JP4794369B2 - 集塵装置の集塵効率を向上する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、火力発電システムにおいて石炭の燃焼残渣のうち煤塵を集塵する集塵装置の集塵効率を向上する方法に関する。
火力発電システムの一例である石炭火力発電システムにおいて石炭を燃焼させる方法としては種々の方式があるが、中でも、石炭を微粉砕した粒子を火炉内に吹き込んで燃焼させる、いわゆる微粉炭燃焼が主に採用されている。
ところで、原料となる石炭は炭素以外にも、硫黄化合物や窒素化合物を含み、さらには、ホウ素、フッ素、セレン、ヒ素などの有害な元素を微量ながら含んでいる(以下、上記有害な元素を「有害微量元素」という。)。
石炭の燃焼とともに、石炭に含まれる硫黄化合物が火炉内で燃焼すると、硫黄酸化物が生成する。この硫黄酸化物を石炭火力発電システムの下流に設けられた脱硫装置で除去することによって、硫黄酸化物が大気へ放出されることを防止している。例えば、石灰スラリーを硫黄酸化物の吸収剤として使用する脱硫装置では、硫黄酸化物と石灰スラリーとが反応して石こうスラリーが生成される。脱硫装置では、この石こうスラリーを脱水処理することにより、石こうが回収される。この脱水処理後の排水(以下、「脱硫排水」という。)の一部は循環して脱硫処理に利用されるが、その他の脱硫排水は排水処理設備に送られて排水処理された後、処理水として放流口から一般河川や海域に放流される。放流される処理水中の有害微量元素の含有量は、水質汚濁防止法のような法令順守のために定められた各自治体の規制値よりも厳しい自主規制値が定められている。
一方、石炭の燃焼後においては、石炭に含まれていた有害微量元素の化合物は、石炭の燃焼後の残渣である石炭灰に含有された状態で、又は、排ガス中に固体状(粒体状)又はガス状の状態で存在する。
脱硫装置の上流に設けられた集塵装置では、排ガス中に固体状で存在する有害微量元素の化合物のほとんどが石炭灰と一緒に除去される。一方で、排ガス中にガス状で存在する有害微量元素の化合物は脱硫装置において脱硫排水に溶解する。さらには、石炭灰の粒度が集塵装置の分離限界粒子径よりも小さい場合、石炭灰が集塵装置を通過してしまい、石炭灰の表面に濃縮(凝縮)していた有害微量元素の化合物が脱硫排水に溶出する。したがって、有害微量元素の含有率が高い石炭種が使用され、脱硫排水に有害微量元素の化合物が予想以上に溶出(溶解)した場合、既存の排水処理設備では処理しきれずに、各自治体の規制値以上の有害微量元素が含有された処理水が一般河川や海域等に排出されてしまう恐れがある。
このため、石炭火力発電システムにおいて有害微量元素の含有率が低い石炭種を燃料として使用することが望ましいが、その一方で、燃料費のコスト削減の要請から、有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用できることが好ましい。
処理水が定められた規制値を遵守し、かつ、有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用可能とする一つの方策として、新たな排水処理設備(排水処理方法)を導入することが考えられる。有害微量元素を処理可能な排水処理方法として、例えば、特許文献1では、消石灰や硫酸アルミニウムにより有害微量元素の一種であるホウ素を不溶性沈殿物として除去する方法が開示されており、特許文献2では、ホウ素吸着樹脂によりホウ素化合物を吸着除去する方法が開示されている。
特開平10−225682号公報 特開2003−112917号公報
しかしながら、上記いずれの方法も、ホウ素を含有する排水を大量に処理するためには、薬剤やホウ素吸着樹脂を多量に使用しなければならない。この場合、初期費用が増大するなど処理コストの問題が発生する。
上記に示したように、排水処理設備に流入した有害微量元素の処理コストは高い。このため、有害微量元素が排水処理設備に流入する前に、さらには、脱硫装置に流入する前に有害微量元素の濃度を低減させることが可能であれば、有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用できる。
その方策としては、集塵装置の集塵効率を向上させて有害微量元素を含有した石炭灰が脱硫装置に流入しないようすることが考えられる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、多額の初期投資及び大規模な追加設備を必要とせずに有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用するために集塵装置の集塵効率を向上する方法を提供することを目的とする。
(1) 石炭を燃焼させる燃焼ボイラと、前記燃焼ボイラの下流に設けられ前記石炭の燃焼残渣のうち煤塵を集塵する集塵装置と、を備えた石炭火力発電システムにおいて、前記石炭に、前記石炭火力発電システムとは異なる他の火力発電システムにおいて燃料を燃焼させたときに生じる燃料の燃焼残渣を添加して、前記集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(1)の発明によれば、石炭火力発電システムにおいて、石炭に、石炭火力発電システムとは異なる他の火力発電システムにおいて燃料を燃焼させたときに生じる燃料の燃焼残渣を添加するので、既存の設備の改良で簡単に適用できる。なお、添加のタイミングは石炭の状態への添加であれば特に限定されず、後述する石炭供給部、微粉炭生成部、微粉炭燃焼部のいずれであってもよい。この微粉炭燃焼部には、燃焼ボイラの下流に配置される熱交換ユニット(いわゆる節炭器)付近まで含まれる。
また、(1)の発明によれば、燃料の燃焼残渣を、燃焼中又は燃焼前の石炭の段階で添加すると、炉内の熱で燃料の燃焼残渣の表面が溶融する。燃料の燃焼残渣の表面には、有害微量元素の化合物及び石炭由来の鉱物粒子、特に、フライアッシュとなるような微小な鉱物粒子等が接触して凝縮する。有害微量元素の化合物及び微小な鉱物粒子等は、燃料の燃焼残渣の表面が徐々に固化(ガラス固化)されることにより、燃料の燃焼残渣に取り込まれる。すなわち、微小な鉱物粒子と有害微量元素の化合物とが燃料の燃焼残渣に物理的に取り込まれることになる。
以上のように燃料の燃焼残渣がフライアッシュとなるような微小な鉱物粒子を物理的に取り込む結果、石炭の燃焼残渣(例えば、石炭灰)の平均粒径を大きくさせることが可能である。したがって、集塵装置で集塵される石炭の燃焼残渣の平均粒径、すなわち、集塵装置で集塵されるフライアッシュの平均粒径が大きくなるため、集塵装置の集塵効率が向上する。この場合、集塵装置を通過してしまうような微小なフライアッシュは除去されるため、有害微量元素の化合物を含んだフライアッシュが脱硫装置に流入するようなことがなくなる。すなわち、(1)の発明によれば、新たな排水処理設備が不要であり、多額の初期投資及び大規模な追加設備を必要とせずに有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用することが可能である。
なお、「有害微量元素」とは、ホウ素、ヒ素、臭素、シアン、塩素、ヨウ素、硫黄、窒素、リン、シリカ、スズ、チタン、バナジウム、タングステン、セレン、フッ素、ニッケル、マグネシウム、マンガンなどの石炭中に含有する、人間にとって有害となり得る元素である。
また、石炭の燃焼残渣とは、後述するように、クリンカアッシュ、シンダアッシュ、フライアッシュ等をいう。
(2) 前記燃料の燃焼残渣を、前記燃焼ボイラ内より上流で添加する(1)記載の集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(3) 前記燃料の燃焼残渣を、前記燃焼ボイラのバーナーゾーン付近で添加する(1)記載の集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(4) 前記燃料の燃焼残渣を、前記燃焼ボイラ内で添加する(1)記載の集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(5) 前記燃料の燃焼残渣を、前記燃焼ボイラ内の下流に配置される熱交換ユニット付近で添加する(1)記載の集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(2)から(5)の発明は、燃料の燃焼残渣の添加位置を具体的に規定したものである。燃料の燃焼残渣の添加位置の条件としては、燃料の燃焼残渣の表面が溶融されることにより、鉱物粒子、揮発成分、及び、有害微量元素の化合物等を物理的に取り込むことが可能な温度領域を有する位置である必要がある。(2)から(5)の発明で規定された位置は、いずれも燃料の燃焼残渣の表面を溶融することが可能な温度領域、具体的には約1000℃以上の温度である。このため、燃料の燃焼残渣の表面が溶融されることにより、燃料の燃焼残渣が鉱物粒子、揮発成分、及び、有害微量元素の化合物等を物理的に取り込むことが可能である。以上の結果、燃料の燃焼残渣の平均粒径を大きくさせることが可能であるので、集塵装置の集塵効率を向上させることが可能である。この結果、(2)から(5)の発明によれば、新たな排水処理設備が不要であり、多額の初期投資及び大規模な追加設備を必要とせずに有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用することが可能である。
なお、(2)の発明における「燃焼ボイラ内より上流」とは、例えば、後述する石炭供給部、微粉炭生成部である。(4)の発明における「燃焼ボイラ内」には、燃焼ボイラが排ガスの再循環を行っている場合には、その配管への添加も含まれるものである。
また、(5)の発明では、石炭添加用溶出防止剤を、燃焼ボイラの下流に配置される熱交換ユニット付近で添加する。この熱交換ユニットは、過熱器、節炭器又はエコノマイザー(ECO)等とも呼ばれ、850℃から900℃前後が維持されている領域である。
(6) 前記他の火力発電システムが微粉炭燃焼方式システムであり、前記燃料の燃焼残渣として、クリンカアッシュを添加する(2)又は(3)記載の集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(7) 前記他の火力発電システムが微粉炭燃焼方式システムであり、前記燃料の燃焼残渣として、節炭器から排出された前記石炭の燃焼残渣、空気予熱器から排出された前記石炭の燃焼残渣、脱硝装置から排出された前記石炭の燃焼残渣からなる群より選ばれる少なくとも一種以上を含むシンダアッシュを添加する(2)又は(3)記載の集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(8) 前記他の火力発電システムが微粉炭燃焼方式システムであり、前記燃料の燃焼残渣として、フライアッシュを添加する(1)から(5)いずれか記載の集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(9) 前記他の火力発電システムが重油燃焼方式システムであり、前記燃料の燃焼残渣として、重油の燃焼残渣を用いる(1)から(5)いずれか記載の集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(10) 前記他の火力発電システムが有機性廃棄物燃焼方式システムであり、前記燃料の燃焼残渣として、有機性廃棄物の燃焼残渣を用いる(1)から(5)いずれか記載の集塵装置の集塵効率を向上する方法。
(6)から(10)の発明は、石炭の燃焼残渣を具体的に規定したものである。この場合、クリンカアッシュ、シンダアッシュ、フライアッシュ、重油の燃焼残渣、及び、有機性廃棄物の燃焼残渣の添加は、既存の設備の改良で簡単に適用できる。
また、(6)の発明によれば、燃料の燃焼残渣であるクリンカアッシュを石炭に添加する。クリンカアッシュは、アモルファス物質であるため、高温である炉内温度(例えば、約1300℃から1500℃)に対して比較的低い温度(例えば、約1000℃)で粘性を有し、さらに、高温になると流体化する。すなわち、クリンカアッシュは、炉内において比較的低い温度で再溶融化される。
以上のメカニズムにより、添加されたクリンカアッシュを低温度で溶融化させることが可能となる。低融点化により軟化したクリンカアッシュの表面には、石炭由来の鉱物粒子、特に、フライアッシュとなるような微小な鉱物粒子等が接触して凝縮する。有害微量元素の化合物及び微小な鉱物粒子等は、クリンカアッシュの表面が徐々に固化(ガラス固化)されることにより、クリンカアッシュに取り込まれる。すなわち、微小な鉱物粒子と有害微量元素の化合物とがクリンカアッシュに物理的に取り込まれることになる。
以上のようにクリンカアッシュがフライアッシュとなるような微小な鉱物粒子を物理的に取りこむ結果、石炭の燃焼残渣の平均粒径を大きくさせることが可能である。すなわち、集塵装置を通過してしまうような微小なフライアッシュが集塵装置に流入する前に除去される。すなわち、(6)の発明によれば、新たな排水処理設備が不要であり、多額の初期投資及び大規模な追加設備を必要とせずに有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用することが可能である。
(7)の発明によれば、燃料の燃焼残渣であるシンダアッシュを石炭に添加する。シンダアッシュは、Feを10%〜12%、CaOを1%〜3%含有するように、Fe成分を十分に、Ca成分を若干含んでいる。Fe成分、Ca成分はシリカやアルミとともに低融点化合物を生成するため、シンダアッシュ自体の低融点化を起こす。
また、シンダアッシュは、一部アモルファス物質であるため、高温である炉内温度(例えば、約1300℃から1500℃)に対して比較的低い温度(例えば、約1000℃)で粘性を有し、さらに、高温になると流体化する。すなわち、シンダアッシュは、炉内において比較的低い温度で再溶融化される。
以上のメカニズムにより、添加されたシンダアッシュを低温度で溶融化させることが可能となる。低融点化により軟化したシンダアッシュの表面には、石炭由来の鉱物粒子、特に、フライアッシュとなるような微小な鉱物粒子等が接触して凝縮する。有害微量元素の化合物及び微小な鉱物粒子等は、シンダアッシュの表面が徐々に固化(ガラス固化)されることにより、シンダアッシュに取り込まれる。すなわち、微小な鉱物粒子や揮発成分はシンダアッシュに物理的に取り込まれることになる。
以上のように添加されたシンダアッシュがフライアッシュとなるような微小な鉱物粒子を物理的に取り込む結果、石炭の燃焼残渣の平均粒径を大きくさせることが可能である。すなわち、集塵装置を通過してしまうような微小なフライアッシュが集塵装置に流入する前に除去される。すなわち、(7)の発明によれば、新たな排水処理設備が不要であり、多額の初期投資及び大規模な追加設備を必要とせずに有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用することが可能である。
また、(8)の発明によれば、燃料の燃焼残渣であるフライアッシュを石炭に添加する。燃焼中又は燃焼前の石炭の段階で添加すると、炉内の熱でフライアッシュの表面は溶融する。フライアッシュの表面には、有害微量元素の化合物及び石炭由来の鉱物粒子、特に、フライアッシュとなるような微小な鉱物粒子等が接触して凝縮する。有害微量元素の化合物及び微小な鉱物粒子等は、フライアッシュの表面が徐々に固化(ガラス固化)されることにより、フライアッシュに取り込まれる。すなわち、微小な鉱物粒子と有害微量元素の化合物とがフライアッシュに物理的に取り込まれることになる。また、逆に添加されたフライアッシュが、他の石炭灰に物理的に取り込まれることもある。
以上のようにシンダアッシュがフライアッシュとなるような微小な鉱物粒子を物理的に取り込む結果、石炭の燃焼残渣の平均粒径を大きくさせることが可能である。すなわち、集塵装置を通過してしまうような微小なフライアッシュが集塵装置に流入する前に除去される。すなわち、(8)の発明によれば、新たな排水処理設備が不要であり、多額の初期投資及び大規模な追加設備を必要とせずに有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用することが可能である。
本発明によれば、燃料の燃焼残渣がフライアッシュとなる微小な鉱物粒子を物理的に取り込む結果、石炭の燃焼残渣(例えば、石炭灰)の平均粒径を大きくさせることが可能である。したがって、集塵装置で集塵される石炭の燃焼残渣の平均粒径、すなわち、フライアッシュの平均粒径が向上されるため、集塵装置の集塵効率が向上する。この場合、集塵装置を通過してしまうような微小なフライアッシュは除去されるため、有害微量元素の化合物を含んだフライアッシュが脱硫装置に流入することがなくなる。すなわち、本発明によれば、新たな排水処理設備が不要であり、多額の初期投資及び大規模な追加設備を必要とせずに有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用することが可能である。
<A:石炭火力発電システムにおける微粉炭燃焼施設の構成>
以下、本発明の一例を示す実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、石炭火力発電システムにおける微粉炭燃焼施設1を示すブロック図である。ここで、図1に示すように、微粉炭燃焼施設1は、石炭を供給する石炭供給部12と、供給された石炭を微粉炭にする微粉炭生成部14と、微粉炭を燃焼する微粉炭燃焼部(燃焼ボイラ)16と、微粉炭の燃焼により生成された排ガスを処理し、さらに、後述する脱硫装置から排出される脱硫排水を処理する排ガス・排水処理部18と、を備える。また、図2は、微粉炭燃焼部16における火炉161付近の拡大図である。
<A−1:石炭供給部>
石炭供給部12は、石炭を貯蔵する石炭バンカ121と、この石炭バンカ121に貯蔵された石炭を供給する給炭機122と、を備える。石炭バンカ121は、給炭機122へ供給する石炭を貯蔵する。給炭機122は、石炭バンカ121から供給された石炭を連続して石炭微粉炭機141へ供給するものである。また、この給炭機122は、石炭の供給量を調整する装置を備えており、これにより、石炭微粉炭機141に供給される石炭量が調整される。また、これら石炭バンカ121と給炭機122との境界には石炭ゲートが設けられており、これにより、給炭機からの空気が石炭バンカへ流入するのを防いでいる。
<A−2:微粉炭生成部>
微粉炭生成部14は、石炭を微粉炭燃焼が可能な微粉炭にする石炭微粉炭機(ミル)141と、この石炭微粉炭機141に空気を供給する通風機142と、を備える。
石炭微粉炭機141は、給炭機122から給炭管を介して供給された石炭を、微細な粒度に粉砕して微粉炭を形成するとともに、この微粉炭と、通風機142から供給された空気とを混合する。このように、微粉炭と空気とを混合することにより、微粉炭を予熱及び乾燥させ、燃焼を容易にする。形成された微粉炭には、エアーが吹き付けられて、これにより、微粉炭燃焼部16に微粉炭を供給する。
石炭微粉炭機141の種類としては、ローラミル、チューブミル、ボールミル、ビータミル、インペラーミル等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく微粉炭燃焼で用いられるミルであればよい。
<A−3:微粉炭燃焼部>
微粉炭燃焼部16は、微粉炭生成部14で生成された微粉炭を燃焼する火炉161と、この火炉161を加熱する空気予熱器162(熱交換ユニット)と、火炉161に空気を供給する通風機163と、を備える。
火炉161は、図示しない加熱機により加熱されて、石炭微粉炭機141から微粉炭管を介して供給された微粉炭を、通風機163から供給された空気とともに燃焼する。空気予熱器162(熱交換ユニット、AH)は火炉161に送られる空気(未処理ガス)と排ガスの熱交換を行う。空気予熱器162は後述するAH灰が排出される灰処理ホッパ162fを有する。
微粉炭を燃焼することにより、クリンカアッシュ及びフライアッシュなどの石炭灰(石炭の燃焼残渣)が副生物として生成される。クリンカアッシュは火炉161から落下するもので、ボトムアッシュとも称される。また、フライアッシュは残りの煤塵である。また、石炭灰とともに、二酸化硫黄(SO)及び三酸化硫黄(SO)等の硫黄酸化物(SOx)、及び、窒素酸化物(NOx)等の排ガスが発生する。さらには、石炭中に含有されていたホウ素、フッ素、セレン、ヒ素などの有害微量元素のうち、ホウ素、フッ素、セレンは、酸化ホウ素、フッ化水素、酸化セレンのように、ガス状の化合物として排ガス中に存在することになる。これら有害微量元素の化合物は、排ガスやフライアッシュ等とともに、排ガス・排水処理部18に送られる。
図2を参照して、火炉161について詳しく説明すると、図2において、火炉161は全体として略逆U字状をなしており、図中矢印に沿って燃焼ガスが逆U字状に移動した後、2次節炭器161eを通過後に、再度小さくU字状に反転し、火炉161の出口(図2における矢印の最後)は、脱硝装置181、集塵装置182に接続されている。本実施形態に係る微粉炭燃焼施設1においては、火炉161の高さは40mから60mであり、排ガスの流路の全長は200mから800mに及ぶ。
火炉161の下方には、火炉161内のバーナーゾーン161a’付近で微粉炭を燃焼するためのバーナー161aと、クリンカアッシュが排出される灰処理ホッパ161fと、が配置されている。灰処理ホッパ161fから排出されたクリンカアッシュは、図示しない石炭灰回収サイロに送られる。また、火炉161内のU字頂部付近には、火炉上部分割壁161b、最終過熱器161b’、第1の再熱器161f(いずれも熱交換ユニット)が配置されており、さらにそこから横置き1次過熱器161c(熱交換ユニット)が続いて配置されている。さらに、横置き1次過熱器161cと平行して第2の再熱器161f’が設けられており、横置き1次過熱器161cの終端付近からは、1次節炭器161d(熱交換ユニット)、2次節炭器161e(熱交換ユニット)が2段階に設けられている。ここで、節炭器(ECOとも呼ばれる)は、燃焼ガスの保有する熱を利用してボイラ給水を予熱するために設けられた伝熱面群であり、その下方には、慣性衝突により捕集される石炭灰、いわゆるECO灰を排出するための灰処理ホッパ161gが設けられている。灰処理ホッパ161gから排出されたECO灰は、図示しない石炭灰回収サイロに送られる。なお、本実施形態においては、火炉161中、1次節炭器161dと2次節炭器161eとは、2段階に分離して設置されているが、このような形態に限定されない。即ち、火炉161は単一の節炭器のみを有するものであってもよい。
<A−4:排ガス・排水処理部18>
排ガス・排水処理部18は、微粉炭燃焼部16から排出された排ガス中の窒素酸化物を除去する脱硝装置181と、微粉炭燃焼部16から排出された排ガス中のフライアッシュを除去する集塵装置182と、排ガス中の硫黄酸化物を除去する脱硫装置183と、この脱硫装置18から排出される脱硫排水を処理する排水処理設備184と、を備える。
脱硝装置181は、排ガス中の窒素酸化物を除去するものである。すなわち、比較的高温(300〜400℃)の排ガス中に還元剤としてアンモニアガスを注入し、脱硝触媒との作用により排ガス中の窒素酸化物を無害な窒素と水蒸気に分解する、いわゆる乾式アンモニア接触還元法が好適に用いられる。
集塵装置182は、排ガス中のフライアッシュを電極で収集する装置である。集塵装置182は複数段設けられていることが好ましい。この集塵装置182により捕集されたフライアッシュは、図示しない石炭灰回収サイロに搬送される。
脱硫装置183は、排ガス中の硫黄酸化物を除去するものである。すなわち、脱硫装置183は、排ガスに石灰石と水との混合液(石灰石スラリー)を吹き付けることにより、排ガスに含まれる硫黄酸化物を混合液に吸収させて石こうスラリーを生成させる。脱硫装置183は、この石こうスラリーを脱水処理することで石こうを生成させる。この脱硫装置183から排出される脱硫排水は、排水処理設備184に送られる。また、脱硫された排ガスは図示しない煙突から排出される。
排水処理設備184は、図示しない曝気槽、凝集沈殿槽等の排水処理装置により脱硫排水を含んだ排水を処理する設備である。排水処理設備184によって処理された排水(処理水)は放流口から一般河川や海域に放流される。
<B:本発明の集塵装置の集塵効率を向上する方法>
本発明の集塵装置の集塵効率を向上する方法は、石炭を燃焼させる燃焼ボイラと、前記燃焼ボイラの下流に設けられ前記石炭の燃焼残渣のうち煤塵を集塵する集塵装置と、を備えた石炭火力発電システムにおいて、前記石炭に、前記石炭火力発電システムとは異なる他の火力発電システムにおいて燃料を燃焼させたときに生じる燃料の燃焼残渣を添加することにより、集塵装置の集塵効率を向上する方法であるが、これを、上記の微粉炭燃焼施設1を用いて説明する。好ましくは上記の石炭供給工程S10、微粉炭生成工程S20、微粉炭燃焼工程S30のいずれかで行われる。
この工程は、石炭を供給する石炭供給工程S10と、供給された石炭を粉砕して微粉炭を生成する微粉炭生成工程S20と、この微粉炭を燃焼する微粉炭燃焼工程S30と、この排ガスを処理して大気に放出する排ガス処理工程S40とを含み、これら各工程は、それぞれ、上述の微粉炭燃焼施設1の石炭供給部12、微粉炭生成部14、微粉炭燃焼部16、及び排ガス・排水処理部18、において行われる。そして、本発明の特徴である燃焼灰添加工程S50は、好ましくは上記の石炭供給工程S10、微粉炭生成工程S20、微粉炭燃焼工程S30のいずれかで行われる。
<石炭供給工程S10>
まず、石炭供給工程では、石炭バンカ121に貯蔵された石炭が、給炭機122により、石炭微粉炭機141に供給される。なお、この石炭微粉炭機141に供給される石炭は、具体的には瀝青炭、亜瀝青炭、又は、褐炭等であるが、これらの石炭に限定されるものではなく微粉炭燃焼が行える石炭であればよい。
<微粉炭生成工程S20>
次に、微粉炭生成工程では、給炭機122から供給された石炭が石炭微粉炭機141により粉砕され、これにより、微粉炭が生成される。生成された微粉炭は、火炉161に供給される。このとき、この微粉炭生成工程で粉状に形成された微粉炭の平均の粒度は、微粉炭燃焼で一般的に用いられる粒径範囲であればよく、一般的には、74μmアンダー80wt%以上の粉砕度である。なお、この範囲は燃焼灰が添加された場合にも適用できる。
<微粉炭燃焼工程S30>
次に、微粉炭燃焼工程では、石炭微粉炭機141で生成された微粉炭が、火炉161により燃焼される。図2に示すように、バーナーゾーン161a’においては微粉炭が燃焼されるが、このときの温度は1300℃から1500℃に及び、燃焼によって生成される石炭灰のうち、クリンカアッシュは下向きの矢印の方向に沿って下降し、灰処理ホッパ161fから排出される。フライアッシュは上向きの矢印の方向に沿って上昇して排ガスとともに過熱器(熱交換ユニット)161b、161cを通過し、1次節炭器161d(熱交換ユニット)、2次節炭器161e(熱交換ユニット)を順次通過する。
上記のように、この節炭器付近は、850℃から900℃前後が維持されている領域であり、この燃焼ガスの保有する熱を利用してボイラ給水を予熱するために設けられた伝熱面群を通過することによって熱交換され、温度が低下する。排ガスがバーナーゾーン161a’から過熱器付近まで到達するまでに要する時間は、おおむね5秒から15秒である。そして、その後、後段の脱装置181、集塵装置182に送られる。この微粉炭燃焼工程で生成される石炭灰は、通常、その平均の粒度が1μmから100μmの範囲内の粉末状である。
<排ガス・排水処理工程S40>
その後、微粉炭の燃焼によって発生した排ガスは、脱硝装置181に送られて脱硝され、さらに、集塵装置182によって排ガス中のフライアッシュが集塵される。集塵装置182によって集塵された排ガスは、脱硫装置183に送られて脱硫され、その後図示しない煙突によって大気に放出される。脱硫装置183から排出された脱硫排水は、排水処理設備184に送られ、他の排水とともに処理される。
<燃焼灰添加工程S50>
本発明の特徴である燃焼灰を添加する工程である燃焼灰添加工程S50は、図1に示すように、好ましくは上記の石炭供給工程S10、微粉炭生成工程S20、微粉炭燃焼工程S30のいずれかに対して行われる(それぞれ、図1におけるS51、S52、S53)。
なお、燃焼灰の添加場所は、石炭の状態であれば特に限定されず、例えば、石炭供給工程S10と微粉炭生成工程S20との間の移送路や、微粉炭生成工程S20と微粉炭燃焼工程S30との間の移送路などで行われてもよい。
具体的には、例えば、給炭機122から石炭微粉炭機141に輸送する際の移送中のベルトコンベア上に燃焼灰を供給して混合する方法、燃焼灰を石炭微粉炭機141の石炭ホッパ(図示せず)に直接投入する方法、石炭微粉炭機141と火炉161の間の配管に剤投入口を設けて供給する方法、火炉161(バーナーゾーン161a’)へ燃焼用空気とともに直接投入する方法、火炉161の一部を構成する、空気予熱器162、過熱器161b、161c、1次節炭器161d、2次節炭器161eなどの熱交換ユニット付近に添加する方法、などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。このように、本発明の方法は新たな設備を必要とせず、既存の設備の軽微な改良で適用可能であるため、既存設備を有効利用することができ、コスト的にも有利である。
本発明の燃料の燃焼残渣である燃焼灰は、石炭火力発電システムの一例である微粉炭燃焼施設1とは異なる他の火力発電システムにおいて燃料を燃焼させたときに生じる燃料の燃焼残渣である。具体的には、燃焼灰とは、石炭ボイラの場合は石炭灰、微粉炭燃焼方式システム(微粉炭ボイラー)である場合は、クリンカアッシュ、シンダアッシュ、フライアッシュをいう。
ここで、図3を用いて、他の石炭火力発電システム(微粉炭燃焼方式システム)における石炭の燃焼残渣である、クリンカアッシュ、シンダアッシュ、及び、フライアッシュについて説明する。なお、便宜上、本実施形態おける微粉炭燃焼施設1の各装置と同じ符号を付している。
火炉161で微粉炭を燃焼することにより、クリンカアッシュ及びフライアッシュなどの石炭灰(石炭の燃焼残渣)が副生物として生成される。
クリンカアッシュは火炉161から炉底に落下して水により冷却されたもので、ボトムアッシュとも称される。クリンカアッシュは多孔質であり、排水性(透水性)、通気性を有する。
また、フライアッシュは残りの煤塵であり、後述する集塵装置182で捕集(集塵)される。
また、集塵装置182以外に、後述する2次節炭器161e、空気予熱器162、及び、後述する脱硝装置181からも少量(合計約1%〜2%)ではあるが石炭灰が捕集される。2次節炭器161e、空気予熱器(AH)162、及び、脱硝装置181から捕集される石炭灰をそれぞれECO灰、AH灰、脱硝装置灰といい、これらをまとめてシンダアッシュという。シンダアッシュは、Fe分を多く含み、かつ、発生量が少ないため、フライアッシュやクリンカアッシュとは異なって、従来有効活用されてこなかった。本発明によれば、このシンダアッシュの有効活用を図ることが可能である。なお、シンダアッシュは、ECO灰、AH灰、脱硝装置灰の群より選ばれる少なくとも1種以上を含むものであればよい。
また、重油燃焼方式システムの場合、燃焼灰とは、重油の燃焼残渣である重油灰をいう。有機性廃棄物燃焼方式システムの場合、燃焼灰とは、有機性廃棄物の燃焼残渣をいう。有機性廃棄物の一例としては、間伐材をチップ化したものなどが挙げられる。
また、燃焼灰は粒状又は粉末状であることが好ましく、具体的には、平均粒径が1μmから100μmであることが好ましく、5μmから70μmであることがより好ましい。
上記の燃焼灰の添加により、本発明においては、排ガス中に含まれる有害微量元素の種類に関わりなく、脱硫排水への有害微量元素の流入を抑制することが可能である。具体的に脱硫排水への流入を抑制することができる有害微量元素としては、特に限定されないが、ホウ素、ヒ素、臭素、シアン、塩素、ヨウ素、硫黄、窒素、リン、シリカ、スズ、チタン、バナジウム、タングステン、セレン、フッ素、ニッケル、マグネシウム、マンガンなどを挙げることができる。この中でも特に、ガス状化合物となり得る、ホウ素、フッ素及び砒素等の脱硫排水への流入を、より抑制することができる。
本発明における、集塵装置182の集塵効率を向上することができるメカニズムは、以下のとおりである。
燃焼灰を、燃焼中又は燃焼前の石炭の段階で添加すると、炉内の熱で石炭灰の表面が溶融する。燃焼灰の表面には、有害微量元素の化合物及び石炭由来の鉱物粒子、特に、フライアッシュとなるような微小な鉱物粒子等が接触して凝縮する。有害微量元素の化合物及び微小な鉱物粒子等は、燃焼灰の表面が徐々に固化(ガラス固化)されることにより、燃焼灰に取り込まれる。すなわち、微小な鉱物粒子と有害微量元素の化合物とが燃焼灰に物理的に取り込まれることになる。
以上のように燃焼灰はフライアッシュとなるような微小な鉱物粒子を物理的に取り込む結果、石炭灰の平均粒径を大きくさせることが可能である。したがって、集塵装置182で集塵される石炭灰の平均粒径、すなわち、集塵装置182で集塵されるフライアッシュの平均粒径が大きくなるため、集塵装置182の集塵効率が向上する。この場合、集塵装置182を通過してしまうような微小なフライアッシュは除去されるため、有害微量元素の化合物を含んだフライアッシュが脱硫装置183に流入するようなことがなくなる。
本発明は、火力発電所に設置された火炉、空気予熱器、脱硝装置、脱硫装置から排出される石炭灰を添加することにより、集塵装置の集塵効率を向上することが可能となる。すなわち、本発明は、多額の初期投資及び大規模な追加設備を必要とせずに有害微量元素の含有率が高い安価な石炭種を使用することを可能とする技術である。
本発明の一実施形態を示す石炭火力発電システムにおける微粉炭燃焼施設の概略構成図である。 図1における火炉付近の拡大図である。 他の石炭火力発電システム(微粉炭燃焼方式システム)における微粉炭燃焼施設の概略構成図の一例である。
符号の説明
1 微粉炭燃焼施設
12 石炭供給部
121 石炭バンカ
122 給炭機
14 微粉炭生成部
141 石炭微粉炭機
142 通風機
16 微粉炭燃焼部
161 火炉
162 空気予熱器
163 空気供給機
18 排ガス・排水処理部
181 脱硝装置
182 集塵装置
183 脱硫装置
184 排水処理設備
S10 石炭供給工程
S20 微粉炭生成工程
S30 微粉炭燃焼工程
S40 排ガス・排水処理工程
S50 燃焼灰添加工程

Claims (4)

  1. 石炭を燃焼させる燃焼ボイラと、前記燃焼ボイラの下流に設けられ前記石炭の燃焼残渣のうち煤塵を集塵する集塵装置と、を備えた石炭火力発電システムにおいて、
    前記燃焼ボイラは、石炭を燃焼させるためのバーナー及び前記バーナーの下流に配置された加熱器と節炭器とを含む熱交換ユニットを備えた火炉と、前記火炉に送られる空気を加熱する空気予熱器と、を備え、
    前記火炉内の前記バーナーの下流に配置される前記熱交換ユニット付近で、前記石炭に、前記石炭火力発電システムとは異なる他の重油燃焼方式システムにおいて燃料を燃焼させたときに生じる重油の燃焼残渣を添加して、前記集塵装置の集塵効率を向上する方法。
  2. 石炭を燃焼させる燃焼ボイラと、前記燃焼ボイラの下流に設けられ前記石炭の燃焼残渣のうち煤塵を集塵する集塵装置と、を備えた石炭火力発電システムにおいて、
    前記燃焼ボイラは、石炭を燃焼させる火炉と、前記火炉に送られる空気を加熱する空気予熱器と、を備え、
    前記空気予熱器付近で、前記石炭に、前記石炭火力発電システムとは異なる他の重油燃焼方式システムにおいて燃料を燃焼させたときに生じる重油の燃焼残渣を添加して、前記集塵装置の集塵効率を向上する方法。
  3. 石炭を燃焼させる燃焼ボイラと、前記燃焼ボイラの下流に設けられ前記石炭の燃焼残渣のうち煤塵を集塵する集塵装置と、を備えた石炭火力発電システムにおいて、
    前記燃焼ボイラは、石炭を燃焼させるためのバーナー及び前記バーナーの下流に配置された加熱器と節炭器とを含む熱交換ユニットを備えた火炉と、前記火炉に送られる空気を加熱する空気予熱器と、を備え、
    前記火炉内の前記バーナーの下流に配置される前記熱交換ユニット付近で、前記石炭に、前記石炭火力発電システムとは異なる他の有機性廃棄物燃焼方式システムにおいて燃料を燃焼させたときに生じる有機性廃棄物の燃焼残渣を添加して、前記集塵装置の集塵効率を向上する方法。
  4. 石炭を燃焼させる燃焼ボイラと、前記燃焼ボイラの下流に設けられ前記石炭の燃焼残渣のうち煤塵を集塵する集塵装置と、を備えた石炭火力発電システムにおいて、
    前記燃焼ボイラは、石炭を燃焼させる火炉と、前記火炉に送られる空気を加熱する空気予熱器と、を備え、
    前記空気予熱器付近で、前記石炭に、前記石炭火力発電システムとは異なる他の有機性廃棄物燃焼方式システムにおいて燃料を燃焼させたときに生じる有機性廃棄物の燃焼残渣を添加して、前記集塵装置の集塵効率を向上する方法。
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