JP4802342B2 - 粉体回収方法及び装置、ならびに粉体回収装置付き成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体回収方法及び装置、ならびに粉体回収装置付き成膜装置に関する。
例えばインクジェットプリンタのプリンタヘッド等に用いられる圧電アクチュエータ等の製造方法として、エアロゾルデポジション法(AD法)と呼ばれるものがある。これは、圧電材料の微粒子を気体中に分散させたもの(エアロゾル)を基板表面に向けて噴射させ、微粒子を基板上に衝突・堆積させることにより圧電膜を形成させるものである。
ところで、このAD法による成膜では、噴射された微粒子のうち基板に付着して膜の生成に寄与するのは多くても1割程度であり、材料の利用率が極めて低い。このため、例えば特許文献1に開示されているように、成膜装置に粉体回収装置を接続して使用後のエアロゾルから微粒子を回収し、再利用しようとする試みが行われている。
特開2003−119573公報
しかし、エアロゾルデポジション法が減圧下で成膜を行うものであること、また材料粒子の特性等から、従来の粉体回収方法をそのまま用いたのでは種々の不都合が生じる。すなわち、成膜時に基板への衝突により材料粒子が粉砕、微粒子化されるため、エアロゾルからの材料粒子の分離効率は極めて悪い。また、例えば、電気集塵機を用いる方法では、材料であるセラミックスの粒子が極性を帯びにくいものであるために、効率の良い捕集が難しい。また、フィルタを利用して材料粒子を捕集する方法では、微粒子の捕集のために目の細かいフィルタを使用しなければならないため、材料粒子がフィルタに強固に付着してしまい、フィルタの洗浄等のメンテナンスに多大な時間と労力を要するという問題がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアロゾルデポジション法による膜形成において、簡易かつ効率的に材料粒子の回収、再利用を図ることのできる粉体回収方法および装置を提供することにある。
上記の課題を解決するための請求項1の発明に係る粉体回収方法は、材料粒子を気体中に分散させたエアロゾルを基板に噴き付けて前記粒子を付着させることにより膜を形成するときに、前記基板に噴き付けた後の前記エアロゾルから前記材料粒子を回収する方法であって、前記基板に噴き付けた後の前記エアロゾルにアルコールを含むガスを噴き付けてこのアルコールの周囲に前記材料粒子を凝集させる凝集工程と、凝集した前記材料粒子を捕集する捕集工程と、を含む粉体回収方法である。
ここで、本発明の材料粒子としては、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛),PMN(マグネシウムニオブ酸鉛),PT(チタン酸鉛)等の圧電材料の粒子、アルミナ、ジルコニア、ムライト等の絶縁性セラミックス粒子、金属微粒子などを使用することができる。また、本発明の捕集方法としては、電気集塵機によるもの、フィルタによるもの、サイクロンによるもの等を適用することができる。さらに、本発明のコア材としては、水酸基を含むアルコール、水、または炭素原子を含む炭化水素等を使用することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の粉体回収方法であって、前記捕集工程が電気集塵装置によるものである。
請求項3の発明は、材料粒子を気体中に分散させたエアロゾルを基板に噴き付けて前記粒子を付着させることにより膜を形成するための膜形成装置に接続されるとともに、前記エアロゾルから前記材料粒子を回収するための粉体回収装置であって、前記膜形成装置に接続されるとともに前記基板に噴き付けた後の前記エアロゾルが流される凝集槽と、この凝集槽内にアルコールを含むガスを供給しこのアルコールの周囲に前記材料粒子を凝集させるガス供給部と、前記凝集槽に接続されて、凝集した前記材料粒子を捕集する捕集部と、前記捕集部に接続されて、凝集した前記材料粒子と分離された前記気体を外部へ排気する排気手段と、を備える粉体回収装置である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の粉体回収装置であって、前記凝集槽に複数の前記捕集部が並列して接続されているものである。
請求項5の発明は、請求項4に記載の粉体回収装置であって、前記凝集槽と前記複数の捕集部のそれぞれとを接続する複数の搬送路が設けられ、前記複数の搬送路のそれぞれにはその搬送路中の流れを中断する弁が設けられたものである。
請求項6の発明は、請求項5に記載の粉体回収装置であって、前記複数の捕集部が、いずれも一の前記排気手段に接続されるものである。
請求項7の発明は、内部に基板が設置されるとともに材料粒子を気体中に分散させたエアロゾルを前記基板に向けて噴射する噴射ノズルを備えた成膜室と、前記成膜室に接続されるとともに前記基板に噴き付けた後の前記エアロゾルが流される凝集槽と、この凝集槽内にアルコールを含むガスを供給しこのアルコールの周囲に前記材料粒子を凝集させるガス供給部と、前記凝集槽に接続されて、凝集した前記材料粒子を捕集する捕集部と、前記捕集部に接続されて、凝集した前記材料粒子と分離された前記気体を外部へ排気する排気手段と、を備えた粉体回収装置付き成膜装置である。
請求項1、請求項3および請求項7の発明によれば、基板に噴き付けた後のエアロゾルにアルコールを含むガスを吹き付ける。ここで、膜形成後、すなわち基板に衝突した後のエアロゾルに含まれる材料粒子は、衝突の衝撃によって粉砕され、活性の高い新生面が露出した状態となっている。このため、ここにアルコールを投入すると、このアルコールと材料粒子の新生面との作用により、材料粒子がアルコールを核として凝集し、二次粒子を形成する。この二次粒子は径が大きく、かつ、活性な新生面が失われているため、粉体回収に通常に用いられる捕集方法によって容易に捕集することができる。
請求項2の発明によれば、水酸基に起因するアルコールの極性によって、凝集した二次粒子が電気的極性を帯びる。したがって、電気集塵装置による捕集工程を適用することによって容易に捕集することができる。これにより、材料粒子の回収率を高めることができる。
請求項4および請求項5の発明によれば、凝集槽には、複数の捕集部が並列して接続されている。ここで、捕集部においては、内部に蓄積された材料粒子を排出し、内部を洗浄するなどのメンテナンスを定期的に行わなければならないが、本発明の構成によれば、例えば一方の捕集部においてメンテナンスを行う際にも、もう一方の捕集部によって材料粒子の捕集を行うことができる。したがって、装置全体の運転を止めることなく捕集部のメンテナンスを行うことができる。
請求項6の発明によれば、複数の捕集部が1つの排気手段を兼用する構成となっているため、コスト面で有利である。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する。図1には、本実施形態の粉体回収装置付き成膜装置1(以下、単に「成膜装置1」と記す)の概略図を示す。この成膜装置1は、装置本体10(本発明の膜形成装置に該当する)と、この装置本体10に接続された粉体回収装置20とを備えている。
装置本体10は、材料粒子Mをキャリアガスに分散させてエアロゾルZを形成するエアロゾル発生器11、およびエアロゾルZを噴射ノズル17から噴出させて基板Bに付着させるための成膜チャンバ15(本発明の成膜室に該当する)を備えている。
エアロゾル発生器11は、内部に材料粒子Mを収容可能なエアロゾル室12と、このエアロゾル室12に取り付けられてエアロゾル室12を振動する加振装置13とを備えている。エアロゾル室12には、キャリアガスを導入するためのガスボンベGが導入管14を介して接続されている。導入管14の先端はエアロゾル室12内部において底面付近に位置し、材料粒子M中に埋没するようにされている。キャリアガスとしては、例えばヘリウム、アルゴン、窒素等の不活性ガスや空気、酸素等を使用することができる。
成膜チャンバ15は矩形箱状に形成され、その内部には、膜を形成する基板Bを取り付けるためのステージ16と、このステージ16の下方に設けられた噴射ノズル17とが設置されている。噴射ノズル17はエアロゾル供給管18を介してエアロゾル室12に接続されている。エアロゾル室12内のエアロゾルZはエアロゾル供給管18を通って噴射ノズル17に供給され、ステージ16にセットされた基板Bに向かって噴射される。また、この成膜チャンバ15には後述の粉体回収装置20を介して真空ポンプP(本発明の排気手段に該当する)が接続されており、その内部を減圧できるようにされている。
また、成膜チャンバ15の底部にはチャンバ側ホッパ19が設けられており、成膜チャンバ15内に飛散した材料粒子Mをここから外部に排出できるようになっている。このチャンバ側ホッパ19は、詳細には図示しないが、上下2段のバルブを備えたロックホッパ機構を有するものであり、この上下のバルブを交互に開くことにより、成膜チャンバ15内を減圧に保ちながら材料粒子Mの排出を行うことができるようになっている。すなわち、成膜は成膜チャンバ15内を減圧した状態で行うものである(詳細は後述する)が、このロックホッパ機構によれば、成膜装置1の運転を停止させることなく、材料粒子Mを外部に排出することができる。
この成膜チャンバ15の側壁部には、粉体回収装置20が接続されている。この粉体回収装置20は、基板Bに噴き付けた後のエアロゾルが流される凝集槽21と、この凝集槽21内にコア材を供給するガス供給管22(本発明のガス供給部に該当する)と、凝集槽21に接続されて材料粒子Mを捕集する捕集部25とを備えている。
凝集槽21は、両端が開放された大径の筒状に形成されており、その一方の端部が成膜チャンバ15の側壁部に接続されることで、その軸方向が水平方向となる姿勢で成膜チャンバ15に取り付けられている。成膜チャンバ15の側壁部においてこの凝集槽21との接続位置には、凝集槽21の開口部とほぼ同じ大きさの排出口15Aが設けられており、成膜チャンバ15内で基板Bに吹き付けられた後のエアロゾルZが、この排出口15Aを通って凝集槽21内に進入してくるようになっている(図2を併せて参照)。
この凝集槽21の天井面には、ガス供給管22が設けられている。このガス供給管22は、成膜チャンバ15側の端部よりも凝集槽21の延在方向(凝集槽21内でのエアロゾルZの流路方向)のやや下流位置に、その軸方向がエアロゾルZの流路方向に対してほぼ垂直方向を向くように接続されている。このガス供給管22の先端は、図示しないバルブを介してコア材Cを貯留する貯留タンク(図示せず)に接続されている。
凝集槽21において下流側(成膜チャンバ15側と逆側)の端部には、搬送管23(本発明の搬送路)が接続されている。この搬送管23の先端は二股に分岐されており、各分岐管23A、23Bはそれぞれ捕集部25A、25Bに接続されている。各分岐管23A、23Bには流路切り替えバルブ24A、24B(本発明の弁に該当する)が設けられており、2系統の捕集部25A、25Bの間で流路を切り替えられるようになっている。
捕集部25A、25Bは材料粒子Mおよびコア材Cをキャリアガスから捕集するものであり、前段(上流側)に接続された周知の構成のサイクロン26A、26Bと、その後段に接続された周知の構成の電気集塵機27A、27Bとを備えている。電気集塵機27A、27Bの下流側にはそれぞれ排気管28A、28Bが接続されている。この排気管28A、28Bはその先端で合流し、真空ポンプP(本発明の排気手段)に接続されている。そして、この真空ポンプPによって、成膜装置1の内部が減圧されるとともに、材料粒子Mと分離されたキャリアガスが外部に排気される。
次に、この成膜装置1を用いて成膜を行うとともに、粉体回収装置20によって使用後のエアロゾルZから材料粒子Mを回収する方法について説明する。
まず、基板Bを成膜装置1のステージ16にセットする。そして、粉体回収装置20の貯留タンク内にコア材Cを貯留する。コア材Cとしては、例えばアルコールを使用することができる。この状態で、真空ポンプPを作動させて成膜チャンバ15および粉体回収装置20の内部を減圧する。そして、2つの流路切り替えバルブ24A、24Bの一方を開き、他方と閉じて、2系統の捕集部25のうち一方を選択する。なお、2系統の捕集部25A、25Bは同一の構成であるため、以下、一方の捕集部25Aを選択した場合を例にとり説明する。
続いて、エアロゾル室12の内部に、材料粒子Mとして例えば圧電セラミックス材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)の粒子を投入する。そして、ガスボンベGからキャリアガスを導入して、そのガス圧で材料粒子Mを舞い上がらせる。それととともに、加振装置13によってエアロゾル室12を振動することで、材料粒子Mとキャリアガスとを混合してエアロゾルZを発生させる。そして、エアロゾル室12と成膜チャンバ15との間の差圧により、エアロゾル室12内のエアロゾルZを高速に加速しつつ噴射ノズル17から噴出させる(図2参照)。噴出したエアロゾルZに含まれる材料粒子Mは基板Bに衝突して堆積し、この基板B上に膜を形成する。基板Bに衝突した後のエアロゾルZは、図2中に矢印で示すように、成膜チャンバ15側面の排出口15Aを通って凝集槽21内へ流入する。
エアロゾルZが凝集槽21へ流入してきたら、ガス供給管22のバルブを開いて貯留タンクからコア材Cを噴出させる。このとき、凝集槽21内は減圧状態であるので、コア材Cであるアルコールは蒸気となってエアロゾルZに吹き付けられる(図3参照)。このとき、エアロゾルZに含まれる材料粒子Mは、基板Bへの衝突により粉砕され、活性な新生面が露出した状態であるため、このコア材Cを核として凝集し、大きな塊を形成する(図4を併せて参照)。塊となった材料粒子Mは、真空ポンプPの吸引力によって搬送管23へと進み、分岐管23Aを通過して捕集部25Aに進入する。
捕集部25Aに進入した材料粒子Mは、まず、前段のサイクロン26Aによって処理され、凝集した材料粒子Mのうち比較的粒の大きなものが回収される(図5)。処理済のエアロゾルZは続いて後段に設置された電気集塵機27Aに送られ、ここでは、比較的粒の小さなものまでも回収することができる。ここで、成膜に使用された材料粒子Mは、基板Bとの衝突によって粉砕されて微粒化しているため、そのままではキャリアガスから分離しにくい。加えて、粉砕によって活性な新生面が露出した状態となっているので、サイクロン26Aの内壁面や電気集塵機27Aの電極に接すると、強く固着し、後の洗浄に非常に手間がかかる。しかし、本実施形態では、コア材Cを核として材料粒子Mを凝集させ、比較的大きな二次粒子を形成させているので、高い回収率をもって粒子を捕集することができる。また、凝集によって活性な新生面が失われているから、材料粒子Mがサイクロン26Aの内壁面や電気集塵機27Aの電極等に強く固着することを回避し、洗浄の手間を軽減することができる。加えて、電気集塵機27Aは電気的な引力をもって粉体を回収するものであるが、成膜に用いられるセラミックス材料はもともと極性を帯びにくいものであるために、効率の良い捕集が難しい。しかし、本実施形態ではコア材Cとして極性を有するアルコールを使用しているため、このコア材Cを核として凝集した材料粒子Mに容易に極性を付与することができ、電気集塵機27Aによる回収効率を高めることができる。
材料粒子Mを分離・除去した後のキャリアガスは、排気管28Aを通って外部へ排出される。また、サイクロン26Aによって回収された材料粒子Mは、このサイクロン26Aの下部に設けられた回収ホッパ29Aから外部へ排出される(図6)。この回収ホッパ29Aは、チャンバ側ホッパ19と同様、上下2段のバルブを備えたロックホッパ機構を有するものであり、この上下のバルブを交互に開くことにより、粉体回収装置20の内部を減圧に保ちながら材料粒子Mの排出を行うことができるようになっている。
なお、長時間運転を継続すると、サイクロン26Aおよび電気集塵機27Aの内部に多量の材料粒子Mが蓄積されるため、定期的に捕集部25Aのメンテナンスを行わなければならない。この場合には、流路切り替えバルブ24A、24Bを切り替えて、もう一方の捕集部25BにエアロゾルZを導き、粉体回収を行う。そして、その間に、今まで使用していた捕集部25Aのメンテナンスを行う。このように、2系統の捕集部25A、25Bのうち一方において内部の洗浄を行う際にも、もう一方によって材料粒子Mを捕集することができる。このようにして、2系統の捕集部25A、25Bを交互に使用することにより、成膜装置1全体の運転を止めることなく捕集部25Aのメンテナンスを行うことができる。
以上のように本実施形態によれば、成膜装置1の装置本体10には粉体回収装置20が接続されている。そして、この粉体回収装置20に備えられた凝集槽21において、エアロゾルZにコア材Cを吹き付ける。すると、コア材Cと材料粒子Mの新生面との作用により、材料粒子Mがコア材Cを核として凝集し、二次粒子を形成する。この二次粒子は径が大きく、かつ、活性な新生面が失われているため、粉体回収に通常に用いられるサイクロン26や電気集塵機27によって容易に捕集することができる。また、コア材Cとしてが水酸基を含むアルコールを用いているから、水酸基に起因するコア材Cの極性によって、凝集した二次粒子が電気的極性を帯びる。したがって、電気集塵機27による捕集方法を適用することによって容易に捕集することができる。これにより、材料粒子Mの回収率を高めることができる。
さらに、凝集槽21には、2系統の捕集部25A、25Bが並列して接続されている。したがって、例えば一方の捕集部25Aにおいて捕集された材料粒子Mの回収や内部の洗浄を行う際にも、もう一方の捕集部25Bによって材料粒子Mを捕集することができる。したがって、成膜装置1全体の運転を止めることなく捕集部25のメンテナンスを行うことができる。加えて、2系統の捕集部25A、25Bが1台の真空ポンプPを兼用する構成となっているため、コスト面で有利である。
<他の実施形態>
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
(1)上記実施形態によれば、捕集部25は2系統設けられているが、本発明によれば捕集部の設置数は本実施形態の限りではなく、例えば1系統であってもよく、3系統以上出あっても良い。
(2)上記実施形態によれば、捕集部25はサイクロン26と電気集塵機27との組み合わせとなっているが、捕集部の構成は本実施形態の限りではなく、例えば前段にサイクロン、後段にバグフィルタを組み合わせてもよい。また、例えば捕集部の容量が小さくてもよい場合には、前段にバグフィルタ、後段に電気集塵機を配しても良い。また、捕集部は必ずしも2種の装置の組み合わせでなくでもよく、ただ1種の装置を配してもよく、3種以上の装置を組み合わせて配しても良い。
(3)上記実施形態では、コア材であるアルコールをガス化してエアロゾルZに吹き付けたが、例えばコア材をキャリアガスとともにエアロゾルZに吹き付けても良い。
本実施形態の成膜装置を側方から見た概略図 エアロゾルが凝集槽に流れ込む様子を示す概略図 エアロゾルにコア材を吹き付ける様子を示す概略図 材料粒子がコア材を核として凝集する様子を示す拡大図 材料粒子が捕集部で回収される様子を示す概略図 材料粒子がサイクロンから排出される様子を示す概略図
符号の説明
1…成膜装置
10…装置本体(膜形成装置)
15…成膜チャンバ(成膜室)
17…噴射ノズル
20…粉体回収装置
21…凝集槽
22…ガス供給管(ガス供給部)
23…搬送管(搬送路)
24…流路切り替えバルブ(弁)
25…捕集部
B…基板
C…コア材
M…材料粒子
P…真空ポンプ(排気手段)
Z…エアロゾル

Claims (7)

  1. 材料粒子を気体中に分散させたエアロゾルを基板に噴き付けて前記粒子を付着させることにより膜を形成するときに、前記基板に噴き付けた後の前記エアロゾルから前記材料粒子を回収する方法であって、
    前記基板に噴き付けた後の前記エアロゾルにアルコールを含むガスを噴き付けてこのアルコールの周囲に前記材料粒子を凝集させる凝集工程と、
    凝集した前記材料粒子を捕集する捕集工程と、
    を含む粉体回収方法。
  2. 前記捕集工程が電気集塵装置によるものである請求項1に記載の粉体回収方法。
  3. 材料粒子を気体中に分散させたエアロゾルを基板に噴き付けて前記粒子を付着させることにより膜を形成するための膜形成装置に接続されるとともに、前記エアロゾルから前記材料粒子を回収するための粉体回収装置であって、
    前記膜形成装置に接続されるとともに前記基板に噴き付けた後の前記エアロゾルが流される凝集槽と、
    この凝集槽内にアルコールを含むガスを供給しこのアルコールの周囲に前記材料粒子を凝集させるガス供給部と、
    前記凝集槽に接続されて、凝集した前記材料粒子を捕集する捕集部と、
    前記捕集部に接続されて、凝集した前記材料粒子と分離された前記気体を外部へ排気する排気手段と、
    を備える粉体回収装置。
  4. 前記凝集槽には、複数の前記捕集部が並列して接続されている請求項3に記載の粉体回収装置。
  5. 前記凝集槽と前記複数の捕集部のそれぞれとを接続する複数の搬送路が設けられ、
    前記複数の搬送路のそれぞれにはその搬送路中の流れを中断する弁が設けられている請求項4に記載の粉体回収装置。
  6. 前記複数の捕集部が、いずれも一の前記排気手段に接続される請求項5に記載の粉体回収装置。
  7. 内部に基板が設置されるとともに材料粒子を気体中に分散させたエアロゾルを前記基板に向けて噴射する噴射ノズルを備えた成膜室と、
    前記成膜室に接続されるとともに前記基板に噴き付けた後の前記エアロゾルが流される凝集槽と、
    この凝集槽内にアルコールを含むガスを供給しこのアルコールの周囲に前記材料粒子を凝集させるガス供給部と、
    前記凝集槽に接続されて、凝集した前記材料粒子を捕集する捕集部と、
    前記捕集部に接続されて、凝集した前記材料粒子と分離された前記気体を外部へ排気する排気手段と、
    を備えた粉体回収装置付き成膜装置。
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