JP4789523B2 - 電子写真用シームレスベルトの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)ブロー用の金型内に配置した加熱した試験管型のプリフォームを、延伸棒を移動させて縦方向に延伸させると共に、該プリフォーム内に気体を流入させて該プリフォームを膨らませる工程と、
(2)該工程(1)によって該金型内に形成されたボトル状の成形物を該ブロー金型から取り出し、該成形物の口側部ならびに底側部を切断する工程と、を有している電子写真用シームレスベルトの製造方法であって、
該工程(1)においては、
該延伸棒の移動をサーボモータを用いて一定速度で行い、
該プリフォーム内への気体の流入を、該延伸棒の移動開始から所定の時間の経過と同時に開始し、かつ、該プリフォーム内に流入する気体の圧力が最大設定圧力に達するまでの時間を、該プリフォーム内への気体の流入開始から0.5秒以上5秒以下とすることによって、該プリフォームが該延伸棒に追従しながら膨らむように行う
ことを特徴とする。
該延伸棒による延伸時に、該延伸棒の移動開始から所定の時間の経過と同時に該プリフォーム内に気体を流入する工程を含み、該気体の圧力が流入開始から設定最大圧力に達する時間が0.5秒以上とし、かつ前記工程の延伸棒はモータ駆動によって移動することによって、膨らみ始めに金型に接触する位置を自在にコントロールすることができる。従来は延伸棒を空気圧によって移動させていたが、この場合においては速度制御はエア圧力コントロールであったので、例えば延伸棒がプリフォームに当たったとき、プリフォームの抵抗で速度が遅くなる。さらに延伸棒が伸ばされると、延伸による分子配向により応力が高くなって速度がさらに遅くなる。例えば同一のプリフォームで成形を行ったときに図6の(1)のプリフォームが軟らかい(加熱温度が高い)ものと(2)のプリフォームが硬い(加熱温度が低い状態である)ものと同一の空気圧で延伸棒を移動させても(1)延伸棒が金型上部に接触するまで伸びきっている状態6-1-3の時点でも(2)の場合には6-2-3の時点では金型上部に達していないことがある。このように延伸棒は一定の速度で移動することなく常に変動し、その変動もプリフォームの硬さなどで常に変化するようなものであったが、モータ駆動にすると、そのような変動が非常に少なくなり、常に一定の速度を出すことができる。
従来は1次延伸時に急速にエアが入るので、延伸棒に追従するように気体を流入すると図7のように膨らみ始めて最初に金型に接触する部分が中央部付近になる場合が多く、多少の上下の制御は気体を入れるタイミングを変更することで制御できるものの製品となる位置に最初に接触する場合が多く、出来上がった電子写真用ベルト114には歪115が発生しているものができることが多かった。
4a ≦ b ≦ 6a ・・・・(1)
4aより小さい場合は延伸による周方向膜厚均一化効果が少なくなり、均一な膜厚にならない場合がある。
該熱可塑性樹脂混合物(a)は該ボトルの口側部(b)と底側部(c)をリサイクルすることで均一な膜厚ムラのない電子写真用シームレスベルトを得ることができる。さらにベルトとして利用できない部分を再利用するので、低コスト化が可能である。
ηsp=(η-η0)/η0 ・・・(3)
本発明に使用される熱可塑性樹脂混合物(a)とは、樹脂混合物として熱可塑性を有するものであり、例えば熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂粉体を混合したものであっても最終的な樹脂混合物が熱可塑性を有していれば良い。
測定装置は、抵抗計に超高抵抗計R8340A(アドバンテスト社製)を、そして試料箱に超高抵抗測定用資料箱TR42(アドバンテスト社製)を使用する。主電極の直径を25mmとし、ガード・リング電極の内径を41mm、外径を49mmとする(ASTMD257-78に準拠)。
<熱可塑性樹脂混合物(a)の作製>
PEN樹脂(帝人化成(株)製のテオネックスTN-8065S(固有粘度[η]=0.65)):79.5重量部
ポリエーテルエステルアミド樹脂(三洋化成製ペレスタットNC6321):20.5重量部
上記の材料を2軸の押し出し機により280℃で溶融混練して各成分を均一に混合し、直径2mm程度のストランドとして押し出してカットし、ペレットとした。これを成形用原料1とした。
射出成形装置:住友重機製 SE180D C360M(φ32スクリュー)
充填前位置:105mm
射出速度:1段目 95mm 10mm/s、2段目 34.5mm 130mm/s
VP切り替え位置:34.5mm
保圧:20MPa、2.0s
スクリュー回転:100rpm
背圧:5MPa
冷却時間:25s
金型温度:15℃
上記条件で、図4に示される射出成形装置のホッパー102へ成形用原料1を160℃で3時間乾燥したのち投入し、設定温度を285℃に調節して射出成形を行った。このときのプリフォーム金型は図12のd部分が200mm、a部分が32mm、中心部及び底部厚みhを1.8mmとした。この金型を使用したときの射出最高圧力は108MPaであった。
プリフォーム(1)を図4の成形装置に投入し、以下の条件で成形した。
プリフォーム加熱位置:ヒータを縦方向に5分割し独立制御を行ったところ、図17で示すプリフォームの温度は以下の温度となった。
プリフォーム上部から全長の10%の位置Aの温度 147℃
プリフォーム上部から全長の25%の位置Bの温度 150℃
プリフォーム上部から全長の50%の位置Cの温度 150℃
プリフォーム上部から全長の75%の位置Dの温度 155℃
プリフォーム上部から全長の90%の位置Eの温度 161℃
一次エア圧力:0.85MPa
延伸棒が移動を始めてから圧縮エアを流入するまでの時間及び圧力:0.48秒後この圧縮エア流入開始から圧縮エアスピードコントローラを調整し0.6秒で最高圧力0.85MPaに達するよう調整し、流入開始から2.48秒圧力を維持した。
ブロー金型温度:20℃
延伸棒の駆動には図9と同様の装置を用いた。202で示す動力伝達部にはベルトを用いた。モータ201は富士電機製GYS152DC1-SAサーボモータを使用し、減速機は富士電機製152SAG-G09を使用した。
中間転写ベルト(1)を23℃/52%の環境に1日間放置し、100V印加し、抵抗測定を行ったところ、体積抵抗値は3.2×1010Ω・cmであった。さらに、500Vを印加し抵抗測定を行ったところ、リークは発生しなかった。この中間転写ベルト(1)を図1に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、80g/m2紙にフルカラー画像をプリントしたが、ベルトのよれなども発生せず、安定した画像出力が可能であった。また、フルカラー画像の各色の位置ズレは最大で180μmと実用上問題ないレベルであった。また、画像も歪のないベルトであったので、転写ムラの発生もない良好な画像であった。
<熱可塑性樹脂混合物(a)の作製>
PEN樹脂(帝人化成(株)製のテオネックスTN-8065S(固有粘度[η]=0.65)):79重量部
ポリエーテルエステルアミド樹脂(富士化成製 TPAE-10):21.0重量部
上記の材料を2軸の押し出し機により280℃で溶融混練して各成分を均一に混合し、直径2mm程度のストランドとして押し出してカットし、ペレットとした。これを成形用原料2とした。
射出成形装置:住友重機製 SE180D C360M(φ32スクリュー)
充填前位置:105mm
射出速度:1段目 95mm 10mm/s、2段目 23.5mm 130mm/s
VP切り替え位置:23.5mm
保圧:20MPa、2.0s
スクリュー回転:100rpm
背圧:5MPa
冷却時間:25s
金型温度:15℃
上記条件で、図4に示される射出成形装置のホッパー102へ成形用原料2を160℃で3時間乾燥したのち投入し、設定温度を285℃に調節して射出成形を行った。このときのプリフォーム金型は図12のd部分が220mm、a部分が35.5mm、中心部及び底部厚みhを2.0mmとした。この金型を使用したときの射出最高圧力は110MPaであった。
プリフォーム(2)を図5の成形装置に投入し、以下の条件で成形した。
プリフォーム加熱位置:ヒータを縦方向に5分割し独立制御を行ったところ、図17で示すプリフォームの温度は以下の温度となった。
プリフォーム上部から全長の10%の位置A 149℃
プリフォーム上部から全長の25%の位置B 152℃
プリフォーム上部から全長の50%の位置C 153℃
プリフォーム上部から全長の75%の位置D 155℃
プリフォーム上部から全長の90%の位置E 160℃
一次エア圧力:0.85MPa
延伸棒が移動を始めてから圧縮エアを流入するまでの時間及び圧力:0.47秒後この圧縮エア流入開始から圧縮エアスピードコントローラを調整し1.2秒で最高圧力0.85MPaに達するよう調整し、流入開始から2.47秒圧力を維持した。
ブロー金型温度:20℃
延伸棒の駆動には図9と同様の装置を用いた。202で示す動力伝達部にはベルトを用いた。モータは富士電機製GYS152DC1-SAサーボモータを使用し、減速機は富士電機製152SAG-G09を使用した。
転写搬送ベルト(1)を23℃/52%の環境に1日間放置し、抵抗測定を行ったところ、体積抵抗値は5.8×1012Ω・cmであった。
<熱可塑性樹脂混合物(a)の作製>
PEN樹脂(帝人化成(株)製のテオネックスTN-8065S(固有粘度[η]=0.65)):78.5重量部
ポリエーテルエステルアミド樹脂(三洋化成製ペレスタットNC6321):21.5重量部
上記の材料を2軸の押し出し機により280℃で溶融混練して各成分を均一に混合し、直径2mm程度のストランドとして押し出してカットし、ペレットとした。これを成形用原料3とした。
射出成形装置:住友重機製 SE180D C360M(φ32スクリュー)
充填前位置:105mm
射出速度:1段目 95mm 10mm/s、2段目 23.5mm 130mm/s
VP切り替え位置:23.5mm
保圧:20MPa、2.0s
スクリュー回転:100rpm
背圧:5MPa
冷却時間:25s
金型温度:15℃
上記条件で、図4に示される射出成形装置のホッパー102へ成形用原料3を160℃で3時間乾燥したのち投入し、設定温度を285℃に調節して射出成形を行った。このときのプリフォーム金型は図12のd部分が220mm、a部分が42mm、中心部及び底部厚みhを1.9mmとした。この金型を使用したときの射出最高圧力は117MPaであった。
プリフォーム(3)を図5の成形装置に投入し、以下の条件で成形した。
プリフォーム加熱位置:ヒータを縦方向に5分割し独立制御を行ったところ、図17で示すプリフォームの温度は以下の温度となった。
プリフォーム上部から全長の10%の位置A 151℃
プリフォーム上部から全長の25%の位置B 152℃
プリフォーム上部から全長の50%の位置C 152℃
プリフォーム上部から全長の75%の位置D 153℃
プリフォーム上部から全長の90%の位置E 160℃
一次エア圧力:0.85MPa
延伸棒が移動を始めてから圧縮エアを流入するまでの時間及び圧力:0.47秒後この圧縮エア流入開始から圧縮エアスピードコントローラを調整し0.9秒で最高圧力0.85MPaに達するよう調整し、流入開始から2.47秒圧力を維持した。
ブロー金型温度:20℃
延伸棒の駆動には図9と同様の装置を用いた。202で示す動力伝達部にはベルトを用いた。モータは富士電機製GYS152DC1-SAサーボモータを使用し、減速機は富士電機製152SAG-G09を使用した。
中間転写ベルト(2)を23℃/52%の環境に1日間放置し、抵抗測定を行ったところ、体積抵抗値は9.3×109Ω・cmであった。
<熱可塑性樹脂混合物(a)の作製>
PEN樹脂(帝人化成(株)製のテオネックスTN-8065S(固有粘度[η]=0.65)):79.5重量部
ポリエーテルエステルアミド樹脂(富士化成製TPAE-10HP-10):20.5重量部
上記の材料を2軸の押し出し機により280℃で溶融混練して各成分を均一に混合し、直径2mm程度のストランドとして押し出してカットし、ペレットとした。これを成形用原料4とした。
射出成形装置:住友重機製 SE180D C360M(φ32スクリュー)
充填前位置:105mm
射出速度:1段目 95mm 10mm/s、2段目 23.5mm 130mm/s
VP切り替え位置:23.5mm
保圧:20MPa、2.0s
スクリュー回転:100rpm
背圧:5MPa
冷却時間:25s
金型温度:15℃
上記条件で、図4に示される射出成形装置のホッパー102へ成形用原料4を160℃で3時間乾燥したのち投入し、設定温度を300℃に調節して射出成形を行った。本実施例で設定温度を300℃としたのはポリエーテルエステルアミド樹脂が耐熱性の高いものであったためであり、このことで、樹脂流動性を向上できる。
プリフォーム(4)を図5の成形装置に投入し、以下の条件で成形した。
プリフォーム加熱位置:ヒータを縦方向に5分割し独立制御を行ったところ、図17で示すプリフォームの温度は以下の温度となった。
プリフォーム上部から全長の10%の位置A 151℃
プリフォーム上部から全長の25%の位置B 152℃
プリフォーム上部から全長の50%の位置C 152℃
プリフォーム上部から全長の75%の位置D 153℃
プリフォーム上部から全長の90%の位置E 160℃
一次エア圧力:0.85MPa
延伸棒が移動を始めてから圧縮エアを流入するまでの時間及び圧力:0.47秒後この圧縮エア流入開始から圧縮エアスピードコントローラを調整し0.9秒で最高圧力0.85MPaに達するよう調整し、流入開始から2.47秒圧力を維持した。
ブロー金型温度:20℃
延伸棒の駆動には図9と同様の装置を用いた。202で示す動力伝達部にはベルトを用いた。モータは富士電機製GYS152DC1-SAサーボモータを使用し、減速機は富士電機製152SAG-G09を使用した。
中間転写ベルト(3)を23℃/52%の環境に1日間放置し、抵抗測定を行ったところ、体積抵抗値は9.3×109Ω・cmであった。
<熱可塑性樹脂混合物(e)の作製>
実施例3で作製した延伸ブロー成形品でベルトには不要となったボトル口側部(b)及び底側部(c)をウエノテックス製粉砕機UF-37で約5mmの鱗片状に粉砕しタンブラーによって乾式混合しリサイクル品を得た。
射出成形装置:住友重機製 SE180D C360M(φ32スクリュー)
充填前位置:105mm
射出速度:1段目 95mm 10mm/s、2段目 23.5mm 130mm/s
VP切り替え位置:23.5mm
保圧:20MPa、2.0s
スクリュー回転:100rpm
背圧:5MPa
冷却時間:25s
金型温度:15℃
上記条件で、図4に示される射出成形装置のホッパー102へ成形用原料5を160℃で3時間乾燥したのち投入し、設定温度を285℃に調節して射出成形を行った。このときのプリフォーム金型は実施例3と同じであったが、この金型を使用したときの射出最高圧力は90MPaと低下した。これは、リサイクル品を混合したことで、樹脂の流動性が向上したためと考えられる。
プリフォーム(5)を図5の成形装置に投入し、以下の条件で成形した。
プリフォーム加熱位置:ヒータを縦方向に5分割し独立制御を行ったところ、図17で示すプリフォームの温度は以下の温度となった。
プリフォーム上部から全長の10%の位置A 151℃
プリフォーム上部から全長の25%の位置B 152℃
プリフォーム上部から全長の50%の位置C 152℃
プリフォーム上部から全長の75%の位置D 153℃
プリフォーム上部から全長の90%の位置E 160℃
一次エア圧力:0.85MPa
延伸棒が移動を始めてから圧縮エアを流入するまでの時間及び圧力:0.47秒後この圧縮エア流入開始から圧縮エアスピードコントローラを調整し0.9秒で最高圧力0.85MPaに達するよう調整し、流入開始から2.47秒圧力を維持した。
ブロー金型温度:20℃
延伸棒の駆動には図9と同様の装置を用いた。202で示す動力伝達部にはベルトを用いた。モータは富士電機製GYS152DC1-SAサーボモータを使用し、減速機は富士電機製152SAG-G09を使用した。
中間転写ベルト(4)を23℃/52%の環境に1日間放置し、抵抗測定を行ったところ、体積抵抗値は9.3×109Ω・cmであった。
[実施例6]
<熱可塑性樹脂混合物(e)の作製>
実施例4で作製した延伸ブロー成形品でベルトには不要となったボトル口側部(b)及び底側部(c)をウエノテックス製粉砕機UF-37で約5mmの鱗片状に粉砕しタンブラーによって乾式混合しリサイクル品を得た。
射出成形装置:住友重機製 SE180D C360M(φ32スクリュー)
充填前位置:105mm
射出速度:1段目 95mm 10mm/s、2段目 23.5mm 130mm/s
VP切り替え位置:23.5mm
保圧:20MPa、2.0s
スクリュー回転:100rpm
背圧:5MPa
冷却時間:25s
金型温度:15℃
上記条件で、図4に示される射出成形装置のホッパー102へ成形用原料6を160℃で3時間乾燥したのち投入し、設定温度を300℃に調節して射出成形を行った。このときのプリフォーム金型は実施例4と同じであったが、この金型を使用したときの射出最高圧力は82MPaと低下した。これは、リサイクル品を混合したことで、樹脂の流動性が向上したためと考えられる。
プリフォーム(5)を図5の成形装置に投入し、以下の条件で成形した。
プリフォーム加熱位置:ヒータを縦方向に5分割し独立制御を行ったところ、図17で示すプリフォームの温度は以下の温度となった。
プリフォーム上部から全長の10%の位置A 151℃
プリフォーム上部から全長の25%の位置B 152℃
プリフォーム上部から全長の50%の位置C 152℃
プリフォーム上部から全長の75%の位置D 153℃
プリフォーム上部から全長の90%の位置E 160℃
一次エア圧力:0.85MPa
延伸棒が移動を始めてから圧縮エアを流入するまでの時間及び圧力:0.47秒後この圧縮エア流入開始から圧縮エアスピードコントローラを調整し0.9秒で最高圧力0.85MPaに達するよう調整し、流入開始から2.47秒圧力を維持した。
ブロー金型温度:20℃
延伸棒の駆動には図9と同様の装置を用いた。202で示す動力伝達部にはベルトを用いた。モータは富士電機製GYS152DC1-SAサーボモータを使用し、減速機は富士電機製152SAG-G09を使用した。
中間転写ベルト(5)を23℃/52%の環境に1日間放置し、抵抗測定を行ったところ、体積抵抗値は9.3×109Ω・cmであった。
<熱可塑性樹脂混合物(e)の作製>
実施例4で作製した延伸ブロー成形品でベルトには不要となったボトル口側部(b)及び底側部(c)をウエノテックス製粉砕機UF-37で約5mmの鱗片状に粉砕しタンブラーによって乾式混合しリサイクル品を得た。このリサイクル品を2軸押し出し機によって305℃で溶融させ直径2mm程度のストランドとして押し出してカットし、ペレットとした。このペレット化したリサイクル品と実施例4と同一で溶融混練していない熱可塑性樹脂混合物(a)を40:60の割合でタンブラーたのち2軸の押し出し機により280℃で溶融混練して各成分を均一に混合し、直径2mm程度のストランドとして押し出してカットし、ペレットとした。これを成形用原料7とした。
射出成形装置:住友重機製 SE180D C360M(φ32スクリュー)
充填前位置:105mm
射出速度:1段目 95mm 10mm/s、2段目 23.5mm 130mm/s
VP切り替え位置:23.5mm
保圧:20MPa、2.0s
スクリュー回転:100rpm
背圧:5MPa
冷却時間:25s
金型温度:15℃
上記条件で、図4に示される射出成形装置のホッパー102へ成形用原料6を160℃で3時間乾燥したのち投入し、設定温度を300℃に調節して射出成形を行った。このときのプリフォーム金型は実施例4と同じであったが、この金型を使用したときの射出最高圧力は77MPaと低下した。これは、高温で混練されたリサイクル品を混合したことで、流動性が向上したためと考えられる。
プリフォーム(7)を図5の成形装置に投入し、以下の条件で成形した。
プリフォーム加熱位置:ヒータを縦方向に5分割し独立制御を行ったところ、図17で示すプリフォームの温度は以下の温度となった。
プリフォーム上部から全長の10%の位置A 151℃
プリフォーム上部から全長の25%の位置B 152℃
プリフォーム上部から全長の50%の位置C 152℃
プリフォーム上部から全長の75%の位置D 153℃
プリフォーム上部から全長の90%の位置E 160℃
一次エア圧力:0.85MPa
延伸棒が移動を始めてから圧縮エアを流入するまでの時間及び圧力:0.47秒後この圧縮エア流入開始から圧縮エアスピードコントローラを調整し0.9秒で最高圧力0.85MPaに達するよう調整し、流入開始から2.47秒圧力を維持した。
ブロー金型温度:20℃
延伸棒の駆動には図9と同様の装置を用いた。202で示す動力伝達部にはベルトを用いた。モータは富士電機製GYS152DC1-SAサーボモータを使用し、減速機は富士電機製152SAG-G09を使用した。
この条件で成形を行ったところ図15のように、歪115は下(延伸棒挿入側)から100mmの位置に発生した。この成形品の下から5mm上に向かって300mmの範囲を残し、上下を超音波カッターでカットした。これにより直径φ210.0mm、長さ300mmの中間転写ベルトが得られた。直径が210.0mmとなったのは材料が成形時に収縮したためと考えられる。この中間転写ベルトの平均膜厚は106μmであり、ベルト中心部の膜厚ムラは108±2μmであった。膜厚ムラが実施例4より減少したのはプリフォームの厚みの振れが少なくなったためである。
中間転写ベルト(6)を23℃/52%の環境に1日間放置し、抵抗測定を行ったところ、体積抵抗値は9.3×109Ω・cmであった。
<熱可塑性樹脂混合物(a)の作製>
熱可塑性樹脂混合物(a)は実施例1と同じ。
プリフォームも実施例1と同じ
<延伸ブロー成形装置による電子写真用シームレスベルトの作製>
プリフォーム(1)を図4の成形装置に投入し、以下の条件で成形した。
金型サイズ:図8のhが140.6mm、fが475mmである円筒状の金型を使用したので、プリフォーム軸方向中心部分の外形aが35.15mmであったので、ブロー金型の内径bは4.0aとなり、式(1)を満たすものであった。
プリフォーム加熱位置:ヒータを縦方向に5分割し独立制御を行ったところ、図17で示すプリフォームの温度は以下の温度となった。
プリフォーム上部から全長の10%の位置A 147℃
プリフォーム上部から全長の25%の位置B 150℃
プリフォーム上部から全長の50%の位置C 150℃
プリフォーム上部から全長の75%の位置D 155℃
プリフォーム上部から全長の90%の位置E 161℃
一次エア圧力:0.85MPa
延伸棒が移動を始めてから圧縮エアを流入するまでの時間及び圧力:0.48秒後この圧縮エア流入開始から圧縮エアスピードコントローラを調整し0.1秒で最高圧力0.85MPaに達するよう調整し、流入開始から2.48秒圧力を維持した。
ブロー金型温度:20℃
延伸棒の駆動には圧縮エアを使用し、圧縮エア圧力は0.85MPaとした。エアのため正確な速度は測定できなかった。
中間転写ベルト(7)を23℃/52%の環境に1日間放置し、100V印加し、抵抗測定を行ったところ、体積抵抗値は3.2×1010Ω・cmであった。さらに、500Vを印加し抵抗測定を行ったところ、リークは発生しなかった。この中間転写ベルト(7)を図1に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、80g/m2紙にフルカラー画像をプリントしたが、歪がベルト中央部に発生していたので、ベルト中央部に画像ムラが発生した。また、フルカラー画像の各色の位置ズレは最大で800μmと歪発生部分で大きくなったので実用上問題となるレベルであった。
<熱可塑性樹脂混合物(a)の作製>
熱可塑性樹脂混合物(a)は実施例2と同じ。
プリフォームも実施例2と同じ。
プリフォーム(2)を図4の成形装置に投入し、以下の条件で成形した。
金型サイズ:金型サイズは図12のbが211.0mm、iが660mmである横分割の金型を使用し、プリフォーム軸方向中心部分の外形aが35.5mmであったので、ブロー金型の内径bは5.94aとなり、式(1)を満たすものであった。
プリフォーム加熱位置:ヒータを縦方向に5分割し独立制御を行ったところ、図17で示すプリフォームの温度は以下の温度となった。
プリフォーム上部から全長の10%の位置A 149℃
プリフォーム上部から全長の25%の位置B 152℃
プリフォーム上部から全長の50%の位置C 153℃
プリフォーム上部から全長の75%の位置D 155℃
プリフォーム上部から全長の90%の位置E 160℃
一次エア圧力:0.85MPa
延伸棒が移動を始めてから圧縮エアを流入するまでの時間及び圧力:0.47秒後この圧縮エア流入開始から圧縮エアスピードコントローラを調整し0.3秒で最高圧力0.85MPaに達するよう調整し、流入開始から2.47秒圧力を維持した。
ブロー金型温度:20℃
延伸棒の駆動には圧縮エアを使用し、圧縮エア圧力は0.85MPaとした。エアのため正確な速度は測定できなかった。
転写搬送ベルト(2)を23℃/52%の環境に1日間放置し、抵抗測定を行ったところ、体積抵抗値は5.8×1012Ω・cmであった。
2 軸
3 一次帯電器
4 像露光手段
5 現像器
6 転写部材
7 クリーニング部材
8 定着器
11 中間転写体
12 テンションローラ
13 クリーニング装置
14 転写搬送ベルト
15 吸着ローラ
101 射出成形装置
102 キャビティ型
103 コア型
104 プリフォーム
105 プリフォーム底部
106 プリフォーム口部
107 加熱炉
108 ブロー型
109 延伸棒
110 気体
111 ヒータ
112 ブロー成形品
113 カット部分
114 シームレスベルト
115 歪
116 ボトル
201 モータ
202 ベルトもしくはチェーン
211 空気流入量コントローラ
212 圧力計
213 ソレノイドバルブ
214 サイレンサー
215 圧縮エア
216 エアタンク
P 転写材
Claims (2)
- (1)ブロー用の金型内に配置した加熱した試験管型のプリフォームを、延伸棒を移動させて縦方向に延伸させると共に、該プリフォーム内に気体を流入させて該プリフォームを膨らませる工程と、
(2)該工程(1)によって該金型内に形成されたボトル状の成形物を該ブロー金型から取り出し、該成形物の口側部ならびに底側部を切断する工程と、を有している電子写真用シームレスベルトの製造方法であって、
該工程(1)においては、
該延伸棒の移動をサーボモータを用いて一定速度で行い、
該プリフォーム内への気体の流入を、該延伸棒の移動開始から所定の時間の経過と同時に開始し、かつ、該プリフォーム内に流入する気体の圧力が最大設定圧力に達するまでの時間を、該プリフォーム内への気体の流入開始から0.5秒以上5秒以下とすることによって、該プリフォームが該延伸棒に追従しながら膨らむように行う
ことを特徴とする電子写真用シームレスベルトの製造方法。 - 前記工程(1)の前に、該プリフォームの縦方向での厚みの振れに応じて該プリフォームの縦方向での加熱状態を変化させる工程を有する請求項1に記載の製造方法。
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