JP4795055B2 - 閉め過ぎ防止構造を備えたチャック開閉機構及び該開閉機構を備えた工作機械 - Google Patents

閉め過ぎ防止構造を備えたチャック開閉機構及び該開閉機構を備えた工作機械 Download PDF

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Description

本発明は、工作機械の主軸に使用される、チャックの閉め過ぎ防止構造を備えたチャック開閉機構及び該開閉機構を備えた工作機械に関する。
図4は従来の押し型のコレットチャックを備えた主軸チャック開閉機構を示す図である。開閉機構50は、アクチュエータ52によって作動するリンク54と、リンク54によって軸方向に移動可能な作動カム56と、作動カム56によって揺動可能に構成された一対のレバー58とを有する。一対のレバー58の各々は、作動カム56が押し型チャック60から離れる方向(図4では左側)に移動したときに第1スリーブ62をチャック60の方向(図4では右側)に押し(実線で示す状態)、それにより第1スリーブ62に当接する第2スリーブ64も右側に移動し、第2スリーブ64はワークを把持できるようにチャック60を閉じる。チャック60を開く場合はその逆の動作を行えばよく、すなわち作動カム56がアクチュエータ52によって右側に移動する(破線で示す状態)。
近年は、加工時間短縮等の要望に伴い、主軸の回転速度は従来の3,000rpm前後から8,000〜12,000rpm程度にまで増加している。このような高速回転になると、上述の一対のレバー58のアーム58aが遠心力によって径方向外側にさらに変位しようとするため、第2スリーブ64をチャック60側に押圧しているレバー58の部分すなわちスリーブ押圧部58bが第1スリーブ62をチャック側にさらに押し込むように作用する。その結果、第2スリーブ64もチャック側にさらに押し込まれてチャック60は閉まり過ぎとなり、ワークが傷ついたり、第1及び第2スリーブに軸方向の過度な圧縮力がかかって破損しやすくなったりする等の問題が生じ得る。
そこで本発明は、高速回転時であっても、チャックの閉まり過ぎやスリーブの過度の圧縮を防止することができる閉め過ぎ防止構造を備えたチャック開閉機構、及び該開閉機構を備えた工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、工作機械の主軸側に、一対のレバーを前記主軸の径方向に揺動可能に支持し、各レバーの一端側と係脱自在に係合する作動カムを、前記主軸に対して移動可能に設け、該作動カムと前記レバーとの係合に応じて各レバーが揺動し、各レバーの他端によって前記主軸のチャックを開閉操作するチャック開閉機構において、前記一対のレバーを囲繞する略円筒形状の変位防止構造体を設け、該変位防止構造体の壁面を、スリットにより前記各レバーに対応するように部分的に分割して形成し、各レバーに対応する各壁面に、前記レバーを径方向内側に付勢し、前記チャックを閉じ操作する各レバーの径方向外側への揺動を所定範囲内に規制する突出部材を設けたことを特徴とする、チャック開閉機構を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のチャック開閉機構において、前記突出部材が、径方向に位置決め調節可能に構成されたネジからなる、チャック開閉機構を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のチャック開閉機構を備えた工作機械を提供する。
本発明によれば、チャックが閉じられているときに、主軸の回転に伴う遠心力によってレバーのアームがさらに径方向外側に変位することが防止される。従ってレバーがスリーブをさらに変位させてチャックが閉まり過ぎとなることが防止され、故にチャックに把持されたワークの破損(例えば軟質材での打痕やパイプ材での変形等)やスリーブの過度の圧縮による損傷、摩耗等の不具合の発生が防止される。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る押し型のコレットチャックを備えた主軸チャック開閉機構を示す図である。開閉機構10は、アクチュエータ12によって作動するリンク14と、リンク14によって軸方向に移動可能な作動カム16と、作動カム16によって揺動可能に構成された一対のレバー18とを有する。リンク14は枢支点14aの回りを回転可能であり、リンク14の先端に設けられたピン14bが作動カム16に形成された溝16aに係合する。一対のレバー18は、主軸について互いに径方向反対側に配置され、また一対のレバー18の各々は、枢軸18aの回りを回転可能に構成されるとともに、径方向内側に向かって付勢されるアーム18bと、チャックを閉じるときに第1スリーブ22を押すように構成されたスリーブ押圧部18cとを有する。すなわち、レバー18は、アーム18bが作動カム16によって径方向外側に変位するとともにスリーブ押圧部18cが第1スリーブ22を押してチャックを閉じる第1の位置(図1の実線)と、アーム18bが作動カム16に当接せず又は付勢されず、故にスリーブ押圧部18cが第1スリーブ22を実質的に押さない(すなわちチャックが開く)第2の位置(図1の破線)との間を変位可能である。なお図1では、第2の位置におけるリンク14の図示は省略している。
詳細には、作動カム16が押し型チャック(図示せず)から離れる方向(図1では左側)に移動すると、作動カムの傾斜面16bが各レバーのアーム18bを径方向外側に押し開くように変位させ、それによりアーム18のスリーブ押圧部18cが第1スリーブ22をチャックの方向(図1では右側)に押し、それによりチャックが閉じられる。なおチャックを閉じている状態では、アーム18bは作動カム16の傾斜面16bを越えて支持面すなわち円筒面16cに当接する。一方、チャックを開く場合はその逆の動作を行えばよく、すなわち図1の破線に示すように、作動カム16がアクチュエータ12に接続されたリンク14によって、アーム18bに当接しない位置まで右側に移動する。なおこれらの構成は従来と同様であってよい。
本発明の特徴は、図1に示すように、チャックが閉じているときにアーム18bがさらにチャックを閉め過ぎないように、アーム18bの外側への変位を規制するアーム変位防止構造体すなわちカバー30が設けられていることである。このカバー30は、図2に示すように略円筒形状を有し、図1に示すようにその中心軸が主軸の軸線に略一致するように配置され、一対のレバー18を囲繞する。好ましくは、カバー30のアーム18bの先端と対向する部分32は剛性を高めるためにいくらか肉厚に形成され、さらに部分32には径方向外側に変位したアーム18bに当接又は近接する突出部材例えばネジ又はピン34が取り付けられる。突出部材がネジの場合は、図1のようにアーム18bが作動カム16の円筒面16cに当接している(チャックを閉じている)状態において、アーム18bとネジ34との間の距離が実質的にゼロ(軽く当接するか又は僅かに空いている)となるような位置に容易に位置決め調節可能である。このような構成によれば、主軸が非常に高速に回転している場合であっても、アーム18bがさらに円筒面16cから径方向外側に離れようとする挙動がネジ34によって規制されるので、チャックの閉め過ぎが防止される。
カバー30は、図4に示すような、一対のレバー58の一部を収容し保護する目的で設けられた略円筒状の従来のホルダ70をチャック方向に延長して形成されることが作製上は有利である。またカバー30を主軸に取り付けるための2つの取り付け孔36a及び36bは、取り付ける度に向きが180度変わって主軸全体としての偏心が生じないように、互いに軸方向にいくらかずれた部位に形成される。
図3は、本発明に係るカバーの他の好適な実施形態を示す図である。図3のカバー30′が図2のカバー30と異なる点は、軸方向にその全長の一部にわたって延びるいくつか(図示例では2つ)のスリット38が円筒壁に形成され、それにより壁面が少なくともアームの個数以上に部分的に分割されていることであり、他はカバー30と同様でよい。このような構成によれば、ネジ34の各々が径方向にいくらか弾性的に変位可能となるので、チャックを閉じているとき(図1の実線)においてネジ34が常時アーム18bに当接する(押し付けられる)状態とすることができる。より詳細には、作動カム16が左側に移動してアーム18bが傾斜面16bと当接している間(すなわち支持面16cに当接する前)に、アーム18bはネジ34にも当接する。従って図1の実線で示す状態からアーム18bが僅かでも径方向外側に変位しようとすることが確実に防止される。スリット38の長さを調節することにより、遠心力に対抗するために必要な弾性力を容易に得ることができる。なお、スリット38によるカバー30の分割数は、カバー30の厚さ及びアーム18への押付け力等を考慮して適宜決定する。
なお本実施形態はシリンダ及びリンクを含む構成として説明されているが、本発明にそれに限定されるものではなく、シリンダにより直接作動カムを駆動させる構成や、直動式リニアモータによって作動カムを移動させる構成であってもよい。
また上述の実施形態のカバーは押し型のコレットチャックの開閉機構に適用されるものとして説明しているが、引き型のコレットチャックの開閉機構にも本発明の思想が同様に適用可能であることは当業者には明らかであろう。
本発明に係るチャック閉め過ぎ防止構造を備えたチャック開閉機構を説明する軸方向断面図である。 本発明に係るカバーの概略斜視図である。 図2のカバーの好適な変形例を示す図である。 従来のチャック開閉機構を説明する軸方向断面図である。
符号の説明
10、50 チャック開閉機構
12、52 アクチュエータ
14、54 リンク
16、56 作動カム
18、58 レバー
30、30′ カバー
70 ホルダ

Claims (3)

  1. 工作機械の主軸側に、一対のレバーを前記主軸の径方向に揺動可能に支持し、各レバーの一端側と係脱自在に係合する作動カムを、前記主軸に対して移動可能に設け、該作動カムと前記レバーとの係合に応じて各レバーが揺動し、各レバーの他端によって前記主軸のチャックを開閉操作するチャック開閉機構において、
    前記一対のレバーを囲繞する略円筒形状の変位防止構造体を設け、該変位防止構造体の壁面を、スリットにより前記各レバーに対応するように部分的に分割して形成し、各レバーに対応する各壁面に、前記レバーを径方向内側に付勢し、前記チャックを閉じ操作する各レバーの径方向外側への揺動を所定範囲内に規制する突出部材を設けたことを特徴とする、チャック開閉機構。
  2. 前記突出部材が、径方向に位置決め調節可能に構成されたネジからなる、請求項1に記載のチャック開閉機構。
  3. 請求項1又は2に記載のチャック開閉機構を備えた工作機械
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