JP4803098B2 - 材料試験機 - Google Patents

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Description

本発明は、試験力や変位を検出する検出器の計測信号を試験中に校正可能とした材料試験機に関する。
従来から、ホイートストーンブリッジを備えたロードセルや差動トランス式変位計などの検出器により試験力や変位を計測しつつ試験片を試験する材料試験機が知られている。(特許文献1)。
従来の材料試験機では、計測信号のフルスケールを校正するため、測定開始前に検出器に校正用疑似信号を印加し、検出器からの出力信号に基づいて計測信号を校正している。
特開平9−113431号公報
しかしながら、従来の材料試験機では試験中に計測信号を校正することができない。そのため、長時間にわたる試験では、室温が校正時の室温から乖離したり、計測回路が発熱することがあり、試験前の校正だけでは精度の高い計測が行うことができないという問題がある。
実施の形態の参照符号を付して本発明による材料試験機および計測信号の校正方法を説明する。なお、参照符号はあくまでも説明の都合上付すものであり、これにより、発明が実施の形態に限定されるものではない。
(1)請求項1の発明による材料試験機は、試験片を負荷するアクチュエータ12と、駆動信号が印加され、試験片の物理的変化に応じて変化する計測信号を出力する検出器30,50と、第1周波数の校正信号SSK1を出力する校正信号発生回路2032と、駆動信号に校正信号を重畳する第1重畳手段2033と、第1重畳手段2033の出力信号から駆動信号を通過させて検出器30,50に入力する第1フィルタ手段206と、第1重畳手段2033の出力信号から校正信号を通過させる第2フィルタ手段207と、第2フィルタ手段207を通過する校正信号を検出器30,50の出力信号に重畳する第2重畳手段209と、第2重畳手段209の出力信号から校正信号に対応する第1抽出信号SSKP1を抽出する第1抽出手段2035と、第2重畳手段209の出力信号から計測信号に対応する第2抽出信号SSP1を抽出する第2抽出手段2034と、第2抽出信号SSP1を、第1抽出信号SSKP1と、校正信号発生回路2032が出力する校正信号SSK1とに基づいて校正して校正後計測信号SSF1を得る校正演算手段201aとを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の材料試験機において、駆動信号は、第1周波数とは異なる第2周波数の交流搬送波信号であり、第1抽出手段2035は、第2重畳手段209の出力信号から第1周波数の第2抽出信号SSKP1を検波する手段であり、第2抽出手段2034は、第2重畳手段209の出力信号から第2周波数の第2抽出信号SSP1を検波する手段であることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1に記載の材料試験機において、駆動信号は直流信号であり、第1抽出手段2035は、第2重畳手段209の出力信号から第1周波数の第1抽出信号SSKP1を検波する手段であり、第2抽出手段2034は、第2重畳手段209の出力信号から直流成分である第2抽出信号SSP1を検波する手段であることを特徴とする。
(4)請求項4の発明による材料試験機は、請求項1の材料試験機とは異なり、検出器の受信側と送信側の双方の校正を別々に行うようにしたものである。そのため、請求項4の発明による材料試験機は、上記アクチュエータ12および検出器30,50と、第1周波数の送信側校正信号SSK21を出力する送信側校正信号発生回路2032と、駆動信号に送信側校正信号を重畳する第1重畳手段2033と、第1重畳手段2033の出力信号から第1周波数の送信側校正信号を第1抽出信号SSKP21として抽出する第1抽出手段2036と、第1周波数と異なる第2周波数の受信側校正信号SSK22を出力する受信側校正信号発生回路2038と、計測信号に受信側校正信号SSK22を重畳する第2重畳手段209と、第2重畳手段209の出力信号から第2周波数の受信側校正信号を第2抽出信号SSKP22として抽出する第2抽出手段2037と、第2重畳手段209の出力信号から校正前の計測信号に対応する第3抽出信号SSP1を抽出する第3抽出手段2034と、送信側校正信号SSK21と、第1抽出信号SSKP21と、受信側校正信号SSK22、第2抽出信号SSKP22とに基づいて、第3抽出信号SSP1を校正して校正後計測信号SSF1を得る校正演算手段201aとを備えることを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項4に記載の材料試験機において、駆動信号は、第1および第2周波数とは異なる第3周波数の交流搬送波信号であり、第1抽出手段2036は、第1重畳手段2033の出力信号から第1周波数の第1抽出信号SSKP21を検波する手段であり、第2抽出手段2037は、第2重畳手段209の出力信号から第2周波数の第2抽出信号SSKP22を検波する手段であり、第3抽出手段2034は、第2重畳手段209の出力信号から第3周波数の第3抽出信号SSP1を検波する手段であることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項4に記載の材料試験機において、駆動信号は直流信号であり、第1抽出手段2036は、第1重畳手段2033の出力信号から第1周波数の第1抽出信号SSP21を検波する手段であり、第2抽出手段2037は、第2重畳手段209の出力信号から第2周波数の第2抽出信号SSKP22を検波する手段であり、第3抽出手段2034は、第2重畳手段209の出力信号から直流成分である第3抽出信号SSP22を検波する手段であることを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、試験片を負荷するアクチュエータ12と、駆動信号が印加され、試験片の物理的変化に応じて変化する計測信号を出力する検出器30,50と、計測信号に基づいてアクチュエータ12を駆動制御する制御手段11とを備える材料試験機の計測信号の校正方法において、駆動信号に校正信号SSK1を重畳し、校正信号が重畳された検出器の出力信号から、計測信号SSP1と校正信号SSKP1とを分離し、分離後の計測信号SSP1を、分離前後の2つの校正信号SSK1、SSKP1に基づいて校正することを特徴とする。
(8)請求項8の発明は、試験片を負荷するアクチュエータ12と、駆動信号が印加され、試験片の物理的変化に応じて変化する計測信号を出力する検出器30,50と、計測信号に基づいてアクチュエータ12を駆動制御する制御手段11とを備える材料試験機の計測信号の校正方法において、駆動信号に送信側校正信号SSK21を重畳し、駆動信号と送信側校正信号SSK21が重畳された信号を検出器へ供給し、駆動信号と送信側校正信号SSK21が重畳された信号から、送信側校正信号SSKP21を分離し、検出器の出力信号に受信側校正信号SSK22を重畳し、受信側校正信号SSK22を重畳された検出器の出力信号から、計測信号SSP1と受信側校正信号SSKP22を分離し、分離後の計測信号SSP1を、送信側および受信側のそれぞれにおける分離前後の2つずつの計4つの校正信号SSKP21、SSK21、SSK22、SSKP22に基づいて校正することを特徴とする。
本発明によれば、検出器の駆動信号に交流校正信号を重畳して試験中に計測信号を校正するようにしたので、温度ドリフトなど、試験後の計測回路の状態変化、周囲環境の変化などに影響を受けることなく、精度の高い計測信号を得ることができる。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明による材料試験機の一実施の形態の概略構成を示すブロック図である。この実施の形態の材料試験機はたとえば引張・圧縮材料試験機であり、材料試験機本体10と、試験力測定回路20と、ロードセル30と、変位測定回路40と、変位計50とを備えている。材料試験機本体10は、コントローラ11と、試験片を負荷するアクチュエータ12と、試験結果などを表示する表示器13と、各種スイッチなどを備える操作部14とを備えている。コントローラ11は、通信回路を介して測定回路20および40からの計測信号を入力して周知の信号処理を行い、材料試験機の試験速度、試験方法などを制御する。
試験力測定回路20は、ロードセル30で検出する試験力を計測するとともに、後述する校正用の信号処理も行う。変位測定回路40は、変位計50で検出する変位を計測するとともに、後述する校正用の信号処理も行う。
ロードセル30は、たとえば図示しない4つの抵抗をブリッジ接続したホイートストーンブリッジを内蔵しており、試験片に与えられている試験力に応じた抵抗値変化を表す計測信号を出力する。変位計50は、たとえば一つの1次コイルと二つの2次コイルからなるトランスと、可動鉄心で構成する差動トランス式変位計や図示しない4つの抵抗をブリッジ接続したホイートストーンブリッジ式変位計である。前者は試験片の変位に追動する可動鉄心の位置によって二つの2次コイルの間の電圧差変化を検出して、試験片の変位を測定することができる。後者は変位に応じた抵抗値変化を示す計測信号を出力する。
試験力測定回路20および変位測定回路40はそれぞれ同様に構成されているので、以下では、図2を参照して試験力測定回路20について詳細に説明する。
図2に示すように、試験力測定回路20は、制御回路201と、通信回路202と、演算回路203とを備えている。制御回路201は、通信回路202を介してコントローラ11と各種信号を授受する。たとえば制御回路201は、通信回路202を介して、ロードセル30で検出した試験力計測信号をコントローラ11へ送信する。
制御回路201には演算回路203が接続されている。制御回路201は校正演算部201aを備えている。詳細は後述するが、演算回路203は、計測検波信号SSP1と、校正信号データSSK1と、校正検波データSSKP1とを算出する。制御回路201の校正演算部201aは、演算回路203から送信される計測検波信号SSP1と、校正信号データSSK1と、校正検波データSSKP1とを受信し、計測検波信号SSP1を校正して校正後計測信号SSF1を算出する。
演算回路203は、搬送波信号を発生する搬送波信号発生回路2031と、校正信号SSK1を発生する校正信号発生回路2032と、搬送波信号と校正信号を加算する加算器2033とを備えている。
搬送波信号発生回路2031は、所定周波数、所定振幅の正弦波である搬送波信号(交流電圧信号)のディジタルデータを加算器2033に出力する。
校正信号発生回路2032も搬送波信号発生回路2031と同様に構成することができるが、校正信号の周波数は、搬送波信号の周波数とは異なる帯域とし、搬送波信号と校正信号を後述する第1および第2フィルタ206,207で互いに分離できるようにしている。
加算器2033で加算された信号はD/A変換器204でアナログ信号に変換され、増幅器205で増幅される。増幅器205の出力信号は第1フィルタ206に入力され、第1フィルタ206は校正信号の成分を除去する。したがって、ロードセル30には搬送波信号だけが供給され、ロードセル30からは、試験力に応じたブリッジ回路の抵抗値変化により振幅変調を受けた搬送波が出力される。
増幅器205の出力信号は第2フィルタ207にも入力され、第2フィルタ207は搬送波信号の成分を除去し、校正信号だけを出力する。減衰器208は、第2フィルタ207から出力される校正信号のレベルをロードセル30の出力電圧レベルに一致させるように減衰する。減衰された校正信号は加算器209へ入力される。加算器209には、ロードセル30から出力される試験力検出信号SS1も入力されており、校正信号と試験力検出信号が加算(重畳)される。加算器209の加算信号は増幅器210で増幅され、A/D変換器211でデジタル信号に変換されて演算回路203へ入力される。
なお、以下の説明では、試験力の信号にはSSを、変位の信号にはSHを、校正信号にはKを、検波信号にはPをそれぞれ付して表す。
演算回路203は、入力信号から試験力検波信号SSP1を検波する試験力計測信号検波回路2034と、入力信号から校正検波信号SSKP1を検波する校正信号検波回路2035とを備えている。試験力計測信号検波回路2034で検波した試験力検波信号SSP1は制御回路201の校正演算部201aで次式(1)により校正され、校正後の試験力計測信号SSF1が算出される。
校正後の試験力計測信号SSF1=SSP1×α1 …(1)
ただし、α1=入力した校正信号SSK1/検波した校正信号SSKP1
校正後の試験力計測信号SSF1は、制御回路201から通信回路202を介してコントローラ11へ送信される。
変位測定回路40も試験力測定回路20と同様に構成することができる。たとえば、搬送波信号の周波数と、変位計測信号の校正信号の周波数とを異なる帯域とし、互いに分離できるようにする。変位測定回路40でも、変位検波信号SHP1と、校正信号SHK1と、校正検波信号SHKP1とを用いて、次式(2)により校正後の変位計測信号SHF1を算出することができる。
校正後の変位計測信号SHF1=SHP1×β1 …(2)
ただし、β1=入力した校正信号SHK1/検波した校正信号SHKP1
校正後の変位計測信号SHF1は、制御回路201から通信回路202を介してコントローラ11へ送信される。
コントローラ11は、試験力フィードバック制御の場合、校正後の試験力計測信号SSF1と図示しない目標波形とに基づいてアクチュエータ12を駆動する。変位フィードバック制御の場合、校正後の変位計測信号SHF1と図示しない目標波形とに基づいてアクチュエータ12を駆動する。いずれのフィードバック制御の場合も、目標波形は入力装置14から予め設定され、この目標波形で定めた試験条件で試験片が負荷される。
なお、以上説明した材料試験機にあっては、従来の試験前校正処理は必須である。すなわち、計測前にロードセル30および変位計50にフルスケール疑似信号を供給して校正を行う必要がある。
このように構成した材料試験機の動作を説明する。
ロードセル30や変位計50である検出器の駆動信号である搬送波に校正用交流信号を重畳させ、第1フィルタ206で搬送波成分の信号のみを抽出して検出器30,50に供給し、検出器30,50からそれぞれ検出信号SS1,SH1を取り出す。また、第2フィルタ207により校正信号SSK1、SHK1のみを抽出し、これらの抽出信号SSK1、SHK1を、検出器30,50から取り出された検出信号SS1,SH1にそれぞれ加算器209で重畳する。加算器209から出力される重畳信号は、それぞれ検出器30,50の検出信号SS1,SH1と校正信号SSK1、SHK1を含む信号であり、(検出信号SS1+校正信号SSK1)と(検出信号SH1+校正信号SHK1)で表される。
演算回路203の計測信号検波回路2034は、加算器209から出力される重畳信号(検出信号SS1+校正信号SSK1)から検出信号SS1を、重畳信号(検出信号SH1+校正信号SHK1)から検出信号SHP1をそれぞれ検波し、計測検波信号SSP1,SHP1をそれぞれ得る。また、校正検波回路2035は、加算器209から出力される重畳信号(検出信号SS1+校正信号SSK1)から校正信号SSK1を、重畳信号(検出信号SH1+校正信号SHK1)から校正信号SHK1を検波し、校正検波信号SSKP1,SHKP1をそれぞれ得る。
そして、制御回路201の演算部201aは、上述した(1)式を用いて、計測検波信号SSP1,SHP1と、校正検波信号SSKP1,SHKP1と、校正信号発生回路2032から出力された校正信号SSK1,SHK1とに基づいて、計測検波信号SSP1,SHP1を校正し、試験力計測信号SSF1と変位計測信号SHF1を得る。
通信回路202は、校正後の試験力計測信号SSF1と変位計測信号SHF1とをコントローラ11へ通信する。試験力制御や変位制御を行う場合、コントローラ11は、試験力計測信号SSF1と変位計測信号SHF1とに基づいて、試験片が目標波形で負荷されるようにアクチュエータ12を制御する。
このように構成した材料試験機によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)試験中に継続して計測信号の校正処理を行うことができる。その結果、長時間の試験において、測定回路20などが発熱しても継続したリアルタイム校正により、温度ドリフトを防止することができ、計測信号の信頼性が向上する。
(2)試験中に校正処理を行うことができない場合、温度ドリフトを防止する目的で、材料試験機に電源投入後に測定回路の各部が定常温度になるまでウオーミングアップをする必要があった。そのため、電源投入後直ぐに試験を開始できなかった。しかし、本発明のように試験中に継続して校正処理を行うことにより、材料試験機に電源を投入して直ぐに試験を開始することができる。
−第2の実施の形態−
第1の実施の形態による材料試験機では、ロードセル30および変位計50へ駆動信号を送信する送信側の校正処理と、ロードセル30および変位計50から出力される計測信号を受信する受信側の校正処理とを一括して行うようにした。第2の実施の形態の材料試験機では、送信側および受信側の校正処理をそれぞれ独立して行い、計測信号を校正するものである。以下、第1の実施の形態と相違する点を主に説明する。
図3は図2に相当するもので、第2の実施の形態の材料試験機における測定回路20Aの詳細を示すブロック図である。測定回路20Aは、図2と同様に、制御回路201と、通信回路202と、演算回路203Aとを備えている。演算回路203Aは、送信側の校正信号を検波する検波回路2036と、受信側の校正信号を検波する検波回路2037と、受信側の校正信号発生回路2038とを備えている点で、第1の実施の形態のものと異なる。また、測定回路20Aは、図2の測定回路20に設けられていた第1および第2フィルタ206および207と、減衰器208とを省略している。
送信側の校正処理について説明する。加算器2033において搬送波信号と校正信号とが重畳された信号は、D/A変換器204でアナログ信号に変換され、増幅器205で増幅される。増幅器205で増幅された信号はロードセル30へ供給されるとともに、演算回路203Aの校正検波回路2036へも供給される。校正検波回路2036は、増幅器205の出力信号から送信側校正信号に対応する成分の信号SSKP21を検波する。
次に、受信側の校正処理について説明する。受信側校正信号発生回路2038は、搬送波信号発生回路2031と同様に構成することができる。第2の実施の形態においても、送信側校正信号発生回路2032から出力される送信側校正信号の周波数と、受信側校正信号発生回路2038から出力される受信側校正信号の周波数と送信側信号発生回路2031から出力される搬送波の周波数とを異ならせる必要がある。
受信側校正信号発生回路2038は、受信側校正信号を加算器209に入力する。加算器209にはロードセル30からの検出信号SS1も入力され、2つの信号が重畳される。検出信号を含む重畳信号(検出信号SS1+校正信号SSK22)は、増幅器210で増幅され、A/D変換器211でデジタル信号に変換される。このデジタル信号は、演算回路203Aの校正検波回路2037と計測信号検波回路2034に供給される。校正検波回路2037は、A/D変換器211の出力信号であるデジタル信号(検出信号SS1+校正信号SSK22)から受信側校正信号に対応する成分の信号SSKP22を検波する。計測信号検波回路2034は、デジタル信号(検出信号SS1+校正信号SSK22)から計測信号に対応する成分の信号SSP1を検波する。
第2の実施の形態の材料試験機では、ロードセル30の検出信号は次のようにして校正される。すなわち、送信側校正信号SSK21と、送信側校正検波信号SSKP21と、受信側校正信号SSK22と、受信側校正検波信号SSKP22と、計測検波信号SSP1とを用いて、次式(3)により校正後の計測信号SSF1が算出される。
校正後の試験力計測信号SSF1=SSP1×α2 …(3)
ただし、α2=(送信側校正信号SSK21/送信側校正検波信号SSKP21)×(受信側校正信号SSK22/受信側校正検波信号SSKP22)
校正後の試験力計測信号SSF1は、制御回路201から通信回路202を介してコントローラ11へ送信される。
第2の実施の形態の材料試験機では、変位計50の計測信号は次のようにして校正が行われる。すなわち、送信側校正信号SHK21と、送信側校正検波信号SHKP21と、受信側校正信号SHK22と、受信側校正検波信号SHKP22と、計測検波信号SHP1とを用いて、次式(4)により校正後の計測信号SHF1が算出される。
校正後の変位計測信号SHF1=SHP1×β2 …(4)
ただし、β2=(送信側校正信号SHK21/送信側校正検波信号SHKP21)×(受信側校正信号SHK22/受信側校正検波信号SHKP22)
校正後の変位計測信号SSF1は、制御回路201から通信回路202を介してコントローラ11へ送信される。
第2の実施の形態の材料試験機にあっても、第1の実施の形態の材料試験機と同様の作用効果を奏することができる。
以上の実施の形態による搬送波型測定回路は一例であり、直流電圧信号をロードセルなどに供給して計測信号を取り出すようにした直流型測定回路にも本発明を適用することができる。対象となる検出器も、ホイートストーンブリッジ式ロードセルや差動トランス式変位計に限定されず、静電容量式のロードセルや変位計を用いる材料試験機にも本発明を適用できる。
本発明は、その特徴を損なわない限り、以上説明した実施の形態に何ら限定されない。すなわち、本発明は、試験中に検出器の駆動信号に校正信号を重畳させながら計測信号を校正する測定回路であれば、図2や図3の回路に限定されない。したがって、動釣り合い試験機のように、振動検出器に駆動信号を供給する必要のない試験機にも本発明を適用できる。
この場合、図3に示す受信側の校正処理を行うような回路構成とすればよい。すなわち、振動検出センサの出力信号に校正信号を重畳させ、これらの信号を分離することにより、校正前の信号と校正後の信号を得、これらの信号により分離したセンサ出力を校正すればよい。
本発明の第1の実施の形態による材料試験機の構成を示すブロック図 図1の測定回路20の詳細を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態による材料試験機の構成を示すブロック図
符号の説明
10:材料試験機本体 11:コントローラ
20,20A:試験力測定回路 30:ロードセル
40:変位測定回路 50:変位計
203,203A:演算回路 2031:搬送波信号発生回路
2032:校正信号発生回路 2034:計測信号検波回路
2035:校正信号検波回路 2036:送信側校正信号検波回路
2037:受信側校正信号検波回路 2038:受信側校正信号発生回路

Claims (8)

  1. 試験片を負荷するアクチュエータと、
    駆動信号が印加され、前記試験片の物理的変化に応じて変化する計測信号を出力する検出器と、
    第1周波数の校正信号を出力する校正信号発生回路と、
    前記駆動信号に前記校正信号を重畳する第1重畳手段と、
    前記第1重畳手段の出力信号から前記駆動信号を通過させて前記検出器に入力する第1フィルタ手段と、
    前記第1重畳手段の出力信号から前記校正信号を通過させる第2フィルタ手段と、
    前記第2フィルタ手段を通過する前記校正信号を前記検出器の出力信号に重畳する第2重畳手段と、
    前記第2重畳手段の出力信号から前記校正信号に対応する第1抽出信号を抽出する第1抽出手段と、
    前記第2重畳手段の出力信号から前記計測信号に対応する第2抽出信号を抽出する第2抽出手段と、
    前記第2抽出信号を、前記第1抽出信号と、前記校正信号発生回路が出力する前記校正信号とに基づいて校正して校正後計測信号を得る校正演算手段とを備えることを特徴とする材料試験機。
  2. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記駆動信号は、前記第1周波数とは異なる第2周波数の交流搬送波信号であり、
    第1抽出手段は、前記第2重畳手段の出力信号から前記第1周波数の第2抽出信号を検波する手段であり、
    第2抽出手段は、前記第2重畳手段の出力信号から前記第2周波数の第2抽出信号を検波する手段であることを特徴とする材料試験機。
  3. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記駆動信号は直流信号であり、
    第1抽出手段は、前記第2重畳手段の出力信号から前記第1周波数の前記第1抽出信号を検波する手段であり、
    第2抽出手段は、前記第2重畳手段の出力信号から直流成分である前記第2抽出信号を検波する手段であることを特徴とする材料試験機。
  4. 試験片を負荷するアクチュエータと、
    駆動信号が印加され、前記試験片の物理的変化に応じて変化する計測信号を出力する検出器と、
    第1周波数の送信側校正信号を出力する送信側校正信号発生回路と、
    前記駆動信号に前記送信側校正信号を重畳する第1重畳手段と、
    前記第1重畳手段の出力信号から前記第1周波数の送信側校正信号を第1抽出信号として抽出する第1抽出手段と、
    第1周波数と異なる第2周波数の受信側校正信号を出力する受信側校正信号発生回路と、
    前記計測信号に前記受信側校正信号を重畳する第2重畳手段と、
    前記第2重畳手段の出力信号から前記第2周波数の受信側校正信号を第2抽出信号として抽出する第2抽出手段と、
    前記第2重畳手段の出力信号から校正前の前記計測信号に対応する第3抽出信号を抽出する第3抽出手段と、
    前記送信側校正信号と、前記第1抽出信号と、前記受信側校正信号、前記第2抽出信号とに基づいて、前記第3抽出信号を校正して校正後計測信号を得る校正演算手段とを備えることを特徴とする材料試験機。
  5. 請求項4に記載の材料試験機において、
    前記駆動信号は、前記第1および第2周波数とは異なる第3周波数の交流搬送波信号であり、
    前記第1抽出手段は、前記第1重畳手段の出力信号から前記第1周波数の第1抽出信号を検波する手段であり、
    第2抽出手段は、前記第2重畳手段の出力信号から前記第2周波数の第2抽出信号を検波する手段であり、
    第3抽出手段は、前記第2重畳手段の出力信号から前記第3周波数の第3抽出信号を検波する手段であることを特徴とする材料試験機。
  6. 請求項4に記載の材料試験機において、
    前記駆動信号は直流信号であり、
    前記第1抽出手段は、前記第1重畳手段の出力信号から前記第1周波数の第1抽出信号を検波する手段であり、
    第2抽出手段は、前記第2重畳手段の出力信号から前記第2周波数の第2抽出信号を検波する手段であり、
    第3抽出手段は、前記第2重畳手段の出力信号から直流成分である前記第3抽出信号を検波する手段であることを特徴とする材料試験機。
  7. 試験片を負荷するアクチュエータと、
    駆動信号が印加され、前記試験片の物理的変化に応じて変化する計測信号を出力する検出器と、
    前記計測信号に基づいて前記アクチュエータを駆動制御する制御手段とを備える材料試験機の前記計測信号の校正方法において、
    前記駆動信号に校正信号校正信号を重畳し、
    前記校正信号が重畳された前記検出器の出力信号から、前記計測信号と前記校正信号とを分離し、
    前記分離後の前記計測信号を、前記分離前後の2つの校正信号校正信号に基づいて校正することを特徴とする材料試験機の計測信号校正方法。
  8. 試験片を負荷するアクチュエータと、
    駆動信号が印加され、前記試験片の物理的変化に応じて変化する計測信号を出力する検出器と、
    前記計測信号に基づいて前記アクチュエータを駆動制御する制御手段とを備える材料試験機の前記計測信号の校正方法において、
    前記駆動信号に送信側校正信号を重畳し、
    前記駆動信号と前記送信側校正信号が重畳された信号を前記検出器へ供給し、
    前記駆動信号と前記送信側校正信号が重畳された信号から、前記送信側校正信号を分離し、
    前記検出器の出力信号に受信側校正信号を重畳し、
    前記受信側校正信号を重畳された前記検出器の出力信号から、前記計測信号と前記受信側校正信号を分離し、
    前記分離後の前記計測信号を、前記送信側および受信側のそれぞれにおける前記分離前後の2つずつの計4つの校正信号に基づいて校正することを特徴とする材料試験機の計測信号校正方法。
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