変化している。図9(a)の図中に破線の楕円で囲んだ部分である。
このように第1のアンテナブロック12側に給電される給電信号の位相を移相器80によって変えることで主ビームの垂直面内における放射角度を変えることが可能になる。
次に第2のアンテナブロック13側に移相器を接続した例を示す。今までに説明した部分と同じ構成は参照番号を同一とし説明を繰り返さない。アンテナシステムの給電点11と第2のアンテナユニット8の給電点14との間に移相器83が挿入接続されている。移相器83から第2のアンテナブロック13を構成する各第2のアンテナユニット8の給電点14に対して、位相を可変した給電信号を供給している。鉛直方向上に位置する第2のアンテナユニット8には、移相器83から給電ケーブル84によって給電されている。第2のアンテナブロック13を構成する鉛直方向最下段に位置するL個目の参照符号を表記しない第2のアンテナユニットの給電点には給電ケーブル85によって給電されている。図8(b)では、第2のアンテナブロック13を構成する最上段の第2のアンテナユニット8と最下段の第2のアンテナユニットとの間にあるアンテナユニットについては、表記を省略している。省略している各第1のアンテナユニットの給電点にも移相器83から独立した給電ケーブルが接続されている。第1のアンテナブロック12側には、移相器が挿入接続されていない。
図9(b)にこの実施例のアンテナ装置で移相器83の移相量を変化させたときの垂直面内指向特性を示す。縦軸はアンテナ利得をdBiで示し、横軸は垂直面内の角度をdeg.で示す。このデータは電気的チルト角が5°の第1のアンテナユニット1を例えば5個、電気的チルト角が15°の第2のアンテナユニット8を例えば2個で構成したアンテナ装置の特性である。
図9(b)に破線で示す特性が移相器83で移相させないときの特性である。すなわち、アンテナ装置そのものが持つ特性である。この特性に対して移相器83で鉛直方向下に位置する第2のアンテナユニットの位相を5°遅らせた特性を実線で示す。更に15°遅らせた特性を2点鎖線で示す。
破線、実線、2点鎖線と移相器83によってチルト角が増やされるに従い、図9(b)に示すサイドローブも大地側に移動している。移相器83によってチルト角30°にした2点鎖線の特性は、角度30°付近のアンテナ利得が実線に対して約5dBi改善されている。このように第2のアンテナブロック13のチルト角を大きくすることで、俯角の大きい部分でのアンテナ利得を向上させることが出来る。これらの特性を図9(b)の図中に破線の楕円で囲んで示す。ここで注目したい点は、移相器83によって第2のアンテナブロック13へ給電される給電信号の位相を変化させても主ビームの指向性が変化しない点である。
このように、第2のアンテナブロック13へ給電する給電信号の位相を移相器83で制御することでサイドローブだけを調整することが可能になる。
図8(c)に第1のアンテナブロック12と第2のアンテナブロック13のそれぞれの給電ラインの中に移相器を接続した実施例を示す。図8(c)に示す例は、前述した第1のアンテナブロック12の給電ラインに移相器を挿入接続した図8(a)の例と、第2のアンテナブロック13の給電ラインに移相器を挿入接続した図8(b)の例とを組み合わせたものである。第1のアンテナブロック12へ給電する給電信号の位相を移相器80で制御することで主ビームの指向性を可変し、第2のアンテナブロック13へ給電する給電信号の位相を移相器83で制御することでサイドビームの指向性を可変するようにしたものである。各構成は説明済みであるのでここでの説明は省略する。
図10に移相制御に追加して電力制御も行えるようにした実施例を示す。図10は先に説明した第1のアンテナブロック12と第2のアンテナブロック13とをそれぞれ独立して移相制御出来るようにした図8(c)に示した実施例に電力分配器を追加したものである。今までに説明した部分と同じ構成は参照番号を同一とし説明を繰り返さない。
図10は、第1のアンテナブロック12へ給電する給電信号の位相を制御する移相器80と、第2のアンテナブロック13へ給電する給電信号の位相を制御する移相器83のそれぞれとアンテナシステムの給電点11との間に電力分配器100を接続した例である。
電力分配器100は、アンテナシステムの給電点11に入力される給電電力を移相器80と移相器83に分配する。例えば、アンテナ装置が配置される場所から比較的に近いエリアにサードローブを放射する第2のアンテナブロック13へ給電する電力は、主ビームを放射する第1のアンテナブロック12へ給電する電力より小さくした方が良い場合が多い。このように構成することでより給電電力を効率良く利用することが出来、より柔軟にアンテナ装置の指向特性を制御することが可能になる。
図11にこの発明のアンテナ装置の他の実施例を示す。図11は励振素子を例えば3周波数共用の励振素子としてこの発明のアンテナ装置を構成した場合の例を示す。励振素子110は3周波数に対応したアンテナであり、鉛直方向に110,110,110,110が配列されてアンテナユニット115を構成している。アンテナユニット115の給電点116には、共用器111で3つの周波数が合成された給電信号が1本の給電ラインで供給される。共用器111には、例えば800MHzの給電信号が給電ケーブル112で、例えば1.5GHzの給電信号が給電ケーブル113で、例えば2.0GHzの給電信号が給電ケーブル114によって供給される。
共用器111から給電点116および各励振素子110,110,110,110に至る給電ラインには3つの周波数の給電信号が供給される。例えば、このアンテナユニット115が第1のアンテナユニットとして第1のアンテナブロックを構成するものとする。そして例えば電気的チルト角を5°に設定されているものとする。この電気的チルト角はアンテナユニット115内の各励振素子への給電ラインの長さを調整することで設定されている。この給電ラインの長さはある周波数に基づいて決められるために、3周波数が共用になると基準として用いた周波数以外の周波数では、位相がずれてしまい電気的チルト角が変化してしまう。周波数が変わっても電気的チルト角が例えば5°になるようにする為に、共用器111と各周波数の給電信号を発生する供給源との間の給電ケーブル112,113,114の長さが調整される。すなわち、アンテナユニット個々に一対一の関係で共用器が設けられるために共用器よりも給電信号の供給源側の給電ケーブルの長さを変えることでチルト角の調整が可能になっている。
このアンテナユニット115の電気的チルト角を増やして第2のアンテナブロックにすることも容易であり、この3周波数共用の励振素子によってこの発明のアンテナ装置を構成することが出来る。
励振素子を3周波共用にすることによって、アンテナ装置を小型化することが可能になる。特に1つのレドームにアンテナ装置を収納することが出来るので、アンテナ設置場所の強度など利点が多い。
以上、述べて来た様にこの発明によるアンテナ装置によれば、柔軟にアンテナの指向特性を調整することが可能になる。ここまでの説明では、鉛直方向下に配置される第2のアンテナブロック13のチルト角を鉛直方向上に配置される第1のアンテナブロック12のチルト角よりも大きくした例で説明して来た。しかしこの発明はこの組み合わせに限定されない。例えば、盆地等の低い土地にこの発明のアンテナ装置を設置する場合は、その地域の特徴にもよるが、説明して来た例とは逆に鉛直方向下に配置される第2のアンテナブロック13の電気的チルト角を鉛直方向上に配置される第1のアンテナブロック12のチルト角よりも小さく設定した方が良い場合も想定される。
また、この発明の説明で各構成要素を数値限定して来なかった。これは、アンテナ装置を設置する場所によって最適な組み合わせが変わるためである。この発明によれば、どのような状況にあってもアンテナ指向特性を最適に調整することが可能になる。
この発明によるアンテナ装置の一実施例を示す図である。 アンテナユニットへの電気的チルト角の与え方を示す図である。 この発明のアンテナ装置の垂直面内指向性を示す図である。 この発明のアンテナ装置の伝播損失特性を示す図である。 この発明の他の実施例を示す図である。 図5に示したアンテナの垂直面内指向性の例を示す図である。 図5に示したアンテナの伝播損失特性の例を示す図である。 移相器を接続したこの発明の他の実施例を示す図である。 移相器を接続したこの発明のアンテナの垂直面内指向特性を示す図である。 この発明の他の実施例を示す図である。 この発明の他の実施例を示す図である。 従来の移動通信システム用の基地局アンテナを示す図である。 アンテナ本体を機械的に傾斜させた従来例を示す図である。 機械的チルトと電気的チルトの違いを説明する図である。

Claims (4)

  1. 第1のアンテナユニットが1個以上で構成される第1のアンテナブロックと、第2のアンテナユニットが1個以上で構成される第2のアンテナブロックとを備え、
    上記第1のアンテナブロックと上記第2のアンテナブロックとが鉛直方向に配列され、
    上記第1のアンテナユニットと第2のアンテナユニットとは異なる電気的チルト角が
    与えられており、
    第1のアンテナユニットの数の方が第2のアンテナユニットの数よりも多く、
    上記第2のアンテナブロックは第1アンテナブロックより鉛直方向下に配置され、上記第1のアンテナブロックを構成する第1のアンテナユニットよりも上記第2のアンテナユニットの電気的チルト角が大であり、
    上記第1のアンテナブロックと上記第2のアンテナブロックとの間に、上記第1又は第2のアンテナユニットの少なくとも一方の大きさの1倍以上の空間が設けられている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記第1のアンテナブロックと上記第2のアンテナブロックとに給電する給電ラインの少なくとも一方に移相器が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 上記第1のアンテナブロックと上記第2のアンテナブロックとに給電する給電ラインにこれらアンテナブロックに対する給電電力を分配する電力分配器が接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 上記アンテナユニットを構成するアンテナ素子が複数の周波数に対応した励振素子であり、上記アンテナユニットの入力に共用器が接続されていることを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載のアンテナ装置。
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