JP4792220B2 - 多極質量分析計における改善された軸方向放出分解能 - Google Patents

多極質量分析計における改善された軸方向放出分解能 Download PDF

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Description

本発明は一般に質量分析計に関するもので、特に直線イオン・トラップにおける軸方向放出技術を最適化することに関するものである。
直線イオン・トラップは、出口レンズでのDC障壁電界すなわちトラッピング電界により軸方向に閉じ込めたイオンを、二次元RF電界を用いて半径方向にトラップする細長い多極ロッド・セットを特徴とする。直線イオン・トラップは四重極すなわち三次元イオン・トラップに比べて、空間電荷効果が小さいことを含めて多数の利点を有する。直線イオン・トラップについては、とりわけ、ヘイジャ(Hager)の米国特許番号第6,177,668号、2001年1月23日発行(ヘイジャ特許)に述べられており、その全内容をここに取り込まれる。ヘイジャ特許は、出口レンズでのポテンシャル障壁を乗り越えることによりイオンをトラップから質量選択的に(mass-selectively)スキャンアウトする種々の軸方向放出技術を教示している。軸方向放出技術の特定の場合の効率と感度と分解能とを簡単に説明している。
本発明は改善された軸方向放出技術に関するもので、特に広範囲のイオン質量にわたって軸方向放出の分解能を最大にすることに関する。
一般的に述べると、本発明の方法は直線イオン・トラップのロッドと出口部材との間のDCポテンシャル障壁を質量の関数として変えることである。これは、イオンを質量選択的に軸方向に放出するのに用いる他の電界の操作と共に行う。好ましくは、ポテンシャル障壁の大きさを制御して、所定のイオン質量対電荷比(m/z)の或る範囲にわたって、m/zの関数として一般に直線的に変える。所定のm/zの範囲の境界外では、好ましくは障壁電界は一定である。
本発明の1つの形態では、直線イオン・トラップを操作する改善された方法を提供する。直線イオン・トラップは、トラップのロッドとトラップの出口端に近接する出口部材との間にDCポテンシャル障壁を含む。選択されたm/z値のトラップされたイオンを付勢することにより、また所定の関数に従って選択されたm/z値に基づいてポテンシャル障壁の大きさを設定することにより、イオンを改善されたトラップ内で軸方向に放出して、選択されたm/z値の少なくとも複数のイオンを、出口部材を通してロッド・セットから軸方向に質量選択的に放出する。好ましい関数では、ポテンシャル障壁の大きさはm/z値の大きさに対して実質的に直線的に関係する。
本発明の別の形態では、入口端と出口端と縦軸とを有する細長いロッド・セットを有する質量分析計を操作する方法を提供する。この方法は、(a)イオンをロッド・セットの入口端に導入し、(b)ロッド・セットの出口端に近接する出口部材に障壁電界を作ることにより、またロッド・セットの少なくとも出口端に近接するロッド・セットのロッドの間にRF電界を作ることにより、少なくとも複数のイオンをロッド・セット内にトラップし、ただしRF電界と障壁電界とはロッド・セットの出口端に近接する抽出領域内で相互作用して縁電界(fringing field)を作り、(c)少なくとも抽出領域内のイオンを付勢しまた出口部材とロッド・セットとの間のポテンシャル障壁を変えて、選択された質量対電荷比の少なくとも複数のイオンを前記障壁電界を通してロッド・セットから軸方向に質量選択的に放出し、(d)軸方向に放出された少なくとも複数のイオンを検出する、ことを含む。好ましくは、ポテンシャル障壁の大きさは選択されたイオン質量対電荷比に実質的に直線的に関係する。
好ましい実施の形態では、補助の双極または四重極AC電圧をロッド・セットに印加して軸方向放出を助ける。好ましくは、直線イオン・トラップにより閉じ込められるイオンの集団を、RF電界と補助AC電界と出力レンズ上のDC電圧(または代替的にまたは追加的に、ロッド・セットに印加されるDCオフセット電圧)とを同時にランプ(ramp)すなわちスキャンすることにより軸方向に放出する。ランピングの方向(上方または下方)に従ってm/z値を増加または減少させることによりイオンを軸方向に順序よく放出して、質量スペクトルの質量スキャンまたは収集を容易にする。
図1は、本発明を用いてよい質量分析計装置10を示す。装置10はサンプル源12(通常は、液体クロマトグラフなどの液体サンプル源)を含み、これから、従来のイオン源14にサンプルを供給する。イオン源14は電子スプレイ装置、イオン・スプレイ装置、コロナ放電装置、または任意の他の周知のイオン源でよい。コーネル研究基金(Cornell Research Foundation Inc.)の米国特許番号第4,861,988号、1989年8月29日発行、に示されている種類のイオン・スプレイ装置が適当である。
イオン源14からのイオンはアパーチャ・プレート18内のアパーチャ16を通って進む。プレート18は、カーテン・ガス源20からカーテン・ガスが供給されるガス・カーテン室19の1つの壁を形成する。カーテン・ガスは、アルゴン、窒素、またはその他の不活性ガスでよく、上述の米国特許番号第4,861,988号に記述されている。次に、イオンはオリフィス・プレート24内のオリフィス22を通り、ポンプ28により約1トルの圧力まで真空排気された第1段の真空室26に入る。
次に、イオンはスキマ・プレート32内のスキマ・オリフィス30を通り、ポンプ36により約2ミリトルの圧力まで真空排気された主真空室34に入る。
主真空室34は4個の従来の直線四重極ロッド38を含む。一般に、ロッド38はロッド半径r=0.470cm、ロッド間寸法r0=0.415cm、軸長l=20cmを有してよい。
ロッド38の出口端40から約2mmのところに出口レンズ42がある。レンズ42は内部にアパーチャ44を持つ単なるプレートであり、イオンはアパーチャ44を通って従来の検出器46(例えば、従来の質量分析計に用いられている種類のチャンネル電子増倍管でよい)に入る。
ロッド38は主電源50に接続する。主電源50は全てのロッド38にDCオフセット電圧を印加し、またロッド間に従来の方法でRFを印加する。また電源50はイオン源14と、アパーチャおよびオリフィス・プレート18および24と、スキマ・プレート32と、出口レンズ42とに接続する(図示していない接続により)。
例えば、正イオンの場合は、イオン源14は一般に+5,000ボルトでよく、アパーチャ・プレート18は+1,000ボルトでよく、オリフィス・プレート24は+250ボルトでよく、スキマ・プレート32は接地(0ボルト)でよい。ロッド38に印加するDCオフセットは−5ボルトでよい。イオンが移動する経路である、装置の軸を52で示す。
したがって、イオン源14から装置に導入された注目のイオンはポテンシャルの縦穴を下降してロッド38に入る。ロッド38に印加された主RF電界内にある安定なイオンは、装置の全長を通るとき、バックグラウンド・ガスと多数回の衝突を行って運動量を消散させる。しかし、出口レンズ42にはトラッピングDC電圧(一般に−2ボルトDC)を印加する。このため、出口レンズ42のDC電圧(−2ボルト)とロッド38に印加したDCオフセット(−5ボルト)との差である3ボルトのポテンシャル障壁が形成される。通常、スキマ32と出口レンズ42との間のイオン伝送効率は非常に高く、ほぼ100%である。主真空室34に入って出口レンズまで移動するイオンはバックグラウンド・ガスとの多数回の衝突により熱運動化され(thermalized)、軸52の方向の正味の速度は非常に小さい。またイオンは主RF電界から力を受けて半径方向に閉じ込められる。一般に、印加するRF電圧は450ボルト程度であり(質量でスキャンされない限り)、周波数は約816kHz程度である。分解するDC電界はロッド38に印加しない。
ロッド38に印加するDC電圧より高いDC電圧を印加することにより出口レンズ42にDCトラッピング電界すなわち障壁電界を作ると、ロッド38の間のRF電界内の安定なイオンは実際上トラップされる。
しかし出口レンズ42の付近の領域54内のイオンは、出口レンズ付近の主RF電界とDC電界の終端の性質により、完全には四重極でない電界を受ける。かかる電界を一般に縁電界と呼び、トラップされたイオンの半径方向と軸方向の自由度を結合する。これは、イオンの運動の、相互に直交しない軸方向成分と半径方向成分とがあることを意味する。これは、出口レンズと縁電界とから離れたロッド構造38の中心の状態とは異なる。ロッド構造38の中心では、イオン運動の軸方向成分と半径方向成分が結合せずまたは結合してもごくわずかである。
縁電界はトラップされたイオンの半径方向と軸方向の自由度を結合するので、適当な周波数の低電圧補助AC信号を出口レンズ42に印加すると、イオンはロッド38で形成されたイオン・トラップから質量に依存して軸方向にスキャンアウトすることができる。補助AC信号は補助AC電源56から与えてよい。例示の目的で、この図では主電源50の一部を形成するものとして示している。補助AC電圧をトラッピングDC電圧と共に出口レンズ42に印加して、補助AC電界を生成する。この補助AC電界は半径方向と軸方向の永続イオン運動とを結合する。補助AC電界の周波数が出口レンズ42の付近のイオンの半径方向永続周波数と一致するとイオンはエネルギーを吸収し、半径方向/軸方向の運動が結合することにより出口レンズ上に生じるポテンシャル障壁を横切って進むことができる。軸方向に放出されると、イオンは検出器46により検出される。
ヘイジャ特許は多数の他のスキャニング技術を開示している。例えば、
・ ロッド38に印加するDCオフセット電圧を変調して、出口レンズ42に印加する補助AC信号をシミュレートする(すなわち、出口レンズ42に補助AC信号を印加せず、トラッピングDC電界だけを印加する)。
・ ロッド38に印加する補足または補助のAC双極または四重極電圧(図1に点線の接続57で示す)の振幅をスキャンして、上に述べたように軸方向にイオンを放出する変動縁電界を作る。周知のように、補助の双極電圧を用いるとき、通常、図1aに示すように、向かい合ったロッド38の対の間に印加する。
・ ロッド38上に印加するRF信号はスキャンするが、出口レンズ42上のDCポテンシャル障壁は保持する(しかし出口レンズ42上にAC電界を与えず、ロッド38上のDCオフセットを変調せず、ロッド38上に補助AC信号を与えない)。この方法はいくぶん効率が悪いと述べられている。すなわち、ロッド38の下流端の縁電界内のイオンは質量に依存して軸方向に出て検出されるが、縁電界の上流のイオンの多くは半径方向に出て無駄になる。
・ 固定された、低レベルの、補助の双極または四重極AC電界をロッド38に印加し、次にRF電界の振幅をスキャンする。
・ ロッド38に印加する補助の双極または四重極AC電界の周波数はスキャンするが、RF電界は固定する。
上記の各技術において、ロッド38と出口レンズ42との間にDCポテンシャル障壁が存在する。イオンを軸方向に放出するにはこのポテンシャルの壁を乗り越えなければならない。後で詳細に説明する実験から本発明者が考えたのは、質量選択的にイオンを軸方向に放出するのに必要な上に述べた1つ以上の他の電界の操作を行うと共にDCポテンシャル障壁を変えれば、上述のおよび/または他の軸方向放出技術が改善されるということである。好ましくは、ポテンシャル障壁の大きさを制御して、イオンの質量対電荷比(m/z)の関数として所定の質量範囲にわたって一般に直線的に変える。所定のm/z範囲の境界外では、好ましくはポテンシャル障壁を一定にする。
図2は図1と同様な質量分析装置10’である。軸方向放出の分解能を最大にするための出口障壁電界の最適の大きさを決定するために、これについて多くの実験を行った。図1と図2において、対応する参照番号は対応する部分を示すので、図1と異なるものだけを説明する。図3はタイミング図であって、装置10’の「Q3」ロッド・セットに与えて、イオンを注入し、トラップし、Q3から軸方向に質量選択的に放出するための信号を略図で示す。
装置10’では、イオンはスキマ・プレート32を通って第2の差動ポンプ室82に入る。一般に、室82(質量分析計の第1の室と見なすことが多い)内の圧力は約7または8ミリトルである。
室82内に、従来のRF専用の多極イオン・ガイドQ0がある。その機能はイオンを冷却して収束させることであり、室82内に存在する比較的高いガス圧力がこの操作を助ける。またこの室は大気圧のイオン源14と低圧の真空室との間のインターフェースを形成して、更に処理する前にカーテン・ガスの多くをイオン・ストリームから除去する役目をする。
インターカッド(inter-quad)アパーチャIQ1により室82と第2の主真空室84とを分離する。四重極ロッド・セットQ1は、約1トルから3x10-5トルに真空排気した真空室84内にある。第2の四重極ロッド・セットQ2が衝突セル86内にあり、衝突ガス88をこの室内に供給する。衝突セル86は出口端の方に軸電界を与えるよう設計され、トムソン(Tomson)とジョリフェ(Jolliffe)の米国特許第6,111,250号に教示されている。この特許の全内容をここに援用する。セル86は一般に5x10-4トルから10-2トルの範囲の圧力に保ち、各端にインターカッド・アパーチャIQ2とIQ3とを含む。Q2の後に第3の四重極ロッド・セットQ3と出口レンズ42’とがある。好ましくは、Q3内の向かい合ったロッドは約8.5mm離す。ただし、他の間隔も考えられるしまた実際に用いてよい。Q3内のロッドの端と出口レンズ42’との距離は約3mmである。ただし、他の間隔も考えられるしまた実際に用いてよい。なぜなら、これは重要なパラメータではないからである。Q3領域内の圧力は名目上はQ1と同じで、1トルから3x10-5トルである。出口レンズ40を通って出るイオンを検出するために検出器46を設ける。
図に示すように、電源90が四重極Q0,Q1,Q2,Q3に接続する。Q0はRF専用の多極イオン・ガイドである。Q1は標準分解能のRF/DC四重極で、RF電圧とDC電圧は注目のプリカーサ・イオンまたは或る範囲のイオンだけをQ2に送るよう選択する。衝突セル内で機能するQ2はRF専用の多極ガイドとして動作する。Q3は直線イオン・トラップとして動作する。イオンは軸方向放出技術を用いて、質量に依存してQ3からスキャンアウトする。詳細は後で説明する。
後で説明する実験ではイオン源はイオン・スプレイ装置であって、シリンジ・ポンプで供給して、既知のm/z値のイオンを含む標準較正溶液からイオンを作った。Q1はRF専用の多極イオン・ガイドとして動作させ、Q1とIQ2との間のDCポテンシャル差を制御して約15eVの衝突エネルギーを与えた。したがってQ3はプリカーサ・イオンとその分離されたフラグメントとを共に井戸としてトラップした。
図3は四重極Q3に与えた波形のタイミング図の詳細を示す。初期相100で、IQ3上のDC阻止ポテンシャルを落として、好ましくは約5−1000msの範囲の或る時間(好ましくは50ms)、直線イオン・トラップを満たす。
次はオプションの冷却相102で、トラップ内のイオンをQ3内で約10msの間冷却または熱運動化する。冷却相はオプションであって、実際には省略してよい。
冷却相の次は質量スキャン相すなわち質量分析相104で、質量に依存してイオンをQ3から軸方向にスキャンアウトする。図に示す実施の形態では、Q3内にイオンをトラップするのに用いるRF電圧に重畳して補助双極AC電圧を一組の極対にx方向またはy方向に印加する。好ましくは、補助AC電圧の周波数は軸放出に有効なことが知られている所定の周波数ωejecに設定する。(各直線イオン・トラップは、その正確な形状に基づく最適な軸放出のためのやや異なる周波数を有してよい)。同時に、Q3のRF電圧とQ3の補助AC電圧との振幅をランプする、すなわちスキャンする。軸放出の分解能を最大にするような最適DCポテンシャル障壁を見つけるために実験を行った。
実験データを図4A−図4Dに示す。これらの各図において、一番上の枠は出口レンズ42’に印加されたDC電圧(すなわち、「出口レンズ電圧」)をランプしている形を示し、その下の各枠は注目の質量にわたるスペクトルを示す。図4A−図4Dにそれぞれ示すように、注目の質量は、m/z=322、m/z=622、m/z=922、m/z=1522である。(これらのスペクトログラムでは、注目のイオンは衝突セル内でのフラグメンテーションの結果作られたことに注意していただきたい。スペクトログラムはこのMS/MSスペクトルであって、プリカーサ・イオンは図示しない)。
各スペクトルは特定の障壁電圧に関係する。例えば図4Aでは、一番上の枠140aに見られるように、注目の質量はm/z=322であり、出口レンズ電圧は−188Vから−150Vまで変わる。全イオン電流を出口レンズ電圧の関数としてプロットした。−190Vの一定DCオフセット電圧をQ3のロッドに印加したので、軸方向に放出するためにイオンが乗り越えなければならないポテンシャル障壁は、出口レンズ電圧から、ロッドに印加されたDCオフセット電圧を引いた値に等しい。例えば、−160Vの出口レンズ電圧は30ボルトのポテンシャル障壁に対応する。
第2の枠140bは、出口レンズ電圧が−163Vのとき、m/z=322のイオンが放出されないことを示す。第3の枠140cは、出口レンズ電圧が−173Vのときイオンが放出されることを示す。第4の枠140dは、出口レンズ電圧が−183Vのときのイオン信号を示す。
図4Bでは、一番上の枠142aに見られるように、注目の質量はm/z=622であり、出口レンズ電圧は−188Vから−150Vまで変わる。枠142b−142eは、−153.1V,−163.1V,−173.1V,−183.1Vの出口レンズ電圧で記録されたスペクトルをそれぞれ示す。
図4Cでは、一番上の枠144aに見られるように、注目の質量はm/z=922であり、出口レンズ電圧は−190Vから−130Vまで変わる。枠144b−144fは、−143V,−153V,−163V,−173V,−183Vの出口レンズ電圧で記録されたスペクトルをそれぞれ示す。
図4Dでは、一番上の枠146aに見られるように、注目の質量はm/z=1522であり、出口レンズ電圧は−190Vから−100Vまで変わる。枠146b−146fは、−143V,−153V,−163V,−173V,−183Vの出口レンズ電圧で記録されたスペクトルをそれぞれ示す。
図4A−図4Dから、各スペクトルの半値幅FWHMすなわちm/Δmにより決まる、イオン信号の分解能を最大にする最適出口レンズ電圧が、異なるm/z値毎にあることが分かる。出口レンズ電圧は質量の関数として増加するが、或る範囲に限られる。最適出口レンズ電圧に達すると、ポテンシャル障壁の大きさを更に高くしても信号の分解能は下がるだけである。例えば、装置10’の特定の形状の最適出口レンズ電圧を下の表1に示す。
Figure 0004792220

(データは1000amu/sのスキャン速度で得た)。
このデータのプロットを、絶対出口レンズ電圧を示す図5と、相対ポテンシャル障壁でデータを示す図6とに示した。
図5と図6のプロットから、最適ポテンシャル障壁は、軸方向放出のために選択されたイオンの質量対電荷比の大きさに実質的に直線的に関係することが分かる。したがって図3に示すように、RF補助AC電界をスキャンすなわちランプすると共に出口レンズ42’のDC電圧をスキャンすなわちランプすることにより、軸方向放射により得られる分解能を広い質量範囲にわたって最大にすることができる。また、出口レンズのDC電圧を一定に保ち、かつQ3のロッドに印加するDCオフセットをランプすなわちスキャンすることにより同じ効果が得られることが認識される。なぜなら、これはQ3のロッドと出口レンズ42’との間のポテンシャル障壁を変える別の方法だからである。
また、装置10’が提供する利点の1つは、RF電界をランプするにもかかわらず、軸方向放射の効率が比較的高いことであることを認識すべきである。通常、RF電界を単独でランプすると効率が低くなる。なぜなら、縁電界の上流のイオンの多くが半径方向に出て無駄になる(すなわち、検出器46が計数しない)からである。しかし補助AC電界とトラッピング・ポテンシャル障壁とを同時に印加してランプすることにより、効率を高くすることができる。これは、質量のスキャン中に(低い質量から高い質量に)ポテンシャル障壁を高いレベルに固定した場合は、十分なエネルギーを与えない限り低い質量は障壁を乗り越えることができないからである。しかしエネルギーをより多く与えると、低い質量は軸方向障壁を乗り越える前に半径方向に放出される可能性が高い。質量と共に軸方向ポテンシャル障壁をランプすると、軸方向放出の確率が高くなる。装置10’では15%程度の効率が得られた。
ここに説明した動作パラメータの多くは質量分析計の形状に特有のものであり、任意の特定の製品の形状や寸法に従って変わることを当業者は理解するであろう。したがって、動作パラメータは単なる例であって、制限するものではないことを理解すべきである。同様に、本発明の精神と範囲から逸れずに、実施の形態に多くの修正や変更を行うことができることを当業者は理解するであろう。
本発明の上記またはその他の形態は、本発明の原理を示す(単なる例であって制限するものではない)その特定の実施の形態の説明と添付の図面から明らかになる。
本発明を用いてよい比較的簡単な質量分析計装置の略図を示す。 図1のロッド・セットの端面図であってロッド・セットへの電気接続を示す。 本発明を用いてよい一層複雑な質量分析計装置の略図を示す。 イオンを注入し、トラップし、ロッド・セットから軸方向に質量選択的に放出するために図2の装置の四重極ロッド・セットに印加する信号を略図で示すタイミング図である。 ロッド・セットに関連する出口レンズに印加する異なるDC電圧の下に、種々のm/z値のイオンについて図2の装置から得られる質量スペクトルを示すチャートである。 ロッド・セットに関連する出口レンズに印加する異なるDC電圧の下に、種々のm/z値のイオンについて図2の装置から得られる質量スペクトルを示すチャートである。 ロッド・セットに関連する出口レンズに印加する異なるDC電圧の下に、種々のm/z値のイオンについて図2の装置から得られる質量スペクトルを示すチャートである。 ロッド・セットに関連する出口レンズに印加する異なるDC電圧の下に、種々のm/z値のイオンについて図2の装置から得られる質量スペクトルを示すチャートである。 軸方向放出により生成されるイオン信号の分解能を最大にするための、出口レンズ上の最適DC電圧を質量の関数として示す(DCオフセットをロッドに印加したときの)グラフである。 最適ポテンシャル障壁を示す、図5のグラフに対応するグラフである。

Claims (9)

  1. 多極ロッド・セットと出口部材とを有し、前記ロッド・セットと前記出口部材との間にDCポテンシャル障壁を生成してイオンをトラップする、直線イオン・トラップ質量分析計を動作させる改善された方法であって、前記改善は、前記ロッド・セットの少なくとも2個のロッドの間に補助AC電界を生成することによって選択されたm/z値のトラップされたイオンを付勢し、前記ロッド・セットのロッドの間にRF電界を生成して半径方向にイオンを閉じ込め、しかも、所定の関数に従って選択されたm/z値に基づいて前記ポテンシャル障壁を変化させることによって前記ポテンシャル障壁を最適の大きさに設定するようにし、前記所定の関数は前記ポテンシャル障壁の大きさと前記選択されたm/z値の大きさとを実質的に直線的に関係づけており、前記選択されたm/z値の少なくとも複数のイオンを前記出口部材を通して前記ロッド・セットから軸方向に放出させ、前記RF電界と前記補助AC電界と前記ポテンシャル障壁とを同時にスキャンすることによって該軸方向の放出の解像度を最大にする、直線イオン・トラップ質量分析計を動作させる方法。
  2. 前記ポテンシャル障壁はDC電界により与えられる、請求項1に記載の方法。
  3. DC電圧を前記出口部材に印加し、また前記出口部材に印加する前記DC電圧を変えることにより前記ポテンシャル障壁を変える、請求項1に記載の方法。
  4. DCオフセット電圧を前記ロッド・セットのロッドに印加し、DC電圧を前記出口部材に印加し、前記ロッド・オフセット電圧と前記出口部材電圧の少なくとも一方を変えることにより前記ポテンシャル障壁を変える、請求項1に記載の方法。
  5. 入口端と出口端と縦軸とを有する細長いロッド・セットを有する質量分析計を動作させる方法であって、
    (a) イオンを前記ロッド・セットの前記入口端に導入し、
    (b) 前記ロッド・セットの前記出口端に近接する出口部材に障壁電界を作ることにより、しかも前記ロッド・セットの少なくとも前記出口端に近接する前記ロッド・セットのロッドの間にRF電界を作ることにより、少なくとも複数のイオンを前記ロッド・セット内にトラップし、前記RF電界と障壁電界とは前記ロッド・セットの前記出口端に近接する抽出領域内で相互作用して縁電界を作り、
    (c) 前記ロッド・セットの少なくとも2個のロッドの間に補助AC電界を生成することによって少なくとも前記抽出領域内のイオンを付勢しかつ前記ロッド・セットと前記出口部材との間の障壁電界を変化させることによってその障壁電界を最適な大きさに設定するようにして、選択された質量対電荷比の少なくとも複数のイオンを前記ロッド・セットから軸方向に質量選択的に放出して、前記RF電界と前記補助AC電界と前記ポテンシャル障壁とを同時にスキャンすることによって該軸方向の放出の解像度最大になるようにし、および
    (d) 軸方向に放出された少なくとも複数のイオンを検出する、
    ことを含む質量分析計を動作させる方法。
  6. 前記選択されたm/z値の大きさに従って前記障壁電界の大きさを変える、請求項に記載の方法。
  7. 前記障壁電界の大きさは前記選択されたm/z値の大きさに実質的に直線的に関係する、請求項に記載の方法。
  8. 前記障壁電界はDC電界である、請求項に記載の方法。
  9. 或るDCオフセット電圧を前記ロッド・セットのロッドに印加し、或るDC電圧を前記出口レンズに印加し、前記ロッド・オフセット電圧と前記出口レンズ電圧の少なくとも一方を変えることにより前記障壁電界の大きさを変える、請求項に記載の方法。
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