JP4805988B2 - 放射線画像読取ユニットおよび放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取ユニットおよび放射線画像読取装置 Download PDF

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Description

本発明は、プレート状の画像記録体に記録された放射線照射画像を読み取る放射線画像読取ユニットおよび放射線画像読取装置に関する。
従来、放射線画像はフィルムに記録されていたが、フィルムでは放射線強度をデジタル値として定量的に測定し難く、また現像に時間がかかる等、取り扱いが不便であった。そこで、照射された放射線強度を蓄積し、励起光の照射により蓄積に応じた蛍光を発する蓄積性蛍光体が開発され、取り扱いや測定の精度が大幅に向上した。初期の蓄積性蛍光体の読取装置では、レーザ光を走査するものが主流だったが、位置の精度が求められるにつれて、回転式のドラムに蓄積性蛍光体を巻いてレーザ光をドラムの外から当てるものが開発された。
その後、さらに取り扱いの容易性や読取時間の短縮が求められ、蓄積性蛍光体の蓄像面を内側にして、円筒状に曲げて支持し、円筒面の内側に、その中心線で回転するレーザ光を当てて読取りを行う装置が開発された。特許文献1記載の装置は、レーザ光の向きを変える偏向部品として、ミラーアッセンブリを高速回転させ、潜像を読み出すための励起光であるレーザを円筒面に沿って回転させている。そして、回転と同時に読取り光学系を回転の中心軸と平行な方向に移動させている(特許文献1〔0009〕段落参照)。さらに、特許文献1では、蓄積性蛍光体そのものを回転の中心軸と平行な方向に移動することも開示されている(同〔0019〕段落参照)。さらに、偏向要素部品としてミラーの代わりにペンタプリズムを使用した同様な技術が特許文献2に公開されている。
特開平6−19014号公報 特表2003−509711号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2記載の装置では、蓄像読み出しのためのレーザ光回転のため、構成上、光路変更のためミラーやペンタプリズム等の偏向要素部品が必要となる。多くの偏向要素部品を不要として、高速読取りを実現するため、レーザー照射部を回転させるという課題に想到した。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ミラーやプリズムを不要にすることで装置の構成を簡略化し、かつレーザ光照射のための電力をリード線なしに供給する放射線画像読取ユニットおよび放射線画像読取装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明に係る放射線画像読取ユニットは、プレート状の画像記録体に記録された放射線照射画像を読み取る放射線画像読取ユニットであって、電力により回転駆動力を発生させる駆動部と、前記回転駆動力が伝達され、前記画像記録体の一方の面を支持する円筒面の軸を中心軸として回転する回転部と、前記回転部の回転運動により回転する、励起光を照射する励起光照射部と、前記励起光が前記画像記録体に照射されることで放射された輝尽光を検出する検出部と、を備えることを特徴としている。これにより、ミラーやプリズムを不要にすることで装置の構成を簡略化している。
(2)また、本発明に係る放射線画像読取ユニットは、前記回転部の回転運動により電圧を発生させる発電部を更に備え、前記励起光照射部は、前記発電部と前記回転部とに固定され、前記回転部とともに回転しつつ、前記発電部により発生した電圧により励起光を照射することを特徴としている。
このように、本発明の放射線画像読取ユニットは、励起光照射部が回転部とともに回転するよう回転部に固定されているため、励起光を照射のために屈折または反射させる必要がなくなり、装置の構成を簡略化することができる。また、回転部の回転運動から電圧を発生させるため、回転部内へ電力を供給するのが容易となり、摺動子等による送電を不要にし、装置寿命を長くすることができる。
(3)また、本発明に係る放射線画像読取ユニットは、前記駆動部は、第1のモータにより回転駆動力を発生させ、前記第1のモータは、定速回転制御がなされることを特徴としている。これにより、精密な角度制御が可能になる。また、回転部に安定した高速回転をさせることができる。なお、第1のモータは、定速回転制御がなされたサーボモータである。
(4)また、本発明に係る放射線画像読取ユニットは、前記発電部は、前記回転部上に設けられた巻線のロータおよび電磁材料製のステータを有する第2のモータにより発電し、前記ロータは、巻線の極を3以上有することを特徴としている。
このように、本発明の放射線画像読取ユニットは、発電部にステッピングモータを用いることでモータ内の極数を多くして容易に周波数の高い電圧を得ることができる。その結果、安定した電圧を得ることができる。また、周波数の高い電圧を平滑化する場合には大きい容量のコンデンサが不要であり、回路を小型化することができる。なお、ステッピングモータであればモータ内の極数を多くして容易に周波数の高い電圧を得ることができる。
(5)また、本発明に係る放射線画像読取ユニットは、前記発電部は、コンデンサ要素に固体コンデンサを用いた平滑用電気回路により、前記発生させた電圧を直流電圧に平滑化することを特徴としている。このように、コンデンサ要素に固体コンデンサを用いることで、回路を小型化することができる。
(6)また、本発明に係る放射線画像読取装置は、上記の放射線画像読取ユニットと、前記円筒面で前記画像記録体の一方の面を支持する記録体支持部と、前記円筒面の軸方向へ前記画像記録体を搬送する搬送部と、を備えることを特徴としている。このように、本発明の放射線画像読取装置は、円筒面の軸方向へ画像記録体を搬送するため、搬送に従って、画像記録体から放射線画像を読み取ることができる。さらに、放射線画像を読み取り終った記録体部位は、消去ランプがある消去エリアに達すると、その部位の潜像が消去される。
本発明によれば、画像記録体に照射する励起光を屈折または反射させる必要がなくなり、装置の構成を簡略化することができる。また、回転部内へ容易に電力を供給することができ、摺動子等による送電を不要にし、装置寿命を長くすることができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態1]
(放射線画像読取装置の構成)
図1は、放射線画像読取装置100の全体を示す斜視図、図2は、放射線画像読取装置100の画像記録体の導入側を示す斜視図である。また、図3は、記録体支持部110を示す斜視図、図4は、放射線画像読取装置100の断面aを図1の矢印方向から見た断面図、図5は、放射線画像読取装置100の断面bを図1の矢印方向から見た断面図である。放射線画像読取装置100は、プレート状の画像記録体Pに記録された放射線照射画像を読み取るために用いられ、放射線照射画像の読み出しと消去を連続して行う。画像記録体Pは、放射線が照射された部分にその強度に応じた情報を記憶し、レーザ照射時の輝尽性により光を発生させる媒体である。画像記録体Pには、たとえばX線透過画像やX線回折画像を記録することが可能である。放射線画像読取装置100は、画像記録体Pを送り出し読取領域を通すことで輝尽光を検出し、画像を読み取る。図1に示す矢印Rは、円筒面111A〜111Dの軸方向、すなわち画像記録体Pの送り方向を示している。なお、ここでいう放射線には、X線や中性子線以外にも電子線等が含まれる。
図1〜図5に示すように、放射線画像読取装置100は、記録体支持部110および搬送部120、放射線画像読取ユニット200を備えている。さらに、記録体支持部110は、円筒面111A〜111D、台座112および押えローラ115Aを有している。円筒面111A〜111Dは、画像記録体Pの放射線が照射された被照射面(記録面)を支持する。円筒面111Aと円筒面111Bとの継ぎ目には、スリット118が形成されており、スリット118は励起光の照射領域かつ輝尽光の読取領域となっている。また、円筒面111A、111B、および111Dには、不透明な材質、円筒面111Cには透明な材質が用いられている。円筒面111Cは、透明ガラスや透明ポリカーボン等の材質で形成されていることが好ましい。
円筒面111Cの内部には、発光体140が固定部141によりフレーム142に固定されている。発光体140は、円筒面111Cの円周に沿って複数設けられており、発光体140より円筒面111Cの中心軸側には、効率よく画像記録体に光を照射できるように反射面145が設けられている。画像記録体Pに残存する画像は発光体140の発光により消去される。ユーザは、画像記録体Pを円筒面111Aから基準ガイド113Aに沿って導入し、搬送された画像記録体Pはスリット118の位置で記録画像を読み取られ、円筒面111C上で残像が消去される。このようにして、画像記録体に記録された放射線照射画像の読み出しと消去を連続して行うことができる。
なお、発光体140は、電球や蛍光灯であってもよいが、発光ダイオード(LED)であることが好ましい。これにより、円筒面111Cへの発熱による影響を小さくできる。また、発光ダイオードを用いる場合には、円筒面111Cの周方向に設けた一列の発光体140を、円筒面111Cの軸方向Rに対して2重、または3重に設置してもよい。
台座112は、円筒面111A〜111Dを支えるよう直方体状に形成され、円筒面111A〜111Dの円筒形の軸方向に沿った平面部113を有している。平面部113は、円筒面111A〜111Dに対しほぼ垂直に突き出している。基準ガイド113Aは、円筒面111A〜111Dと平面部113との連結部分において、円筒面111A〜111D上に設けられている。
基準ガイド113Aは、搬送の際に画像記録体Pの辺縁を当てて用いられる基準ガイド113Aが設けられ、画像記録体Pを放射線画像読取装置100に通す際には画像記録体Pの辺縁を当てる基準となる。基準ガイド113Aは、ガイド溝113Bを有し、ガイド溝113Bは、搬送方向断面において溝幅が溝底から溝口に向かって拡大する形状を有する。これにより、容易に辺縁をガイド溝113Bに当てて画像記録体Pを搬送することができ、画像読取りの際の画像記録体Pの基準位置を安定させることができる。
押えローラ115Aは、円筒面111A〜111Dの搬送部120が覆う部分に、円筒面111A〜111Dの略軸方向に向けて回動自在に設けられ、搬送中の画像記録体Pに当接し、滑らかな搬送を可能にするとともに搬送方向を調整する。押えローラ115Aは、円筒面111A上の矩形の穴114Aから表面を出している。押えローラ115Aは、円筒面111A〜111D上の搬送ベルト139に対向する位置に設けられていることが好ましい。これにより、画像記録体Pの円筒面111A〜111Dへの張り付きや引っ掛かりを防止して、滑らかに画像記録体Pを搬送することができる。
また、押えローラ115Aの回動方向は、円筒面の軸方向から基準ガイド113A向きにわずかに傾いていることが好ましい。これにより、画像記録体Pを基準ガイド113Aに押し当てながら均一に搬送することができる。
なお、上記の例では、押えローラ115Aは、円筒面111Aの周方向に一列に設けられているが、画像記録体の搬送方向に対して2重に設けられていてもよい。図6は、押えローラ115A、115Bの列が2重に設けられている記録体支持部110の変形例を示す斜視図である。押えローラ115Bも円筒面111B上の矩形の穴114Bからわずかに表面を出している。図6に示すように、押えローラ115Aの列と押えローラ115Bが2重の列を形成している。
搬送部120は、支持フレーム125、複数の駆動用搬送プーリ131、従属搬送プーリ132、プーリ連結部134、搬送ベルト139を備えている。搬送部120は、画像記録体Pの記録面を記録体支持部110の円筒面111A〜111Dに押し付けつつ、円筒面111A〜111Dの軸方向へ画像記録体Pを搬送する。支持フレーム125は、各搬送プーリ131、132を回転可能に支持している。支持フレーム125は、たとえば金属製の板材を連結して円筒面111A〜111Dを覆うアーチ状に形成されており、平面部113に端部が当接し、円筒面111A〜111Dからは画像記録体Pを通せる程度に離れている。
駆動用搬送プーリ131は、プーリ連結部134により円筒面111Aの周方向に一列に連結され、モータ等の駆動が伝わることで同時に同方向に回転する。従属搬送プーリ132は、駆動用搬送プーリ131と一対として設けられている。プーリ連結部134は、併設されている各駆動用搬送プーリを連結し、動力を伝達する。プーリ連結部134は、隣り合う駆動用搬送プーリ131の間を3つのシャフトと2つのユニバーサルジョイント134a、134bで連結した構成をとることが好ましい。これにより、円筒面111A〜111D上に設けられた複数の駆動用搬送プーリ131を円弧上に連結することができる。駆動用搬送プーリ131間には2個のユニバーサルジョイント134a、134bを設けるため、駆動用搬送プーリ131の駆動が同期する。その結果、画像記録体Pを円筒面の軸方向Rに向けて均一に搬送することができる。なお、ベローズ状のプーリ連結部を用いて、アーチ状に一列に配置された駆動用搬送プーリ131を連結してもよい。
搬送ベルト139は、駆動用搬送プーリ131ごとに、一対の駆動用搬送プーリ131と従属搬送プーリ132に掛けられており、支持フレーム125と円筒面111A〜111Dの間から挿入された画像記録体Pの記録面を円筒面111A〜111Dに押し付けながら円筒面の軸方向Rに送り出せる位置に形成されている。駆動用搬送プーリ131および従属搬送プーリ132は、歯車状に形成され、搬送ベルト139は、駆動用搬送プーリ131の歯車溝にリブが噛み合うタイミングベルトが用いられる。これにより、円筒面上に設けられた複数の駆動用搬送プーリ131の動力を正確に搬送ベルト139に伝えることができ、各搬送ベルト139の駆動を同期させることができる。その結果、画像記録体Pを円筒面の軸方向Rに向けて均一かつ正確に搬送することができる。
なお、放射線画像読取装置100は、複数の搬送ベルト139の間に設けられた弾性を有する押え部材を備えていてもよい。押え部材により、搬送の際に記録体支持部110の円筒面111A〜111Dから離脱しようとする画像記録体Pを押さえることができる。たとえば、搬送ベルトの間で画像記録体Pが撓んで円筒面111A〜111Dから離脱するのを防止し、画像を正確に読み取ることができる。
また、図示しないが、放射線画像読取装置100は、遮光カバーを有している。遮光カバーを用いることで、外部の光に曝露されて画像記録体Pの記録画像を劣化させることなく画像を読みとることができる。遮光カバーは、通常は円筒面111A〜111D全体を覆う形状を有する。ただし、励起光の照射領域(スリット118)に近く、かつ基準ガイドから離れるほど広い被覆幅を有し、記録体支持部の円筒面を覆う形状を有してもよい。
放射線画像読取ユニット200は、記録体支持部110内に設置され、励起光を回転させながら、画像記録体Pに照射し、輝尽光を検出することで画像記録体Pに記録された放射線の強度情報を読み取る。放射線画像読取ユニット200は、照射部230からスリット118を通って励起光が画像記録体Pに当たる位置に設けられている。放射線画像読取ユニット200は、円筒面111A〜111Dの中心軸が回転部215の回転軸となり、円筒面111A〜111Dの端部から突出した画像記録体Pに励起光が当たる位置に設置されている。読み取り時に搬送された画像記録体Pが円筒面111A〜111Dの端部から徐々に送り出されて突出する際に、円筒面111A〜111Dに沿って画像記録体Pの表面が円筒状に形成され、その円筒状の表面の画像が読み取られる。次に、放射線画像読取ユニット200を詳細に説明する。
(放射線画像読取ユニットの構成)
図7および図8は、放射線画像読取ユニット200を示す側面図および正面断面図である。図8は、図7に示す断面cc’を矢印の向きから見た図である。図7および図8に示すように、放射線画像読取ユニット200は、台部205、駆動部210、回転部215、発電部220、励起光照射部230、検出部240を備えている。
台部205は、各部を支持する台である。駆動部210は、サーボモータ211、プーリ212、ベルト213、プーリ214により構成されている。サーボモータ211(第1のモータ)は、電力によりロータが回転しプーリ212に回転駆動力を発生させ、ベルト213を介してプーリ214に伝える。サーボモータ211は、定速回転制御がなされることが好ましい。これにより、精密な角度制御が可能になる。また、回転部215に安定した高速回転をさせることができる。
回転部215は、プーリ214から伝達された回転駆動力により回転する。回転部215の回転軸は、円筒面111A〜111Dの中心軸と同一である。発電部220は、回転部215の回転運動により電圧を発生させる。発電部220は、電磁材料製のロータ222および回転部215上に設けられた巻線を有するステータ223を有するステッピングモータ224(第2のモータ)により構成されている。このように発電部220は、回転部215の回転をステッピングモータ224に与えることにより、これを電力に変換し発電する。なお、ロータ222は、固定用金具221により静止して固定されており、これに対しステータ223が回転部215とともに回転することで発電が生じる。
発電部220にステッピングモータ224を用いることでモータ内の極数を多くして容易に周波数の高い電圧を得ることができる。その結果、安定した電圧を得ることができる。また、周波数の高い電圧であれば、その電圧の平滑化に大きい容量のコンデンサが不要となり、平滑用回路を小型化することができる。たとえば、ステータ223は、巻線の極を3以上有することが好ましい。発電部220は、コンデンサ要素として固体コンデンサを用いた平滑用電気回路により、発生した電圧を直流電圧に平滑化する。このように、コンデンサ要素に固体コンデンサを用いることで、回路を小型化することができる。
励起光照射部230は、発電部220の発電により得られた電力により励起光を発生させて、画像記録体Pに照射する。励起光照射部230は、回転部215に固定され、回転部215とともに回転しつつ、回転部215の回転により発生した電圧により励起光を照射する。これにより、励起光を照射のために屈折または反射させる構成が必要がなくなり、装置の構成を簡略化することができる。また、回転部215の回転運動から電圧を発生させるため、回転部内へ電力を供給するのが容易となり、摺動子等による送電を不要にし、装置寿命を長くすることができる。励起光照射部230は、リード線227、229、電圧調整部228、レーザ光源231、コリメートレンズ232、選択ミラー234、照射口235および集光レンズ236を有している。
電圧調整部228は、リード線227により発電部220に、リード線229によりレーザ光源231に接続されており、電圧を調整し、発電の電力をレーザ光源231に供給する。レーザ光源231は、レーザ光を発生させる。回転部215に組み込むためには半導体を用いた小型のものが好ましい。選択ミラー234は、ダイクロイックミラーであり、赤色の励起光は透過させるが青色の輝尽光は反射する性質を有している。照射口235は、レーザ光を通過させ、励起光として画像記録体Pに当てるとともに、画像記録体Pが発する輝尽光を集光レンズ236まで通過させる。集光レンズ236は、輝尽光を集光し平行光線とする。
検出部240は、励起光が画像記録体Pに照射されて輝尽光を検出する。励起光が画像記録体に照射されることで放射された輝尽光を検出する検出部240は、フィルタ241および光電子増倍管243(PMP)を有している。フィルタ241は、赤色光をカットし、青色光を透過する。光電子増倍管243は、フィルタ241を透過した輝尽光を検出し、輝尽光の強度に応じた電圧を発生させる。
このように構成された放射線画像読取ユニット200内および画像記録体Pと放射線画像読取ユニット200との間における励起光および輝尽光の経路を説明する。図9は、励起光および輝尽光の経路を示す図である。
レーザ光源231から照射されたレーザ光は、コリメートレンズ232により拡散ビームから平行ビームに変換される。そして、選択ミラー234、集光レンズ236を透過し、画像記録体Pに当たる。画像記録体Pは、励起光を受けると記録されたX線強度に応じた強度の輝尽光を発生される。輝尽光は集光レンズ236で集光され、平行光線とする。平行光線とされた輝尽光は選択ミラー234で反射され、フィルタ241で赤色光がカットされる。フィルタ241を透過した輝尽光は光電子増倍管243により検出される。
(放射線画像読取システムの構成)
このように構成された放射線画像読取ユニット200は、放射線画像読取装置100の一部として放射線画像読取システム300に組み込まれ、制御される。図10は、放射線画像読取システム300の構成を示す概念図である。
放射線画像読取システム300は、放射線画像読取装置100、主回路310、モータドライバ320、330、D/A変換部341、高電圧発生装置342(HV)、プリアンプ351、A/D変換部352、記憶装置360およびSRAM370を有している。さらに記憶装置360は、CPU361、USB接続部363およびFIFOメモリ365を有している。
主回路310は、ユーザの操作に応じて各部を制御する回路である。モータドライバ320は、主回路310に制御され、駆動部210を駆動させて回転部215に回転駆動力を与える。モータドライバ330は、主回路310に制御され、搬送部120を駆動させる。高電圧発生装置342(HV)は、D/A変換部341によりアナログ信号へ変換された制御信号に基づいて検出部240に高電圧を供給する。プリアンプ351は、検出部240が検出した信号を増幅する。A/D変換部352は、プリアンプ351が増幅したアナログの検出信号をデジタル信号へ変換し、主回路310に信号を伝達する。
記憶装置360は、放射線画像読取装置100が読み取った画像データを記憶する装置である。CPU361は、各部を制御する。記憶装置360は、USB接続が可能となっており、USB接続部363はそのインタフェースとして機能する。FIFOメモリ365は、先入れ先出し型のメモリである。SRAM370は、高速に画像データを記憶することが可能なメモリである。記憶装置360とともにSRAM370を併用することで、USBのデータ転送能力が追いつかない場合でもSRAM360に一時的に画像データを記憶しておくことができる。
(放射線画像読取システムの動作)
次にこのような放射線画像読取システム300の動作を説明する。主回路310へ操作指示に基づいて、放射線画像読取装置100が起動する。ユーザにより画像記録体Pが搬送部120に送られると、搬送部120は円筒面111A〜111Dに沿って画像記録体Pを送り出す。その一方で、検出部240に高電圧が供給されるとともに、モータドライバ320の制御に基づいて回転部215が回転し、発電部220は励起光照射部230に電力を供給する。励起光照射部230は回転部215とともに回転しつつ、円筒面111A〜111Dに沿って送り出された画像記録体Pに励起光を照射する。
励起光を照射された画像記録体Pは、蓄積されたX線強度情報に応じた輝尽光を放射する。検出部240は、放射された輝尽光を検出し、検出された情報は、プリアンプ351およびA/D変換部352を経て主回路310へ送出される。そして、USB接続によりほぼリアルタイムで読取画像データが記憶装置360に記憶される。この際に、USB接続のデータ転送速度が小さすぎ十分に記憶装置360に記憶できない場合には、主回路310はSRAM370に画像を記憶させる。後でUSB接続のデータ転送速度が十分に大きくなったときにSRAM370に記憶したデータを記憶装置360に移す。このようにして、放射線画像読取システム300は放射線画像データを読み取り、蓄積することができる。
[実施形態2]
上記の実施形態では、円筒面111Aに押えローラ115Aを設けるが、押えローラ115Aを設けなくてもよい。その場合には、円筒面111A、111Bの表面を梨地表面とすることが好ましい。これにより、画像記録体Pの円筒面111Aへの張り付きや引っ掛かりを防止して、滑らかに画像記録体Pを搬送することができる。梨地表面とは、機械的または化学的処理によって微細な凹凸が均一に形成され、無方向性のつや消し仕上げがなされた表面である。梨地表面は10μm〜100μmの平均表面粗さを有することが好ましい。
梨地表面は、ダルロールやショットブラスト(サンドブラスト)、エンボスロールなどの機械的処理を用いて形成することができる。たとえば、冷間圧延加工をした表面平均粗さ値で約0.8〜6.3μmのステンレスの表面にテフロン(登録商標)コーティングし、その後、ショットブラスト処理をして形成することが可能である。
なお、円筒面111A、111Bに金属で形成せず、梨地加工仕上げされた、ポリエステル板等により形成してもよい。表面仕上げの処理で特に重要な部分は搬送ベルト139に対向する領域、すなわち押え部分であり、その部分に梨地仕上げが施されていれば、押えローラ115Aを省略することができる。
一般的なイメージングプレート(画像記録体)は、PETなどの材質で出来た基台の上に、輝尽性蛍光物質を塗布して形成されており、その上にさらに保護膜として3μm厚程度の高分子膜を設けている。これがイメージングプレートの記録面であり、画像読取時には円筒面111A、111Bとこの保護膜が接する。もし、円筒面111A、111Bの表面が光沢のある程の表面粗さであれば、この保護膜が円筒面111A、111Bに、一時的に貼り付く現象が生じうる。円筒面の表面のみ、梨地加工することでこれを防止できる。
[実施形態3]
上記の実施形態では、駆動用搬送プーリ131をシャフトおよびユニバーサルジョイント134a、134bで連結するか、あるいはベルトで連結するが、各駆動用搬送プーリ131を個別のモータにより駆動してもよい。図11は、実施形態2で用いられる搬送部120の一部を示す平面図である。複数の駆動用搬送プーリ131のそれぞれは、個別に設けられたシンクロナスモータ410により駆動される。シンクロナスモータ410は、その回転軸が駆動用搬送プーリ131の回転軸と直角となるように設けられる。そして、シンクロナスモータ410の駆動力は、一対のウオーム歯車420により駆動用搬送プーリ131に伝えられる。これにより、円筒面111A〜111D上に設けられた複数の駆動用搬送プーリ131の駆動を同期させて、円筒面軸方向Rへ均一に画像記録体Pを搬送できる。その結果、正確な放射線画像を読み取ることができる。なお、一対のウオーム歯車420に変えて一対のかさ歯車やねじ歯車を用いてもよい。
また、シンクロナスモータ410は、その回転軸が駆動用搬送プーリ131の回転軸と平行に配置されることもある。そのときは、伝達機構に一対の平歯車を用いてもよい。さらに、シンクロナスモータ410の回転軸と駆動用搬送プーリ131の配置は直角や平行以外の角度にすることも可能である。そのときは、それに合わせた伝達機構を用いればよい。
本発明に係る放射線画像読取装置の全体を示す斜視図である。 本発明に係る放射線画像読取装置を示す斜視図である。 記録体支持部を示す斜視図である。 本発明に係る放射線画像読取装置を示す断面図である。 本発明に係る放射線画像読取装置を示す断面図である。 記録体支持部の変形例を示す斜視図である。 放射線画像読取ユニットを示す側面図 放射線画像読取ユニットを示す正面断面図である。 励起光および輝尽光の経路を示す図である。 放射線画像読取システムの構成を示す概念図である。 搬送部の一部を示す平面図である。
符号の説明
100 放射線画像読取装置
110 記録体支持部
111A〜111D 円筒面
112 台座
113 平面部
113A 基準ガイド
113B ガイド溝
114A、114B 穴
115A、115B 押えローラ
118 スリット
120 搬送部
125 支持フレーム
131 駆動用搬送プーリ
132 従属搬送プーリ
134 プーリ連結部
139 搬送ベルト
140 発光体
141 固定部
142 フレーム
145 反射面
200 放射線画像読取ユニット
205 台部
210 駆動部
211 サーボモータ
212 プーリ
213 ベルト
214 プーリ
215 回転部
220 発電部
221 固定用金具
222 ロータ
223 ステータ
224 ステッピングモータ
227、229 リード線
228 電圧調整部
230 励起光照射部
231 レーザ光源
232 コリメートレンズ
234 選択ミラー
235 照射口
236 集光レンズ
240 検出部
241 フィルタ
243 光電子増倍管
300 放射線画像読取システム
310 主回路
320、330 モータドライバ
341 D/A変換部
342 高電圧発生装置(HV)
351 プリアンプ
352 A/D変換部
360 記憶装置
363 USB接続部
365 FIFOメモリ
410 シンクロナスモータ
420 ウオーム歯車
P 画像記録体
R 円筒面の軸方向

Claims (5)

  1. プレート状の画像記録体に記録された放射線照射画像を読み取る放射線画像読取ユニットであって、
    電力により回転駆動力を発生させる駆動部と、
    前記回転駆動力が伝達され、前記画像記録体の一方の面を支持する円筒面の軸を中心軸として回転する回転部と、
    前記回転部の回転運動により電圧を発生させる発電部と、
    前記発電部と前記回転部とに固定され、前記回転部とともに回転しつつ、前記発電部により発生した電圧により励起光を照射する励起光照射部と、
    前記励起光が前記画像記録体に照射されることで放射された輝尽光を検出する検出部と、を備えることを特徴とする放射線画像読取ユニット。
  2. 前記駆動部は、第1のモータにより回転駆動力を発生させ、
    前記第1のモータは、定速回転制御がなされることを特徴とする請求項1記載の放射線画像読取ユニット。
  3. 前記発電部は、前記回転部上に設けられた巻線のロータおよび電磁材料製のステータを有する第2のモータにより発電し、
    前記ロータは、巻線の極を3以上有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の放射線画像読取ユニット。
  4. 前記発電部は、コンデンサ要素に固体コンデンサを用いた平滑用電気回路により、前記発生させた電圧を直流電圧に平滑化することを特徴とする請求項3記載の放射線画像読取ユニット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の放射線画像読取ユニットと、
    前記円筒面で前記画像記録体の一方の面を支持する記録体支持部と、
    前記円筒面の軸方向へ前記画像記録体を搬送する搬送部と、を備えることを特徴とする放射線画像読取装置。
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