JP4798035B2 - 内燃機関の圧縮比変更装置 - Google Patents
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Description
図12の(A)に示したように、リンク軸線LCがケース側受力軸線FCの真下の位置にある場合、即ち、リンク軸線LCがケース側受力軸線FCに対して最も下方に位置している場合、リンク軸線LC、ケース側受力軸線FC及びブロック側受力軸線MCがこの順に同一直線上に並び、ケース側受力軸線FCとブロック側受力軸線MCとの間の上下方向における距離Yは最短となっている。従って、クランクケース920とシリンダブロック910との間の上下方向における距離も最短となるので、圧縮比は最高の比(最高比)となる。
F1a=F0・1/cosψ …(1)
ψ=sin−1(D1/D2・sinθ) …(2)
F2a=F1a・sinγ …(3)
γ=θ+ψ−π/2 …(4)
F2a=−F1a・cos(θ+ψ) …(5)
Fs=F2a・sinθ=−F1a・cos(θ+ψ)・sinθ …(6)
即ち、本発明による内燃機関の圧縮比変更装置は、
所定のボア中心軸方向に貫通する円柱状の穴であるシリンダボアが形成されるとともに同シリンダボア内にピストンを収容するシリンダブロックと、前記シリンダボアの開口部分の一方を覆うように同シリンダブロックに固定されたシリンダヘッドと、前記シリンダブロックに対して前記シリンダヘッドと反対側に配置され且つ同シリンダブロックに対して前記ボア中心軸方向に相対移動可能であるとともに前記ピストンに連結されたクランク軸を回転可能に支持するクランクケースと、を備える内燃機関に適用される。
前記シリンダブロックに設けられたブロック側受力部と、
前記シリンダブロックの外壁面と対向するように前記クランクケースに設けられたケース側受力部と、
前記ケース側受力部内の所定のケース側受力軸線を回転の中心として所定のリンク軸線が所定の角度範囲にて回転移動するように駆動されるリンク機構であって、同リンク軸線と前記ブロック側受力部内の所定のブロック側受力軸線との間の距離が一定に維持されるように同ブロック側受力部と同ケース側受力部とを連結するリンク機構と、を含み、
前記リンク軸線が前記ケース側受力軸線回りに回転移動することにより前記クランクケースと前記シリンダブロックとの間の前記ボア中心軸方向における距離を変更して圧縮比を変更するように構成される。
以下、本発明による内燃機関の圧縮比変更装置が適用された内燃機関の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示したように、この内燃機関10は、シリンダブロック20と、クランクケース30と、を備えている。
シリンダブロック20は、図1乃至図3に示したように、短辺及び長辺を有する略長方形状の上面20a及び下面20bと短辺方向と直交する側面(本明細書においては、「外壁面」とも称呼される。)20cとを有する略直方体状である。以下、本明細書においては、シリンダブロック20の上面20aから下面20bへ向かう方向を下方向と称呼し、シリンダブロック20の下面20bから上面20aへ向かう方向を上方向と称呼する。
クランクケース30は、車体に固定されている。図1に示したように、クランクケース30は、クランク軸31を回転可能に支持するとともにクランク軸31を収容している。クランクケース30は、クランク軸31の軸線方向がシリンダ配列方向と一致するようにシリンダブロック20の下方に配置されている。クランク軸31には、図4に示したコンロッド32を介して各ピストン22が連結されている。このような構成により、各ピストン22の往復動がクランク軸31の回転運動に変換される。
更に、内燃機関10は、図4及び図1に示した互いに隣接する2つのシリンダボア21,21の間を通る5−5線を含むとともにシリンダ配列方向に直交する平面にて内燃機関10を切断した断面図である図5に示したように、シリンダヘッド40を備えている。シリンダヘッド40は、シリンダブロック20に対して移動しないようにシリンダブロック20の上面20a(即ち、シリンダブロック20に対してクランクケース30と反対側)に固定されている。即ち、シリンダヘッド40は、シリンダボア21の開口部分の一方(上側)を覆うようにシリンダブロック20に固定されている。
更に、内燃機関10は、図1乃至図5に示したように、圧縮比変更装置50を含む。圧縮比変更装置50は、シリンダブロック20の両側面(外壁面)20cのそれぞれの近傍に1つずつ設けられた装置である。一方の側面(外壁面)20cの圧縮比変更装置50と、他方の側面20cの圧縮比変更装置50と、はすべての気筒のボア中心軸BCを含むボア中心軸配列平面に関して対称となっている。従って、一方の側面20cの圧縮比変更装置50についてのみ説明する。
ケース側受力部51は、平板状の縦壁部51aと、複数のキャップ部51bと、からなる。
縦壁部51aは、クランクケース30の上部側壁を構成している。縦壁部51aは、シリンダブロック20がクランクケース30の上に配設された状態において、シリンダブロック20の側面(外壁面)20cと対向して外壁面20cの一部を覆うようになっている。
ブロック側受力部52は、縦壁部51aの貫通孔51a1のそれぞれに1つずつ対応する複数(本例では、4つ)の部材からなる。ブロック側受力部52の各部材は、その部材に対応する縦壁部51aの貫通孔51a1に挿入された状態にてシリンダブロック20の外壁面20cの下端部に固定されている。即ち、ブロック側受力部52は、シリンダブロック20の外壁面20cから外方に延出するように、シリンダブロック20に設けられている。
軸状駆動部53は、図1、図4及び図5に示したように、棒状の偏心軸部53aと、ケース側受力部51の軸受孔51cのそれぞれに1つずつ対応する複数の固定カム部53bと、ブロック側受力部52の軸受孔52aのそれぞれに1つずつ対応する複数の可動カム部53cと、ウォームギヤ53dと、を備える。なお、偏心軸部53aの中心軸線LCは、本明細書において、リンク軸線LCとも呼ばれる。
次に、上記のように構成された圧縮比変更装置50の作動について説明する。
この圧縮比変更装置50は、リンク軸線LCがケース側受力軸線FCよりもクランクケース30に対する内方側を通過してケース側受力軸線FC回りに回転移動するようにウォームギヤ53dを回転駆動することにより、クランクケース30とシリンダブロック20との間の上下方向における距離を変更して内燃機関10の圧縮比を変更する。
内燃機関10の圧縮比が最高比である状態においては、図7に示したように、リンク軸線LCがケース側受力軸線FCの真下の位置にある。即ち、リンク軸線LCがケース側受力軸線FCに対して最も下方に位置している。従って、リンク軸線LC、ケース側受力軸線FC及びブロック側受力軸線MCがこの順に同一直線上に並び、ケース側受力軸線FCとブロック側受力軸線MCとの間の上下方向における距離は最短となる。従って、クランクケース30とシリンダブロック20との間の上下方向における距離Yも最短となるので、内燃機関10の圧縮比は最高比となる。
次に、上記実施形態の第1変形例について説明する。この第1変形例は、回転角度θが180°と315°との間の角度となる角度範囲にて、リンク軸線LCをケース側受力軸線FC回りに回転移動させることにより内燃機関10の圧縮比を変更するように構成されている点のみにおいて上記実施形態と相違している。
更に、上記実施形態の第2変形例について説明する。この第2変形例は、回転角度θが180°と略300°との間の角度となる角度範囲にて、リンク軸線LCをケース側受力軸線FC回りに回転移動させるように構成されている点のみにおいて上記実施形態と相違している。
加えて、上記実施形態の第3変形例について説明する。この第3変形例は、回転角度θが0°と略70°との間の角度となる角度範囲にて、リンク軸線LCをケース側受力軸線FC回りに回転移動させるように構成されている点のみにおいて上記実施形態と相違している。
Claims (3)
- 所定のボア中心軸方向に貫通する円柱状の穴であるシリンダボアが形成されるとともに同シリンダボア内にピストンを収容するシリンダブロックと、前記シリンダボアの開口部分の一方を覆うように同シリンダブロックに固定されたシリンダヘッドと、前記シリンダブロックに対して前記シリンダヘッドと反対側に配置され且つ同シリンダブロックに対して前記ボア中心軸方向に相対移動可能であるとともに前記ピストンに連結されたクランク軸を回転可能に支持するクランクケースと、を備える内燃機関に適用され、
前記シリンダブロックに設けられたブロック側受力部と、
前記シリンダブロックの外壁面と対向するように前記クランクケースに設けられたケース側受力部と、
前記ケース側受力部内の所定のケース側受力軸線を回転の中心として所定のリンク軸線が所定の角度範囲にて回転移動するように駆動されるリンク機構であって、同リンク軸線と前記ブロック側受力部内の所定のブロック側受力軸線との間の距離が一定に維持されるように同ブロック側受力部と同ケース側受力部とを連結するリンク機構と、を含み、
前記リンク軸線が前記ケース側受力軸線回りに回転移動することにより前記クランクケースと前記シリンダブロックとの間の前記ボア中心軸方向における距離を変更して圧縮比を変更するように構成された内燃機関の圧縮比変更装置において、
前記角度範囲は、前記シリンダボアを形成するボア壁面と前記シリンダヘッドの下面と前記ピストンの頂面とにより形成される燃焼室にて混合ガスが燃焼することにより発生する圧力によって生じる力であって前記リンク機構が前記ケース側受力部に加える力のうちの前記外壁面に直交する方向における分力が前記クランクケースの内方へ向かう圧縮方向力となる角度と同分力が同クランクケースの外方へ向かう引張方向力となる角度との両方を含み、且つ、同角度範囲内の前記圧縮方向力の最大値が同角度範囲内の前記引張方向力の最大値よりも小さくなる範囲に設定された内燃機関の圧縮比変更装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の圧縮比変更装置において、
前記角度範囲は、前記圧縮方向力が極大値となる角度を含まないように設定された内燃機関の圧縮比変更装置。 - 所定のボア中心軸方向に貫通する円柱状の穴であるシリンダボアが形成されるとともに同シリンダボア内にピストンを収容するシリンダブロックと、前記シリンダボアの開口部分の一方を覆うように同シリンダブロックに固定されたシリンダヘッドと、前記シリンダブロックに対して前記シリンダヘッドと反対側に配置され且つ同シリンダブロックに対して前記ボア中心軸方向に相対移動可能であるとともに前記ピストンに連結されたクランク軸を回転可能に支持するクランクケースと、を備える内燃機関に適用され、
前記シリンダブロックに設けられたブロック側受力部と、
前記シリンダブロックの外壁面と対向するように前記クランクケースに設けられたケース側受力部と、
前記ケース側受力部内の所定のケース側受力軸線を回転の中心として所定のリンク軸線が所定の角度範囲にて回転移動するように駆動されるリンク機構であって、同リンク軸線と前記ブロック側受力部内の所定のブロック側受力軸線との間の距離が一定に維持されるように同ブロック側受力部と同ケース側受力部とを連結するリンク機構と、を含み、
前記リンク軸線が前記ケース側受力軸線回りに回転移動することにより前記クランクケースと前記シリンダブロックとの間の前記ボア中心軸方向における距離を変更して圧縮比を変更するように構成された内燃機関の圧縮比変更装置において、
前記角度範囲は、前記シリンダボアを形成するボア壁面と前記シリンダヘッドの下面と前記ピストンの頂面とにより形成される燃焼室にて混合ガスが燃焼することにより発生する圧力によって生じる力であって前記リンク機構が前記ケース側受力部に加える力のうちの前記外壁面に直交する方向における分力が前記クランクケースの内方へ向かう圧縮方向力となる角度を含まない範囲に設定された内燃機関の圧縮比変更装置。
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