JP4124099B2 - 通信端末および通信ネットワーク - Google Patents

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Description

本発明は、複数の通信端末によって構成されるアドホックネットワーク等の通信ネットワーク、およびこの通信ネットワークを構成する通信端末に関し、特に通信ネットワークにおいてのルーティング技術に関する。
アドホックネットワークでは、ネットワーク内のそれぞれの端末がルータ機能を有し、ソース端末とデスティネーション端末の間の適当な端末(中継端末)によって通信経路(パス)が形成され、このような中継端末がソース端末から送信されたパケットをデスティネーション端末に中継することで、ソース端末とデスティネーション端末の通信がなされる。このようなアドホックネットワークにおいてのルーティング技術には、1つの通信経路を形成して通信するシングルパスルーティング技術(例えば非特許文献1参照)と、複数の通信経路を形成することによって、無線の不安定な経路が切断された場合でも、他の経路を用いての通信の継続を可能とし、通信の安定性を確保できるマルチパスルーティング技術(例えば非特許文献2参照)とがある。
「Ad hoc On-Demand Distance Vector(AODV) Routing」,インターネットURL:<http://www.ietf.org/rfc/rfc3561.txt>([平成15年10月16日検索]) 「On-demand Multipath Distance Vector Routing in AD Hoc Networks」,インターネットURL:<http://www.cs.sunysb.edu/~samir/Pubs/icnp-01.pdf>([平成15年10月16日検索])
しかしながら、上記従来のシングルパスルーティング技術を用いて通信する場合には、、中継端末の移動により、通信が切断されたり、不安定になりやすいという課題があった。また、上記従来のマルチパスルーティング技術を用いて通信する場合には、ソース端末とデスティネーション端末の間で、複数の経路が縦横無尽に走って形成され、隣接する端末同士がほぼ同じタイミングでパケットの転送を開始する場合が多々発生するため、隣接端末からの複数のパケットが同じタイミングで縦横無尽に転送されることとなり、せっかく複数経路を使って安定した通信ができるはずなのに、結果として、隣接端末の電波が互いに干渉し(無線の衝突、Collision)、この無線の干渉により、パケットロスや通信遅延を引き起こすという課題があった。特に、ソース端末とデスティネーション端末の間に位置する1つまたは複数の端末を中心として、ソース端末とデスティネーション端末の間の全ての端末がパケットの転送をするような場合には、上記の課題が顕著となる。さらに、上記従来のマルチパスルーティング技術ではネットワーク資源を大量に消費するが、通信が安定な場合に上記従来のマルチパスルーティング技術を用いることは、ネットワーク資源の無駄使いとなるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、安定した通信を確保できるとともに、無線の干渉を抑制でき、かつネットワーク資源を有効活用できる通信端末および通信ネットワークを提供することを目的とする。
本発明の通信端末は、
ソース端末とデスティネーション端末の通信空間を複数の領域に分割し、それぞれの分割領域で互いに異なるルーティング制御をする通信ネットワークを構成する通信端末であって、
通信ネットワークを構成する他の通信端末との間でパケットの送受信をする通信手段と、
自端末がソース端末であるときに、自端末と上記デスティネーション端末の間に位置する1つ以上の端末を中間端末として選定する中間端末選定手段と、
上記それぞれの分割領域について、上記選定された中間端末からのホップ数範囲を設定する領域設定手段と、
上記ホップ数範囲と、自端末のIDおよび上記デスティネーション端末のIDからなる中継すべき2つの端末のIDとを付加したアサインパケットを生成し、このアサインパケットを上記通信手段から上記選定された中間端末に送信させる第1のパケット生成手段と、
上記通信手段で受信されたパケットが、自端末を中間端末としてアサインするアサインパケットであるか、自端末の属する分割領域を判定させる領域制御パケットであるか、データパケットであるかを解析する第1の解析手段と、
上記通信手段で受信されたパケットが、自端末を中間端末としてアサインするアサインパケットであるときに、このアサインパケットから、中継すべき2つの端末のIDと、上記それぞれの分割領域についての自端末からのホップ数範囲とを解析する第2の解析手段と、
上記アサインパケットから解析された上記中継すべき2つの端末のIDおよび上記ホップ数範囲を付加した領域制御パケットを生成し、この領域制御パケットを自端末からのホップ数が上記ホップ数範囲のいずれかに入る全ての端末に上記通信手段から送信させる第2のパケット生成手段と、
中継すべき2つの端末について自端末が属する分割領域を保持している領域記憶手段と、
上記通信手段で受信されたパケットが自端末の属する分割領域を判定させる領域制御パケットであるときに、この領域制御パケットから、中継すべき2つの端末のIDと、上記それぞれの分割領域についてのホップ数範囲とを解析する第3の解析手段と、
上記領域制御パケットを送信した中間端末から自端末までのホップ数がいずれのホップ数範囲に入るかに従って自端末が属する分割領域を判定し、上記領域制御パケットから解析された中継すべき2つの端末のIDと上記判定した自端末が属する分割領域とを上記領域記憶手段に保持させる領域判定手段と、
上記通信手段で受信されたパケットがデータパケットであるときに、このデータパケットから、中継すべき2つの端末のIDを解析する第4の解析手段と、
上記データパケットから解析された中継すべき2つの端末について上記領域記憶手段に保持されている自端末が属する領域に応じたルーティング手法を判定し、そのルーティング手法で上記データパケットを上記通信手段から中継送信するルーティング設定手段と
を備え
上記通信空間を、第1の領域と、この第1の領域の外周の第2の領域と、この第2の領域の外周の第3の領域とに分割し、
自端末が上記第1の領域に属する端末であれば、シングルパスルーティングで上記データパケットを中継送信し、
自端末が上記第2の領域に属する端末であれば、マルチパスルーティングで上記データパケットをすぐに中継送信し、
自端末が上記第3の領域に属する端末であれば、上記データパケットを自端末に一定時間保持し、上記データパケットと同じデータパケットが他の端末によって中継送信されたか否かを監視し、上記一定時間が経過するまでの間に、上記同じデータパケットが中継送信されたら、上記保持しているデータパケットを破棄し、上記一定時間が経過しても、上記同じデータパケットが中継送信されなかったら、上記マルチパスルーティングで上記保持しているデータパケットを中継送信する
ことを特徴とする。
本発明によれば、通信空間を複数の領域に分割して異なるルーティングをすることにより、安定した通信を確保できるとともに、無線の干渉を抑制でき、かつネットワーク資源を有効活用できるという効果がある。
実施の形態1
以下に説明する本発明の実施の形態1は、アドホックネットワークにおいてのルーティングの設定のときに、通信空間を互いに異なるルーティングをする複数の領域に分割することを特徴とする。
通信空間を、シングルパスルーティングによってパケットの転送をするパッシブゾーンと、このパッシブゾーンの外周の領域であって制御フラッディングの要領でマルチパスによってパケットの転送をするアクティブゾーンとに分割することにより、メインパス(シングルパス)とそのバックアップパス(マルチパス)とを空間的に分離する。
ソース端末とデスティネーション端末の間に位置する端末を中間端末としてアサインし(中間端末を複数配置することも可能)、この中間端末を中心に、ソース端末とデスティネーション端末の内側までの領域をパッシブゾーンとし、このパッシブゾーンの外側数ホップ分のドーナツ型領域をアクティブゾーンとする。パッシブゾーンでは、当初見つけた最短パスを用いてメインパスとなるシングルパスを形成し、アクティブゾーンでは、フラッディングで中継することによってバックアップパスとなるマルチパス(迂回マルチパス)を構築する。なお、上記の中間端末は、ネットワーク内の任意の1つの端末(ソース端末)から他の任意の1つの端末(デスティネーション端末)にパケット送信の要求が発生するごとに、これら2つの端末の間に位置する端末がアサインされ、このアサインされた中間端末からの距離をもとに、上記パッシブゾーンおよび上記アクティブゾーンが設定される。
このように、メインパスとバックアップパスを空間的に分けることにより、無線の干渉が起こりにくいメインパスを提供できるとともに、通信の途絶を防止して通信の安定性を確保するバックアップパスを提供でき、メインパスとバックアップパスの送信処理手順を異なるものとすることにより、制御フラッディングでネットワーク全体にマルチパスを構築する従来技術よりも、ネットワーク資源を有効活用できる。
図1は本発明の実施の形態1の無線通信端末の構成図である。この実施の形態1の端末は、通信部1と、パケット解析部2と、パケット生成部3と、DV(Distance Vector)保持部4と、無条件中継テーブル5とを備えて構成されている。
[通信部1]
通信部1は、ネットワーク内の他の端末と無線通信して、これら他の端末との間でパケットの送受信をする。
[パケット解析部2]
パケット解析部2は、通信部1で受信されたパケットを解析する。このパケット解析部2は、さらに以下のa)〜e)の5つの解析処理をする。
a)通信部1で受信された全てのパケットから、ソースアドレスと、そのパケットを送ってきた近隣端末の端末ID(IPアドレスやMACアドレス等、端末を特定できる情報)と、そのパケットのパケットID(シーケンスナンバーやポートナンバー等、パケットを特定できる情報)とを解析し、上記ソースアドレスをデスティネーション端末のIDとし、上記隣接端末IDをDV(Distance Vector)の端末IDとし、これらデスティネーション端末ID,DV端末ID,パケットIDをDV保持部4に送り、保存させる。
b)自端末がソース端末となるときに、通信部1で受信されたデスティネーション端末から自端末までの経由端末情報(デスティネーション端末から自端末までの経由端末のIDを羅列した情報)が付加されたパケット(デスティネーション端末に通信要求のパケットを送信し、その返答のパケットとしてデスティネーション端末から送信され、経由端末のIDが付加されながら中継され、通信部1で受信されたパケット)から、上記経由端末情報を解析し、この経由端末情報をもとに、自端末からデスティネーション端末までの最短パス(つまり、自端末からデスティネーション端末までの最短パスを構成する中継端末のID、ならびに自端末から上記最短パスを構成するそれぞれの中継端末およびデスティネーション端末まで間のホップ数)を求める。
さらに、上記自端末からのホップ数をもとに、上記最短パスを構成する中継端末の内から、中間端末としてアサインする端末を選定する。ここでは、ソース端末(自端末)とデスティネーション端末の間に中間端末が等間隔に配置されるように、1つまたは複数の端末を選定する。中間端末としてアサインされる端末の個数は、少なくとも1つ(例えば自端末とデスティネーション端末の中間に位置する1つの端末を中間端末として選定する場合)であって、最大で上記最短パスのホップ数よりも1つ少ない個数(上記最短パス上の全ての端末を中間端末として選定する場合)である。なお、中間端末をアサインする方法としては、この実施の形態1のようにソース端末(ソースアドレスの端末)がアサインパケットを生成する方法の他に、アサインパケットを生成せずに中継端末が自らをアサインする方法と、デスティネーション端末(デスティネーションアドレスの端末)がアサインパケットを生成する方法が考えられる。
また、ソース端末(自端末)とこのソース端末に最も近いアサイン端末(中間端末としてアサインする端末)の間のホップ数、デスティネーション端末とこのデスティネーション端末に最も近いアサイン端末の間のホップ数、および隣接するアサイン端末の間のホップ数をもとに、パッシブゾーンのホップ数hpおよびアクティブゾーンのホップ数haを設定する。ここでは、上記ホップ数の内で最も大きな値から1を減じた値をパッシブゾーンのホップ数hpとし、上記最も大きな値に1を加算した値をアクティブゾーンのホップ数haとする。
そして、上記中間端末としてアサインする端末のID,パッシブゾーンのホップ数hp,アクティブゾーンのホップ数haをパケット生成部3に送るとともに、自端末のIDおよびデスティネーション端末IDを中継すべき2つの端末のIDとしてパケット生成部3に送り、アサインパケットを生成させる。
c)通信部1で受信されたパケットが、自端末を中間端末としてアサインするアサインパケットなのか、領域制御パケットなのか、通常のデータパケットなのかを解析し、アサインパケットであった場合、このアサインパケットから、中継すべき2つの端末のID(ソース端末IDおよびデスティネーション端末ID)と、パッシブゾーンのホップ数hpおよびアクティブゾーンのホップ数haとを解析し、上記パッシブゾーンのホップ数hpの値から1を減じた値を領域制御数TTLの値に設定し、これら中継すべき2つの端末ID,パッシブゾーンのホップ数hp,アクティブゾーンのホップ数ha,領域制御数TTL(=ha−1)をパケット生成部3に送り、領域制御パケットを生成させる。
d)通信部1で受信されたパケットが、アサインパケットなのか、領域制御パケットなのか、通常のデータパケットなのかを解析し、領域制御パケットであった場合、上記領域制御パケットから、パッシブゾーンのホップ数hpとアクティブゾーンのホップ数haと領域制御数TTLとを解析して、自端末がパッシブゾーンに属するのか、アクティブゾーンに属するのかを判定する。ここでは、ha−TTL≦hpであれば、自端末はパッシブゾーンに属すると判定し、ha−TTL>hpであれば、自端末はアクティブゾーンに属すると判定する。また、最初に受信された領域制御パケットからゾーンの判定するか、または領域制御数TTLが最も大きな値の領域制御パケットからゾーンの判定する。
そして、自端末がアクティブゾーンに属する場合、上記領域制御パケットから、中継すべき2つの端末のID(ソース端末IDおよびデスティネーション端末ID)を解析し、その2つの端末IDの組を無条件中継テーブル5に送り、一定期間保存させる。また、自端末がパッシブゾーンに属する場合にもアクティブゾーンに属する場合にも、上記解析した領域制御数TTLの値が0でなければ、この解析した領域制御数TTLの値から1を減じた値を新しい領域制御数TTLの値とし、この新しい領域制御数TTLと上記領域制御パケットをパケット生成部3に送り、領域制御数TTLを更新した領域制御パケットを通信部1から転送させる。
e)通信部1で受信されたパケットが、アサインパケットなのか、領域制御パケットなのか、通常のデータパケットなのかを解析し、通常のデータパケットであった場合、このデータパケットから、ソースアドレスおよびデスティネーションアドレスを解析し、この2つのアドレスの端末の組が無条件中継端末の組であるか否かを無条件中継テーブル5に問い合わせる。つまり、上記解析した2つのアドレスをそれぞれ端末IDとして(ソースアドレスをソース端末ID、デスティネーションアドレスをデスティネーション端末IDとして)、これら2つの端末IDの組が無条件中継端末のIDの組として無条件中継テーブル5に保持されているか否かを問い合わせる。
そして、上記解析した2つアドレスの端末が無条件中継端末になっていない場合は、上記解析したデスティネーション端末IDについてのシングルパスルーティングのためのDV端末IDをDV保持部4に問い合わせ、該当する1つのDV端末IDがDV保持部4に保持されていれば、上記データパケットおよびDV保持部4から応答されたDV端末IDをパケット生成部3に送って、上記データパケットをシングルパスルーティングで通信部1から転送させ、DV保持部4に該当するDV端末IDが1つも保持されていなければ、上記データパケットを破棄する。
また、上記解析した2つアドレスの端末が無条件中継端末になっていた場合は、上記解析したデスティネーション端末IDについてのマルチパスルーティングのためのDV端末IDをDV保持部4に問い合わせ、該当する1つ以上のDV端末IDがDV保持部4に保持されていれば、上記データパケットおよびDV保持部4から応答されたDV端末IDをパケット生成部3に送って、上記データパケットをマルチパスルーティングで通信部1から転送させ、DV保持部4に該当するDV端末IDが1つも保持されていなければ、上記データパケットを破棄する。
[DV保持部4]
DV保持部4は、パケット解析部2から渡されたデスティネーション端末IDと1つ以上のDV端末IDとパケットIDの組を一定時間保持する。上記一定時間は、例えば、あらかじめ端末に搭載されているOSのカーネルによって設定されている。すでに保持しているデスティネーション端末IDについて、新しいDV端末IDが渡された場合は、その新たなDV端末IDを追加する。この場合には、デスティネーション端末IDと複数のDV端末ID(追加されたものを含む)とパケットIDの組は、最後にDV端末IDが追加されたときから、一定時間保持される。また、保持しているデスティネーション端末IDについて、パケットIDが新しくなれば、そのデスティネーション端末IDについてすでに保持しているパケットIDおよび全てのDV端末IDをクリアした後、新しいパケットIDおよび新しいDV端末IDを書き込む。
DV保持部4では、1つのデスティネーション端末IDについて、1つ以上のDV端末IDが保持されており、保持されている全てのDV端末IDはマルチパスルーティングのためのDV端末IDであり、保持されているDV端末IDの内のいずれか1つ(例えば、最初に保持されたDV端末ID)がシングルパスルーティングのためのDV端末IDである。パケット解析部1から、デスティネーション端末IDについてのシングルパスルーティングのためのDV端末IDの問い合わせがあった場合は、該当する1つのDV端末IDを返答し、該当するDV端末IDを1つも保持していなければ、該当なしと返答する。また、パケット解析部1から、デスティネーション端末IDについてのマルチパスルーティングのためのDV端末IDの問い合わせがあった場合は、該当する全てのDV端末IDを返答し、該当するDV端末IDを1つも保持していなければ、該当なしと返答する。
[無条件中継テーブル5]
無条件中継テーブル5は、領域制御パケットから解析されてパケット解析部2から渡された2つの端末IDの組を無条件中継端末IDの組として一定時間保持する。上記一定時間は、例えば、あらかじめ端末に搭載されているカーネルによって設定されており、例えば1分である。
[パケット生成部3]
パケット生成部3は、パケットを生成して、通信部1を用いて送信する。このパケット生成部3は、さらに以下のA)〜E)の5つの処理をする。
A)自端末がソース端末となるときに、通信要求のパケットを生成して通信部1からフラッディングで送信し、通信部1で受信された通信要求のパケットについての返答のパケットを生成して通信部1からフラッディングで送信し、さらにデータパケットを生成して通信部1からフラッディングで送信する。
B)自端末がソース端末となるときに、パケット解析部2から渡された中間端末としてアサインする端末のIDおよび中継すべき2つの端末のIDを含むアサインパケットを生成し、このアサインパケットをアサインする端末に通信部1から送信する。
C)自端末を中間端末としてアサインするアサインパケットを受信したときに、パケット解析部2から渡された中継すべき2つの端末ID,パッシブゾーンのホップ数hp,アクティブゾーンのホップ数ha,領域制御数TTL(=ha−1)を含めた領域制御パケットを生成し、この領域制御パケットを通信部1からフラッデイングで送信する。
D)領域制御パケットおよびその領域制御パケットについての新しい領域制御数TTLをパケット解析部2から渡されたときに、上記領域制御パケットの以前の領域制御数TTLを上記新しい領域制御数TTL(以前の領域制御数TTLから1を減じた値)に更新し、この領域制御数TTLを更新した領域制御パケットを通信部1からフラッデイングで転送する。
E)通常のデータパケットおよびそのデータパケットについての新しいDV端末IDをパケット解析部2から渡されたときに、上記新しいDV端末のそれぞれを経由するように上記データパケットを作り直し、その作り直したデータパケットを通信部1からシングルパスルーティングまたはマルチパスルーティングで転送する。
図2および図3は実施の形態1の複数の端末で構成されたアドホックネットワークの動作を説明する図である。図2および図3において、○はそれぞれ端末を表し、Sの○はソース端末を表し、Dの○は上記のデスティネーション端末を表し、Mの○は端末Sと端末Dの間に位置する端末であって中間端末としてアサインされた端末を表している。また、PZは上記のパッシブゾーンを表し、AZは上記のアクティブゾーンを表している。
ソース端末Sとデスティネーション端末Dとが通信をするにあたり、最初に端末Sは、フラッディングを用いて、端末Sから端末Dまでの最短パスの情報(最短パスのホップ数と経由端末の情報)を集める。
端末Sは、端末Sから端末Dまでのホップ数が4なので、端末Sおよび端末Dからのホップ数が2であって端末Sと端末Dの中間に位置し、端末Sと端末Dの間の最短パスを構成する端末Mを中間端末としてアサインする端末に設定する。
さらに、端末Sは、端末Dと端末Mの間のホップ数および端末Dと端末Mの間のホップ数がいずれも2なので、パッシブゾーンのホップ数hpを1ホップ、アクティブゾーンのホップ数haを3ホップとし、これらのホップ数hp(=1),ha(=3)および中継すべき2つの端末のID(端末SのIDと端末DのID)を付加したアサインパケットを端末Mに送信する。
端末Mは、端末Sから送信されたアサインパケットを受信すると、そのアサインパケットから、中継すべき2つの端末のID(端末SのIDと端末DのID)と、この端末Sと端末Dが通信するときのパッシブゾーンのホップ数hp(=1)およびアクティブゾーンのホップ数ha(=3)を解析し、領域制御数TTL(=ha−1=2)を設定し、これら中継すべき2つの端末ID,ホップ数hp(=1),ha(=3),領域制御数TTL(=2)を付加した領域制御パケットを生成し、この領域制御パケットをフラッディングで送信する(図2参照)。
端末Mから送信された領域制御パケットを受信した端末は、その領域制御パケットから、パッシブゾーンのホップ数hp(=1)と、アクティブゾーンのホップ数ha(=3)と、領域制御数TTL(=2,1,0のいずれか)を解析する。そして、ha−TTL≦hpであれば、自端末はパッシブゾーンPZに属すると判定する。また、ha−TTL>hpであれば、自端末はアクティブゾーンAZに属すると判定し、領域制御パケットから、中継すべき2つの端末のID(端末SのIDと端末DのID)を解析して、無条件中継端末IDの組として無条件中継テーブル5の保持させる。なお、上記領域制御パケットを受信しなかった端末は、端末Sと端末Dが通信するときはパッシブゾーンPZおよびアクティブゾーンAZのいずれにも属さない端末である。以上でルーティングの準備を終了する。
次に、端末Sは、端末Dに配信したいデータパケットをフラッディングで送信する(図3参照)。
端末Sから送信されたデータパケットを受信した端末の内、パッシブゾーンPZに含まれている端末は、DV保持部4に保持されているシングルパスルーティングのためのDV情報に従ってパッシブゾーンPZ内のシングルパスルーティングで上記データパケットを中継送信する(図3のパッシブゾーンPZ参照)。
また、端末Sから送信されたデータパケットを受信した端末の内、アクティブゾーンAZに含まれている端末は、DV保持部4に保持されているマルチパスルーティングのためのDV情報に従ってマルチパスルーティングで上記データパケットを中継送信する(図3のアクティブゾーンAZ参照)。
また、端末Sから送信されたデータパケットを受信した端末の内、パッシブゾーンPZとアクティブゾーンAZのいずれにも含まれていない端末は、上記受信したデータパケットを破棄する。
なお、図2および図3では、端末Mのみを中間端末として設定したが、中間端末を複数設定することも可能であり、最多の場合は、最短パス上の3つの中継端末を全て中間端末とすることも可能である。中間端末の設定方法には、ソース端末Sが設定する方法の他に、デスティネーション端末Dが設定する方法と、通信の開始を中継端末が判断して自ら中継端末となる方法がある。さらに、ネットワーク内のソース端末とデスティネーション端末の間に、例えば、クラスタヘッド(ネットワーククラスタを決定する端末)やホームエージェント(モバイルIPで端末を管理する)等が介入している場合には、これらクラスタヘッドやホームエージェント等が中間端末を設定する方法もある。
従来のマルチパスルーティングでは、電波干渉が起こりにくい経路を複数用意するための処理が大変複雑であった。簡易な方法で複数経路を構築してしまうと、隣接する端末が電波干渉を起こして、結果的にパケットロスや遅延が発生することが多々あった。これに対し、実施の形態1では、ソース端末とデスティネーション端末の通信空間をパッシブゾーンと、このパッシブゾーンの周囲のアクティブゾーンとに分割し、パッシブゾーン内の端末によって、ソース端末とデスティネーション端末の間に電波干渉が起こらないメインパスとしてのシングルパスを構築してやり、アクティブゾーン内の端末によって、上記シングルパスと干渉しない範囲に、上記メインパスのバックアップパスとしてのマルチパス(迂回マルチパス)を構築することにより、良い場合には、シングルパスと同様の帯域および遅延を確保でき、悪い場合でも、バックアップパスとしての迂回マルチパスを用いて通信できるため、通信の継続が可能である。
以上のように実施の形態1によれば、ソース端末とデスティネーション端末の通信空間をパッシブゾーンと、このパッシブゾーンの外周のアクティブゾーンとに分割し、アクティブゾーンではシングルパスルーティングで中継し、アクティブゾーンではマルチパスルーティングで中継することにより、空間的に分離された複数の経路を簡易な方法で構築できるので、安定した通信を確保できるとともに、無線の干渉を抑制でき、かつネットワーク資源を有効活用できる。
実施の形態2
以下に説明する本発明の実施の形態2は、上記実施の形態1において、通信安定時には、パッシブゾーンのシングルパスのみで送信し、通信不安定時には、アクティブゾーンの迂回マルチパスのみ、あるいは全方位マルチパス(シングルパスおよび迂回マルチパス)で送信をするように、送信モードを切り換え制御することを特徴とする。なお、上記3つの送信モードに、空間内の端末全体が中継をする従来のマルチパスで送信するモードを加え、通信不可能一歩手前では、上記従来のマルチパスで送信するように制御することも可能である。
図4は本発明の実施の形態2の無線通信端末の構成図であり、図1と同様のものには同じ符号を付してある。この実施の形態2の端末は、通信部1と、パケット解析部2と、パケット生成部3と、DV保持部4と、無条件中継テーブル5と、送信パターン制御部6とを備えて構成されている。つまり、実施の形態2の端末は、上記実施の形態1の端末(図1参照)において、送信パターン制御部6をさらに設けた構成である。
[送信パターン制御部6]
送信パターン制御部6は、通信部1を通じてネットワーク内の通信の安定度(リンクの切れやすさやパケットロスの多さ等)を監視しており、パッシブゾーンを用いたシングルパス送信のみの送信モードと、アクティブゾーンを用いた迂回マルチパス送信のみに送信モードと、パッシブゾーンおよびアクティブゾーンを用いた全方位マルチパス送信(上記シングルパス送信および上記迂回マルチパス送信による上記実施の形態1の送信)の送信モードの3つの内から、上記通信安定度に応じた最適な送信モードを切り換えて設定し、その設定した送信モードで送信がなされるようにパケット解析部2の動作を制御する。
例えば、通信が非常に安定しているので複数経路が必要ない場合には、シングルパスのみによる送信、通信が少し不安定なので複数経路を使いたい場合には、迂回マルチパスのみによる送信、通信が不安定なので何とか通信経路を確保したい場合には、全方位マルチパス(シングルパスおよび迂回マルチパス)による送信に制御する。
以上のように実施の形態2によれば、シングルパス送信、迂回マルチパス送信、全方位マルチパス送信の3つの送信モードを、ネットワークの安定度に応じて使い分けることにより、ネットワーク資源の効率的な利用と、通信の安定度を段階的に向上させることができる。
実施の形態3
以下に説明する本発明の実施の形態2は、上記実施の形態1において、アクティブゾーンを、異なるルーティングをする複数のゾーンにさらに分割することを特徴とする。
この実施の形態3では、領域制御パケットから解析したホップ数および領域制御数をもとに、アクティブゾーンをさらに複数のゾーンに分割するとともに、これら複数のゾーンに優先順位を設け、最も優先順位の高いゾーンの端末は、すぐにパケットを中継し、それよりも優先順位の低いパスを構成する端末は、パケットの送出を待機して、自端末のゾーンよりも優先順位の高いゾーンの他の端末によって中継送信がなされたか否かを監視し、一定時間内に上記他の端末による中継送信を検出できれば、自端末に待機させたパケットを破棄し、上記一定時間内に上記他の端末による中継送信を検出できなければ、自端末に待機させたパケットを中継する。
上記他の端末によって中継送信がなされたか否かは、待機させているパケットと同じパケットを上記一定時間内に受信したか否かによって判定する。待機させているパケットと同じパケットを時間内に受信した場合には、上記他の端末によって中継送信がなされたと判断して、両パケットを破棄し、待機させているパケットと同じパケットを時間内に受信しできなかった場合には、上記他の端末によって中継送信がなされなかったと判断して、待機させていたパケットを中継送信する。
例えば、パッシブゾーンのホップ数hp=1,第1の分割アクティブゾーン(最優先の分割アクティブゾーン)のホップ数ha1=2,第2の分割アクティブゾーンのホップ数ha2=3,第3の分割アクティブゾーンのホップ数(=アクティブゾーンのホップ数)ha=4のときに、領域制御数TTL=3の領域制御パケットを受信してha−TTL≦hpを満たす端末は、パッシブゾーンに属し、領域制御数TTL=2の領域制御パケットを受信してhp<ha−TTL≦ha1を満たす端末は、第1の分割アクティブゾーンに属し、領域制御数TTL=1の領域制御パケットを受信してha1<ha−TTL≦ha2を満たす端末は、第2の分割アクティブゾーンに属し、領域制御数TTL=0の領域制御パケットを受信してha2<ha−TTL≦haを満たす端末は、第3の分割アクティブゾーンに属するものとする。
第1の分割アクティブゾーンの端末では、受信したデータパケットをすぐに中継する。また、第2の分割アクティブゾーンの端末では、受信したデータパケットを自端末に待機させて他の端末によるデータパケットの中継を監視し、時間A以内に、いずれか他の端末によるデータパケットの中継を検出できれば、待機させたデータパケットを破棄し、いずれか他の端末によるデータパケットの中継を検出できなければ、待機させたデータパケットを中継する。また、第3の分割アクティブゾーンの端末では、受信したデータパケットを自端末に待機させて他の端末によるデータパケットの中継を監視し、時間B(>A)以内に、いずれか他の端末によるデータパケットの中継を検出できれば、待機させたデータパケットを破棄し、いずれか他の端末によるデータパケットの中継を検出できなければ、待機させたデータパケットを中継する。
図5は本発明の実施の形態3の無線通信端末の構成図であり、図1と同様のものには同じ符号を付してある。この実施の形態2の端末は、通信部1と、パケット解析部2と、パケット生成部3と、DV保持部4と、無条件中継テーブル5と、パケット監視部7と、時間をずらす装置8とを備えて構成されている。つまり、実施の形態3の端末は、上記実施の形態1の端末(図1参照)において、パケット監視部7および時間をずらす装置8をさらに設けた構成である。
例えば、アクティブゾーンをさらに第1、第2,第3の3つの分割アクティブゾーンとする場合に、ソース端末のパケット解析部2では、パッシブゾーンのホップ数hpと、第1の分割アクティブゾーンのホップ数ha1と、第2の分割アクティブゾーンのホップ数ha2と、第3の分割アクティブゾーンのホップ数(=アクティブゾーンのホップ数)haとを設定する。これらのホップ数は、アサインパケットに付加される。
また、中間端末のパケット解析部2では、通信部1で受信されたアサインパケットからホップ数hp,ha1,ha2,haを解析する。これらのホップ数は、領域制御パケットに付加される。
また、上記領域制御パケットを受信した端末のパケット解析部2では、その領域制御パケットから、ホップ数hp,ha1,ha2,haおよび領域制御数TTLを解析し、この解析した領域制御数TTLがha−TTL≦hpを満たせば、自端末はパッシブゾーンに属すると判定し、上記解析した領域制御数TTLがhp<ha−TTL≦ha1を満たせば、自端末は第1の分割アクティブゾーンに属すると判定し、上記解析した領域制御数TTLがha1<ha−TTL≦ha2を満たせば、自端末は第2の分割アクティブゾーンに属すると判定し、上記解析した領域制御数TTLがha2<ha−TTL≦haを満たせば、自端末は第3の分割アクティブゾーンに属すると判定する。そして、自端末が属する分割アクティブゾーンを、上記領域制御パケットから解析した中継すべき2つの端末IDとともに、無条件中継テーブル5に保持させる。
また、データパケットを受信した端末のパケット解析部2では、そのデータパケットから解析したソースアドレスとデスティネーションアドレスの2つのアドレスの端末の組が無条件中継端末の組であって、自端末が第1の分割アクティブゾーンであれば、上記データパケットをパケット生成部3に送り、通信部1からすぐに中継送信させる。また、上記2つのアドレスの端末の組が無条件中継端末の組であって、自端末が第1の分割アクティブゾーンでなければ、上記データパケットをパケット監視部7に送り、時間をずらす装置8によって設定された保持時間、待機させる。
[パケット監視部7]
パケット監視部7は、パケット解析部2から渡されたデータパケットを、時間をずらす装置8によって自端末が属する分割アクティブゾーンに応じて設定された保持時間、保持する。そして、その保持時間内に、保持しているデータパケットと同じデータパケットをパケット解析部2から渡された場合、そのデータパケットについては自端末の分割アクティブゾーンよりも優先順位が高い分割アクティブゾーンの他の端末が正しく中継したと判断して、保持しているデータパケットおよび渡された同じデータパケットをともに破棄する。また、上記保持時間を経過したら、その保持しているデータパケットについては自端末の分割アクティブゾーンよりも優先順位が高い分割アクティブゾーンの他の端末が正しく中継できなかったと判断して、保持しているデータパケットをパケット生成部3に送り、通信部1から中継送信させる。
[時間をずらす装置8]
時間をずらす装置8は、パケット監視部7がパケットを保持しておく保持時間を、分割アクティブゾーンの優先順位が高いほど長い時間に設定する。例えば、第2の分割アクティブゾーンであれば、保持時間を時間Aに設定し、第3の分割アクティブゾーンであれば、保持時間を時間B(>A)に設定する。
図6および図7は実施の形態1の複数の端末で構成されたアドホックネットワークの動作を説明する図である。図2および図3において、○はそれぞれ端末を表し、Sの○はソース端末を表し、Dの○は上記のデスティネーション端末を表し、Mの○は端末Sと端末Dの間に位置する端末であって中間端末としてアサインされた端末を表している。また、PZは上記のパッシブゾーンを表し、AZは上記のアクティブゾーンを表し、AZ1は第1の分割アクティブゾーン、AZ2は第2の分割アクティブゾーン、AZ3は第3の分割アクティブゾーンをそれぞれ表している。
図6では、ソース端末Sとデスティネーション端末Dの中間の1つの端末が中間端末Mとして設定され、アクティブゾーンAZは、第1の分割アクティブゾーンAZ1と第2の分割アクティブゾーンAZ2と第3の分割アクティブゾーンAZ3とに3分割されている。
この図6の場合には、アクティブゾーンAZの端末によってメインパス(シングルパス)が構築される他に、第1の分割アクティブゾーンAZ1の端末によって第1のバックアップパスが構築され、第2の分割アクティブゾーンAZ2の端末によって第2のバックアップパスが構築され、第3の分割アクティブゾーンAZ3の端末によって第3のバックアップパスが構築される。
また、図7では、ソース端末Sとデスティネーション端末Dの間の5つの端末が中間端末Mとして設定され、アクティブゾーンAZは、第1の分割アクティブゾーンAZ1と第2の分割アクティブゾーンAZ2とに2分割されている。上記図6のアクティブゾーンAZおよび分割アクティブゾーンAZ1,AZ2,AZ3は球型のゾーンであるが、この図7のアクティブゾーンAZは、5つの中間端末Mによって区画された5つのアクティブゾーンが重なって1つの楕円型のゾーンとして構成されている。同様に、この図7の第1の分割アクティブゾーンAZ1は、5つの中間端末Mによって区画された5つの第1の分割アクティブゾーンが重なって1つの楕円型のゾーンとして構成されており、この図7の第2の分割アクティブゾーンAZ2は、5つの中間端末Mによって区画された5つの第2の分割アクティブゾーンが重なって1つの楕円型のゾーンとして構成されている。
この図7の場合には、AZの端末によってメインパス(シングルパス)が構築される他に、第1の分割アクティブゾーンAZ1の端末によって第1のバックアップパスが構築され、第2の分割アクティブゾーンAZ2の端末によって第2のバックアップパスが構築される。
以上のように実施の形態3によれば、干渉を抑えたバックアップパスを形成することができる。
本発明の実施の形態1の無線通信端末の構成図である。 本発明の実施の形態1の複数の端末で構成されたアドホックネットワークの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1の複数の端末で構成されたアドホックネットワークの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態2の無線通信端末の構成図である。 本発明の実施の形態3の無線通信端末の構成図である。 本発明の実施の形態3の複数の端末で構成されたアドホックネットワークの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態3の複数の端末で構成されたアドホックネットワークの動作を説明する図である。
符号の説明
1 通信部
2 パケット解析部
3 パケット生成部
4 DV保持部
5 無条件中継テーブル
6 送信パターン制御部
7 パケット監視部
8 時間をずらす装置

Claims (3)

  1. ソース端末とデスティネーション端末の通信空間を複数の領域に分割し、それぞれの分割領域で互いに異なるルーティング制御をする通信ネットワークを構成する通信端末であって、
    通信ネットワークを構成する他の通信端末との間でパケットの送受信をする通信手段と、
    自端末がソース端末であるときに、自端末と上記デスティネーション端末の間に位置する1つ以上の端末を中間端末として選定する中間端末選定手段と、
    上記それぞれの分割領域について、上記選定された中間端末からのホップ数範囲を設定する領域設定手段と、
    上記ホップ数範囲と、自端末のIDおよび上記デスティネーション端末のIDからなる中継すべき2つの端末のIDとを付加したアサインパケットを生成し、このアサインパケットを上記通信手段から上記選定された中間端末に送信させる第1のパケット生成手段と、
    上記通信手段で受信されたパケットが、自端末を中間端末としてアサインするアサインパケットであるか、自端末の属する分割領域を判定させる領域制御パケットであるか、データパケットであるかを解析する第1の解析手段と、
    上記通信手段で受信されたパケットが、自端末を中間端末としてアサインするアサインパケットであるときに、このアサインパケットから、中継すべき2つの端末のIDと、上記それぞれの分割領域についての自端末からのホップ数範囲とを解析する第2の解析手段と、
    上記アサインパケットから解析された上記中継すべき2つの端末のIDおよび上記ホップ数範囲を付加した領域制御パケットを生成し、この領域制御パケットを自端末からのホップ数が上記ホップ数範囲のいずれかに入る全ての端末に上記通信手段から送信させる第2のパケット生成手段と、
    中継すべき2つの端末について自端末が属する分割領域を保持している領域記憶手段と、
    上記通信手段で受信されたパケットが自端末の属する分割領域を判定させる領域制御パケットであるときに、この領域制御パケットから、中継すべき2つの端末のIDと、上記それぞれの分割領域についてのホップ数範囲とを解析する第3の解析手段と、
    上記領域制御パケットを送信した中間端末から自端末までのホップ数がいずれのホップ数範囲に入るかに従って自端末が属する分割領域を判定し、上記領域制御パケットから解析された中継すべき2つの端末のIDと上記判定した自端末が属する分割領域とを上記領域記憶手段に保持させる領域判定手段と、
    上記通信手段で受信されたパケットがデータパケットであるときに、このデータパケットから、中継すべき2つの端末のIDを解析する第4の解析手段と、
    上記データパケットから解析された中継すべき2つの端末について上記領域記憶手段に保持されている自端末が属する領域に応じたルーティング手法を判定し、そのルーティング手法で上記データパケットを上記通信手段から中継送信するルーティング設定手段と
    を備えたことを特徴とする通信端末であって、
    上記通信空間を、第1の領域と、この第1の領域の外周の第2の領域と、この第2の領域の外周の第3の領域とに分割し、
    自端末が上記第1の領域に属する端末であれば、シングルパスルーティングで上記データパケットを中継送信し、
    自端末が上記第2の領域に属する端末であれば、マルチパスルーティングで上記データパケットをすぐに中継送信し、
    自端末が上記第3の領域に属する端末であれば、上記データパケットを自端末に一定時間保持し、上記データパケットと同じデータパケットが他の端末によって中継送信されたか否かを監視し、上記一定時間が経過するまでの間に、上記同じデータパケットが中継送信されたら、上記保持しているデータパケットを破棄し、上記一定時間が経過しても、上記同じデータパケットが中継送信されなかったら、上記マルチパスルーティングで上記保持しているデータパケットを中継送信する
    ことを特徴とする通信端末。
  2. ソース端末とデスティネーション端末の通信空間を複数の領域に分割し、それぞれの分割領域で互いに異なるルーティング制御をする通信ネットワークを構成する通信端末であって、
    通信ネットワークを構成する他の通信端末との間でパケットの送受信をする通信手段と、
    中継すべき2つの端末について自端末が属する分割領域を保持している領域記憶手段と、
    上記通信手段で受信されたパケットがデータパケットであるときに、このデータパケットから、中継すべき2つの端末のIDを解析する解析手段と、
    上記データパケットから解析された中継すべき2つの端末について上記領域記憶手段に保持されている自端末が属する領域に応じたルーティング手法を判定し、そのルーティング手法で上記データパケットを上記通信手段から中継送信するルーティング設定手段と
    を備えたことを特徴とする通信端末であって、
    上記通信空間を、第1の領域と、この第1の領域の外周の第2の領域と、この第2の領域の外周の第3の領域とに分割し、
    自端末が上記第1の領域に属する端末であれば、シングルパスルーティングで上記データパケットを中継送信し、
    自端末が上記第2の領域に属する端末であれば、マルチパスルーティングで上記データパケットをすぐに中継送信し、
    自端末が上記第3の領域に属する端末であれば、上記データパケットを自端末に一定時間保持し、上記データパケットと同じデータパケットが他の端末によって中継送信されたか否かを監視し、上記一定時間が経過するまでの間に、上記同じデータパケットが中継送信されたら、上記保持しているデータパケットを破棄し、上記一定時間が経過しても、上記同じデータパケットが中継送信されなかったら、上記マルチパスルーティングで上記保持しているデータパケットを中継送信する
    ことを特徴とする通信端末。
  3. ソース端末とデスティネーション端末の通信空間を複数の領域に分割し、それぞれの分割領域で互いに異なるルーティング制御をすることを特徴とする通信ネットワークであって、
    上記通信空間を、第1の領域と、この第1の領域の外周の第2の領域と、この第2の領域の外周の第3の領域とに分割し、
    上記第1の領域に属する端末では、シングルパスルーティングでデータパケットを中継送信させ、
    上記第2の領域に属する端末では、マルチパスルーティングでデータパケットを中継送信させ、
    上記第3の領域に属する端末では、データパケットを一定時間保持させ、上記一定時間が経過するまでの間に、上記保持しているデータパケットと同じデータパケットが他の端末によって中継送信されたら、上記保持しているデータパケットを破棄させ、上記一定時間が経過しても、上記同じデータパケットが上記他の端末によって中継送信されなかったら、上記マルチパスルーティングで上記保持しているデータパケットを中継送信させる
    ことを特徴とする通信ネットワーク。
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