JP4795095B2 - 埋設管の改良方法 - Google Patents

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この発明は地中に埋設されている既設管の改良方法、詳しくは、既設管を掘り上げることなく、更新する方法に関するものである。
地中に埋設されている上水道管や下水道管その他の各種管類は、自動車の通行や近隣の建築土木工事による振動、あるいは地震、地下水の作用などによる繰り返し加わる過重、あるいは経年変化によって劣化することは避けられず、劣化した既設管は補修したり取り替える必要がある。
なし なし
劣化した埋設管は、掘り上げて完全撤去し、新しい管に取り替えるのが理想であるが、完全撤去の為には既設管の埋設箇所を全面的に掘削しなければならず、都市市街地や交通量の多い道路部分、あるいは複数の既設管が輻輳して埋設されている場所などでは、実際上工事が困難な場合もあった。又、数多くの土木工事用機材を作業現場に持ち込まなければならず、それらの手配や搬入搬出作業も大変面倒であった。
本発明者は、この様に諸般の事情により全面的な掘削が出来ない場所においても、最少限の機材により、既設管の改良工事を効率的に実施できる方法を実現すべく、鋭意研究した結果、本発明を完成するに至り、ここに提案するものである。
改良対象である地中に埋設されている既設管の始端側及び終端側に立坑をそれぞれ掘削して既設管の始端側と終端側を露出させ、始端側の立坑を利用して既設管内にそれより径の小さい挿入管を同軸状に挿入し、この既設管の始端側開口部に注入孔が形成されている閉鎖壁を、終端側開口部に吸引孔が形成されている閉鎖壁をそれぞれ取付け、始端側の立坑の近傍上方に充填材を収容するホッパーを設置すると共に、終端側の立坑近傍に吸引装置を設置し、ホッパーの排出孔と既設管の始端側の閉鎖壁の注入孔と、終端側の閉鎖壁の吸引孔と吸引装置とをそれぞれ接続し、吸引装置で既設管と挿入管との間に形成されている筒状空間内の空気を吸引し、筒状空間内に生じた負圧によって前記ホッパーから筒状空間内に充填材を流入せしめ、これを固化させることにより、上記課題を解決した。
筒状空間内に生じた負圧によって充填材を埋設管と挿入管との間の筒状空間に流入させており、充填材は筒状空間の隅々まで行き渡り、均一な充填がなされ、しかも、充填材を加圧する必要がないので、加圧ポンプ等を別途準備する必要がなく、最少限の機材で作業を実施することが出来、作業コストも低く、加圧の必要がない為、面倒な充填材の流量管理も一切不要で、作業能率も高い。又、充填材の充填を加圧ではなく負圧によって行っているので、挿入管が塩ビパイプなどの様に外圧に対して脆弱なものであっても、挿入管には過大な外圧はかからず、挿入管の損傷の危険もない。更に、既設管の始端側と終端側にそれぞれ立坑を掘削するだけでよいので、掘削面積が最小ですみ、都市市街地や複数の埋設管が輻輳して埋設されている場所でも工事が可能である。
充填材を充填すべき空間の空気を吸引し、その空間内を負圧状態にして均一かつスムーズな充填を行える様にした点に本質的特徴が存する。
図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。図1はこの発明に係る埋設管の改良方法の手順を示した工程図、図2乃至図5は作業の各過程を示した断面図であり、まずはじめに、図2に示す様に、改良対象である地中に埋設されている既設管1の始端側2と終端側3とにそれぞれ立坑4と立坑5を掘削し、既設管1の始端側2と終端側3をそれぞれ露出させる。
そして、前記始端側の立坑4を利用して既設管1の始端側2から既設管1内にそれより径の小さい挿入管6を挿入し、挿入管6を既設管1内にほぼ同軸状になる様に位置せしめ、この挿入管6が貫通する様に、既設管1の始端側2に注入孔7が形成されている閉鎖壁8を、終端側3に吸引孔9が形成されている閉鎖壁10をそれぞれ取付ける。
一方、始端側2の立坑4の近傍上方に充填材11を収容するホッパー12を設置すると共に、終端側3の立坑5の近傍に吸引装置13を設置する。なお、充填材11は十分な流動性を有する必要があり、この実施例においては、混合B種普通セメントにベントナイト系添加物を添加し、酸、アルカリ、油分などの不純物を含まぬ清水により混練したセメントベントナイト系充填材を使用したが、充填材11が上記のものに限定されないことはもちろんである。一方、吸引装置13としては土木工事用のもののほか、一般のバキューム車や家庭用、業務用の真空掃除機などを用いることが出来る。
そして、前記ホッパー12の排出孔14と閉鎖壁8の注入孔7とをパイプ15で、閉鎖壁10の吸引孔9と吸引装置13とをパイプ16でそれぞれ接続し、吸引装置13によって既設管1の内壁側と挿入管6の外壁側との間に形成されている筒状空間17内の空気を吸引して、この筒状空間17内の気圧を負圧状態に保ち、図3に示す様に、この負圧によってホッパー12から注入孔7を介して筒状空間17内に充填材11を流入させる。なお、充填の際には、流入促進の為に充填材11を加圧する必要は全くない。なお、既設管1及び挿入管6が共に小径で、筒状空間17が小容積の場合には、特に土木工事用の吸引装置13を用いずとも、家庭用や業務用の真空掃除機でも十分用が足りる。
図4に示す様に、筒状空間17内に充填材11が均一かつ完全に行き渡るまで、この負圧による充填作業を続け、充填作業が終了したなら充填材11の養生を行い、充填材11が十分に固化したら、図5に示す様に、閉鎖壁8及び閉鎖壁10を撤去し、挿入管6を他の管路に接続するなど次工程の作業を行い、発進立坑4及び到達立坑5を埋め戻して作業を終了する。
上記一連の作業により、既設管1内には新しい挿入管6が同軸状に位置することになり、既設管1と挿入管6との間の空隙には経年変化のない充填材11が均一に充填されるので、新たに挿入された挿入管6は安定的に保持される。そして、この新たに挿入された挿入管6をそれまでの既設管1に代えて管として利用に供する。
この発明は、上記の通り、負圧によって充填材11を既設管1と挿入管6との間の筒状空間17に充填しており、充填材11は筒状空間17の隅々まで行き渡り、均一な充填がなされ、しかも、充填材11を加圧する必要がないので、加圧ポンプ等を別途準備する必要がなく、最少限の機材で作業を実施することが出来、加圧の必要がない為、面倒な充填材の流量管理も一切不要で、作業コスト及び作業能率の向上の面からすぐれた効果を有する。又、充填材11の充填を加圧ではなく負圧によって行っているので、挿入管6が塩ビパイプなどの様に外圧に対して脆弱なものであっても、挿入管6には過大な外圧はかから
ず、挿入管6の損傷の危険もない。
更に、既設管の始端側と終端側にそれぞれ立坑を掘削するだけでよいので、都市市街地や複数の既設管が輻輳して埋設されている場所でも工事が可能で、極めて高い実用的価値を有している。
上水道管、下水道管、その他各種埋設管の維持改良工事の際に広く利用可能である。
この発明に係る埋設管の改良方法の手順を示した工程図。 同じく、作業開始時の状況を示した断面図。 同じく、作業途中の状況を示した断面図。 同じく、充填作業が完了した状況を示した断面図。 同じく、すべての作業が完了し、挿入管6が既設管1に安定的に固定された状況を示した断面図。
1 既設管
2 始端側
3 終端側
4 立坑
5 立坑
6 挿入管
7 注入孔
8 閉鎖壁
9 吸引孔
10 閉鎖壁
11 充填材
12 ホッパー
13 吸引装置
14 排出孔
15 パイプ
16 パイプ
17 筒状空間

Claims (2)

  1. 改良対象である地中に埋設されている既設管の始端側及び終端側にそれぞれ立坑を掘削して既設管の始端側と終端側を露出させ、始端側の立坑を利用して既設管内にそれより径の小さい挿入管を同軸状に挿入し、この既設管の始端側開口部に注入孔が形成されている閉鎖壁を、終端側開口部に吸引孔が形成されている閉鎖壁をそれぞれ取付け、始端側の立坑の近傍上方に充填材を収容するホッパーを設置すると共に、終端側の立坑近傍に吸引装置を設置し、ホッパーの排出孔と既設管の始端側の閉鎖壁の注入孔と、終端側の閉鎖壁の吸引孔と吸引装置とをそれぞれ接続し、吸引装置で既設管と挿入管との間に形成されている筒状空間内の空気を吸引し、筒状空間内に生じた負圧によって前記ホッパーから筒状空間内に充填材を流入せしめ、これを固化させることを特徴とする埋設管の改良方法。
  2. 充填材が、セメント、ベントナイト系添加物、清水からなるセメントベントナイト系充填材であることを特徴とする請求項1記載の埋設管の改良方法。
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