JP4806900B2 - 燃料電池用配線 - Google Patents
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Description
柔軟性のある絶縁基板上に設けられる導電部材と、
該導電部材に電気的に接続されるセンサと、
燃料電池における一対のセパレータ間の隙間内に差し込まれて、自己の弾性反発力によって配線本体の一部を該隙間内に保持させる弾性部材と、を備え、
可撓性を有する平面状の燃料電池用配線であって、
前記センサは前記セパレータに対して絶縁された状態で配置されると共に、
絶縁基板にはセンサの周囲の一部に切り込みが設けられ、センサを含む部分を折り曲げることができるように構成されると共に、
このセンサを含む部分が折り曲げられた状態で、該センサを含む部分が一対のセパレータ間の隙間に差し込まれ、かつ該センサを含む部分の先端が、一対のセパレータ間に設けられたガスケットにより形成される密封領域の外側の領域の範囲内に位置するようにし、
前記外側の領域にて、前記弾性部材により配線本体の一部が保持されて、前記センサがセパレータとの間で絶縁状態を保ちつつ位置決めされることを特徴とする。
、可撓性を有する平面状であることから、燃料電池用配線を自由な位置に配置し易い。更に、センサは、ガスケットにより形成される密封領域の外側の領域にて位置決めされるので、密封性能への悪影響を抑制できる。なお、センサがセパレータとの間で絶縁状態を保つための構成としては、燃料電池用配線側においてセンサの表面に絶縁部を設けたり、セパレータ側においてセパレータの表面に絶縁部を設けたりすることができる。
燃料電池に設けられた多層状のセパレータのうち、隣り合うセパレータ間には隙間が形成されており、各センサは前記弾性部材と共に、それぞれ異なるセパレータ間の隙間に差し込まれ、
前記絶縁基板のうち前記センサとともに折り曲げられる部分を除く部分は、多層状のセパレータの側面に対向するように配設されるとよい。
より一層、密封性能への悪影響を抑制できる。
図1を参照して、燃料電池の概略について説明する。図1は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線が燃料電池に組み込まれた様子を示す模式的断面図である。
本実施例に係る燃料電池用配線10の使用方法や使用例について、図1を参照して説明する。本実施例に係る燃料電池用配線10は、その先端のセンサが設けられている部分が、一対のセパレータ20間の隙間に差し込まれた状態で用いられる。これにより、セパレータ20間の隙間にセンサが配設される。ここで、燃料電池用配線10のセンサが配設される位置は、ガスケット50により形成される密封領域よりも外側である。そのため、ガスケット50による密封性能に与える影響はあまりない。
本実施例に係る燃料電池用配線のセパレータへの接続部付近の詳細について、図2及び図3を参照して説明する。図2は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の平面図である。図3は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の模式的断面図である。なお、図3は図2中AA断面図である。
ム,EPゴム、あるいはバネ等の弾性を有するものにより構成される。
燃料電池用配線の全体について、及び燃料電池への組み込み方について、図4〜図8を参照して説明する。図4は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の端部付近の外観図である。なお、図4(a)は表から見た外観図であり、図4(b)は裏から見た外観図である。図5〜図7は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線を燃料電池に組み込み方の手順を示す概略図である。なお、図5は燃料電池用配線のセンサ付近を折り曲げる前の様子が示されており、図6は燃料電池用配線のセンサ付近が折り曲げられる様子が示されており、図7は折り曲げられたセンサ付近が燃料電池のセパレータ間の隙間に差し込まれる様子が示されている。図8は燃料電池(セパレータ)に対して燃料電池用配線のセンサが差し込まれる領域を示す模式図である。本実施例では、5つの単電池が重ねられた燃料電池を一例として説明する。
バーフィルム13側)を第1治具61に当接させる。このとき、各温度センサ14が設けられた位置が、第1治具61に設けられた複数の凹部61aに一致するように、燃料電池用配線10を第1治具61に当接させる。
本実施例に係る燃料電池用配線10によれば、温度センサ14を含む部分をセパレータ20間の隙間に差し込むだけで、温度センサ14をセパレータ20間隙間内に位置決めさせることができる。そして、弾性部材15によって、温度センサ14を含む部分がセパレータ20間隙間に保持されるので、温度センサ14を含む部分がセパレータ20間の隙間から抜け落ちてしまうことを抑制できる。また、単一の燃料電池用配線10によって、複数のセパレータ20間隙間に温度センサ14を配設させることができる。従って、複数の独立した電線を各セパレータに取り付ける場合に比べて、はるかに作業性が優れる。また、可撓性のある平面状の燃料電池用配線10を燃料電池の外壁面に沿って設置できるため、燃料電池用配線10の設置スペースも少なくて済む。また、温度センサ14は、ガスケット50により形成される密封領域の外側に設置されるため、燃料電池用配線10をこの密封領域内に差し込む必要がなく、密封性能への悪影響を抑制できる。特に、弾性部材15による弾性反発力をガスケット50による弾性反発力よりも小さくなるように設定しておけば、より確実に密封性能への悪影響を抑制できる。また、一般的に、燃料電池におけるセパレータ間の隙間同士の間隔の寸法精度を高くするのは困難な場合が多い。しかし、本実施例によれば、燃料電池用配線10自体に柔軟性があることと、温度センサ14を含む部分における折り曲げる部分の微調整によって、上記寸法精度が高くなくても、適切に各隙間に各先端部を差し込むことができる。
電池用配線10における温度センサ14を含む部分が差し込まれるための特別な工夫が施されている場合には多少状況が異なることは言うまでもない。例えば、図10(d)に示すタイプのものにおいても、セパレータ20側に、弾性部材15dの半球状の突起に対応する溝等が設けられていれば、差し込み後の設置状態の安定性は十分確保される。
まま、セパレータ間の隙間に差し込まれる。従って、差し込み作業のより一層の容易化を図ることができる。
連結して、複数の隙間に対して1度に嵌合させることも可能である(図7に示すような形状)。
後の様子を示す模式的断面図である。
11 ベースフィルム
12 配線
13 カバーフィルム
14 センサ
15,15a,15b,15c,15d,15e,15f,15g,15h,15i,15j 弾性部材
15k 凸部
15l 凹部
16 補強部材
20,21 セパレータ
22 段差部
30 電解質膜
40 電極
50 ガスケット
61 第1治具
61a 凹部
62 第2治具
62a 凸部
63 第3治具
63a 凸部
63b,63c 治具
70,71,72,73,74,75 嵌合部材
71a 弾性部材
72a 凸部
73a 弾性部材
74a 突起部
75a 嵌合凸部
75b 係止突起
76,77 棒状の部材
77a 球状部分
Claims (9)
- 柔軟性のある絶縁基板上に設けられる導電部材と、
該導電部材に電気的に接続されるセンサと、
燃料電池における一対のセパレータ間の隙間内に差し込まれて、自己の弾性反発力によって配線本体の一部を該隙間内に保持させる弾性部材と、を備え、
可撓性を有する平面状の燃料電池用配線であって、
前記センサは前記セパレータに対して絶縁された状態で配置されると共に、
絶縁基板にはセンサの周囲の一部に切り込みが設けられ、センサを含む部分を折り曲げることができるように構成されると共に、
このセンサを含む部分が折り曲げられた状態で、該センサを含む部分が一対のセパレータ間の隙間に差し込まれ、かつ該センサを含む部分の先端が、一対のセパレータ間に設けられたガスケットにより形成される密封領域の外側の領域の範囲内に位置するようにし、
前記外側の領域にて、前記弾性部材により配線本体の一部が保持されて、前記センサがセパレータとの間で絶縁状態を保ちつつ位置決めされることを特徴とする燃料電池用配線。 - 前記絶縁基板に対して複数の前記導電部材及び複数の前記センサが設けられ、かつ、各センサの周囲の一部にはそれぞれ切り込みが設けられて、いずれのセンサを含む部分も折り曲げることができるように構成されており、
燃料電池に設けられた多層状のセパレータのうち、隣り合うセパレータ間には隙間が形成されており、各センサは前記弾性部材と共に、それぞれ異なるセパレータ間の隙間に差し込まれ、
前記絶縁基板のうち前記センサとともに折り曲げられる部分を除く部分は、多層状のセパレータの側面に対向するように配設されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用配線。 - 前記複数の導電部材は絶縁基板に対して互いに平行に配列される平行配列部を有し、かつ、各導電部材は途中で折れ曲がり、各導電部材の先端に設けられるセンサは、前記平行配列部における複数の導電部材と平行となるように配列されることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用配線。
- 前記弾性部材は絶縁基板を介してセンサとは反対側に固定されていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の燃料電池用配線。
- 前記弾性部材は別体として構成されており、セパレータ間の隙間に該弾性部材が差し込まれることによって、該弾性部材の先端に押し込まれることでセンサを含む部分が折り曲げられつつ当該隙間に差し込まれることを特徴とする請求項1,2または3に記載の燃料電池用配線。
- 前記弾性部材による弾性反発力は、前記ガスケットによる弾性反発力よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料電池用配線。
- 前記絶縁基板の折り曲げ部分の少なくとも一部を含む領域に、該絶縁基板に曲げ癖を付け易くし、かつ、絶縁基板の強度を補強する補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃料電池用配線。
- 前記弾性部材の先端部に、一対のセパレータ間の隙間への導入を補助する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の燃料電池用配線。
- 前記弾性部材の後端部に、セパレータの段差部に引っ掛かって係止される係止部が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の燃料電池用配線。
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