JP4805048B2 - 携帯端末及びサーバ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機能と無線LAN(WLAN:Wireless Local Area Network)通信機能とを備えた携帯端末、及び、該携帯端末が接続される通信システムにおけるサーバ装置に関する。
近年、企業などにおける通信コスト削減と利便性、生産性の向上を図るために、モバイルセントレックスサービスが注目されている。モバイルセントレックスサービスは、携帯電話を企業の内線電話として利用するサービスであり、例えば、同一法人名義で契約した携帯電話をオンネット(On-Net)グループに登録することで、オンネットグループの携帯電話同士の通話は内線扱いのため日本全国で無料となるサービス(「VMO(Vodafone Mobile Office)(Vodafoneは登録商標)」と呼ぶ。)も提供されている。また、携帯電話機能と無線LAN通信機能を有するデュアルモードの携帯端末を用いたモバイルセントレックスサービスも知られている。
携帯電話機能と無線LAN通信機能を有するデュアルモードの携帯端末に関する特許文献として、特許文献1及び特許文献2がある。
特許文献1には、携帯電話通信手段とWLAN通信手段とが実装された携帯端末を含むデュアル通信システムにおいて、前記携帯端末に、WLAN通信手段の電話番号を携帯電話交換網に登録する機能と、携帯電話通信手段の電話番号をIP(Internet Protocol)電話交換網に登録する機能とを備えることにより、通信不可の通信手段に着信があった場合でも、有効な通信手段を通して着信を行なうことができるようにしたデュアル通信システムが提案されている。
また、特許文献2には、使用者が発信操作を行なった場合、相手先がデュアル端末であるか否かを判定し、デュアル端末であれば相手先の2つの無線インタフェースに対応する電話番号にそれぞれ発信して、着信側の複数の無線インタフェースのどちらかが接続不可の場合でも自動的に接続可能な無線インタフェースを通して接続することができる無線移動端末装置が提案されている。
特開2006−80706号公報 特開2006−81166号公報
デュアルモードの携帯端末においては、発呼時に、相手先に対し、携帯電話と無線LANのいずれの通信手段を用いて発信するかをユーザが選択することが必要であった。
また、上記特許文献1に記載されたデュアル通信システムは、発信者が2通りの通信手段のうちのどちらか一方の番号を知っていれば、どちらかの通信手段が通信不可であっても有効な通信手段を介して着信することができるものであるが、携帯電話網及び無線LAN上のIP電話網側で呼の転送を行なうことが必要となる。
さらに、上記特許文献2に記載された携帯電話端末では、相手先がデュアル端末であるときには、相手先の2つの通信手段に対する電話番号にそれぞれ発信するようにしているため、ネットワークに対する負荷が大きくなる。
そこで本発明は、発呼時に、ユーザがどの通信手段を使用するかを選択することなく、自動的に最適な通信手段を使用して発信することができるとともに、いずれのネットワークへ収容するかを動的に推奨することにより、ネットワークへの負荷を大きくすることのないデュアルモードの携帯端末及び該携帯端末が接続される無線LANに接続されたサーバ装置を提供することを目的としている。
また、上述したVMOのような特定のサービスと、無線LANを使用したIP電話とを有効に利用することができるデュアルモードの携帯端末及び該携帯端末が接続される無線LANに接続されたサーバ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の携帯端末は、携帯電話網にアクセスするための携帯電話通信部と、無線LANにアクセスするための無線LAN通信部とを有する携帯端末であって、前記無線LANに接続されたサーバ装置に対して自携帯端末の無線LANにおける電波状態を通知する手段と、前記サーバ装置から他の携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報を取得する手段と、発呼操作があったときに、自携帯端末の前記携帯電話網における在圏情報、自携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報自携帯端末のオンネットグループに登録された携帯端末同士の通話を内線扱いとするサービスへの加入情報通話先携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報及び通話先携帯端末の前記サービスへの加入情報に基づいて、通話先に対し、前記携帯電話通信部を使用して発呼するか、前記無線LAN通信部を使用して発呼するかを制御する選択手段とを有し、前記選択手段は、自携帯端末と通話先携帯端末がともに無線LANに在圏しているときは、前記無線LAN通信部を使用して発呼し、自携帯端末が無線LANの圏外で携帯電話網に在圏しているときは、前記携帯電話通信部を使用して発呼し、自携帯端末が無線LANと携帯電話網の両方に在圏し、通話先携帯端末が無線LANに在圏していない場合において、自携帯端末と通話先携帯端末がともに前記サービスに加入しているときは、前記サービスを利用するために前記携帯電話通信部を使用して発呼し、自携帯端末又は通話先携帯端末のいずれか一方が前記サービスに加入していないときは、あらかじめ設定されている優先順位に従って、前記携帯電話通信部又は前記無線LAN通信部を使用して発呼するように制御するものである。
また、発呼操作があったときに、前記サーバ装置にアクセスし、通話先携帯端末の前記無線LANにおける現在の在圏情報を取得する手段を有するものである。
さらに、登録ユーザの名前、電話番号、SIP−URI及び前記サービスへの加入情報を含む電話帳データを記憶する記憶部と、記サーバ装置から取得した他の携帯端末の無線LANにおける在圏情報及び前記電話帳データに基づいて、登録ユーザの名前と、その登録ユーザが前記無線LANに在圏しているか否かを示すアイコンと、その登録ユーザが前記サービスに加入しているか否かを示すアイコンを表示する電話帳表示画面を表示部に表示する手段とを有するものである。
さらにまた、前記サーバ装置に定期的にアクセスし、該サーバ装置で管理されている内線表のデータをダウンロードする手段と、該ダウンロードした内線表のデータにより、前記記憶部に記憶されている電話帳データを更新する手段とを有するものである。
さらにまた、本発明のサーバ装置は、無線LANに接続されたサーバ装置であって、前記請求項1記載の携帯端末から通知される前記無線LANにおける電波状態を受信して、各携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報を記憶する手段と、前記携帯端末から定期的に送られる要求に応じて、前記各携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報を当該携帯端末に送信する手段と、発呼操作がなされた携帯端末からの通話先の携帯端末が前記無線LANに在圏しているか否かに関する問い合わせに応じて、該通話先の携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報を当該携帯端末に通知する手段と社内ユーザの名前、電話番号、SIP−URI、及び、オンネットグループに登録された携帯電話同士の通話を内線扱いとするサービスへの加入情報を含む内線表データを記憶する手段と、前記携帯端末からの要求に応じて、前記内線表データを当該携帯端末にダウンロードする手段とを有するものである。
このような本発明の携帯端末及びサーバ装置によれば、通話の相手が席にいるかいないかを判断して、社内にいれば内線の無線IP電話をかけ、社内にいなければ例えば携帯電話にかけるなど、最適な通信手段を自動的に選択して発信するため、エンドユーザにとっては、着信者の在圏情報を知らずとも最適なコールを実現することができる。例えば、従来は、通信相手がどこにいるかがわからないので、携帯電話を使用してかけていたが、本発明によれば、通信相手が社内(無線LAN圏内)にいれば、無線IP電話を使用してかけることとなる。
また、着信者の携帯キャリアや料金プランを知らずとも、最適なコールを実現することができる。
さらに、企業又は社内通信システムの利用者(採用者)側にとっては、最も望ましいコールを実現することによる通信コストの低減を図ることができる。また、VMO同時加入の場合、屋内、屋外両方で定額通話を実現することができる。
さらにまた、電話帳データの更新や管理を中央集権型で実施することができ、エンドユーザが個別に行う必要がない。このことは、換言すればエンドユーザが個別に変更する必要がないので、電話帳データの更新・管理を管理者側による統制により、運用することができる。
さらにまた、キャリア(通信事業者)にとっては、VMO加入者同士の不要な3Gネットワークリソースの利用を避けることができる。
図1は、本発明の携帯端末及びサーバ装置が含まれる通信システムの一例の全体構成を示す図である。
本発明の通信システムにおいては、携帯電話通信部と無線LAN(WLAN)通信部とを有するデュアルモードの携帯端末11を使用し、無線LAN上のIP電話(VoWLAN:Voice over WLAN)による内線電話機能と、3G携帯電話網に接続する携帯電話機能とを実現するようにしている。
図において、1は本発明の通信システムが導入されている企業の本社であり、2はその支店である。
図中、11は携帯電話通信部と無線LAN通信部とを有する本発明のデュアルモード携帯端末(以下、単に、携帯端末とよぶ。)である。
また、本社1及び支店2において、3は無線LANネットワーク、4はIP内線電話網、12は無線LANのアクセスポイント(AP)、13はIP電話機、14はルータ、15はIP−PBX及びSIPサーバ、16は本発明のサーバ装置(VE(VoWLAN Enabler)サーバ)、17はイントラネット用サーバであり、これらが接続されてイントラネットが構成されている。
VEサーバ16は、(1)内線表(社内電話帳)の管理、すなわち、社内ユーザの登録、登録ユーザの静的情報(名前、電話番号、SIP−URI(Uniform Resource Identifier)(SIPで通信相手を指定する情報)、前記特定のサービスへの加入/非加入を示すVMO加入フラグ(加入情報)など)の管理、(2)各ユーザ(携帯端末11)がWLANカバレッジ内にいるかどうかの状態管理、及び、(3)各携帯端末11との電話帳データの同期の各処理を担っている。これらの処理の内容については後述する。
前記IP−PBXは、一般電話の内線用交換機にIP網への接続機能を追加したものであり、これにより、IP電話で内線電話網を実現することができる。
また、SIP(Session Initiation Protocol)サーバは、SIPリクエストを処理するSIPエンティティであり、プロキシ・サーバ、リダイレクト・サーバ、登録サーバ、UAS(User Agent Server)から構成されている。このSIPサーバにより、SIPを利用したIP電話を実現することができる。
なお、上記においては、IP−PBX及びSIPサーバ15として、IP−PBXとSIPサーバの両方を備えている例を示しているが、IP−PBXを含まずSIPサーバのみの構成とすることもできる。
図示するように、前記IP−PBX及びSIPサーバ15は、固定網5に接続されており、固定網5には、固定電話機18やIP電話機13が接続されるとともに、3G携帯電話網(以下、「3G網」とよぶ。)6、他の携帯電話網9、他の企業10などに接続されている。
よく知られているように、3G網6には、コアネットワーク(CN)7と、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)8が含まれており、コアネットワーク7は、コアネットワーク7とインターネットなどのIPネットワークとを接続するゲートウエイであるGGSN(Gateway GPRS Support Node)19、コアネットワーク7と無線アクセスネットワーク8とを接続するゲートウエイであるSGSN(Serving GPRS Support Node)20、移動通信交換局(MSC:Mobile service Switching Center)21、及び、メディアゲートウエイ(MGW:Media Gateway)22などを備えている。また、無線アクセスネットワーク8には、基地局制御装置(RNC:Radio Network Controller/BSC:Base Station Controller)23及び基地局24が含まれており、携帯電話25と通信を行なう。
図2は、前記携帯端末11の構成の一例を示すブロック図である。
この図において、31は3G網6にアクセスするための携帯電話通信部、32は前記無線LANのアクセスポイント12にアクセスするための無線LAN通信部、33は制御部37の制御に応じて前記携帯電話通信部31と前記無線LAN通信部32を選択して動作させる選択部、34は受話器35及び送話器36に接続され音声信号の処理などを行なう信号処理部、37はこの携帯端末11全体の制御を行なう制御部、38は電話帳データなどの各種データや処理プログラムが記憶されているメモリ、39は液晶ディスプレイなどの表示部、40は操作キーなどからなる操作部である。
このように構成された携帯端末11において、前記制御部37で実行される処理プログラムから3G網APIを呼び出すことにより、前記携帯電話通信部31を用いて3G携帯電話として使用することができ、また、SIPVoIPクライアントプログラムを起動することにより、前記無線LAN通信部32を用いて無線LAN上のIP電話網(VoWLAN網)にアクセスして無線IP電話として使用することができる。
また、本発明の携帯端末11には、VE(VoWLAN Enabler)クライアントプログラム(以下、「拡張電話帳プログラム」と呼ぶ。)がインストールされている。この拡張電話帳プログラムがインストールされていることにより、携帯端末11に標準で備えられている電話帳(「バニラ電話帳」ともよぶ。)の機能で賄えない機能を追加するなどして、等価的に電話帳機能が拡張されている。特に、デュアルモード機能の提供にあっては、この拡張電話帳プログラムの作用により、通話先に発呼するときに自動的に最適な通信手段を選択して発呼することができるようになる。また、その携帯端末11がWLAN圏内に存在するときに、前記VEサーバ16に対して、定期的にWLANの電波状態を通知する機能を有するようになる。さらに、前記VEサーバ16に保持されている内線表のデータと携帯端末11に記録している電話帳データの同期をとることができるようになる。また、携帯端末11には、使用する通信手段(3G網又はVoWLAN網)に関する優先順位を設定する優先発信設定情報を保持することができるようにされている。
なお、拡張電話帳プログラムで提供する拡張電話帳に係る領域は、バニラ電話帳に係る領域とともに併存する形で携帯端末11に存在する。より具体的には、メモリ38に異なる電話帳領域が併存して存在し、それぞれに格納される電話帳データは同一であってもよいし、異なるものであってもよい。本実施形態においては、バニラ電話帳と拡張電話帳に格納される電話帳データを異なるものとする一方、拡張電話帳プログラムの制御により、両者のデータをマージして、表示部39に表示するように構成されている。このように構成することで、携帯端末11の利用者は、例えばプライベートユース(ゾーン)の電話帳データをバニラ電話帳に記録し、拡張電話帳にはビジネスユース(パブリックゾーン)の電話帳データを記録するとして利用する一方、ユーザインターフェース上は同一とすることができるので、利用者の利便性を向上することができる。
図3は、携帯端末11にインストールされた拡張電話帳プログラムのユーザインターフェースの一例を説明するための図である。
図において、41は携帯端末11に前記拡張電話帳プログラムがインストールされているときに、その表示部39に表示される電話帳の画面(拡張電話帳の画面)を示している。
前述のように、携帯端末11のメモリ38中には電話帳のデータが記憶されている。電話帳は、内線表として使用するパブリックゾーンと、通常の電話帳として使用するプライベートゾーンに大別され、パブリックゾーンのデータは、後述するように、VEサーバ16で管理されている内線表のデータと同期するようになされている。該電話帳のデータとして、登録ユーザの名前、電話番号、SIP−URI(Uniform Resource Identifier)、前記特定のサービスVMOへの加入情報(VMO加入フラグ)などが記憶されている。
図示するように、拡張電話帳の画面41には、WLANの電波状態を示すアイコン42が表示されている。この例では、「W」という文字で電波状態を表示しており、その携帯端末11がWLANの圏内に位置しておりアクセスポイント12と通信可能なときには「W」が表示され、圏外でアクセスポイントAP12と通信できないときには「W」が表示されない。
なお、上記においては、WLANの電波状態を示すアイコン表示を「W」として説明したが、これに限定されることなく、例えば所定の電界強度を段階的に示すアンテナピクト表示を用いるようにしてもよい。このような表示を採用することで、WLANの電波状態の遷移を視覚的に確認することができるので、利用者にとってはより好適となる。
また、拡張電話帳の画面41上には、登録ユーザの名前43は表示されているが、その電話番号又はSIP−URIなどは表示されていない。そして、ユーザがWLAN圏内にいる場合にはそのことを示すアイコン44が表示され、また、ユーザが前述したサービスの加入者であるときにはそのことを示すアイコン45が表示される。後述するように、前記アイコン44を表示するためのWLAN圏内にいるか否かを示す情報は、前記拡張電話帳プログラムにより前記VEサーバ16にアクセスすることにより取得されるようになされている。また、前記アイコン45は、前記VMO加入フラグに基づいて表示される。
なお、46は検索窓であり、ユーザは、この検索窓46を用いて登録ユーザを検索し、電話帳画面上に表示させることができる。
携帯端末11のユーザが拡張電話帳の画面41において、通信相手の名前を選択し、図示しない通話ボタンを操作すると、携帯端末11の制御部では、自携帯端末及び通話先の携帯端末が、WLANの圏内にいるか否か、前記特定のサービスに加入しているか否か、及び、保持されている前記優先発信設定情報に応じて、最適な(例えば、最もコストの安い)通信手段を選択して発信動作を行なう。この選択動作については、後で詳述するが、例えば、自携帯端末と通話先の携帯端末が両方ともWLAN圏内にいるときは、SIPVoIPクライアントプログラム48を用いて、通話先のSIP−URIに対してVoWLANを使用して発信する。一方、自携帯端末がWLAN圏外であり、自己も通話先も前記特定のサービスの加入者であるときには、3G発呼API47を呼び出して携帯電話通信部を使用し、3G網を介して通話先の携帯電話番号に発信する。
なお、上記においては、通話ボタンの操作とともに、携帯端末11の自側及び通話先側の各種プレゼンス情報に応じて発信動作ができるように説明したが、3G網の圏内にいるか否かといった制御を加えることにより、さらにきめ細やかな条件選択を行なうことができる。
以下、本発明の特徴である(1)内線表の集中管理、(2)WLAN電波状態の通知及び他携帯端末のWLAN在圏情報の取得、(3)他携帯端末のWLAN在圏情報の取得、(4)発呼前の通話先のWLAN在圏情報の取得、及び、(5)発呼時における最適な通信手段(ベアラ)の選択について詳細に説明する。
まず、(1)内線表の集中管理について説明する。企業内の電話帳を一元管理することにより、各社員が別々に電話帳を管理する手間を省くことができる。
図4は、内線表の集中管理に関する処理を模式的に示す図である。前述のようにVEサーバ16に社内ユーザに関する電話帳データ(内線表データ)が登録されており、各携帯端末11は、VEサーバ16内の電話帳データの最新情報と、自身が保持する電話帳データの情報を照合し、更新があったと判断されたときは、前記VEサーバ16はその更新部分(差分データ)をその携帯端末にダウンロードする。これにより、VEサーバ16及び各携帯端末に記憶されている内線表のデータを同期させることができる。また、人事異動などがあったときに、管理者は、管理者用端末51から前記VEサーバ16にアクセスし、VEサーバ16に保持されている内線表のデータを編集することができる。
図5は、電話帳データの同期に関する処理の流れを示すシーケンス図である。
この処理は、携帯端末がWLANの圏内にいるときに、その電話帳データを前記VEサーバ16に保持されている内線表のデータと同期する機能である。この電話帳の同期には、ユーザが手動で行う方法と、一定期間(最良な期間としては、1〜30日の範囲内で、日単位の任意な間隔設定を可能とすることが望ましい)ごとに自動的に同期する方法がある。
この図において、携帯端末11のユーザが電話帳データの同期を要求する操作101を行なったとき、携帯端末11がWLANの圏内にあるときは、前記アクセスポイント12を介して、前記VEサーバ16に対して、同期要求が送信される。前記VEサーバ16は、この要求に応じて、最新の内線表データ(更新部分)をその携帯端末11にダウンロードする(102)。この最新の内線表データは、その携帯端末11において受信され、拡張電話帳の電話帳データが更新される(103)。これにより、拡張電話帳プログラムにより表示されるパブリックゾーンのデータが更新されることとなる。
また、携帯端末11は、定期的に電話帳データの同期要求を行なうように設定でき、携帯端末11がWLANの圏内にいるときに、該定期的な電話帳データ同期要求を行なうタイミングとなったときは、前記VEサーバ16に電話帳データの同期要求を行なう(104)。前述と同様に、この要求に応じて前記VEサーバ16は内線表データのダウンロードを行ない(102)、電話帳データの同期が行なわれる。
VEサーバ16からダウンロードされたデータは、前述のように、拡張電話帳に保存される。そして、拡張電話帳プログラムの制御に基づき、WLAN在圏情報等、WLANと3Gとの選択を利用者が好適に行なえるグラフィカルなプレゼンス表示をすることのできる情報を保持する。登録ユーザの名前、電話番号、SIP−URIなどの静的データはバニラ電話帳のデータフォーマットと共通したファイルフォーマット(例えばvCard形式等、汎用的若しくは共通的なファイルフォーマット)により作成されているため、拡張電話帳プログラムの制御により、両電話帳データをマージした表示をすることができるようにもなっている。ただし、ユーザビリティにより配慮するならば、プライベートユースとビジネスユースを視覚的に分けて使いたい利用者も想定されるから、例えばタグ選択による切替、プルダウン選択による切替、あるいは、選択ボタンの選択による切替等により、バニラ電話帳に格納する電話帳データと拡張電話帳の電話帳データをUI上分けて表示するようにしてもよい。
図6は、管理者により実行される内線表データの編集に関する処理の流れを示すシーケンス図である。
管理者は、管理者用端末51から前記VEサーバ16にログインするための操作(111)を行ない、VEサーバ16は、認証した後、内線表データを管理者用端末51に送信する(112)。これにより、管理者用端末51の画面上に内線表データの編集用ユーザインターフェースが表示され(113)、管理者は、新規登録や修正削除等の内線表データの編集を行なう(114)。編集が終了するとその結果の情報がVEサーバ16上の内線表データベースに反映される(115)。その後、管理者はログアウト操作を行ない(116)、VEサーバ16はログアウト処理を行なう(117)。このようにして、管理者はVEサーバ16上の内線表データベースを管理することができる。
なお、ほぼ同様の挙動で、内線表のインポート・エクスポート機能も実現される。インポート・エクスポートのフォーマットには、CSV形式やvCard形式など一般企業にて編集可能な形式とされる。
次に、(2)WLAN電波状態の通知処理について説明する。
図7は、WLAN電波状態の通知の様子を示す図である。この図に示すように、各携帯端末11は、前記VEサーバ16に対して、それぞれ自端末の無線LANの電波状態を通知し、これに応じて、前記VEサーバ16に各携帯端末のWLANエリアへの在圏情報が記録される。
この場合において、携帯端末11では、予め電波状態の通知を周期的に行なうか、あるいはその都度(例えば、コール発信毎)行なうかを設定しておくことができる。周期的なものを設定する場合は、1〜30分の期間を1分刻みで設定するなどの手段を講じる。また、周期通知とその都度通知を併用した設定を可能とすることもできる。そして、このような設定環境を提供することで、利用者は、端末の電池消費に配慮したり、最適と思うタイミングによる設定をしたりできる。
図8は、各携帯端末11がWLAN電波状態をVEサーバ16に通知する処理の流れを示すフローチャートである。
携帯端末11自身が、SIPサーバに対して登録されている(Registeredな)状態になっているときには、拡張電話帳プログラムは、定期的にVEサーバ16に対してWLANの電波状態を通知する(121)。これに応じて、VEサーバ16は、通知されたユーザ(携帯端末11)のWLAN在圏情報(WLAN Availability)を「1」(在圏)に設定する(122)。
前記拡張電話帳プログラムは、「WLAN電波状態通知間隔時間」を保持しており、これが変更されたときは、VEサーバ16にこれを通知する。VEサーバ16では、この間隔時間に応じてWLAN在圏情報の有効時間を管理し、有効時間内にユーザ(携帯端末11)からのWLAN電波状態の更新がなければ、そのユーザのWLAN在圏情報(WLAN Availability)を「0」(圏外)に変更する。
次に、(3)他携帯端末のWLAN在圏情報の取得処理について説明する。
前記携帯端末11は、「WLAN在圏情報発呼前取得設定」の有効又は無効、及び、「WLAN在圏情報定期取得設定」の有効又は無効を設定することができるようになされている。なお、「WLAN在圏情報発呼前取得設定」及び「WLAN在圏情報定期取得設定」がともに無効とされているときには、拡張電話帳プログラムはWLAN在圏情報を一切取得できないことになり、本発明の特徴的な処理が実行できなくなるため、ユーザが前記両者を同時に無効にしようとした場合には、警告メッセージなどを表示してその旨をユーザに知らせるようにする。
「WLAN在圏情報定期取得設定」が有効とされているときには、前記VEサーバ16から各携帯端末11のWLAN在圏情報が定期的に取得され、これにより、前記拡張電話帳の画面41にWLAN在圏状態を示すアイコン44を表示することができる。
図9は、「WLAN在圏情報定期取得設定」が有効とされているときに定期的に行われる他ユーザのWLAN在圏情報取得処理の流れを示すシーケンス図である。
携帯端末11自身がSIPサーバに対して登録(Registered)となっている状態で、かつ、「WLAN在圏情報定期取得設定」が有効となっているときには、拡張電話帳プログラムは、前記VEサーバ16に対して、定期的にWLAN在圏情報取得要求を送信する(131)。
前記VEサーバ16は、このWLAN在圏情報取得要求を受信すると、その要求を受けた時間を記録するとともに、該要求を送信したユーザ(携帯端末11)のWLAN在圏情報を「1」(在圏)に更新する(132)。そして、このユーザからの前回の要求を受信した時点以降にWLAN在圏情報の変更があったユーザを検索し(133)、変更を受けたユーザのWLAN在圏情報(変更分のデータ)を前記要求を送信したユーザの拡張電話帳プログラムに送信する(134)。
前記VEサーバ16からのWLAN在圏情報に変更があったユーザのWLAN在圏情報を受信した携帯端末11(拡張電話帳プログラム)は、その応答結果を保持し(135)、ユーザが拡張電話帳の画面41をディスプレイ上に表示している状態であれば、必要分だけWLAN在圏情報をアイコン44をもって表示する(136)。
なお、拡張電話帳プログラムは、一定時間WLANのアクセスポイント12と通信できなければ、自身がWLAN圏外にいると状態変更し、前記定期的な取得要求を行なわない。また、自身がWLAN圏外にいると状態変更されたら、拡張電話帳プログラムで保持する他ユーザのWLAN在圏情報(WLAN Availability)は、更新する回線が復帰(すなわち、WLAN圏内への復帰)するまで、そのまま保持される。
次に、(4)発呼前の通話先のWLAN在圏情報の取得処理について説明する。
図10は、ユーザが拡張電話帳の画面41上で発呼操作を行なったときに実行される処理について説明するための図である。
まず、(1)ユーザが電話をかけるために、拡張電話帳の画面41の中からかけたい相手を選び、通話ボタンを押下する。これにより、(2)拡張電話帳プログラムは、発呼の前に、VEサーバ16に対して、通話相手が現在WLAN圏内にいるかどうかを問い合わせる。(3)そして、その結果得られた最新の通信相手のWLAN在圏状態に応じて、最適な通信手段を使用して発信する。原則として、相手がWLAN圏内にいれば、SIPで発呼し、圏外にいれば3Gで発呼する。なお、この通信手段の選択については、後述する。
図11は、図10に示した処理の流れを示すシーケンス図である。
ユーザが拡張電話帳の画面41上で発呼操作を行なうと(141)、自身がSIPサーバに登録されている状態であり、かつ、「WLAN在圏情報発呼前取得設定」が有効とされている場合には、前記VEサーバ16に対して、通話先のユーザに関するWLAN在圏情報の取得要求が送信される(142)。
このWLAN在圏情報取得要求を受信したVEサーバ16は、その要求を送信したユーザ(携帯端末11)のWLAN在圏情報(WLAN Availability)を「1」(在圏)に更新し(143)、その通話先ユーザのWLAN在圏情報を検索し(144)、検索結果である通話先ユーザのWLAN在圏情報をその要求を送信したユーザに対して送信する(145)。
この通話先ユーザのWLAN在圏情報を受信した拡張電話帳プログラムは、該受信したWLAN在圏情報に基づいて最適な通信手段を選択して発呼を要求する。
一方、発呼操作をしたユーザの「WLAN在圏情報発呼前取得設定」が無効とされているときには、その拡張電話帳プログラムに現在保持されている通話先のWLAN在圏情報に基づいて最適な通信手段を選択して発呼を要求する。
この最適な通信手段の選択の詳細については後述するが、通話先ユーザのWLAN在圏情報が「1」(在圏)以上であるときは、SIP−URIを用いて発呼する(147)。これにより、SIPサーバを用いた通話処理が行なわれる(148)。
また、通話先ユーザのWLAN在圏情報が「0」(圏外)で通話先ユーザが特定のサービスに加入している(VMO加入フラグがオン)のとき、通話先ユーザのWLAN在圏情報が「0」(圏外)で通話先ユーザが特定のサービスに加入していなくて(VMO加入フラグがオフ)優先発信設定が3Gとされているとき、又は、ユーザの携帯端末11自身がSIPサーバに登録されていないときは、3G網経由で通話先ユーザの電話番号に対して発呼する(149)。これにより、3G網6を用いた通話処理が行なわれる(150)。
さらに、通話先ユーザのWLAN在圏情報が「0」(圏外)で通話先ユーザが特定のサービスに加入していなくて(VMO加入フラグがオフ)優先発信設定が固定網とされているときは、固定網経由で通話先ユーザの電話番号に対して発呼する(151)。これにより、前記VoWLAN網から前記固定網5を経由する通話処理が行なわれる(152)。
なお、固定網5経由で発呼するときに、各企業の設定に応じて、IP−PBXと固定網5を経由する経路と、SIPサーバとIP電話網を経由する経路のいずれかが選択されて使用される。
次に、(5)発呼時における通信手段(ベアラ)の選択処理について説明する。
前述のように、前記携帯端末11の制御部(拡張電話帳プログラム)は、自身がWLAN圏内に位置しているか否か、3G圏内に位置しているか否か、及び、前記特定のサービスに加入しているか否か、並びに、通話の通話先がWLAN圏内に位置しているか否か、及び、前記特定のサービスに加入しているか否かの各情報に基づいて、最適な通信手段を選択して発信を行なう。
図12は、前記拡張電話帳プログラムにより実行されるベアラ選択処理の流れを示すフローチャートである。この処理を実行する前に、前記図9又は図11に関して説明したように、VEサーバ16にアクセスして、通話先のWLAN在圏情報を取得している。また、通話先のVMO加入情報は、電話帳データとして前記VEサーバ16からダウンロードされている。
まず、自身がWLAN圏内にいるかどうかを判定し(ステップS1)、WLAN圏外であるときは、自身が3G網6の圏内に位置しているか否かを判定する(ステップS2)。その結果、自身がWLAN及び3G網6のいずれにおいても圏外であるときには、発信ができないので処理を終了する。また、WLANは圏外であっても、3G網6の圏内に位置しているときは、前記3G発呼APIを呼び出し、携帯電話通信部を使って、通話先の電話番号に発呼する。(ステップS3)。このように、自身が3G網6のみの圏内であるときは、3G網6を使用する。
また、自身がWLAN圏内に位置しているときは、通話先がWLAN圏内に位置しているか否かを判断する(ステップS4)。その結果、通話先もWLAN圏内に位置しているときは、通話先のSIP−URIに対してVoWLANで発呼する(ステップS4)。このように、自身も通話先もともにWLANの圏内であるときには、常に、無線IP電話を使用する。
通話先がWLANの圏外であるときは、自身が3G網6の圏内に位置しているか否かを判定する(ステップS6)。自身がWLAN圏内で、かつ3G網6の圏外であるときは、VoWLAN若しくは固定網を経由して通話先の電話番号に対して発呼する(ステップS7)。前述のように、固定網としては、IP−PBXを介して固定電話事業者の回線を使用する経路と、SIPサーバを介してIP電話事業者の回線を使用する経路があるが、このいずれを使用するかは、本発明のシステムが導入されている企業のシステム構成や設定により決定される。例えば、IP−PBXが設けられていない場合には、SIPサーバ及びIP電話事業者の回線を通る経路となる。このように、自身がWLANと3G網の両方の圏内にあり、通話先がWLANの圏外であるときは、固定網経由で通話先の電話番号に発呼する。
自身が3G網の圏内でもあるときには、自身と通話先が前述した特定のサービスVMOに加入しているか否かを判定し(ステップS8及びS9)、両方とも加入しているときは、そのサービスを利用することができるように、3G網経由で発呼する(ステップS10)。また、自身か通話先のいずれか一方が非加入であるときには、前述した優先発信設定に基づいて、3G網又は固定網経由で通話先の電話番号に発呼する。この優先発信設定は、このシステムが導入されている企業の運用ポリシーなどに応じて3G網経由で発信するか固定網経由で発信するかが設定されている。このように、自身がWLANと3G網の両方の圏内に位置しており、通話先がWLANの圏外に位置している場合には、自身と通話先がともに前述した特定のサービスVMOに加入しているときは該サービスを利用できるように3G網経由で発呼し、それ以外のときは優先発信設定に応じて3G網又は固定網経由で発呼する。
このように、本発明によれば、ユーザが通話先の電話番号に発信するのか通話先のSIP−URIに発信するのかを直接選択することなく、最適な通信手段を使用して発信することが可能となる。
以下、代表的ないくつかのコールパターンについて具体的に説明する。
図13は、発信側の携帯端末11−1が、3G網の圏外、WLANの圏内、VMO加入であり、着信側の携帯端末11−2が3G網の圏内、WLANの圏内、VMO加入の場合(コールパターン例1)を示す図である。
この場合には、発信側と着信側がともにVMO加入であるが、ともにWLANの圏内に位置しているため、VoWLANでの内線通話を優先している。すなわち、前記図12において、ステップS1が圏内、ステップS4が圏内となり、SIP−URIに対してVoWLANで発呼する(ステップS5)。
図14は、発信側の携帯端末11−1が3G網の圏内、WLANの圏内、VMO加入であり、着信側の携帯端末11−2が3G網の圏内、WLANの圏外、VMO加入の場合(コールパターン例2)を示す図である。
この場合には、着信側の携帯端末11−2がWLANの圏外であるため、自動的に3G網を経由する通話が選択される。すなわち、前記図12において、ステップS1が圏内、ステップS4が圏外、ステップS6が圏内、ステップS8が加入、ステップS9が加入となり、3G網経由で発呼される(ステップS10)。なお、このとき、発信側、着信側ともにVMOに加入のため、音声定額通話となる。
図15は、発信側の携帯端末11−1が3G網の圏内、WLANの圏内、VMO加入であり、着信側の携帯端末11−2が3G網の圏内、WLANの圏外、VMO非加入の場合(コールパターン例3)を示す図である。
この場合には、発信側が3G網、WLANともに圏内であるが、着信側がWLAN圏外のであるため、発呼の選択肢は複数存在する。この例では、発信側がVMO加入であり、着信側がVMO非加入であるため、前記図12において、ステップS1が圏内、ステップS4が圏外、ステップS6が圏内、ステップS8が加入、ステップS9が非加入となり、優先発信設定に基づいて(1)3G網、もしくは、(2)IP−PBX及び固定事業者回線5−1を経由して3G網6に到る経路又は(3)SIPサーバ及びIP電話事業者回線5−2を経由して3G網6に到る経路のいずれかが選択される(ステップS11)。その企業の運用ポリシーに従って経路が決定される。
図16は、前記図15の場合と同様に、発信側の携帯端末11−1が3G網の圏内、WLANの圏内、VMO加入であり、着信側の携帯端末11−2が3G網の圏内、WLANの圏外、VMO非加入の場合であるが、本システムが導入されている企業がIP−PBXが設けられておらず、SIPサーバのみが設けられているとき(コールパターン例4)を示す図である。この場合には、優先発信設定に基づいて、(1)3G網又は(2)SIPサーバ及びIP電話事業者回線5−2を経由して3G網6に到る経路のいずれかが選択される(ステップS11)こととなる。
このように、本発明によれば、発信側及び着信側のWLAN在圏情報とVMOヘの加入状況、及び、それぞれの運用ポリシーなどにより設定される優先発信設定などに基づいて、自動的に最適な通信手段を選択して発呼することができる。
なお、上記においては、携帯電話通信部31は3G網6にアクセスするものとしたが、他の携帯電話網にアクセスするものであってもよい。
本発明の携帯端末が使用される通信システムの全体構成を示す図である。 本発明の携帯端末の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の携帯端末における拡張電話帳プログラムのユーザインターフェースの一例を示す図である。 内線表の集中管理に関する処理を模式的に示す図である。 内線表の同期をとる処理の流れを示すフローチャートである。 内線表の編集に関する処理の流れを示すフローチャートである。 無線LAN電波状態の通知処理について説明するための図である。 無線LAN電波状態をVEサーバに通知する処理の流れを示すフローチャートである。 無線LAN在圏情報取得処理の流れを示すフローチャートである。 発呼操作時における通話先の無線LAN在圏情報取得処理について説明するための図である。 発呼操作時における通話先の無線LAN在圏情報取得処理の流れを示すフローチャートである。 ベアラ選択処理の流れを示すフローチャートである。 コールパターン例1において選択される通信手段について説明するための図である。 コールパターン例2において選択される通信手段について説明するための図である。 コールパターン例3において選択される通信手段について説明するための図である。 コールパターン例4において選択される通信手段について説明するための図である。
符号の説明
1:本社、2:支店、3:無線LANネットワーク、4:IP内線電話網、5:固定回線、6:3G携帯電話網、7:コアネットワーク、8:無線アクセスネットワーク、9:携帯電話網、10:他の企業、11:携帯端末、12:無線LANのアクセスポイント、13:IP電話機、14:ルータ、15:IP−PBX及びSIPサーバ、16:VEサーバ、17:イントラネット用サーバ、18:固定電話機、19:GGSN、20:SGSN、21:MSC、22:MGW、23:RNC/BSC、24:基地局、25:携帯電話、31:携帯電話通信部、32:無線LAN通信部、33:選択部、34:信号処理部、35:受話器、36:送話器、37:制御部、38:メモリ、39:表示部、40:操作部、41:拡張電話帳の画面、42:無線LANの電波状態を示すアイコン、43:登録ユーザ名、44:無線LANの在圏状態を示すアイコン、45:VMO加入状態を示すアイコン、46:検索窓、47:3G発呼API、48:SIPVoIPクライアントプログラム、51:管理者用端末

Claims (5)

  1. 携帯電話網にアクセスするための携帯電話通信部と、無線LANにアクセスするための無線LAN通信部とを有する携帯端末であって、
    前記無線LANに接続されたサーバ装置に対して自携帯端末の無線LANにおける電波状態を通知する手段と、
    前記サーバ装置から他の携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報を取得する手段と、
    発呼操作があったときに、自携帯端末の前記携帯電話網における在圏情報、自携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報自携帯端末のオンネットグループに登録された携帯端末同士の通話を内線扱いとするサービスへの加入情報通話先携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報及び通話先携帯端末の前記サービスへの加入情報に基づいて、通話先に対し、前記携帯電話通信部を使用して発呼するか、前記無線LAN通信部を使用して発呼するかを制御する選択手段とを有し、
    前記選択手段は、
    自携帯端末と通話先携帯端末がともに無線LANに在圏しているときは、前記無線LAN通信部を使用して発呼し、
    自携帯端末が無線LANの圏外で携帯電話網に在圏しているときは、前記携帯電話通信部を使用して発呼し、
    自携帯端末が無線LANと携帯電話網の両方に在圏し、通話先携帯端末が無線LANに在圏していない場合において、自携帯端末と通話先携帯端末がともに前記サービスに加入しているときは、前記サービスを利用するために前記携帯電話通信部を使用して発呼し、自携帯端末又は通話先携帯端末のいずれか一方が前記サービスに加入していないときは、あらかじめ設定されている優先順位に従って、前記携帯電話通信部又は前記無線LAN通信部を使用して発呼するように制御するものであることを特徴とする携帯端末。
  2. 発呼操作があったときに、前記サーバ装置にアクセスし、通話先携帯端末の前記無線LANにおける現在の在圏情報を取得する手段を有することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 登録ユーザの名前、電話番号、SIP−URI及び前記サービスへの加入情報を含む電話帳データを記憶する記憶部と、
    前記サーバ装置から取得した他の携帯端末の無線LANにおける在圏情報及び前記電話帳データに基づいて、登録ユーザの名前と、その登録ユーザが前記無線LANに在圏しているか否かを示すアイコンと、その登録ユーザが前記サービスに加入しているか否かを示すアイコンを表示する電話帳表示画面を表示部に表示する手段と
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 前記サーバ装置に定期的にアクセスし、該サーバ装置で管理されている内線表のデータをダウンロードする手段と、
    該ダウンロードした内線表のデータにより、前記記憶部に記憶されている電話帳データを更新する手段と
    を有することを特徴とする請求項記載の携帯端末。
  5. 無線LANに接続されたサーバ装置であって、
    前記請求項1記載の携帯端末から通知される前記無線LANにおける電波状態を受信して、各携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報を記憶する手段と、
    前記携帯端末から定期的に送られる要求に応じて、前記各携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報を当該携帯端末に送信する手段と、
    発呼操作がなされた携帯端末からの通話先の携帯端末が前記無線LANに在圏しているか否かに関する問い合わせに応じて、該通話先の携帯端末の前記無線LANにおける在圏情報を当該携帯端末に通知する手段と
    社内ユーザの名前、電話番号、SIP−URI、及び、オンネットグループに登録された携帯電話同士の通話を内線扱いとするサービスへの加入情報を含む内線表データを記憶する手段と、
    前記携帯端末からの要求に応じて、前記内線表データを当該携帯端末にダウンロードする手段と
    を有することを特徴とするサーバ装置。
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