JP4793044B2 - 放射線検出器 - Google Patents

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Description

本発明は放射線検出器に関し、特に、放射線の検出に用いられる閾値の設定方法に適用して好適なものである。
原子力発電所、加速器施設および放射線利用施設などにおいて、放射線業務従事者が被ばくした放射線の線量を検出したり管理したりするために、放射線業務従事者のポケットに収まる携帯用の放射線検出器が用いられている。
図5は放射線検出器の実装状態を示す図、図6は従来の放射線検出器の外観構成を示す斜視図である。
図5および図6において、放射線検出器100は、放射線業務従事者の作業服の胸に収まるような大きさに設定され、概ね100×50×10mmの寸法を有している。この放射線検出器100には、信号処理回路が搭載されたプリント基板115、プリント基板115を収納する筐体101、データ表示を行う液晶ディスプレイ113および放射線業務従事者に警報を行う警報部114が設けられている。ここで、放射線の検出方式としては、入射した放射線による電離作用を利用した半導体式が主流となっている。
図7は、従来の放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。
図7において、プリント基板115には、放射線を検出する半導体検出部72、半導体検出部72に逆バイアスを印加する逆バイアス印加手段71、半導体検出部72にて検出された信号を増幅するアンプ回路73、アンプ回路73から出力された信号を閾値電圧78と比較する比較器回路74、比較器回路74からの比較結果に基づいて被ばく放射線量を算出するCPU75およびCPU75にて算出された放射線量を被ばく量集中管理システムに送信する通信手段76が実装されている。
そして、放射線業務従事者が被ばくした放射線は筐体101を介して半導体検出部72に入射され、半導体検出部72にて放射線が検出される。そして、半導体検出部72にて検出された信号はアンプ回路73にて増幅された後、比較器回路74にて閾値電圧78と比較され、閾値電圧78以上のレベルの信号がパルス信号としてCPU75に入力される。そして、CPU75は、比較器回路74からのパルス信号をカウントすることにより、放射線業務従事者の被ばく放射線量を算出することができる。
そして、CPU75は、被ばく放射線量を算出すると、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量を液晶ディスプレイ113に表示する。また、CPU75は、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量が規定値を超えた場合、そのことを警報部114に通知する。そして、警報部114は、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量が規定値を超えたという通知をCPU75から受けると、ブザーを鳴らすことにより、その作業空間からの離脱を放射線業務従事者に促すことができる。
図8は、従来の閾値電圧78を発生させる閾値電圧回路の概略構成を示すブロック図である。
図8において、閾値電圧回路には、抵抗R11、R12、可変抵抗VRおよびオペアンプOPが設けられている。そして、抵抗R11、可変抵抗VRおよび抵抗R12は直列に接続され、オペアンプOPの入力の一端にはオペアンプOPの出力が帰還されるとともに、オペアンプOPの入力の他端は、可変抵抗VRと抵抗R12との接続点に接続されている。そして、可変抵抗VRの値を調整することにより、閾値電圧78を変化させることができる。
また、例えば、特許文献1には、放射線計測装置のディスクリ電圧の設定やポールゼロ調整を自動的に行うことで、パラメータの調整作業にかかる時間と労力を軽減でき、専門知識や経験を必要としない調整精度の均質化を図る方法が開示されている。
特開平10−197643号公報
しかしながら、可変抵抗VRを調整しながら閾値電圧78を最適化する方法では、半導体検出部72、アンプ回路73および比較器回路74などの特性のバラツキを考慮する必要があり、可変抵抗VRの調整に労力を要するという問題があった。
また、高機能線量計では、高いエネルギレベルから低いエネルギレベルまでの広い領域に渡って複数のエネルギ特性を得るために、多数のボリューム抵抗にて閾値電圧を調整する必要があることから、調整コストが増大を招くという問題があった。さらに、高精度なエネルギ特性を得るためには、閾値電圧を高精度に設定する必要があり、ボリューム抵抗の調整が非常に困難になるという問題があった。
また、特許文献1に開示された方法では、検出器信号のノイズ分布の予測結果に基づいてディスクリ電圧の最適化処理が行われるため、放射線計測装置内に設けられたCPUの負荷が大きくなり、コストアップを招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は、コストアップを抑制しつつ、閾値電圧の調整にかかる労力を軽減することが可能な放射線検出器を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項記載の放射線検出器によれば、放射線を検出する放射線検出手段と、前記放射線検出手段による放射線の検出信号と閾値との比較結果に基づいてパルス信号を出力する比較手段と、前記パルス信号のカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する演算処理部と、前記演算処理部から出力されるデジタル値をアナログ値に変換することにより、前記比較手段に入力される閾値を生成するDAコンバータと、前記演算処理部にて算出されたパルス信号のカウント結果と、前記パルス信号の生成時に前記DAコンバータに入力されたデジタル値を送信する送信手段と、前記送信手段から送信されたデジタル値およびパルス信号のカウント結果に基づいて調整されたデジタル値を前記演算処理部に入力する入力手段とを備えることを特徴とする。
これにより、比較手段に入力される閾値を設定するためのデジタル値の最適化処理を外部計算機にて行わせることができる。このため、比較手段に入力される閾値を設定するためのデジタル値の最適化処理を放射線検出器内部で行う必要がなくなるともに、閾値電圧を最適化するために、放射線検出手段などの特性のバラツキを考慮しながら可変抵抗を調整する必要がなくなる。この結果、演算処理部の負荷を低減することが可能となり、コストアップを抑制することが可能となるとともに、閾値電圧の最適化にかかる労力を軽減することが可能となる。
また、請求項記載の放射線検出器によれば、放射線を検出する放射線検出手段と、前記放射線検出手段による放射線の検出信号と閾値との比較結果に基づいてパルス信号を出力する複数の比較手段と、前記パルス信号のカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する演算処理部と、前記演算処理部から出力されるデジタル値をアナログ値に変換するDAコンバータと、前記DAコンバータから出力されたアナログ値を分圧することにより、前記比較手段にそれぞれ入力される複数の閾値を生成する分圧抵抗と、前記演算処理部にて算出されたパルス信号のカウント結果と、前記パルス信号の生成時に前記DAコンバータに入力されたデジタル値を送信する送信手段と、前記送信手段から送信されたデジタ
ル値およびパルス信号のカウント結果に基づいて調整されたデジタル値を前記演算処理部に入力する入力手段とを備えることを特徴とする。
これにより、DAコンバータを1個だけ設けることで、比較手段に入力される閾値を設定するためのデジタル値の最適化処理を外部計算機にて行わせることを可能としつつ、複数の閾値を生成することができる。このため、比較手段に入力される複数の閾値を設定するための最適化処理を放射線検出器内部で行う必要がなくなるともに、複数の閾値電圧を最適化するために、放射線検出手段などの特性のバラツキを考慮しながら複数の可変抵抗を調整する必要がなくなる。この結果、演算処理部の負荷を低減することが可能となり、コストアップを抑制することが可能となるとともに、閾値電圧の最適化にかかる労力を軽減しつつ、高いエネルギレベルから低いエネルギレベルまでの広い領域で複数のエネルギ特性を得ることが可能となる。
また、請求項記載の放射線検出器によれば、放射線を検出する放射線検出手段と、前記放射線検出手段による放射線の検出信号と閾値との比較結果に基づいてパルス信号を出力する複数の比較手段と、前記パルス信号のカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する演算処理部と、前記演算処理部から出力されるデジタル値をアナログ値に変換する第1および第2のDAコンバータと、前記第1のDAコンバータに一端が接続されるとともに、前記第2のDAコンバータに他端が接続され、前記第1および第2のDAコンバータから出力されたアナログ値を分圧することにより、前記比較手段にそれぞれ入力される複数の閾値を生成する分圧抵抗と、前記演算処理部にて算出されたパルス信号のカウント結果と、前記パルス信号の生成時に前記DAコンバータに入力されたデジタル値を送信する送信手段と、前記送信手段から送信されたデジタル値およびパルス信号のカウント結果に基づいて調整されたデジタル値を前記演算処理部に入力する入力手段とを備えることを特徴とする。
これにより、DAコンバータを2個だけ設けることで、比較手段に入力される閾値を設定するためのデジタル値の最適化処理を外部計算機にて行わせることを可能としつつ、複数の閾値を生成することが可能となるとともに、エネルギレベルの分解能を2倍に向上させることができる。このため、演算処理部の負荷を低減することが可能となり、コストアップを抑制することが可能となるとともに、閾値電圧の最適化にかかる労力を軽減しつつ、高いエネルギレベルから低いエネルギレベルまでの広い領域で複数のエネルギ特性の精度を向上させることができる。
また、請求項記載の放射線検出器によれば、前記DAコンバータに代えてデジタルポテンシャルを用いることを特徴とする。
これにより、デジタルポテンシャルを用いることで、DAコンバータを用いた場合に比べて、ノイズ成分を低減することができる。このため、比較手段に入力される閾値を安定させることができ、エネルギ特性の精度を向上させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、比較手段に入力される閾値を設定するためのデジタル値の最適化処理を外部計算機にて行わせることができ、演算処理部の負荷を低減することが可能となることから、コストアップを抑制することが可能となるとともに、閾値電圧の最適化にかかる労力を軽減することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る放射線検出器について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。
図1において、放射線検出器には、放射線を検出する半導体検出部2、半導体検出部2に逆バイアスを印加する逆バイアス印加手段1、半導体検出部2にて検出された信号を増幅するアンプ回路3、アンプ回路3から出力された信号をDAコンバータ9から出力された閾値電圧と比較する比較器回路4、比較器回路4からの比較結果に基づいて被ばく放射線量を算出するCPU5、データ表示を行う液晶ディスプレイ6、放射線業務従事者に警報を行うブザー7、CPU5にて算出された放射線量を被ばく量集中管理システムに送信する通信手段8、CPU5から出力されるデジタル値をアナログ値に変換することにより、比較器回路4に入力される閾値電圧を生成するDAコンバータ9が設けられている。なお、DAコンバータ9は、CPU5のデジタル出力ポートに接続することができる。また、CPU5は、例えば、RC232CやIRDAなどの通信手段によって外部に設置されたパーソナルコンピュータ10と通信できるように構成されている。
そして、逆バイアス印加手段1にて半導体検出部2に逆バイアスが印加されると、電子はn側からp側に移動し、半導体検出部2に含まれるダイオード構造の空乏層はさらに広がる。そして、放射線業務従事者が被ばくした放射線が半導体検出部2の空乏層に入射すると、空乏層内で共有結合している電子が弾き飛ばされ、電子と正孔のペア(電子正孔対)が生成される。
そして、電子と正孔のペアが空乏層内で生成されると、逆バイアスされている電界に向かって電子は+方向に移動するとともに、正孔は−方向に移動し、半導体検出部2に入射した放射線の線量に対応した電流が流れる。そして、半導体検出部2にて検出された信号は、アンプ回路3の前段に配置されたコンデンサにて直流成分が除去された後、アンプ回路3に入力される。そして、半導体検出部2にて検出された信号はアンプ回路3にて増幅された後、比較器回路4にて閾値電圧と比較され、閾値電圧以上の信号がパルス信号としてCPU5に入力される。
ここで、パーソナルコンピュータ10は、比較器回路4に入力される閾値電圧を生成するためのデジタル値をCPU5に入力することができる。そして、CPU5は、パーソナルコンピュータ10から入力されたデジタル値を保持し、そのデジタル値をDAコンバータ9に出力する。そして、DAコンバータ9は、CPU5から出力されたデジタル値をアナログ値に変換することにより閾値電圧を生成し、比較器回路4に出力することができる。
そして、CPU5は、比較器回路4からパルス信号が入力されると、そのパルス信号をカウントすることにより、放射線業務従事者の被ばく放射線量を算出する。そして、CPU5は、被ばく放射線量を算出すると、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量を液晶ディスプレイ6に表示することができる。また、CPU5は、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量が規定値を超えた場合、ブザー7を鳴らすことにより、その作業空間からの離脱を放射線業務従事者に促すことができる。さらに、CPU5は、無線通信手段8を介して被ばく放射線量を被ばく量集中管理システムに送信することができる。そして、被ばく量集中管理システムでは、放射線業務従事者の被ばく放射線量の推移や累積値を集中管理することができる。
これにより、比較器回路4に入力される閾値電圧を設定するためのデジタル値をパーソナルコンピュータ10からCPU5に入力することができる。このため、閾値電圧を設定するために、半導体検出部2やアンプ回路3などの特性のバラツキを考慮しながら可変抵抗を調整する必要がなくなるとともに、CPU5の負荷を低減することが可能となり、コストアップを抑制しつつ、閾値電圧の調整にかかる労力を軽減することが可能となる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る放射線検出器の閾値の設定方法を示すフローチャートである。
図2において、CPU5は、比較器回路4に入力される閾値電圧が最小値から最大値までスイープされるように、DAコンバータ9に出力するデジタル値を変化させながら(ステップS1、S4、S5)、DAコンバータ9にて生成された閾値電圧を比較器回路4に入力させる(ステップS2)。そして、CPU5は、比較器回路4に入力される閾値電圧がスイープされるごとに、比較器回路4から出力されるパルス信号のカウント値またはパルス信号の有無の情報をCPU5の内部メモリまたは外部メモリに記憶する(ステップS3)。
そして、CPU5は、比較器回路4に入力される閾値電圧を最小値から最大値までスイープさせると、スイープごとに得られた比較器回路4からのパルス信号のカウント値またはパルス信号の有無の情報および閾値電圧を生成するためのデジタル値をパーソナルコンピュータ10に送信する(ステップS6)。
そして、パーソナルコンピュータ10は、スイープごとに得られたパルス信号のカウント値またはパルス信号の有無の情報および閾値電圧を生成するためのデジタル値をCPU5から受け取ると、それらのデータに基づいて最適な閾値電圧を計算し(ステップS7)、その閾値電圧のデータをCPU5に出力する(ステップS8)。そして、CPU5は、最適な閾値電圧のデータをパーソナルコンピュータ10から受け取ると、その閾値電圧のデータを放射線検出器内のメモリに保持させる(ステップS9)。
これにより、比較器回路4に入力される閾値電圧を設定するためのデジタル値の最適化処理をパーソナルコンピュータ10にて行わせることができる。このため、比較器回路4に入力される閾値電圧を設定するためのデジタル値の最適化処理を放射線検出器内部で行う必要がなくなるともに、閾値電圧を最適化するために、半導体検出部2やアンプ回路3などの特性のバラツキを考慮しながら可変抵抗を調整する必要がなくなる。この結果、CPU5の負荷を低減することが可能となり、コストアップを抑制することが可能となるとともに、閾値電圧の最適化にかかる労力を軽減することが可能となる。
図3は、本発明の第3実施形態に係る放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。なお、図3では、図1の構成と同一部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3において、図1の比較器回路4およびDAコンバータ9の代わりに、比較器回路31、32およびDAコンバータ33が設けられるとともに、分圧抵抗R1〜R4が設けられている。
ここで、分圧抵抗R1、R2は直列接続され、分圧抵抗R1の一端はDAコンバータ33の出力に接続されるとともに、分圧抵抗R2の一端は接地されている。また、分圧抵抗R1、R2の接続点は比較器回路31の入力に接続されている。また、分圧抵抗R3、R4は直列接続され、分圧抵抗R3の一端はDAコンバータ33の出力に接続されるとともに、分圧抵抗R4の一端は接地されている。また、分圧抵抗R3、R4の接続点は比較器回路32の入力に接続されている。また、アンプ回路3の出力は比較器回路31、32に入力されるとともに、比較器回路31、32の出力はCPU5に入力されている。ここで、分圧抵抗R1〜R4の値は、分圧抵抗R1、R2の接続点の電位と、分圧抵抗R3、R4の接続点の電位とが互いに異なるように設定することができる。
そして、DAコンバータ9から出力された閾値電圧は分圧抵抗R1〜R4にて分圧され、互いに異なる閾値電圧が比較器回路31、32にそれぞれ入力される。そして、比較器回路31、32は、アンプ回路3にて増幅された信号を閾値電圧と比較し、閾値電圧以上の信号をパルス信号としてCPU5に入力する。
これにより、DAコンバータ33を1個だけ設けることで、比較器回路31、32に入力される閾値電圧を設定するためのデジタル値の最適化処理をパーソナルコンピュータ10にて行わせることを可能としつつ、複数の閾値電圧を生成することができる。このため、比較器回路31、32に入力される複数の閾値電圧を設定するための最適化処理を放射線検出器内部で行う必要がなくなるともに、複数の閾値電圧を最適化するために、半導体検出部2やアンプ回路3などの特性のバラツキを考慮しながら複数の可変抵抗を調整する必要がなくなる。この結果、CPU5の負荷を低減することが可能となり、コストアップを抑制することが可能となるとともに、閾値電圧の最適化にかかる労力を軽減しつつ、高いエネルギレベルから低いエネルギレベルまでの広い領域で複数のエネルギ特性を得ることが可能となる。
図4は、本発明の第4実施形態に係る放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。なお、図4では、図1の構成と同一部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4において、図1の比較器回路4およびDAコンバータ9の代わりに、比較器回路41、42およびDAコンバータ43、44が設けられるとともに、分圧抵抗R1〜R4が設けられている。
ここで、分圧抵抗R1、R2は直列接続され、分圧抵抗R1の一端はDAコンバータ43の出力に接続されるとともに、分圧抵抗R2の一端はDAコンバータ44の出力に接続されている。また、分圧抵抗R1、R2の接続点は比較器回路41の入力に接続されている。また、分圧抵抗R3、R4は直列接続され、分圧抵抗R3の一端はDAコンバータ43の出力に接続されるとともに、分圧抵抗R4の一端はDAコンバータ44の出力に接続されている。また、分圧抵抗R3、R4の接続点は比較器回路42の入力に接続されている。
そして、DAコンバータ9から出力された閾値電圧は分圧抵抗R1〜R4にて分圧され、互いに異なる閾値電圧が比較器回路41、42にそれぞれ入力される。そして、比較器回路41、42は、アンプ回路3にて増幅された信号を閾値電圧と比較し、閾値電圧以上の信号をパルス信号としてCPU5に入力する。
これにより、DAコンバータを2個だけ設けることで、比較器回路41、42に入力される閾値を設定するためのデジタル値の最適化処理をパーソナルコンピュータ10にて行わせることを可能としつつ、複数の閾値を生成することが可能となるとともに、エネルギレベルの分解能を2倍に向上させることができる。このため、CPU5の負荷を低減することが可能となり、コストアップを抑制することが可能となるとともに、閾値電圧の最適化にかかる労力を軽減しつつ、高いエネルギレベルから低いエネルギレベルまでの広い領域で複数のエネルギ特性の精度を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、閾値電圧を生成するためにDAコンバータを用いる方法について説明したが、DAコンバータに代えてデジタルポテンシャルを用いるようにしてもよい。
これにより、デジタルポテンシャルを用いることで、DAコンバータを用いた場合に比べて、ノイズ成分を低減することができる。このため、比較器回路4に入力される閾値を安定させることができ、エネルギ特性の精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る放射線検出器の閾値の設定方法を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。 放射線線量計の実装状態を示す図である。 従来の放射線線量計の外観構成を示す斜視図である。 従来の放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。 従来の閾値電圧回路の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 逆バイアス印加手段
2 半導体検出部
3 アンプ回路
4、31、32、41、42 比較器回路
5 CPU
6 液晶ディスプレイ
7 ブザー
8 無線通信手段
9、33、43、44 DAコンバータ
10 パーソナルコンピュータ
R1〜R4 分圧抵抗

Claims (4)

  1. 放射線を検出する放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段による放射線の検出信号と閾値との比較結果に基づいてパルス信号を出力する比較手段と、
    前記パルス信号のカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する演算処理部と、
    前記演算処理部から出力されるデジタル値をアナログ値に変換することにより、前記比較手段に入力される閾値を生成するDAコンバータと、
    前記演算処理部にて算出されたパルス信号のカウント結果と、前記パルス信号の生成時に前記DAコンバータに入力されたデジタル値を送信する送信手段と、
    前記送信手段から送信されたデジタル値およびパルス信号のカウント結果に基づいて調整されたデジタル値を前記演算処理部に入力する入力手段とを備えることを特徴とする放射線検出器。
  2. 放射線を検出する放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段による放射線の検出信号と閾値との比較結果に基づいてパルス信号を出力する複数の比較手段と、
    前記パルス信号のカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する演算処理部と、
    前記演算処理部から出力されるデジタル値をアナログ値に変換するDAコンバータと、
    前記DAコンバータから出力されたアナログ値を分圧することにより、前記比較手段にそれぞれ入力される複数の閾値を生成する分圧抵抗と、
    前記演算処理部にて算出されたパルス信号のカウント結果と、前記パルス信号の生成時に前記DAコンバータに入力されたデジタル値を送信する送信手段と、
    前記送信手段から送信されたデジタル値およびパルス信号のカウント結果に基づいて調整されたデジタル値を前記演算処理部に入力する入力手段とを備えることを特徴とする放射線検出器。
  3. 放射線を検出する放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段による放射線の検出信号と閾値との比較結果に基づいてパルス信号を出力する複数の比較手段と、
    前記パルス信号のカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する演算処理部と、
    前記演算処理部から出力されるデジタル値をアナログ値に変換する第1および第2のDAコンバータと、
    前記第1のDAコンバータに一端が接続されるとともに、前記第2のDAコンバータに他端が接続され、前記第1および第2のDAコンバータから出力されたアナログ値を分圧することにより、前記比較手段にそれぞれ入力される複数の閾値を生成する分圧抵抗と、
    前記演算処理部にて算出されたパルス信号のカウント結果と、前記パルス信号の生成時に前記DAコンバータに入力されたデジタル値を送信する送信手段と、
    前記送信手段から送信されたデジタル値およびパルス信号のカウント結果に基づいて調整されたデジタル値を前記演算処理部に入力する入力手段とを備えることを特徴とする放射線検出器。
  4. 前記DAコンバータに代えてデジタルポテンシャルを用いることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の放射線検出器。
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