JP4789669B2 - 車両用の電源装置とこの電源装置の基準接続ラインの断線を検出する方法 - Google Patents

車両用の電源装置とこの電源装置の基準接続ラインの断線を検出する方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハイブリッドカーや電気自動車等の電動車両を走行させるモーターを駆動する電源装置であって、簡単な回路構成としながら、電池モジュールの電圧を検出する基準接続ラインの断線を検出できる車両用の電源装置と、基準接続ラインの断線を検出する方法に関する。
電動車両を走行させる電源装置は、出力を大きくするためにバッテリの電圧を高くする必要がある。出力がバッテリの電圧と電流の積に比例するからである。たとえば、ハイブリッドカーや電気自動車を走行させる電源装置のバッテリは、200V以上と極めて高い。高電圧のバッテリは、複数の二次電池を直列に接続して電池モジュールとし、さらに電池モジュールを直列に接続して出力電圧を高くしている。
以上のように、多数の電池モジュールを直列に接続しているバッテリは、各々の電池モジュールの過充電と過放電を防止しながら充放電することが大切である。過充電と過放電が電池の電気性能を低下させると共に、劣化させて寿命を短くするからである。電池モジュールの過充電や過放電を防止するために、電池モジュールの電圧を検出してバッテリの充放電を制御する車両用の電源装置が開発されている(特許文献1参照)。
この公報に記載される電源装置は、各々の電池モジュールの電圧を差動増幅器で検出する。この電源装置は、各々の差動増幅器の一対の入力端子間の電圧はほぼ一定であるが、入力端子のアースに対する電圧が次第に高くなる。それは、直列に接続して次第に電圧が高くなる電池モジュールの電圧を、各々の差動増幅器で検出するからである。したがって、差動増幅器の電源回路の設計が複雑になったり、あるいは差動増幅器として電源電圧が高いものを使用する必要がある。
この欠点は、図1に示すように、電池モジュール22の中点電位付近の基準点28に対する各々の接続点の電圧を検出する電圧検出回路23で解消できる。この図の電圧検出回路23は、電池モジュール22の接続点の電圧の差から、電池モジュール22の電圧を検出する。この電圧検出回路23は、基準点28に対する電池モジュール22の接続点の電圧を検出するので、全ての検出電圧が基準点28に対する電圧となる。したがって、図に示すように、マルチプレクサ24で電池モジュール22の接続点を切り換えて、接続点の電圧を検出できる。
ただ、この電圧検出回路23は、全ての電圧を基準点28に対する電圧として検出する。したがって、基準点28を電圧検出回路23に接続する基準接続ライン29が断線すると、全ての電池モジュール22の電圧を正確に検出できなくなる。基準接続ライン29は、コネクターと接続コード、あるいは端子と接続コード等で、バッテリ21の基準点28を電圧検出回路23に接続する。コネクターや端子は、互いに金属表面を押圧して電気接続している。金属表面は経時的に変質するのを皆無にできない。変質した金属表面は接触不良の原因となる。とくに車両は、温度、湿度、ほこり等の厳しい外的環境で使用されることから、コネクターや端子の変質を皆無にできない。基準接続ラインのコネクターや端子の接触不良は、接触部分の電気抵抗を大きくし、あるいは変動させて、基準点の電圧を不安定に変動させる。また、接続コードが断線すると、基準点の電圧を検出できなくなる。車両用の電源装置は、電池モジュールの電圧を正確に検出できなくなると、バッテリを過充電したり、あるいは過放電して著しく劣化させる弊害や、バッテリを充放電できるにもかかわらず、充放電が制限されたり停止されて、バッテリでもって車両を正常に走行できなくなる。
本出願人は、この欠点を解消するために、基準接続ラインの断線を検出する回路を備える電源装置を開発した(特許文献2参照)。この電源装置は、図2に示すように、基準接続ライン39に電流を流して断線を検出する検出回路30を備える。検出回路30は、オンオフスイッチ35と電流制限抵抗36とフォトカプラ37との直列回路である。検出回路30は、基準接続ライン39の断線をより確実に検出するために、オンオフスイッチ35と電流制限抵抗36とフォトカプラ37との直列回路を2回路並列に接続して、いずれかの直列回路が故障しても基準接続ライン39を検出できるようにしている。この検出回路36は、オンオフスイッチ35をオンにすると基準接続ライン39に所定の電流が流れる。電流はフォトカプラ37を介して判定回路40に入力される。なお、この図において、31はバッテリ、32は電池モジュール、33は電圧検出回路、34はマルチプレクサ、38は基準点をそれぞれ示している。
特開2002−199510号公報 特開2006−14480号公報
この検出回路は、基準接続ラインの断線を確実に検出できる。ただ、専用の検出回路を設ける必要があるので、製造コストが高くなる欠点がある。とくに、検出回路は、イグニッションスイッチをオンにした極めて短い時間に動作して、基準接続ラインの断線を検出する用途に限って使用される。このため、検出回路を簡単な回路構成として製造コストを低減することが切望されている。
さらに、この検出回路は、電池モジュールの接続点を電圧検出回路に接続する電圧検出ラインに短絡電流制限抵抗を接続している電源装置には使用が制限される。それは、短絡電流制限抵抗がフォトカプラに流す電流を減少して、フォトカプラをオンに切り換えできなくなるからである。短絡電流制限抵抗をパスして専用回線を接続して、この弊害は解消できる。ただ、専用回線は引き回しが複雑となり、また専用回線が短絡するとショート電流を制限できなくなる等の弊害もある。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、簡単な回路構成で基準接続ラインの断線を検出して、電圧検出機能に障害が発生していないかどうかを判別して、電池モジュールを保護しながら充放電できる車両用の電源装置を提供することにある。
本発明の車両用の電源装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
車両用の電源装置は、複数の電池モジュール2を直列に接続している走行用のバッテリ1と、該走行用のバッテリ1を中間接続点16に対してプラス側のバッテリブロック1Aとマイナス側のブロック1Bに分割し、プラス側のバッテリブロック1Aの中点電位付近に設けられた基準点8と、プラス側のバッテリブロック1Aの電池モジュール2間に設けられ、電池モジュール2の電圧を検出する複数の接続点7と、基準点8に対するプラス側の電池モジュール2Aの接続点7に接続している第1の検出スイッチ12Aと、基準点8に対するマイナス側の電池モジュール2Bの接続点7に接続している第2の検出スイッチ12Bと、マイナス側のバッテリブロック1Bのマイナス側に接続している第3の検出スイッチ12Cと、第1〜第3の検出スイッチ12A、12B、12Cを介して接続されて、基準点8に対する各接続点7の電圧を検出する電圧検出回路3と、第1〜第3の検出スイッチ12A、12B、12C をオン又はオフに切り換える制御回路6と、一端を基準点8に、他端を電圧検出回路3に接続された基準接続ライン9とを設けている。そして、基準接続ライン9を電圧検出回路3のアースラインとし、電圧検出回路3が第1〜第3の検出スイッチ12A、12B、12C をオン又はオフに切り換え状態で検出される接続点7の電圧変化でもって基準接続ライン9の断線を検出する。
本発明の請求項2の車両用の電源装置は、複数の電池モジュール2を直列に接続している走行用のバッテリ1と、該走行用のバッテリ1を中間接続点16に対してプラス側のバッテリブロック1Aとマイナス側のブロック1Bに分割し、マイナス側のバッテリブロック1Bの中点電位付近に設けられた基準点8と、マイナス側のバッテリブロック1Bの電池モジュール2間に設けられ、電池モジュール2の電圧を検出する複数の接続点7と、基準点8に対するプラス側の電池モジュール2Cの接続点7に接続している第1の検出スイッチ12Eと、基準点8に対するマイナス側の電池モジュール2Dの接続点7に接続している第2の検出スイッチ12Fと、プラス側のバッテリブロック1Aのプラス側に接続している第3の検出スイッチ12Dと、第1〜第3の検出スイッチ12D 、12E、12Fを介して接続されて、基準点8に対する各接続点7の電圧を検出する電圧検出回路3と、第1〜第3の検出スイッチ12D 、12E、12Fをオン又はオフに切り換える制御回路6と、一端を基準点8に、他端を電圧検出回路3に接続された基準接続ライン9とを設けている。そして、基準接続ライン9を電圧検出回路3のアースラインとし、電圧検出回路3が第1〜第3の検出スイッチ12D、12E、12Fをオン又はオフに切り換え状態で検出される接続点7の電圧変化でもって基準接続ライン9の断線を検出する。
本発明の電源装置の基準接続ラインの断線を検出する方法は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
基準接続ラインの断線を検出する方法は、複数の電池モジュール2を直列に接続している走行用のバッテリ1と、該走行用のバッテリ1を中間接続点16に対してプラス側のバッテリブロック1Aとマイナス側のブロック1Bに分割し、プラス側のバッテリブロック1Aの中点電位付近に設けられた基準点8と、プラス側のバッテリブロック1Aの電池モジュール2間に設けられ、電池モジュール2の電圧を検出する複数の接続点7と、基準点8に対するプラス側の電池モジュール2Aの接続点7に接続している第1の検出スイッチ12Aと、基準点8に対するマイナス側の電池モジュール2Bの接続点7に接続している第2の検出スイッチ12Bと、マイナス側のバッテリブロック1Bのマイナス側に接続している第3の検出スイッチ12Cと、第1〜第3の検出スイッチ12A、12B、12Cを介して接続されて、基準点8に対する各接続点7の電圧を検出する電圧検出回路3と、第1〜第3の検出スイッチ12A、12B、12Cをオン又はオフに切り換える制御回路6と、一端を基準点8に、他端を電圧検出回路3に接続された基準接続ライン9とを備える基準接続ライン9の断線を検出する。この検出方法は、基準接続ライン9を電圧検出回路3のアースラインとし、制御回路6で第1〜第3の検出スイッチ12A 、12B、12Cをオン又はオフに切り換え、第1〜第3の検出スイッチ12A 、12B、12Cをオン又はオフに切り換え状態で、電圧検出回路3が接続点7の電圧変化を検出し、検出される電圧変化から基準接続ライン9の断線を検出する電源装置の基準接続ラインの断線を検出する。
本発明の請求項4の基準接続ラインの断線を検出する方法は、複数の電池モジュール2を直列に接続している走行用のバッテリ1と、該走行用のバッテリ1を中間接続点16に対してプラス側のバッテリブロック1Aとマイナス側のブロック1Bに分割し、マイナス側のバッテリブロック1Bの中点電位付近に設けられた基準点8と、マイナス側のバッテリブロック1Bの電池モジュール2間に設けられ、電池モジュール2の電圧を検出する複数の接続点7と、基準点8に対するプラス側の電池モジュール2Cの接続点7に接続している第1の検出スイッチ12Eと、基準点8に対するマイナス側の電池モジュール2Dの接続点7に接続している第2の検出スイッチ12Fと、プラス側のバッテリブロック1Aのプラス側に接続している第3の検出スイッチ12Dと、第1〜第3の検出スイッチ12D 、12E、12Fを介して接続されて、基準点8に対する各接続点7の電圧を検出する電圧検出回路3と、第1〜第3の検出スイッチ12D 、12E、12Fをオン又はオフに切り換える制御回路6と、一端を基準点8に、他端を電圧検出回路3に接続された基準接続ライン9とを備える基準接続ラインの断線を検出する。この検出方法は、基準接続ライン9を電圧検出回路3のアースラインとし、制御回路6で第1〜第3の検出スイッチ12D 、12E、12Fをオン又はオフに切り換え、第1〜第3の検出スイッチ12D 、12E、12Fをオン又はオフに切り換え状態で、電圧検出回路3が接続点7の電圧変化を検出し、検出される電圧変化から基準接続ライン9の断線を検出する電源装置の基準接続ラインの断線を検出する。
本発明は、簡単な回路構成で基準接続ラインの断線を検出して、電圧検出機能に障害が発生していないかどうかを判別し、電池モジュールを保護しながら充放電できる特長がある。それは、基準点に対するプラス側の電池モジュールの接続点に接続している第1の検出スイッチと、基準点に対するマイナス側の電池モジュールの接続点に接続している第2の検出スイッチと、中間接続点に対してマイナス側のバッテリブロックのマイナス側又はプラス側のバッテリブロックのプラス側に接続している第3の検出スイッチとを設け、バッテリブロックの基準点に接続される基準接続ラインを電圧検出回路のアースラインとし、電圧検出回路が、第1〜第3の検出スイッチをオン又はオフに切り換え状態で接続点の電圧を検出し、接続点の電圧変化でもって、基準接続ラインの断線を検出するからである。この構造の電源装置は、基準接続ラインが断線していると、第1〜第3の検出スイッチをオフに切り換え状態で検出される接続点の電圧が変化する。それは、基準接続ラインが断線していると、電圧検出回路の基準入力端子であるアース側入力端子が基準点に接続されなくなるので、第1〜第3の検出スイッチをオン又はオフに切り換えると、基準入力端子の基準電位がアース電位から変化してしまうからである。したがって、基準接続ラインが断線すると、第1〜第3の検出スイッチをオン又はオフに切り換え状態では基準入力端子の基準電位が変化し、この結果、第1〜第3の検出スイッチをオン又はオフに切り換えると接続点の電圧も変化する。このため、第1〜第3の検出スイッチをオン又はオフに切り換え、接続点の電圧が変化する状態を検出して、基準接続ラインの断線を検出できる。とくに、本発明の電源装置は、従来のように専用の検出回路を設けることなく、電池モジュールの電圧を検出するための回路を利用して、基準接続ラインの検出を判定できるので、簡単な回路構成とし、コストを低減しながら、基準接続ラインの断線を検出できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための車両用の電源装置とこの電源装置の基準接続ラインの断線を検出する方法を例示するものであって、本発明は装置と方法を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図3と図4に示す車両用の電源装置は、複数の電池モジュール2を直列に接続している走行用のバッテリ1と、この走行用のバッテリ1を構成する電池モジュール2の電圧を検出する電圧検出回路3とを備える。走行用のバッテリ1は、中間接続点16で互いに直列に接続しているプラス側のバッテリブロック1Aとマイナス側のバッテリブロック1Bとを備える。図に示す走行用のバッテリ1は、中間接続点16において、ヒューズ19を介してプラス側のバッテリブロック1Aとマイナス側のバッテリブロック1Bとを接続している。このヒューズ19は、過電流が流れるときに溶断されて走行用のバッテリ1を保護する。各々のバッテリブロックは、基準点8のプラス側とマイナス側に複数の電池モジュール2を直列に接続している。
図4の電圧検出回路3は、各々の電池モジュール2の電圧を検出して、電池モジュール2の過充電と過放電を防止しながら充電放電するために、電源装置に装備される回路である。したがって、この電源装置は、各々の電池モジュール2の接続点7の電圧を検出して、電池モジュール2の電圧を検出する。電圧検出回路3は、全ての接続点7の電圧を検出して、全ての電池モジュール2の電圧を検出することができる。ただ、電圧検出回路は、必ずしも全ての接続点の電圧を検出する必要はなく、直列に接続している複数の電池モジュールをひとつのユニットとして、ユニット間の接続点の電圧を検出して、複数の電池モジュールからなる1ユニットの電圧として検出することもできる。たとえば、50個の電池モジュールを直列に接続しているバッテリは、好ましくは50個の全ての電池モジュールの電圧を各々独立して電圧検出回路で検出し、あるいは2個の電池モジュールを1ユニットとして2個の電池モジュールの電圧をトータル電圧として検出することもできる。
検出された電池モジュール2の電圧は、電池モジュール2の残容量の検出に使用され、あるいは充放電の電流を積算して演算される残容量の補正に使用され、あるいはまた、残容量が0になって完全に放電されたことを検出して、過放電される状態では放電電流を遮断し、さらに満充電されたことを検出して、過充電される状態になると充電電流を遮断するために使用される。
多数の電池モジュール2を直列に接続している走行用のバッテリ1は、同じ電流で充放電される。したがって、全ての電池モジュール2の充電量と放電量は同じになる。しかしながら、必ずしも全ての電池モジュール2の電気特性は等しく揃って変化するわけではない。とくに、充放電の繰り返し回数が多くなると、各々の電池モジュール2は劣化する程度が異なって、満充電できる容量が変化する。この状態になると、満充電できる容量の減少した電池モジュール2は、過充電されやすく、また過放電もされやすくなる。電池モジュールは、過充電と過放電で著しく電気特性が劣化するので、満充電できる容量が減少した電池モジュールが過充電や過放電されると急激に劣化してしまう。このため、走行用のバッテリ1は、多数の電池モジュール2を直列に接続しているが、全ての電池モジュール2の過充電と過放電を防止しながら、すなわち、電池モジュール2を保護しながら充放電することが大切となる。全ての電池モジュール2を保護しながら充放電するために、電圧検出回路3は、電池モジュール2の電圧を検出している。
図3と図4の電源装置は、走行用バッテリ1をプラス側のバッテリブロック1Aと、マイナス側のバッテリブロック1Bの2ブロックに分割している。各々のバッテリブロックの電池モジュール2の電圧を検出するために、2組の電圧検出回路3A、3Bを備える。たとえば、全体で50個の電池モジュールを直列に接続している走行用のバッテリは、25個の電池モジュールを接続しているプラス側のバッテリブロックと、25個の電池モジュールを接続しているマイナス側のバッテリブロックに分割し、あるいは24個の電池モジュールを接続しているプラス側のバッテリブロックと、26個の電池モジュールを接続しているマイナス側のバッテリブロックのように、異なる個数に分割してトータルで50個となるように2ブロックに分割することができる。
各々の電池モジュール2は、5個のニッケル水素電池を直列に接続している。この走行用バッテリ1は、たとえば、全体で250個のニッケル水素電池を直列に接続して、出力電圧を300Vとしている。電池モジュールは、必ずしも5個の電池を直列に接続するものではなく、たとえば、4個以下、あるいは6個以上の二次電池を直列に接続することもできる。また、走行用のバッテリは、必ずしも50個の電池モジュールを直列に接続する必要はなく、これよりも少なく、あるいは多くの電池モジュールを直列に接続することができる。さらにまた、電池モジュールの二次電池は、リチウムイオン二次電池やニッケルカドミウム電池等の他の二次電池も使用できる。
走行用バッテリ1をプラス側のバッテリブロック1Aとマイナス側のバッテリブロック1Bに分割し、これを直列に接続して、2組の電圧検出回路3A、3Bで電圧を検出する電源装置は、たとえば、1組の電圧検出回路で24個〜26個の電池モジュールの電圧を検出する。
図4に示す各バッテリブロックは、中点電位付近である基準点8のプラス側とマイナス側に直列に複数の電池モジュール2を接続している。プラス側とマイナス側の電池モジュール2は、接続点7で接続されて互いに直列に接続される。図3と図4においては、基準点8は中点電位であるが、多数の電池モジュールを接続している場合においては、中点電位付近であればよい。電圧検出回路3は、基準点8に対する接続点7の電圧を検出し、検出した接続点7の電圧差から各々の電池モジュール2の電圧を演算する。走行用バッテリ1の基準点8は、基準接続ライン9を介して電圧検出回路3の基準入力端子18に接続される。基準接続ライン9は、端子やコネクターを介して一端を走行用バッテリ1の基準点8に、他端を電圧検出回路3の基準入力端子18に接続しているリード線である。この基準接続ライン9は、電圧検出回路3のアースラインとなる。ただ、電圧検出回路3のアースラインとなる基準接続ライン9は、車両のシャーシーアースには接続されない。感電を防止するためである。
電池モジュール2の接続点7は電圧検出点として、検出スイッチ12と電圧検出ライン10を介して電圧検出回路3の電圧入力端子17に接続される。電圧検出回路3は、基準点8に対する接続点7の電圧を検出して、各々の電池モジュール2の電圧を演算する。
電圧検出回路3は、図3と図4に示すように、各々の電池モジュール2の接続点7の電圧を分圧する抵抗分圧回路11と、抵抗分圧回路11で分圧された電圧を時分割に切り換えて検出するマルチプレクサ4と、マルチプレクサ4の出力側に接続している電圧検出部5とを備える。電源装置は、図示しないが、各々の電圧検出ライン10に短絡電流制限抵抗を接続することもできる。この短絡電流制限抵抗は、電圧検出ラインが短絡したときに、大きな短絡電流が流れるのを防止する。短絡電流制限抵抗の電気抵抗は、数十kΩと大きくして、短絡電流を小さく制限することができる。
抵抗分圧回路11は、ふたつの抵抗器14を直列に接続して、接続点7の電圧を分圧してマルチプレクサ4に入力する。接続点7の最高電圧は、マルチプレクサ4の最高入力電圧よりも高電圧となる。抵抗分圧回路11は、特定の分圧比で接続点7の電圧を降下する。抵抗分圧回路11の分圧比は、直列に接続している抵抗器14の電気抵抗で特定される。マルチプレクサ4の入力と並列に接続している並列抵抗14Bに比較して、直列に接続している直列抵抗14Aの電気抵抗を大きくして、抵抗分圧回路11の分圧比を大きく、すなわちマルチプレクサ4の入力電圧を低くできる。
電圧検出ラインに短絡電流制限抵抗を接続する電源装置は、抵抗分圧回路と直列に短絡電流制限抵抗を接続する。この短絡電流制限抵抗は、図示しないが、バッテリのケースに固定しているエンドプレートに固定することができる。この電源装置は、抵抗分圧回路の直列抵抗の電気抵抗を、短絡電流制限抵抗の電気抵抗を考慮して特定する。すなわち、直列抵抗の電気抵抗を、短絡電流制限抵抗の電気抵抗を減算した電気抵抗とする。この電源装置は、抵抗分圧回路の直列抵抗と短絡電流制限抵抗を介して接続点に接続する。
抵抗分圧回路11は、好ましくは、接続点7の電圧を数Vに降圧してマルチプレクサ4に入力する。抵抗分圧回路11が接続点7の電圧を低下させる割合は電気抵抗の比で特定されているので、検出された電圧は、後述するように、電圧検出部5、A/Dコンバータ15を経て、制御回路6にて演算されて、抵抗分圧回路11の分圧比を考慮して、実際の電圧に補正される。たとえば、抵抗分圧回路11の分圧比が1/50であれば、電圧検出回路3は、検出された電圧を50倍して接続点7の電圧とする。
抵抗分圧回路11は、各々の接続点7に接続される。すなわち、全ての接続点7の電圧は、抵抗分圧回路11で降圧してマルチプレクサ4に入力される。各々の接続点7に接続される抵抗分圧回路11は、マルチプレクサ4の入力電圧がほぼ等しくなる分圧比に設定される。
電圧検出ライン10には、検出スイッチ12を接続している。したがって、接続点7は、検出スイッチ12と電圧検出ライン10を介して、電圧検出回路3の電圧入力端子17に接続される。電源装置は、検出スイッチ12をオンオフに切り換えて、基準接続ライン9の断線を検出する。基準接続ライン9の断線は、イグニッションスイッチをオンに切り換えた直後に検出される。したがって、検出スイッチ12は、イグニッションスイッチをオンに切り換えた直後に、制御回路6にコントロールされてオンオフに切り換えられて、基準接続ライン9の断線を検出する。その後、全ての検出スイッチ12をオンとし、電圧検出回路3でもって順番に接続点7の電圧を検出する。検出された電圧から、電池モジュール2の電圧が演算される。
図3と図4の電源装置は、基準点8のマイナス側とプラス側の両方の電池モジュール2の接続点7に接続している電圧検出ライン10の途中に検出スイッチ12を接続している。全ての電圧検出ライン10に検出スイッチ12を接続している電源装置は、全ての検出スイッチ12をオフに切り換えて、車両が使用されない間の走行用のバッテリ1の抵抗分圧回路11による放電電流を遮断できる。したがって、この電源装置は、検出スイッチ12を電流遮断スイッチに併用できる。いいかえると、イグニッションスイッチをオフに切り換える状態で走行用のバッテリ1の放電を停止する電流遮断スイッチを検出スイッチ12に併用できる。
基準接続ライン9の断線は、プラス側とマイナス側の電池モジュール2の接続点7に接続している検出スイッチ12をオンオフに切り換え、接続点7の電圧変化から検出される。基準接続ライン9の断線は、基準点8のプラス側の電池モジュール2の電圧を電圧検出回路3でもって接続点7の電圧変化として検出し、あるいは基準点8のマイナス側の電池モジュール2の電圧を電圧検出回路3でもって接続点7の電圧変化として検出して、接続点7の電圧変化から検出することができる。
検出スイッチ12は、制御回路6にコントロールされてオンオフに切り換えられる。制御回路6は、イグニッションスイッチをオンに切り換えて、基準接続ライン9の断線を検出するときに、検出スイッチ12をオンオフに切り換える。また、イグニッションスイッチをオフに切り換える状態では、検出スイッチ12をオフに切り換えて、走行用のバッテリ1の放電電流を遮断する。
検出スイッチ12をオンオフに切り換える状態で、接続点7の電圧変化から基準接続ライン9の断線を検出する動作原理を図5ないし図10に示す。ただし、これらの図は、図4に示す電源装置において、プラス側のバッテリブロック1Aの電圧検出回路3Aで接続点7の電圧を検出する状態を示している。これ等の図において、プラス側のバッテリブロック1Aの基準点8よりもプラス側の電池モジュール2を第1組の電池モジュール2A、基準点8よりもマイナス側の電池モジュール2を第2組の電池モジュール2B、マイナス側のバッテリブロック1Bの基準点8よりもプラス側の電池モジュール2を第3組の電池モジュール2C、基準点8よりもマイナス側の電池モジュール2を第4組の電池モジュール2Dとする。また、これらの図において、プラス側のバッテリブロック1Aであって、基準点8のプラス側の電池モジュール2(第1組の電池モジュール2A)の接続点7に接続している検出スイッチ12を第1の検出スイッチ12A(SW1)とし、基準点8のマイナス側の電池モジュール2(第2組の電池モジュール2B)の接続点7に接続している検出スイッチ12を第2の検出スイッチ12B(SW2)とし、マイナス側のバッテリブロック1Bのマイナス側に接続している検出スイッチ12を第3の検出スイッチ12C(SW3)としている。この電源装置は、これらの3組の検出スイッチ12をオンオフに切り換えて、プラス側のバッテリブロック1Aの基準接続ライン9の断線を検出する。
これ等の図に示すように、基準接続ライン9が断線すると、基準点8が電圧検出回路3Aの基準入力端子18に接続されなくなる。この状態になると、電圧検出回路3Aの基準入力端子18の電位が仮想アース電位にずれる。基準入力端子18の基準電位がずれるので、電圧入力端子17に入力される接続点7の電圧が変化する。電圧検出回路3Aが、基準入力端子18と電圧入力端子17との電位差を検出しているからである。
図5と図6は、全ての検出スイッチ12をオンに切り換える状態を示している。図5は基準接続ライン9が断線しない状態、図6は基準接続ライン9が断線する状態を示している。
図5に示すように基準接続ライン9が断線しない状態では、基準点8から電圧検出回路3Aの基準入力端子18に接続される。したがって、基準入力端子18の電位は、基準点8の電位、すなわちプラス側のバッテリブロック1Aのアース電位となる。この状態で、矢印で示すように、電圧検出回路3Aの抵抗器14を介して電流が流れるが、基準点8が基準接続ライン9で電圧検出回路3Aの基準入力端子18に接続されるので、基準入力端子18の電位は基準点8の電位となる。
基準接続ライン9が断線すると、図6に示すように、電圧検出回路3Aの抵抗器14を介して電流が流れ、この電流経路によって、電圧検出回路3Aの基準入力端子18の電位が仮想アース電位にずれる。仮想アース電位は、プラス側のバッテリブロック1Aの基準点8の電位からマイナス側にずれる。それは、オン状態にある第3の検出スイッチ12Cによって、マイナス側のバッテリブロック1Bの電池モジュール2とこのバッテリブロックのマイナス側に接続する抵抗分圧回路11の抵抗器14に電流が流れ、基準入力端子18の電位がマイナス側に引っ張られるからである。したがって、基準接続ライン9が断線すると、基準入力端子18の電位がマイナス側にずれる。
この状態になると、電圧検出回路3Aが検出する接続点7の電位は、基準接続ライン9が断線しない状態と比べてプラス側にずれる。それは、電圧検出回路3Aが、基準入力端子18の電位に対する電圧として接続点7の電圧を検出しているからである。このため、プラス側のバッテリブロック1Aの接続点7の電圧を検出する電圧検出回路3Aは、検出する全ての接続点7の電位を、基準接続ライン9が断線しない状態と比べてプラス側にずれる電圧として検出する。
図7と図8は、第2の検出スイッチ12Bのみをオンにして、第1の検出スイッチ12A及び第3の検出スイッチ12Cをオフにする状態を示している。図7は基準接続ライン9が断線しない状態、図8は基準接続ライン9が断線する状態を示している。
図7に示すように基準接続ライン9が断線しない状態では、基準点8から電圧検出回路3Aの基準入力端子18に接続される。したがって、基準入力端子18の電位は、基準点8の電位、すなわちプラス側のバッテリブロック1Aのアース電位となる。この状態で、矢印で示すように、電圧検出回路3Aの抵抗器14を介して電流が流れるが、基準点8が基準接続ライン9で電圧検出回路3Aの基準入力端子18に接続されるので、基準入力端子18の電位は基準点8の電位となる。
基準接続ライン9が断線すると、図8に示すように、電圧検出回路3Aの抵抗器14を介して電流が流れ、この電流経路によって、電圧検出回路3Aの基準入力端子18の電位が仮想アース電位にずれる。仮想アース電位は、プラス側のバッテリブロック1Aの基準点8の電位からマイナス側にずれる。それは、オン状態にある第2の検出スイッチ12Bによって、第2組の電池モジュール2Bとこれ等に接続している抵抗分圧回路11の抵抗器14に電流が流れ、基準入力端子18の電位がマイナス側に引っ張られるからである。したがって、基準接続ライン9が断線すると、基準入力端子18の電位がマイナス側にずれる。
この状態になると、電圧検出回路3Aが検出する接続点7の電位は、基準接続ライン9が断線しない状態と比べてプラス側にずれる。それは、電圧検出回路3Aが、基準入力端子18の電位に対する電圧として接続点7の電圧を検出しているからである。このため、プラス側のバッテリブロック1Aの接続点7の電圧を検出する電圧検出回路3Aは、検出する全ての接続点7の電位を、基準接続ライン9が断線しない状態と比べてプラス側にずれる電圧として検出する。
さらに、図9と図10は、第2の検出スイッチ12Bと第3の検出スイッチ12Cをオンにして、第1の検出スイッチ12Aをオフにする状態を示している。図9は基準接続ライン9が断線しない状態、図10は基準接続ライン10が断線する状態を示している。
図9に示すように基準接続ライン9が断線しない状態では、基準点8から電圧検出回路3Aの基準入力端子18に接続される。したがって、基準入力端子18の電位は、基準点8の電位、すなわちプラス側のバッテリブロック1Aのアース電位となる。この状態で、矢印で示すように、電圧検出回路3Aの抵抗器14を介して電流が流れるが、基準点8が基準接続ライン9で電圧検出回路3Aの基準入力端子18に接続されるので、基準入力端子18の電位は基準点8の電位となる。
基準接続ライン9が断線すると、図10に示すように、電圧検出回路3Aの抵抗器14を介して電流が流れ、この電流経路によって、電圧検出回路3Aの基準入力端子18の電位が仮想アース電位にずれる。仮想アース電位は、プラス側のバッテリブロック1Aの基準点8の電位からマイナス側にずれる。それは、オン状態にある第2の検出スイッチ12Bによって、第2組の電池モジュール2Bとこれ等に接続している抵抗分圧回路11の抵抗器14に電流が流れ、また、オン状態にある第3の検出スイッチ12Cによって、マイナス側のバッテリブロック1Bの電池モジュール2とこのバッテリブロックのマイナス側に接続する抵抗分圧回路11の抵抗器14に電流が流れ、基準入力端子18の電位がマイナス側に引っ張られるからである。したがって、基準接続ライン9が断線すると、基準入力端子18の電位がマイナス側にずれる。
この状態になると、電圧検出回路3Aが検出する接続点7の電位は、基準接続ライン9が断線しない状態と比べてプラス側にずれる。それは、電圧検出回路3Aが、基準入力端子18の電位に対する電圧として接続点7の電圧を検出しているからである。このため、プラス側のバッテリブロック1Aの接続点7の電圧を検出する電圧検出回路3Aは、検出する全ての接続点7の電位を、基準接続ライン9が断線しない状態と比べてプラス側にずれる電圧として検出する。
基準接続ライン9が断線すると、図6、図8及び図10に示すように、電圧検出回路3Aの基準入力端子18の基準電位である仮想アース電位はマイナス側にずれる。ただ、これ等の図に示すように、何れの検出スイッチ12をオンにするかで、基準入力端子18の仮想アース電位のずれは変化する。
図6に示すように、基準接続ライン9が断線する状態で、第1ないし第3の全ての検出スイッチ12をオンにすると、マイナス側のバッテリブロック1Bの電池モジュール2とこのバッテリブロックのマイナス側に接続している抵抗分圧回路11が仮想アース電位をマイナス側にずらせるが、第1組の電池モジュール2Aとこれ等に接続している抵抗分圧回路11の抵抗器14が仮想アース電位をプラス側にずらせる。このため、仮想アース電位がマイナス側のバッテリブロック1Bの電池モジュール2とこのバッテリブロックのマイナス側に接続している抵抗分圧回路11でマイナス側にずらされるとしても、第1組の電池モジュール2Aとその抵抗分圧回路11でずれが補正されて電位のずれは小さくなる。
図8に示すように、基準接続ライン9が断線する状態で、第2の検出スイッチ12Bのみをオンにすると、第2組の電池モジュール2Bとその抵抗分圧回路11のみで仮想アース電位をマイナス側にずらせる。
以上のように、図6と図8の状態では、基準接続ライン9が断線する状態において、仮想アース電位をマイナス側にずられる電池モジュール2と抵抗分圧回路11が異なる。このため、図6と図8の状態では、仮想アース電位のマイナス側へのずれ量を変化できる。したがって、基準接続ライン9が断線する状態で、図6と図8の状態に検出スイッチ12を切り換えて、電圧検出回路3Aが接続点7の電圧として検出する電圧を変化できる。いいかえると、電圧検出回路3Aが接続点7の電圧を検出し、その電圧が図6と図8に示す状態で変化すると、基準接続ライン9の断線と判定できる。基準接続ライン9が断線しない状態にあっては、図5と図7に示すように、電圧検出回路3Aの基準入力端子18の基準電位が変化せず、検出スイッチ12を切り換えても電圧検出回路3Aの検出電圧は変化しないからである。
さらに、図10に示すように、基準接続ライン9が断線する状態で、第2の検出スイッチ12Bと第3の検出スイッチ12Cをオンにして、第2組の電池モジュール2Bとマイナス側のバッテリブロック1Bの電池モジュール2とこれらに接続される抵抗分圧回路11で仮想アース電位をマイナス側にずらせると、第2組の電池モジュール2Bとマイナス側のバッテリブロック1Bの電池モジュール2と抵抗分圧回路11の両方が仮想アース電位をマイナス側にずらせるので、マイナス側のずれが最も大きくなる。
以上のように、電源装置は、第1ないし第3の検出スイッチ12をオンオフに切り換える状態で、電圧検出回路3Aで検出される接続点7の電圧変化から、プラス側のバッテリブロック1Aの基準接続ライン9の断線を検出する。さらに、図3と図4に示す電源装置は、第4ないし第6の検出スイッチ12をオンオフに切り換える状態で、電圧検出回路3Bで検出される接続点7の電圧変化から、マイナス側のバッテリブロック1Bの基準接続ライン9の断線を検出することができる。図の電源装置は、プラス側のバッテリブロック1Aのプラス側に第4の検出スイッチ12D(SW4)を、マイナス側のバッテリブロック1Bの基準点8のプラス側の電池モジュール2(第3組の電池モジュール2C)の接続点7に第5の検出スイッチ12E(SW5)を、基準点8のマイナス側の電池モジュール2(第4組の電池モジュール2F)の接続点7に第6の検出スイッチ12F(SW6)をそれぞれ接続している。この電源装置は、これらの3組の検出スイッチ12をオンオフに切り換えて、マイナス側のバッテリブロック1Bの基準接続ライン9の断線を検出する。
マイナス側のバッテリブロック1Bの基準接続ライン9の断線は、図5ないし図10と同様の動作原理で検出される。マイナス側のバッテリブロック1Bの基準接続ライン9が断線すると、電圧検出回路3Bの基準入力端子18のアース電位がずれるからである。ただし、このとき、電圧検出回路3Bの基準入力端子18のアース電位はプラス側にずれる。したがって、この状態になると、電圧検出回路3Bが検出する接続点7の電位はマイナス側にずれる。このため、マイナス側のバッテリブロック1Bの接続点7の電圧を検出する電圧検出回路3Bは、検出する全ての接続点7の電位をマイナス側にずれる電圧として検出する。したがって、基準接続ライン9が断線する状態で、第4ないし第6の検出スイッチ12をオンオフに切り換えると、仮想アース電位がずれて電圧検出回路3Bの検出電圧が変動する。すなわち、電圧検出回路3Bの電圧変化を検出して、マイナス側のバッテリブロック1Bの基準接続ライン9の断線を検出できる。
以上のように、基準接続ライン9が断線する状態で、検出スイッチ12をオンオフに切り換えると、電圧検出回路3の検出電圧が変化する。図の電源装置は、電池モジュール2の複数の接続点7の電圧をマルチプレクサ4で切り換えて順番に検出する。この電源装置は、特定の接続点7の電圧変化から基準接続ライン9の断線を判定できる。ただ、複数の接続点7の電圧変化から、あるいは全ての接続点7の電圧変化から基準接続ライン9の断線を判定することもできる。
以上の回路構成の電源装置は、表1ないし表4に示すように検出スイッチ12をオンオフに切り換えて、基準接続ライン9の断線を判定できる。ただし、これらの表に示す方法は、図4に示す電源装置において、第1ないし第3の検出スイッチ12をオンオフに切り換えて、電圧検出回路3Aで接続点7の電圧を検出し、プラス側のバッテリブロック1Aの基準接続ライン9の断線を検出する状態を示している。
Figure 0004789669
表1の方法は、状態1〜3に検出スイッチ12を切り換えて、基準接続ライン9の断線を判定する。
この表において、状態1は、第1の検出スイッチ12A(SW1)のみをオンにして、第2の検出スイッチ12B(SW2)と第3の検出スイッチ12C(SW3)をオフにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもプラス側に位置する接続点7の電圧をデータ1として検出する。
状態2は、第1の検出スイッチ12A(SW1)と第2の検出スイッチ12B(SW2)をオンにして、第3の検出スイッチ12C(SW3)をオフにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもプラス側に位置する接続点7の電圧をデータ2として検出し、基準点8よりもマイナス側に位置する接続点7の電圧をデータ3として検出する。
さらに、状態3は、第1の検出スイッチ12A(SW1)と第3の検出スイッチ12C(SW3)をオフにして、第2の検出スイッチ12B(SW2)をオンにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもマイナス側に位置する接続点7の電圧をデータ4として検出する。
以上のようにして検出したデータ1〜4を比較して基準接続ライン9の断線を判定する。基準接続ライン9が断線していない場合、データ1に対するデータ2の電圧変化、及び、データ3に対するデータ4の電圧変化は設定値より小さくなる。これに対して、基準接続ライン9が断線している場合、設定値以上の電圧変化が発生する。したがって、これらの電圧変化が共に設定値より小さい場合には、基準接続ライン9が断線していないと判定し、それ以外の場合には、基準接続ライン9が断線していると判定する。
Figure 0004789669
表2の方法は、状態1と状態2に検出スイッチ12を切り換えて、基準接続ライン9の断線を判定する。
この表において、状態1は、第1の検出スイッチ12A(SW1)と第2の検出スイッチ12B(SW2)をオンにして、第3の検出スイッチ12C(SW3)をオフにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもマイナス側に位置する接続点7の電圧をデータ1として検出する。
状態2は、第1ないし第3の検出スイッチ12(SW1、SW2、SW3)をオンにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもマイナス側に位置する接続点7の電圧をデータ2として検出する。
以上のようにして検出したデータ1とデータ2を比較して基準接続ライン9の断線を判定する。基準接続ライン9が断線していない場合、データ1に対するデータ2の電圧変化は設定値より小さくなる。これに対して、基準接続ライン9が断線している場合、設定値以上の電圧変化が発生する。したがって、この電圧変化が設定値より小さい場合には基準接続ライン9が断線していないと判定し、設定値以上の場合には、基準接続ライン9が断線していると判定する。
Figure 0004789669
表3の方法は、状態1〜3に検出スイッチ12を切り換えて、基準接続ライン9の断線を判定する。
この表において、状態1は、第2の検出スイッチ12B(SW2)のみをオンにして、第1の検出スイッチ12A(SW1)と第3の検出スイッチ12C(SW3)をオフにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもマイナス側に位置する接続点7の電圧をデータ1として検出する。
状態2は、第1の検出スイッチ12A(SW1)をオフにして、第2の検出スイッチ12B(SW2)と第3の検出スイッチ12C(SW3)をオンにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもマイナス側に位置する接続点7の電圧をデータ2として検出し、基準点8よりもプラス側に位置する接続点7の電圧をデータ3として検出する。
さらに、状態3は、第1ないし第3の検出スイッチ12(SW1、SW2、SW3)をオンにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもプラス側に位置する接続点7の電圧をデータ4として検出する。
以上のようにして検出したデータ1〜4を比較して基準接続ライン9の断線を判定する。基準接続ライン9が断線している場合、データ1に対するデータ2の電圧変化が設定値以上になる。したがって、この電圧変化が設定値以上の場合には、基準接続ライン9が断線していると判定する。データ1に対するデータ2の電圧変化が設定値よりも小さい場合、基準接続ライン9が断線していないか、ヒューズ19もしくはHV線が断線していることが考えられる。この状態では、基準接続ライン9の断線を特定できないので、データ3とデータ4を比較して基準接続ライン9の断線を判定する。基準接続ライン9が断線している場合、データ3に対するデータ4の電圧変化は設定値以上となる。したがって、データ3に対するデータ4の電圧変化が設定値以上であると基準接続ライン9が断線していると判定し、この電圧変化が設定値より小さいときには、基準接続ライン9が断線していないと判定する。
Figure 0004789669
表4の方法は、状態1〜3に検出スイッチ12を切り換えて、基準接続ライン9の断線を判定する。
この表において、状態1は、第2の検出スイッチ12B(SW2)のみをオンにして、第1の検出スイッチ12A(SW1)と第3の検出スイッチ12C(SW3)をオフにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもマイナス側に位置する接続点7の電圧をデータ1として検出する。
状態2は、第1の検出スイッチ12A(SW1)をオフにして、第2の検出スイッチ12B(SW2)と第3の検出スイッチ12C(SW3)をオンにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもマイナス側に位置する接続点7の電圧をデータ2として検出する。
さらに、状態3は、第1ないし第3の検出スイッチ12(SW1、SW2、SW3)をオンにする状態を示している。この状態で、基準点8よりもマイナス側に位置する接続点7の電圧をデータ3として検出する。
以上のようにして検出したデータ1〜3を比較して基準接続ライン9の断線を判定する。基準接続ライン9が断線している場合、データ1に対するデータ2の電圧変化が設定値以上になる。したがって、この電圧変化が設定値以上の場合には、基準接続ライン9が断線していると判定する。データ1に対するデータ2の電圧変化が設定値よりも小さい場合、基準接続ライン9が断線していないか、ヒューズ19もしくはHV線が断線していることが考えられる。この状態では、基準接続ライン9の断線を特定できないので、データ2とデータ3を比較して基準接続ライン9の断線を判定する。基準接続ライン9が断線している場合、データ2に対するデータ3の電圧変化は設定値以上となる。したがって、データ2に対するデータ3の電圧変化が設定値以上であると基準接続ライン9が断線していると判定し、この電圧変化が設定値より小さいときには、基準接続ライン9が断線していないと判定する。
以上の方法で基準接続ライン9が断線していると判定されると、電源装置を搭載している車両は、走行用バッテリの出力を制限させるように充放電させる。
複数の接続点7の電圧を切り換えて検出するためのマルチプレクサ4は、電圧検出部5の入力側に接続されて、電池モジュール2との接続点7を切り換えて、各接続点7の電圧を電圧検出部5に入力する。電圧検出回路3のマルチプレクサ4は、電圧を検出する電池モジュール2を切り換えて、順番に全ての電池モジュール2の接続点7の電圧を電圧検出部5に出力する。したがって、マルチプレクサ4は、電圧検出部5の入力側に接続されて、電圧検出部5が検出する電池モジュール2の接続点7を順番に切り換える。
電圧検出部5は、基準点8に対する電池モジュール2の接続点7の電圧を検出して、電池モジュール2の電圧を検出する。基準点8は、直列に接続された複数の電池モジュール2の中間点であり、基準点8のプラス側とマイナス側には、略等しい個数の電池モジュール2を接続している。図の電圧検出部5は、差動増幅器5Aである。差動増幅器5Aは一方の入力端子である基準入力側端子を基準点8に、他方の入力端子である電圧入力側端子をマルチプレクサ4を介して電池モジュール2の接続点7に接続して、基準点8に対する接続点7の電圧を検出する。ただし、電圧検出部は、必ずしも差動増幅器とする必要はない。基準点をアンプのマイナス側の入力端子である基準入力側端子に接続し、マルチプレクサを介して電池モジュールの接続点をアンプのプラス側の入力端子である電圧入力側端子に接続して、基準点に対する接続点の電圧を検出することもできるからである。
電池モジュール2の電圧は、電池モジュール2の両端を接続している接続点7の電圧差として検出される。たとえば、図4において電池モジュールM1の電圧E1は、V1−V0として検出され、電池モジュールM2の電圧E2は、V2−V1で検出される。接続点7の電圧差から電池モジュール2の電圧を検出する演算は、制御回路6で処理される。図の電圧検出回路3は、マルチプレクサ4の出力側に電圧検出部5を接続し、電圧検出部5の出力側にA/Dコンバータ15を接続している。この電圧検出回路3は、マルチプレクサ4で切り換えて電圧検出部5で接続点7の電圧を順番に検出し、電圧検出部5の出力をA/Dコンバータ15でデジタル信号に変換して制御回路6に入力する。制御回路6は、入力されるデジタル信号の電圧信号を演算して、電池モジュール2の電圧を検出する。
電圧検出回路3は、バッテリ1の基準点8に対する接続点7の電圧を検出する。すなわち、基準点8を基準として、接続点7の電圧を検出する。したがって、基準点8の電圧が狂うと、全ての接続点7の電圧を正確に検出できなくなり、電池モジュール2の電圧も正確に検出できなくなる。バッテリ1の基準点8は、基準接続ライン9を介して電圧検出回路3に接続される。基準接続ライン9は、接続コードを介して、電圧検出回路3の入力側をバッテリ1の基準点8に接続する。また、接続コードは、コネクターや端子を介してバッテリ1の基準点8に接続される。一端を基準点8に接続している接続コードは、他端を、電圧検出回路3を実現する電子部品を実装している基板に半田付して接続され、あるいはコネクターを介して電圧検出回路3の入力側に接続される。接続コード、コネクター、端子等の接続部は、接触不良が起こりやすい。基準接続ライン9に接触不良が発生すると、電圧検出回路3に入力される基準点8の電圧が変動する。
基準接続ライン9の断線は前述の方法で検出される。基準接続ライン9の断線が検出されると、電源装置は、たとえば走行用バッテリ1の出力を制限するように充放電して、電池モジュール2を保護しながら、車両を走行させる。また、基準接続ライン9が断線すると、イグニッションスイッチをオフにして車両を停止させた後は、電源装置からモーターに出力しないように制御し、あるいは車両をスタートできない状態とする。
従来の電源装置の電圧検出回路を示す回路図である。 本出願人が先に開発した車両用の電源装置の概略構成図である。 本発明の一実施例にかかる車両用の電源装置の概略ブロック図である。 本発明の一実施例にかかる車両用の電源装置の回路図である。 図4に示す車両用の電源装置の動作原理を示す図である。 図4に示す車両用の電源装置の動作原理を示す図である。 図4に示す車両用の電源装置の動作原理を示す図である。 図4に示す車両用の電源装置の動作原理を示す図である。 図4に示す車両用の電源装置の動作原理を示す図である。 図4に示す車両用の電源装置の動作原理を示す図である。
符号の説明
1…走行用のバッテリ 1A…プラス側のバッテリブロック
1B…マイナス側のバッテリブロック
2…電池モジュール 2A…第1組の電池モジュール
2B…第2組の電池モジュール
2C…第3組の電池モジュール
2D…第4組の電池モジュール
3…電圧検出回路 3A…電圧検出回路
3B…電圧検出回路
4…マルチプレクサ
5…電圧検出部 5A…差動増幅器
6…制御回路
7…接続点
8…基準点
9…基準接続ライン
10…電圧検出ライン
11…抵抗分圧回路
12…検出スイッチ 12A…第1の検出スイッチ
12B…第2の検出スイッチ
12C…第3の検出スイッチ
12D…第4の検出スイッチ
12E…第5の検出スイッチ
12F…第6の検出スイッチ
14…抵抗器 14A…直列抵抗
14B…並列抵抗
15…A/Dコンバータ
16…中間接続点
17…電圧入力端子
18…基準入力端子
19…ヒューズ
21…バッテリ
22…電池モジュール
23…電圧検出回路
24…マルチプレクサ
28…基準点
29…基準接続ライン
30…検出回路
31…バッテリ
32…電池モジュール
33…電圧検出回路
34…マルチプレクサ
35…オンオフスイッチ
36…電流制限抵抗
37…フォトカプラ
38…基準点
39…基準接続ライン
40…判定回路

Claims (4)

  1. 複数の電池モジュール(2)を直列に接続している走行用のバッテリ(1)と、該走行用のバッテリ(1)を中間接続点(16)に対してプラス側のバッテリブロック(1A)とマイナス側のブロック(1B)に分割し、プラス側のバッテリブロック(1A)の中点電位付近に設けられた基準点(8)と、プラス側のバッテリブロック(1A)の電池モジュール(2)間に設けられ、電池モジュール(2)の電圧を検出する複数の接続点(7)と、基準点(8)に対するプラス側の電池モジュール(2A)の接続点(7)に接続している第1の検出スイッチ(12A)と、基準点(8)に対するマイナス側の電池モジュール(2B)の接続点(7)に接続している第2の検出スイッチ(12B)と、マイナス側のバッテリブロック(1B)のマイナス側に接続している第3の検出スイッチ(12C)と、第1〜第3の検出スイッチ(12A) 、(12B)、(12C)を介して接続されて、基準点(8)に対する各接続点(7)の電圧を検出する電圧検出回路(3)と、第1〜第3の検出スイッチ(12A) 、(12B)、(12C)をオン又はオフに切り換える制御回路(6)と、一端を基準点(8)に、他端を電圧検出回路(3)に接続された基準接続ライン(9)とを設け、
    基準接続ライン(9)を電圧検出回路(3)のアースラインとし、電圧検出回路(3)が第1〜第3の検出スイッチ(12A) 、(12B)、(12C)をオン又はオフに切り換え状態で検出される接続点(7)の電圧変化でもって基準接続ライン(9)の断線を検出する車両用の電源装置。
  2. 複数の電池モジュール(2)を直列に接続している走行用のバッテリ(1)と、該走行用のバッテリ(1)を中間接続点(16)に対してプラス側のバッテリブロック(1A)とマイナス側のブロック(1B)に分割し、マイナス側のバッテリブロック(1B)の中点電位付近に設けられた基準点(8)と、マイナス側のバッテリブロック(1B)の電池モジュール(2)間に設けられ、電池モジュール(2)の電圧を検出する複数の接続点(7)と、基準点(8)に対するプラス側の電池モジュール(2C)の接続点(7)に接続している第1の検出スイッチ(12E)と、基準点(8)に対するマイナス側の電池モジュール(2D)の接続点(7)に接続している第2の検出スイッチ(12F)と、プラス側のバッテリブロック(1A)のプラス側に接続している第3の検出スイッチ(12D)と、第1〜第3の検出スイッチ(12D) 、(12E)、(12F)を介して接続されて、基準点(8)に対する各接続点(7)の電圧を検出する電圧検出回路(3)と、第1〜第3の検出スイッチ(12D) 、(12E)、(12F)をオン又はオフに切り換える制御回路(6)と、一端を基準点(8)に、他端を電圧検出回路(3)に接続された基準接続ライン(9)とを設け、
    基準接続ライン(9)を電圧検出回路(3)のアースラインとし、電圧検出回路(3)が第1〜第3の検出スイッチ(12D) 、(12E)、(12F)をオン又はオフに切り換え状態で検出される接続点(7)の電圧変化でもって基準接続ライン(9)の断線を検出する車両用の電源装置。
  3. 複数の電池モジュール(2)を直列に接続している走行用のバッテリ(1)と、該走行用のバッテリ(1)を中間接続点(16)に対してプラス側のバッテリブロック(1A)とマイナス側のブロック(1B)に分割し、プラス側のバッテリブロック(1A)の中点電位付近に設けられた基準点(8)と、プラス側のバッテリブロック(1A)の電池モジュール(2)間に設けられ、電池モジュール(2)の電圧を検出する複数の接続点(7)と、基準点(8)に対するプラス側の電池モジュール(2A)の接続点(7)に接続している第1の検出スイッチ(12A)と、基準点(8)に対するマイナス側の電池モジュール(2B)の接続点(7)に接続している第2の検出スイッチ(12B)と、マイナス側のバッテリブロック(1B)のマイナス側に接続している第3の検出スイッチ(12C)と、第1〜第3の検出スイッチ(12A) 、(12B)、(12C)を介して接続されて、基準点(8)に対する各接続点(7)の電圧を検出する電圧検出回路(3)と、第1〜第3の検出スイッチ(12A) 、(12B)、(12C)をオン又はオフに切り換える制御回路(6)と、一端を基準点(8)に、他端を電圧検出回路(3)に接続された基準接続ライン(9)とを備える電源装置の基準接続ラインの断線を検出する方法であって、
    基準接続ライン(9)を電圧検出回路(3)のアースラインとし、制御回路(6)で第1〜第3の検出スイッチ(12A) 、(12B)、(12C)をオン又はオフに切り換え、電圧検出回路(3)が、第1〜第3の検出スイッチ(12A) 、(12B)、(12C)をオン又はオフに切り換え状態で接続点(7)の電圧変化を検出し、検出される電圧変化から基準接続ライン(9)の断線を検出する電源装置の基準接続ラインの断線を検出する方法。
  4. 複数の電池モジュール(2)を直列に接続している走行用のバッテリ(1)と、該走行用のバッテリ(1)を中間接続点(16)に対してプラス側のバッテリブロック(1A)とマイナス側のブロック(1B)に分割し、マイナス側のバッテリブロック(1B)の中点電位付近に設けられた基準点(8)と、マイナス側のバッテリブロック(1B)の電池モジュール(2)間に設けられ、電池モジュール(2)の電圧を検出する複数の接続点(7)と、基準点(8)に対するプラス側の電池モジュール(2C)の接続点(7)に接続している第1の検出スイッチ(12E)と、基準点(8)に対するマイナス側の電池モジュール(2D)の接続点(7)に接続している第2の検出スイッチ(12F)と、プラス側のバッテリブロック(1A)のプラス側に接続している第3の検出スイッチ(12D)と、第1〜第3の検出スイッチ(12D) 、(12E)、(12F)を介して接続されて、基準点(8)に対する各接続点(7)の電圧を検出する電圧検出回路(3)と、第1〜第3の検出スイッチ(12D) 、(12E)、(12F)をオン又はオフに切り換える制御回路(6)と、一端を基準点(8)に、他端を電圧検出回路(3)に接続された基準接続ライン(9)とを備える電源装置の基準接続ラインの断線を検出する方法であって、
    基準接続ライン(9)を電圧検出回路(3)のアースラインとし、制御回路(6)で第1〜第3の検出スイッチ(12D) 、(12E)、(12F)をオン又はオフに切り換え、電圧検出回路(3)が、第1〜第3の検出スイッチ(12D) 、(12E)、(12F)をオン又はオフに切り換え状態で接続点(7)の電圧変化を検出し、検出される電圧変化から基準接続ライン(9)の断線を検出する電源装置の基準接続ラインの断線を検出する方法。
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