JP4807823B2 - 化粧料用防腐剤及び化粧料 - Google Patents

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本発明は化粧料用防腐剤及び化粧料に関する。一般に化粧料は、微生物により変質し易い成分を含有し、また水分や栄養分に富んでいるため、微生物が生育し易い。一方、化粧料を使用する際には、使用の度に化粧料を少量取り出して所望の身体の部位に塗布する必要があるため、化粧料の取り出し時において、大気中に浮遊する微生物が開栓された化粧料中に混入したり、掌や指先等と接触させた化粧料が容器内へもどされることにより、掌や指先等の表面に付着した微生物が混入する可能性が高い。また化粧料の一回当たりの使用量は容器内に充填された量に比較して一般に少ないため、消費者が化粧料を使用し始めてから使用し終わる迄に、化粧料を取り出す頻度が高く、長時間を経過することが多い。化粧料はカビや細菌等の微生物により使用中に変質し易いという特性があるのであり、これを防止するために、化粧料にはこれに抗菌・防黴効果を付与してその保存性を高めるための防腐剤が使用されているのである。近年、かかる防腐剤に対しては、安全性の面から、使用量がより少なく、また皮膚刺激性がより低く、更に抗菌スペクトルの範囲がより広い優れたものであることが要求されている。本発明は、かかる要求に応える化粧料用防腐剤及びこれを含有する化粧料に関する。
従来、化粧料用防腐剤として、複数の防腐剤を組み合わせたものや、防腐剤と防腐助剤等とを組み合わせたもの等が知られている。これには例えば、キレート剤と、塩化ベンザルコニウムと、パラオキシ安息香酸の低級アルキルエステル(パラベン)とを組み合わせたもの(例えば特許文献1参照)、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の1,2−アルカンジオール類と、パラオキシ安息香酸の低級アルキルエステル(パラベン)とを組み合わせたもの(例えば特許文献2参照)、1,3−ブチレングリコールと、1,2−ペンタンジオールとを組み合わせたもの(例えば特許文献3参照)等が挙げられる。
ところが、いずれの従来の化粧料用防腐剤においても、使用量を少なくし、また皮膚刺激性を低くし、更に抗菌スペクトルの範囲を広くする上で不充分という問題がある。
特開平2−96515号公報 特開平11−310506号公報 特開平11−335258号公報
本発明が解決しようとする課題は、使用量がより少なく、また皮膚刺激性がより低く、更に抗菌スペクトルの範囲がより広い優れた化粧料用防腐剤及びこれを含有する化粧料を提供する処にある。
しかして本発明者らは、前記の課題を解決すべく研究した結果、特定の含窒素化合物と特定の他の防腐剤とを特定割合で含有して成る化粧料用防腐剤が正しく好適であることを見出した。
すなわち本発明は、下記の化1で示される含窒素化合物と下記の防腐剤Bとから成り、且つ化1で示される含窒素化合物/該防腐剤B=50/50〜90/10(質量比)の割合で含有して成ることを特徴とする化粧料用防腐剤に係る。
Figure 0004807823
化1において、
R:炭素数8〜18の直鎖脂肪族炭化水素基
,A:(ポリ)オキシエチレンジオールから全ての水酸基を除いた残基(但し、A中のオキシエチレン単位とA中のオキシエチレン単位との合計個数は2〜8)
防腐剤B:フェノール系防腐剤
また本発明は、前記の本発明に係る化粧料用防腐剤を含有する化粧料に係る。
化1で示される含窒素化合物において、化1中のRは、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、10−ウンデセニル基、9c−オクタデセニル基、9t−オクタデセニル基、9c,12c−オクタデカジエニル基、9c,12c,15c−オクタデカトリエニル基等の炭素数8〜18の直鎖脂肪族炭化水素基である。
また化1で示される含窒素化合物において、化1中のA及びAは、(ポリ)オキシエチレンジオールから全ての水酸基を除いた残基であって、A中のオキシアルキレン単位とA中のオキシアルキレン単位との合計個数が2〜8となるものである。
以上説明した化1で示される含窒素化合物の具体例としては、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)オクチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ヘキサデシルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)オクタデシルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−9c−オクタデセニルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ヤシアルキルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)大豆アルキルアミン、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)オクチルアミン、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)ドデシルアミン、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)ヘキサデシルアミン、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)オクタデシルアミン、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)−9c−オクタデセニルアミン、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)ヤシアルキルアミン、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)大豆アルキルアミン等の、炭素数8〜18の直鎖脂肪族アミンのオキシエチレン付加物が挙げられる。
化1で示される含窒素化合物は公知の合成方法により得られる。これには例えば、オートクレーブ中、反応温度150℃で脂肪族アミンにエチレンオキサイドを反応させる合成方法が挙げられる。
以上説明した化1で示される含窒素化合物と併用する防腐剤Bは、フェノール系防腐剤である。
フェノール系防腐剤としては、フェノール、クロールクレゾール、クロールキシレノール、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシン、オルトフェニルフェノール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸ベンジル、チモール、ピロガロール、クレゾール、ヒドロキシべンゾサチオール、パラクロルフェノール、2,6−ジ−t−ブチルパラクレゾール、パラフェノールスルホン酸亜鉛、へキサクロロフェン、2,2,4−トリクロル−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル等が挙げられるが、なかでもパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸の低級アルキルエステル(パラベン)が好ましい。
以上説明した化1で示される含窒素化合物と防腐剤Bとから成る本発明の化粧料用防腐剤において、化1で示される含窒素化合物/防腐剤B=50/50〜90/10(質量比)の割合とするが、詳しくは実施例で後述するように60/40〜90/10(質量比)の割合とするのが好ましい。
以上説明した本発明の化粧料用防腐剤は公知の化粧料に含有させることができる。これには例えば、1)化粧水、美容液、乳液、クリーム、ローション、オイル、パック、クレンジング、マッサージ料等の基礎化粧料、2)ファンデーション、白粉、口紅、マスカラ、アイカラー、チークカラー、アイライナー、アイブロウ、美爪料、下地料等のメイクアップ化粧料、3)ヘアクリーム、リンス、ヘアトリートメント、ヘアスプレー、ヘアトニック、整髪料、育毛・養毛料等の頭髪化粧料、4)サンスクリーン、日焼け止めクリーム、日焼け止めローション、日焼けオイル、カーマインローション等のサンケア商品、5)洗顔料、石鹸、シャンプー、ボディーシャンプー等の洗浄剤組成物等が挙げられる。
本発明の化粧料は、以上説明した本発明の化粧料用防腐剤を含有するものである。本発明は化粧料中における本発明の化粧料用防腐剤の含有割合を特に制限するものではないが、その含有割合は0.01〜1質量%とするのが好ましく、0.05〜0.5質量%とするのがより好ましい。
本発明の化粧料は公知の方法により調製することができる。これには例えば、本発明の化粧料用防腐剤を油性成分に混練した後、別途加熱混合した水性成分をそこに加えて、双方を均一混合した後、更に冷却して本発明の化粧料を調製する方法が挙げられる。
本発明の化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲で、一般的に化粧料、医薬部外品、外用医薬品等の製剤に用いられる成分、すなわち水(精製水、温泉水、深層水等)、油剤、界面活性剤、金属セッケン、油性ゲル化剤、粉体、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、紫外線防御剤、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、pH調節剤、清涼剤、動物・微生物由来抽出物、植物抽出物、美白剤、血行促進剤、収斂剤、抗脂漏剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、抗酸化剤、皮膚細胞賦活剤、角質溶解剤、保湿剤、酵素等を含有することができる。
以上説明した本発明の化粧料用防腐剤には、使用量がより少なく、また皮膚刺激性がより低く、更に抗菌スペクトルの範囲がより広いという効果がある。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較例において、部は質量部を、また%は質量%を意味する。
試験区分1(化1で示される含窒素化合物の合成)
・含窒素化合物(A−1)の合成
ドデシルアミン185g(1モル)をオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内を窒素ガスで置換した後、150℃に加温し、エチレンオキサイド176g(4モル)を2時間かけて圧入して、反応させた後、更に1時間同温度で熟成して反応物を得た。この反応物を分析したところ、オキシエチレン基の合計個数が4個である含窒素化合物(A−1)であり、ドデシルアミンやドデシルアミン1モルにエチレンオキサイドが1モル付加した化合物は含有されていなかった。
・含窒素化合物(A−2)〜(A−11)及び(a−1)〜(a−3)の合成
含窒素化合物(A−1)と同様にして、含窒素化合物(A−2)〜(A−11)及び(a−1)〜(a−3)を合成した。これらの内容を表1にまとめて示した。
Figure 0004807823
表1において、
EO:オキシエチレン単位
PO:オキシプロピレン単位
試験区分2(化粧料用防腐剤の調製)
・参考例1〜11及び比較例1〜3{化粧料用防腐剤(P−1)〜(P−11)及び(R−1)〜(R−3)の調製}
試験区分1で合成した表2に記載の化1で示される含窒素化合物等をそのまま化粧料用防腐剤とした。
・参考例又は実施例12〜28及び比較例4〜6{化粧料用防腐剤(P−12)〜(P−28)及び(R−4)〜(R−6)の調製}
試験区分1で合成した表2に記載の化1で示される含窒素化合物等と、表2に記載の防腐剤Bとを、表2に記載の比率(質量比)で混合したものを化粧料用防腐剤とした。
・比較例7及び8{化粧料用防腐剤(R−7)及び(R−8)の調製}
表2に記載の防腐剤Bをそのまま化粧料用防腐剤とした。
・比較例9{化粧料用防腐剤(R−9)の調製}
1,2−ペンタンジオール/パラオキシ安息香酸メチル=95/5の比率(質量比)で混合したものを化粧料用防腐剤とした。
試験区分3(化粧料用防腐剤の評価)
・細菌類用防腐性評価用培地の調製と評価
試験区分2で調製した化粧料用防腐剤の50%イソプロピルアルコール溶液を表2記載の使用量となるように標準寒天培地に加え、防腐性評価用平板培地を調製した。この防腐性評価用平板培地に10CFU/mlの試験細菌類を1白金耳画線塗沫した後、37℃で48時間培養し、培養後のコロニー数を測定して、防腐性を下記の基準で評価した。評価結果を表2にまとめて示した。ここで、試験細菌類としては、緑膿菌、大腸菌、枯草菌、黄色ブドウ球菌を使用した。
・防腐性の評価基準
◎:コロニー数が0であり、非常に高い殺菌効果が認められる
○:コロニー数が1〜5個であり、比較的高い殺菌効果が認められる
△:コロニー数が6〜20個であり、殆ど効果が認められない
×:培地全面にコロニーがあり、全く効果が認められない
・真菌類用防腐性評価用培地の調製と評価
試験区分2で調製した化粧料用防腐剤の50%イソプロピルアルコール溶液を表2記載の使用量となるように標準寒天培地に加え、防腐性評価用平板培地を調製した。この防腐性評価用平板培地に10CFU/mlの試験真菌類を1白金耳画線塗沫した後、25℃で7日間培養し、培養後のコロニー数を測定して、防腐性を下記の基準で評価した。評価結果を表2にまとめて示した。ここで、試験真菌類としては、カンジダ酵母、麦酒酵母、青黴、黒黴を使用した。
・防腐性の評価基準
◎:コロニー数が0であり、非常に高い殺菌効果が認められる
○:コロニー数が1〜5個であり、比較的高い殺菌効果が認められる
△:コロニー数が6〜20個であり、ほとんど効果が認められない
×:培地全面にコロニーがあり、全く効果が認められない















Figure 0004807823
表2において、
使用量:防腐性評価用平板培地中における化粧料用防腐剤の質量%
*1:緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa PNHL)
*2:大腸菌(Escherichia coli O-16)
*3:枯草菌(Bacillus subtilis ATCC6633)
*4:黄色ブドウ球菌(Slaphylococcus aureus 寺島)
*5:カンジダ酵母(Candida albicans OPH1125)
*6:麦酒酵母(Saccharomyces serevisiae TML)
*7:青黴(Penicillium citrinum)
*8:黒黴(Aspergillus niger ATCC6275)
A−1〜A−11,a−1〜a−3:試験区分1で合成した化1で示される含窒素化合物等
B−1:パラオキシ安息香酸メチル
B−2:パラオキシ安息香酸プロピル
B−3:安息香酸ナトリウム
B−4:サリチル酸
これらは以下同じ
試験区分4(化粧料の調製)
化粧料として、以下の美容液、メイクアップベース、ボディーシャンプー、日焼け止め乳液、ヘアトリートメントをそれぞれ調製した。
・参考例又は実施例29〜56及び比較例10〜18(美容液の調製)
ジステアリン酸ポリグリセリル2.5部、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル8部、水素添加大豆リン脂質0.5部、モノステアリン酸ソルビタン0.5部、ベヘニルアルコール0.5部及び試験区分2で調製した表3に記載の化粧料用防腐剤0.1部を70℃の温度下で混合し、溶解して混合物とした。別にポリオキシエチレンメチルグルコシド7.5部、キサンタンガムの1質量%水溶液40部及び精製水32.38部を70℃の温度下で混合し、溶解して混合物とした。そして双方の混合物を混合し、ホモミキサー処理して乳化させた後、撹拌しながら冷却し、40℃の温度下で、更にエタノール8部及びアルモアズ油0.02部を加えて充分混合し、美容液を調製した。
・参考例又は実施例57〜84及び比較例19〜27(メイクアップベースの調製)
二酸化チタン1部、ベンガラ0.01部、黄酸化鉄0.04部及びプロピレングリコール10部を混練したものを、グリセリン3部、精製水61.65部及びキサンタンガムの1質量%水溶液10部から成る水溶液に加えて混合しながら、70℃に加熱した水性混合物を得た。別にステアリン酸1部、ベヘニルアルコール0.5部、モノステアリン酸ソルビタン1.5部、スクワラン10部及び試験区分2で調製した表4に記載の化粧料用防腐剤0.2部を混合しながら、70℃に加熱した油性混合物を得た。前記の水性混合物に水酸化カリウムの10質量%水溶液1部を加えた後、これを攪拌しながら前記の油性混合物を加えて乳化させた。この乳化物を40℃まで冷却した後、更にアルモアズ油0.1部を加えて充分混合し、メイクアップベースを調製した。
・参考例又は実施例85〜112及び比較例28〜36(ボディーシャンプーの調製)
ラウリン酸5部、ミリスチン酸7部、ラウロイルジエタノールアミド5部及び試験区分2で調製した表5に記載の化粧料用防腐剤0.05部を75℃まで加熱して混合し、溶解して油性混合物を得た。別にプロピレングリコール10部、グリセリン10部、水酸化カリウムの10質量%水溶液3部及び精製水59.65部を充分混合し、75℃まで加熱して水性混合物を得た。この水性混合物を攪拌しながら前記の油性混合物を加えてケン化した後、40℃に冷却し、更にノバラ油0.3部を加えて充分混合し、ボディーシャンプーを調製した。
・参考例又は実施例113〜140及び比較例37〜45(日焼け止め乳液の調製)
ステアリン酸2部、流動パラフィン10部、セタノール1部、グリセリンモノステアレート1部、酸化チタン5部、トリエタノールアミン0.8部及び試験区分2で調製した表6に記載の化粧料用防腐剤0.3部を室温で混練し、均一化した混練物を得た。この混練物を精製水79.9部に加え、乳化及び分散させて日焼け止め乳液を調製した。
・参考例又は実施例141〜168及び比較例46〜54(ヘアトリートメントの調製)
ポリオキシエチレン(オキシエチレン単位の繰り返し数が30)ベへニルエーテル4部、モノステアリン酸ソルビタン6部、ミリスチン酸イソプロピル5部、ヘキシルデカノール5部、スクワラン3部、精製ラノリン3部、ステアリン酸5部及び試験区分2で調製した表7に記載の化粧料用防腐剤0.5部を混合しながら、80℃まで加熱して、油性混合物を得た。別にラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン5部、グリセリン10部及び精製水53.46部を混合しながら85℃まで加熱し、水性混合物を得た後、これを攪拌しながら前記の油性混合物を加えて乳化させ、乳化物を得た。この乳化物を40℃まで冷却した後、更にノバラ油0.02部、アルモアズ油0.01部及びユーカリ油0.01部を加えて充分混合し、ヘアトリートメントを調製した。
試験区分5(化粧料の評価)
試験区分4で調製した化粧料について、防腐性及び皮膚刺激性を以下の方法で評価した。評価結果を表3〜7にまとめて示した。
・防腐性の評価
・細菌類の防腐性評価
試験区分4で調製した化粧料30mlにあらかじめ10CFU/mlに調整しておいた黄色ブドウ球菌0.3mlを接種し、37℃で7日間培養を行なった。培養後、各試料を1gずつ抜き取って生理食塩水で希釈したものを標準寒天培地に混釈し、48時間培養した。試料中の残存菌数を測定し、防腐性を下記の基準で評価した。
・防腐性の評価基準
◎:残存菌数が10オーダー以上で減少しており、非常に高い殺菌効果が認められる
○:残存菌数が10〜10オーダーで減少しており、比較的高い制菌効果が認められる
△:残存菌数が10オーダー未満の減少であり、殆ど効果が認められない
×:残存菌数は増加しており、全く効果が認められない
・真菌類用防腐性評価用培地の調製と評価
試験区分4で調製した化粧料30mlにあらかじめ10CFU/mlに調整しておいたカンジダ酵母0.3ml接種し、25℃で14日間培養を行なった。培養後、各試料を1gずつ抜き取って生理食塩水で希釈したものを標準寒天培地に混釈し、25℃で7日間培養した。試料中の残存菌数を測定し、防腐性を下記の基準で評価した。
・防腐性の評価基準
◎:残存菌数が10オーダー以上で減少しており、非常に高い殺菌効果が認められる
○:残存菌数が10〜10オーダーで減少しており、比較的高い制菌効果が認められる
△:残存菌数が10オーダー未満の減少であり、殆ど効果が認められない
×:残存菌数は増加しており、全く効果が認められない
・皮膚刺激性の評価
女性パネラー25名、男性パネラー25名の合計50名のパネラーにより以下の皮膚刺激性試験を行った。パネラーの二の腕内側の皮膚に試験区分4で調製した化粧料を直径5mmの範囲に塗布し、8時間後、パネラーに皮膚刺激の有無を申告させ、下記の基準で皮膚刺激性を評価した。
皮膚刺激評価基準:
◎:パネラー2名未満が皮膚に刺激を感じた
○:パネラー2名以上5名未満が皮膚に刺激を感じた
△:パネラー5名以上8名未満が皮膚に刺激を感じた
×:パネラー8名以上が皮膚に刺激を感じた
Figure 0004807823











Figure 0004807823













Figure 0004807823













Figure 0004807823













Figure 0004807823

Claims (5)

  1. 下記の化1で示される含窒素化合物と下記の防腐剤Bとから成り、且つ化1で示される含窒素化合物/該防腐剤B=50/50〜90/10(質量比)の割合で含有して成ることを特徴とする化粧料用防腐剤。
    Figure 0004807823
    {化1において、
    R:炭素数8〜18の直鎖脂肪族炭化水素基
    ,A :(ポリ)オキシエチレンジオールから全ての水酸基を除いた残基(但し、A中のオキシエチレン単位と中のオキシエチレン単位との合計個数は2〜)}
    防腐剤B:フェノール系防腐
  2. 防腐剤Bがパラオキシ安息香酸の低級アルキルエステルである請求項1記載の化粧料用防腐剤。
  3. 化1で示される含窒素化合物/防腐剤B=60/40〜90/10(質量比)の割合で含有する請求項1記載又は2記載の化粧料用防腐剤。
  4. 請求項1〜のいずれか一つの項記載の化粧料用防腐剤を含有する化粧料。
  5. 化粧料用防腐剤を0.01〜1質量%含有する請求項記載の化粧料。
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