JP4791323B2 - 無線端末装置、プログラムおよび無線ネットワーク - Google Patents

無線端末装置、プログラムおよび無線ネットワーク Download PDF

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Description

本発明は無線端末装置、プログラムおよび無線ネットワークに係り、特に良好な通信経路を構築する無線端末装置、プログラムおよび無線ネットワークに関する。
無線ネットワークにおいて、ノード間で無線マルチホップネットワークを構成するアドホックネットワーク技術がある。アドホックネットワークでは、各ノードがパケットの中継機能を持ち、各ノードの経路表にしたがいパケットを送信/転送することでマルチホップ通信を行う。アドホックネットワークにおいて、単一の無線チャネルを使用してマルチホップ通信を行った場合、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)による待ち時間、隠れ端末により、スループットが低下する。この課題に対し、1つの装置に複数の無線機を装着し、あるリンクに対して隠れ端末となるリンクとは異なる無線チャネルを使用することでスループットの低下を防ぐことが有効である。非特許文献1には、アドホックネットワークを動的に構成するために、無線リンク毎に使用する無線チャネルを動的に割り当てる技術の記載がある。
アドホックネットワークにおいて、通信経路の構築は、IETF(Internet Engineering Task Force)のMANET(Mobile Ad-hoc Networks) WGにて標準化が議論されているルーティングプロトコルを使用することにより動的に経路を構築することができる。ルーティングプロトコルを適用したとき、隣接ノード間の無線リンクの検知は、ルーティングパケットの交換により行われる。
非特許文献1では、通信経路の構築方法が考慮されておらずノード間の通信においては割り当てられた無線チャネルを使用して通信が行われる。しかし、通信経路にルーティングプロトコルを使用した場合、通信経路に使用する無線リンクの無線チャネルと、動的に割り当てられた無線チャネルとが異なる場合がある。
清水芳孝、外3名、"ワイヤレスアドホックネットワークにおける自律分散周波数配置方式の特性評価(その3)"、電子情報通信学会総合大会、B-21-32、2006年
非特許文献1では、通信経路を構築するルーティングプロトコルを使用することが考慮されていないため、隣接ノード間において干渉を少なくするように割り当てられた無線チャネルを使用せずに通信を行い、通信の品質が低下するという問題があった。
本発明の目的は、通信品質を高くするために、割り当てられた無線チャネルを使用して隣接ノードとの通信経路を動的に構築する無線端末装置、プログラムおよび無線ネットワークを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明においては、複数の無線端末が送受信するデータを中継する無線端末において、アドホックネットワークを構築するためのルーティングパケットをルーティング処理部のソフトウェアが処理する前に、このルーティングパケットの送信元である無線端末との間の隣接ノード間リンクの無線チャネル割当判断を行い、割当済みと判断された場合にのみ、ルーティング処理部のソフトウェアがルーティングパケットを処理するよう構成する。これによって、隣接ノード間リンクとの間でチャネル割当部によって割り当てられた無線チャネルを使用して経路を構築するアドホックネットワークを提供できる。
上述した課題は、複数の無線インターフェースと、ルーティング処理部とからなり、複数の無線インターフェースの一つから受信したルーティングパケットが予め定めたチャネルから送信されたかを判定し、前記ルーティング処理部への転送を決定するチャネル割当把握部を備える無線端末装置により、達成できる。
また、コンピュータを、受信したルーティングパケットが予め定めたチャネルから送信されたかを判定し、ルーティング処理部へのルーティングパケットの転送を決定するチャネル割当把握手段、隣接する他の無線端末装置との間でチャネルを割り当てるチャネル割当手段、として機能させるためのプログラムにより、達成できる。
さらに、複数の無線端末装置で構成され、無線端末装置は、複数の無線インターフェースと、ルーティング処理部とからなり、前記複数の無線インターフェースの一つから受信したルーティングパケットが予め定めたチャネルから送信されたかを判定し、前記ルーティング処理部への前記ルーティングパケットの転送を決定するチャネル割当把握部を備える無線ネットワークにより、達成できる。
本発明によれば、品質のよい通信経路を構築することができる無線端末装置、プログラムおよび無線ネットワークを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い図面を参照しながら説明する。なお、実質同一部位には同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。
図1はアドホックネットワークのブロック図である。図1において、アドホックネットワーク500は、無線リンク110でそれぞれ結ばれた6台の無線端末100で構成されている。無線端末100のチャネル割当部は、隣接無線端末と割当無線チャネルの調停を行い使用する無線チャネルを決定し、無線インターフェースの無線チャネルを変更する。その結果、アドホックネットワーク500では、無線リンク110−AB、110−EFをチャネル1で、無線リンク110−BC、110−ADをチャネル2で、無線リンク110−BE、110−FCをチャネル3で、無線リンク110−DEをチャネル4で通信するように割り当てている。
無線端末のハードウェア構成を図2を参照して説明する。ここで、図2は無線端末のハードウェアブロック図である。図2において、無線端末100は、バス109に接続された処理部(CPU)101、記憶部(メモリ)102、出力部103、入力部104、4台の無線通信インターフェース部(無線LAN I/F)105、有線LAN I/F 106とを具備し、無線LAN I/F 105はアンテナ107とそれぞれ接続されている。無線端末100は、無線LAN I/F105とアンテナ107とを介してパケットの送受信を行う。なお、図2では、無線通信インターフェースの数を限定するものではない。
無線端末100の処理は、CPU101がメモリ102に格納されているプログラムを実行することにより、実現される。プログラムは、あらかじめ、メモリ102に格納されていても良いし、当該端末100が利用可能な着脱可能な記憶媒体、または通信媒体(有線、無線、光などのネットワーク、または当該ネットワーク上の搬送波やデジタル信号)を介して、必要に応じてメモリ102に導入されてもよい。また、無線端末間通信で使う通信を無線LANとして説明するが、通信方式は無線端末間で通信することができればよく、無線LANによる無線通信に限定するものではなく、赤外線通信などの無線通信であっても良い。
アドホックネットワーク500において、無線リンクの検知はルーティングパケットの中のHELLOメッセージ・パケットの交換により行われる。無線端末100−Bと無線端末100−Eの間でHELLOメッセージの交換が、無線リンク110−BEを介して行われると、ルーティング処理部は、無線端末100−Bと無線端末100−Eとの間で直接通信することが可能と判断する。図1において、無線端末100−Bは、チャネル割当部により無線チャネル1、2、3を使用しており、また無線端末110−Eは無線チャネル1、3、4を使用している。無線端末100−Bと100−Eにおいて、共通で使用している無線チャネルはチャネル1、3となり、チャネル割当部は無線リンク110−BEにチャネル3を割り当てている。しかし、無線端末100−Bと無線端末100−Eとの間の通信経路としてチャネル1を使用する可能性がある。
図3は無線端末の機能ブロック図である。無線端末100−1、100−2は、それぞれ無線LAN I/F 105、チャネル(CH)割当部111、チャネル(CH)割当把握部112、ルーティング処理部108から構成される。図2と図3との比較から明らかなように、チャネル(CH)割当部111、チャネル(CH)割当把握部112、ルーティング処理部108は、CPUが実行するプログラムにより実現される。ルーティング処理部108には、ルーティングプロトコルが実装され、無線LAN I/F 105−1、105−2を介しルーティングパケットを交換する。しかし、交換されるルーティングパケットは、無線LAN I/F 105からルーティング処理部108に渡される前に、チャネル割当把握部112に渡される。チャネル割当把握部112は、無線端末100−1と無線端末100−2との間の無線リンクで割り当てられているチャネル番号をチャネル割当部111から取得し、チャネル割当済みと判断されたルーティングパケットのみをルーティング処理部108に渡す。
無線端末100−1から送信されたルーティングパケットは、無線LAN I/F 105−1より送信され、無線端末100−2の無線LAN I/F 105−2が受信する。受信されたルーティングパケットは、チャネル割当把握部112−2に渡される。チャネル割当把握部112−2は、受信したルーティングパケットの送信元である無線端末100−1との無線リンクのチャネル割当状況により、割当または未割当の判断を行う。チャネル割当把握部112−2は、割当と判断されたパケットはルーティング処理部108−2へ渡される。
無線端末100−2のルーティング処理部108−2からのルーティングパケットも同様に、無線端末100−1のチャネル割当把握部112−1により割当または未割当の判断が行われ、割当と判断されたルーティングパケットのみルーティング処理部108−1に渡される。
本実施例によれば、受信したルーティングパケットについて、無線LAN I/F 105とルーティング処理部108との間に、チャネル割当把握部112をはさむことで、チャネル割当部111により割り当てられていない無線チャネルで送られて来たルーティングパケットをルーティング処理部108が受信することがなくなる。この結果、ルーティング処理部108が構築する通信経路に、チャネル割当部111により割り当てられていない無線チャネルを使用した無線リンクが含まれない。また、チャネル割当把握部112に送られるパケットは、後述するように、ルーティングパケットのみであり、その他の通信パケットはチャネル割当部111に送られない様に構成する。
なお、チャネル割当把握部112に実装されるチャネル割当状況を判断するソフトウェアは、ルーティング処理部内に実装することも可能である。しかし、分割した場合、IETFのMANET WGグループで標準化が進められているルーティングプロトコルに改造を加えることなく実装することが可能である。なお、ルーティング処理部より送信されるルーティングパケットは無線LAN I/Fより送信される前に、チャネル割当把握部で処理される必要はないことはいうまでも無い。
ルーティングパケットの特定方法を、図4を参照して説明する。ここで、図4はUDPヘッダを説明する図である。UDPヘッダ120には、宛先ポート番号121を含む。ルーティングパケットは、宛先ポート番号121の記述を参照して識別可能である。ルーティングプロトコルがOLSR(Optimized Link State Routing)であれば「698」がIANA(Internet Assigned Number Authority)により割当られており、他のプロトコルやユーザーデータのパケットと識別可能である。
ルーティングパケットをルーティング処理部に渡す前にチャネル割当把握部に渡す方法として、無線端末100のオペレーティングシステムがLinuxであった場合には、netfilter project <http://www.netfilter.org/>より提供されているソフトウェアiptablesを使用することができる。iptablesは、指定したルールにマッチする受信パケットをユーザー空間に受け渡す。ルーティングパケットをマッチするために、プロトコルにUDPを指定し、宛先ポートに698を指定することでOLSRのルーティングパケットのみをユーザー空間に受け渡す。チャネル割当把握部は、受け渡されたパケットを受信するためのソケットを用意することでiptablesがマッチさせたパケットを受信する。なお、ソケットもnetfilter projectより提供されているライブラリlibipqを使用する。更に、チャネル割当把握部にて、iptablesより渡されたパケットをルーティングプロトコルに渡す、または破棄するといった操作もlibipqを使用できる。
次に、チャネル割当部とチャネル割当把握部は、チャネル割当状況を共有するためにメッセージを交換する。メッセージの交換は、UDPによる内部通信を使用し、内部通信のために各部にポート番号を割り当てる。一つの内部通信パケットには、1タイプのメッセージしか格納しないとする。
図5ないし図7を参照して、チャネル割当把握部とチャネル割当部が情報を共有するために使用するメッセージを説明する。ここで、図5はチャネル割当部からチャネル割当把握部に対して送られるメッセージを説明する図である。図6はチャネル割当把握部からチャネル割当部に送られるメッセージを説明する図である。図7は内部ヘッダを説明する図である。
各メッセージには図7で示される内部ヘッダをメッセージの前に付加する。図7において、内部ヘッダ600は、ヘッダタイプ601、メッセージタイプ602、メッセージ数603、ヘッダ長604、メッセージシーケンス番号605とから構成される。ヘッダタイプ601は、偶然他のプログラムが同じポート番号を使用した場合の、誤受信を避けるために、チャネル割当部とチャネル割当把握部で共通の文字列を格納する。メッセージタイプ602は、図5と図6に示されるメッセージを特定するメッセージタイプ番号を格納する。メッセージ数603は、メッセージパケットに含まれるメッセージ数を格納する。メッセージ数603は、またメッセージによりリンク数の場合、隣接無線端末数の場合もあるが詳細は後述する。ヘッダ長604は、内部ヘッダのサイズを格納する。メッセージシーケンス番号605は、各部が管理し、メッセージの送信ごとに1加算される通し番号を格納する。
図5において、リンク追加通知は、隣接無線端末との間でチャネル割当が終了したときに送信される。リンク追加通知のとき、内部ヘッダのメッセージ数603には追加したリンク数を格納する。リンク追加通知のパケットフォーマットを図8に示す。ここで、図8は、リンク追加通知、リンク状態応答およびリンク状態通知のパケットフォーマットである。図8において、パケットフォーマット700は、APID701、スピード702、干渉の有無703、I/F番号704、RSSI 705から構成される。APID701は、無線チャネルを割り当てた隣接無線端末のIDを格納する。ここで、APID701は、当該隣接無線端末の持つ無線LANインターフェースのうちの一つのMACアドレスとしている。以降このMACアドレスをAPID(Access Point ID)と呼ぶ。スピード702は、当該隣接無線端末との通信速度を格納する。干渉の有無703は、当該無線チャネルの周辺の他システムとの干渉の有無を格納する。I/F番号704は、当該無線チャネルが割当ている無線インターフェース番号を格納する。RSSI(Received Signal Strength Indicator)705は、当該隣接無線端末からの受信電波強度を格納する。このパケットフォーマットは内部ヘッダのメッセージ数603に格納されるリンク数分繰り返される。
リンク削除通知は、隣接無線端末の移動や電源断などの理由により、隣接無線端末との間でのチャネル割当が削除されたときに送信される。リンク削除通知では内部ヘッダでのメッセージ数603には削除したリンク数を格納する。リンク削除通知のパケットフォーマットを図9に示す。ここで、図9は、リンク削除通知およびMAC情報削除通知のパケットフォーマットである。図9において、パケットフォーマット800は、APID801から構成される。APID801には当該無線端末のAPIDが格納される。前記パケットフォーマットは内部ヘッダのメッセージ数603に格納されるリンク数分繰り返される。
リンク状態応答は、チャネル割当把握部からリンク状態要求を受信したとき、その応答として送信する。本メッセージはチャネル割当把握部起動時に、チャネル割当部が保持している隣接無線端末のAPIDとリンク状態(受信スピード、干渉の有無、リンクしているI/F番号、受信電波強度)をチャネル割当把握部と共有するために使用する。リンク状態応答のパケットフォーマットは図8に示されるものと同様である。内部ヘッダのメッセージ数603にはチャネル割当が割り当てているリンク数が格納され、メッセージにはチャネル割当部が割り当てている全リンクが格納される。
リンク状態通知は、チャネル割当部が把握しているリンク状態が変化した場合などに送信する。内部ヘッダでのメッセージ数603には状態を通知するリンク数を格納する。リンク状態通知のパケットフォーマットは図8に示されるものと同様である。
MAC情報通知は、新規隣接無線端末が現れた場合、もしくは隣接無線端末の無線インターフェースのMACアドレスが変更した場合に、当該無線端末の無線インターフェースのMACアドレスの情報を送信する。MAC情報通知では内部ヘッダでのメッセージ数603には状態を通知する隣接無線端末数を格納する。MAC情報通知のパケットフォーマットを図10に示す。ここで、図10は、MAC情報通知とMAC情報応答のパケットフォーマットである。図10において、パケットフォーマット900は、APID901、I/F数902、MAC(1)903、I/F番号(1)904等から構成される。APID901には当該隣接無線端末のAPIDを格納する。I/F数902には当該無線端末の無線インターフェース数を格納する。MAC(1)903には1番目のMACアドレスを格納する。I/F番号904には当該隣接無線端末での1番目のMACアドレスをもつ無線インターフェース番号を格納する。これ以降I/F数902にnが格納されていれば、n番目のMACアドレスとI/F番号まで順次格納していく。
MAC情報応答は、チャネル割当把握部からMAC情報要求を受信したとき、その応答として送信する。本メッセージはチャネル割当把握部起動時に、チャネル割当部が保持する隣接無線端末のAPIDとMACアドレスの組み合わせを共有するために使用する。MAC情報応答のパケットフォーマットは図10に示されるものと同様である。
MAC情報削除通知は、隣接無線端末がいなくなったと判断した場合に送信する。MAC情報削除通知では内部ヘッダでのメッセージ数603にはMAC情報を削除する隣接無線端末数を格納する。MAC情報削除通知のフォーマットは図9に示されるものと同様である。ただし、すべてのMAC情報を削除する場合内部ヘッダでのメッセージ数603に0をセットし、内部ヘッダのみで送信する。これはチャネル割当部の起動時にチャネル割当把握部と状態をあわせるために使用する。
図6において、リンク状態要求は、チャネル割当把握部の起動時に、チャネル割当部が保持している隣接無線端末のAPIDとスピード、他システムとの干渉の有無、リンクしているI/F番号、受信電波強度をチャネル割当状況を共有するために送信される。リンク状態要求では内部ヘッダでのメッセージ数603には0を格納し、チャネル割当部が把握しているリンクすべての状態を通知することを意味している。リンク状態要求は内部ヘッダのみで構成される。
MAC情報要求は、チャネル割当把握部の起動時にチャネル割当部が保持する隣接端末のAPIDとMACアドレスを共有するために送信される。MAC情報要求のとき、内部ヘッダでのメッセージ数603には0を格納し、チャネル割当部が把握しているMAC情報のすべてを通知することを意味している。MAC情報要求も内部ヘッダのみで構成される。
次にチャネル割当把握部が保持するテーブルを図11と図12を参照して説明する。ここで、図11はMAC情報テーブルを説明する図である。図12はチャネル割当テーブルを説明する図である。
図11において、MAC情報テーブル200は無線端末のMACアドレスとAPIDの組み合わせを保持する。MAC情報テーブル200は、列201にMACアドレスを格納し、列202に無線端末のAPIDを格納し、さらに列203にインターフェースの番号を格納する。このテーブル200を持つことにより、パケットの送信MACアドレスからAPIDを検索することが可能となる。
図12において、チャネル割当テーブル300は、隣接無線端末へのチャネル割当状況と無線リンク状態を保持する。チャネル割当テーブル300は、列301にAPIDを格納し、列302にインターフェース番号を格納する。列303には送信スピードを格納し、列304には他システムとの干渉の有無を格納する。ここでは1が干渉ありで0が干渉なしとする。列305には受信電波強度(RSSI)を格納する。
次にチャネル割当把握部とチャネル割当部の起動時のメッセージシーケンスを図13および図14を使って説明する。ここで、図13はチャネル割当部がチャネル割当把握部より先に起動している場合のシーケンス図である。図14はチャネル割当把握部がチャネル割当部より先に起動している場合のシーケンス図である。
図13において、後から起動したチャネル割当把握部112は、起動後MAC情報要求を送信する(T01)。MAC情報要求を受信したチャネル割当部111はMAC情報応答を送信する(T02)。MAC情報応答を受信したチャネル割当把握部112はリンク状態要求を送信する(T03)。リンク状態要求を受信したチャネル割当部11はリンク状態応答を送信する(T04)。このシーケンスによりチャネル割当把握部112はチャネル割当部11が把握する隣接無線端末の全MAC情報とチャネル割当状況を共有する。
図14において、後から起動したチャネル割当部11は、起動時、隣接無線端末に関する情報を何も持っていないため、全MAC情報削除通知を送信する(T11)。これによりチャネル割当把握部112もすでに持っているMAC情報テーブル、チャネル割当テーブルを消去する。
図15を参照して、チャネル割当把握部におけるチャネル割当判定アルゴリズムを説明する。ここで、図15はチャネル割当部のフローチャートであるチャネル割当把握部112は、ルーティングパケットを受信したとき(S301:YES)、ルーティングパケットの送信元のMACアドレスをMAC情報テーブルで検索し、MAC情報テーブルにあるか判定する(S302)。MAC情報テーブルに当該MACアドレスが記載されていない場合(S302:NO)、ルーティングパケットを破棄する(S304)。
一方、ステップ302がYESの場合、当該MACアドレスに対応するAPIDをチャネル割当テーブルで検索し、チャネル割当リンクから受信したか判定する(S303)。当該MACアドレスがMAC情報テーブルに記載されていない場合(S302:NO)、ステップ304に遷移し、ルーティング処理部にルーティングパケットを渡さない。APIDがチャネル割当テーブルに記載されており、かつ、受信インターフェース番号がチャネル割当テーブル記載のインターフェース番号と一致するか調べ、一致(S303でyes)した場合、パケットを通過(S305)させ、ルーティング処理部にルーティングパケットを渡す。
図16を参照して、チャネル割当に関するメッセージを受信したチャネル割当把握部の動作を説明する。ここで、図16は、チャネル割当把握部のフローチャートである。また、チャネル割当に関するメッセージとは、リンク追加通知、リンク削除通知、リンク状態応答、リンク状態通知である。図16において、チャネル割当把握部112はチャネル割当部111からのメッセージ受信を待つ(S400)。メッセージを受信したとき(S400:YES)、メッセージを判別する(S401)。受信したメッセージが、リンク追加通知またはリンク状態応答であればチャネル割当テーブルに新しい行として情報を追加する(S402)。追加する情報はメッセージ内に含まれる当該情報(APID701、スピード702、干渉の有無703、I/F番号704、RSSI705)をチャネル割当テーブルに格納する。ステップ401で受信したメッセージが、リンク状態通知のとき、チャネル割当テーブルを検索しAPID701とAPID301が一致する行の情報を更新する(S403)。ステップ401で、リンク削除通知と判別したとき、チャネル割当テーブルを検索しAPID701とAPID301が一致する行を削除する(S404)。
以上のメッセージの処理は内部ヘッダのメッセージ数603に記載されている数だけ繰り返し、格納されているすべてのチャネル割当情報の処理を行う。
図17を参照して、MAC情報に関するメッセージを受信したチャネル割当把握部の動作を説明する。ここで、図17は、チャネル割当把握部のフローチャートである。また、MAC情報に関するメッセージとは、MAC情報通知、MAC情報応答、MAC情報削除通知である。図17において、チャネル割当把握部はチャネル割当部111からのメッセージ受信を待つ(S500)。メッセージを受信したとき(S500:YES)、メッセージを判別する(S501)。受信したメッセージが、MAC情報通知であればメッセージ内のAPID901をMAC情報テーブルで検索する(S502)。一致するAPIDがあれば(S502:YES)、該当するMAC情報テーブルの行を更新し(S503)、メッセージ待ちに戻る。ステップ502がNOのとき、MAC情報テーブルにメッセージ内のI/F数だけ行を追加する。格納する情報はメッセージ内のすべてのMACアドレスとI/F番号を格納し(S504)、メッセージ待ちに戻る。
ステップ501で到着したメッセージがMAC情報削除通知であれば、メッセージ内のAPIDをMAC情報テーブルで検索し、一致するAPIDの行をすべて削除しする(S507)。さらに、APIDでチャネル割当テーブルを検索し一致するAPIDの行を削除し(S508)、メッセージ待ちに戻る。
ステップ501で、到着したメッセージがMAC情報応答であった場合、MAC情報テーブルにメッセージ内のI/F数だけ行を追加する。格納する情報はメッセージ内のすべてのMACアドレスとI/F番号とを格納(S505)する。メッセージのMAC情報がすべて処理された後に、リンク状態要求を送信し(S506)、メッセージ待ちに戻る。このとき、内部ヘッダのメッセージ数には0を記載し、すべてのチャネル割当状況を送信することを要求する。以上のメッセージの処理も前記チャネル割当に関するメッセージの処理と同様に内部ヘッダのメッセージ数に記載されている数だけ繰り返し、格納されているすべてのMAC情報の処理を行う。
図18および図19を参照して、実施例の効果を説明する。ここで、図18はアドホックネットワークのブロック図である。図19はホップ数とスループットの実験結果を説明する図である。
図18において、アドホックネットワーク550は、5台のノード100を用いてマルチホップ通信時にCSMA/CAの影響を受けにくいように構築されている。このアドホックネットワーク250は、5台のノードを直線状に配置し、ノード100−Aとノード100−B間およびノード100−Dとノード100−E間はチャネル1、ノード100−Bとノード100−C間はチャネル2、ノード100−Cとノード100−D間はチャネル3で通信している。
図19において、横軸はホップ数、縦軸はスループットであり、3つの黒い四角はルーティング部とチャネル割当部とを連携させた場合、3つの白い四角は連携させない場合の実験結果である。ホップ数1の全体のばらつきは、測定の揺らぎであり、この程度の誤差を含むことを意味する。黒い四角の連携がない場合は、ホップ数が増えるのに対して、一様にスループットが悪化している。これに対して、白い四角の連携がある場合は、ホップ数2-3間で、スループットの悪化が見られない点、著しく改善されていると判断される。
上述したように、本実施例に拠ればアドホックネットワークのスループットを改善することができる。
アドホックネットワークのブロック図である。 無線端末のハードウェアブロック図である 無線端末の機能ブロック図である。 UDPヘッダを説明する図である。 チャネル割当部からチャネル割当把握部に対して送られるメッセージを説明する図である。 チャネル割当把握部からチャネル割当部に送られるメッセージを説明する図である。 内部ヘッダを説明する図である。 リンク追加通知、リンク状態応答およびリンク状態通知のパケットフォーマットである。 リンク削除通知およびMAC情報削除通知のパケットフォーマットである。 MAC情報通知とMAC情報応答のパケットフォーマットである。 MAC情報テーブルを説明する図である。 チャネル割当テーブルを説明する図である。 チャネル割当部がチャネル割当把握部より先に起動している場合のシーケンス図である。 チャネル割当把握部がチャネル割当部より先に起動している場合のシーケンス図である。 チャネル割当部のフローチャートである チャネル割当把握部のフローチャートである。 チャネル割当把握部のフローチャートである。 アドホックネットワークのブロック図である。 ホップ数とスループットの実験結果を説明する図である。
符号の説明
100…無線端末、101…CPU、102…メモリ、103…出力部、104…入力部、105…無線LAN I/F、106…有線LAN I/F、107…アンテナ、108…ルーティング処理部、109…バス、110…無線リンク、111…CH割当部、112…CH割当把握部、120…UDPヘッダ、200…MAC情報テーブル、300…チャネル割当テーブル、500…アドホックネットワーク、550…アドホックネットワーク、600…内部ヘッダ、700…パケットフォーマット、800…パケットフォーマット、900…パケットフォーマット。

Claims (6)

  1. 複数の無線インターフェースと、ルーティング処理部とからなる無線端末装置において、
    前記複数の無線インターフェースの一つから受信したルーティングパケットが予め定めたチャネルから送信されたかを判定し、前記ルーティング処理部への前記ルーティングパケットの転送を決定するチャネル割当把握部を備えることを特徴とする無線端末装置。
  2. 請求項1に記載の無線端末装置であって、
    さらに隣接する他の無線端末装置との間でチャネルを割り当てるチャネル割当部を備えることを特徴とする無線端末装置。
  3. 請求項2に記載の無線端末装置であって、
    前記チャネル割当把握部と前記チャネル割当部とは、メッセージを交換して、チャネル割当状況を共有していることを特徴とする無線端末装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の無線端末装置であって、
    前記複数の無線インターフェースは、前記ルーティンパケットを選択的に前記チャネル割当把握部に送信することを特徴とする無線端末装置。
  5. コンピュータを、受信したルーティングパケットが予め定めたチャネルから送信されたかを判定し、ルーティング処理部への前記ルーティングパケットの転送を決定するチャネル割当把握手段、隣接する他の無線端末装置との間でチャネルを割り当てるチャネル割当手段、として機能させるためのプログラム。
  6. 複数の無線端末装置で構成される無線ネットワークにおいて、
    前記無線端末装置は、複数の無線インターフェースと、ルーティング処理部とからなり、前記複数の無線インターフェースの一つから受信したルーティングパケットが予め定めたチャネルから送信されたかを判定し、前記ルーティング処理部への前記ルーティングパケットの転送を決定するチャネル割当把握部を備えることを特徴とする無線ネットワーク。
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