JP4789565B2 - 光ファイバリング干渉型センサ - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバを用いて、加速位置、または、加振位置の特定、加速位置での位相変動量(光路長変動量)の算出を行う光ファイバリング干渉型センサに関する。
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、光ファイバを用いて構成され、加速位置、または、加振位置の特定や、加振位置における位相変動量(光路長変動量)の算出を行う光ファイバリング干渉型センサが提案されている。
この光ファイバリング干渉型センサは、図4に示すように、一対の光ファイバLa,Lbからなる光ファイバリングを用いて、この光ファイバリングの一端側及び他端側より互いに異なる第1及び第2の波長λ,λの光を入射させ、光ファイバリングを経た第1の波長λの光同士の干渉光強度及び第2の波長λの光同士の干渉光強度を観測することにより、光ファイバリング上における加速位置、または、加振位置の特定や、加振位置における位相変化量(光路長変動量)の算出を行うものである。
すなわち、この光ファイバリング干渉型センサにおいては、図5に示すように、第1の発光素子101から発せられた第1の波長λの光は、第1の光分岐素子102を介して、第1及び第2の波長分割分岐素子103,104に入射される。第1の波長分割分岐素子103に入射された第1の波長λの光は、第1の光ファイバLaを介して、第4の波長分割分岐素子106に伝送される。また、第2の波長分割分岐素子104に入射された第1の波長λの光は、第2の光ファイバLbを介して、第3の波長分割分岐素子105に伝送される。
第4の波長分割分岐素子106に伝送された第1の波長λの光は、波長分離されて第3の波長分割分岐素子105に送られ、第2の光ファイバLbを介して、第2の波長分割分岐素子104に伝送される。また、第3の波長分割分岐素子105に伝送された第1の波長λの光は、波長分離されて第4の波長分割分岐素子106に送られ、第1の光ファイバLaを介して、第1の波長分割分岐素子103に伝送される。
このようにして第2の波長分割分岐素子104及び第1の波長分割分岐素子103に伝送された第1の波長λの光は、第1の光分岐素子102で干渉し、干渉光強度として第1の受光素子109により受光される。」
一方、この光ファイバリング干渉型センサにおいては、図6に示すように、第2の発光素子108から発せられた第2の波長λの光は、第2の光分岐素子109を介して、第3及び第4の波長分割分岐素子105,106に入射される。第3の波長分割分岐素子105に入射された第2の波長λの光は、第2の光ファイバLbを介して、第2の波長分割分岐素子104に伝送される。また、第4の波長分割分岐素子106に入射された第2の波長λの光は、第1の光ファイバLaを介して、第1の波長分割分岐素子103に伝送される。
第2の波長分割分岐素子104に伝送された第2の波長λの光は、波長分離されて第1の波長分割分岐素子103に送られ、第1の光ファイバLaを介して、第4の波長分割分岐素子106に伝送される。また、第1の波長分割分岐素子103に伝送された第2の波長λの光は、波長分離されて第2の波長分割分岐素子104に送られ、第2の光ファイバLbを介して、第3の波長分割分岐素子105に伝送される。
このようにして第4の波長分割分岐素子106及び第3の波長分割分岐素子105に伝送された第2の波長λの光は、第2の光分岐素子109で干渉し、干渉光強度として第2の受光素子110により受光される。
このようにして、異なる波長λ,λの光によるリング干渉計が構成され、光ファイバリングをなす各光ファイバLa,Lbにおける加速や加振が生ずると、第1及び第2の受光素子107,110により検出される干渉光強度に変化が生じ、この変化に基づいて、加速位置、または、加振位置の特定や、加振位置における位相変化量(光路長変動量)の算出を行うことができる。
このような光ファイバリング干渉型センサは、特許文献2に記載されているように、例えば、フェンスなどに光ファイバリングを敷設し、落石や侵入者の検知等に用いることができる。
特開2002−365058公報 特開2005−43087公報
ところで、前述したような光ファイバリング干渉型センサにおいては、特許文献2に記載されているように、落石や侵入者の検知等のために、フェンスなどに光ファイバリングを敷設して構成した場合、風雨などにより光ファイバリングの全体に均等に加わる振動と、落石や侵入者等により局所的に生ずる振動とを区別することができなかった。
そのため、風雨などによって光ファイバリングの全体が均等に振動された場合においても、落石や侵入者等があったかどうかを確認しなければならず、煩雑であった。また、逆に、落石や侵入者等により光ファイバリングが局所的に振動された場合においても、風雨などによるものと思ってしまい、落石や侵入者等への対応が遅れてしまったり、また、これらを見逃してしまう虞れがあった。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みて提案されるものであって、光ファイバリング干渉型センサにおいて、落石や侵入者等によって生ずる局所的な振動と、風雨などによって生ずる光ファイバリングの全体に均等に加わる振動とを判別することができる光ファイバリング干渉型センサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光ファイバリング干渉型センサは、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成1〕
複数の光ファイバからなるリング状光路を含む光ファイバリングを有し、この光ファイバリングに互いに異なる波長の光を入射させ、光ファイバリングを経た各波長の光それぞれの干渉光強度を観測することにより、光ファイバリング上における加振位置の特定を行う光ファイバリング干渉型センサであって、光ファイバリングの全体に均等な振動が加わったときに局所的な振動として算出することにより得られる加振位置(L pf )を含む領域に局所的な振動が物理的に加わらないように光ファイバの振動を防止する防振機構を備え、光ファイバリング干渉型センサが光ファイバリング上における加振位置(L )を特定したとき、該加振位置(L )が領域内のときには、光ファイバリング全体への均等な振動であると判別し、該加振位置(L )が領域外のときには、局所的な振動であると判別することを特徴とするものである。
この光ファイバリング干渉型センサにおいては、検出された信号から加振位置が特定され、その位置に基づいて、光ファイバリングにおける局所的な振動か、光ファイバリングの全体の均等な振動かを判別することができる。
〔構成2〕
構成1を有する光ファイバリング干渉型センサにおいて、第1の発光部から発せられた第1の波長λ の光が、第1の光分岐素子で分岐され、第3の光ファイバLc及び第5の光ファイバLeを介してそれぞれ第1の波長分割分岐素子及び第2の波長分割分岐素子に入射され、第1の波長分割分岐素子から、第1の光ファイバLaを介して第4の波長分割分岐素子に伝送され、波長分離されて、第7の光ファイバLgを介して第3の波長分割分岐素子に伝送され、第2の光ファイバLbを介して第2の波長分割分岐素子に伝送され、また、第2の波長分割分岐素子から、第2の光ファイバLbを介して第3の波長分割分岐素子に伝送され、波長分離されて、第7の光ファイバLgを介して第4の波長分割分岐素子に伝送され、第1の光ファイバLaを介して、第1の波長分割分岐素子に伝送され、第2の波長分割分岐素子及び第1の波長分割分岐素子に伝送された第1の波長λ の光が、それぞれ第5の光ファイバLe及び第3の光ファイバLcを介して第1の光分岐素子で干渉し、干渉光強度として第1の受光部により受光され、第2の発光部から発せられた第2の波長λ の光が、第2の光分岐素子で分岐され、第6の光ファイバLf及び第8の光ファイバLhを介してそれぞれ第3の波長分割分岐素子及び第4の波長分割分岐素子に入射され、第3の波長分割分岐素子から、第2の光ファイバLbを介して第2の波長分割分岐素子に伝送され、波長分離されて、第4の光ファイバLdを介して第1の波長分割分岐素子に伝送され、第1の光ファイバLaを介して、第4の波長分割分岐素子に伝送され、また、第4の波長分割分岐素子から、第1の光ファイバLaを介して第1の波長分割分岐素子に伝送され、波長分離されて第2の波長分割分岐素子に伝送され、第2の光ファイバLbを介して第3の波長分割分岐素子に伝送され、第4の波長分割分岐素子及び第3の波長分割分岐素子に伝送された第2の波長λ の光が、それぞれ第8の光ファイバLh及び第6の光ファイバLfを介して第2の光分岐素子で干渉し、干渉光強度として第2の受光部により受光され、第1の波長λ の光に対する第1のリング状光路は、第3の光ファイバLcと第1の光ファイバLaと第7の光ファイバLgと第2の光ファイバLbと第5の光ファイバLeとからなり、第2の波長λ の光に対する第2のリング状光路は、第6の光ファイバLfと第2の光ファイバLbと第4の光ファイバLdと第1の光ファイバLaと第8の光ファイバLhとからなり、防振機構は、第1のリング状光路及び第2のリング状光路の全体に均等な振動が加わったときに局所的な振動として算出することにより得られる加振位置を含む領域に局所的な振動が物理的に加わらないようにすることを特徴とするものである。
〔構成3〕
構成2を有する光ファイバリング干渉型センサにおいて、第1の光ファイバLa及び第2の光ファイバLbと、第1の発光部から第1の光分岐素子までの光路と、第1の光分岐素子から第1の受光部までの光路とが、1本の光ファイバケーブルとしてまとめて構成され、第3の光ファイバLcと第4の光ファイバLdと第5の光ファイバLeと第6の光ファイバLfと第7の光ファイバLgと第8の光ファイバLhとが、無視できるほどに短くされ、光ファイバリングの全体に均等な振動が加わったときに加振位置として算出される位置(L pf )が光ファイバケーブルの中点となっており、光ファイバケーブルの中点を含む領域に防振機構が設けられていることを特徴とするものである。
本発明に係る光ファイバリング干渉型センサにおいては、光ファイバリングの全体に均等な振動が加わったときに加振位置として算出される位置の近傍における光ファイバの振動を防止する防振機構を備えているので、光ファイバリングにおける局所的な振動か、光ファイバリングの全体の均等な振動かを判別することができる。
すなわち、本発明は、光ファイバリング干渉型センサにおいて、落石や侵入者等によって生ずる局所的な振動と、風雨などによって生ずる光ファイバリングの全体に均等に加わる振動とを判別することができる光ファイバリング干渉型センサを提供することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明に係る光ファイバリング干渉型センサの構成を示すブロック図である。
本発明に係る光ファイバリング干渉型センサは、図1に示すように、複数の光ファイバLa,Lbからなるリング状光路を含む光ファイバリングを用いて、この光ファイバリングの一端側及び/又は他端側より互いに異なる複数の波長λ,λの光を入射させ、光ファイバリングを経た各波長λ,λの光それぞれの干渉光強度を観測することにより、光ファイバリング上における加速位置、または、加振位置の特定や、加振位置における位相変化量(光路長変動量)の算出を行うものである。
この光ファイバリング干渉型センサにおいては、第1の発光素子1(または、光入力端子)から発せられた第1の波長λの光は、第1の光分岐素子2を介して、第1及び第2の波長分割分岐素子3,4に入射される。第1の波長分割分岐素子3に入射された第1の波長λの光は、第1の光ファイバLaの一端側に入射され、第1の光ファイバLaを介して、第4の波長分割分岐素子6に伝送される。また、第2の波長分割分岐素子4に入射された第1の波長λの光は、第2の光ファイバLbの一端側に入射され、第2の光ファイバLbを介して、第3の波長分割分岐素子5に伝送される。
第4の波長分割分岐素子6に伝送された第1の波長λの光は、波長分離されて第3の波長分割分岐素子5に送られ、第2の光ファイバLbを介して、第2の波長分割分岐素子4に伝送される。また、第3の波長分割分岐素子5に伝送された第1の波長λの光は、波長分離されて第4の波長分割分岐素子6に送られ、第1の光ファイバLaを介して、第1の波長分割分岐素子3に伝送される。
このようにして第2の波長分割分岐素子4及び第1の波長分割分岐素子3に伝送された第1の波長λの光は、第1の光分岐素子2で干渉し、干渉光強度として第1の受光素子9(または、光出力端子)により受光される。
一方、この光ファイバリング干渉型センサにおいては、第2の発光素子8(または、光入力端子)から発せられた第2の波長λの光は、第2の光分岐素子9を介して、第3及び第4の波長分割分岐素子5,6に入射される。第3の波長分割分岐素子5に入射された第2の波長λの光は、第2の光ファイバLbの他端側に入射され、第2の光ファイバLbを介して、第2の波長分割分岐素子4に伝送される。また、第4の波長分割分岐素子6に入射された第2の波長λの光は、第1の光ファイバLaの他端側に入射され、第1の光ファイバLaを介して、第1の波長分割分岐素子3に伝送される。
第2の波長分割分岐素子4に伝送された第2の波長λの光は、波長分離されて第1の波長分割分岐素子3に送られ、第1の光ファイバLaを介して、第4の波長分割分岐素子6に伝送される。また、第1の波長分割分岐素子3に伝送された第2の波長λの光は、波長分離されて第2の波長分割分岐素子4に送られ、第2の光ファイバLbを介して、第3の波長分割分岐素子5に伝送される。
このようにして第4の波長分割分岐素子6及び第3の波長分割分岐素子5に伝送された第2の波長λの光は、第2の光分岐素子9で干渉し、干渉光強度として第2の受光素子10(または、光出力端子)により受光される。
このようにして、異なる波長λ,λの光によるリング干渉計が構成され、光ファイバリングをなす各光ファイバLa,Lbにおける加速や加振が生ずると、第1及び第2の受光素子7,10により検出される干渉光強度に変化が生じ、この変化に基づいて、以下に述べるようにして、加速位置、または、加振位置の特定や、加振位置における位相変化量(光路長変動量)の算出を行うことができる。
ここで、この光ファイバリング干渉型センサにおける光路長を以下のように定義する。
(1)第1の光ファイバLaの光路長をL
(2)第2の光ファイバLbの光路長をL
(3)第1の光分岐素子2と第1の波長分割分岐素子3との間にある第3の光ファイバLcの光路長をL
(4)第1の波長分割分岐素子3と第2の波長分割分岐素子4との間にある第4の光ファイバLdの光路長をL
(5)第1の光分岐素子2と第2の波長分割分岐素子4との間にある第5の光ファイバLeの光路長をL
(6)第2の光分岐素子9と第3の波長分割分岐素子5との間にある第6の光ファイバLfの光路長をL
(7)第3の波長分割分岐素子5と第4の波長分割分岐素子6との間にある第7の光ファイバLgの光路長をL
(8)第2の光分岐素子9と第4の波長分割分岐素子6との間にある第8の光ファイバLhの光路長をL
(9)第1の発光素子1と第1の光分岐素子2との間の光路長をL
(10)第1の受光素子7と第1の光分岐素子2との間の光路長をL
(11)第2の発光素子8と第2の光分岐素子9との間の光路長をL
(12)第2の受光素子10と第2の光分岐素子9との間の光路長をL
この光ファイバリング干渉型センサにおいて、第1の発光素子1(または、光入力端子)から入力された第1の波長λの光は、第1の光分岐素子2を介して、長さ〔L+L+L+L+L〕のループとなるリング干渉計を構成する。同様に、第2の発光素子8(または、光入力端子)から入力された第2の波長λの光は、第2の光分岐素子9を介して、長さ〔L+L+L+L+L〕のループとなるリング干渉計を構成する。
第1の光ファイバLaにおいて第1の波長分割分岐素子3から距離Lの位置に加振点pがあるとき、第1の受光素子7で観測される第1の波長λの光の時計回り光と反時計回り光との位相差θ1は、以下のように示される。以下の式において、φ,φは、それぞれ加振点pにおける第1の波長λの光及び第2の波長λの光の位相変動量、nは各光ファイバLa,Lbの屈折率、Cは光の速度である。
θ(t)=φ(t−(L+L+L)・n/C)−φ(t−(L−L+L+L+L+L)・n/C)+θ ・・・・・・(式1)
同様に、第2の受光素子10で観測される第2の波長λの光の時計回り光と反時計回り光との位相差θは、以下のように示される。
θ(t)=φ(t−(L+L+L+L+L)・n/C)−φ(t−(L−L+L+L)・n/C)+θ ・・・・・・(式2)
また、φとφとは、同一の光路長変動によって起こるため、以下が成立する。
λφ=λφ ・・・・・・(式3)
(式1)、(式2)及び(式3)の中で、未知数は、φ、φだけであるから、測定系が定まれば、他の数は既知となる。したがって、この連立方程式を解くことにより、L、φ、φを得ることができる。
簡略化のために、光がリング干渉計を通過する時間内では、φ(φ)の時間微分値がほとんど変動しない、すなわち、加振周波数をfとし、以下の2条件が成立するとする。
f≪c/{n・(L+L+L+L+L+L+L)}
f≪c/{n・(L+L+L+L+L+L+L)}
すると、L、φ、φについては、以下のように示すことができる。
そして、この光ファイバリング干渉型センサにおいては、以下のようにして、落石や侵入者等による局所的な振動と、風雨などによる光ファイバリングの全体に均等に加わる振動とを判別する。
すなわち、(式1)及び(式2)から、光ファイバリングの全体に均等に振動が加った場合には、θ(t)及びθ(t)は、以下のように示される。
この値と(式4)とから、光ファイバリングの全体ヘ均等に振動が加わったときのL、φ、φが得られる。
このLをLpfと定義すると、図1に示すように、〔L=Lpf〕となる位置の近傍の光ファイバに対して、局所的な振動が物理的に加わらないように防振機構11を設置することにより、局所的な振動と光ファイバリングの全体の均等な振動との判別が可能になる。防振機構11を設置した位置(L pf )では、局所的な振動が物理的に加わらないので、この位置に振動が加わったと算出された場合には、この位置の局所的な振動ではなく、光ファイバリングの全体の均等な振動が加わったと判別することができる。
すなわち、防振機構11の長さを±ΔLとすると、以下のように算出された場合には、センサファイバ全体ヘの均等な振動であると判別する。
pf−ΔL≦L≦Lf+ΔL
また、以下のいずれかが算出された場合には、局所的な振動であると判別する。
<Lpf−ΔL
pf+ΔL<L
防振機構11としては、〔Lpf±ΔL〕の領域の光ファイバの周囲を緩衝材で覆ったり、また、光ファイバリングをフェンスなどの固定物に設置する場合においては、〔Lpf±ΔL〕の領域の光ファイバを固定物から離間させ、地中など振動が加わらない個所に設置することが考えられる。また、防振機構11としては、〔Lpf〕の位置に、防振対策を施した光遅延素子を設けることとしてもよい(なお、防振対策を施した光遅延素子は、特開2004−219139公報中の図2及び図3等に記載されており、公知技術である)。
〔第2の実施の形態〕
図2は、本発明に係る光ファイバリング干渉型センサの構成の他の実施の形態を示すブロック図である。
この実施の形態においては、図2に示すように、前述の第1の実施の形成において、第1及び第2の光ファイバLa,Lbと、第1の発光素子1から第1の光分岐素子2までの光路と、第1の光分岐素子2から第1の受光素子7までの光路とを、1本の光ファイバケーブル12としてまとめて構成したものである。
この光ファイバリング干渉型センサにおいては、光ファイバリングを1本の光ファイバケーブルとして扱うことができ、また、各光素子を光ファイバケーブルの両端において光クロージャなどにまとめることができるので、扱いが容易となる。
なお、この実施の形態においては、〔L=L〕となり、第1及び第2の光ファイバLa,Lbに加わる振動や位置関係がほぼ等しくなるので、検出される位相差が小さくなるように思われるが、第1及び第2の光ファイバLa,Lbは光ファイバケーブル内の別線路であり、これらの振動状態が完全に一致するわけではないので、実用上の問題はない。
図3は、前記光ファイバリング干渉型センサの構成のさらに他の実施の形態を示すブロック図である。
図2に示した光ファイバリング干渉型センサにおいて、〔L,L,L,L,L,L〕を、無視できるほどに短くすると、〔Lpf〕は、〔L/2〕、つまり、各光ファイバLa,Lbの中点となる。したがって、この場合には、図3に示すように、各光ファイバLa,Lbの中点の付近に防振機構11を設ければよい。なお、この図3においては、防振機構11として遅延素子を設けた例を示している。
本発明に係る光ファイバリング干渉型センサの構成を示すブロック図である。 前記光ファイバリング干渉型センサの構成の他の実施の形態を示すブロック図である。 前記光ファイバリング干渉型センサの構成のさらに他の実施の形態を示すブロック図である。 従来の光ファイバリング干渉型センサの構成を示すブロック図である。 前記従来の光ファイバリング干渉型センサにおける第1の波長λの光路を示すブロック図である。 前記従来の光ファイバリング干渉型センサにおける第2の波長λの光路を示すブロック図である。
符号の説明
1 第1の発光素子または光入力端子(第1の発光部)
2 第1の光分岐素子
3 第1の波長分割分岐素子
4 第2の波長分割分岐素子
5 第3の波長分割分岐素子
6 第4の波長分割分岐素子
7 第1の受光素子または光出力端子(第1の受光部)
8 第2の発光素子または光入力端子(第2の発光部)
9 第2の光分岐素子
10 第2の受光素子または光出力端子(第2の受光部)
11 防振機構
La 第1の光ファイバ
Lb 第2の光ファイバ
Lc 第3の光ファイバ
Ld 第4の光ファイバ
Le 第5の光ファイバ
Lf 第6の光ファイバ
Lg 第7の光ファイバ
Lh 第8の光ファイバ

Claims (3)

  1. 複数の光ファイバからなるリング状光路を含む光ファイバリングを有し、この光ファイバリングに互いに異なる波長の光を入射させ、前記光ファイバリングを経た各波長の光それぞれの干渉光強度を観測することにより、光ファイバリング上における加振位置の特定を行う光ファイバリング干渉型センサであって、
    前記光ファイバリングの全体に均等な振動が加わったときに局所的な振動として算出することにより得られる加振位置(L pf )を含む領域に局所的な振動が物理的に加わらないように光ファイバの振動を防止する防振機構を備え
    前記光ファイバリング干渉型センサが前記光ファイバリング上における加振位置(L )を特定したとき、該加振位置(L )が前記領域内のときには、前記光ファイバリング全体への均等な振動であると判別し、該加振位置(L )が前記領域外のときには、局所的な振動であると判別する
    ことを特徴とする光ファイバリング干渉型センサ。
  2. 第1の発光部から発せられた第1の波長λ の光が、第1の光分岐素子で分岐され、第3の光ファイバLc及び第5の光ファイバLeを介してそれぞれ第1の波長分割分岐素子及び第2の波長分割分岐素子に入射され、前記第1の波長分割分岐素子から、第1の光ファイバLaを介して第4の波長分割分岐素子に伝送され、波長分離されて、第7の光ファイバLgを介して第3の波長分割分岐素子に伝送され、第2の光ファイバLbを介して第2の波長分割分岐素子に伝送され、また、前記第2の波長分割分岐素子から、前記第2の光ファイバLbを介して第3の波長分割分岐素子に伝送され、波長分離されて、前記第7の光ファイバLgを介して第4の波長分割分岐素子に伝送され、前記第1の光ファイバLaを介して、前記第1の波長分割分岐素子に伝送され、
    前記第2の波長分割分岐素子及び前記第1の波長分割分岐素子に伝送された前記第1の波長λ の光が、それぞれ第5の光ファイバLe及び第3の光ファイバLcを介して前記第1の光分岐素子で干渉し、干渉光強度として第1の受光部により受光され、
    第2の発光部から発せられた第2の波長λ の光が、第2の光分岐素子で分岐され、第6の光ファイバLf及び第8の光ファイバLhを介してそれぞれ第3の波長分割分岐素子及び第4の波長分割分岐素子に入射され、前記第3の波長分割分岐素子から、前記第2の光ファイバLbを介して前記第2の波長分割分岐素子に伝送され、波長分離されて、第4の光ファイバLdを介して前記第1の波長分割分岐素子に伝送され、前記第1の光ファイバLaを介して、第4の波長分割分岐素子に伝送され、また、前記第4の波長分割分岐素子から、前記第1の光ファイバLaを介して前記第1の波長分割分岐素子に伝送され、波長分離されて前記第2の波長分割分岐素子に伝送され、前記第2の光ファイバLbを介して第3の波長分割分岐素子に伝送され、
    前記第4の波長分割分岐素子及び前記第3の波長分割分岐素子に伝送された前記第2の波長λ の光が、それぞれ第8の光ファイバLh及び第6の光ファイバLfを介して前記第2の光分岐素子で干渉し、干渉光強度として第2の受光部により受光され、
    前記第1の波長λ の光に対する第1のリング状光路は、前記第3の光ファイバLcと前記第1の光ファイバLaと前記第7の光ファイバLgと前記第2の光ファイバLbと前記第5の光ファイバLeとからなり、
    前記第2の波長λ の光に対する第2のリング状光路は、前記第6の光ファイバLfと前記第2の光ファイバLbと前記第4の光ファイバLdと前記第1の光ファイバLaと前記第8の光ファイバLhとからなり、
    前記防振機構は、前記第1のリング状光路及び前記第2のリング状光路の全体に均等な振動が加わったときに局所的な振動として算出することにより得られる加振位置を含む領域に局所的な振動が物理的に加わらないようにする
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバリング干渉型センサ。
  3. 前記第1の光ファイバLa及び第2の光ファイバLbと、前記第1の発光部から前記第1の光分岐素子までの光路と、前記第1の光分岐素子から前記第1の受光部までの光路とが、1本の光ファイバケーブルとしてまとめて構成され、
    前記第3の光ファイバLcと前記第4の光ファイバLdと前記第5の光ファイバLeと前記第6の光ファイバLfと前記第7の光ファイバLgと前記第8の光ファイバLhとが、無視できるほどに短くされ、前記光ファイバリングの全体に均等な振動が加わったときに加振位置として算出される位置(L pf )が前記光ファイバケーブルの中点となっており、前記光ファイバケーブルの中点を含む領域に前記防振機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の光ファイバリング干渉型センサ。
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