以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について説明を行う。
図1,3に示すように、本実施形態の遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、機枠110の前面側には、該機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。
前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、前面枠本体130の裏面側に回動可能に軸支された第1の裏機構枠160、第2の裏機構枠180とを有する。
図3に示すように、前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に、遊技盤1を嵌め込んで収容するための開口部131が形成されている。この開口部131は、前面枠本体130の前後に貫通する略矩形筒状に形成されており、開口部131の内周を形成する内周面の前後方向の略中央には、内周面から内側へ向かって垂直に延出する板状の区画壁132が形成されている。なお、区画壁132の開口部131の内側への延出幅は、内周面からの所定範囲であって、開口部131の中央部分は前後に貫通した状態となっている。そして、この区画壁132の前側が遊技盤を取り付ける遊技盤取付部133とされている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に形成された開口部131の遊技盤取付部133に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられるようになっている。そして図1に示すように、遊技盤取付部133に取り付けられた遊技盤1の前面には、遊技球が流下する遊技領域1aが形成され、前面枠本体130の前側に臨むようになっている。
この遊技盤取付部133に取り付けられる遊技盤1は、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面に、ガイドレール2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であってガイドレール2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、このガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域1a内には、普図始動ゲート4と、普図変動表示ゲームの未処理回数を表示する普図記憶表示器6(図2に図示)、普図変動表示ゲームを表示する普図表示器5(図2に図示)が設けられている。また、遊技領域1a内には、第1始動入賞口13(入賞装置)と、第2始動入賞口をなす普通変動入賞装置7(入賞装置)と、補助遊技としての特図変動表示ゲームの未処理回数を点灯表示する特図記憶表示器15(図2に図示)、特図変動表示ゲームを表示する特図表示器9が設けられている。なお、普図記憶表示器6、普図表示器5、特図記憶表示器15、特図表示器9は、遊技状態を表す遊技状態表示LEDと併せて、セグメントLEDとして一体に設けられており、このセグメントLEDが遊技機100の状態を表示する状態表示器8をなす。
さらに遊技領域1aには、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有し、補助遊技としての特図変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置10、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口12,12,…、打球方向変換部材としての風車14、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。
普図始動ゲート4内には、該普図始動ゲート4を通過した遊技球を検出するための普図始動センサ4a(図2に図示)が設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート4内を通過すると、普図変動表示ゲームが行われる。また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート4を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数未満でならば、普図始動記憶数が1加算されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。なお、普図変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普図記憶表示器6にて表示されるようになっている。
普図(普通図柄)変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた普図表示器5で実行されるようになっている。なお、画像表示装置200の画像表示面201の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は識別図柄として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普図変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当りとなって、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。これにより、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通変動入賞装置7は左右一対の開閉部材7a,7aを具備し、第1始動入賞口13の下部に配設され、この開閉部材7a,7aは、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいた閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイド(普電SOL7b、図2に図示)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置7に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
この普通変動入賞装置7と第1始動入賞口13は、特図変動表示ゲームの始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置7と第1始動入賞口13の内部(入賞領域)に備えられた特図始動センサ7d(図2に図示)によって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特図変動表示ゲームを開始する始動権利が発生するようになっている。
この特図変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で始動記憶(特図始動記憶)として記憶される。従って、特図変動表示ゲームが開始可能な状態で、且つ、始動記憶数が0の状態で、普通変動入賞装置7もしくは第1始動入賞口13に遊技球が入賞すると、始動権利の発生に伴って始動記憶が記憶されて、始動記憶数が1加算されるととともに、直ちに始動記憶に基づいて、特図変動表示ゲームが開始され、この際に始動記憶数が1減算される。
一方、特図変動表示ゲームが直ちに開始できない状態、例えば、既に特図変動表示ゲームが行われ、その特図変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、普通変動入賞装置7もしくは第1始動入賞口13に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、特図変動表示ゲームが開始可能な状態(前回の特図変動表示ゲームの終了もしくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて特図変動表示ゲームが開始される。なお、特図変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える特図記憶表示器にて表示されるようになっている。
補助遊技としての特図(特別図柄、識別情報)変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた特図表示器9で実行されるようになっており、複数の識別情報を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、画像表示装置200にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。そして、この特図変動表示ゲームの結果として、特図表示器9の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示装置200の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。なお、遊技機100に特図表示器9を備えずに画像表示装置200のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
また、遊技領域1aの略中央には、特図変動表示ゲームの表示領域を区画する窓部22を形成するセンターケース20が取り付けられている。このセンターケース20に形成された窓部22の後方には、画像表示装置200が配されるようになっている。この画像表示装置200は、例えば、液晶表示装置を備え、表示内容が変化可能な画像表示面201がセンターケース20の窓部22を介して遊技盤1の前面側から視認可能となるようになっている。なお、後述するように、画像表示装置200は、前面枠本体130に取り付けられた第1の裏機構枠160に配されており、前面枠本体130に遊技盤1を取り付けることでセンターケース20により所定の領域が表示領域として区画されるようになっている。
変動入賞装置としての特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉10aは、例えば、駆動装置としてのソレノイド(大入賞口開閉SOL10b、図2に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出する検出手段としてのカウントセンサ10c(図2に図示)が配設されている。
また、遊技領域1aに設けられた各一般入賞口12には、一般入賞口12に入った遊技球を検出するための入賞口センサ12a(図2に図示)が配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口12,12,…、普通変動入賞装置7、第1始動入賞口13、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出装置によって排出される(払い出される)ようになっている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれる開口部131、すなわち前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うクリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面とクリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板144との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされる。
また、クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部131をほぼ閉塞するように、該開口部131に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域となる間隔を開けて二重のガラス板144が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板144を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板144が固定されて遊技領域1aを視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置としての装飾ランプ・LED141、音声を出力するスピーカ145,145などが設けられている。
また、前面枠本体130には、該前面枠本体130に軸着されたクリア部材保持枠140の開放端側となる前面側から見て右側の端部の裏面に施錠装置105(図7に図示)が設けられ、前面側には該施錠装置105の鍵穴143が形成されている。この施錠装置105は、前面枠本体130の施錠装置であるとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置でもあって、鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠120の機枠110に対する施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すと前面枠本体130に対するクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。また、施錠装置105は、前面枠120が機枠110に対して回動不能な状態(閉鎖した状態)となるように施錠した状態では、機枠110と電気的に接続するようになっている。さらに、機枠110は遊技機100が設置される島設備と電気的に接続され、静電気を外部に逃がすことができるようになっている。
また、前面枠本体130の前面側のクリア部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネル151とその下の下部パネル152とからなる。開閉パネル151は、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置に遊技球を送る上皿153を有している。この上皿153の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン(図示略)が設けられている。また、開閉パネル151の下側の下部パネル152には、上皿153に収容しきれない遊技球を収容する下皿154及び灰皿155と、遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル156、音声を出力するスピーカ157などが設けられている。
また、前面枠本体130の裏面側には、遊技機100としての諸機能を実現するための機構として、例えば、遊技盤1に設けられた各種入賞口へ入賞して回収された遊技球や何れの入賞口にも入賞せずにアウト穴11から回収された遊技球を機外の回収球搬送路へ導く遊技球回収機構などが設けられている。また、複数種の遊技盤で共通して使用可能であり、球排出や打球の発射制御を行う排出発射制御装置50(図2に図示)、各部へ所定の電源を供給する電源供給装置(図示略)等が設けられている。
さらに、前面枠本体130には、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
また、図2に示すように、遊技機100は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置30、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行うサブ制御装置としての演出制御装置をなす演算制御装置40を備えている。
遊技制御装置30は、CPU31a、RAM31b、ROM31c等を備える遊技用マイコン31とともに、入力インタフェース32(入力I/F)、出力インタフェース33(出力I/F)、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力するクロック(CLK)34(発振器)等により構成されている。
CPU31aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。RAM31bは、普通変動入賞装置7および第1始動入賞口13に設けられた特図始動センサ7dのオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU31aの作業領域等を備えている。ROM31cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための、特図変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入力インタフェース32には、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動センサ7d、普図始動センサ4a、入賞口センサ12a,12a,…、カウントセンサ10cなどが接続されている。そして、入力インタフェース32は、これらから入力された各種信号を中継し、CPU31aに対し出力する。
また、出力インタフェース33には、CPU31aから出力される各種の制御信号が入力される。これら制御信号は、該出力インタフェース33により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特図表示器9、特図記憶表示器15、普図表示器5、普図記憶表示器6、普電SOL7b、大入賞口開閉SOL10b、遊技機外部の管理装置などと接続する外部通信端子16、演算制御装置40、排出発射制御装置50に出力される。なお、排出発射制御装置50は、遊技制御装置30からの制御信号(賞球コマンド)や、球貸機からの制御信号(球貸しコマンド)に基づいて所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出装置70から排出させる制御を行う。また、排出発射制御装置50には、操作ハンドル156からの信号(操作ハンドル156に設けられたタッチセンサからの信号や、操作ハンドル156の回動角度を判断するための信号)が入力されるようになっており、この入力信号に基づき発射装置を作動、停止する制御や発射勢を調節する制御を行う。
サブ制御装置としての演算制御装置40は、演算処理用CPU40a、ROM40b、RAM40c等を備えるとともに、通信インタフェース40d(通信I/F)、グラフィックプロセッサとしてのGDP40e等により構成されている。この演算制御装置40は、通信インタフェース40dを介して遊技制御装置30から受信した演出制御データ(各種コマンドなど)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)遊技機100の制御を行うものである。また、通信インタフェース40dには、画像表示装置200、スピーカ145,157が接続され、遊技制御装置30の制御のもとこれらを制御することで遊技の演出を行うようになっている。また、通信インタフェース40dには、画像表示装置200に表示する遊技盤固有の画像のデータを記憶する記憶手段を有する記憶制御装置42や、遊技盤1やクリア部材保持枠140の装飾装置(演出役物駆動モータ46、装飾ランプ・LED141)を駆動するためのドライバを搭載した駆動制御装置44が接続され、遊技制御装置30の制御の下これらを制御することで遊技の演出を行うようになっている。
また、遊技制御装置30には、電源供給装置から電力が供給されており、その他の装置にも電源供給装置から電力が供給されるようになっている。さらに、電源供給装置には、停電時等の外部からの電力の供給が途絶えた場合でも電力を供給可能とするためのバックアップ電源が備えられ、停電時等に各制御装置の揮発性メモリに保存されたデータの消失を防止するようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。
遊技制御装置30の遊技用マイコン31では、普図始動ゲート4に備えられた普図始動センサ4aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図の当たり判定用乱数値を抽出してROM31cに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。そして、普図表示器5に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普図変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、普図表示器5に特別の結果態様を表示するとともに、普電SOL7bを動作させ、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aを所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放する制御を行う。なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図表示器5にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、普通変動入賞装置7および第1始動入賞口13に備えられた特図始動センサ7dからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図の大当たり判定用乱数値を抽出してROM31cに記憶されている判定値と比較し、特図変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。また、この他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号(演出コマンドや表示指令信号)を、演算制御装置40に出力する。そして、特図表示器9に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。また、演算制御装置40では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、記憶制御装置42に記憶されている画像データをもとに、画像表示装置200で特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームや背景画像などを表示する処理を行う。すなわち、演算制御装置40と記憶制御装置42が、画像表示装置200の表示制御を行う表示制御装置をなす。また、演算制御装置40では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、スピーカ145,157からの音の出力、枠装飾装置としての装飾ランプ・LED141を制御する処理、駆動制御装置44を介して可動演出装置の演出役物駆動モータ46を動作する処理を行う。
そして、遊技制御装置30の遊技用マイコン31は、特図変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、特図表示器9に特別の結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。この特別遊技状態を発生させる処理においては、例えば、大入賞口開閉SOL10bにより特別変動入賞装置10の開閉扉10aを開放し、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。そして、大入賞口に所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間(例えば25秒または1秒)か経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば15回または2回)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。なお、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特図表示器9にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、遊技制御装置30の遊技用マイコン31は、各種入賞口に設けられたセンサ(特図始動センサ7d、カウントセンサ10c、入賞口センサ12a)から入力される遊技球の検出信号に基づき、排出発射制御装置50に制御信号を出力し、排出装置70を制御して所定数の遊技球が払い出されるようにする。
また、図3から7に示すように、前面枠本体130における遊技盤1が取り付けられる遊技盤取付部133の後方であって区画壁132の後側には、第1の裏機構枠160、第2の裏機構枠180が配設される裏機構枠配設部134が形成されている。なお、開口部131における区画壁132の後側であって、上側の一部と裏面側から見て右側の一部には、島設備より供給される遊技球を貯留する貯留タンク101や貯留タンク101から、遊技球を流下誘導する遊技球誘導部材102が設けられている。また、球貸要求に応じた球排出や賞球排出を行う排出装置70や、該排出装置70から排出された遊技球を上皿153に誘導する排出流路が設けられている。よって、これらが設けられた部分を除く部分が裏機構枠配設部134とされている。この裏機構枠配設部134には、開口部131の下側部分を除き、周囲に沿って後方へ延出する囲い壁部135が形成され、該囲い壁部135には第1の裏機構枠160、第2の裏機構枠180を回動可能に軸着する軸形成部材136、第1の裏機構枠160を固定するための係止部137、第2の裏機構枠180を固定するための固定部138が形成されている。
図5から7に示すように、軸形成部材136は、開口部131の裏面側から見て左側の囲い壁部135の上下に二ヶ所設けられている。この軸形成部材136は全体が導電性の材質(例えば金属)からなり、第1の裏機構枠160を軸支する第1軸部136aと、第2の裏機構枠180を軸支軸着する第2軸部136bと、開口部131に隣接して配される施錠装置105と電気的に接続する延在部材136cとを備える。
第1軸部136aは、水平に延出する支持板と、該支持板から上下方向に沿って上方へ延出する第1回動軸136dとを備えている。そして、第1回動軸136dを、第1の裏機構枠160の軸受部162に形成された軸受孔162aに挿通することで、軸受部162が支持板により支持されるとともに、第1回動軸136dを中心として回動可能に支持されるようになる。これにより、第1の裏機構枠160が前面枠120の裏面に回動可能に軸着されることとなる。また、第1の裏機構枠160の軸受部162は導電性の材質からなる本体枠161に一体に形成されており、第1の裏機構枠160を前面枠本体130に取り付けることで、第1の裏機構枠160と軸形成部材136とが電気的に接続されることとなる。
また、第2軸部136bも、水平に延出する支持板と、該支持板から上下方向に沿って上方へ延出する第2回動軸136eとを備えている。なお、第1回動軸136dと第2回動軸136eは同一の鉛直線上に位置するようになっている。そして、第2回動軸136eを、第2の裏機構枠180の軸受部182に形成された軸受孔182aに挿通することで、軸受部182が支持板により支持されるとともに、第2回動軸136eを中心として回動可能に支持されるようになる。これにより、第2の裏機構枠180が前面枠120の裏面に回動可能に軸着されることとなる。また、第2の裏機構枠180の軸受部182は導電性の材質からなる本体枠181に一体に形成されており、第2の裏機構枠180を前面枠本体130に取り付けることで、第2の裏機構枠180と軸形成部材136とが電気的に接続されることとなる。また、第2の裏機構枠180は、本体枠181における軸受部182が形成された側の側部が、制御装置などが配設される部分に対して略垂直に前方へ延出するように略L字状に形成されている。よって、同一の鉛直線上に位置する第1回動軸136dと第2回動軸136eに軸支される第1の裏機構枠160と第2の裏機構枠180は、図5に示すように裏機構枠配設部134に収容されて遊技機100の左右方向と略平行な状態(非回動状態)では、側部の延出幅の分だけ第2の裏機構枠180が第1の裏機構枠160の後方に位置する状態で重なり合うようになる。
延在部材136cは矩形板状に形成され、開口部131における裏面側から見て左側に形成された囲い壁部135の左側の面(外側の面)に沿って前方に延在するように配されている。さらに、この延在部材136cの外側の面には、所定の厚みを有し、弾性を有するとともに導電性の接続部材139が配されるようになっている。この接続部材139は、弾性部材としてのウレタンフォームの周囲を被覆部材としての導電性繊維で被覆したもので、一般的にガスケットとして使用されるものである。この接続部材139は、被覆部材で被覆された一側面が、導電性の材質からなる延在部材136cに導電性の両面テープによって貼り付けられることで取り付けられている。すなわち、接続部材139と延在部材136cとは、電気的に接続した状態となっている。
延在部材136cが配される囲い壁部135における裏面側から見て左側の面に隣接する位置には、裏面側から見て右側の端部が機枠110に対して回動可能に軸着される前面枠120を、機枠110に対して回動不能な状態(閉鎖した状態)で施錠する施錠装置105が設けられている。そして、延在部材136cが導電性の接続部材139を介して施錠装置105の金属部分に接触することで、軸形成部材136と施錠装置105とが電気的に接続されるようになる。
これにより、第1の裏機構枠160、第2の裏機構枠180が軸形成部材136、施錠装置105と電気的に接続されるようになる。さらに、施錠装置105は、機枠110の一部(導電性部材)と電気的に接続するようになっており、機枠110の一部は遊技機100が設置される島設備と電気的に接続されるようになっている。よって、第1の裏機構枠160および第2の裏機構枠180に帯電した静電気を外部へ逃がすことができる。
以上のことから、第1および第2の裏機構枠160,180は導電性の部材で構成され、前面枠120は、前面側に遊技盤を収納する収納空間(遊技盤取付部133)を形成可能に後方側に突出する矩形状の囲い壁部135を備え、囲い壁部135の左右方向外側には前面枠120を施錠する導電性の施錠装置105が配設され、前面枠120の囲い壁部135の後端部には、第1および第2の裏機構枠160,180の回動軸(第1回動軸136d、第2回動軸136e)を有する導電性の軸形成部材136を配設し、軸形成部材136には、囲い壁部135の左右方向外側面に沿って前方に延在する延在部材136cが形成され、延在部材136cの外側に施錠装置105が重なり合うように構成し、該延在部材136cと施錠装置105との間に弾性を有するとともに導電性の接続部材139を介在させたこととなる。
図7に示すように、係止部137は、軸形成部材136が設けられた側と対向する側となる、開口部131の裏面側から見て右側の囲い壁部135の上下に二ヶ所設けられている。この係止部137は、囲い壁部135を左右に貫通する貫通孔であって、後述する第1の裏機構枠160における裏面側から見て右側に突出する係止片163の係止突起部163aが、この係止部137に挿入されて係止されることで、第1の裏機構枠160が前面枠本体130に対して回動不能な状態(非回動状態)となるようになっている。
また、固定部138は、軸形成部材136が設けられた側と対向する側となる、開口部131の裏面側から見て右側の囲い壁部135における後端の上下に二ヶ所設けられている。なお、囲い壁部135は排出装置70の後端位置まで後方に延出し、固定部138を形成する部分が、排出装置70の背面の後方に重なるように外側へ略直角に折れ曲がって、遊技機100の左右方向に沿った鉛直面となるように形成されている。この固定部138はねじ止め部138aを有し、後述する第2の裏機構枠180における裏面側から見て右側に形成された固定片183のねじ孔183aに挿通したねじをこのねじ止め部138aに螺合することで、第2の裏機構枠180が前面枠本体130に対して回動不能な状態(非回動状態)で固定されるようになっている。
図6から12に示すように、第1の裏機構枠160は、導電性の材質(例えば金属)からなる本体枠161を有し、裏機構枠配設部134に収容可能な大きさの略矩形板状の部材である。この本体枠161における前面側から見て右側の端部には、軸受部162が上下に二ヶ所形成されている。軸受部162は、上下に貫通する軸受孔162aを有しており、この軸受孔162aを、前面枠本体130の囲い壁部135に設けられた軸形成部材136の第1回動軸136dに上方から嵌合することで、第1の裏機構枠160が前面枠120の裏面に回動可能に軸支されて扉状に開閉自在となる。このように回動可能に軸支される第1の裏機構枠160は、図2に示すように裏機構枠配設部134に収容されて遊技機100の左右方向と略平行な状態(非回動状態)から、図6に示すように後方へ回動して遊技盤の裏面を開放した状態(回動状態)へと回動可能となる。
また、第1の裏機構枠160を前面枠本体130に取り付けることで、導電性の材質からなる本体枠161と、導電性の材質からなる軸形成部材136とが電気的に接続されることとなる。これにより、第1の裏機構枠160の本体枠161が、軸形成部材136、施錠装置105、機枠110を介して島設備に電気的に接続され、帯電した静電気を逃がすことができるようになる。
また、図11,12に示すように、本体枠161における前面側から見て左側の端部には、係止片163が上下に二ヶ所形成されている。この係止片163は、上下方向に沿った回動軸163cにより本体枠161に回動可能に軸支されているとともに、回動軸163cを挟んで前側の部分に外側へ向かって鉤状に突出する係止突起部163aを備え、回動軸163cを挟んだ後側の部分に係止解除部163bを備える。係止突起部163aは、前側の面が外側へ向かって後方に傾斜する傾斜面とされ、後側の面は突出方向と略平行な平面とされている。また、係止解除部163bは、本体枠161の裏面側に露出するように配され、手で操作することが可能となっている。そして、係止片163は、付勢部材によって回動軸163cを中心として係止突起部163aの突出方向(外側)へ向かって回動するように付勢されている。
このような係止片163は、図6に示すように第1の裏機構枠160が前面枠本体130の後方へ回動して遊技盤の裏面を開放した回動状態から、図2に示すような裏機構枠配設部134に収容される非回動状態となるように前方へ回動させた際に、係止突起部163aの傾斜面が囲い壁部135の後端に接触することとなる。そして、囲い壁部135の後端に沿って傾斜面が移動することで、係止突起部163aが囲い壁部135の内側へ誘導され、係止片163が付勢部材の付勢力に抗して回動する。その後、第1の裏機構枠160が非回動状態となると、係止突起部163aが係止部137と一致するようになり、付勢部材の付勢力により係止突起部163aが外側へ突出して係止部137に挿入され、第1の裏機構枠160が前面枠本体130に固定された状態となる。このように、第1の裏機構枠160が裏機構枠配設部134に収容されて遊技機100の左右方向と略平行な状態とされ、かつ、前面枠本体130に対して回動不能な状態となった状態が、第1の裏機構枠160の非回動時の状態である。
なお、係止を解除する際には、第1の裏機構枠160の裏面側から、係止突起部163aとは回動軸を挟んで反対側に形成された係止解除部163bを外側へ向かって押圧するように操作する。これにより、係止突起部163aが係止部137から退避して係止が解除され、第1の裏機構枠160を後方へ回動させることが可能となる。
図8から11に示すように、本体枠161の中央には、前後に貫通した矩形状の開口部164が形成され、この開口部164には液晶表示装置を備えた画像表示装置200が、画像表示面201が前側に臨むように裏面側から取り付けられている。また本体枠161における開口部164の前側の周囲には、画像表示面201を保護するための透明カバー部材210を保持する保持部材165と、透明カバー部材210と本体枠161とを電気的に接続するための接地部168が形成されている。
保持部材165は、透明カバー部材210の下部を保持する下部保持部166と、上部を保持する上部保持部167とを備える。下部保持部166は、開口部164の左右端部近傍の下方に一つずつ形成されており、透明カバー部材210の下端を支持するように水平に前方へ延出する載置部166aと、該載置部166aの前端から垂直に上方へ延出し、透明カバー部材210の前面に当接して前方への移動を規制する前方規制部166bとを備える。載置部166aは、開口部164に取り付けられた画像表示装置200の画像表示面201よりも前方へ延出するように形成されている。この載置部166aの延出幅は透明カバー部材210の厚みよりも広く、載置部166a上にその延出幅の範囲で透明カバー部材210を前後移動可能な状態で保持可能となっている。
また、上部保持部167は、開口部164の上部における中央に形成されており、開口部164に取り付けられた画像表示装置200の画像表示面201と平行かつ略同じ前後位置に形成された板状の後壁部167aと、該後壁部167aに取り付けられる保持片167cとを備える。保持片167cはコ字状の部材で、両側の先端には、後壁部167aに形成された開口167bに前側から押し込むことで係合して固定される係合突起部167dが形成されている。後壁部167aとコ字状の保持片167cとにより形成される空隙の前後幅は、透明カバー部材210の厚みよりも広く、載置部166aと同様に、透明カバー部材210を前後移動可能な状態で保持可能となっている。
接地部168は、開口部164の周囲における左右と下側に形成されている。このうち、開口部164の下側に形成された接地部168は、図12に示すように、開口部164の下側の周囲をなし画像表示装置200の下側を支持する支持部材169の前端に形成されており、画像表示装置200とも電気的に接続している。また、図9に示すように、開口部164の下側に形成された接地部168は、左右の下部保持部166の間に位置するようになっている。各接地部168の前面は、開口部164に取り付けられた画像表示装置200の画像表示面201と平行かつ略同じ前後位置に形成されており、その前側には、弾性を有するとともに導電性を有する材質からなる接続部材170が配されるようになっている。この接続部材170は、弾性部材としてのウレタンフォームの周囲を被覆部材としての導電性繊維で被覆したもので、一般的にガスケットとして使用されるものである。この接続部材170は、被覆部材で被覆された一側面が、導電性の材質からなる接地部168に導電性の両面テープによって貼り付けられることで取り付けられている。すなわち、接続部材139と接地部168とは、電気的に接続した状態となっている。また、各接地部168に取り付けられる各接続部材170における接地部168と接触する面は、接地部168の前面と同じ大きさ(同じ長さおよび幅)とされ、接地部168の前面がちょうど接続部材170で覆われるようになっている。これにより、接地部168と接続部材170との接触面積が最大となり、接続効率が高くなるようになっている。また、開口部164の左右と下側の三ヶ所で囲むように接続していることで、より接続効率が高くなる。なお、接続部材170の固定は、導電性を有する両面テープのほか、導電性を有する接着剤などで固定するようにしても良い。また、接触する面(接地部と接触する前側の面と、透明カバー部材と接する後側の面)の両方を固定しても良いし、片方のみを固定するようにしても良い。
透明カバー部材210は、透明性を有し、かつ、導電性を有する材質で構成したもの、もしくは、ガラスや透明合成樹脂の表面に透明な導電性の膜を形成したもののような導電性を有する透明な材質からなる略矩形板状の部材である。この透明カバー部材210は、開口部164および開口部164の周囲に形成された接地部168を前側から覆うことのできる大きさを有する。この透明カバー部材210の下端部は、左右の下部保持部166の間に位置する中央部分が下方に膨出するように形成された膨出部211とされ、開口部164の下側に形成された接地部168を覆うことができるようにされている。また、膨出部211の左右の段部212を下部保持部166が保持することで、下部保持部166から透明カバー部材210が脱落しないようにされている。また、透明カバー部材210の上端部の中央であって上部保持部167と対応する部分は、上方へ突出した被保持部213が形成されている。
このような透明カバー部材210は、図8に示すように、下端が下部保持部166の載置部166aに載置されるとともに、上部の被保持部213が、後壁部167aと保持片167cにより形成される空隙で保持されることで本体枠161に取り付けられるようになっている。このとき下部保持部166では、載置部166aの延出幅の分だけ透明カバー部材210が前後移動可能に保持される。また、上部保持部167では、後壁部167aと保持片167cとにより形成される空隙の前後幅の分だけ透明カバー部材210が前後移動可能に保持されるようになっている。これにより透明カバー部材210が本体枠161に対して前後移動可能に取り付けられることとなる。
さらに、接地部168の前面に取り付けられた接続部材170が透明カバー部材210の裏面に当接し、本体枠161と透明カバー部材210とが電気的に接続された状態となる。ここで、接続部材170の前後幅は、透明カバー部材210が前後の移動範囲における前端の位置にある状態での接地部168と透明カバー部材210の裏面との間隔よりも広いものとされている。よって、外部から力が加わっていない状態では、接続部材170の弾性力により、透明カバー部材210が前後の移動範囲における前端の位置に配設されるようになっている。このように透明カバー部材210が前後移動可能であるとともに、接続部材170により前方へ押圧された状態となっていることで、常に本体枠161と透明カバー部材210が接触した状態となるため両者の電気的な接続を確保することができる。上述したように、本体枠161は、軸形成部材136、施錠装置105、機枠110を介して島設備に電気的に接続されているため、透明カバー部材210や画像表示装置200に帯電した静電気を逃がすことができる。これにより、透明カバー部材210にゴミやホコリが付着して表示画像の見栄えが悪くなるといったことを防止できる。また、接続部材170を介在することにより透明カバー部材210と本体枠161との電気的な接続効率をよくすることができ、上記効果をより高めることができる。また、所定の厚みを有する接続部材170を配したことにより、画像表示面201と透明カバー部材210との間に隙間が形成されるようになり、画像表示装置200から発生する熱により透明カバー部材210が変形することを防止できる。また、接続部材170は、画像表示面201の上側を除く左右と下側の三ヶ所に設けられ、かつ、各辺の一部に配されている(角部には配されずに途中で途切れている)ので、画像表示面201の周囲が完全に囲まれず、画像表示装置200から発生する熱が内部にこもることを防止でき、透明カバー部材210が変形することを防止できる。
また、遊技盤取付部133に遊技盤を取り付け、第1の裏機構枠160を非回動状態とすることで、透明カバー部材210の前面に、遊技盤1に設けられた画像表示領域を区画するためのセンターケース20の後端が当接することとなる。これにより、画像表示面201の所定の領域が表示領域として区画されるようになる。このとき、透明カバー部材210が接続部材170により前方へ押圧された状態となっていることで、センターケース20の後方への突出幅に合わせて透明カバー部材210が後方へ移動するようになり、センターケース20の後端部と透明カバー部材210との間に隙間が生じてしまうことを防止できる。
以上のことから、第1の裏機構枠160は、画像表示装置200を取付可能とするとともに画像表示面201を前方に臨ませる開口部164が形成された本体枠161と、本体枠161に取り付けられた画像表示装置200の前方を覆う状態で当該本体枠161に取り付けられる透明合成樹脂製の透明カバー部材210と、を含み、本体枠161および透明カバー部材210の各々を導電性を有する部材で構成し、本体枠161における開口部164の縁部と透明カバー部材210との間に弾性を有するとともに導電性の接続部材170を介在させたこととなる。
また、第1の裏機構枠160は、透明カバー部材210を前後方向に移動可能に保持する保持部材165を備え、接続部材170により透明カバー部材210を保持部材165における移動可能な最前方位置まで押圧するようにしたこととなる。
また、第1裏機構枠160の裏面には、配線を中継するための中継基板171や、画像表示装置200に設けられた液晶表示装置を駆動するためのインバーター装置202が配設されている。インバーター装置202は、第1の裏機構枠160の裏面であって、画像表示装置200が取り付けられる開口部164の裏面側から見て左側に配設されている。このインバーター装置202は、インバーター基板202aとこれを収納する収納ケース202bとからなり、インバーター基板202aが画像表示装置200と接続されるようになっている。このように、インバーター装置202を第1の裏機構枠160の背面側であって、画像表示装置200の側方に配設することにより、効率よく各装置を配置することができる。
また、本体枠161におけるインバーター装置202が配設される部分には、インバーター装置202の上部を覆う上部カバー部材172が形成されている。この上部カバー部材172は、第1の裏機構枠160の上方に配される貯留タンク101から落下する遊技球がインバーター装置202に衝突することを防止するためのもので、後述するように第1の裏機構枠160の後方に配される第2の裏機構枠180に形成されるカバー部材185の上端部まで延出するように形成されている。
図4から7、13、14に示すように、第2の裏機構枠180は、導電性の材質(例えば金属)からなる本体枠181を有し、第1の裏機構枠160の後方を覆って、裏機構枠配設部134の後方をちょうど閉鎖する大きさを有する略矩形板状の部材である。この本体枠181における前面側から見て右側の端部には、軸受部182が上下に二ヶ所形成されている。軸受部182は、上下に貫通する軸受孔182aを有しており、この軸受孔182aを、前面枠本体130の囲い壁部135に設けられた軸形成部材136の第2回動軸136eに上方から嵌合することで、第2の裏機構枠180が前面枠120の裏面に回動可能に軸支されて扉状に開閉自在となる。このように回動可能に軸支される第2の裏機構枠180は、図4,5に示すように、裏機構枠配設部134に収容されて遊技機100の左右方向と略平行な状態(非回動状態)から、図6に示すように、後方へ回動して第1の裏機構枠160の裏面を開放した状態(回動状態)へと回動可能となる。また、第1の裏機構枠160および第2の裏機構枠180が非回動状態にあるときには、第2の裏機構枠180が第1の裏機構枠160の後方側に重なり合うようになっている。
また、第2の裏機構枠180を前面枠本体130に取り付けることで、導電性の材質からなる本体枠181と、導電性の材質からなる軸形成部材136とが電気的に接続されることとなる。これにより、第2の裏機構枠180の本体枠181が、軸形成部材136、施錠装置105、機枠110を介して島設備に電気的に接続され、帯電した静電気を逃がすことができるようになる。
また、図7に示すように、本体枠181の前面側から見て左側の端部には、固定片183が上下に二ヶ所形成されている。この固定片183はねじ孔183aを有し、このねじ孔183aに挿通したねじを、前面枠本体130の囲い壁部135に形成された固定部138のねじ止め部138aに螺合することで図4、5に示すように第2の裏機構枠180が前面枠本体130に対して回動不能な状態で固定される。このように、第2の裏機構枠180が裏機構枠配設部134に収容されて遊技機100の左右方向と略平行な状態とされ、かつ、前面枠本体130に対して回動不能な状態となった状態が、第2の裏機構枠180の非回動時の状態である。なお、固定片183は本体枠181における制御装置などが配設される部分に対して後方に延出するとともに、後端が外側へ略垂直に折れ曲がった略L字状に形成されている。これにより、排出装置70の背面の後方に重なるように形成された固定部138よりも本体部181を前側の位置に固定でき、図5に示すように第2裏機構枠180が裏機構枠配設部134に収容されて遊技機100の左右方向と略平行な状態(非回動状態)では、排出装置70の後端よりも前方に位置するようになる。
また、図14に示すように、本体枠181の裏面には、遊技機100を制御する制御装置として、演算制御装置40、記憶制御装置42、駆動制御装置44、遊技制御装置30が配設されている。演算制御装置40は、画像表示装置200の表示制御を行う表示制御装置をなすものであって、複数種の遊技盤で共通して使用可能な演算機能を有する。この演算制御装置40は、本体枠181の裏面における上部にねじにより固定されるようになっており、その裏面には他の装置と接続するためのコネクタ41が設けられている。
演算制御装置40の裏面には、画像表示装置200の表示制御を行う表示制御装置をなし、画像表示装置200に表示する遊技盤固有の画像のデータを記憶する記憶手段(ROM)を有する記憶制御装置42が取り付けられている。記憶制御装置42は、前面側に演算制御装置40の裏面に設けられたコネクタ41と接続可能なコネクタ(図示略)を有し、このコネクタを接続した状態で、本体枠181に対してねじにより固定可能な取付部材42aを、記憶制御装置42の後方から覆うように取り付けることで、演算制御装置40の裏面に固定されるようになっている。
このように、遊技盤固有の機能を有する記憶制御装置42を、複数種の遊技盤で共通して使用可能な演算制御装置40の裏面に取り付けるようにしたことで、遊技盤の交換の際に容易に記憶制御装置42を交換することができる。また、複数種の遊技盤で共通して使用可能な演算制御装置40と、遊技盤固有の機能を有する記憶制御装置42とを別体としたので、機種変更時に演算制御装置40を残して記憶制御装置42のみを交換すればよく、交換時の効率を更に高めることができる。
以上のことから、表示制御装置は、第2の裏機構枠180の背面側に取り付けられ、複数種の遊技盤で共通して使用可能な演算機能を有する演算制御装置40と、演算制御装置40に対してコネクタ41を介して電気的に接続された状態で取り付けられ、画像表示装置200に表示する遊技盤固有の画像のデータを記憶する記憶手段を有する記憶制御装置42と、から構成されていることとなる。
駆動制御装置44は、遊技盤1の装飾装置(演出役物駆動モータ46、装飾ランプ・LED141)を駆動するためのドライバを搭載したものであって、遊技盤固有の制御装置である。この駆動制御装置44は。本体枠181の裏面における演算制御装置40の下部にねじにより固定されるようになっており、その裏面には他の装置と接続するためのコネクタ45が設けられている。
遊技制御装置30は、遊技の進行を制御するとともに表示制御装置(演算制御装置40)に対して表示指令信号を送信するものであって、遊技盤固有の制御装置である。この遊技制御装置30は、本体枠181の裏面における下部にねじにより固定された取付ベース30bに対して着脱可能に取り付けられるようになっており、遊技盤の交換の際に容易に遊技制御装置30を交換することができるようになっている。また、遊技制御装置30の裏面には他の装置と接続するためのコネクタ30aが設けられている。
以上のことから、第2の裏機構枠180の背面側には、遊技の進行を制御するとともに表示制御装置(演算制御装置40)に対して表示指令信号を送信する遊技制御装置30と、遊技盤の装飾装置(演出役物駆動モータ46、装飾ランプ・LED141)を駆動するためのドライバを搭載した駆動制御装置44と、を配設したこととなる。
以上のように各種装置を配設することで、各装置を前面枠120の裏面に更に効率よく配置することができる。また、本体枠181における駆動制御装置44の下方の位置には、前後に貫通する配線用開口184が形成されており、第2の裏機構枠180の裏面に配される各種装置と、第2の裏機構枠180の前方に配される各種装置の接続が可能となっている。
また、本体枠181の前面から見て右上部には、第1の裏機構枠160の裏面に配設されたインバーター装置202を覆うカバー部材185が形成されている。このカバー部材185は、後方に膨出するように形成されており、第1の裏機構枠160および第2の裏機構枠180を非回動状態とした際に、インバーター装置202の左右側部と後方および下方を覆うようになっている。上述したように、第1の裏機構枠160の後方にはインバーター装置202の上部を覆う上部カバー部材172が後方に延出するように形成されており、この上部カバー部材172と、第1裏機構枠160の本体枠161の裏面と、第2の裏機構枠180に形成されたカバー部材185とで、インバーター装置202の周囲が完全に覆われるようになる。これにより、第1の裏機構枠160の上方に配される貯留タンク101から落下する遊技球がインバーター装置202に衝突することを防止することができる。
以上のことから、第1の裏機構枠160の背面側には、画像表示装置200としての液晶表示装置を駆動するためのインバーター装置202が配設され、第1の裏機構枠160におけるインバーター装置202の上部には、当該インバーター装置202の上部を覆う上部カバー部材172を第2の裏機構枠180の上端部まで延出するように形成したこととなる。
以上のような構成を有する第1の裏機構枠160、第2の裏機構枠180は、遊技機100を使用する際(遊技を行う際)には、両方とも非回動時の状態とする。これにより、図2に示すように、第1の裏機構枠160の前面に位置する画像表示面201が、遊技盤取付部133の後方に面するようになる。この状態で、図1に示すように遊技盤1を取り付けることで、センターケース20の窓部22を通して、画像表示面201を視認可能となる。また、第2の裏機構枠180は、図4、5に示すように、第1の裏機構枠160の裏面に重合した状態となる。
そして、遊技盤1を交換する際には、遊技盤固有の制御装置である、記憶制御装置42、駆動制御装置44、遊技制御装置30も交換する。これらの制御装置は、第2の裏機構枠の裏面に配されており、遊技機の後方に露出した状態となっているので、容易に交換することができる。また、第2の裏機構枠180自体を補修、点検、交換する必要がある場合には、第2の裏機構枠180の固定片183による固定を解除して第2の裏機構枠180を後方に回動する。さらに、この状態で第2の裏機構枠180を上方へ持ち上げれば、第2回動軸136eが軸受部182の軸受孔182aから抜けて接続が解除され、容易に第2裏機構枠180を取り外すことができる。
また、第1の裏機構枠160自体を補修、点検、交換する必要がある場合には、まず、第2の裏機構枠180の固定片183による固定を解除して第2の裏機構枠180を後方に回動する。その後、第1の裏機構枠160に設けられた係止片163の係止解除部163bを操作して固定を解除し、第1の裏機構枠160を後方に回動して、図6に示すように、第1の裏機構枠160と第2の裏機構枠180とが後方に回動した回動状態とする。この状態では、第1の裏機構枠160と第2の裏機構枠180は独立して回動可能であり、補修や点検の作業が容易となる。
また、図6に示すように、第1の裏機構枠160と第2の裏機構枠180とが後方に回動した回動状態では、第1の裏機構枠160と第2の裏機構枠180はそれぞれ独立して着脱可能となる。よって、この状態で、第1の裏機構枠160を上方へ持ち上げれば、第1回動軸136dが軸受部162の軸受孔162aから抜けて接続が解除され、第1裏機構枠160を取り外すことができる。これにより容易に画像表示装置を交換することができる。なお、この状態で第2の裏機構枠180を上方へ持ち上げれば、第2回動軸136eが軸受部182の軸受孔182aから抜けて接続が解除され、第2裏機構枠180を取り外すことができる。
このように、第1の裏機構枠160および第2の裏機構枠180が回動可能に配設されていることで、補修や点検時の作業性を向上することができる。また、第1の裏機構枠160および第2の裏機構枠180の非回動時には、該第2の裏機構枠180が第1の裏機構枠160の後方側に重なり合うように構成されているので、前面枠120の裏面の限られたスペース内に各装置を効率よく配設することが可能となる。また、第1の裏機構枠160を前面枠120に対して着脱自在に装着したので、機種変更時に遊技盤のみを交換する場合に、画像表示装置200がそのまま使用できるものであれば、画像表示装置200を残して次の機種でも使用できるようになる。さらに、機種変更で画像表示装置200を交換する必要がある場合には、簡単に画像表示装置200を別のものに交換することができ、交換時の作業性を極めて高めることができる。
以上のことから、遊技領域1aを形成する遊技盤1と、該遊技盤1を着脱可能に装着する前面枠120と、を備え、該遊技盤1の後方に変動表示ゲームを表示する画像表示装置200を備えた遊技機100であって前面枠120の裏面に回動可能に軸着され、画像表示装置200を配設するための第1の裏機構枠160と、前面枠120の裏面に回動可能に軸着され、画像表示装置200の表示制御を行う表示制御装置(演算制御装置40、記憶制御装置42)を配設するための第2の裏機構枠180と、を備えるとともに、第1および第2の裏機構枠160,180の非回動時には、該第2の裏機構枠180が第1の裏機構枠160の後方側に重なり合うように構成し、第1の裏機構枠160を前面枠120に対して着脱自在に装着したこととなる。
次に、上述した実施形態の遊技機の変形例について図15を参照して説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略し、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、前面枠本体130に対して第1の裏機構枠160を前後移動可能に取り付けるようにしている。
本変形例の第1の裏機構枠160は、軸受部162に形成された軸受孔221が前後に延在する長孔とされ、第1の裏機構枠160が非回動状態にある状態で、第1回動軸136dに対して軸受部162が前後移動可能となるようにされている。また、第1の裏機構枠160における軸着された側と対向する側の端部を係止する囲い壁部135に形成された係止部137の貫通孔も、前後に所定の長さを有するように形成され、第1の裏機構枠160が非回動状態にある状態で、係止部137に対して前後移動可能となるようにされている。これにより、第1裏機構枠160は非回動状態にある状態で、所定の範囲で前面枠本体130に対して前後移動可能となる。さらに、非回動状態で第1裏機構枠160の後方に重なり合うように配される第2の裏機構枠180の前面には、第1の裏機構枠160を前方へ押圧する押圧部材223が設けられている。
このような構成により、第1の裏機構枠160の前方に配される遊技盤に設けられた画像表示領域を区画するためのセンターケース20の後端端部の後方への突出幅が異なる場合でも対応することが可能となる。すなわち、遊技盤の交換時に、センターケース20の後端部の後方への突出幅に合わせて第1の裏機構枠160の前後位置が変化するようになるため、透明カバー部材210のみが前後移動可能である場合よりもより確実に、遊技盤の変更時にセンターケース20の後端部と透明カバー部材210との間に隙間が生じてしまうことを防止できる。
以上のことから、第1の裏機構枠160は、前後動可能に軸着され、第2の裏機構枠180の前面に第1の裏機構枠160を前方側に押圧する押圧部材223を備えたこととなる。
以上のような遊技機100は、遊技領域1aを形成する遊技盤1と、該遊技盤1を着脱可能に装着する前面枠120と、を備え、該遊技盤1の後方に変動表示ゲームを表示する画像表示装置200を備えた遊技機100であって、前面枠120の裏面に回動可能に軸着されるとともに当該前面枠120に対して着脱自在とされ、画像表示装置200を配設するための第1の裏機構枠160と、前面枠120の裏面に回動可能に軸着され、画像表示装置200の表示制御を行う表示制御装置(演算制御装置40、記憶制御装置42)を配設するための第2の裏機構枠180と、を備えるとともに、第1および第2の裏機構枠160,180の非回動時には、該第2の裏機構枠180が第1の裏機構枠160の後方側に重なり合うように構成し、第1の裏機構枠160は、画像表示装置200を取付可能とするとともに画像表示面201を前方に臨ませる開口部164が形成された本体枠161と、本体枠161に取り付けられた画像表示装置200の前方を覆う状態で当該本体枠161に取り付けられる透明合成樹脂製の透明カバー部材210と、を含み、本体枠161および透明カバー部材210の各々を導電性を有する部材で構成し、本体枠161における開口部164の縁部と透明カバー部材210との間に弾性を有するとともに導電性の接続部材170を介在している。
したがって、第1の裏機構枠160が回動可能に配設されるので、補修や点検時の作業性が向上する。また、第1および第2の裏機構枠160,180の非回動時には、該第2の裏機構枠180が第1の裏機構枠160の後方側に重なり合うように構成されているので、前面枠120の裏面の限られたスペース内に各制御装置を効率よく配設することが可能となる。また、機種変更時に遊技盤1のみを交換する場合に、画像表示装置200がそのまま使用できるものであれば、画像表示装置200を残して次の機種でも使用できるばかりか、第1の裏機構枠160を前面枠120に対して着脱自在に装着したので、機種変更で画像表示装置200を交換する必要がある場合には、簡単に画像表示装置200を別のものに交換することができ、交換時の作業性を極めて高めることができる。
さらに、透明カバー部材210により画像表示面201を保護できる他、透明カバー部材210は本体枠161に電気的に接続されることとなり画像表示装置200に帯電した静電気を逃がすことかでき、透明カバー部材210にゴミやホコリが付着して表示画像の見栄えが悪くなるといったことを防止できる。また、接続部材170を介在することにより透明カバー部材210と本体枠161との電気的な接続効率をよくすることができ、上記効果をより高めることができる。
また、第1の裏機構枠160は、透明カバー部材210を前後方向に移動可能に保持する保持部材165を備え、接続部材170により透明カバー部材210を保持部材165における移動可能な最前方位置まで押圧するようにしている。
したがって、画像表示装置200を遊技盤1ではなく第1の裏機構枠160に配設すると、遊技盤1と画像表示装置200との間に隙間が形成されてしまうといった課題があるが、本発明によれば、第1の裏機構枠160の保持部材165を透明カバー部材210が前後方向に移動可能に保持するようにして、接続部材170により透明カバー部材210を保持部材165における最前方位置まで押圧するようにしたので、第1の裏機構枠160と透明カバー部材210の接触をより確実に行えるようになる。さらに、透明カバー部材210が最前方位置に配設されるので、遊技盤1に設けられることとなる、画像表示領域を区画するためのセンターケース20の後端部と透明カバー部材210との間に隙間が生じてしまうことを防止できる。
また、表示制御装置は、第2の裏機構枠180の背面側に取り付けられ、複数種の遊技盤で共通して使用可能な演算機能を有する演算制御装置40と、演算制御装置40に対してコネクタ41を介して電気的に接続された状態で取り付けられ、画像表示装置200に表示する遊技盤固有の画像のデータを記憶する記憶手段を有する記憶制御装置42と、から構成されている。
したがって、表示制御装置は、第2の裏機構枠180の背面側に取り付けられ、複数種の遊技盤で共通して使用可能な演算機能を有する演算制御装置40と、演算制御装置40に対してコネクタ41を介して電気的に接続された状態で取り付けられ、画像表示装置200に表示する遊技盤固有の画像のデータを記憶する記憶手段を有する記憶制御装置42と、から構成されているので、機種変更時に演算制御装置40を残して記憶制御装置42のみを交換すればよいので交換時の効率を更に高めることができる。
また、第2の裏機構枠180の背面側には、遊技の進行を制御するとともに表示制御装置(演算制御装置40)に対して表示指令信号を送信する遊技制御装置30と、遊技盤1の装飾装置(演出役物駆動モータ46、装飾ランプ・LED141)を駆動するためのドライバを搭載した駆動制御装置44と、を配設している。
したがって、第2の裏機構枠180の背面側には、遊技の進行を制御するとともに表示制御装置に対して表示指令信号を送信する遊技制御装置30と、遊技盤1の装飾装置を駆動するためのドライバを搭載した駆動制御装置44と、を配設したので、各装置を前面枠120の裏面に更に効率よく配置することができる。
また、第1および第2の裏機構枠160,180は導電性の部材で構成され、前面枠120は、前面側に遊技盤1を収納する収納空間(遊技盤取付部133)を形成可能に後方側に突出する矩形状の囲い壁部135を備え、囲い壁部135の左右方向外側には前面枠120を施錠する導電性の施錠装置105が配設され、前面枠120の囲い壁部135の後端部には、第1および第2の裏機構枠160,180の回動軸(第1回動軸136d、第2回動軸136e)を有する導電性の軸形成部材136を配設し、軸形成部材136には、囲い壁部135の左右方向外側面に沿って前方に延在する延在部材136cが形成され、延在部材136cの外側に施錠装置105が重なり合うように構成し、該延在部材136cと施錠装置105との間に弾性を有するとともに導電性の接続部材139を介在している。
したがって、第1および第2の裏機構枠160,180は導電性の部材で構成され、前面枠120は、前面側に遊技盤1を収納する収納空間を形成可能に後方側に突出する矩形状の囲い壁部135を備え、囲い壁部135の左右方向外側には前面枠120を施錠する導電性の施錠装置105が配設され、前面枠120の囲い壁部135の後端部には、第1および第2の裏機構枠160,180の回動軸を有する導電性の軸形成部材136を配設し、軸形成部材136には、囲い壁部135の左右方向外側面に沿って前方に延在する延在部材136cが形成され、延在部材136cの外側に施錠装置105が重なり合うように構成し、該延在部材136cと施錠装置105との間に弾性を有するとともに導電性の接続部材139を介在させたので、第1および第2の裏機構枠160,180に帯電した静電気を逃がすことができる。
また、第1の裏機構枠160の背面側には、画像表示装置200としての液晶表示装置を駆動するためのインバーター装置202が配設され、第1の裏機構枠160におけるインバーター装置202の上部には、当該インバーター装置202の上部を覆う上部カバー部材172を第2の裏機構枠180の上端部まで延出するように形成している。
したがって、第1の裏機構枠160の背面側には、画像表示装置200としての液晶表示装置を駆動するためのインバーター装置202が配設され、第1の裏機構枠160におけるインバーター装置202の上部には、当該インバーター装置202の上部を覆う上部カバー部材172を第2の裏機構枠180の上端部まで延出するように形成したので、インバーター装置202を第1の裏機構枠160の背面側に配設することにより効率よく各装置を配置することができる。また、インバーター装置202を第1の裏機構枠160の背面に配設すると、上方(貯留タンク101)から落下する遊技球がインバーター装置202に衝突して故障してしまう虞があるが、上部カバー部材172によりこれを防止できる。
なお、本発明の遊技機100は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。