JP4798598B2 - 風力発電機 - Google Patents

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    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

Description

この発明は、磁石式の風力発電機に関するものである。
例えば、図10[特許文献1(特開2003−324896号公報)]に記載されているように、回転計5により、回転子10または風車1の回転数を検出し、その値がある基準値を越えたら、固定磁石15と回転子10の距離Dまたはオーバーラップ距離Lを変化させ、磁界を強めて回転数の抑制をする風力発電機は提案されている。なお、図10中の符号は、公報中の符合と同一の符号としてある
また、図11[特許文献2(特開2002−325412号公報)]に記載されているように、風車発電機を想定してはいないが、カウンタ振り子51に作用する遠心力により、永久磁石47のついたロータ(回転子)46の軸方向距離を変える永久磁石式発電機は提案されている。なお、図11中の符号は、公報中の符合と同一の符号としてある。
また、図12[特許文献3(特開2001−161052号公報)]に記載されているように、電磁石式のアクチュエータ7で固定子コア4及び固定子コイル11を軸方向に移動させ、永久磁石3と固定コイル11とのオーバーラップを可変とするタイプと、円筒状の皿バネ13を用い、風車ロータ1に作用する風圧により、前記オーバーラップを可変とするタイプの2方式が提案されている。なお、図12中の符号は、公報中の符合と同一の符号としてある。
また、図13[特許文献4(実開昭60−174474号公報)]に記載されているように、風車発電機を想定してはいないが、一般の永久磁石タイプは界磁制御ができないため、電圧を一定にすることを可能とするために(自動車用では一定電圧が必要)、ソレノイドタイプのアクチュエータ31により、磁石24と固定コイル28との軸方向ギャップの変化を可能とし、界磁制御を実現する自動車用永久磁石式発電機は提案されている。なお、図13中の符号は、公報中の符合と同一の符号としてある。
特開2003−324896号公報(図3、図4及びその説明) 特開2002−325412号公報(図1、図2及びその説明) 特開2001−161052号公報(図5、図6及びその説明) 実開昭60−174474号公報(図2及びその説明)
前述の特許文献1〜特許文献4に記載の永久磁石式の発電機においては、何れも、コイルと鉄心とは一体となっており、これら一体のコイルと鉄心とを移動させるには、その重量に見合った動力が必要であり、相応の大きさ、重量の駆動装置が必要である。一方、風力発電機は、殆どの場合、高さの高い支柱上に取り付けられるので、駆動装置は小型化、軽量化することが望ましい。
また、前述の特許文献1〜特許文献4に記載の永久磁石式の発電機においては、何れも、風力発電機の風車の回転を強制的に停止する機能は無いが、強風時には、安全上、風車の回転を強制的に停止する方が好ましい。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、永久磁石式の風力発電機において鉄心を移動させる駆動装置を小型化、軽量化することを主たる目的とするものである。
また、この発明は、永久磁石式の風力発電機において、風力発電機の風車の回転を強制的に停止する機能を付加することを従たる目的とするものである。
この発明に係る風力発電機は、風車の回転により回転し自己の回転中心を取り巻くように所定間隔で配設された複数個の磁石を有する回転ローター、前記回転ローターの回転に伴って前記回転中心の周りを回転する前記複数の磁石に各々の一端側が対向するように前記回転中心を取り巻くように所定間隔で配設され且つ各々が前記回転中心の中心線の延在方向に延在し各々が前記回転中心の中心線の延在方向に可移動な各々棒状の複数個の鉄心、前記回転中心の中心線を取り巻くように前記各鉄心の各々に対応して前記対応する鉄心が可移動に貫通するように設けられ対応鉄心を磁路とする前記磁石の磁束の前記回転に伴う変化により夫々発電する各々円筒状の複数個の発電コイル、及び前記各鉄心の他端側を駆動し前記各鉄心を前記中心線延在方向に移動させる駆動装置を備えているものである。
また、この発明に係る風力発電機は、風車の回転により回転し自己の回転中心を取り巻くように所定間隔で配設された複数個の磁石を有する回転ローター、前記回転ローターの回転に伴って前記回転中心の周りを回転する前記複数の磁石に各々の一端側が対向するように前記回転中心を取り巻くように所定間隔で配設され且つ各々が前記回転中心の中心線の延在方向に延在し各々が前記回転中心の中心線の延在方向に可移動な各々棒状の複数個の鉄心、前記回転中心の中心線を取り巻くように前記各鉄心の各々に対応して前記対応する鉄心が可移動に貫通するように設けられ対応鉄心を磁路とする前記磁石の磁束の前記回転に伴う変化により夫々発電する各々円筒状の複数個の発電コイル、及び前記各鉄心の他端側を駆動し前記各鉄心を前記中心線延在方向に移動させる駆動装置を備えた構造とし、更に、風速が所定値を超えると前記複数個の鉄心が前記駆動装置による移動によって前記回転ローターに当接するようにしたものである。
この発明は、風車の回転により回転し自己の回転中心を取り巻くように所定間隔で配設された複数個の磁石を有する回転ローター、前記回転ローターの回転に伴って前記回転中心の周りを回転する前記複数の磁石に各々の一端側が対向するように前記回転中心を取り巻くように所定間隔で配設され且つ各々が前記回転中心の中心線の延在方向に延在し各々が前記回転中心の中心線の延在方向に可移動な各々棒状の複数個の鉄心、前記回転中心の中心線を取り巻くように前記各鉄心の各々に対応して前記対応する鉄心が可移動に貫通するように設けられ対応鉄心を磁路とする前記磁石の磁束の前記回転に伴う変化により夫々発電する各々円筒状の複数個の発電コイル、及び前記各鉄心の他端側を駆動し前記各鉄心を前記中心線延在方向に移動させる駆動装置を備えているので、前記駆動装置が小型、軽量になる効果がある。
また、この発明は、風車の回転により回転し自己の回転中心を取り巻くように所定間隔で配設された複数個の磁石を有する回転ローター、前記回転ローターの回転に伴って前記回転中心の周りを回転する前記複数の磁石に各々の一端側が対向するように前記回転中心を取り巻くように所定間隔で配設され且つ各々が前記回転中心の中心線の延在方向に延在し各々が前記回転中心の中心線の延在方向に可移動な各々棒状の複数個の鉄心、前記回転中心の中心線を取り巻くように前記各鉄心の各々に対応して前記対応する鉄心が可移動に貫通するように設けられ対応鉄心を磁路とする前記磁石の磁束の前記回転に伴う変化により夫々発電する各々円筒状の複数個の発電コイル、及び前記各鉄心の他端側を駆動し前記各鉄心を前記中心線延在方向に移動させる駆動装置を備えた構造とし、更に、風速が所定値を超えると前記複数個の鉄心が前記駆動装置による移動によって前記回転ローターに当接するようにしたので、強風時などに、風力発電機の風車の回転を強制的に停止することができる効果がある。
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1を図1〜図9により説明する。図1は実施の形態1を説明するに当たっての基本的特性を示す図で、或る風車ローターの実測値に基づき描いた風車ローターの出力―回転数・特性を示す図である。図2は実施の形態1を説明するに当たっての基本的特性を示す図で、或る風車ローターのトルク―回転数・特性を示す図である。図3〜図9は実施の形態1の事例を示す図で、図3は発電機の非ブレーキ状態の場合の縦断正面図、図4(a)(b)(c)は発電機左側面図、発電機正面図、及び発電機右側面図を同一図面上に関連付けて示す図、図5は水平軸タイプローターの場合の風車システム模式図、図6は垂直軸タイプローターの場合の風車システム模式図、図7は空隙を変化させた場合の発電機の出力特性 Pg1, Pg2, Pg3を示す図、図8は空隙を変化させた場合の発電機のトルク特性 Tg1, Tg2, Tg3を示す図、図9は発電機のブレーキ状態の場合の縦断正面図である。なお、各図中、同一符合は同一部分を示す。
最初に、図3及び図4により、本実施の形態の風力発電機の構造を説明する。
図3及び図4において、風力発電機100は、回転ローター1、バックヨーク2、永久磁石からなる複数個の磁石3、円環状の非磁性の非導電性環状板4、複数個の鉄心5、円筒状コイル巻線からなる複数個の発電コイル6、鉄心保持板7、スライダ8、ステッピングモータを駆動源とする駆動装置9、ボールネジ10、ボールネジ用ベアリング11、回転ローター用ベアリング12、固定中心軸13、スペーサ14、カップリングフランジ15、一対のコイル取付板16、ボールネジ結合部材17、駆動装置固定板18、駆動装置固定板用支柱19、本体支持板20、本体固定板21、及び磁石固定板22で構成されている。
前記回転ローター1は、前記固定中心軸13に前記回転ローター用ベアリング12を介して回転自在に支承されており、その回転中心(線)1cは、前記固定中心軸13の中心(線)13cと同軸状をなしている。
また、前記回転ローター1は、風車側には風車に結合される前記カップリングフランジ15が一体に結合され、その前記回転中心線1cは、前記風車および前記カップリングフランジ15の各回転中心とも同心である。
更にまた、前記回転ローター1は、円盤状をなし、その風車と反対側の面には、図示のように、自己の回転中心1cを取り巻くように複数個の前記磁石3,3,3・・・が、前記回転ローター1の回転方向に所定間隔で等間隔に、前記磁石固定板22によって固定されている。なお、本実施の形態では、前記磁石3を8個配設した場合を例示してある。
前記複数個の鉄心5,5,5・・・は、各々対応する前記円筒状の発電コイル6を可移動に貫通しており、前記鉄心保持板7、前記スライダ8、前記ボールネジ結合部材17と共に、前記駆動装置9による前記ボールネジ10の回転によって、前記回転中心1cの中心線延在方向に移動する。
また、前記複数個の鉄心5,5,5・・・は、前記回転中心1c(即ち、前記固定中心軸13の中心線13c)を取り巻くように所定間隔で等間隔に配設され、各々の前記回転ローター1側の端部が、前記円環状の非磁性の非導電性環状板4によって一体に結合され、反対側の端部が前記鉄心保持板7によって一体に結合されている。なお、本実施の形態では、前記鉄心5及び発電コイル6を夫々12個配設した場合を例示してある。
前記複数個の発電コイル6,6,6・・・は、互いに平行な円盤状の前記一対のコイル取付板16,16に跨って該取付板16,16に取り付けられ、該取付板16,16は、本体支持板20を介して、本体固定板21に取り付けられている。
前記一対のコイル取付板16,16には、前記複数個の棒状の鉄心5,5,5・・・が可移動に貫通している。前記複数個の棒状の鉄心5,5,5・・・の各々は、棒状磁性体であるが、例えば、非導電性のバルク状部材で形成された管状磁性部材内に薄板状高透磁率材を層状に埋設して渦電流抑制構造に構成することもできる。
また、前記一対のコイル取付板16,16には、前記ボールネジ結合部材17が前記中心線1c,13cの延在方向に可移動に取り付けられ、前記ボールネジ結合部材17には、前記鉄心保持板7および前記スライダ8が取り付けられている。
前記スライダ8は、前記ボールネジ10に螺合し、前記ボールネジ10は、前記駆動装置9のステップモータ等の駆動源の出力軸(図示省略)に結合され、前記駆動装置9は、前記駆動装置固定板18に取り付けられ、前記駆動装置固定板18は、複数個所が前記駆動装置固定板用支柱19によって、前記一対のコイル取付板16,16の回転ローター1と反対側のコイル取付板16に取り付けられている。
前記ボールネジ10の回転中心10cは、前記固定中心軸13の中心13cと同軸状をなしている。つまり前記回転ローター1の回転中心1cと、前記固定中心軸13の中心13cと、前記ボールネジ10の回転中心10cとは、同一直線上にある。
前記カップリングフランジ15に結合された風車が風力によって回転すると、当該回転により、前記カップリングフランジ15を介して前記回転ローター1が、自己の回転中心1cを中心にして回転し、前記複数個の磁石3も、前記回転ローター1の回転中心1cを中心にして回転し、回転磁界が発生する。対応鉄心を磁路とする前記磁石の磁束は、前記回転磁界により変化し、その結果、前記複数個の発電コイル6,6,6・・・は誘起起電力により交流電力を発生する。
前記駆動装置9により前記ボールネジ10を回転させると、前記ボールネジ10はその位置が前記駆動装置9を介して前記駆動装置固定板18に固定されているので、前記スライダ8と共に前記ボールネジ結合部材17、前記鉄心保持板7、前記複数個の鉄心5、前記非導電性環状板4が、前記回転ローター1の前記中心線1cの延在方向に移動する。前記複数個の鉄心5,5,5・・・及び前記非導電性環状板4は、前記ボールネジ10の一方向の回転により、前記回転ローター1の前記複数個の磁石3,3,3・・・に近づくように移動し、前記ボールネジ10の他方向(前記と逆方向)の回転により、前記複数個の磁石3,3,3・・・から遠ざかるように移動する。風速との関係では、前記駆動装置9は、前記複数個の磁石3,3,3・・・を、風速が早くなれば前記回転ローター1の前記磁石3,3,3・・・に近づく方向(前記磁石3と前記鉄心5との間の空隙gが小さくなる方向)に移動させ、風速が遅くなれば前記回転ローター1の前記磁石3,3,3・・・から遠ざかる方向(前記磁石3と前記鉄心5との間の空隙gが大きくなる方向)に移動させるように作動する。
ここで、通常の風車及び風力発電機の特性について図1及び図2により説明する。
図1は、ある風車ローターの実測値に基づき描いた風車ローターの出力―回転数・特性である。風速:Vの増加に伴い、各風速ごとの特性曲線が、徐々に高い出力を示すことがわかる。この図1よりわかるように、一般に、各風速における風車の最大出力:Pmは、回転数:n(rpm)の3乗に比例して変化する。風車ローターの出力:Pは、トルク:Tと回転角速度:ωの積(P=Tω)で与えられるので、最大出力:Pmを発生する時の風車トルクは、図2に示すように、nの2乗に比例する。しかし、一般に、負荷を一定とする時(例えばバッテリーのみを充電する場合)の発電機のトルク特性:Tgは回転数に比例するため、例えば、図2のように低い風速時に風車の最大出力が得られるように発電機を選定すると、風速が高くなった場合には、最大出力が得られず、回転数も高い状態で動作することになる。大型の風車の場合には翼のピッチ(取付角度)制御により、風車ローターの特性を可変とするが、小型風車では固定ピッチが一般的であり、効率改善のためには発電機の特性や負荷の大きさを変える必要がある。
次いで、本発明の実施の形態の特性について説明する。
前述したように通常の発電機では、トルクが回転数に比例して変化するが、本発明の実施の形態の発電機では、駆動装置9によりボールネジ10を回転させることで、スライダの併進移動を介して、発電コイル6の中心に存在する鉄心5を、発電機の回転中心1cの延在方向に移動させ、鉄心5と回転子である永久磁石3との距離(空隙g)を変化させることで、発電コイル6を貫通する磁束を変化させて、発電機のトルク特性をフレキシブルに変化可能とする構造を有する。
図5または図6に示すように、本発電機は水平軸風車および垂直軸風車のいずれに対しても適用可能であり、いずれのタイプにおいても、鉄心移動は、風速計200から得られる風速値(風速信号)に基づいて、風車トルクコントローラ300出力制御信号によって駆動装置9を制御することにより行なう。
風速が小さい場合は、前述のように鉄心5を永久磁石3から遠ざけ、制動トルクが小さいコアレス型発電機に近い状態の発電機として動作させる。この場合は、駆動装置9への風車トルクコントローラ300からの電力供給は無しとするように制御する。この場合、図7及び図8に示す発電機出力曲線Pg1および発電機トルク曲線Tg1上の黒丸の点が動作点となる。
風速が大きい場合は、駆動装置9を駆動して、鉄心5を永久磁石3方向に動かし、効率の高いコア有りタイプの発電機として動作させる。例えば、図7及び図8に示す発電機出力曲線Pg2および発電機トルク曲線Tg2上の動作点(図示の黒丸の点)のように、予め、風車ローター400の特性を知っておけば、各風速における最大効率を発生する回転数状態に、発電機のトルク特性を変化させることが可能である。
強風状態では通常風車は過回転制御を行なうか、あるいは回転を止めることになるが、本発電機では、前記空隙gをさらに狭め、鉄心5を永久磁石3に接近させることで、図7及び図8に示す発電機トルク曲線Pg3および発電機トルク曲線Tg3の動作点(図示の黒丸の点)のように、比較的高い出力を保ったまま、回転数を減少させることが可能である。
さらに風が強まり、回転させることが危険と判断される状態では、図9に示すように、鉄心5を回転ローター1に当接させ、ブレーキとする。風速計200による計測値が、所定の基準風速以上では、このブレーキ状態を維持し、この状態では、駆動装置9への電力供給を止めておく。強力な永久磁石3を使用しているため、駆動装置9に電力供給がなくても、ブレーキ状態を維持可能である。なお、鉄心5を回転ローター1に直接接触する際の不均一接触や振動発生、鉄心5の破損等を防ぐため、全ての鉄心5の頭部(回転ローター1側の大径部)を、少なくとも回転ローター1側の面が平坦な部分を有する1つの円環状非導電性環状板4で結合し、この非導電性環状板4の平坦部分が回転ロータ1に接触するようにし、鉄心5を回転ローター1に間接的に当接するようにしてある。
暴風状態が終り、風速計200による計測値が、所定の基準風速以下になったならば、再び、駆動装置9を駆動して鉄心5を回転ローター1から引き離し、風車を回転状態とする。
なお、前述のように複数個の発電コイル6の出力電力は交流(本実施の形態では3相交流)であるので、図5及び図6に示すように、整流器500で直流に変換し、更に、充電コントローラ600によりバッテリー700を定電圧充電し、バッテリー700から負荷800に給電する。
また、本実施の形態では、前述のように、風車400の回転により回転し自己の回転中心1cを取り巻くように所定間隔で配設された複数個の磁石3,3,3・・・を有する回転ローター1、前記回転中心1cの中心線延在方向に可移動にしかも前記回転中心1cを取り巻くように所定間隔で配設された複数個の鉄心5,5,5・・・、これら各鉄心5の各々に対応して設けられ対応鉄心を磁路とする前記磁石3の磁束の前記回転に伴う変化により夫々発電する複数個の発電コイル6,6,6・・・、及び前記各鉄心5を前記中心線1c延在方向に移動させる駆動装置9を備えた構造であるので、前記各発電コイル6,6,6・・・を駆動しなくて済み、駆動装置9が小型、軽量になる。
また、本実施の形態では、前述のように、前記各鉄心5,5,5・・・は、前記駆動装置9によって駆動されるボールネジ10によって移動させられるので、小さな駆動源で大きな駆動力と鉄心5,5,5・・・の正確な位置決めが可能となる。
また、本実施の形態では、前述のように、前記駆動装置9は、前記各鉄心5,5,5・・・を、風速が早くなれば前記回転ローター1の磁石3に近づく方向に移動させ、風速が遅くなれば前記回転ローター1の磁石3から遠ざかる方向に移動させるので、各風速における最大効率を発生する回転数状態に、発電機のトルク特性を変化させることが可能である。
また、本実施の形態では、前述のように、風速計200の出力に基づいて、前記各鉄心5,5,5・・・を、風速が早くなれば前記回転ローター1の磁石3に近づく方向に移動させ、風速が遅くなれば前記回転ローター1の磁石3から遠ざかる方向に移動させるので、ある風速までは最大効率を得るように前記空隙gを制御し、特定の風速を越えた場合は、回転数を抑制するように前記空隙gを制御することが可能である。
また、本実施の形態では、前述のように、前記鉄心5,5,5・・・の移動量を制御する基準信号として使用する前記風速計200は、前記風車400の回転力とは独立して動作するので、前記鉄心5,5,5・・・の移動に伴う前記風車400の回転数変化の影響を受けることなく前記鉄心5,5,5・・・の移動量を制御することができ、風速に応じた正確に制御することができる。
また、本実施の形態では、前述のように、風速が所定値を超えると前記複数個の鉄心5,5,5・・・が前記駆動装置9による移動によって前記回転ローター1に当接するようにしてあるので、回転させることが危険な程風が強い場合、回転ローター1を介して風車の回転を抑制あるいは停止させることができ、風力発電機を安全に運転することが可能である。
また、本実施の形態では、前述のように、前記複数個の鉄心5,5,5・・・は、当該複数個の鉄心を結合する非導電性環状板4を介して前記回転ローター1に面接触して当接するようにしてあるので、前記鉄心5,5,5・・・を前記回転ローター1に直接接触させる場合に比べて、不均一接触や振動発生、鉄心5の破損等を防ぐことができる。
また、本実施の形態では、前記各鉄心5,5,5・・・は、非導電性のバルク状部材で形成された非導電性の管状磁性部材内に薄板状高透磁率材を層状に埋設して渦電流抑制構造に構成すれば、鉄心内部磁束の増加と鉄損(渦電流)の減少を両立させることができる。
この発明の実施の形態1を説明するに当たっての基本的特性を示す図で、或る風車ローターの実測値に基づき描いた風車ローターの出力―回転数・特性を示す図である。 この発明の実施の形態1を説明するに当たっての基本的特性を示す図で、或る風車ローターのトルク―回転数・特性を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、発電機の非ブレーキ状態の場合の縦断正面図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、発電機左側面図、発電機正面図、及び発電機右側面図を同一図面上に関連付けて示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、水平軸タイプローターの場合の風車システム模式図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、垂直軸タイプローターの場合の風車システム模式図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、空隙を変化させた場合の発電機の出力特性 Pg1, Pg2, Pg3を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、空隙を変化させた場合の発電機のトルク特性 Tg1, Tg2, Tg3を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、発電機のブレーキ状態の場合の縦断正面図である。 特許文献1(特開2003−324896号公報)に記載されている風力発電機を示す図である。 特許文献2(特開2002−325412号公報)に記載されている永久磁石式発電機を示す図である。 特許文献3(特開2001−161052号公報)に記載されている風車発電機を示す図である。 特許文献4(実開昭60−174474号公報)に記載されている自動車用永久磁石式発電機を示す図である。
符号の説明
1 回転ローター、
1c,10c,13c 中心(線)、
2 バックヨーク、
3 磁石、
4 非導電性環状板、
5 鉄心、
6 発電コイル、
7 鉄心保持板、
8 スライダ、
9 駆動装置、
10 ボールネジ、
11 ボールネジ用ベアリング、
12 回転ローター用ベアリング、
13 固定中心軸、
14 スペーサ、
15 カップリングフランジ、
16 一対のコイル取付板、
17 ボールネジ結合部材、
18 駆動装置固定板、
19 駆動装置固定板用支柱、
20 本体支持板、
21 本体固定板、
100 風力発電機、
200 風速計、
300 風車トルクコントローラ、
400 風車ロータ、
500 整流器、
600 充電コントローラ、
700 バッテリー、
800 負荷、
g 空隙。

Claims (8)

  1. 風車の回転により回転し自己の回転中心を取り巻くように所定間隔で配設された複数個の磁石を有する回転ローター、前記回転ローターの回転に伴って前記回転中心の周りを回転する前記複数の磁石に各々の一端側が対向するように前記回転中心を取り巻くように所定間隔で配設され且つ各々が前記回転中心の中心線の延在方向に延在し各々が前記回転中心の中心線の延在方向に可移動な各々棒状の複数個の鉄心、前記回転中心の中心線を取り巻くように前記各鉄心の各々に対応して前記対応する鉄心が可移動に貫通するように設けられ対応鉄心を磁路とする前記磁石の磁束の前記回転に伴う変化により夫々発電する各々円筒状の複数個の発電コイル、及び前記各鉄心の他端側を駆動し前記各鉄心を前記中心線延在方向に移動させる駆動装置を備えた風力発電機。
  2. 請求項1に記載の風力発電機において、前記各鉄心は、前記駆動装置によって駆動されるボールネジによって移動させられることを特徴とする風力発電機。
  3. 請求項1及び請求項2の何れか一に記載の風力発電機において、前記駆動装置は、前記各鉄心を、風速が早くなれば前記回転ローターの磁石に近づくように前記回転中心の中心線の延在方向に移動させ、風速が遅くなれば前記回転ローターの磁石から遠ざかるように前記回転中心の中心線の延在方向に移動させることを特徴とする風力発電機。
  4. 請求項3に記載の風力発電機において、前記駆動装置は、風速計の出力に基づいて、前記各鉄心を、風速が早くなれば前記回転ローターの磁石に近づくように前記回転中心の中心線の延在方向に移動させ、風速が遅くなれば前記回転ローターの磁石から遠ざかるように前記回転中心の中心線の延在方向に移動させることを特徴とする風力発電機。
  5. 請求項4に記載の風力発電機において、前記風速計は、前記風車の回転力とは独立して動作することを特徴とする風力発電機。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一に記載の風力発電機において、風速が所定値を超えると前記複数個の鉄心が前記駆動装置による移動によって前記回転ローターに当接することを特徴とする風力発電機。
  7. 請求項6に記載の風力発電機において、前記複数個の鉄心は、当該複数個の鉄心を結合する非磁性の非導電性環状板を介して前記回転ローターに面接触して当接することを特徴とする風力発電機。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一に記載の風力発電機において、前記各鉄心は、非導電性のバルク状部材で形成された非導電性の管状磁性部材内に薄板状高透磁率材を層状に埋設して渦電流抑制構造に構成されていることを特徴とする風力発電機。
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