JP4808352B2 - タラウラシル−dnaグリコシラーゼ、これをコードする遺伝子、該遺伝子またはその機能性部分を含有する組換えdna、該タンパク質の調製法と、pcrの追跡もしくは調節における該タンパク質またはその機能性部分の使用 - Google Patents

タラウラシル−dnaグリコシラーゼ、これをコードする遺伝子、該遺伝子またはその機能性部分を含有する組換えdna、該タンパク質の調製法と、pcrの追跡もしくは調節における該タンパク質またはその機能性部分の使用 Download PDF

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、タラの肝臓中に存在する新規酵素、その酵素またはその機能性(生物活性)部分をコードするDNA配列、該遺伝子またはその機能性部分を含有する新規組換えDNA、タラの肝臓および該遺伝子を有する細菌からの該酵素の調製方法、その遺伝子自体を有する細菌、およびPCRもしくは関連する反応系の追跡および/または調節における該タンパク質の使用に関する。
【0002】
(先行技術の説明)
DNA中のウラシルは、DNA中のシトシンの複製または脱アミノ化中の、dTTPではなくdUTPの取り込みにより得られる。後者は、次のラウンドの複製で突然変異を引き起こす。酵素ウラシル−DNAグリコシラーゼ(UDG、EC3.2.2.3)は、DNA骨格からウラシル塩基が切り出され(リンダール(Lindahl)、1994)、アピリミジン部位を作成し、これが他のDNA修復酵素により認識されるという意味で、修復酵素として機能する。この酵素は、DNAの完全性を維持するのに決定的に重要であり、従って、多様な生物(ウイルス、原核生物、真核生物)中で見いだされている。
【0003】
ウラシル−DNAグリコシラーゼ(UNGまたはUDG)は、ウラシル含有DNA中のデオキシリボース糖と塩基の間のN−グリコシル結合の加水分解を触媒し、大腸菌(Escherichia coli)から初めて単離され性状解析された(1)。これは、DNAからウラシルを除去する塩基切り出し修復(BER)の第1工程(2)であり、従って、作成されたアピリミジン部位は、BER経路中のAPエンドヌクレアーゼ、ホスホジエステラーゼ、DNAポリメラーゼおよびDNAリガーゼ(他の酵素)により修復される(3〜5)。
【0004】
数種類のクラスのウラシル−DNAグリコシラーゼ(UDG)が開示されている。主要な型のUNGは、UNG−遺伝子によりコードされるUNGである(6)。他のクラスは、サイクリン様UDG2(7,8)、ヒトとアフリカツメガエル(Xenopus)(9)からの1本鎖選択性単官能性UDG SMUG1、大腸菌(E. coli)(10,11)とサーモトガ・マリチマ(Thermotoga maritima)UDG(TMUDG)(12)から単離されたG/T:U特異的ミスマッチDNAグリコシラーゼ(MUG)を含む。
【0005】
UNGは、モノマータンパク質で約25〜35kDのサイズである。これは、補助因子や2価陽イオンに依存せず、異なる種の間で高度に保存されている(13)。しかしUNGは、イオン強度に影響を受ける。UNG酵素は、前進型「スライド機構」(ここでは、DNAから解離する前に連続的ウラシル残基を配置する(14,15))と、明確な「ランダムヒット」機構(16)で作用することが証明されている。UNGは、ラット肝臓(17−19)、ヒト細胞および組織(20〜28)、子ウシ胸腺(29,30)、変形菌(31)、酵母(32)、植物(33,34)、ブラインシュリンプ(35)、原核生物(1,36〜45)、およびウイルス(46,47)から、すでに単離され、性状解析されている。
【0006】
ヒトおよびラットの両方で、ミトコンドリアと核UNGが単離されている(18,25)。ヒト(およびマウス)細胞では、これらの2つは、同じ遺伝子(UNG)によりコードされている(48,49)。2つの異なる翻訳開始部位と代替スプライシングにより、N末端シグナル配列のみが異なる2つの型が作成され、これは酵素を、それぞれ核(UNG2)とミトコンドリア(UNG1)に向ける(49)。最近、N末端シグナル配列と、核とミトコンドリアへのUNGのターゲティングについてさらなる研究が行われており(50〜52)、核UNG2がリン酸化されていることが明らかになっている(26)。ヒト、単純ヘルペスウイルスおよび大腸菌(E. coli)からUNGの結晶構造が解明されている(53〜55)。活性部位残基は保存されており、これらの酵素中の作用モードは、ヌクレオチドフリップ機構と同じでDNAからウラシルを除去するようである(56,57)。
【0007】
例えばニシマダラ(Gadus morhua)のような低温順応した生物は、充分な代謝活性を維持するために、低温での化学反応速度の低下を補償しなければならない。これは、より高い転写/翻訳レベルまたは改良された触媒効率(kcat/KM)により行われる。より高い触媒効率は、中温性のものと比較してより柔軟な構造により達成され、これは、触媒中にコンフォメーション変化を受ける能力の上昇を提供する。pH、温度および変性剤に対する安定性の低下は、コンフォメーションの柔軟性の結果であると考えられる(58)。
【0008】
本発明は、低温順応した生物からの熱不安定性ウラシル−DNAグリコシラーゼの精製と性状解析に関し、これは、DNAコピー反応(PCR、LCRなど)でのキャリーオーバーを防止するのに効率的な酵素として有用である。本発明に従って単離された酵素は、分子量、等電点、最適pHおよび最適NaClに関して、既に記載されているUNGと同様の特徴を有する。しかし本発明の酵素は、組換え中温性ヒトUNGと比較して、よりpH不安定性かつ熱不安定性であり、低温で相対的に活性が高く、前記したようにキャリーオーバー防止における優れた候補となっている。
【0009】
大腸菌(Escherichia coli)からのUNG(またはUDG)は、DNA材料を増幅する時のキャリーオーバー防止に使用するために市販されている。
【0010】
DNA鋳型に基づいて特異的DNA配列を増幅するために、種々の方法が使用される。一般的な方法は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)系(米国特許第4,683,195号;4,683,202号;および4,965,188号)、リガーゼ増幅系(PCT特許公報第89/09835号)、自立性配列複製系(EP第329,822号、およびPCT特許公報第90/06995号)、転写ベースの増幅系(PCT特許公報第89/01050号およびEP第310,229号)、およびQβ RNAレプリカーゼ系(米国特許第4,957,858号)である。これらの方法は、非常に高感度であり、非常に少数の標的DNA配列のコピーから、検出可能な量のDNAを生成することができる。従ってこの方法は、環境からのDNAによる汚染に対して非常に感受性である。主要な汚染源は、すでに行ったスケールアップ反応(例えば、PCR反応(59))からの生成物である。
【0011】
この問題を克服するために、標的DNAと前の反応からの汚染DNA(例えば、PCR生成物DNA)とを区別する方法が開発されている(60)。基本的に、すべての増幅反応は、dUTPとdTTPとを使用して行われ、こうしてウラシルをチミジンの代わりにDNA中に取り込む。次に、すべての以後の反応混合物をUDG(またはUNG)で処理する。以下の熱処理は、非塩基性部位でのホスホジエステル結合の加水分解により、汚染DNAを分解させる。また熱処理は、UDG酵素を不活性化させると考えられる。
【0012】
しかし、大腸菌(E. coli)のUDG(またはUNG)酵素は、熱処理により完全に不活性化され、不活性化は完全には不可逆的ではない(60)。これは、生成物は残存するUDG酵素活性により分解されるため、スケールアップ反応(例えば、PCR反応)の生成物の完全性に影響を与える。これを避けるため、次に酵素インヒビターがUDGに添加されている(米国特許第5,536,649号)。
【0013】
しかし、これは反応の余分の工程であり、インヒビターにより残存する汚染が以後の反応に存在し、インヒビターの購入は、前記したようにPCR反応を行う時に余分のコストとなるため、以後のインヒビターを使用して避けることが好ましい。
【0014】
すなわち、PCR反応後に熱処理により破壊/不活性化されることが確実なUNG(またはUDG)酵素を使用し、こうしてUDG酵素の特異的化学インヒビターの添加を避けることが好ましいであろう。
【0015】
(図面の詳細な説明)
図1は、ニシマダラのUNG(cUNG)のpI測定を示す。ファストゲル(Phast Gel)IEF3−9を使用して等電点電気泳動を行った後、ゲルを2mmの切片に切断する。各片をエッペンドルフ試験管に移し、4℃で一晩インキュベートした。次に、材料と方法に記載するように活性を測定した。
【0016】
図2は、遊離のウラシルによるcUNGの生成物阻害を示す。異なる濃度のウラシルを測定混合物に加え、材料と方法に記載するように測定を行った。
【0017】
図3は、枯草菌(Bacillus subtilis)バクテリオファージウラシル−DNAグリコシラーゼインヒビター(Ugi)によるcUNGの阻害を示す。標準測定条件を使用して材料と方法に記載のように、6.65×10-4UのcUNGを1.25×103U〜2.00×102UのUgiとインキュベートした。1単位のUgiは、1単位のUNG活性を阻害し、ここでUNG活性は、37℃で1分間に60pmolのウラシルを放出するものと定義する。
【0018】
図4は、cUNGのpHと最適NaClを示す。cUNGの活性を、材料と方法に記載するように、種々の塩化ナトリウムと異なるpHシリーズで測定した。UNG活性パーセントは、50mMのNaClでpH7.5で測定した最も高い値に対するものである。
【0019】
図5は、cUNGの最適温度を示す。実験中に酵素試料を氷上で長時間インキュベートしたため、材料と方法に記載のように酵素の安定性に関して酵素の活性が補正される。
【0020】
図6は、cUNG(△)とrhUNG(□)の温度プロフィールを示す。酵素活性は、材料と方法に記載のように測定した。UNG活性パーセントは、cUNG(45℃)とrhUNG(50℃)についての最も高い値に対するものである。実験中に酵素試料を氷上で長時間インキュベートしたため、材料と方法に記載のように酵素の安定性に関して酵素の活性が補正される。
【0021】
図7は、ニシマダラUNG(cUNG)と組換えヒトUNG(rhUNG)のpH安定性を示す。異なるpH緩衝液で、1UのcUNG(△)とrhUNG(□)を、37℃で10分間インキュベートした。次に5μlのアリコートを測定混合物に移し、材料と方法に記載のように標準測定条件を使用して、残存活性を測定した。pH8.0で希釈した試料を、インキュベーション工程無しで、直接100パーセント活性を測定した。
【0022】
図8は、ニシマダラUNG(cUNG)(△)と組換えヒトUNG(rhUNG)(□)の温度安定性を示す。
酵素(1U)を、50℃、37℃、25℃、および4℃でインキュベートし、5μlのアリコートを、異なる時間間隔後に測定混合物に移し、材料と方法に記載のように標準測定を行った。半減期は、cUNGについて0.5分(50℃)、20分(37℃)、60分(25℃)および2時間(4℃)であり、rhUNGについて8分(50℃)、30分(37℃)、150分(25℃)および2.6時間(4℃)と決定された。
【0023】
図9は、組換えタラUNG(rcUNG)を使用して、キャリーオーバー防止試験からのPCR産物を示すアガロースゲルである。レーンの説明:レーン1と8:DNAラダー;レーン2:T−含有鋳型、UNG無し;レーン3:T−含有鋳型、1.7×10-3U rcUNG;レーン4:U−含有鋳型、4×10-4U rcUNG;レーン5:U−含有鋳型、1.7×10-3U rcUNG;レーン6:U−含有鋳型、4×10-4U 大腸菌(E. coli)UNG;レーン7:U−含有鋳型、UNG無し。
【0024】
(本発明の目的)
本発明の目的は、DNA増幅反応(例えば、前述したPCR)ためのキャリーオーバー防止法で機能し、かつPCR反応サイクルで通常行われる熱処理により完全かつ不可逆的に不活性化される新規UNG(またはUDG)酵素を提供する。
【0025】
さらに本発明の目的は、そのような酵素またはその活性部分をコードするDNA配列、そのようなDNA配列を有するベクターもしくはベクター系(例えば、ウイルス、プラスミド、コスミドなど)、およびそのようなベクターを含む微生物を提供することである。
【0026】
また本発明の目的は、遺伝子操作法を使用して、酵素またはその活性部分を効率的に産生する方法を提供することである。
【0027】
(発明の詳細な説明)
低温環境に生きている低温に順応した生物(例えば、ニシマダラ(Gadus morhua))の酵素は、充分な代謝活性を維持するために低温での化学反応速度の低下を補わなければならない。これは、より高い転写/翻訳レベル、または改良された触媒効率(kcat/KM)により行うことができる。このより高い効率は、中温性のものと比較してより柔軟な構造により達成され、これは、触媒中にコンフォメーション変化を受ける能力の上昇を提供する。pH、温度および変性剤に対する安定性の低下は、コンフォメーションの柔軟性の結果であると考えられる(58)。
【0028】
DNA配列を増殖(PCR、LCR)する時のキャリーオーバー防止法において先行技術のUDGによる汚染の欠点を考えると、簡単な熱処理により100%分解されたUDG(またはUNG)酵素を提供することが非常に好ましいであろう。タラから単離されたUNG(またはUDG)酵素は、この貴重な性質を有することがわかった。本発明に従って単離されたタラUNG酵素は、分子量、等電点、最適pHおよび最適NaClに関して、既に記載されているUNGと同様の特徴を有するが、本発明のタラUNGは、組換え中温性ヒトUNGと比較して、よりpH不安定性かつ熱不安定性であり低温で相対的に活性が高い。
【0029】
本発明の酵素は、ウラシル−DNAグリコシラーゼ活性を有し、約60℃より高温に加熱されると完全に不活性化される。この温度閾値は、数度の範囲で変動することを理解されたい。
【0030】
本発明の酵素は好ましくは、配列番号1または2に記載のアミノ酸配列、またはその生物学的機能性部分を有する。
【0031】
本発明の酵素は、好ましくは低温環境に順応した生物から得られ、さらに好ましくは生物は真核生物であり、最も好ましくは生物はニシマダラである。
【0032】
本請求項で定義される新規酵素をコードするDNA配列は、本発明の別の態様である。好ましくはDNA配列は、配列番号1または2に記載のヌクレオチド配列を有する。本発明のDNA配列は、好ましくはプロモーターを含有し、発現ベクター(例えば、プラスミド、コスミドまたはウイルス)中で含有される。
【0033】
本発明のさらなる態様は、請求項に記載の本発明のDNA配列を含む微生物、およびDNA配列を増殖させる反応系(例えば、PCRまたはLCR)の追跡および/または調節における酵素の使用である。特に本発明の酵素は、キャリーオーバー防止法において使用される。
【0034】
以下に、本発明の関連するタラUNGタンパク質の単離、ならびにこのタンパク質をコードするDNAの単離、および本発明の関連するUNG酵素を組換え法で産生するための微生物におけるその使用が開示される。
【0035】
例1
タラUNG(cUNG)の抽出、精製および性状解析
【0036】
cUNGの精製
粗抽出物の調製とすべての精製工程は、4℃で行った。以下の材料を使用した:Q−セファロースFF、S−セファロースFF、ヘパリンセファロースHP(ハイトラップ(Hi−trap)5ml)、ポリ−U−セファロース4B、スーパーデックス75HR10/30、ファストシステム(Phast system)とファスト(Phast)IEFゲル(3〜9)およびLMWゲルろ過較正キットは、アマシャムファルマシアバイオテク(Amersham Pharmacia Biotech)(ウプサラ(Uppsala)、スエーデン)から得た。デオキシ[5−3H]ウリジン5’−三リン酸(19.3Ci/mmol)は、アマシャム(Amersham)(英国)から購入した。ウラシル−DNAグリコシラーゼインヒビター(Ugi)は、ニューイングランドバイオラボズ(New England Biolabs)(ビバリー、マサチューセッツ州)から得て、酵素はプロメガ(Promega)(マジソン、ウィスコンシン州)から購入した。プロテアーゼインヒビター、子ウシ胸腺DNA(D−1501)、ウラシル、デオキシウリジン、およびデオキシウリジン−一リン酸は、シグマ(Sigma)(セントルイス、ミズーリ州)から購入した。すべての他の試薬と緩衝液は、シグマ(Sigma)とメルク(Merch)(ダルムシュタット(Darmstadt)、ドイツ)から購入した。
【0037】
粗抽出物の調製
600mlの抽出緩衝液(25mM トリス/塩酸、100mM NaCl、1mM EDTA、1mM DTT、10%グリセロール、pH8.0(25℃))に、200gの新鮮なタラの肝臓を加え、アトミックス(Atomix)ホモジナイザー(MSE、イングランド)中でホモジナイズした。ホモジナイズの前に、以下のプロテアーゼインヒビター混合物を各緩衝液に加えた:1mM PMSF、1μMペプスタチン、1μMロイペプチン、10μM TPCKおよび10μM TLCK(最終濃度)を加えた。ホモジネートを28,000gで15分遠心分離し、上清をガラスウールでろ過した。最後にグリセロールを30%(v/v)になるように加え、タラ肝臓の粗抽出物を−70℃で凍結した。
【0038】
Q−セファロースファーストフロー(Q-sepharose Fast Flow)
1リットルの粗抽出物を1リットルの緩衝液A(25mM トリス/塩酸、10mM NaCl、1mM EDTA、1%グリセロール、pH8.0)で希釈した(画分1)。緩衝液Aで平衡化したQ−セファロースFFカラム(5.0/15)に、試料を2回(各1リットル)で適用し、次に250mlの緩衝液Aで流速10ml/分で洗浄した。カラムに結合したタンパク質を200mlの緩衝液A+1.0M NaClで溶出し、カラムを緩衝液Aで再平衡化した後、前記したように試料の次の部分を適用した。UNG含有フロースローと2つのランの洗浄画分をプールした(画分2、2340ml)。
【0039】
S−セファロースファーストフロー(S-sepharose Fast Flow)
画分2を、緩衝液Aで流速10ml/分で平衡化したS−セファロースFFカラム(1.6/10)に加えた。カラムを300mlの緩衝液A+60mM NaClで洗浄し、緩衝液A中0.06〜0.4M NaClの200mlの線形勾配で5ml/分を使用して溶出した。UNG含有画分をプール(55ml)し、緩衝液Aで一晩透析した(画分3)。
【0040】
ヘパリンセファロースハイパフォーマンス
画分3を、緩衝液Aで平衡化したヘパリンセファロースHPハイトラップカラム(1.6/2.5)に適用した。カラムを50mlの緩衝液A+60mM NaClで洗浄し、緩衝液A中0.06〜0.4M NaClの50mlの線形勾配で流速1ml/分で溶出した。UNG含有画分をプールした(画分4、20ml)。
【0041】
ポリ−Uセファロース(4B)
次に画分4を緩衝液Aで5倍に希釈し、緩衝液Aで平衡化したポリ−Uセファロースカラム(1.6/10)に適用した。カラムを60ml緩衝液A+60mM NaClで洗浄し、緩衝液A中0.06〜0.4M NaClの200mlの線形勾配で流速1ml/分で溶出した。UNG含有画分をプールした(画分5、70ml)。
【0042】
スーパーデックス75
画分5を、ウルトラフリー(Ultrafree)15とウルトラフリー−MC(Ultrafree-MC)超遠心分離フィルター(ミリポア(Millipore))(カットオフ5K)を使用して200μlに濃縮し、緩衝液Aで平衡化したゲルろ過カラム(HR1.0/30)に、流速0.5ml/分で適用した。画分(350μl)を集め、UNG活性を有するものをプールした(画分6、3ml)。
【0043】
ニックトランスレーションによる基質の調製
ニックトランスレーションとポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により3H−dUMP DNAを調製した。ニックトランスレーションした基質を、総量1mlで作成し、50mM トリス/塩酸、pH7.2、10mM MgSO4、1mM DTT、250μg子ウシ胸腺DNA(フェノール/クロロホルムにより精製し、エタノール沈殿してから使用した)、0.1mM dATP、dCTP、dGTP、dUTP(ここで、3μMのdUTPは[3H]−dUTPであった、19.3Ci/mmol)を含有した。次に0.1ng(5.35×10-4U)のDNaseI(ウシ膵臓、プロメガ(Promega))を加え、30秒後25Uの大腸菌(E. coli)DNAポリメラーゼとニックトランスレーション混合物を21℃で24時間インキュベートした。ニックトランスレーションしたDNAをフェノール/クロロホルム抽出により精製し、エタノール沈殿した。DNAを、50μlのTE緩衝液に再懸濁し、TE緩衝液(10mM トリス/塩酸、1mM EDTA、pH8.0)で平衡化したNAP−5カラム(エーピーバイオテク(AP Biotech))で精製して、取り込まれなかったヌクレオチドを除去した。ニック基質の比活性は1.8×105 dpm/μg(425cpm/pmol)であった。
【0044】
PCRによる基質の調製
PCR産生した基質を、すべての解析実験に使用し、これはタイセイヨウサケ (サルモ・サラー(Salmo salar))の陽イオン性トリプシノーゲン(sstrpIV)から作成した761bp断片からなっていた(61)。パーキンエルマーシータス(Perkin Elmer Cetus)サーマルサイクラー中で50μlの容量で、PCRを行った。PCR混合物は、10mM トリス/塩酸、pH8.3、50mM KCl、6mM MgCl2、0.37mM dATP、dCTP、dGTP、およびdUTP(ここで、10.4μMのdUTPは[3H]−dUTPであった、17.0Ci/mmol、アマシャム(Amersham))、700pgの鋳型DNA(pgem7zt−ベクター中のsstrpIV)、2.5μMの上流プライマーと下流プライマー、および2UのTaqポリメラーゼ(ロッシュ(Roche)、スイス)を含有した。PCR反応は、94℃1分、45℃1分、72℃1分を30サイクル行った。次にさらに2UのTaqポリメラーゼを加え、PCR反応を前記したように新しい30サイクル続けた。PCR基質を、製造業者の説明に従って、キアクイック(QIAquick)PCR精製キット(キアゲン(Quiagen))で精製し、50×希釈TE緩衝液(pH8.0)で溶出した。PCR基質の比活性は、5.9×105 dpm/μg(451cpm/pmol)であった。すべての解析実験は、PCR基質を使用して行った。
【0045】
ウラシル−DNAグリコシラーゼ活性の検出(標準測定法)
ウラシル−DNAグリコシラーゼ活性を、70mMトリス/塩酸、10mM NaCl、1mM EDTA、100μg/ml BSAおよび230ngのニック基質または71ngのPCR基質を含有する最終容量20μlで測定した。反応混合物を37℃で10分インキュベートし、20μlの氷冷1本鎖子ウシ胸腺DNA(1mg/ml)と500μlの10%(w/v)TCAを加えて停止させた。試料を氷上で15分インキュベートし、16,000gで10分遠心分離した。酸溶解性3H−ウラシルを有する上清を、液体シンチレーションカウンターを使用して分析した。
1単位の活性は、37℃で1分間に1nmolの酸可溶性ウラシルを放出させる酵素の量と定義する。
【0046】
薄層クロマトグラフィーによる測定生成物の分析
測定後の反応生成物を20nmolのウラシル、デオキシウリジンおよびデオキシウリジン−一リン酸と混合した。ワングとワング(Wang and Wang)の方法に従って、ポリアミド層プレート(BDH)とテトラクロロメタン、酢酸、およびアセトン(4:1:4、容量)を溶媒として使用して、薄層クロマトグラフィーを行った(62)。UV光により検出されたスポットをプレートから切り出し、液体シンチレーションカウンターで放射能を測定した。
【0047】
分子量測定
ゲルろ過により分子量を測定し、25mMトリス/塩酸、1.0M NaCl、1mM EDTA、1%グリセロール(pH8.0)を含有する緩衝液で平衡化したスーパーデックス75カラム(1.0/30)で行った。流速は0.5ml/分であり、採取した画分で活性を測定した(250μl)。ウシ血清アルブミン(BSA、67kD)、オバルブミン(43kD)、キモトリプシノーゲンA(25kD)およびリボヌクレアーゼA(13.7kD)を、標準物質として使用した。ブルーデキストランと塩化ナトリウムを使用して、それぞれボイド(V0)容量と内部容量(Vi)を決定した。
【0048】
タンパク質測定
タンパク質濃度は、クマシー(登録商標)プロテインアッセイ試薬G−250(ピアス(Pierce)、ニューヨーク、ニューヨーク州)を用いて、ブラッドフォード(Bradford)の方法(63)により測定し、マイクロタイタープレートプロトコールは製造業者の説明書に従って、ウシ血清アルブミン(BSA)を標準物質として使用して測定した。
【0049】
等電点測定
等電点測定は、ファーストシステム(Phast-system)、等電点電気泳動ゲル3−9を用いて、製造業者が記載する方法に従って銀染色して行った。使用した標準物質は、フィコシアニン(4.45、4.65、4.75)、β−ラクトグロブリンB(5.10)、ウシカーボニックアンヒドラーゼ(6.00)、ヒトカーボニックアンヒドラーゼ(6.50)、ウマミオグロビン(7.00)、ヒトヘモグロビンA(7.10)、ヒトヘモグロビンC(7.50)、レンチルレシチン(7.8、8.0、8.2)、チトクロムc(9.6)、(IEF標準物質pI範囲 4.45〜9.6、バイオラッド(Bio-Rad))である。電気泳動後、ゲルを2mm片に切断し、それぞれ250μlの抽出緩衝液(50mMトリス/塩酸、0.2M NaCl、1mM EDTA、1%(v/v)グリセロール、pH8.0)で一晩インキュベートした。5μlのアリコートを測定混合物に移し、標準測定条件を使用して活性を測定した。
【0050】
最適pH/NaClの測定
測定は、標準測定法に記載したように20μlの容量で、PCR作成基質と、0〜200mMの濃度のNaCl(25mMの間隔)を使用して、pH範囲は9.5〜6.5(0.5pH単位の間隔)で行った。使用したすべての緩衝液は、ジエタノールアミン/HCl(9.5〜8.5)、トリス/塩酸(8.5〜7.5)、およびMOPS/NaOH(7.5〜6.5)である。すべての緩衝液とpHは、37℃で調整し、測定中25mM濃度で使用した。
【0051】
最適温度の測定
測定は、標準測定法に記載したように20μlの容量で、PCR作成基質を使用して行った。測定混合物は、標準測定条件で記載したものであり、すべての温度についてpH8.0に調整した。使用した温度範囲は、5℃〜60℃であった。活性は、各温度の間に15分間の間隔で、連続的に測定した。使用した酵素は、標準希釈緩衝液(5mMトリス/塩酸、10mM NaCl、1%(v/v)グリセロール、pH8.0)で希釈し、氷上に置いた。氷上に長時間置くと酵素試料が不安定なため、結果は、氷上で希釈緩衝液中の酵素の安定性に関して、
【外1】
Figure 0004808352
(ここで、cUNGとrhUNGの半減期(λ)はそれぞれ2.0時間と2.6時間である)を用いて補正した。
【0052】
pHと温度の安定性への影響
pH: UNG(0.01U)を、10mM緩衝液、10mM NaCl、1mM EDTA、1%グリセロールを含有する緩衝液中で、ジエタノールアミン/HCl(9.5〜8.5)、トリス/塩酸(8.5〜7.5)、MOPS/NaOH(7.5〜6.5)およびMES/NaOH(6.5〜5.5)を緩衝液成分として使用して、pH範囲9.5〜6.5で(0.5pH単位の間隔)で、37℃で10分間プレインキュベートした(総量75μl)。5μlのアリコートを測定混合物中に移し、標準測定条件を使用して残存活性を測定した。
【0053】
温度: UNG(0.01U)を、10mMトリス/塩酸、50mM NaCl、1mM EDTA、1%グリセロール、pH8.0(各温度で調整した)中で10分間プレインキュベートした(総量75μl)。図の凡例に示すように、異なる時間間隔後、5μlのアリコートを測定混合物に移し、標準測定条件を使用して残存活性を測定した。
【0054】
ss/dsDNAに対する基質特異性
PCRとニックトランスレーションした基質を、100℃で3分間インキュベートし、次に氷上で急速に冷却してssDNAを作成した。変性後、ssDNA−基質を、6.65×10-4Uの精製cUNGを用いる標準測定条件で使用した。酵素活性もまた、ニック−およびPCR−基質の両方についてdsDNA−基質を使用して測定し、標準として使用した。
【0055】
Ugiインヒビター−およびウラシル生成物阻害
PCR−基質を使用する活性測定を、6.65×10-4Uの精製cUNGを用いて行った。種々の濃度のウラシル(0、1、2および5mM)のUgi−インヒビター(1.25×103 U〜2.00×102U)を測定混合物に加えた(氷上)。次に、標準測定条件に記載したように活性を測定した。
【0056】
結果
cUNGの精製
表1に示すようにニシマダラUNGを、回収率2%で17,000倍精製した。高い精製倍数にもかかわらず、SDS−PAGEで測定すると酵素は部分的にしか精製されなかった。また、精製工程が多いことと、ゲルろ過工程前の希釈タンパク質試料の濃縮のため、収率は低かった。
【0057】
分子量とpI測定
分子量は、ゲルろ過により3つの異なる実験から、25kD±2であると決定された。4.42〜9.6の範囲のIEF標準物質を用いてIEFファーストゲル(Phast Gel)で、等電点測定を行った。IEF後、ゲル断片からcUNG活性を溶出し、活性を材料と方法に記載のように測定した。図1に示すように、cUNG活性はチトクロムc(等電点9.6の標準物質)と同時溶出された。電極がゲルと接触するところでは、チトクロムcとcUNG活性が見いだされ、従ってpIは9.0より大きいとしか結論できず、これは、このシステムを使用して測定可能な最も高い値である。
【0058】
基質特異性
ssDNAとdsDNAの両方を使用して、cUNG活性を測定した。表2に示すように、ニック−およびPCR−基質を使用して、それぞれ1.8倍と1.9倍高い活性が見いだされた。測定生成物を薄層クロマトグラフィーにより解析すると、放射能の主要な部分はウラシルとして同定された。しかし一部の放射能は、デオキシウリジンマーカーとともに局在化されたが、これは、2つのマーカーが部分的に重複するためであった。さらに、精製したcUNGは、3H−アデニン標識DNAの有意な加水分解を示さず、従ってDNAを加水分解するのに関与するとしてヌクレアーゼは除外される。
【0059】
阻害試験
遊離のウラシルによる生成物阻害を試験し、図2に示すように測定混合物中で1mMのウラシルで50%を越える阻害が得られた。測定混合物に5mMの遊離のウラシルを与えると、活性の78%阻害が観察された。測定混合物にUgiを加えて、cUNGへのUgiの作用を測定した。図3に示すように、cUNGはUgiにより明らかに阻害された。
【0060】
最適pHとNaCl
図4に示すように、0〜200mMのNaCl濃度を使用して、異なるpHで酵素活性を測定して、最適なpHと塩化ナトリウム濃度を調べた。酵素は広い最適pHを示し、最大活性はpH7.0〜9.0で25〜50mMのNaClであった。最適NaClのシフトが観察され、最適NaCl濃度は、高pHの低濃度から低pHの高濃度へ変化した。pH9.5でcUNGはNaClにより阻害された。
【0061】
最適温度
cUNGの最適温度は、41℃であると決定された(図5)。低温でcUNGの活性を中温性rhUNGと比較するために、5〜60℃で酵素活性を測定し、低温での活性は、各最適温度に匹敵した(図6)。これら2つの酵素の活性プロフィールは、5〜15℃でほとんど差はなかった。しかし20〜40℃の温度では、rhUNGよりcUNGでより相対的に高い活性が観察され、高温(50〜60℃)では、逆が観察された。
【0062】
安定性
異なるpHで酵素をインキュベートすることにより、2つのUNG酵素の安定性を比較した。ニシマダラUNGは、pH7.0〜8.5で最も安定であった。pH5.5とpH10.0では、1%未満の残存活性であった。rhUNGは、pH7.0〜9.5で最も安定であった。図7に示すように、pH5.5では、3%の活性が残存したが、pH10.0では66%もの活性が残存した。2つのUNG酵素の温度安定性を、4℃、25℃、37℃、および50℃で比較した。50℃では半減期は、cUNGとrhUNGについてそれぞれ0.5分と8分であった。調べたすべての温度で、rhUNGはcUNGより安定であった。測定された半減期は、cUNGについて20分(37℃)、60分(25℃)、および2時間(4℃)であり、rhUNGについては30分(37℃)、150分(25℃)および2.6時間(4℃)であったが、図8に示すように、高温で半減期の大きな差が見られた。
【0063】
考察
精製と分子量
ニシマダラ(Gadus morhua)の肝臓からのウラシル−DNAグリコシラーゼを、数種類のクロマトグラフィー法を使用して17,679倍精製した。それでも酵素はわずかに精製されたのみであり、いくつかの他のバンドがSDS−PAGEゲル上に見られた。
【0064】
ヒトの核およびミトコンドリアウラシル−DNAグリコシラーゼは、代替スプライシングにより産生され、それぞれ313と304アミノ酸のORFを有する(49)。cUNGの分子量は、25kDであると測定された。これは、ヒト胎盤(29kD)とrhUNG(UNGΔ84)(27kD)について測定したものとほぼ同じ分子量であり、ミトコンドリアORF(21、64)から予測されるように、最初のN末端アミノ酸がそれぞれ77と84個が欠如していた。これは、精製cUNG中のN末端シグナル配列が、プロセシングされるかまたは精製中に人工的に切断されるか、またはニシマダラUNGが、N末端シグナル配列を持たないことを示唆している。精製中に、ラットまたはヒト起源(18、23)のUNGの精製中に既に記載されているような2つの異なるUNGの兆候はなかった。しかし脊椎動物として、ニシマダラは核とミトコンドリア型の両方のUNGを有することが予測されるが、これまでのところこれを確認する試みはなされていない。
【0065】
ニシマダラからのウラシル−DNAグリコシラーゼは、すでに精製され高pI(19)について性状解析された他のウラシル−DNAグリコシラーゼと似ており、dsDNAよりssDNAに対して2倍の選択性があった(19)。
【0066】
Ugiとウラシルによる阻害
枯草菌(Bacillus subtilis)バクテリオファージPBS2 UDG−インヒビター(Ugi)は、生理学的条件下でUNGと安定な複合体を形成することにより、UNGを阻害する。Ugiは、保存されたDNA結合グルーブにベータ鎖を挿入することによりヒトUNGに結合し(67)、DNAを模倣する(68)ことにより作用する。これは、cUNGの基質結合部位の構造が、Ugiインヒビターにより阻害される他のUNGに似ていることを示す。遊離のウラシルによる阻害は、すでに報告されている値(19)と一致した。
【0067】
最適条件
cUNGは、7.0〜9.0の広い最適pHを有することが証明され、活性はNaCl濃度により強く影響を受けた。広い最適活性は、性状解析されたいくつかの他のUNGですでに報告されている(23、31、40、47)。興味深いことにcUNGの最適NaClは、pHが低下すると上昇する。UNGは低イオン強度で前進型で機能することがすでに証明されており、これは、NaCl濃度が上昇すると、酵素が分散性機構にスイッチする(14、15)。しかしプルマル(Purmal)らは、反対のことを報告し、UNGは低イオン強度では分散性機構で作用するとしている。前進性機構は、いくつかのDNA相互作用性タンパク質(ポリメラーゼ、レプレッサー、制限酵素/修飾酵素、DNA修復酵素)で共通の特徴であり、相互作用は一般的に自然界では静電的である(67〜71)。ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)からのUVエンドヌクレアーゼでは、前進性機構はpH依存性であることが証明されている(72)。従って我々は、pHの上昇による最適NaClのシフトは、cUNGの前進性/分散性を反映していると考えている。以前の報告の議論はまた、すでに考察した差違以外に、異なる緩衝液成分によるかも知れない。
【0068】
最適温度(41℃)は、中温性rhUNG(45℃)よりわずかに低かった(64)。5〜45℃の温度での相対活性は、rhUNGよりcUNGについて高かった。45℃より高い温度では、rhUNGは、おそらくcUNGの低温での安定性の結果として、cUNGより高い相対活性を示す。
【0069】
温度とpH安定性
低温順応した種から解析された酵素は、おそらく低温での酵素活性を維持するためのその柔軟性のある構造のために、より温度不安定性かつpH不安定性であることがわかった(73)。cUNGは、rhUNGよりpHと温度に対して不安定であることがわかり、これは、他の低温順応酵素の公知の特徴である(73、74)。
【0070】
海洋微生物からの好冷UNGは、すでに単離されており、温度安定性に関して大腸菌(E. coli)UNGに匹敵した(45)。この原核生物UNGは、40℃で半減期が2分であり、45℃で0.5分で、大腸菌(E. coli)UNGについての27分と8分に匹敵した。温度とpH安定性の両方について、cUNGをrhUNGと比較した。50℃では、rhUNGは半減期が8分であり、cUNGでは0.5分であった。より低い温度では、半減期の差は小さかったが、すべての調べた温度でrhUNGはcUNGより安定であった。両方の酵素とも、低pHでは不安定であり、高pHでは、cUNGよりrhUNGがより安定であった。
【0071】
結論として、ニシマダラからのUDGは、分子量、高pI、広い最適pHおよびdsDNAよりssDNAに対する2倍の選択性に関して、すでに精製され性状解析されている他のウラシル−DNAグリコシラーゼに似ていることが証明された。しかしcUNGは、温度とpHに対してより不安定であり、低温では中温性rhUNGより高い相対活性を有することが証明された。
【0072】
例2
ニシマダラ(Gadus morhua)からのウラシル−DNAグリコシラーゼ遺伝子の単離
以下の材料を使用した:スーパースクリプト(SuperScript)(登録商標)II RnaseH-逆転写酵素(ギブコビーアールエル(Gibco BRL))、パッケージーン(Packagene)(登録商標)ラムダDNAパッケージシステムは、プロメガ(Promega)(マジソン、ウィスコンシン州)から購入し、デオキシ[5−3H]ウリジン5’−三リン酸(17.0Ci/mmol)は、アマシャム(Amersham)(英国)から購入し、発現ベクターpTrc99Aは、アマシャム・ファルマシア・バイオテク(Amersham Pharmacia Biotech)(ウプサラ、スエーデン)から購入し、制限酵素は、ニューイングランドバイオラボズ(New England Biolabs)(ビバリー、マサチューセッツ州)から購入し、スマート(SMART)(登録商標)PCR cDNAライブラリー構築キットとマラソン(Marathon)(登録商標)cDNA増幅キットは、クロンテク(Clontech)(パロアルト、カリホルニア州)から購入した。大腸菌(Escherichia coli)NR8052[Δ(pro-lac)、thi-、ara、trpE9777、ung1](75、76)と精製組換えヒトUNG(UNGΔ84)(64)は、ハンス・イー・クロカン(Hans E. Krokan)博士(癌研究と分子生物学研究所(Institute for Cancer Research and Moleecular Biology)、ノルウェー科学技術大学(Norwegian University of Science and Technology))により提供された。
【0073】
mRNAの単離
オリゴテックス(Oligotex)直接mRNAミディキット(キアゲン(Quiagen))を使用して、製造業者のプロトコールの指示に従って、250mgのタラ肝臓からmRNAを単離した。
【0074】
cDNAの調製
スマート(SMART)(登録商標)PCR cDNAライブラリー構築キット(クロンテク(Clontech))を使用して、製造業者の薦めるプロトコールに従って、250ngの単離したポリA+ RNAからcDNAを作成した。簡単に説明すると、250ngのポリA+ RNAを10pmolのスマート(SMART)オリゴヌクレオチド(5‘−TACGGCTGCGAGAAGACGACAGAAGGG−3’)と10pmolのCDS/3’PCRプライマー(オリゴ(dT)30 N−1N(N=A,G,C,またはT;N−1=A,G,またはC))と、最終容量5μlで一緒にし、72℃で2分インキュベートし、次に直接氷上に2分おいてRNAを変性させて、第1鎖cDNAを作成した。次に酵素と緩衝液を、反応混合物に最終容量10μl(50mMトリス/塩酸、pH8.3、6mM MgCl2、75mM KCl、2mM DT、それぞれ1mM dATP、dCTP、dGTPおよびdTTP、および200Uのスーパースクリプト(SuperScript)(登録商標)II RnaseH-逆転写酵素(ギブコビーアールエル(Gibco BRL))からなる)で加え、次に42℃で1時間インキュベートした。第2鎖の合成は、鋳型として2μlの第1鎖、40mM トリシン/KOH pH9.2(25℃)、15mM KOAc、3.5mM Mg(OAc)2、3.75μg/mlのBSA、それぞれ0.2mMのdATP、dCTP、dGTPおよびdTTP、1Uのアドバンテージ(Advantage)cDNAポリメラーゼミックス(クロンテク(Clontech))、0.2μM 5’−PCRプライマー(5’−TACGGCTGCGAGAAGACGACAGAA−3’)とCDS/3’−PCRプライマーを含有する最終容量100μlで、PCRにより行った。
【0075】
PCR増幅は、ジーンアンプ(GeneAmp)9700サーマルサイクラー(パーキン・エルマー(Perkin-Elmer))中で、95℃で1分、次に95℃で15秒と68℃で5分を16サイクル行った。
【0076】
ds cDNAポリッシング。増幅したds cDNA 50μlに、40μgのプロテイナーゼKを加え、45℃で1時間インキュベートした。混合物を90℃で8分インキュベートして、プロテイナーゼKを不活性化した。ds cDNAを平滑末端化するために、15UのT4 DNAポリメラーゼを加え、16℃で30分と72℃で10分インキュベートした。最後にds cDNAをエタノール沈殿させ、10μlの水に再懸濁した。特に明記しない場合は、すべての試験管を氷の上に置いた。
【0077】
cUNG−遺伝子の300bp断片の作成
既知のUNG−アミノ酸配列からの2つの保存領域(GQDPYHとVFLLWG)から、縮重したオリゴヌクレオチドプライマーを設計した。プライマーを設計する時に、ニシマダラのコドン使用を考慮した。UNG断片は、鋳型としてタラの肝臓のcDNAを用いて、10mMのトリス/塩酸 pH9.2(25℃)、50mM KCl、0.1%トリトンX−100、10ng cDNA、それぞれ0.2mMのdATP、dCTP、dGTPおよびdTTP、2.0μMの上流プライマー(5’−GGH−CAR−GAY−CCC−TAY−CA−3’)と下流プライマー(5’−DCC−CCA−SAG−SAG−RAA−VAC−3’)、および2.5UのTaqポリメラーゼ(プロメガ(Promega))を含有する最終容量50μlで、PCRにより作成した。PCRは、94℃で4分後に、94℃で1分、60℃で1分、72℃で1分を30サイクル行い、次に最後の伸長工程を72℃で5分行った。
【0078】
使用したヌクレオチド記号は以下の通りである:A=アデニン;C=シトシン;G=グアニン;T=チアミン;D=A+G+T;R=A+G;S=C+G;V=A+C+G;Y=C+T。
【0079】
DNA配列決定
DNA配列決定は、アマシャム・ファルマシア・バイオテク(Amersham Pharmacia Biotech)サーモシーケナーゼCy5ダイターミネーター(Dye Terminator Kit)キット、アルフェクスプレス(ALFexpress)(登録商標)DNAシ−ケンサーおよびアルフウィン(ALFwin)配列アナライザーバージョン2.10を用いて行った。ゲルは、レプロゲル(Reprogel)(登録商標)ロングリード(Long Read)とレプロセットUV−ポリメライザー(Reproset UV-polymerizer)を用いて作成した。すべての部材は、アマシャム・ファルマシア・バイオテク(Amersham Pharmacia Biotech)(ウプサラ、スエーデン)から購入した。
【0080】
RACE法
アダプターのcDNAへの連結は、製造業者のプロトコールに記載のように行った。簡単に説明すると、50mMトリス/塩酸(pH7.8)、10mM MgCl2、10mM DTT、1mM ATP、0.75μg cDNA、2μM マラソンcDNAアダプター(クロンテク(Clontech))、400U T4 DNAリガーゼを含有する総量10μlで、RACE−アダプターをcDNAに連結した。反応物を16℃で6時間と70℃で5分インキュベートして、リガーゼを不活性化した。RACEの前に、アダプターが連結したcDNAをTE緩衝液で50倍希釈し、100℃で2分変性させ、氷上に直接置いた。
【0081】
UNG−遺伝子の300bpの断片から推定される配列を使用して、cDNA末端の3’−と5−迅速増幅ための2つのプライマーを設計し、作成した2つの断片の間に小さな重複領域を作成した。3’−と5’−反応の両方とも、鋳型としてRACEアダプターを有する1μlの希釈cDNA、それぞれ0.2μMの内部3’−(5’−TGTACCGACATTGATGGCTTCAAGCAT−3’)または5’−(5’CCCATCCGCTTAGATCTCCATGTCCAG−3’)RACEプライマー、0.2μMのAP1−プライマー(製造業者から供給された)(5’−CCATCCTAATACGACTCACTATAGGGC−3’)、40mMのトリシン/KOH pH9.2(25℃)、15mM KOAc、3.5mMのMg(OAc)2、3.75μg/mlのBSA、0.2mMの各dATP、dCTP、dGTPおよびdTTP、1Uのアドバンテージ(Advantage)cDNAポリメラーゼミックス(クロンテク(Clontech))を有する50μl容量中で行った。増幅は、ジーンアンプ(GeneAmp)9700サーマルサイクラー(パーキン・エルマー(Perkin-Elmer))中で、94℃で30秒の後、94℃で5秒と72℃で3分を5サイクル、94℃で5秒と70℃で3分を5サイクル、および94℃で5秒と68℃で3分を20サイクル行った。
(個々のバンドを、アガロースゲルから精製し、鋳型として使用して新しいPCR反応で上記と同じ条件を使用して、より多くのDNAを作成した。)
【0082】
2つの異なるUNG遺伝子の単離
作成したRACE断片を、その各内部RACEプライマーを使用して配列決定した。5’−RACE断片の配列を調べると、断片の5’末端の近くで、読むのが困難な2本鎖を示した。しかしUNG配列(別の配列ではない)の1つの中の長いUTRのために、断片の末端に1つの配列だけが現れた。この5’末端に相補的な新しいプライマーを設計(5’−ATGGAATTCGATTGAGATTGGCGCCTTTGG−3’)し、これと、5’−RACE内部プライマーと、鋳型として5’−RACE断片を用いて、新しいPCR反応を行った。PCRは、40mMのトリシン/KOH pH9.2(25℃)、15mM KOAc、3.5mMのMg(OAc)2、3.75μg/mlのBSA、0.2mMの各dATP、dCTP、dGTPおよびdTTP、1Uのアドバンテージ(Advantage)cDNAポリメラーゼミックス(クロンテク(Clontech))、鋳型として10ngのcDNA、およびそれぞれ0.2μMの上流プライマーと下流プライマーを有する50μlに最終容量中で行った。増幅は、ジーンアンプ(GeneAmp)9700サーマルサイクラー(パーキン・エルマー(Perkin-Elmer))中で、94℃で1分の後、94℃で30秒、60℃で1分、および72℃で1分を30サイクル行った。
【0083】
断片は、内部RACEプライマーを使用して配列決定し、配列を、上記2本鎖配列領域から差し引いた。基本配列の5p末端に相補的なプライマーを設計(SMART配列と残りのUNG配列からの両方のヌクレオチドからなる)し、これと5’−RACEプライマーを用いてPCR反応を行った。新しい断片を、上記のように配列決定した。5’−RACE断片中の2つの異なるUNG配列から2つの最終プライマー(UNG1とUNG2)を作成して、cDNAを鋳型として、上記の同じPCR条件で、それぞれ完全長UNG1とUNG2を単離した。
【0084】
発現ベクターの構築
UNG−遺伝子の触媒ドメインを、複クローニング部位(77)の上流に強いtrcプロモーターを含有する発現ベクターpTrc99A中にクローン化した。cDNAを鋳型として使用して、それぞれEcoRIとSalI制限部位を含有する上流プライマーと下流プライマーを用いて遺伝子をPCR増幅して、いくつかの異なる構築体を作成した。DNA断片を精製し、EcoRIとSalIで消化し、pTrc99A発現ベクターに連結した。簡単に説明すると、制限部位を有するPCR断片を、40mMのトリシン/KOH pH9.2(25℃)、15mM KOAc、3.5mMのMg(OAc)2、3.75μg/mlのBSA、0.2mMの各dATP、dCTP、dGTPおよびdTTP、1Uのアドバンテージ(Advantage)cDNAポリメラーゼミックス(クロンテク(Clontech))、鋳型として10ngのcDNA、およびそれぞれ0.2μMの上流プライマーと下流プライマーを有するPCR反応物(50μl)中で作成した。増幅は、ジーンアンプ(GeneAmp)9700サーマルサイクラー(パーキン・エルマー(Perkin-Elmer))中で、94℃で1分の後、94℃で30秒と60℃で1分、および72℃で2分を30サイクル行い、72℃で5分の最後の伸長工程を行った。個々のバンドを、アガロースゲルから精製し、鋳型として使用して新しいPCR反応で上記と同じ条件を使用して、より多くのDNAを作成した。DNAを、キアクイック(Quiaquick)PCR精製キット(ミリポア(Millipore))を使用して精製し、TE緩衝液(pH8.0)で溶出した。制限酵素消化は、1μgの挿入DNAまたは0.25μgのpTrc99Aベクター、6mMトリス/塩酸、pH7.9、6mM MgCl2、150mM NaCl、1mM DTT(バッファーD、プロメガ(Promega))および3UのEcoRIとSalIを含有する30μlの最終容量中で行った。混合物を37℃で3時間インキュベートし、次にフェノール/クロロホルムで2回抽出し、エタノール沈殿させ、5μlの水に再懸濁した。連結は、50mMトリス/塩酸(pH7.8)、10mM MgCl2、10mM DTT、1mM ATP、100UのT4 DNAリガーゼ、250ngのベクターDNAおよび1μgの挿入DNAを含有する10μlの最終容量で行い、16℃で16時間インキュベートした。
【0085】
コンピタントな大腸菌(E. coli)JM105(200μl)を連結混合物で形質転換し、100μg/mlのアンピシリンを含有するLB+プレート上で37℃で増殖させた。陽性クローンからプラスミドDNAを再単離し、組換えUNGの発現のために使用した大腸菌(E. coli)NR8052中で形質転換した。
【0086】
4つの異なる構築体を作成した:rcUNGΔ74とrcUNGΔ74oとcUNGΔ81とrcUNGΔ81o(ここで、それぞれN末端アミノ酸の74および81を除去した)。これらは、それぞれヒトΔ77とΔ84と同じ長さを有する(64)。Δ74oとΔ81o構築体は、AGAからCGTに変化させることにより、大腸菌(E. coli)中での発現について最適化されたアルギニン87と88をコードするコドンを有する。すべての構築体は、上記のようにPCRにより作成し、以下のプライマーと鋳型を使用した:
【0087】
rcUNGΔ74:UDGL77(5’−ACCATGGAATTCGCAAAAGCAACGCCTGCA−3’)およびUDGEND2(5’−GAGCTCGTCGACTTAGAGTGCCTCTCCAGTTTATAGG−3’)および鋳型として10ngのcDNA。
rcUNGΔ81:UDGL84(5’−ACCATGGAATTCTTCGGAGAGACTTGGAGAAGA−3’)およびUNDGEND2と鋳型として10ngのcDNA。
rcUNGΔ74o:(5’−ATGGAATTCGCAAAAGCAACGCCTGCAGGTTTCGGAGAGACTTGGCGTCGTGAG−3’)およびUDGENDと鋳型として1ngのrcUNGΔ81o.
rcUNGΔ81o:(5’−ATGGAATTCTTCGGAGAGACTTGGCGTCGTGAGCTGGCTGC−3’)およびUDGEND2と鋳型として10ngのcDNA。
【0088】
ウラシル−DNAグリコシラーゼの小スケール発現
100μg/mlのアンピシリンを有する100mlのLB+培地に5mlのプレカルチャを接種して、1リットルの邪魔板付き三角フラスコ中で発現の最適化を行った。細胞を1mMのIPTGでOD600≒2.0で誘導し、種々の長さで誘導した。種々の温度(20℃、25℃、30℃および37℃)を使用して、発現を調べた。
上記条件は、種々のIPTG濃度(1mM、0.5mM、0.1mM、および0.01mM)で発現を誘導するのにも使用した。
【0089】
発酵条件
発酵は、10リットルのチェマップ(Chemap)CF3000ファーメンター(スイス)中で行った。pTrc99A oΔ84構築体を有する200mlの大腸菌(E. coli)NR8052のプレカルチャーを、20mMグルコースと100μg/mlアンピシリンを補足した7リットルのLB培地に接種した。細胞をOD600が2.0まで増殖させ、1mM IPTGで8時間誘導した。発酵中に追加のグルコース(3×50mlの20%グルコース(w/v))を補足して、グルコースが枯渇するのに避けた。細胞を採取し、10,000gで10分遠心分離した。細胞ペーストを−70℃で凍結した。
【0090】
組換えタラUNGの精製
粗抽出物
発酵から4リットルの大腸菌(E. coli)NR8052細胞(68gの湿重量)を、400mlの抽出緩衝液(25mMトリス/塩酸、10mM NaCl、1mM EDTA、1%グリセロール、1mM DTT、1mM PMSF pH8.0)に再懸濁した。100psiの窒素を使用してネブライザーに5回通して、細胞を破砕した。抽出物を25,000gで10分遠心分離し、上清を除去した。ペレットを10mlの緩衝液Aに再懸濁し、前記したように再遠心分離した。上清を一緒にし、ガラスウール(460ml)に通してろ過した。
【0091】
プロタミン硫酸
粗抽出物(460ml)に、緩衝液A(25mMトリス/塩酸、10mM NaCl、1mM EDTA、1%グリセロール、pH8.0)中の2%プロタミン硫酸60mlを加え、4℃で5分攪拌しながらインキュベートした。溶液を25,000gで10分遠心分離し、上清を除去した、510ml(画分1)。
【0092】
Q/S−セファロース
プロタミン硫酸画分を、S−セファロースカラム(2.6/10)に結合したQ−セファロースカラム(5.0/10)(両方とも、10ml/分の流速を使用して緩衝液Aで平衡化されている)に適用した。次にカラムを750mlの緩衝液Aで洗浄し、次にQ−セファロースカラムを除去した。S−セファロースカラムをさらに550ml緩衝液A+60mM NaClで洗浄し、緩衝液A中60〜400mM NaClの勾配を適用して流速5ml/分でカラムを溶出した。10mlの画分を集め、UNG−活性を含有する画分をプールした(画分2、115ml)。
【0093】
ブルーセファロースFF
画分2を、緩衝液Aで2倍に希釈し、流速4ml/分でブルーセファロースカラム(1.6/50)に直接適用した。次にカラムを30mlの緩衝液Aおよび60mlの緩衝液A+110mM NaClで洗浄し、60mlの緩衝液A+0.7M NaClで溶出した。UNG含有画分をプールした(画分3、24ml)。
【0094】
スーパーデックス75
画分3をウルトラフリー(Ultrafree)15ユニット(ミリポア(Millipore))を使用して3mlに濃縮し、緩衝液A+0.15M NaClで平衡化したスーパーデックス75カラム(2.6/60)に適用した。流速2ml/分を使用し、5mlの画分を集めた。UNG活性画分をプールした(画分4、30ml)。
【0095】
ソース15Q
スーパーデックス75画分をウルトラフリー(Ultrafree)15ユニット(ミリポア(Millipore))を使用して透析ろ過し、スーパーデックス75画分の約2/3を、室温で緩衝液Aで平衡化したソース15Qカラム(2.6/3.0)に適用した。カラムを60mlの緩衝液A+60mlのNaClで洗浄し、次に緩衝液A中60〜210mMのNaClの勾配を適用して、カラムを溶出させた。画分を氷上に集め、UNG含有画分をプールした(UNG活性は、105〜145mM NaClで溶出した)。
【0096】
結果
cUNG1とcUNG2についてのそれぞれヌクレオチド配列と一文字コードアミノ酸配列を、同封の配列リストに配列番号1と2として示す。
【0097】
発現
7リットルスケールの発酵でのpTrc99A−Δ81o構築体によるrcUNGの発現により、粗抽出物に含有される全部で413,480単位のrcUNGが得られた。
【0098】
組換えタラUNGの精製
組換えcUNG(Δ81o)(rcUNG)の精製を行った。4リットルの発酵バッチから、4.8mgの組換えUNGをほぼ均一になるまで精製し、分子量をSDS−PAGEにより28kDとして決定した。酵素の比活性は、標準測定条件でニック作成基質を使用して、30,092u/mgであると測定された。この調製物は、標準方法で、検出可能なレベルのDNA−エンドデオキ
【0099】
例3
熱不活性化後の残存活性/再活性化の測定
50μlの「Taq緩衝液」(10mMトリス/塩酸(25℃でpH=9.0)、50mM KCl、0.1%トリトンX−100)中の11.5単位のrcUNG(約0.38μg)を、94℃で10分不活性化し、二等分した。片方を4℃で維持し、もう一方を25℃で維持した後、不活性化の1時間と16時間後に、標準方法で15μlの未希釈不活性化混合物を使用して、残存活性を測定した。不活性化の前に2μlを取って、1:2000に希釈後、活性を測定した(100%対照)。結果は、不活性化した酵素は、検出限界(ブランク対照+2×標準偏差)以上に、基質から放射能標識ウラシルの放出を引き起こさないことを示した。これらの条件で、100%対照は7,000,000cpmを与え、一方2×バックグランド標準偏差は46cpmであった。従ってrcUNGの残存活性は、これらの条件下で熱不活性化後、初期活性の0.0006%未満であった。4℃または25℃で16時間後に、酵素の有意な再活性化はなかった。
【0100】
結果は、熱不活性化後にrcUNGは実質的な残存活性が無く、再活性化もしないことを示す。従って酵素rcUNGは、海洋細菌からあらかじめ単離したUNG(熱不活性化後にわずかな程度の再活性化または残存活性を有することが証明されているBMTU(45))とは異なる。
【0101】
例4
キャリーオーバー防止
cUNGがキャリーオーバー防止反応で、ウラシル含有DNAを分解するのに有効であるかどうかを試験した。
【0102】
方法
汚染物質として0.5gのウラシル含有鋳型DNA(タイセイヨウサケ (サルモ・サラー(Salmo salar))からの陽イオン性トリプシノーゲンから作成した761bp断片)(61)を、10mMのトリス/塩酸 pH9.0(25℃)、50mM KCl、0.1%トリトンX−100、10ng cDNA、それぞれ0.2mMのdATP、dCTP、dGTPおよびdTTP、2.0μMの上流プライマー(OP5)と下流プライマー(NP2)、および1.0UのTaqポリメラーゼ(プロメガ(Promega))を含有する最終容量50μl中のPCR混合物に加えた。UNG(4×10-3または1.7×10-2U)をPCR混合物に加え、周囲温度(RT)で10分インキュベートした。
【0103】
陰性対照として、1つのPCR反応混合物は、ウラシルの代わりにチミジンを有する鋳型を含有し、1つの混合物では、UNGの代わりに水を含有した。また陽性対照として、大腸菌(E. coli)から1.7×10-3U UNGを、rcUNGの代わりに使用した。
【0104】
PCRを94℃で4分と、次に94℃で1分、60℃で1分、および72℃で1分を30サイクル行った。PCR後、生成物をアガロースゲル電気泳動で分析した。
【0105】
PCRプライマー配列:
OP5:
5’−TCTCTCGAGAAAAGAGAGGCTGAAGCTCCCATTGACGATGAGGATGA−3’
NP2:
5’−GTAGAATTCGGATCCATGTCTCCTCCAGTCTAGAT−3’
【0106】
結果
本例の実験の結果を図9に示す。ウラシル含有鋳型は、すべてのPCR反応でUNGにより分解され、一方UNGを含まないかまたはチミジン含有鋳型を有する反応物では、予測されたPCR産物が得られた。図9の結果は、アガロースゲルの図として示す。結果は、PCR反応における混入しているウラシル含有DNAを分解するのにrcUNGが有効であることを示している。
【0107】
【表1】
Figure 0004808352
【0108】
a)酵素活性は、材料と方法に記載の標準方法により、ニック活性基質を使用して、例2に記載のように測定した。
b)タンパク質濃度は、材料と方法に記載のように測定した。
c)タンパク質濃度は、低すぎて測定できなかった。
【0109】
【表2】
表2:基質特異性ssDNA対dsDNA
基質 cpm 活性% 倍
dsニック 586 54 1.0
ssニック 1078 100 1.8
dsPCR 1158 52 1.0
ssPCR 2214 100 1.9
【0110】
本結果は、低温順応真核生物からのUNGの、単離と、DNAコピー反応におけるキャリーオーバー防止での使用を初めて示す。PCR反応に使用される大腸菌(E. coli)から単離された従来既知のUNG酵素(60)またはBMTU(45)は、原核生物に由来する。
【0111】
cUNGは、60℃以上に加熱されると完全に不活性化され、不活性化は完全に不可逆的である(熱処理後に、検出可能な残存酵素が無いため)。この性質は、大腸菌(E. coli)UNGまたはBMTUからのUNGのような、従来この分野で公知の酵素(これらは、熱処理後に完全に不可逆的に不活性化されなかった)と比較して、cUNGを、DNAコピー反応(PCR、LCRなど)におけるキャリーオーバー防止で使用するための酵素としてより優れた候補としている。PCR反応サイクルで通常行われる熱処理による完全かつ不可逆的不活性化のために、熱処理後に検出可能な残存酵素は無い。スケールアップ反応おいて、残存UDG酵素活性によるDNA産物の不要な分解はなく、もちろんそのような残存UDG酵素活性によるDNAの分解を避けるために、酵素インヒビターを加える必要は無いであろう。
【0112】
組換えcUNG(rcUNG)は、タラの肝臓から単離されるcUNGと同じ性質/機能を有することが証明された。タラの肝臓は、ほんの少量のcUNGのみを含有する。cUNGが組換え法で産生される時、タラの肝臓から抽出により産生されるcUNGの量と比較して、より多量のcUNG作成することができる。
【0113】
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【図面の簡単な説明】
【図1】 ニシマダラのUNG(cUNG)のpI測定を示す。
【図2】 遊離のウラシルによるcUNGの生成物阻害を示す。
【図3】 枯草菌(Bacillus subtilis)バクテリオファージウラシル−DNAグリコシラーゼインヒビター(Ugi)によるcUNGの阻害を示す。
【図4】 cUNGのpHと最適NaClを示す。
【図5】 cUNGの最適温度を示す。
【図6】 cUNG(△)とrhUNG(□)の温度プロフィールを示す。
【図7】 ニシマダラUNG(cUNG)と組換えヒトUNG(rhUNG)のpH安定性を示す。
【図8】 ニシマダラUNG(cUNG)(△)と組換えヒトUNG(rhUNG)(□)の温度安定性を示す。
【図9】 図9は、組換えタラUNG(rcUNG)を使用して、キャリーオーバー防止試験からのPCR産物を示すアガロースゲルである。
【配列表】
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Claims (16)

  1. ウラシル−DNAグリコシラーゼ活性を有し、60℃以上に加熱すると完全に不活性化される酵素であって、配列番号1または配列番号2に記載のアミノ酸配列を持つ、酵素。
  2. ニシマダラ(Gadus morhua)から得られる、請求項1に記載の酵素。
  3. 検出可能な標識物を含む、請求項1または2に記載の酵素。
  4. 請求項1〜3までのいずれかに記載の酵素をコードするDNA配列からなるDNA分子。
  5. 配列番号1または配列番号2に記載のヌクレオチド配列を含む、DNA配列からなるDNA分子。
  6. プロモーターを含む、請求項4または5に記載のDNA分子。
  7. 発現ベクターに含まれる、請求項5または6に記載のDNA分子。
  8. 前記発現ベクターがプラスミド、コスミドまたはウイルスである、請求項7に記載のDNA分子。
  9. 検出可能な標識物を含む、請求項4〜8のいずれかに記載のDNA分子。
  10. 請求項4〜9までのいずれかに記載のDNA分子を含む、微生物または哺乳動物細胞。
  11. 細菌である、請求項10に記載の微生物。
  12. 大腸菌(E. coli)株である、請求項10または11に記載の微生物。
  13. 天然に存在する供給源からのまたは組換えDNA技術による抽出、生じる混合物からの単離、および精製により調製される、請求項1〜3のいずれかに記載の酵素の調製法。
  14. DNA分子を増殖させる反応系のモニターおよび/または制御における、請求項1〜3のいずれかに記載の酵素の使用。
  15. 前記反応系がPCRまたはLCRである、請求項14に記載の使用。
  16. キャリーオーバー防止法における、請求項1〜3のいずれかに記載の酵素の使用。
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