JP4808426B2 - 回転角検出装置および電動パワーステアリング装置 - Google Patents

回転角検出装置および電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、回転角検出装置および電動パワーステアリング装置に関する。
従来、例えば、レゾルバを、発振回路から発生する一定周期の正弦波により励磁される励磁巻線と、回転子の回転角θの正弦および余弦に係る各出力を発生する1対の検出巻線とを備えて構成し、1対の検出巻線の出力と一定周期の正弦波とに基づき、回転子の回転角θを検出する角度検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−72758号公報
ところで、上記従来技術の一例に係る角度検出装置は、1対の検出巻線の出力から回転角θを演算するRDコンバータと、1対の検出巻線の出力と発振回路から発生する一定周期の正弦波とに基づく所定マップに対するマップ検索により回転角θを算出する処理回路とを備えて構成されている。しかしながら、1対の検出巻線の出力信号を処理するRDコンバータを備える角度検出装置は、装置構成に要する費用が嵩むという問題が生じる。
また、予め作成した所定マップに対するマップ検索により回転角θを算出する場合、回転角θに対して所望の分解能を確保するために回転角θの1回転分(つまり0°〜360°)の範囲に対してデータ数を増大させると、所定マップの記憶に必要とされる記憶装置の記憶容量が増大してしまい、装置構成に要する費用が嵩むという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、レゾルバの出力信号に基づきモータの出力軸の回転角をデータ検索により算出する際に必要とされるデータ量を削減することが可能な回転角検出装置および電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の回転角検出装置は、モータの出力軸の回転角(例えば、実施の形態でのロータ角度θ)に応じた検出信号を出力する検出手段(例えば、実施の形態でのレゾルバ41)と、該検出手段から出力される検出信号に基づき、前記回転角の正弦に係る正弦状態量(例えば、実施の形態での正弦信号Esinθ)および前記回転角の余弦に係る余弦状態量(例えば、実施の形態での余弦信号Ecosθ)を算出する正弦・余弦算出手段(例えば、実施の形態でのステップS01)と、角度範囲0°〜45°を基本角度範囲(例えば、実施の形態での角度ANG)とし、前記正弦状態量および前記余弦状態量に応じて正接状態量若しくは余接状態量を算出し、前記正接状態量若しくは前記余接状態量とベース角度とを対応させて記憶するベース角度記憶手段(例えば、実施の形態での制御回路45)と、少なくとも前記正弦状態量または前記余弦状態量に基づく角度状態量(例えば、実施の形態での検索用パラメータTAN、正弦sinθ、余弦cosθ)の符号または該角度状態量の値の相対的な大小に応じて、前記回転角が前記基本角度範囲に基づき区分された複数の角度領域(例えば、実施の形態での8つの第1〜第8角度領域)のうちの何れの角度領域内に含まれるかを検知し、前記複数の角度領域を0°〜180°の第1角度領域および180°〜360°の第2角度領域とし、前記回転角が前記第1角度領域または前記第2角度領域の何れの角度領域に含まれるかを前記正弦状態量の符号に応じて検知すると共に、前記正弦状態量の値が所定範囲内に含まれる場合には、前記回転角が前記第1角度領域または前記第2角度領域の何れの角度領域に含まれるかを前記余弦状態量の符号に応じて検知するする領域検知手段(例えば、実施の形態でのステップS07およびステップS08およびステップS11、ステップS14〜ステップS16およびステップS19〜ステップS22)と、前記領域検知手段により検知された角度領域に応じて、前記ベース角度を0°〜360°の角度範囲での前記回転角に変換する変換手段(例えば、実施の形態でのステップS09、ステップS10、ステップS12、ステップS13、ステップS17、ステップS18)とを備えることを特徴としている。
上記構成の回転角検出装置によれば、領域検知手段は、正弦・余弦算出手段により算出された正弦状態量および余弦状態量に基づき、例えば回転角の正弦と余弦との相対的な大小や、回転角の正接または余接と、正弦および余弦との各符号の組み合わせに応じて、回転角が、基本角度範囲角度範囲0°〜45°)により区分された複数の角度領域のうちの何れの角度領域に存在するかを検知する。
そして、変換手段は、予めベース角度記憶手段に記憶されている少なくとも正弦状態量または余弦状態量に基づく正接状態量若しくは余接状態量基本角度範囲のベース角度との対応関係のデータから、基本角度範囲のベース角度を、領域検知手段により検知された角度領域に応じた回転角に変換する。
つまり、予めベース角度記憶手段にモータの出力軸の1回転分(0°〜360°)の角度範囲のベース角度のデータを記憶する場合に比べて、モータの出力軸の回転角を精度良く算出する際に必要とされるデータ量を削減することができる。
上記構成の回転角検出装置によれば、ベース角度と正接との相関関係において相対的に直線性が高い領域となる0°〜45°の角度範囲でベース角度を設定しておくことにより、モータの回転角の算出精度を向上させることができる。
さらに、請求項に記載の本発明の回転角検出装置では、前記所定範囲内は、ゼロ付近の値であることを特徴としている。
上記構成の回転角検出装置によれば、例えば正弦状態量がゼロ近傍の値であって、検出手段から出力される検出信号に適宜の誤差が含まれることにより、正弦状態量の符号に対する判定精度が低下してしまう場合であっても、余弦状態量の符号が正または負の何れであるかを判定することで、回転角が、特に、0°〜180°の第1角度領域および180°〜360°の第2角度領域の何れの角度領域に含まれるかを的確に判定することができる。
さらに、請求項に記載の本発明の回転角検出装置では、前記検出手段はレゾルバ(例えば、実施の形態でのレゾルバ41)であることを特徴としている。
上記構成の回転角検出装置によれば、正弦・余弦算出手段は、レゾルバから出力される1対の検出信号に基づき、回転角の正弦に係る正弦状態量および回転角の余弦に係る余弦状態量を算出することができ、これらの正弦状態量および余弦状態量に基づき、モータの出力軸の回転角をデータ検索により精度良く算出することができる。
また、請求項に記載の本発明の電動パワーステアリング装置は、車両の操舵輪を操舵可能な操舵機構(例えば、実施の形態での手動操舵力発生機構1)を駆動するモータ(例えば、実施の形態でのモータ11)と、運転者からの操舵入力を検出する操舵入力検出手段(例えば、実施の形態での操舵トルクセンサ10a)と、前記モータの出力軸の回転角を検出する請求項1から請求項の何れか1つに記載の回転角検出装置(例えば、実施の形態での回転角センサ10d)と、少なくとも前記操舵入力検出手段により検出された前記操舵入力および前記回転角検出装置により検出された前記回転角に応じて、前記モータに通電する電流の目標値である目標電流を設定し、該目標電流に応じて前記モータを駆動制御する駆動制御手段(例えば、実施の形態でのモータ制御装置12)とを備えることを特徴としている。
上記構成の電動パワーステアリング装置によれば、モータの出力軸の回転角をデータ検索により算出する際に必要とされるデータ量が増大してしまうことを防止し、装置構成に要する費用が嵩むことを防止しつつ、操舵機構を精度良く駆動することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明の回転角検出装置によれば、予めベース角度記憶手段にモータの出力軸の1回転分(0°〜360°)の角度範囲のベース角度のデータを記憶する場合に比べて、モータの出力軸の回転角を精度良く算出する際に必要とされるデータ量を削減することができる。
さらにベース角度と正接との相関関係において相対的に直線性が高い領域となる0°〜45°の角度範囲でベース角度を設定しておくことにより、モータの回転角の算出精度を向上させることができる。
さらに、請求項に記載の本発明の回転角検出装置によれば、例えば正弦状態量がゼロ近傍の値であって、検出手段から出力される検出信号に適宜の誤差が含まれることにより、正弦状態量の符号に対する判定精度が低下してしまう場合であっても、余弦状態量の符号が正または負の何れであるかを判定することで、回転角が、特に、0°〜180°の第1角度領域および180°〜360°の第2角度領域の何れの角度領域に含まれるかを的確に判定することができる。
らに、請求項に記載の本発明の回転角検出装置によれば、レゾルバから出力される検出信号に基づき、モータの出力軸の回転角をデータ検索により精度良く算出することができる。
また、請求項に記載の本発明の電動パワーステアリング装置によれば、モータの出力軸の回転角をデータ検索により算出する際に必要とされるデータ量が増大してしまうことを防止し、装置構成に要する費用が嵩むことを防止しつつ、操舵機構を精度良く駆動することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る回転角検出装置および電動パワーステアリング装置について添付図面を参照しながら説明する。
この実施の形態の電動パワーステアリング装置10は、例えば図1に示すように、手動操舵力発生機構1に備えられ、この手動操舵力発生機構1において、ステアリングホイール2に一体に設けられたステアリング軸3は、ユニバーサルジョイント4a,4bを有する連結軸4を介して、ステアリングギアボックス(図示略)内に設けられたラック・ピニオン機構5のピニオン5aに連結されている。そして、ピニオン5aはラック軸6のラック歯6aに噛合っており、ステアリングホイール2から入力された回転運動は、ピニオン5aを介してラック軸6の往復運動に変換され、ラック軸6の両端にタイロッド7,7を介して連結された2つの操舵輪W,Wを転舵させる。そして、ラック軸6と同軸にボールねじ機構8が設けられ、ラック軸6に連結されたモータ11の回転力はボールねじ機構8を介して推力に変換され、ラック軸6(つまりボールねじ軸8a)に作用するようになっている。
この電動パワーステアリング装置10は、モータ11と、モータ制御装置12とを備えて構成され、モータ制御装置12には、例えば、ステアリングギアボックス内に設けられてピニオン5aに作用する操舵トルクTdつまり運転者によりステアリングホイール2に入力される手動操舵力を検出する操舵トルクセンサ10aから出力される検出信号と、車両の速度(車速)を検出する車速センサ10bから出力される車速Vsの検出信号と、モータ11に通電される電流(モータ電流)を検出する電流センサ10cから出力される検出信号と、モータ11のロータ角度θつまり所定の基準回転位置からのロータの磁極の回転角度を検出するレゾルバを具備する回転角センサ10dから出力される検出信号とが入力されている。
そして、モータ制御装置12は、例えば操舵トルクTdおよび車速Vsおよび回転角度θおよびモータ電流の各検出値と、外部の制御装置から入力される指令トルクτとに応じて、運転者の手動操舵力を補助するパワーステアリング用のアシストトルクを算出し、このアシストトルクをモータ11から出力させるために必要とされる目標電流を設定し、この目標電流に応じてモータ11を駆動制御する。
例えばモータ制御装置12は、運転者がステアリングホイール2を操作することにより発生した操舵トルクTdが操舵トルクセンサ10aにより検出されると、この操舵トルクTdが目標操舵トルクに一致するようにしてモータ11に通電するモータ電流の目標電流を設定し、この目標電流に応じた通電を行い、モータ11の出力トルクにより運転者のステアリング操作をアシストする。そして、モータ制御装置12は、目標電流に応じた通電の実行状態でモータ11に実際に通電されるモータ電流が電流センサ10cにより検出されると、検出されたモータ電流が目標電流に一致するようにしてフィードバック制御を行う。
以下に、この実施形態に係る回転角検出装置である回転角センサ10dについて説明する。
例えば図2に示すように、この実施の形態の回転角センサ10dにおいて、モータ11に備えられたレゾルバ41は、一次巻線42と、互いに位相差が90°となるように配置された2つの二次巻線43,44とを備えて構成されている。
モータ制御装置12に設けられた制御回路45に具備される矩形波出力部45aから出力される矩形波は、バンドパスフィルタ46を通過して正弦波に変換され、さらに増幅器47を通過して正弦波の基準信号Esinωtとなって一次巻線42に入力される。
これに伴い、2つの二次巻線43,44から、モータ11の出力軸の回転角(つまりロータ角度θ)に応じた第1の出力信号Esinωtcosθと、第2の出力信号Esinωtsinθとが出力される。
そして、2つの二次巻線43,44の第1の出力信号ES1−S3=Esinωtcosθおよび第2の出力信号ES2−S4=Esinωtsinθは各差動アンプ49,50および各サンプルホールド回路51,52を経て、制御回路45に入力される。
この制御回路45は、矩形波出力部45aから出力される矩形波の信号に基づき、サンプルホールドタイミング信号を各サンプルホールド回路51,52に出力する。
サンプルホールドタイミング信号が入力された各サンプルホールド回路51,52は、2つの二次巻線43,44の第1の出力信号ES1−S3=Esinωtcosθおよび第2の出力信号ES2−S4=Esinωtsinθに対し、サンプルホールドタイミング信号に同期したサンプルホールドを実行し、正弦信号Esinθおよび余弦信号Ecosθを算出する。ここで、E=E/2である。
なお、サンプルホールドタイミング信号は、励磁信号(つまり一次巻線42に入力される基準信号Esinωt)のピーク値のタイミングと同期するタイミングを有するように出力されてもよいし、例えばレゾルバ41の各巻線42,43,44や各差動アンプ49,50等に起因する時間遅れを考慮して、励磁信号のピーク値のタイミングから所定時間だけ遅延したタイミングを有するように出力されてもよい。
そして、制御回路45は、算出した正弦信号Esinθおよび余弦信号Ecosθに基づき、後述するように、所定角度範囲(0°〜45°)での角度と、この角度の正接との対応を示す所定マップを参照しつつ、各信号Esinθ,Ecosθの符号および大小関係の組み合わせに応じてロータ角度θを算出する。
本実施の形態による電動パワーステアリング装置10は上記構成を備えており、次に、この電動パワーステアリング装置10の動作、特に、所定角度範囲(0°〜45°)の正接のデータからなる所定マップを参照して、正弦信号Esinθおよび余弦信号Ecosθに基づきロータ角度θを算出する回転角検出装置10dの動作について添付図面を参照しながら説明する。
先ず、所定角度範囲設定処理として、図3に示すステップS01においては、ロータ角度θの正弦sinθおよび余弦cosθに係る正弦信号Esinθおよび余弦信号Ecosθを算出する。
次に、ステップS02においては、正弦sinθの絶対値が余弦cosθの絶対値よりも小さいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進み、このステップS03においては、ロータ角度θの正接tanθ(=sinθ/cosθ)を検索用パラメータTANに設定して、ステップS05に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS04に進み、このステップS04においては、ロータ角度θの余接cotθ(=cosθ/sinθ)を検索用パラメータTANに設定して、ステップS05に進む。
このステップS01からステップS05の所定角度範囲設定処理では、例えば図4に示すように、ロータ角度θに対して所望の分解能を確保することができる状態である正接tanθの絶対値が1未満あるいは余接cotθの絶対値が1未満の各状態に応じて、検索用パラメータTANとして正接tanθあるいは余接cotθを設定する。
これにより、ロータ角度θの360°(つまり1回転分の角度)範囲において、所定角度範囲である45°範囲毎に順次連続して設定される8つの第1〜第8角度領域に対して検索用パラメータTANが設定される。
なお、図4において、各領域毎の記号「○」は各状態(例えば、|sinθ|<|cosθ|等)が成立することを示し、各領域毎の記号「−」は各状態(例えば、|sinθ|<|cosθ|等)が不成立であることを示す。
次に、マップ検索処理として、ステップS05においては、検索用パラメータTANの絶対値|TAN|を算出する。
そして、ステップS06においては、検索用パラメータTANの絶対値|TAN|に応じて、例えば図5に示す所定マップをマップ検索して角度ANGを算出する。
なお、図5に示す所定マップは、所定角度範囲である0°≦ANG≦45°の角度ANGの正接tan(ANG)を検索用パラメータTANの絶対値|TAN|とし、角度ANGと、絶対値|TAN|との対応関係を示すマップである。
次に、180°範囲判定処理として、ステップS07においては、検索用パラメータTANが0よりも大きいか否か、つまり正の値であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、正接tanθおよび余接cotθが負の値となる第3および第4および第7および第8角度領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、後述するステップS11に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、正接tanθおよび余接cotθが正の値となる第1および第2および第5および第6角度領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS08に進む。
そして、ステップS08においては、正弦sinθの絶対値が余弦cosθの絶対値よりも大きいか否かを判定する。
ステップS08の判定結果が「NO」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第1および第4および第5および第8角度領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS09に進み、このステップS09においては、ロータ角度θが第1または第5領域に含まれると判断して、角度ANGを変更せずに、後述するステップS14に進む。
一方、ステップS08の判定結果が「YES」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第2および第3および第6および第7角度領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS10に進み、このステップS10においては、ロータ角度θが第2または第6角度領域に含まれると判断して、90°から角度ANGを減算して得た値(90°−ANG)を、新たに角度ANGとして設定し、後述するステップS14に進む。
また、ステップS11においては、正弦sinθの絶対値が余弦cosθの絶対値よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第2および第3および第6および第7角度領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS12に進み、このステップS12においては、ロータ角度θが第3または第7角度領域に含まれると判断して、90°に角度ANGを加算して得た値(90°+ANG)を、新たに角度ANGとして設定し、後述するステップS14に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第1および第4および第5および第8角度領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS13に進み、このステップS13においては、ロータ角度θが第4または第8角度領域に含まれると判断して、180°から角度ANGを減算して得た値(180°−ANG)を、新たに角度ANGとして設定し、後述するステップS14に進む。
このステップS07からステップS13の180°範囲判定処理では、例えば図4に示すように、ロータ角度θの360°(つまり1回転分の角度)範囲を構成する180°範囲毎の2つの領域(つまり、0°〜180°の領域と180°〜360°の領域)に対して、各領域毎に、各領域を構成する各4つの第1〜第4角度領域または第5〜第8角度領域の何れの領域にロータ角度θが含まれるかを判定する。この処理では、180°〜360°の領域での各第5〜第8角度領域を、仮想的に、0°〜180°の領域での各第1〜第4角度領域と同等の下限角度および上限角度を有するように設定している。
これにより、検索用パラメータTANとして正接tanθが設定され、検索用パラメータTANが0以上である場合、あるいは、検索用パラメータTANとして余接cotθが設定され、検索用パラメータTANが0以下である場合には、ロータ角度θが含まれると判定された角度領域の下限角度(例えば、第1または第5角度領域の0°、第3または第7角度領域の90°)に角度ANGを加算して得た値が、新たに角度ANGとして設定される。
一方、検索用パラメータTANとして正接tanθが設定され、検索用パラメータTANが0以下である場合、あるいは、検索用パラメータTANとして余接cotθが設定され、検索用パラメータTANが0以上である場合には、ロータ角度θが含まれると判定された角度領域の上限角度(例えば、第2または第6角度領域の90°、第4または第8角度領域の180°)から角度ANGを減算して得た値が、新たに角度ANGとして設定される。
次に、360°範囲判定処理として、図6に示すステップS14においては、正弦sinθの絶対値がゼロ近傍の所定値よりも小さいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS20に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS15に進む。
そして、ステップS15においては、角度ANGが90°よりも小さいか否かを判定する。
ステップS15の判定結果が「NO」の場合、つまりロータ角度θが、第3および第4および第7および第8領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、後述するステップS19に進む。
一方、ステップS15の判定結果が「YES」の場合、つまりロータ角度θが、第1および第2および第5および第6領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS16に進む。
そして、ステップS16においては、余弦cosθが0よりも大きいか否か、つまり正の値であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第1および第2および第7および第8領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS17に進み、このステップS17においては、ロータ角度θが第1または第2領域に含まれると判断して、角度ANGを変更せずに、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「NO」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第3および第4および第5および第6領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS18に進み、このステップS18においては、ロータ角度θが第5または第6領域に含まれると判断して、角度ANGに180°を加算して得た値(ANG+180°)を、新たに角度ANGとして設定し、一連の処理を終了する。
また、ステップS19においては、余弦cosθが0よりも大きいか否か、つまり正の値であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第3および第4および第5および第6領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS17に進み、このステップS17においては、ロータ角度θが第3または第4領域に含まれると判断して、角度ANGを変更せずに、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第1および第2および第7および第8領域のうちの何れかの領域に含まれる場合には、ステップS18に進み、このステップS18においては、ロータ角度θが第7または第8領域に含まれると判断して、角度ANGに180°を加算して得た値(ANG+180°)を、新たに角度ANGとして設定し、一連の処理を終了する。
また、ステップS20においては、正弦sinθが0よりも小さいか否か、つまり負の値であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第5〜第8領域の何れかの領域に含まれる場合には、上述したステップS18に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合、つまり図4に示すように、ロータ角度θが、第1〜第4領域の何れかの領域に含まれる場合には、上述したステップS17に進む。
このステップS14からステップS20の360°範囲判定処理では、例えば図4に示すように、ロータ角度θの360°(つまり1回転分の角度)範囲での180°範囲毎の2つの領域(つまり、0°〜180°の領域と180°〜360°の領域)に対して、何れの領域にロータ角度θが含まれるかを判定する。
上述したように、本実施の形態による回転角検出装置によれば、レゾルバ41の出力信号に基づきモータ11のロータ角度θをマップ検索により算出する際に、所定角度範囲(0°〜45°)での角度と、この角度の正接との対応を示す所定マップを記憶しておくだけでよく、モータ11のロータ角度θを精度良く算出する際に必要とされるデータ量が増大してしまうことを防止することができ、装置構成に要する費用が嵩むことを防止することができる。
さらに、本実施の形態による電動パワーステアリング装置10によれば、モータ11のロータ角度θをマップ検索により算出する際に必要とされるデータ量が増大してしまうことを防止し、装置構成に要する費用が嵩むことを防止しつつ、手動操舵力発生機構1を精度良く駆動することができる。
なお、上述した実施の形態においては、ステップS07〜ステップS13に示すように、180°〜360°の領域での各第5〜第8角度領域を、仮想的に、0°〜180°の領域での各第1〜第4角度領域と同等であると設定して、4つの第1〜第4角度領域の何れか1つの領域(つまり実質的には8つの第1〜第8角度領域の何れか2つの領域)にロータ角度θが含まれるかを判定した後に、ロータ角度θが含まれると判定された角度領域の下限角度に角度ANGを加算して得た値あるいはロータ角度θが含まれると判断された角度領域の上限角度から角度ANGを減算して得た値を、新たに角度ANGとして設定するとしたが、これに限定されず、8つの第1〜第8角度領域の何れか1つの領域にロータ角度θが含まれるかを判定した後に、ロータ角度θが含まれると判定された角度領域の下限角度に角度ANGを加算して得た値あるいはロータ角度θが含まれると判断された角度領域の上限角度から角度ANGを減算して得た値を、新たに角度ANGとして設定してもよい。
本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置を備える手動操舵力発生機構の構成図である。 本発明の一実施形態に係る回転角検出装置である回転角センサの構成図である。 本発明の一実施形態に係る回転角検出装置の動作を示すフローチャートである。 ロータ角度θの正弦sinθおよび余弦cosθおよび正接tanθおよび余接cotθと、各第1〜第8角度領域との対応関係を示す図である。 所定角度範囲である0°≦ANG≦45°の角度ANGの正接tan(ANG)を検索用パラメータTANの絶対値|TAN|とし、角度ANGと、絶対値|TAN|との対応関係を示すマップである。 本発明の一実施形態に係る回転角検出装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 車両の操舵制御装置
16 手動操舵力発生機構(操舵機構)
41 レゾルバ(検出手段)
45 制御回路(記憶手段、ベース角度記憶手段)
ステップS01 正弦・余弦算出手段
ステップS02〜ステップS04 検索用パラメータ設定手段
ステップS06 角度データ検索手段
ステップS07 領域検知手段、第1判定手段
ステップS08、ステップS11 領域検知手段、第2判定手段
ステップS09、ステップS10 回転角算出手段、変換手段
ステップS12、ステップS13 回転角算出手段、変換手段
ステップS14、ステップS15、ステップS21、ステップS22 領域検知手段
ステップS16、ステップS19 領域検知手段、第4判定手段
ステップS17、ステップS18 変換手段
ステップS20 領域検知手段、第3判定手段

Claims (4)

  1. モータの出力軸の回転角に応じた検出信号を出力する検出手段と、
    該検出手段から出力される検出信号に基づき、前記回転角の正弦に係る正弦状態量および前記回転角の余弦に係る余弦状態量を算出する正弦・余弦算出手段と、
    角度範囲0°〜45°を基本角度範囲とし、前記正弦状態量および前記余弦状態量に応じて正接状態量若しくは余接状態量を算出し、前記正接状態量若しくは前記余接状態量とベース角度とを対応させて記憶するベース角度記憶手段と、
    少なくとも前記正弦状態量または前記余弦状態量に基づく角度状態量の符号または該角度状態量の値の相対的な大小に応じて、前記回転角が前記基本角度範囲に基づき区分された複数の角度領域のうちの何れの角度領域内に含まれるかを検知し、前記複数の角度領域を0°〜180°の第1角度領域および180°〜360°の第2角度領域とし、前記回転角が前記第1角度領域または前記第2角度領域の何れの角度領域に含まれるかを前記正弦状態量の符号に応じて検知すると共に、前記正弦状態量の値が所定範囲内に含まれる場合には、前記回転角が前記第1角度領域または前記第2角度領域の何れの角度領域に含まれるかを前記余弦状態量の符号に応じて検知する領域検知手段と、
    前記領域検知手段により検知された角度領域に応じて、前記ベース角度を0°〜360°の角度範囲での前記回転角に変換する変換手段と
    を備えることを特徴とする回転角検出装置。
  2. 前記所定範囲内は、ゼロ付近の値であることを特徴とする請求項1に記載の回転角検出装置。
  3. 前記検出手段はレゾルバであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転角検出装置。
  4. 車両の操舵輪を操舵可能な操舵機構を駆動するモータと、
    運転者からの操舵入力を検出する操舵入力検出手段と、
    前記モータの出力軸の回転角を検出する請求項1から請求項3の何れか1つに記載の回転角検出装置と、
    少なくとも前記操舵入力検出手段により検出された前記操舵入力および前記回転角検出装置により検出された前記回転角に応じて、前記モータに通電する電流の目標値である目標電流を設定し、該目標電流に応じて前記モータを駆動制御する駆動制御手段と
    を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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