JP4804993B2 - 酸化物超電導導体 - Google Patents

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Description

本発明は、テープ状などの金属基材上に多結晶中間薄膜を介して酸化物超電導薄膜を成膜してなる酸化物超電導導体に関する。
実用的な超電導導体として酸化物超電導体を使用するためには、基材上に、結晶配向性の良好な酸化物超電導体の薄膜を成膜する必要がある。一般には、金属基材そのものが多結晶であり、その結晶構造も酸化物超電導体と大きく異なるために、金属基材上に結晶配向性の良好な酸化物超電導体の薄膜を直接成膜することは難しい。そこで、表面を平滑にしたハステロイなどの金属基板上に、結晶配向性に優れたGdZrなどの多結晶配向中間薄膜を成膜し、この多結晶配向中間薄膜上にYBaCu系の酸化物超電導体の薄膜を成膜する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2及び非特許文献1参照。)。
このYBaCu系の酸化物超電導体の薄膜を成膜するには、テープ状基材などの基材上に、多結晶配向中間薄膜を介して均質に薄膜を成膜することができるパルスレーザ蒸着(PLD)法などが用いられている。また、多結晶配向中間薄膜は、その結晶粒が予めc軸配向し、a軸とb軸においても配向するようにイオンビームアシストスパッタリング法(以下、IBAD法と記す。)により成膜されており、YBaCu系の酸化物超電導体の薄膜における各結晶軸、c軸とa軸とb軸も多結晶配向中間薄膜の結晶に整合するようにエピタキシャル成長して結晶化し、これにより結晶配向性の良好なYBaCu系の酸化物超電導体の薄膜を得ることができる。
特開平9−120719号公報 特開2003−36742号公報 飯島康裕、柿本一臣、斎藤隆、加藤丈晴、平山司:日本金属学会誌、66巻5号、528(2002)
従来、金属テープ材などの金属基材として、ハステロイなどのNi−Cr−Mo系合金が多く用いられている。このハステロイの一例として、ハステロイC276の組成を例示すれば、Cr14.5〜16.5%、Mo15〜17%、Fe4〜7%、W3〜4.5%、Ni残部である。
このハステロイC276のようにMoの量が多いNi基合金は熱処理が難しく、熱処理によってMoに富む化合物が析出してしまうことが多い(応用金属学大系6 128〜145頁)。さらに、その析出物近傍は、Moが欠乏してしまう組成変化を生じる。Moに富む化合物は貴であり、析出物近傍のMoが欠乏した基質部は卑である。そのため電解研磨のような、酸性溶液中で金属を溶解させ、平滑化させる方法を用いると、貴である部位と卑である部位における溶出の速度が異なり、平滑化できず、成膜用の基板として良好な成膜表面を得ることができない。したがって、Moに富む化合物の析出を防ぐために、Moの含有量の少ない合金を基板として用いることが好ましい。
また、超電導層へ加わる歪みを最小限にするために、基板の熱膨張係数は、超電導層の熱膨張係数と近い値がよい。YBaCu系酸化物超電導体の熱膨張係数は、234K〜923Kの温度範囲で1.1×10−5(K−1)である(Jpn. J. Appl. Phys. Vol.26(1987) L869-L870)。これに対して、従来、超電導線材の基板に使用されているハステロイC276の熱膨張係数は293K〜477Kの温度範囲で1.24×10−5(K−1)であり、YBaCu系酸化物超電導体の熱膨張係数に近い値である(ステンレス鋼便覧第3版 p713、ステンレス協会)。
Moに富む化合物の析出を防ぐために、Moを含まないNi−Cr系合金を基板として用いたいが、Ni−Cr系合金はハステロイ276よりも熱膨張係数が大きいものが多い。例えば、インコネル600:1.33×10−5(K−1)、Ni−Cr合金690:1.35×10−5(K−1)、NCF610:1.36×10−5(K−1)である(ステンレス鋼便覧第3版 p706-707、ステンレス協会)。そのため、Ni−Cr系合金はハステロイC276よりも超電導層に大きい歪みを与えてしまう。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、熱膨張係数がYBaCu系酸化物超電導体に近い値であり、Moに富む化合物の析出の少ない基材を用いることによって、優れた超電導特性を有する酸化物超電導導体を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、Mo含有量が2〜13質量%であるNi−Cr−Mo系合金からなる金属基材上に多結晶中間薄膜が設けられ、該多結晶中間薄膜上に酸化物超電導体薄膜が設けられてなることを特徴とする酸化物超電導導体を提供する。
本発明の酸化物超電導導体において、金属基材の表面が電解研磨されていることが好ましい。
本発明によれば、Mo含有量が2〜13質量%であるNi−Cr−Mo系合金からなる金属基材を用いたことにより、熱膨張係数がYBaCu系酸化物超電導体に近い値であり、Moに富む化合物の析出が少なく、電解研磨により極めて平滑な表面とすることができるので、この金属基材上に多結晶中間薄膜を介して酸化物超電導薄膜を成膜することにより、臨界電流密度が高い高性能な酸化物超電導導体を提供することができる。
図1は、本発明の酸化物超電導導体の一実施形態を示す図である。この酸化物超電導導体1は、Mo含有量が2〜13質量%(以下、質量%は、%と略記する。)であるNi−Cr−Mo系合金からなり、その表面が電解研磨されたテープ状の金属基材2上にIBAD法によってGdZrからなる第1の多結晶中間薄膜3が設けられ、該第1の多結晶中間薄膜3上にCeOからなる第2の多結晶中間薄膜4が設けられ、該第2の多結晶中間薄膜4上に酸化物超電導体薄膜5が設けられ、該酸化物超電導体薄膜5上にAg保護層6が設けられた構成になっている。
金属基材2の材料としては、熱膨張係数がYBaCu系酸化物超電導体に近い値であり、Moに富む化合物の析出を少なくするためには、Moを含むがその含有量は従来使用されていたハステロイC276よりも少ない合金を基板として用いることが望ましい。例えば、ハステロイC22(Cr22%、Mo13%、Fe4%、W3%,Ni55%)は、ハステロイC276よりもMoの量が少なく、さらに、熱膨張係数は293K〜477Kの温度範囲で1.24×10−5(K−1)であり、従来使用されているハステロイC276と同じ値である(ステンレス鋼便覧第3版 p710-712、ステンレス協会)。このため、電解研磨により平滑な基板となり、さらに酸化物超電導体薄膜5に加わる歪みもハステロイC276と同じであるため、超電導特性の向上が期待できる。
このように、Mo含有量が2〜13%であるNi−Cr−Mo系合金からなる金属基材2を用いたことによって、金属基材2に電解研磨を施す前に圧延や熱処理を伴う平滑化処理を施しても、Moに富む貴な析出部とその周囲の卑な部位との分離を生じることが少なくなり、電解研磨によって平均表面粗さRaが極めて小さい平滑な金属基材2を得ることができる。一方、Mo含有量が2%未満であると、合金の線膨張係数とYBaCu系酸化物超電導体の線膨張係数との差が大きくなり、温度変化によって酸化物超電導体薄膜5に加わる歪みが増し、臨界電流密度(Jc)が低下する。また、Mo含有量が13%を超える合金では、圧延や熱処理を伴う平滑化処理を施すと、Moに富む貴な析出部とその周囲の卑な部位との分離を生じ、これを電解研磨すると、Moに富む貴な析出部が凸部となり、周囲の卑の部位が凹部となって電解研磨後に表面に凹凸が残り、平均表面粗さRaが大きくなってしまう。
本実施形態においては、電解研磨によって表面を平滑化処理したテープ状の金属基材2を用いているが、金属基材2の形状や寸法は本例示に限定されず、種々の形状及び寸法の金属基材を用いることができる。使用する金属基材2は、電解研磨を施す前に、複数回の圧延加工や機械研磨によってその表面をできるだけ平滑にしておくことが望ましい。
この金属基材2の表面を平滑化するための電解研磨の方法としては、従来より、金属の表面処理等で行われている電解研磨法と同等の手法や条件を用いて、或いは金属基材2の材質に応じて、研磨液組成やpH、印加電圧等を適宜変更して実施することができる。一例として、前記金属基材2を電解研磨するのに好適な条件を例示すれば、リン酸と硫酸を主成分とする混合液を電解液として用い、参照電極を銀−塩化銀として、1.2V以上の電位を印加することによって金属基材2の表面を電解研磨する方法が挙げられる。
本実施形態において、金属基材2の平均表面粗さRa(JIS B0601)は、10nm以下、好ましくは5nm以下、更に好ましくは3nm以下であることが好ましい。金属基材2の平均表面粗さRaが10nmを超えると、得られる酸化物超電導導体の臨界電流密度向上効果が十分に得られなくなり、従来のハステロイなどのMoを含む合金からなる金属基材に電解研磨を施した場合と同様の臨界電流密度となる。
本実施形態において、この金属基材2上には、結晶配向性に優れた2層の多結晶中間薄膜3、4が成膜され、該多結晶中間薄膜3,4上には、酸化物超電導体薄膜5が成膜される。この多結晶中間薄膜3,4は、スパッタ装置により多結晶中間薄膜を形成する際に、スパッタリングと同時に基材成膜面の斜め方向からイオンビームを照射しながらGdZr、CeO、YSZなどからなる結晶配向性の優れた1層又は2層以上の多結晶中間薄膜3を形成するイオンビームアシスト法(IBAD法)等によって成膜される。あるいは、1層目の多結晶中間薄膜3はIBAD法、2層目の多結晶中間薄膜4はレーザ蒸着法によって成膜することもできる。
この多結晶中間薄膜3,4は、立方晶系の結晶構造を有する結晶の集合した微細な結晶粒が多数相互に結晶粒界を介して接合一体化されてなるものであり、各結晶粒の結晶軸のc軸は金属基材2の上面(成膜面)に対してほぼ直角に向けられ、各結晶粒の結晶軸のa軸どうしおよびb軸どうしは、互いに同一方向に向けられて面内配向されている。多結晶中間薄膜3,4の厚みは、0.1〜1.0μmとされる。多結晶中間薄膜3,4の厚みを1.0μmを超えて厚くしても、もはやその配向による酸化物超電導薄膜5の超電導特性改善効果の増大は期待できず、経済的にも不利となる。一方、多結晶中間薄膜3,4の厚みが0.1μm未満であると、薄すぎて酸化物超電導薄膜4を十分支持できない恐れがある。この多結晶中間薄膜3,4の構成材料としてはGdZr、CeOの他に、YSZ,SmZr、MgO、SrTiO等を用いることができる。
酸化物超電導薄膜5は、YBaCu、YBaCu、YBaCu、GdBaCu、YbBaCu、HoBaCuなる組成などに代表される臨界温度の高い酸化物超電導体からなるものである。この酸化物超電導薄膜5の厚みは、0.5〜5μm程度で、かつ均一な厚みとなっている。また、酸化物超電導薄膜5の膜質は均一となっており、酸化物超電導薄膜5の結晶のc軸とa軸とb軸も多結晶中間薄膜3,4の結晶に整合するようにエピタキシャル成長して結晶化しており、結晶配向性が優れたものとなっている。
この酸化物超電導薄膜5の成膜方法は限定されないが、レーザ蒸着法などが好ましい。そのレーザ蒸着法に用いるレーザ光源としては特に限定されず、例えば、Ar−F(193nm)、Kr−F(248nm)などのエキシマレーザ、YAGレーザ、COレーザなどのいずれのものを用いても良い。
本実施形態の酸化物超電導導体1において、酸化物超電導薄膜5上には、Ag保護層6が成膜されている。このAg保護層6は、真空蒸着法やスパッタリング法などで成膜することができる。
本実施形態の酸化物超電導導体1は、Mo含有量が2〜13%であるNi−Cr−Mo系合金からなる金属基材2を用いたことによって、金属基材2に電解研磨を施す前に圧延や熱処理を伴う平滑化処理を施しても、Moに富む貴な析出部とその周囲の卑な部位との分離を生じることが少なく、電解研磨によって平均表面粗さRaが極めて小さい平滑な金属基材2を得ることができ、この金属基材2上に多結晶中間薄膜3,4を介して酸化物超電導薄膜5を成膜することにより、臨界電流密度が高い高性能な酸化物超電導導体1を提供することができる。
[実施例1]
金属基材として、ハステロイC22(Cr22%、Mo13%、Fe4%、W3%,Ni55%)を用いた。圧延上がりの基板に電解研磨を施した。この電解研磨は、リン酸と硫酸を主成分とする混合液を電解液として用い、参照電極を銀−塩化銀として、1.2V以上の電位を印加する条件とした。
電解研磨前と電解研磨後の金属基材(厚さ100μm)について、パシフィックナノテクノロジー社製の原子間力顕微鏡を用い、JIS 0601に記載された平均表面粗さRaを測定した。
この金属基材上に、厚さ1μmのGdZrからなる第1の多結晶中間薄膜をIBAD法によって成膜し、その上に厚さ0.5μmのCeOからなる第2の多結晶中間薄膜をレーザ蒸着法によって形成し、その上に厚さ1μmのYBaCu超電導層、及び厚さ10μmのAg保護層を順に成膜し、図1に示す構成の酸化物超電導導体を製造した。得られた酸化物超電導導体の臨界電流密度(Jc)を測定した。結果を表1に示す。
[実施例2]
金属基材として、Haynes Alloy No.230(Ni57.0%、Cr22.0%、Mo2.0%、W14.0%、Al0.3%、C0.10%)を用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化物超電導導体を製造した。得られた酸化物超電導導体の臨界電流密度(Jc)を測定した。結果を表1に示す。
[比較例1]
金属基材として、ハステロイC276(Cr14.5〜16.5%、Mo15〜17%、Fe4〜7%、W3〜4.5%、Ni残部)を用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化物超電導導体を製造した。得られた酸化物超電導導体の臨界電流密度(Jc)を測定した。結果を表1に示す。
[比較例2]
金属基材として、インコネル600(Ni76%、Cr15.5%、Fe8.0%、C0.08%)を用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化物超電導導体を製造した。得られた酸化物超電導導体の臨界電流密度(Jc)を測定した。結果を表1に示す。
[比較例3]
金属基材として、インコネルNi−Cr系合金690(Ni60.0%、Cr30.0%、Fe9.5%、C0.03%)を用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化物超電導導体を製造した。得られた酸化物超電導導体の臨界電流密度(Jc)を測定した。結果を表1に示す。
[比較例4]
金属基材として、NFC610(Ni71.0%、Cr15.5%、Fe9.0%,C0.20%)を用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化物超電導導体を製造した。得られた酸化物超電導導体の臨界電流密度(Jc)を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0004804993
表1の結果から、Mo含有量が2〜13%の範囲の合金からなる金属基材を用いた実施例1及び実施例2は、金属基材の線膨張係数がYBaCu系酸化物超電導体の熱膨張係数(234K〜923Kの温度範囲で1.1×10−5(K−1))に近い値であり、また電解研磨後の金属基材表面は表面粗さRaが3nm以下と極めて平坦に仕上げることができた。そして、この金属基材を用いて製造した実施例1及び実施例2の酸化物超電導導体は、臨界電流密度(Jc)が2MA/cm以上と高い値を示した。
一方、Mo含有量が16%と本発明の範囲を超えている合金からなる金属基材を用いた比較例1は、電解研磨後の金属基材表面は表面粗さRaが3.4〜45nmと実施例1,2に比べて表面が粗くなった。そして、この金属基材を用いて製造した酸化物超電導導体は、臨界電流密度(Jc)が実施例1,2よりも低くなった。
また、Moを含まない合金からなる金属基材を用いた比較例2〜4は、電解研磨後の表面粗さは実施例1,2に近いものの、金属基材の線膨張係数がYBaCu系酸化物超電導体の線膨張係数よりも大きかったため、これらの金属基材を用いて製造した酸化物超電導導体は、臨界電流密度(Jc)が実施例1,2よりも低くなった。
本発明の酸化物超電導導体の一実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1…酸化物超電導導体、2…金属基材、3…第1の多結晶中間薄膜、4…第2の多結晶中間薄膜、5…酸化物超電導薄膜、6…Ag保護層。

Claims (2)

  1. Mo含有量が2〜13質量%であるNi−Cr−Mo系合金からなる金属基材上に多結晶中間薄膜が設けられ、該多結晶中間薄膜上に酸化物超電導体薄膜が設けられてなることを特徴とする酸化物超電導導体。
  2. 金属基材の表面が電解研磨された金属基材の平均表面粗さRa(JIS B0601)が9nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の酸化物超電導導体。

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