JP4793438B2 - カムシャフトの鋳造方法、およびカムシャフト用鋳型 - Google Patents

カムシャフトの鋳造方法、およびカムシャフト用鋳型 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関に設置されるカムシャフトの鋳造方法、カムシャフトおよびカムシャフト用鋳型に関する。特に、特定の回転角をセンサで検出するために、周方向特定位置に形成された回転角検出対象部を有するカムシャフトの鋳造方法、カムシャフトおよびカムシャフト用鋳型に関する。
エンジンの燃料噴射時期等を決定するために、エンジンの動弁カム機構におけるカムシャフトの回転角情報が用いられる。この種のエンジンでは、カムシャフトの回転角を検出する検出装置が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、特許文献1に開示されているカムシャフトの回転角検出装置では、カムシャフトの軸端部の周方向特定位置に回転角検出対象部(特許文献1において「検出対象突起部」と記載されている。)を一体に設け、この回転角検出対象部をピックアップコイルからなるセンサにて検出する。このときの検出信号に基づき、ECU(電子制御ユニット)によりカムシャフトの回転角が判定される。このような回転角検出対象部は、カムシャフトと一体に鋳造されることが多い。
上記回転角検出対象部を有するカムシャフトを鋳造により製造する場合、砂型が用いられることが多い。この種の砂型は、例えば、図12(A)、(B)に示すような1対の砂型作製用金型53A,53Bを用いて作製される。この砂型製作用金型53A,53Bは、カムシャフトの回転角検出対象部を含む軸端部の断面形状に対応するように機械加工等により作製される。各砂型製作用金型53A,53Bは、カムシャフト本体に対応したカムシャフト本体対応部53aと、カムシャフト本体から径方向外側に突出した回転角検出対象部に対応した回転角検出対象部対応部53bと、型割面を形成するための平坦な型割面形成部53cとを備えている。
砂型作製用金型53A,53Bは、図13に示すように、それぞれ木枠55,55内に配置され、砂型作製用金型53A,53Bの型がその上に詰め込まれた砂に転写されて砂型56A,56Bが作製される。
図14に示すように、作製された1対の砂型56A,56Bは組み合わされて、カムシャフトの軸端部形状に対応したキャビティ58を形成する。このキャビティ58内に溶湯が注入されて回転角検出対象部59aが一体に設けられたカムシャフト59が鋳造される。
特開平10−37782号公報
従来は、砂型作製用金型53A,53Bの回転角検出対象部対応部53b,53bや、砂型56A,56Bのキャビティ59の回転角検出対象部59aを形成する部分(以下「回転角検出対象部形成キャビティ58a」ともいう。)が2つの型によって構成されていた。このことから、回転角検出対象部形成キャビティ58aの周方向の幅寸法65にばらつきが生じ易く、上記砂型56A,56Bを用いて鋳造されるカムシャフト59の回転角検出対象部59aの周方向の幅寸法について所定の寸法精度を確保することが困難であった。
砂型作製用金型53A,53Bは、機械加工により所定の寸法精度にて作製されるが、例えば、各転角検出対象部対応部53b,53bの幅寸法61,62をそれぞれ±0.2mmの精度で仕上げる場合、2つ合わせた回転角検出対象部対応部53b,53bの幅寸法の精度は、その倍の値である±0.4mmとなる。
また、各砂型56A,56Bの回転角検出対象部形成キャビティ58a,58aの幅寸法63,64の精度をそれぞれ±1mmの精度で仕上げる場合、2つ合わせた回転角検出対象部形成キャビティ58a,58aの幅寸法の精度は、その倍の値である±2mmとなる。
このようにして出来上がった砂型56A,56Bを用いてカムシャフト59を鋳造すると、回転角検出対象部59aの周方向の幅寸法65には、最大で2.4mmの誤差が含まれることとなる。この場合、センサによって検出されるカムシャフトの回転角検出値の値に上記誤差が含まれてしまう。このような寸法誤差を含むカムシャフトの使用を回避するためには、鋳造後のカムシャフトの寸法検査に多くの時間と労力を払わなければならない。また、寸法検査により検出された寸法誤差の大きなものに対しては修正加工、廃棄処分等を行わなければならないことがある。
本発明は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、外周部に回転角検出対象部が一体に形成されたカムシャフトの鋳造方法において、回転角検出対象部の周方向の幅寸法の精度を向上させることを可能とするカムシャフトの鋳造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、上記鋳造方法により製造されるカムシャフトや上記鋳造方法に使用されるカムシャフト用鋳型を提供することをも目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、本発明のカムシャフトの鋳造方法、カムシャフトおよびカムシャフト用鋳型は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明のカムシャフトの鋳造方法は、外周部に回転角検出対象部が一体に形成されたカムシャフトを第1および第2の鋳型を用いて鋳造することを前提としており、第1の鋳型は、第2の鋳型との型割面から連続した型割連続面を有し、この型割連続面によって前記回転角検出対象部の周方向に面する一方の側面を形成する。また、第2の鋳型は、前記回転角検出対象部の前記一方の側面以外の部分を形成する回転角検出対象部形成部を有する。更に、前記第1および第2の鋳型の型割面は、前記カムシャフトの軸線を含む平面上に形成されている。
かかる構成を備えるカムシャフトの鋳造方法によれば、回転角検出対象部を形成するキャビティは、第1の鋳型の型割連続面によってその一部が形成されているものの、専ら第2の鋳型内に存在する。このため、回転角検出対象部用キャビティ内の寸法誤差は、鋳型1個分の寸法誤差で済む。故に、本発明のカムシャフトの鋳造方法によれば、回転角検出対象部の周方向の幅寸法の精度を高めることができる。
また、本発明のカムシャフトの鋳造方法は、上記構成において、前記鋳型を砂型としたものであってもよい。
かかる構成を備えるカムシャフトの鋳造方法は、仕上がり寸法がばらつき易い砂型を用いた鋳造方法に対して特に有効である。
また、本発明のカムシャフト用鋳型は、カムシャフト本体の外周部に回転角検出対象部が一体に形成されたカムシャフトを鋳造するための第1および第2の鋳型からなるものである。そして、第1の鋳型は、型割面から連続した型割連続面と、カムシャフト本体を形成するカムシャフト本体形成部と、を有し、前記型割連続面によって前記回転角検出対象部の周方向に面する一方の側面を形成するものである。一方、第2の鋳型は、前記回転角検出対象部の前記一方の側面以外の部分を形成する回転角検出対象部形成部を有するものである。また、前記第1および第2の鋳型の型割面は、前記カムシャフトの軸線を含む平面上に形成されている。
また、本発明のカムシャフト用鋳型は、上記構成において、第1および第2の鋳型を砂型としたものであってもよい。
既述の本発明のカムシャフト用鋳型を用いてカムシャフトを鋳造すれば、既述した本発明のカムシャフトの鋳造方法と同様の作用効果が得られる。
本発明によれば、外周部に回転角検出対象部を一体に形成するカムシャフトを鋳造により製造する場合に、当該回転角検出対象部の周方向の幅寸法の精度を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明のカムシャフトの鋳造方法等の説明に先立って、本発明のカムシャフトの鋳造方法によって鋳造されるカムシャフト(以下、本発明のカムシャフトという)がエンジン内に設置された状態について簡単に説明する。
図1は、本発明のカムシャフト10が直列型DOHCタイプのエンジン30に設置された例を示している。エンジン30の下部には、クランクシャフト31が配置されている。このクランクシャフト31の回転動力をもって本発明の吸気用カムシャフト10Aおよび本発明の排気用カムシャフト10Bが回転駆動されるようになっている。クランクシャフト31の回転動力は、カムシャフト駆動機構40によって各カムシャフト10A,10Bに伝達される。
カムシャフト駆動機構40は、主として、クランクスプロケット41、吸気用カムスプロケット42、排気用カムスプロケット43、タイミングチェーン44等を備えて構成されている。
クランクスプロケット41は、クランクシャフト31の一方軸端に一体に連結されている。吸気用カムスプロケット42は、吸気用カムシャフト10Aの一方軸端に一体に連結されている。排気用カムスプロケット43は、排気用カムシャフト10Bの一方軸端に一体に連結されている。タイミングチェーン44は、クランクスプロケット41および各カムスプロケット42,43に巻き掛けられ、クランクスプロケット41の駆動回転により各カムスプロケット42,43を従動回転させる。
ここで、例えばクランクスプロケット41を図1のクランクスプロケット41の近傍の矢印で示す方向(時計回り)に回転させると、タイミングチェーン44ならびに両カムスプロケット42,43がクランクスプロケット41と同方向(時計回り)に回転駆動され、カムシャフト10A,10Bもカムスプロケット42,43とともに回転駆動される。
タイミングチェーン44には、その張力を調整するためのチェーンテンショナ45と、タイミングチェーン44をガイドするチェーンガイド46とが付設されている。
各カムシャフト10A,10Bに設けられている回転角検出対象部11,11は、各カムシャフト10A,10Bの一端部(反カムスプロケット42,43側)に一体形成されている。この回転角検出対象部11,11は、特定位置(特定回転角)を通過する際に、カムポジションセンサ12,12によってそれぞれ検出されるようになっている。
カムポジションセンサ12,12には、例えばピックアップコイルが採用される。この場合、カムポジションセンサ12,12は、カムシャフト10の回転時に、回転角検出対象部11がその近傍を通過する毎に、磁界の変動を検出して検出信号を図示しないECUに送出する。ECUはこの検出信号に基づいてカム13およびカムシャフト10の回転角等を判定する。なお、図示するカムポジションセンサ12は、カムシャフト10の軸線N(図3参照)に平行な方向に向かって設置されており、同方向に指向性を有している。
[カムシャフトの回転角検出対象部]
以下、カムシャフト10の回転角検出対象部11について図2〜図4に基づいて更に詳細に説明する。
図2はカムシャフト10の正面図、図3はカムシャフト10の側面図(一部省略している。)、図4はカムシャフト10の平面図(一部省略している。)である。
これらの図に示すように、複数のカム13が一体形成されたカムシャフト10の一端部の外周部に形成された回転角検出対象部11は、カムシャフト10の外周部の周方向特定位置において径方向外側へ突出した形状をしている。但し、回転角検出対象部11の形状は、カムポジションセンサ12がその近傍通過を検出することができるものであれば足り、径方向外側へ突出した形状以外のものであってもよい。
また、回転角検出対象部11の周方向に面する一方の側面11aの遠心側縁部に軸線N方向に延在したパーティングラインPL1が形成されている。このパーティングラインPL1は、カムシャフト10が後述する本発明の鋳造方法によって製造されることにより形成されるものである。
なお、カムポジションセンサ12によって検出される信号の立ち上がりを明瞭にするため、回転角検出対象部11には、カムポジションセンサ12に対向する平坦なセンサ対向面11bが鋳造後の機械加工等により形成され、更に、このセンサ対向面11bに対して前記一方の側面11aが直交するように形成されている。
[カムシャフトの鋳造方法]
次に、本発明のカムシャフトの鋳造方法について説明する。本発明のカムシャフトの鋳造方法は、カムシャフト用鋳型として、第1の鋳型14と第2の鋳型15とを用いて既述のカムシャフト10を鋳造するものである。第1および第2の鋳型14,15には、例えば、砂型、金型等が採用される。
図5は、第1および第2の鋳型14,15の断面図である。この断面図は、回転角検出対象部11を形成する回転角検出対象部用キャビティ16aを含み且つ軸線Nに直交する平面で切断した図である。この図に示すように、第1の鋳型14は、第2の鋳型15との型割面PS1から連続した型割連続面14aを有しており、この型割連続面14aによって、回転角検出対象部11の周方向に面する一方の側面11aが形成される。また、第1の鋳型14は、カムシャフト本体10aの半周分を形成するカムシャフト本体形成部14bをも有している。
一方、第2の鋳型15は、回転角検出対象部11の前記一方の側面11a以外の部分を形成する回転角検出対象部形成部15aを有している。したがって、カムシャフト10を形成するキャビティ16のうち回転角検出対象部11を形成する回転角検出対象部形成キャビティ16aは、専ら第2の鋳型15内にある。
このため、第1および第2の鋳型14,15によって鋳造されるカムシャフト10の回転角検出対象部11の周方向の幅寸法16bの精度は、専ら第2の鋳型15内の回転角検出対象部形成キャビティ16aの寸法精度に依存する。
第2の鋳型15は、回転角検出対象部形成部15aのほか、第1の鋳型14のカムシャフト本体形成部14bとともにカムシャフト本体10aを形成するカムシャフト本体形成部15bも有している。
なお、本実施形態では、離型性を考慮して、第1および第2の鋳型14,15の型割面PS1,PS2は、カムシャフト10の軸線Nを含む平面上に形成されている。
カムシャフト10は、組み合わされた第1および第2の鋳型14,15が形成するキャビティ16内に溶湯が流し込まれることによって鋳造されるが、この鋳造時に、キャビティ16から型割面PS1,PS2の隙間に微量の溶湯が漏れ出し、カムシャフト11にパーティングラインPL1,PL2が形成される。一方のパーティングラインPL1は、カムシャフト11の回転角検出対象部11の前記側面11aの遠心側縁部に形成される。もう一方のパーティングラインPL2は、軸線Nを中心として前記一方のパーティングラインPL1から周方向に180°回転した位置においてカムシャフト本体10a上に形成される。
以上に説明した第1および第2の鋳型14,15を用いたカムシャフトの鋳造方法によれば、回転角検出対象部形成キャビティ16aは、第1の鋳型14の型割連続面14aによってその一部が形成されているものの、専ら1つの鋳型(第2の鋳型15)内に形成されている。
従来の鋳型では、回転角検出対象部形成キャビティが2個の鋳型に分かれて形成されていたため、回転角検出対象部用キャビティ内の寸法誤差は、2個の鋳型分の寸法誤差を足し合わせたものとなっていた。
しかし、本発明のカムシャフトの鋳造方法によれば、回転角検出対象部用キャビティ16a内の寸法誤差は、1個の鋳型分の寸法誤差で済むことから、従来と比較して寸法誤差が約半分近くに減る。
ここで、上記第1および第2の鋳型14,15として砂型が使用される場合の回転角検出対象部の寸法誤差について説明する。例えば図14に示すような、従来の各砂型56A,56B内の回転角検出対象部形成キャビティ58aを形成する部分の周方向の幅寸法63,64を各±1mmの精度で作製できるとした場合、2つの砂型56A,56Bによって形成される回転角検出対象部形成キャビティ58aの周方向の幅寸法65の精度は、2個の鋳型分の寸法誤差である±2mmとなる。
しかし、図5に示すような、本発明の砂型14,15によれは、回転角検出対象部形成キャビティ16aが、専ら1つの砂型15内にあることから、その周方向の幅寸法16bの精度は1個の鋳型分の寸法誤差である±1mmで済む。
したがって、本発明によれば、砂型14,15内の回転角検出対象部形成キャビティ16aの周方向の幅寸法16bの精度が向上し、この砂型14,15を用いて鋳造されるカムシャフト10の回転角検出対象部11の周方向の幅寸法11dの精度も向上する。
ところで、第1および第2の鋳型14,15として砂型を使用する場合には、砂型作成用金型の寸法精度も砂型内のキャビティの寸法精度に影響する。そこで、砂型作製用金型としては、図6に示すような第1および第2の砂型作成用金型18,19を使用することが望ましい。
図7に示すように、第1および第2の砂型作製用金型18,19は、それぞれ木枠20,20内に配置され、砂型作製用金型18,19の型がその上に詰め込まれた砂に転写されて既述の砂型14,15が作製される。
図6(A)および図7(A)に示す第1の砂型作製用金型18は、カムシャフト本体10aの半周分の形状に対応したカムシャフト本体対応部18aと、このカムシャフト本体対応部18aの両側よりそれぞれ径方向外側に平坦に延在した型割面対応部18c,18cと、を有している。一方、図6(B)および図7(B)に示す第2の砂型作製用金型19は、カムシャフト本体10aの余周分の形状に対応したカムシャフト本体対応部19aと、回転角検出対象部11の形状(既述の側面11aの形状を除く)に対応した回転角検出対象部対応部19bと、カムシャフト本体対応部19aおよび回転角検出対象部対応部19bからそれぞれ径方向外側に平坦に延在した型割面対応部19c,19cとを備えている。
従来技術の説明で述べたように、各砂型作製用金型の回転角検出対象部対応部の周方向の幅寸法をそれぞれ±0.2mmの精度で作製できるとした場合、2つの回転角検出対象部対応部を合わせた上記幅寸法の精度は、±0.4mmとなる。
しかし、上記第1および第2の砂型作製用金型18,19によれば、回転角検出対象部対応部19bが専ら1つの砂型作製用金型19によって構成されるので、回転角検出対象部対応部19bの幅寸法の精度は±0.2mmとなる。これにより、上記第1および第2の砂型作製用金型18,19を用いて作製された砂型14,15の回転角検出対象部用キャビティ16aの周方向の幅寸法の精度は向上し、更には、その砂型14,15を用いて鋳造されるカムシャフト10の回転角検出対象部11の幅寸法の精度も向上する。
[他の実施形態1]
カムポジションセンサ12の位置は、図8に示すように、変更することも可能である。すなわち、カムポジションセンサ12を回転角検出対象部11の外径側において軸線Nに直交する方向に向かって配置し、回転角検出対象部11の外径側端面11cがその近傍を通過する毎に、磁界の変動を検出するようにしてもよい。この場合、図示するように、回転角検出対象部11の外径側に形成されていた既述のパーティングラインPL1は機械加工等により除去することが望ましい。
[他の実施形態2]
図9〜図10は、本発明の他の実施形態に係るカムシャフト10’を示している。これらの図に示すように、カムシャフト10’の外周部に、径方向外側に膨出した膨出部21が一体に形成されている。回転角検出対象部11は、カムシャフト10の一端の外周部と、上記膨出部21の軸線N方向の軸端側に面した側面21aとから突出しており、且つ、上記外周部および上記側面21aと一体に形成されている。このカムシャフト10’も同様にこのカムシャフト10’の形状に対応した鋳型を用いて鋳造される。
カムシャフト10’の他の部分の構成については既述したカムシャフト10と同様であるため、同符号を付してそれらの説明を省略する。
なお、膨出部21は、鋳造性の向上を図るために設けられている。つまり、カムシャフト10のように、膨出部21を設けることなく回転角検出対象部11をカムシャフト本体10aの外周部に凸設すると、径方向外側に向かって急激に肉厚が小さくなるため、その部分に鋳造不良が生じるおそれがある。これを回避するために、回転角検出対象部11とともに上記膨出部21が形成されることが望ましい。
本発明は、例えば、自動車のエンジンに設置されるカムシャフトにおいて、回転角をピックアップコイルにて検出するために、外周部の特定位置に回転角検出対象部としての凸部を有するものに適用可能である。
本発明の実施の形態に係るカムシャフトが設けられたエンジンの概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係るカムシャフトの一端部を正面図として表した図である。 本発明の実施の形態に係るカムシャフトの側面図である。 本発明の実施の形態に係るカムシャフトの平面図である。 本発明の実施の形態に係る砂型(鋳型)の断面図である。 本発明の実施の形態に係る砂型作製用金型の断面図である。 砂型作製用金型の砂型への型の転写状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るカムシャフトの側面図であって、カムポジションセンサの設置位置の変更例を示している。 本発明の他の実施の形態に係るカムシャフトの一端部を正面図として表した図である。 本発明の他の実施の形態に係るカムシャフトの側面図である。 本発明の他の実施の形態に係るカムシャフトの平面図である。 従来例に係る砂型作製用金型の断面図である。 従来例にかかる砂型作製用金型の砂型への型の転写状態を示す断面図である。 従来例に係る砂型の断面図である。
符号の説明
PL1 パーティングライン
PS1 型割面
10,10’ カムシャフト
11 回転角検出対象部
11a 周方向に面する一方の側面
14 第1の鋳型、第1の砂型
14a 型割連続面
15 第2の鋳型、第2の砂型
15a 回転角検出対象部形成部
14b,15b カムシャフト本体形成部

Claims (2)

  1. 外周部に回転角検出対象部が一体に形成されたカムシャフトを第1および第2の鋳型を用いて鋳造するカムシャフトの鋳造方法であって、
    前記第1の鋳型は、前記第2の鋳型との型割面から連続した型割連続面を有し、この型割連続面によって前記回転角検出対象部の周方向に面する一方の側面を形成し、
    前記第2の鋳型は、前記回転角検出対象部の前記一方の側面以外の部分を形成する回転角検出対象部形成部を有し、
    前記第1および第2の鋳型の型割面は、前記カムシャフトの軸線を含む平面上に形成されており、
    前記回転角検出対象部は、前記カムシャフトの軸線に直交する方向に当該回転角検出対象部の外径側に配置されたカムポジションセンサによって、当該回転角検出対象部の外径側端面の通過による磁界の変動が検出されるものであって、
    前記回転角検出対象部の幅寸法は、外径側程大きく設定されていることを特徴とするカムシャフトの鋳造方法。
  2. カムシャフト本体の外周部に回転角検出対象部が一体に形成されたカムシャフトを鋳造するためのカムシャフト用鋳型であって、
    型割面から連続した型割連続面と、カムシャフト本体を形成するカムシャフト本体形成部と、を有し、前記型割連続面によって前記回転角検出対象部の周方向に面する一方の側面を形成する第1の鋳型と、
    前記回転角検出対象部の前記一方の側面以外の部分を形成する回転角検出対象部形成部を有する第2の鋳型と、
    を備え、
    前記第1および第2の鋳型の型割面は、前記カムシャフトの軸線を含む平面上に形成されており、
    前記回転角検出対象部は、前記カムシャフトの軸線に直交する方向に当該回転角検出対象部の外径側に配置されたカムポジションセンサによって、当該回転角検出対象部の外径側端面の通過による磁界の変動が検出されるものであって、
    前記回転角検出対象部の幅寸法は、外径側程大きく設定されていることを特徴とするカムシャフト用鋳型。
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