JP4802259B2 - テスト装置、テスト方法および補正電圧算出装置 - Google Patents

テスト装置、テスト方法および補正電圧算出装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置のテスト装置、テスト方法および補正電圧算出装置に関する。
LSI(Large Scale Integration)などの半導体装置の良品/不良品を判定するテストは、DS(ダイソータ)時やFT(ファイナルテスト)時に行われる。DSの際には、ウエハ上に形成された半導体装置のPADにプローブカードの針状端子を接続させ、針状端子を介して半導体装置に電圧が印加される。また、FTの際には、パッケージ封止された半導体装置をソケットに装着し、このソケットを介して半導体装置に電圧が印加される。
このような半導体装置のテストは、半導体装置の端子とテスタが備える測定治具(測定用端子)との間に接触抵抗が存在すると正確な測定を行えない。例えば、測定治具と半導体装置とを電気的に接続した際の接触抵抗が数百mΩ/pinに及ぶ場合がある。このような場合、接触抵抗が原因で半導体装置内に供給される電源電圧が小さくなり、この結果、実際に半導体装置の回路内に印加される電源電圧が所望値より小さくなる。このため、半導体装置の正しい測定を行えない場合がある。例えば、最低動作電圧Vminを用いた測定の際に、数十mVの変動が発生すると、半導体装置を正確にテストすることができない。このような電圧の変動は、測定治具の経時変化や、測定治具と半導体装置(端子)との接触の状況(押し圧、接触面積、接触面の凹凸等)に影響される。
このため、従来、例えば測定治具をクリーニング等することによって接触抵抗を低減させていたが、この方法では、クリーニングや、その後のテスタの動作テスト等に長時間を有していた。また、半導体装置を多ピン化する方法がある。この方法では、半導体装置のPAD数が増えるので、半導体装置に無駄な構成が増えるとともに、測定用端子の数も余計に必要になる。また、内部電圧をモニタし、電源電圧とGND電圧を調整する方法がある。この方法では、電源電圧を調整することによってGND側の内部電圧がずれを生じるので、電圧調整と内部電圧モニタの確認の繰り返しが発生して電圧調整が煩雑となる。また、内部電圧をモニタし、テスタへフィードバックして内部電圧が一定となるように調整すると、半導体装置の回路内で発振してテスタや半導体装置(デバイス)を破壊してしまう。
また、接触抵抗を低減させる方法として、特許文献1に記載の検査方法は、プロセス変動による変化量が、検査時における測定用端子と半導体装置の端子との接触抵抗の変化量よりも十分に小さくなるよう、寄生ダイオードの順方向抵抗値を設計している。しかしながら、このような設計は手間がかかり困難であるという点で問題があった。
特開2003−172763号公報
本発明は、接触抵抗に応じた回路テストを容易に行うことができるテスト装置およびテスト方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、接触抵抗に応じた電源電圧の補正値を容易に算出することができる補正電圧算出装置を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、半導体装置に第1の電源電圧を印加した場合の電源電流および内部電圧を用いて前記半導体装置と測定治具との間の接触抵抗を前記半導体装置毎に算出する接触抵抗算出部と、前記半導体装置に第2の電源電圧を印加した場合の電源電流と内部電圧とを用いて前記半導体装置の静止時電源電流特性式を前記半導体装置毎に算出する特性式算出部と、前記半導体装置に複数種類の電源電圧を印加した場合の動作時電源電流と前記複数種類の各電源電圧との対応関係である動作時電源電流情報、前記接触抵抗および前記静止時電源電流特性式を用いて、前記半導体装置の回路テスト用に設定されている電源電圧を補正する電圧補正値を前記半導体装置毎に算出する電圧補正値算出部と、前記電圧補正値および前記半導体装置の回路テスト用に設定されている電源電圧を用いて、前記半導体装置の回路テストで用いるテスト用電源電圧を前記半導体装置毎に算出する測定電圧算出部と、算出された前記テスト用電源電圧を用いて前記半導体装置の回路テストを行うテスト部と、を備えることを特徴とするテスト装置が提供される。
また、本願発明の一態様によれば、半導体装置に第1の電源電圧を印加した場合の電源電流および内部電圧を用いて前記半導体装置と測定治具との間の接触抵抗を前記半導体装置毎に算出する接触抵抗算出ステップと、前記半導体装置に第2の電源電圧を印加した場合の電源電流と内部電圧とを用いて前記半導体装置の静止時電源電流特性式を前記半導体装置毎に算出する特性式算出ステップと、前記半導体装置に複数種類の電源電圧を印加した場合の動作時電源電流と前記複数種類の各電源電圧との対応関係である動作時電源電流情報、前記接触抵抗および前記静止時電源電流特性式を用いて、前記半導体装置の回路テスト用に設定されている電源電圧を補正する電圧補正値を前記半導体装置毎に算出する電圧補正値算出ステップと、前記電圧補正値および前記半導体装置の回路テスト用に設定されている電源電圧を用いて、前記半導体装置の回路テストで用いるテスト用電源電圧を前記半導体装置毎に算出する測定電圧算出ステップと、算出された前記テスト用電源電圧を用いて前記半導体装置の回路テストを行うテストステップと、を含むことを特徴とするテスト方法が提供される。
また、本願発明の一態様によれば、半導体装置に第1の電源電圧を印加した場合の電源電流および内部電圧を用いて前記半導体装置と測定治具との間の接触抵抗を前記半導体装置毎に算出する接触抵抗算出部と、前記半導体装置に第2の電源電圧を印加した場合の電源電流と内部電圧とを用いて前記半導体装置の静止時電源電流特性式を前記半導体装置毎に算出する特性式算出部と、前記半導体装置に複数種類の電源電圧を印加した場合の動作時電源電流と前記複数種類の各電源電圧との対応関係である動作時電源電流情報、前記接触抵抗および前記静止時電源電流特性式を用いて、前記半導体装置の回路テスト用に設定されている電源電圧を補正する電圧補正値を前記半導体装置毎に算出する電圧補正値算出部と、前記電圧補正値および前記半導体装置の回路テスト用に設定されている電源電圧を用いて、前記半導体装置の回路テストで用いるテスト用電源電圧を前記半導体装置毎に算出する測定電圧算出部と、を備えることを特徴とする補正電圧算出装置が提供される。
本発明によれば、接触抵抗に応じた回路テストを容易に行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、接触抵抗に応じた電源電圧の補正値を容易に算出することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態に係るテスト装置の構成を示すブロック図である。 図2は、LSIと測定治具との間に発生する接触抵抗を説明するための図である。 図3は、LSIに実行されるテストの種類を説明するための図である。 図4は、LSIのテスト処理手順を示すフローチャートである。 図5は、Iddd情報テーブルの構成の一例を示す図である。 図6は、接触抵抗の算出方法を説明するための図である。 図7は、Idds回帰式の算出方法を説明するための図である。 図8は、測定電圧の算出方法を説明するための図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係るテスト装置、テスト方法および補正電圧算出装置を詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
本実施の形態では、半導体装置(LSIなど)をテストするテスト装置(後述のテスト装置1)の構成を説明した後、テスト装置1によるLSIのテスト処理手順について説明する。
(テスト装置1の構成)
図1は、実施の形態に係るテスト装置の構成を示すブロック図である。テスト装置1は、LSIなどの半導体装置の良品/不良品を判定する装置であり、テスト部20と、アラート出力部25と、本実施の形態の特徴の1つである補正電圧算出装置10とを有している。
本実施の形態のテスト装置1は、以下に示す(1)〜(3)の処理によって、LSI(後述のLSI30)を測定する際の電源電圧を補償する。
(1)電源電圧を変化させながら消費電流を測定し、電源側とGND側の接触抵抗を求める。
(2)消費電流のテストパターン依存性を示すテーブルを用意する。
(3)接触抵抗とテストパターンに応じた電圧補正値(電源電圧補正値)を算出し、テスト時に用いる測定電圧を算出する。
本実施の形態の電圧補正値は、LSI30を測定する際に用いる電源電圧を補正するための補正値であり、接触抵抗に応じて、テストの種類(後述のDS1やFT1など)毎、テストパターン(後述のテストA,Bなど)毎、LSI(チップ)30毎に算出される。
テスト部20は、測定治具21を備えており、測定対象となるLSI30と測定治具21とを電気的に接続してLSI30のテストを行う。測定治具21は、例えばプローブカードやソケットなどである。ウエハ上のLSI30をテストする際には、プローブカードを備えたテスト装置1によってLSI30をテストし、パッケージ封止されたLSI30をテストする際には、ソケットを備えたテスト装置1によってLSI30をテストする。テスト装置1は、プローブカードを備えたテスト装置1とソケットを備えたテスト装置1のように、それぞれ別構成の装置としてもよいし、プローブカードとソケットの両方を備えた構成としてもよい。
本実施の形態のテスト部20は、補正電圧算出装置10からの指示に基づいて、接触抵抗(後述の接触抵抗Rv,Rg)を算出する際に用いる電源電流(後述の電源電流I1〜I4)や内部電圧(後述の内部電圧Vv1,Vv2,Vg1,Vg2)を測定する。テスト部20は、例えば接触抵抗算出用の電源電圧(VDD)(第1の電源電圧)として、2条件の電圧(後述の電源電圧V1,V2)をLSI30に印加して、接触抵抗算出用の電源電流と接触抵抗算出用の内部電圧を測定する。
また、本実施の形態のテスト部20は、補正電圧算出装置10からの指示に基づいて、電圧補正値を算出する際に用いる電源電流(後述の電源電流Imin,Ityp,Imax)や内部電圧(後述の内部電圧Vmin,Vtyp,Vmax)を測定する。テスト部20は、例えば補正値算出用の電源電圧(第2の電源電圧)として、3種類の電圧をLSI30に印加して、補正値算出用の電源電流と補正値算出用の内部電圧を測定する。
本実施の形態のテスト部20は、テストの種類毎、LSI30毎に接触抵抗算出用の電源電流、接触抵抗算出用の内部電圧、補正値算出用の電源電流、補正値算出用の内部電圧を測定する。テスト部20は、測定結果を補正電圧算出装置10に送る。
アラート出力部25は、テスト部20および補正電圧算出装置10に接続されており、補正電圧算出装置10からのアラート出力指示に従ってアラートの出力を行う。アラート出力部25は、アラートの出力として例えば音声、文字、画像などの出力やランプの点灯などを行う。なお、アラート出力部25は適宜設ければよい。
補正電圧算出装置10は、LSI30と測定治具21の接触抵抗Rv,Rgに応じたテスト用の測定電圧を算出する装置であり、テスト部20に接続されている。補正電圧算出装置10は、入力部11、接触抵抗算出部12、回帰式算出部13、電圧補正値算出部14、測定電圧算出部15、Iddd情報記憶部16、データ蓄積部17、制御部19を備えている。
入力部11は、接触抵抗Rv,Rgの算出条件、電圧補正値の算出条件を入力する。接触抵抗Rv,Rgの算出条件は、接触抵抗Rv,Rgの算出に用いる電源電流と内部電圧を測定する際にLSI30に印加する電源電圧の値(接触抵抗算出用の電源電圧)などである。電圧補正値の算出条件は、電圧補正値の算出に用いる電源電流と内部電圧を測定する際にLSI30に印加する電源電圧の値(補正値算出用の電源電圧)などである。また、入力部11へは、テスト部20からの測定結果が入力される。
入力部11は、接触抵抗測定用の電源電圧や補正値算出用の電源電圧をテスト部20へ送る。また、入力部11は、テスト部20からの測定結果のうち、接触抵抗測定用の電源電圧を印加して得られた電源電流と内部電圧を接触抵抗算出部12に送る。また、入力部11は、テスト部20からの測定結果のうち、補正値算出用の電源電圧を印加して得られた電源電流と内部電圧を電圧補正値算出部14に送る。なお、接触抵抗測定用の電源電圧や補正値算出用の電源電圧は、入力部11からテスト部20へ送る場合に限らず、テスト部20に直接入力してもよい。
接触抵抗算出部12は、接触抵抗測定用の電源電圧を印加して得られた電源電流と内部電圧とを用いて接触抵抗Rv,Rgを算出する。接触抵抗算出部12は、テストの種類毎、LSI30毎に接触抵抗Rv,Rgを算出する。接触抵抗算出部12は、算出した接触抵抗Rv,Rgをデータ蓄積部17に格納しておく。
Iddd情報記憶部16は、電源電圧値と、この電源電圧値をLSI30に印加した場合のIddd(動作時電源電流)と、の対応関係(後述のIddd情報テーブル50)を記憶しておくメモリなどである。Iddd情報テーブル(動作時電源電流情報)50では、種々の電源電圧値と、各電源電圧値を印加した場合の各Idddとを対応付けした情報がテストパターン毎に設定されている。Idddは、例えばfを周波数、Cを容量、Vを電圧とした場合に、Iddd=fCV2によって表される。したがって、Idddは、電源電圧が決まればプロセスばらつきによらず一定の値となる。
回帰式算出部(特性式算出部)13は、補正値算出用の電源電圧を印加して得られた電源電流と内部電圧とを用いて、電源電流と内部電圧との関係式であるIdds回帰式(Idds特性式)(静止時電源電流特性式)を算出する。回帰式算出部13は、テストの種類毎、LSI30毎にIdds回帰式(Idds=F(V))を算出する。Idds回帰式は、静止時電源電流と内部電圧との対応関係式であり、例えば電源電圧を印加して得られた電源電流と内部電圧を、1次近似、2次近似またはその他種々の近似を行うことによって得られる。回帰式算出部13は、算出したIdds回帰式をデータ蓄積部17に格納しておく。
電圧補正値算出部14は、データ蓄積部17内のIdds回帰式、データ蓄積部17内の接触抵抗Rv,Rg、Iddd情報記憶部16内のIddd情報テーブル50を用いて、電圧補正値(後述の電圧補正値ΔVv,ΔVg)を算出する。電圧補正値算出部14は、テストの種類毎、LSI30毎に電圧補正値を算出する。
測定電圧算出部15は、電圧補正値算出部14が算出した電圧補正値と、LSI30に印加したい所望の電圧値V(テスト用電源電圧)と、を用いてLSI30をテストする際にLSI30に印加する電圧(測定電圧Vset)を算出する。LSI30に印加したい所望の電圧値Vは、テストパターン毎に設定されるものである。したがって、測定電圧Vsetもテストパターン毎に算出される。測定電圧算出部15は、算出した測定電圧Vsetをテスト部20に送る。
データ蓄積部17は、接触抵抗算出部12が算出した接触抵抗Rv,Rgや電圧補正値算出部14が算出したIdds回帰式などを記憶するメモリなどである。制御部19は、入力部11、接触抵抗算出部12、回帰式算出部13、電圧補正値算出部14、測定電圧算出部15、Iddd情報記憶部16、データ蓄積部17を制御する。なお、制御部19は、本実施の形態のように独立して設けてもよいし、入力部11、接触抵抗算出部12、回帰式算出部13、電圧補正値算出部14、測定電圧算出部15、Iddd情報記憶部16、データ蓄積部17、テスト部20などの中に設けてもよい。
補正電圧算出装置10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含んで構成されている。補正電圧算出装置10では、CPUが、ユーザ入力によって、ROMに格納されている補正電圧算出(測定電圧算出)用の各種制御プログラムやアプリケーションプログラムなどを読み出してRAM内のプログラム格納領域に展開して各種処理を実行し、この処理に際して生じる各種データをRAM内に形成されるデータ格納領域に一時的に記憶して、補正電圧算出装置10の各処理部を制御する機能を有している。
(接触抵抗Rv,Rg)
ここでLSI30と測定治具21との間に発生する接触抵抗Rv,Rgについて説明する。図2は、LSIと測定治具との間に発生する接触抵抗を説明するための図である。接触抵抗Rv,Rgを測定する際には、LSI30がテスト部20の測定治具21に接続される。テスト部20は、測定治具21を介してLSI30に電源電圧(図2ではVDDと記載)を印加する。このとき、電源電圧側の測定治具21とLSI30との間に発生する接触抵抗が接触抵抗Rvであり、GND側の測定治具21とLSI30との間に発生する接触抵抗が接触抵抗Rgである。
(テストの種類)
つぎに、LSI30に実行されるテストの種類について説明する。図3は、LSIに実行されるテストの種類を説明するための図である。図3では、LSI30に実行されるテストの一例を示している。
ウエハ上へのLSI30の形成が完了すると、ウエハ上のLSI30に対して室温環境下(RT)でテスト(DS1)が実行される。具体的には、LSI30が測定治具21であるプローブカードに装着され、プローブカードの針状端子がLSI30のPADに接続させられる。そして、室温環境下で、プローブカードの針状端子を介してLSI30に種々の電圧が印加され、LSI30へのDS1(1回目のダイソーター)が実行される。DS1では、1〜複数のテストパターンがLSI30毎に実行される(s1)。
この後、ウエハ上のLSI30に対して高温環境下(HT)で次のテスト(DS2)が実行される。具体的には、DS1と同様に、LSI30が測定治具21であるプローブカードに装着され、プローブカードの針状端子をLSI30のPADに接続させられる。そして、高温環境下で、プローブカードの針状端子を介してLSI30に種々の電圧が印加され、LSI30のDS2(2回目のダイソーター)が実行される。DS2では、1〜複数のテストパターンがLSI30毎に実行される(s2)。
この後、ウエハから各LSI30が切り離され、各LSI30がパッケージ封止されることによってLSI30の組み立て処理が行われる(s3)。そして、パッケージ封止されたLSI30に対して室温環境下(RT)でテスト(FT1)を実行する。具体的には、パッケージ封止されたLSI30が測定治具21であるソケットに装着される。そして、室温環境下で、ソケットを介してLSI30に種々の電圧が印加され、LSI30へのFT1(1回目のファイナルテスト)が実行される。FT1では、1〜複数のテストパターンがLSI30毎に実行される(s4)。
この後、パッケージ封止されたLSI30にBI(バーンイン)が行われる。具体的には、パッケージ封止されたLSI30が、高温環境下に所定時間おかれる(s5)。この後、パッケージ封止されたLSI30に対して高温環境下(HT)でテスト(FT2)を実行する。具体的には、パッケージ封止されたLSI30が測定治具21であるソケットに装着される。そして、高温環境下で、ソケットを介してLSI30に種々の電圧が印加され、LSI30へのFT2(2回目のファイナルテスト)が実行される。FT2では、1〜複数のテストパターンがLSI30毎に実行される(s6)。
上述したDS1、DS2、FT1、FT2が、LSI30に実行するテストの一例である。なお、LSI30に実行するテストは、図3に示したテストの順番や種類に限らず、図3に示したテストとは異なる種類のテストを行ってもよいし、図3に示したテストとは異なる順番でテストを行ってもよい。
(テスト処理手順)
つぎに、テスト装置1によるLSI30のテスト処理手順について説明する。LSI30のテスト処理としては、まずDS1が行われる。このとき、テスト装置1は、1つ目のLSI30に針状端子を接続し、1つ目のLSI30に対して1つ目のテストパターンでテストを実行する。そして、テスト装置1は、1つ目のテストパターンでのテストが完了すると、次のテストパターンでのテストを実行する。テスト装置1は、n(nは自然数)番目のテストパターンでのテストを行った後、(n+1)番目のテストパターンでのテストを実行する処理を繰り返すことにより、1つ目のLSI30に対してDS1で行う全てのテストパターンを実行する。
テスト装置1は、1つ目のLSI30に対して全てのテストパターンを実行した後、1つ目のLSI30から針状端子を外し、2つ目のLSI30に針状端子を接続する。そして、2つ目のLSI30に対して1つ目のLSI30と同様に全てのテストパターンを実行する。テスト装置1は、m(mは自然数)番目のLSI30に対して全てのテストパターンでテストを実行した後、(m+1)番目のLSI30に対して全てのテストパターンでテストを実行する処理を繰り返すことにより、ウエハ上の全てのLSI30に対してDS1で行う全てのテストを実行する。
この後、テスト装置1は、DS1と同様の処理手順によってウエハ上の全てのLSI30に対してDS2で行う全てのテストを実行する。また、テスト装置1は、DS1と同様の処理手順によってパッケージ封止されたLSI30に対してFT1やFT2で行う全てのテストを実行する。
図4は、LSIのテスト処理手順を示すフローチャートである。図4では、1つのテスト(DS1、DS2、FT1、FT2の何れか)を行う際のテスト処理手順を示している。テスト装置1のIddd情報記憶部16へは、予めIddd情報テーブル50を格納しておく(ステップST10)。
ここで、Iddd情報テーブル50の構成について説明する。図5は、Iddd情報テーブルの構成の一例を示す図である。Iddd情報テーブル50は、電源電圧毎、テストパターン毎に電源電圧とIdddとが対応付けされている。Iddd情報テーブル50に登録されているテストパターンには、各テストの種類に独自のテストパターンや複数のテストの種類に共通のテストパターンなどがある。したがって、Iddd情報テーブル50には、例えばDS1にのみ用いられるテストパターンやDS1とFT1の両方に用いられるテストパターンなどがある。
図5では、Iddd情報テーブル50に登録されているテストパターンがテストパターンAとテストパターンBである場合を示している。図5に示したIddd情報テーブル50の場合、例えば、テストパターンAを行う際に電源電圧として0.90VをLSI30に印加するとIdddは10Aとなる。
Iddd情報記憶部16にIddd情報テーブル50を格納した後、テスト部20は、テストの種類毎、LSI30毎に接触抵抗算出用の電源電流、接触抵抗算出用の内部電圧、補正値算出用の電源電流、補正値算出用の内部電圧を測定する。内部電圧を測定する際には、内部回路をできる限り静かな安定した状態にして内部電圧を測定できるよう、例えばIDDS測定などが望ましい。ここで、IDDS測定とは、LSI30が待機状態(静止状態)の時の内部電圧測定(静止時電源電流測定)のことをいう。テスト部20は、接触抵抗算出用の電源電流、接触抵抗算出用の内部電圧を接触抵抗算出部12に送り、補正値算出用の電源電流、補正値算出用の内部電圧を回帰式算出部13に送る。
接触抵抗算出部12は、接触抵抗測定用の電源電圧を印加して得られた電源電流と内部電圧とを用いて接触抵抗Rv,Rgを算出する。ここで接触抵抗Rv,Rgの算出方法について説明する。
図6は、接触抵抗の算出方法を説明するための図である。図6の(a)に示すように、テスト部20は、電源側の接触抵抗Rvを算出するため、電源側からLSI30に電源電圧V1と電源電圧V2を印加する。これにより、テスト部20は、測定結果として内部電圧Vv1,Vv2と電源電流I1,I2とを得る。
接触抵抗算出部12は、内部電圧Vv1,Vv2を用いて、接触抵抗Rvに起因する降下電圧ΔVv1,ΔVv2を算出する。具体的には、接触抵抗算出部12は、式(1)、式(2)によって降下電圧ΔVv1,ΔVv2を算出し、式(3)によって接触抵抗Rvを算出する。
ΔVv1=V1−Vv1・・・(1)
ΔVv2=V2−Vv2・・・(2)
Rv=(ΔVv1−ΔVv2)/(I1−I2)・・・(3)
また、図6の(b)に示すように、テスト部20は、GND側の接触抵抗Rgを算出するため、GND側からLSI30に電源電圧V1と電源電圧V2を印加する。これにより、テスト部20は、測定結果として内部電圧Vg1,Vg2と電源電流I3,I4とを得る。
接触抵抗算出部12は、内部電圧Vg1,Vg2、GND電圧Vgndを用いて、接触抵抗Rgに起因する降下電圧ΔVg1,ΔVg2を算出する。具体的には、接触抵抗算出部12は、式(4)、式(5)を用いて降下電圧ΔVg1,ΔVg2を算出し、式(6)を用いて接触抵抗Rgを算出する(ステップST20)。
ΔVg1=Vg1−Vgnd・・(4)
ΔVg2=Vg2−Vgnd・・・(5)
Rg=(ΔVg1−ΔVg2)/(I3−I4)・・・(6)
降下電圧ΔVv1,ΔVv2,ΔVg1,ΔVg2は、LSI30と測定治具21との接続状態によって変わるものである。したがって、接触抵抗算出部12は、テストを行うLSI30毎に降下電圧ΔVv1,ΔVv2,ΔVg1,ΔVg2を算出する。ここでの接触抵抗算出部12は、テストを行う1つ目のLSI30に対応する降下電圧ΔVv1,ΔVv2,ΔVg1,ΔVg2を算出する。
制御部19は、算出した接触抵抗Rv,Rgがスペック内であるか否かを判定する(ステップST30)。算出した接触抵抗Rv,Rgがスペック外である場合(ステップST30、No)、テスト装置1はアラートを出力し(ステップS35)、テスト処理を終了する。テスト装置1はアラートを出力する際、制御部19がアラート出力部25にアラート出力指示を行う。アラート出力部25は、アラート出力指示に従ってアラートの出力を行う。
算出した接触抵抗Rv,Rgがスペック内である場合(ステップST30、Yes)、接触抵抗算出部12は、算出した接触抵抗Rv,Rgをデータ蓄積部17に格納する。そして、回帰式算出部13は、補正値算出用の電源電圧を印加して得られた電源電流と内部電圧とを用いて、Idds回帰式を算出する。ここでIdds回帰式の算出方法について説明する。
図7は、Idds回帰式の算出方法を説明するための図である。図7に示すように、テスト部20は、Idds回帰式を算出するため、電源電圧として3種類の電源電圧をLSI30に印加し、電源電流Imin,Ityp,Imaxと内部電圧Vmin,Vtyp,Vmaxを測定する。テスト部20がLSI30に印加する3種類の電圧は、例えば接触抵抗算出用の電源電圧(2種類)と、この電源電圧とは異なるもう1種類の電源電圧と、の合計3種類である。
回帰式算出部13は、電源電流Iminと内部電圧Vmin、電源電流Itypと内部電圧Vtyp、電源電流Imaxと内部電圧Vmaxを用いて、Idds回帰式を算出する。ここでの内部電圧Vmin,内部電圧Vtyp,内部電圧Vmaxは、Vv−Vgによって算出された値である。回帰式算出部13は、テスト部20が測定した電源電流Imin,Ityp,Imaxと内部電圧Vmin,Vtyp,Vmaxに所定の近似を行うことによってIdds回帰式であるIdds=F(v)を算出する(ステップST40)。回帰式算出部13は、算出したIdds回帰式をデータ蓄積部17に格納しておく。
つぎに、電圧補正値算出部14は、データ蓄積部17内のIdds回帰式、データ蓄積部17内の接触抵抗Rv,Rg、Iddd情報記憶部16内のIddd情報テーブル50を用いて、電圧補正値ΔVv,ΔVgを算出する。このとき、電圧補正値算出部14は、Iddd情報テーブル50から各テストパターンに応じたIdddを抽出し、抽出したIdddを用いて電圧補正値ΔVv,ΔVgを算出する。具体的には、電圧補正値算出部14は、電圧補正値ΔVvを式(7)を用いて算出し、電圧補正値ΔVgを式(8)を用いて算出する(ステップST50)。
ΔVv=Rv×(Idds+Iddd)・・・(7)
ΔVg=Rg×(Idds+Iddd)・・・(8)
電圧補正値ΔVv,ΔVgは、Idddを含んでおり、電圧補正値ΔVv,ΔVgはテストパターン毎に算出される。さらに、測定電圧算出部15は、電圧補正値算出部14が算出した電圧補正値ΔVv,ΔVgと、LSI30に印加したい所望の電圧値Vと、を用いてLSI30をテストする際にLSI30に印加する電圧(測定電圧Vset)を算出する。具体的には、測定電圧算出部15は、測定電圧Vsetを式(9)によって算出する(ステップST60)。
Vset=V+ΔVv+ΔVg・・・(9)
この式(7)〜式(9)により、測定電圧Vsetは式(10)、式(11)のように表すことができる。
Vset=V+(Rv×(Idds+Iddd))+(Rg×(Idds+Iddd))・・・(10)
Vset=V+(Rv×(F(v)+Iddd))+(Rg×(F(v)+Iddd))・・・(11)
測定電圧Vsetは、Idddを含んでおり、測定電圧Vsetはテストパターン毎に算出される。ここでの測定電圧算出部15は、最初に行うテストパターンに対応する測定電圧Vsetを算出する。
図8は、測定電圧の算出方法を説明するための図である。Iddd情報テーブル50は、予めIddd情報記憶部16に格納しておく。テスト装置1がLSI30のテストを開始すると、接触抵抗算出部12が算出した電源側の接触抵抗RvとGND側の接触抵抗Rgがデータ蓄積部17に格納される。データ蓄積部17へは、テストの種類毎に各LSI30に対応する接触抵抗Rv,Rgが格納される。
また、回帰式算出部13が算出したIdds回帰式がデータ蓄積部17に格納される。DS1を行う際にはDS1時に用いるIdds回帰式がデータ蓄積部17に格納され、DS2を行う際にはDS2時に用いるIdds回帰式がデータ蓄積部17に格納される。さらに、FT1を行う際にはFT1時に用いるIdds回帰式がデータ蓄積部17に格納され、FT2を行う際にはFT2時に用いるIdds回帰式がデータ蓄積部17に格納される。
そして、電圧補正値算出部14は、電圧補正値ΔVv,ΔVgの算出式である式(7)と式(8)、データ蓄積部17内のIdds回帰式と接触抵抗Rv,Rg、Iddd情報記憶部16内のIddd情報テーブル50を用いて、電圧補正値ΔVv,ΔVgを算出する。測定電圧算出部15は、電圧補正値算出部14が算出した電圧補正値ΔVv,ΔVgを用いて、LSI30をテストする際にLSI30に印加する測定電圧Vsetを算出する。
この後、測定電圧算出部15は、算出した測定電圧Vsetをテスト部20に送る。そして、テスト部20は、測定電圧Vsetを用いて1チップ目のLSI30に最初のテストパターンでテストを実行する(ステップST70)。このとき、テスト部20は、最初のテストパターンに対応する測定電圧Vsetを用いて1チップ目のLSI30をテストする。このテストが完了すると、補正電圧算出装置10の制御部19は、1チップ目のLSI30に全テストパターンを実行したか否かを確認する(ステップST80)。1チップ目のLSI30に全テストパターンを実行していなければ(ステップST80、No)、次のテストパターンへ移行する(ステップST90)。
具体的には、測定電圧算出部15が、次のテストパターンに対応する電圧補正値ΔVv,ΔVgと、次のテストパターン(2つ目のテストパターン)を実行する際にLSI30に印加したい所望の電圧値Vと、を用いて測定電圧Vsetを算出する。このとき、測定電圧算出部15は、測定電圧Vsetを式(9)によって算出する(ステップST60)。ここでの測定電圧算出部15は、2つ目に行うテストパターンに対応する測定電圧Vsetを算出する。
そして、測定電圧算出部15は、算出した測定電圧Vsetをテスト部20に送る。そして、テスト部20は、測定電圧Vsetを用いて1チップ目のLSI30に2つ目のテストパターンでテストを実行する(ステップST70)。このとき、テスト部20は、2つ目のテストパターンに対応する測定電圧Vsetを用いて1チップ目のLSI30をテストする。このテストが完了すると、補正電圧算出装置10の制御部19は、1チップ目のLSI30に全テストパターンを実行したか否かを確認する(ステップST80)。
以下、1チップ目のLSI30に全テストパターンを実行するまで、ステップST90、ステップST60〜ST80の処理が繰り返される。そして、1チップ目のLSI30に全テストパターンを実行すると(ステップST80、Yes)、制御部19は、全LSI30のテストを実行したか否かを確認する(ステップST100)。
全LSI30のテストを実行していなければ(ステップST100、No)、次のLSI30のテストへ移行する(ステップST110)。テスト装置1は、1チップ目のLSI30と同様の処理によって2チップ目のLSI30のテストを実行する(ステップST20〜ST100)。
そして、2チップ目のLSI30に全テストパターンを実行すると(ステップST80、Yes)、制御部19は、全LSI30のテストを実行したか否かを確認する(ステップST100)。以下、全LSI30のテストを実行していなければ(ステップST100、No)、全てのLSI30のテストを実行するまで、ステップST110、ステップST20〜ST100の処理が繰り返される。各LSI30のテスト結果は、データ蓄積部17などに格納しておく。全LSI30のテストを実行すると(ステップST100、Yes)、テスト装置1は、テスト処理を終了する。
なお、図4のフローチャートでは、LSI30に印加したい所望の電圧値Vを用いて測定電圧Vsetを算出する場合について説明したが、動作補償されている電源電圧の最小値や最大値に対する測定電圧Vsetを算出してもよい。また、LSI30毎にLSI30の能力に応じた動作電圧を指定する場合に、各LSI30の動作電圧(VID)に応じた測定電圧Vsetを算出してもよい。この場合にもVIDで動作補償されている電源電圧の最小値や最大値に対する測定電圧Vsetを算出してもよい。
ところで、従来方法のように内部電圧をモニタして補正する場合、テストパターン毎に電流値が異なるので補正する電圧も異なる。この影響を補正するためには、印加電圧の内部モニタ(測定)、印加電圧の調整(補正)、内部モニタの確認といった処理が必要となり、電圧調整と内部電圧モニタの確認の繰り返しが発生してテストタイムが長くなっていた。また、従来の方法では、電源電圧(Vdd)を決めるとVdd側の内部電圧とGND側の内部電圧をモニタして印加電圧を調整する必要があった。一方、本実施の形態のテスト装置1は、LSI30毎、テストパターン毎に適切な電源電圧を容易に算出して各LSI30に印加することが可能となる。また、GND側の接触抵抗Rgの補正も一元管理できる。
また、LSI30毎に動作電圧を指定する場合であっても、各LSI30の動作電圧(VID)に応じた印加電圧を容易に設定することができる。従来方法の場合、電圧調整と内部電圧モニタの確認の繰り返しが発生してVIDに応じた印加電圧の算出が非常に煩雑であったが、本実施の形態の場合、電圧調整と内部電圧モニタの確認の繰り返しが発生せず、Iddd情報テーブル50を用いてVIDに応じた印加電圧を短時間で設定できる。
また、補正電圧算出装置10は、算出した接触抵抗Rv,Rgが所定のスペック内であるか否かを判定するとともに接触抵抗Rv,Rgが所定のスペック内でない場合にアラート出力指示を出す機能(制御部19)を有するとともに、テスト装置1が、補正電圧算出装置10からのアラート出力指示に従ってアラートの出力を行うアラート出力部25を備えている。そして、補正電圧算出装置10が接触抵抗Rv,Rgを直接算出するので、補正電圧算出装置10は測定環境の異常(針状端子の劣化など)に対してアラート出力部25にアラートを出させることができる。これにより、測定異常が発生した場合には、量産停止処置などを行なえる。また、テスト装置1は、Idds回帰式をテスト毎にその都度決定して蓄積していくので、想定外の異常があれば容易に異常検出してアラートを出すことができる。
なお、本実施の形態では、テスト装置1が補正電圧算出装置10を備える構成としたが、補正電圧算出装置10とテスト装置1とを別構成にしてもよい。また、本実施の形態では、補正電圧算出装置10が、Iddd情報記憶部16、データ蓄積部17を備える場合について説明したが、Idds情報記憶部16、データ蓄積部17は、補正電圧算出装置10以外の装置が備えていてもよい。
また、Iddd情報記憶部16へのIddd情報テーブル50の格納処理、接触抵抗Rv,Rgの算出処理、Idds回帰式の算出処理は、電圧補正値ΔVv,ΔVgの算出前であれば、何れのタイミングで行ってもよいし、何れの順番で行ってもよい。
また、本実施の形態では、2種類の電源電圧を用いて接触抵抗Rv,Rgを算出したが、接触抵抗Rv,Rgの算出は、1種類または3種類以上の電源電圧を用いて算出してもよい。また、本実施の形態では、3種類の電源電圧を用いてIdds回帰式を算出する場合について説明したが、Idds回帰式は、2種類または4種類以上の電源電圧を用いて算出してもよい。
このように実施の形態によれば、Idds回帰式、接触抵抗Rv,Rg、Iddd情報テーブル50を用いて、電圧補正値ΔVv,ΔVgを算出するので、接触抵抗に応じた電圧補正値ΔVv,ΔVgを容易に算出し、接触抵抗Rv,Rgに応じた回路テストを容易に行うことが可能となる。
(付記)
半導体装置と測定治具との間の接触抵抗を算出するとともにこの算出結果に基づいて前記半導体装置の回路テストで用いるテスト用電源電圧を前記半導体装置毎に算出する測定用電圧算出部と、
算出された前記テスト用電源電圧を用いて前記半導体装置の回路テストを行うテスト部と、
前記接触抵抗が所定の範囲内でない場合にアラートを出力するアラート出力部と、
を備えることを特徴とするテスト装置。
1 テスト装置、10 補正電圧算出装置、12 接触抵抗算出部、13 回帰式算出部、14 電圧補正値算出部、15 測定電圧算出部、16 Iddd情報記憶部、17 データ蓄積部、19 制御部、20 テスト部、21 測定治具、25 アラート出力部、50 Iddd情報テーブル

Claims (5)

  1. 半導体装置に第1の電源電圧を印加した場合の電源電流および内部電圧を用いて前記半導体装置と測定治具との間の接触抵抗を前記半導体装置毎に算出する接触抵抗算出部と、
    前記半導体装置に第2の電源電圧を印加した場合の電源電流と内部電圧とを用いて前記半導体装置の静止時電源電流特性式を前記半導体装置毎に算出する特性式算出部と、
    前記半導体装置に複数種類の電源電圧を印加した場合の動作時電源電流と前記複数種類の各電源電圧との対応関係である動作時電源電流情報、前記接触抵抗および前記静止時電源電流特性式を用いて、前記半導体装置の回路テスト用に設定されている電源電圧を補正する電圧補正値を前記半導体装置毎に算出する電圧補正値算出部と、
    前記電圧補正値および前記半導体装置の前記回路テスト用に設定されている電源電圧を用いて、前記半導体装置の回路テストで用いるテスト用電源電圧を前記半導体装置毎に算出する測定電圧算出部と、
    算出された前記テスト用電源電圧を用いて前記半導体装置の回路テストを行うテスト部と、
    を備えることを特徴とするテスト装置。
  2. 半導体装置に第1の電源電圧を印加した場合の電源電流および内部電圧を用いて前記半導体装置と測定治具との間の接触抵抗を前記半導体装置毎に算出する接触抵抗算出ステップと、
    前記半導体装置に第2の電源電圧を印加した場合の電源電流と内部電圧とを用いて前記半導体装置の静止時電源電流特性式を前記半導体装置毎に算出する特性式算出ステップと、
    前記半導体装置に複数種類の電源電圧を印加した場合の動作時電源電流と前記複数種類の各電源電圧との対応関係である動作時電源電流情報、前記接触抵抗および前記静止時電源電流特性式を用いて、前記半導体装置の回路テスト用に設定されている電源電圧を補正する電圧補正値を前記半導体装置毎に算出する電圧補正値算出ステップと、
    前記電圧補正値および前記半導体装置の前記回路テスト用に設定されている電源電圧を用いて、前記半導体装置の回路テストで用いるテスト用電源電圧を前記半導体装置毎に算出する測定電圧算出ステップと、
    算出された前記テスト用電源電圧を用いて前記半導体装置の回路テストを行うテストステップと、
    を含むことを特徴とするテスト方法。
  3. 前記回路テストは、ウエハ上に形成されている前記半導体装置へのテストである第1のテストと、前記半導体装置がパッケージ封止された後のテストである第2のテストと、を少なくとも1回ずつ含み、
    前記接触抵抗、前記静止時電源電流特性式、前記電圧補正値および前記テスト用電源電圧は、前記回路テスト毎に算出されることを特徴とする請求項2に記載のテスト方法。
  4. 半導体装置に第1の電源電圧を印加した場合の電源電流および内部電圧を用いて前記半導体装置と測定治具との間の接触抵抗を前記半導体装置毎に算出する接触抵抗算出部と、
    前記半導体装置に第2の電源電圧を印加した場合の電源電流と内部電圧とを用いて前記半導体装置の静止時電源電流特性式を前記半導体装置毎に算出する特性式算出部と、
    前記半導体装置に複数種類の電源電圧を印加した場合の動作時電源電流と前記複数種類の各電源電圧との対応関係である動作時電源電流情報、前記接触抵抗および前記静止時電源電流特性式を用いて、前記半導体装置の回路テスト用に設定されている電源電圧を補正する電圧補正値を前記半導体装置毎に算出する電圧補正値算出部と、
    前記電圧補正値および前記半導体装置の前記回路テスト用に設定されている電源電圧を用いて、前記半導体装置の回路テストで用いるテスト用電源電圧を前記半導体装置毎に算出する測定電圧算出部と、
    を備えることを特徴とする補正電圧算出装置。
  5. 前記動作時電源電流情報をテストパターンの種類毎に格納する記憶部をさらに備え、
    前記電圧補正値算出部は、前記記憶部から前記回路テストのテストパターンに応じた前記動作時電源電流情報を抽出し、抽出した前記動作時電源電流情報を用いて前記テストパターンに応じた前記電圧補正値を算出し
    前記測定電圧算出部は、前記テストパターンに応じた前記テスト用電源電圧を前記半導体装置毎に算出することを特徴とする請求項4に記載の補正電圧算出装置。
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