JP4457732B2 - 燃料電池用配線及び燃料電池用配線の燃料電池への組み付け方法 - Google Patents

燃料電池用配線及び燃料電池用配線の燃料電池への組み付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池用配線及び燃料電池用配線の燃料電池への組み付け方法に関するものである。
燃料電池は、電解質膜を挟んで設けられる一対の電極を1組として、各組間にそれぞれセパレータが挟み込まれた構成である。つまり、電解質膜と一対の電極により構成される単電池が、直列に複数接続された構成であると言える。そのため、燃料電池に出力電圧の低下等の異常が発生した場合、どの箇所に異常が発生しているかを調べるためには、各組のセパレータ間の電圧、あるいは各セパレータの電位を1箇所ずつ測定していく必要がある。
従来、このような測定は、例えば、以下の方法で行っていた。すなわち、まず、セパレータの側面に穴を形成する。そして、この穴に電線付き端子を挿入し、接着剤等で固定する。そして、各電線の端部において、隣り合う一対のセパレータ間の電圧、あるいは各セパレータの電位を測定する。
かかる測定方法においては、複数の電線が入り乱れるため、作業性が悪く、電線の順番を間違えやすいという問題があった。また、複数の電線に広いスペースを取られてしまうという問題もあった。更に、セパレータの薄型化に伴い、セパレータの側面に穴を形成すること自体が困難になってきているという問題もある。
関連する技術としては、特許文献1に開示されたものがある。
国際公開番号WO02/001659号公報
本発明の目的は、燃料電池における各セパレータに、配線を簡単に接続できるようにすることである。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の燃料電池用配線は、
柔軟性のある絶縁基板上に設けられる導電部材と、
燃料電池のセパレータに当接し、該セパレータと導電部材を電気的に接続させる電極部と、
該電極部のセパレータへの当接側とは反対側の面に設けられて、前記電極部を押圧する押圧部材と、を備え、
可撓性を有する平面状の燃料電池用配線であって、
前記絶縁基板上には、複数の導電部材が設けられており、
該絶縁基板は、
セパレータが多層状に設けられた燃料電池の側面側に対向して配置され、かつ複数の導電部材がセパレータの層に対して略平行に配列される幹部と、
該幹部から複数に分岐し、かつ各導電部材がセパレータの層に対して斜めに配置されて、その先端に前記電極部が設けられる複数の分岐部と、を有し、
これら複数の分岐部は、前記絶縁基板に設けられた複数の切り込みにより形成され、かついずれも同一方向に斜めに分岐するように構成されており、また各分岐部の先端にそれ
ぞれ設けられる電極部は、セパレータの層の方向に見た場合に、各電極部が設けられている各々の分岐部の根元部分と重ならない位置に設けられており、
燃料電池へ組み付ける際には、各分岐部における電極部分を含む先端がそれぞれセパレータの層に対して略平行な折り曲げ線にて折り曲げられた状態で、それぞれ異なるセパレータ間の隙間に差し込まれて、
各分岐部の先端においては、一対のセパレータ間に設けられたガスケットにより形成される密封領域の外側の領域にて、前記電極部が一方のセパレータに当接し、かつ、前記押圧部材によって前記電極部が一方のセパレータに押圧されることを特徴とする。
本発明の構成によれば、燃料電池用配線における絶縁基板の分岐部の先端を一対のセパレータ間に差し込むだけで、電極部がセパレータに電気的に接続される。また、押圧部材によって、電極部がセパレータに向けて押圧されるため、電気的な接続をより確実にすると共に、分岐部の先端が一対のセパレータ間から抜け落ちてしまうことを抑制できる。また、燃料電池用配線が、可撓性を有する平面状であることから、燃料電池用配線を自由な位置に配置し易い。更に、電極部は、ガスケットにより形成される密封領域の外側の領域にてセパレータに接続されるので、密封性能への悪影響を抑制できる。1つの燃料電池用配線で複数の箇所のセパレータに電極部を接続させることが可能となり、かつ、あまりスペースを取ることなく、燃料電池用配線を設置できる。また、本発明においては、幹部から分岐する各分岐部の先端がそれぞれ折り曲げられた状態で、それぞれ異なるセパレータ間隙間に差し込まれる。更に、各分岐部においては、導電部材がセパレータの層に対して斜めに配置されて、その先端に電極部が設けられる構成である。以上のことから、電極部間に無駄なスペースを設ける必要のないレイアウトを採用することができ、セパレータ間の隙間同士の間隔が狭い場合に対しても有効に対応できる。また、一般的に、燃料電池におけるセパレータ間の隙間同士の間隔の寸法精度を高くするのは困難な場合が多い。しかし、本発明の構成によれば、燃料電池用配線自体に柔軟性があることと、分岐部の長さの調整と分岐部先端の折り曲げる部分の調整により、上記寸法精度が高くなくても、適切に各隙間に各分岐部の先端を差し込むことができる。なお、多層状のセパレータとは、セパレータが複数並べられることを意味するものであって、必ずしも、セパレータが上下方向に重ねられることを意味するものではない。従って、セパレータが水平方向に並べられる場合も含まれる。以下、同様である。
また、互いに隣接する分岐部間の切り込みの先端部には、応力を緩和する孔が設けられているとよい。
このように構成すれば、分岐部間に応力が作用した場合に応力集中を緩和することができるため、絶縁基板が裂けてしまうことを抑制できる。
また、前記押圧部材による押圧力は、前記ガスケットによる弾性反発力よりも小さくなるように設定されているとよい。
この構成によれば、ガスケットによるセパレータへの密着力の低下を抑制できるため、より一層、密封性能への悪影響を抑制できる。
また、前記絶縁基板の折り曲げ部分の少なくとも一部を含む領域に、該絶縁基板に曲げ癖を付け易くし、かつ、絶縁基板の強度を補強する補強部材が設けられているとよい。
このようにすれば、絶縁基板を折り曲げた際に、曲げ癖が付くため、燃料電池用配線をセパレータ間の隙間に差し込む際の作業が容易となる。また、絶縁基板の折り曲げた部分に亀裂等が発生することを抑制できる。
また、前記押圧部材の端部に、一対のセパレータ間の隙間への導入を補助する傾斜面が設けられているとよい。
このようにすれば、傾斜面によって、押圧部材がセパレータ間に差し込まれる際の導入が補助されるので、燃料電池用配線をセパレータ間の隙間に差し込む際の作業が容易となる。なお、傾斜面には、平面状の傾斜面のほか、球面状などの曲面状の傾斜面も含まれる。
また、前記押圧部材の端部、セパレータに設けられている段差部に係止可能なエッジ部分を有するとよい。
このようにすれば、燃料電池用配線をセパレータ間の隙間に差し込んだ後、当該配線が隙間から抜け出してしまうことを抑制できる。
また、前記分岐部の先端付近に、絶縁基板を撓みにくくする補強板が設けられているとよい。
このようにすれば、燃料電池用配線をセパレータ間の隙間に差し込む際に、分岐部の先端付近が撓み難いため、差し込み作業が容易となる。
また、本発明の燃料電池用配線の燃料電池への組み付け方法においては、
上記いずれかの燃料電池用配線における複数の分岐部の先端を全て折り曲げる工程と、
各分岐部先端の折り曲げられた部分が燃料電池と干渉しないように、かつ、これらの折り曲げられた部分が各セパレータ間隙間に対応する位置となるように、絶縁基板の幹部を燃料電池の側面側に対向するように配置させる工程と、
絶縁基板の幹部を燃料電池の側面側に沿うようにスライドさせて、前記各折り曲げられた部分を、各セパレータ間隙間に引っ張り込む工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、分岐部先端の折り曲げた部分の折れ曲がり方にばらつきがあった場合でも、セパレータ間隙間に当該部分を引っ張り込むため、当該部分を先端から差し込む場合と比較して、より簡単に、当該部分をセパレータ間隙間に差し込むことができる。
また、前記引っ張り込む工程においては、
絶縁基板の幹部が燃料電池の側面から所定以上離れないように、燃料電池の側面に対向
させたガイド部材によって、幹部の燃料電池とは反対側の面をガイドさせながら、幹部をスライドさせるとよい。
このようにすれば、絶縁基板の幹部が燃料電池の側面から所定以上離れないため、分岐部先端の差し込み作業がより一層容易になる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、燃料電池における各セパレータに、配線を簡単に接続することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1〜図7を参照して、本発明の実施例1に係る燃料電池の燃料電池用配線について説明する。
<燃料電池の概略説明>
図1を参照して、燃料電池の概略について説明する。図1は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線が燃料電池に組み込まれた様子を示す模式的断面図である。
本実施例に係る燃料電池用配線が接続される燃料電池については、各種公知技術のものを適用できる。燃料電池は、一般的に単電池が複数積層される構造である。なお、積層構造といっても、必ずしも上下方向に重ねられた状態で使用されることを意味するものではなく、水平方向に並べられた状態で使用される場合もある。そして、単電池の基本的な構成は、例えば、図1に示すように、電解質膜30と、この電解質膜30を挟むように設けられる一対の電極40と、更にこれらの電極40を挟んで設けられる一対のセパレータ20と、電極40が設けられた領域を密封するためのガスケット50とを備える構成である。
一対の電極40は、一方がアノード電極(燃料極)で、他方がカソード電極(空気極)となる。そして、これら一対の電極40間で、電解質膜30によってイオンの交換が行われることにより発電する仕組みである。また、アノード電極には燃料(通常、水素)が供給され、カソード電極には空気(酸素)と水が供給される。従って、これらが外部に漏れてしまわないように、ガスケット50によって密封領域が形成される。
このように構成された単電池の発電力は、一般的に0.7V程度である。そして、この単電池が多層状に重ねられることで、導電材料からなるセパレータ20を介して、複数の単電池が直列に接続されるような構造となり、燃料電池全体で大きな発電力が得られる。
<燃料電池用配線の使用方法及び使用例>
本実施例に係る燃料電池用配線10の使用方法や使用例について、図1を参照して説明する。本実施例に係る燃料電池用配線10は、その先端が、一対のセパレータ20間の隙間に差し込まれた状態で用いられる。これにより、セパレータ20と燃料電池用配線10の電極部が電気的に接続される。ここで、燃料電池用配線10の電極部のセパレータ20
に対する接続部分は、ガスケット50により形成される密封領域よりも外側である。そのため、ガスケット50による密封性能に与える影響はあまりない。
このように、セパレータ20に燃料電池用配線10の電極部を電気的に接続させることで、セパレータ20間の電圧を測定することができる。従って、燃料電池の出力電圧が低下するなどの異常が生じた場合には、各セパレータ間の電圧を測定することで、どこの部分に故障などの異常が発生しているかを検査することができる。
<燃料電池用配線のセパレータへの接続部付近の詳細>
本実施例に係る燃料電池用配線のセパレータへの接続部付近の詳細について、図2及び図3を参照して説明する。図2は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の模式的断面図である。図3は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の一部を示す平面図である。なお、図2は図3中のAA断面に相当する模式的断面図である。
本実施例に係る燃料電池用配線10は、可撓性を有する平面状の配線である。燃料電池用配線10のより具体的な好適例としては、フレキシブルプリントサーキット(FPC)を挙げることができる。
この燃料電池用配線10は、絶縁基板としてのベースフィルム11と、ベースフィルム11上に形成される導電部材としての電線12と、電線12を介してベースフィルム11とは反対側に設けられるカバーフィルム13とを備える。ベースフィルム11とカバーフィルム13はいずれも絶縁性と柔軟性を有しており、例えば、ポリイミド等の耐熱性樹脂材料により構成される。また、電線12の材料として、例えば、銅を好適な例として挙げられるが、導電性を有する他の材料を適用することもできる。この電線12はベースフィルム11上に複数設けられるが、図3では、燃料電池用配線10の一部の先端部分のみ示しているため、電線12も1本のみ示されている。
また、燃料電池用配線10は、電線12に接続された電極部となる電極14と、電線12及びベースフィルム11を介して電極14の反対側の面に設けられる押圧部材15とを備える。電極14はセパレータ20に当接されるべく、カバーフィルム13に覆われずに、外部に露出されている。なお、電極14の材料としては、例えば、金を好適な例として挙げられるが、導電性を有する他の材料を適用することもできる。この電極14は、図3等に示すように、燃料電池用配線10の先端部でその全体が露出されるようにしてもよいし、周囲をカバーフィルム13で覆われるようにしてもよい。押圧部材15は、フッ素ゴム,シリコンゴム,EPゴム、あるいはバネ等の弾性を有するものにより構成される。
また、燃料電池用配線10は、燃料電池への組み付け時には、その先端が折り曲げられる(図3中、ラインL1で示す部分)。そこで、この折り曲げる部分の少なくとも一部を含む領域に、補強部材16を設けると好適である。この補強部材16は、燃料電池用配線10の折り曲げ癖を付け易くして作業性を高めると共に、折り曲げる部分で亀裂等が発生しないように強度を向上させるために設けられる。なお、燃料電池用配線10がFPCの場合には、絶縁基板(ベースフィルム11に相当)上の導体の不要な部分が化学的または電気化学的な方法により除去されることによって、電線12が形成される(いわゆるエッチング)。そこで、このエッチングにより、電線12の部分と共に、折り曲げる部分の少なくとも一部を含む領域にも導体を残しておくことによって、簡単に補強部材16を形成することができる。この場合、補強部材16も電線12の材料と同じ材料(銅等)により構成されることになる。
<燃料電池用配線の全体説明、及び燃料電池への組み込み方の説明>
燃料電池用配線の全体について、及び燃料電池への組み込み方について、図4〜図9を
参照して説明する。図4は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の平面図である。図5及び図6は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の燃料電池への組み込み工程図である。図7は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線を燃料電池に組み込んだ状態における燃料電池用配線と燃料電池の配置関係を示す模式図である。図8及び図9は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線を燃料電池に組み込んだ状態を示す外観図である。なお、図8においては、燃料電池用配線を組み込んだ側から見た外観図を示し、図9はその側面側から見た外観図を示している。本実施例では、6つの単電池が重ねられた燃料電池を一例として説明する。
燃料電池用配線10は、1つのベースフィルム11及びカバーフィルム13に対して、複数の電線12及び電極14が設けられる。ベースフィルム11及びカバーフィルム13は、燃料電池の側面と対向して配置される(好ましくは、該側面に沿うように密着される)幹部Aと、幹部Aの先端において幹部Aから複数に分岐する複数の分岐部Bとを備えている。
幹部Aにおいては、複数の電線12が平行に配列される。これらの電線12は、燃料電池用配線10が燃料電池に組みつけられた状態において、多層状に設けられているセパレータ20の層と平行となるように配列される(図8参照)。また、この幹部Aにおける電線12間のピッチは、セパレータ20間のピッチと略等しい。そして、幹部Aよりも先端側で、ベースフィルム11及びカバーフィルム13に、幹部Aに対して斜め方向に、複数の切り込みが設けられる。これにより、複数の分岐部Bが形成されている。これらの各分岐部Bに対して、幹部Aに配列された電線12が1本づつ延びている。この分岐部Bにおいては、電線12は、燃料電池用配線10が燃料電池に組みつけられた状態において、多層状に設けられているセパレータ20の層に対して斜めとなるように配置される(図8参照)。そして、これら各分岐部Bの先端に、それぞれ電極14が設けられている。
分岐部B間に設けられた切り込みの先端には、孔(丸孔)17を設けると好適である(図3参照)。すなわち、燃料電池用配線10を燃料電池に組み込む作業中など、燃料電池用配線10に引っ張り力などの応力が作用した場合に、上記切り込みの先端に応力集中が発生し易い。そこで、上記の通り、孔17を設けておくことで、応力が分散し、切り込み先端への応力の集中を緩和することができる。従って、ベースフィルム11及びカバーフィルム13が、この切り込みの先端から裂けてしまうことを抑制できる。
以上のように構成される燃料電池用配線10において、まず、分岐部Bの先端を全て折り曲げる。この折り曲げは、手指によって行うこともできるし、適宜、治具などを用いて行うこともできる。図5は、分岐部Bを折り曲げた状態を示している。なお、図5(a)はカバーフィルム13側から見た状態を示し、図5(b)は図5(a)中、P方向から見た状態を示している。
次に、幹部Aが燃料電池の組み付け側の側面に対向するように、燃料電池用配線10をセットする。なお、図6(a)においては、このセット時における、燃料電池を構成するセパレータ20と燃料電池用配線10との配置関係(セパレータ20を重ねる方向に見た配置関係)を模式的に示している。この図におけるセパレータ20の図中下側の側面20aが燃料電池用配線10を組み付ける側の面である。このセット時においては、分岐部Bの先端の折り曲げた部分(電極14及び押圧部材15が設けられている部分)は、燃料電池と干渉しないように、側面20aの端部よりも外側の位置となるようにする(図6(a)参照)。なお、このとき、各分岐部Bの先端の折り曲げられた部分は、それぞれ異なるセパレータ間隙間に対応する位置となるようにセットする。
そして、幹部Aを、燃料電池の組み付け側の側面(セパレータ20の側面20a)に沿
うようにスライドさせる(図6(a)中、矢印方向)。これにより、各分岐部Bの先端の折り曲げられた部分、すなわち、電極14及び押圧部材15が設けられた部分は、セパレータ20間隙間に引っ張りこまれる。なお、図6(a)において、側面20aの片側に隣接する側面20b側から、これらの電極14及び押圧部材15が設けられた部分は、セパレータ20間隙間に引っ張りこまれる。ここで、図6(a)に示す例の場合には、図中片隅のTIに示す領域に、電極14がセパレータ20に接続される。図7は、これらの電極14及び押圧部材15が設けられた部分を、セパレータ20間隙間に引っ張り込んだ後の状態の配置関係を模式的に示している。なお、図6(b)に示すように、電極14のセパレータ20への接続位置をセパレータ20の中央付近(図中T2に示す領域)にしたい場合には、幹部Aを図6(a)の場合よりも更にスライドさせれば良い。
ここで、幹部Aをスライドさせる作業においては、幹部Aが燃料電池の側面から所定以上離れてしまわないように、ガイド部材60によって、幹部Aの燃料電池とは反対側の面をガイドさせながら、幹部Aをスライドさせると良い。これにより、電極14及び押圧部材15が設けられた部分を、より簡単にセパレータ20間隙間に引っ張り込むことができる。
以上のように、各分岐部Bの先端の電極14及び押圧部材15が設けられた部分は、それぞれ異なるセパレータ20間隙間に差し込まれ(引っ張りこまれ)、燃料電池用配線10が燃料電池に組み込まれる(図8及び図9参照)。このように、分岐部Bの先端がセパレータ20間の隙間に引っ張り込まれることで、各先端部に設けられた電極14が一対のセパレータ20のうちの一方に当接し、押圧部材15が他方のセパレータ20に当接する。これにより、押圧部材15の弾性反発力によって、電極14は一方のセパレータ20に押圧される。
<本実施例に係る燃料電池用配線により得られる効果>
本実施例に係る燃料電池用配線10によれば、分岐部B先端の電極14及び押圧部材15が設けられている部分をセパレータ20間の隙間に差し込む(引っ張り込む)だけで、電極14をセパレータ20に電気的に接続させることができる。そして、押圧部材15によって、電極14をセパレータ20に押圧させるので、この電気的接続をより確実にすることができると共に、先端部がセパレータ20間の隙間から抜け落ちてしまうことを抑制できる。また、単一の燃料電池用配線10によって、複数のセパレータ20に対して、それぞれ電線12を電気的に接続させることができる。従って、複数の独立した電線を各セパレータに接続させる場合に比べて、はるかに作業性が優れる。また、可撓性のある平面状の燃料電池用配線10を燃料電池の外壁面に沿って設置できるため、燃料電池用配線10の設置スペースも少なくて済む。また、電極14は、ガスケット50により形成される密封領域の外側に設置されるため、燃料電池用配線10をこの密封領域内に差し込む必要がなく、密封性能への悪影響を抑制できる。特に、押圧部材15による押圧力(弾性反発力)をガスケット50による弾性反発力よりも小さくなるように設定しておけば、より確実に密封性能への悪影響を抑制できる。
また、一般的に、燃料電池におけるセパレータ間の隙間同士の間隔の寸法精度を高くするのは困難な場合が多い。しかし、本実施例によれば、燃料電池用配線10自体に柔軟性があることと、分岐部B間に設けられる切り込みの長さ(例えば、図3中、寸法W)の調整や分岐部Bの先端の折り曲げる部分の微調整によって、上記寸法精度が高くなくても、適切に各隙間に分岐部Bの先端を差し込むことができる。なお、図3中の寸法Wに関しては、セパレータ20間隙間の間隔や、寸法誤差などを考慮して適宜設定できる。勿論、W=0としても構わない。
また、本実施例においては、各分岐部Bの先端に設けられた電極14は、セパレータ2
0を重ねる方向に、1列に並ぶように設けられる。また、折り曲げ後における電極14の表面同士の間隔は、セパレータ20間の隙間同士の間隔に相当する(図8参照)。そして、本実施例では、セパレータ20の層に対して斜め方向に分岐する分岐部Bの先端を折り曲げて、セパレータ20間の隙間に差し込む構成を採用したことから、電極14間に無駄なスペースをなくすことができる。つまり、例えば、分岐部をセパレータの層に対して垂直方向に分岐させる構成を採用すると、電極と電極との間に、必然的に、電線やベースフィルムなどが配置されるレイアウトとなる。これに対して、本実施例のようなレイアウトを採用することで、電極14間には電線やベースフィルムなどを介在させる必要がなくなり、無駄なスペースをなくすことができる。なお、図示の例では、電極14間に僅かな隙間(空間)を設ける場合を示したが、この隙間はなくても構わない。また、本実施例のレイアウトによれば、電極14の幅の分だけ、セパレータ20間の隙間に差し込まれることになる。この電極14の幅は、最大、幹部Aにおける電線12間のピッチ(=セパレータ20間の隙間のピッチ)まで大きくすることができる(電極12間に隙間をなくした場合)。以上のことから、本実施例の構成によれば、セパレータ20間の隙間同士の間隔が狭い場合に対しても有効に対応できる。
また、分岐部Bの先端の折り曲げた部分の折れ曲がり方に、ばらつきが生じることが考えられる。なお、その要因としては、ベースフィルム11やカバーフィルム13は折り曲げ癖が付け難く、元の状態に戻りやすいことが挙げられる。このように、折れ曲がり方にばらつきが生じると、折り曲げ後における、分岐部Bの先端部間の間隔はばらついてしまう。しかし、本実施例における組み込み方法によれば、分岐部B先端の電極14及び押圧部材15をセパレータ20間の隙間に引っ張り込むため、これらを当該隙間に先端から押し込むようにする場合と比較して、より簡単に、これらをセパレータ20間隙間に差し込むことができる。
図10には、本発明の実施例2が示されている。本実施例では、押圧部材の形状の具体的な一例を説明する。図10は本発明の実施例2に係る押圧部材の模式的断面図である。なお、図10は、上述した図2に示す断面図に相当する図であるが、図10においては、押圧部材を除く燃料電池用配線の本体部分(ベースフィルム、カバーフィルム、電線、電極)は簡略化してまとめて示している。
図示のように、本実施例に係る押圧部材15aは、おおよそ直方体の部分の中央付近に、円柱を、軸を中心に切断した部分(断面が半円部分15b)が設けられた形状である。そして、直方体の部分のうち、押圧部材15aがセパレータ20間の隙間に引き込まれる側の角部には、比較的大きな曲率半径である湾曲面(いわゆるR)が設けられている。また、この直方体部分の厚みは、セパレータ20間隙間の距離よりも薄い。そして、この直方体部分と円柱を切断した部分とを合わせた全体の厚みは、セパレータ20間隙間の距離よりも厚くなっている。
以上のように構成された押圧部材15aを用いれば、分岐部Bの先端をセパレータ20間隙間に引っ張り込む作業を簡単に行うことができる。すなわち、押圧部材15aにおける直方体の部分が、その角部の湾曲面の部分により、スムーズに当該隙間に導かれる。次いで、半円部分15bも当該隙間に引っ張り込まれる。このように、直方体の部分を薄くし、かつ、その角部に曲率半径の大きな湾曲面を設けたことから、押圧部材15aをスムーズにセパレータ20間隙間に引っ張りこむことができる。
図11には、本発明の実施例3が示されている。本実施例では、押圧部材の形状の他の具体例を説明する。図11は本発明の実施例3に係る燃料電池用配線における分岐部先端
の一部拡大図である。なお、図11(a)は分岐部先端の平面図であり、図11(b)は(a)中、BB断面図である。なお、図11(b)においては、押圧部材を除く燃料電池用配線の本体部分(ベースフィルム、カバーフィルム、電線、電極)は簡略化してまとめて示している。
図示のように、本実施例に係る押圧部材15cは、おおよそ直方体の部分に、2つの突起15d,15eが設けられた形状である。そして、直方体の部分のうち、押圧部材15cがセパレータ20間の隙間に引き込まれる側の角部には、平面状の傾斜面(いわゆる、C面)が設けられている。また、この直方体部分の厚みは、セパレータ20間隙間の距離よりも薄い。そして、この直方体部分と突起15d,15eの部分とを合わせた全体の厚みは、セパレータ20間隙間の距離よりも厚くなっている。
以上のように構成された押圧部材15cを用いれば、分岐部Bの先端をセパレータ20間隙間に引っ張り込む作業を簡単に行うことができる。すなわち、押圧部材15cにおける直方体の部分が、その角部の傾斜面の部分により、スムーズに当該隙間に導かれる。次いで、突起15e,突起15dも、順次当該隙間に引っ張り込まれる。このように、直方体の部分を薄くし、かつ、その角部に傾斜面を設けたことから、押圧部材15cをスムーズにセパレータ20間隙間に引っ張りこむことができる。また、本実施例では、平行に2列の突起15d,15eが設けられることから、押圧部材15cをセパレータ20間隙間に差し込んだ後における押圧部材15cの設置状態の安定性に優れる。なお、図11(a)において、点線で示す部分が、突起15d,15eの先端位置を示している。
図12には、本発明の実施例4が示されている。本実施例では、押圧部材の形状の他の具体例を説明する。図12は本発明の実施例4に係る燃料電池用配線における分岐部先端の一部拡大図である。なお、図12(a)は分岐部先端の裏面図であり、図12(b)は(a)中、CC断面図である。なお、図12(b)においては、押圧部材を除く燃料電池用配線の本体部分(ベースフィルム、カバーフィルム、電線、電極)は簡略化してまとめて示している。
図示のように、本実施例に係る押圧部材15fは、おおよそ直方体の部分に、裏面から見てV字形状の突起15gが設けられた形状である。そして、直方体の部分のうち、押圧部材15fがセパレータ20間の隙間に引き込まれる側の角部には、平面状の傾斜面(いわゆる、C面)が設けられている。また、この直方体部分の厚みは、セパレータ20間隙間の距離よりも薄い。そして、この直方体部分と突起15gの部分とを合わせた全体の厚みは、セパレータ20間隙間の距離よりも厚くなっている。
以上のように構成された押圧部材15fを用いれば、分岐部Bの先端をセパレータ20間隙間に引っ張り込む作業を簡単に行うことができる。すなわち、押圧部材15fにおける直方体の部分が、その角部の傾斜面の部分により、スムーズに当該隙間に導かれる。次いで、突起15gも当該隙間に引っ張り込まれる。このように、直方体の部分を薄くし、かつ、その角部に傾斜面を設けたことから、押圧部材15fをスムーズにセパレータ20間隙間に引っ張りこむことができる。また、本実施例では、V字形状の突起15gが設けられることから、押圧部材15fをセパレータ20間隙間に差し込んだ後における押圧部材15fの設置状態の安定性に優れる。
図13には、本発明の実施例5が示されている。本実施例では、分岐部Bの先端部を一対のセパレータ間の隙間に差し込んだ後に、当該先端部がこの隙間から抜け落ちないように、押圧部材がセパレータに係止される機構を備えた例を示す。図13は本発明の実施例
5に係る押圧部材とセパレータが係止されている様子を示す模式的断面図である。なお、図13においては、押圧部材を除く燃料電池用配線の本体部分(ベースフィルム、カバーフィルム、電線、電極)は簡略化してまとめて示している。
本実施例に係る押圧部材15hは、全体的な形状は、おおよそ直方体である。そして、本実施例に係るセパレータ21は、その端部に段差部22が設けられている。これにより、燃料電池用配線10における分岐部Bの先端が、セパレータ21間の隙間に差し込まれた後は、分岐部Bの先端に引き抜き方向(幹部Aが配置されている方向)に力が作用しても、押圧部材15hの端部のエッジ部分(係止部)が段差部22に引っ掛かる。従って、分岐部Bの先端の抜け落ちが防止される。
図14には、本発明の実施例6が示されている。本実施例では、ベースフィルムの先端(分岐部Bが設けられる付近)にベースフィルムを撓みにくくする補強板を設けた構成を示す。図14は本発明の実施例6に係る燃料電池用配線の模式的断面図である。なお、基本的な構成は上記実施例1と同一であるので同一の構成については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
本実施例においては、燃料電池用配線10aは、分岐部Bの付近に補強板18を取り付け、この補強板18に押圧部材15を設けている。この補強板18はベースフィルム11と同様の素材で構わない。このように、補強板18を設けることで、分岐部B付近を撓みにくくすることができる。これにより、分岐部Bの先端を一対のセパレータ20間の隙間に差し込む作業をより簡単にすることができる。
なお、この補強板18を設ける領域は、上記先端部の折り曲げ部分を避けた領域が望ましく、この折り曲げ部分よりも先端側にのみ設けても良いし、折り曲げ部分よりも後端側にのみ設けても良いし、折り曲げ部分よりも先端側と後端側の両方に設けても良い。
なお、分岐部B付近を除く部分は、作業性や配置のし易さを考慮すると、撓みやすいほうが良いため、ベースフィルム11全体の厚みを厚くすることは意味がない。また、ベースフィルム11において、一部分(上記補強板18を設ける部分)のみの厚みを厚くすることは技術的に困難性を伴うことからあまり現実的ではない。勿論、技術的な困難性を伴うものでなければ、ベースフィルム11の一部分の厚みを厚くすることで、実質的に補強板を設けたものと同様の効果を発揮させることも可能である。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線が燃料電池に組み込まれた様子を示す模式的断面図である。 図2は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の模式的断面図である。 図3は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の一部を示す平面図である。 図4は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の平面図である。 図5は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の燃料電池への組み込み工程図である。 図6は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線の燃料電池への組み込み工程図である。 図7は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線を燃料電池に組み込んだ状態における燃料電池用配線と燃料電池の配置関係を示す模式図である。 図8は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線を燃料電池に組み込んだ状態を示す外観図である。 図9は本発明の実施例1に係る燃料電池用配線を燃料電池に組み込んだ状態を示す外観図である。 図10は本発明の実施例2に係る押圧部材の模式的断面図である。 図11は本発明の実施例3に係る燃料電池用配線における分岐部先端の一部拡大図である。 図12は本発明の実施例4に係る燃料電池用配線における分岐部先端の一部拡大図である。 図13は本発明の実施例5に係る押圧部材とセパレータが係止されている様子を示す模式的断面図である。 図14は本発明の実施例6に係る燃料電池用配線の模式的断面図である。
符号の説明
10,10a 燃料電池用配線
11 ベースフィルム
12 電線
13 カバーフィルム
14 電極
15,15a,15c,15f,15h 押圧部材
15b 半円部分
15d,15e,15g 突起
16 補強部材
17 孔
18 補強板
20,21 セパレータ
22 段差部
30 電解質膜
40 電極
50 ガスケット
60 ガイド部材

Claims (9)

  1. 柔軟性のある絶縁基板上に設けられる導電部材と、
    燃料電池のセパレータに当接し、該セパレータと導電部材を電気的に接続させる電極部と、
    該電極部のセパレータへの当接側とは反対側の面に設けられて、前記電極部を押圧する押圧部材と、を備え、
    可撓性を有する平面状の燃料電池用配線であって、
    前記絶縁基板上には、複数の導電部材が設けられており、
    該絶縁基板は、
    セパレータが多層状に設けられた燃料電池の側面側に対向して配置され、かつ複数の導電部材がセパレータの層に対して略平行に配列される幹部と、
    該幹部から複数に分岐し、かつ各導電部材がセパレータの層に対して斜めに配置されて、その先端に前記電極部が設けられる複数の分岐部と、を有し、
    これら複数の分岐部は、前記絶縁基板に設けられた複数の切り込みにより形成され、かついずれも同一方向に斜めに分岐するように構成されており、また各分岐部の先端にそれぞれ設けられる電極部は、セパレータの層の方向に見た場合に、各電極部が設けられている各々の分岐部の根元部分と重ならない位置に設けられており、
    燃料電池へ組み付ける際には、各分岐部における電極部分を含む先端がそれぞれセパレータの層に対して略平行な折り曲げ線にて折り曲げられた状態で、それぞれ異なるセパレータ間の隙間に差し込まれて、
    各分岐部の先端においては、一対のセパレータ間に設けられたガスケットにより形成される密封領域の外側の領域にて、前記電極部が一方のセパレータに当接し、かつ、前記押圧部材によって前記電極部が一方のセパレータに押圧されることを特徴とする燃料電池用配線。
  2. いに隣接する分岐部間の切り込みの先端部には、応力を緩和する孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用配線。
  3. 前記押圧部材による押圧力は、前記ガスケットによる弾性反発力よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池用配線。
  4. 前記絶縁基板の折り曲げ部分の少なくとも一部を含む領域に、該絶縁基板に曲げ癖を付け易くし、かつ、絶縁基板の強度を補強する補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の燃料電池用配線。
  5. 前記押圧部材の端部に、一対のセパレータ間の隙間への導入を補助する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料電池用配線。
  6. 前記押圧部材の端部、セパレータに設けられている段差部に係止可能なエッジ部分を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料電池用配線。
  7. 前記分岐部の先端付近に、絶縁基板を撓みにくくする補強板が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃料電池用配線。
  8. 燃料電池用配線の燃料電池への組み付け方法において、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の燃料電池用配線における複数の分岐部の先端を全て折り曲げる工程と、
    各分岐部先端の折り曲げられた部分が燃料電池と干渉しないように、かつ、これらの折り曲げられた部分が各セパレータ間隙間に対応する位置となるように、絶縁基板の幹部を燃料電池の側面側に対向するように配置させる工程と、
    絶縁基板の幹部を燃料電池の側面側に沿うようにスライドさせて、前記各折り曲げられた部分を、各セパレータ間隙間に引っ張り込む工程と、を有することを特徴とする燃料電池用配線の燃料電池への組み付け方法。
  9. 前記引っ張り込む工程においては、
    絶縁基板の幹部が燃料電池の側面から所定以上離れないように、燃料電池の側面に対向させたガイド部材によって、幹部の燃料電池とは反対側の面をガイドさせながら、幹部をスライドさせることを特徴とする請求項に記載の燃料電池用配線の燃料電池への組み付け方法。
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