JP4789195B2 - カール補正ベルト搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置によって文字や画像等を形成された記録媒体のカールを、エア量を調整して補正するカール補正ベルト搬送装置に関するものである。
電子複写機やレーザープリンタ等のように、電子写真方式の画像形成装置においては、トナー像を転写した用紙を定着装置に通すと、その定着装置での加熱や加圧に起因して用紙の湾曲(カール)が発生し、定着装置からトレイに排出される搬送路での当該用紙の詰まり、両面複写における中間トレイでの用紙の位置決め誤差あるいは作像部位への搬送ミス等の原因となる。
近年高速化の著しい画像形成装置は、高速化に伴う定着温度の上昇によるカール量の増大や、用紙の通紙スピードの向上に伴い、従来のカール量補正方法では補正が不十分となる場合が発生している。このカール量補正能力の向上のためには、例えば、定着装置より下流に送風手段を追加し、送風手段の気流によって用紙を冷却することでカール量を低減するなど、カール量を低減するための追加手段を新たに設ける必要があるが、追加装置分のスペースを確保する必要があり、カール量補正能力向上のために装置が大型化してしまうという課題があった。
そこで、用紙のカール状態により送風装置を用いて2系統の搬送路へ分岐させ、各々の搬送路に設けられたカール補正ローラを用いて補正し、設置スペースの増大を招くことなく、カール量補正能力の向上と省スペースを両立し、信頼性の高いカール量補正装置及び画像形成装置が考案されている(特許文献1参照)。
特開2002−308504号公報
特許文献1の例では、カール補正ローラを用いて用紙とカール補正ローラとが完全に接触した状態で補正を行っているため、例えばインクジェット方式で印刷された用紙のように印刷部分が半乾性状態の場合は、カール補正ローラにインクが付着し次の用紙にそのインクが転写されて印刷面が汚れてしまうという問題が発生する。
上記問題を背景として、本発明の課題は、用紙の印刷部分の乾燥状態に関係なくカール補正を行うことが可能なカール補正ベルト搬送装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するためのカール補正ベルト搬送装置は、シートの搬送経路に沿ってシートを搬送するベルト搬送装置と、搬送経路上に設けられ、シートのカール部分を搬送経路に接する向きに変形させる空気流を発生する空気流発生手段と、ベルトに設けられ、空気流発生手段が発生する気流により、シートをベルトに吸着するための開口部と、ベルトとは別に、搬送経路の搬送方向に沿って設けられ、空気流発生手段においてシートに作用する空気流の開口部を開閉することまたは開口部の開口面積を変化させることによりシートのカール部分に作用する空気流の発生および停止または空気流のシートに対する変形力を増減する開口可変手段と、を含み、シートは、ベルトに吸着されるとともに、空気流がシートのカール部分に作用した状態で搬送されることを前提とする。
上記構成によって、画像形成装置が大型化することなくカールの補正を行うことができる。また、本発明は従来技術のようにカール補正ローラを用いずにベルトによる搬送を行い空気流により用紙(シート)に非接触でカール補正を行う構成であるため、例えばインクジェット方式で印刷された用紙のように印刷部分が半乾性状態の場合でも、カール補正部にインクが付着し次の用紙にそのインクが転写されて印刷面が汚れてしまうという問題は発生しない。
また、上記課題を解決するためのカール補正ベルト搬送装置は、シートの搬送経路に沿ってシートを搬送するベルト搬送装置と、搬送経路上に設けられ、シートのカール部分を搬送経路に接する向きに変形させる空気流を発生する空気流発生手段と、ベルトに設けられ、空気流発生手段が発生する空気流により、シートをベルトに吸着するための開口部と、ベルトとは別に、搬送経路の搬送方向に沿って設けられ、空気流発生手段においてシートに作用する空気流通開口部の開口面積を変化させることによりシートのカール部分に作用する空気流の変形力を増減する開口面積可変手段と、搬送経路上またはこれより上流においてシートのカールの大きさを検出するカール度検出手段と、カール度検出手段で検出されるカール度に対応して開口面積可変手段を作動させ、シートのカール部分に作用する空気流の変形力を制御する制御手段と、を含み、シートは、ベルトに吸着されるとともに、空気流の変形力が前記シートのカール部分に作用した状態で搬送されることを前提とする。
上記構成によって、画像形成装置が大型化することなくカールの補正を行うことができる。また、本発明は従来技術のようにカール補正ローラを用いずにベルトによる搬送を行い空気流により用紙に非接触でカール補正を行う構成であるため、例えばインクジェット方式で印刷された用紙のように印刷部分が半乾性状態の場合でも、カール補正部にインクが付着し次の用紙にそのインクが転写されて印刷面が汚れてしまうという問題は発生しない。
また、本発明のカール補正ベルト搬送装置は、カール度に対応した空気流通開口部の開口面積を演算する演算手段を備え、制御手段は、空気流通開口部は演算された開口面積となるように開口面積可変手段を作動させるように構成することができる。
上記構成によって、カール度に対応したきめの細かくかつ適確なカール補正を行うことが可能となる。
また、本発明のカール補正ベルト搬送装置における空気流発生手段は、シートのカール部分に作用する空気流の発生および停止または空気流のシートのカール部分に対する変形力を増減する空気流制御手段を含むように構成することができる。
上記構成によって、例えば、開口部の開口面積と空気流の発生量とにより、補正可能なカール量の範囲を大きくすることが可能となる。また、開口部の開口面積を調整して少ない風量で空気流のシートに対する所定の変形力を生成することができるので、空気流発生手段における消費電力を低減することが可能となる。
以下、本発明のカール補正ベルト搬送装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明のカール補正ベルト搬送装置を複写システムに適用した例である。本発明のカール補正ベルト搬送装置を印刷システム等の他のシステムあるいは装置に適用してもよい。
複写システム100は、複写機本体1,カール補正ベルト搬送装置2を含む後処理機3を備えている。
複写機本体1は、原稿を読み取る読取部12,読取部12により読み取られた原稿を印刷する印刷部13,カール補正ベルト搬送装置2等の間でデータの遣り取りを行う通信インターフェース(I/F)14,複写に関する各種操作を行うためのメカニカルスイッチあるいはタッチパネル等の操作部16,LCD表示器を含む表示部17と、これらが接続された中央制御部11等を備えている。
中央制御部11は図示しない周知のCPU,ROM,RAM等を含み、ROMに記憶された図示しないプログラムをCPUが実行することで複写機として動作する。すなわち、読取部12により読み取られた原稿を、操作部16により入力された複写枚数,用紙サイズ等の設定内容にしたがって印刷部13で印刷して後処理機3に送る。
後処理機3は、複写機本体1から送られてきた用紙をトレイ4に排出するためのカール補正ベルト搬送装置2,カール補正を行うためのカール補正部15を備えている。
図2Aおよび図2Bを用いてカール補正ベルト搬送装置2の構成について説明する。図2Aはカール補正ベルト搬送装置2を上方から見たもので、用紙31(図2B参照)はA方向に搬送される。つまり、図2Aにおいて、上方が複写機本体1側で下方が後処理機3側となる。図2Bはカール補正ベルト搬送装置2を後処理機3側から見たものである。
カール補正ベルト搬送装置2は、上カバー32と下カバー35とがネジ44によって固定され、用紙31の搬送を目的としたベルト36,37が上カバー32と下カバー35の間に挟まれるように配置されている。また、下カバー35の下部には送風装置38が取り付けられている。下カバー35の送風装置38が取り付けられている部分は開口部となっている。
上カバー32のベルト36,37が配置されていない部分で用紙31のカールが生じやすい位置(例えばベルト36の左側やベルト37の右側)にはそれぞれ一つ以上の孔33,34が設けられている。また、これら孔33,34が設けられている内部には、第一補正部39,第二補正部40およびその駆動部である第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46が取り付けられている。なお、第一補正部39,第二補正部40,第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46が本発明の開口可変手段,開口面積可変手段に相当する。
図3Aおよび図3Bを用いて、第一補正部39および第一補正アクチュエータ45の構成について説明する。第二補正部40および第二補正アクチュエータ46も同様の構成である。第一補正アクチュエータ45は例えばステッピングモータであるモータ45a,モータ45aを駆動するための駆動回路(図示せず)を含み、モータ45aに取り付けられたピニオンギア45bが第一補正部39に取り付けられたバー39aに含まれるラックギア45cと噛合し、モータ45aの回転によって第一補正部39がA方向あるいはA方向と逆方向に移動する。39bは第一補正部39およびバー39aを支持するための支持部で、バー39aとの接触面にはバー39aの移動が円滑に行われるためにグリス等が塗布されている。
図2に戻り、ベルト36,37はシャフト50,51(図1参照)がベルト駆動部27により回転することにより用紙1を搬送する。ベルト36,37にはそれぞれ一つ以上の孔47,48が設けられている。送風装置38が、カール補正ベルト搬送装置2に対して下向き(図2Bの矢印方向)の空気の流れを発生させると、孔47,48にも下向きの空気の流れが発生し、用紙31はベルト36,37に吸着されるので、搬送中に用紙31の位置がずれることを防止できる。
送風装置38は送風装置用ドライバ26(図4参照)により駆動され、上述のように例えばカール補正ベルト搬送装置2に対して下向きの空気の流れを発生させる。なお、送風装置38が本発明の空気流発生手段に相当する。
ベルト駆動部27は、カール補正ベルト搬送装置2のベルト36,37(図3A参照)を駆動するためのもので、図示しないモータおよびその駆動回路等を含んで構成される。モータは図示しない減速歯車等を介してシャフト50,51に接続される。
カール補正部15は、図4のように、第一補正部39,第二補正部40,第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46,送風装置用ドライバ26,送風装置38,ベルト駆動部27等を含んで構成される。また、通信インターフェースI/F25は複写機本体1等の間でデータの遣り取りを行うものである。
図2,図4および図5A,Bを用いて、本発明のカール補正について説明する。まず、複写が行われると複写機本体1からカール補正ベルト搬送装置2を駆動するためのオン信号が送られてくるので、オン信号を受信した場合に、第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46は図示しないメモリに予め記憶されているステップ数だけモータを駆動して第一補正部39,第二補正部40を所定の位置に移動させる。同時に、上記オン信号により送風装置用ドライバ26に含まれるリレー等のスイッチ回路をオン状態として送風装置38を駆動する。
図2Aのように、用紙31を搬送していない場合は孔33と孔41、孔34と孔42は重なり合わない位置(デフォルト位置)にあるので、上カバー32には開口部は全く存在しないので、送風装置38が駆動されても空気流は発生しない。図5Aのように第一補正部39,第二補正部40が所定の位置に移動して孔33と孔41、孔34と孔42は重なり合った状態になると、上カバー32には斜線で示される開口部が形成される。送風装置38が駆動されると、その開口部により空気流が発生し、用紙31が吸引されてカールが補正される。
複写が終了すると、複写機本体1からカール補正ベルト搬送装置2を停止するためのオフ信号が送られてくるので、この信号に基づいてモータ(45a等)を駆動して第一補正部39,第二補正部40をデフォルト位置(前述)に戻し、送風装置38を停止する。
図2Bのようにカール状態の用紙31が搬送されてくると、第一補正部39,第二補正部40では下向き(矢印方向)の空気の流れが発生しているので、図5Bのように用紙31はカール補正ベルト搬送装置に吸着された状態で搬送されてトレイ4に排出される。
一つの補正アクチュエータによって第一補正部39,第二補正部40を動作させる構成としてもよい。
図6から図9を用いて、本発明のカール補正の別の例について説明する。本実施例は、上述の実施例におけるカール補正部15に各アクチュエータを制御するための制御部20が含まれ、用紙31のカール量を検出して検出されたカール量に応じた補正を行うものである。よって、上述の実施例と同様の構成のものは同一の符号としてここでの説明は割愛する。
図6にカール補正部15のブロック図を示す。カール補正部15は、第一カール検出センサ(上)21,第一カール検出センサ(下)22,第二カール検出センサ(上)23,第二カール検出センサ(下)24,複写機本体1等の間でデータの遣り取りを行う通信インターフェース(I/F)25,第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46,送風装置用ドライバ26,ベルト駆動部27と、これらが接続された制御部20等を備えている。
第一カール検出センサ(上)21,第一カール検出センサ(下)22,第二カール検出センサ(上)23,第二カール検出センサ(下)24は、例えば発光ダイオード(LED)とフォトトランジスタが同一パッケージに入った光センサが用いられ、LEDからの光が用紙31で反射されたものをフォトトランジスタで検出して用紙のカール量を検出する。これらセンサは、図8A,図8Bのようにカール補正ベルト搬送装置2の複写機本体1側に高低差を設けて取り付けられる。図8Bの例では、第一カール検出センサ(上)21は第一カール検出センサ(下)22のより上方に、第二カール検出センサ(上)23は第二カール検出センサ(下)24のより上方に取り付けられている。なお、第一カール検出センサ(上)21,第一カール検出センサ(下)22,第二カール検出センサ(上)23,第二カール検出センサ(下)24がカール度検出手段に相当する。
第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46は、上述したように図2Aと同様の構成で、制御部20の駆動指令により第一補正部39,第二補正部40を所定の位置に移動するようにモータ(45a等)の駆動制御を行う。
制御部20は周知のマイクロコンピュータとして構成されており、周知のCPU201,メモリ202,RAM203,入出力回路であるI/O204および205が備えられている。CPU201は、メモリ202に記憶された制御プログラム20pおよびデータにより制御を行う。メモリ202は例えばフラッシュメモリで構成され、制御プログラム20pの他にカール補正量が記憶される。なお、制御部20が制御手段,演算手段,空気流制御手段に相当する。
図7を用いて、カール補正処理について説明する。なお、本処理は制御プログラム20pに含まれ他の処理とともに繰り返し実行される。まず、用紙31が搬送中であるかを調べる。複写が行われると複写機本体1からカール補正ベルト搬送装置2を駆動するように指令が送られるので、この指令を受信した場合に用紙31が搬送中であると判定する(S11:Yes)。このとき、ベルト駆動部27に指令を送りカール補正ベルト搬送装置2を駆動する。そして、各センサ(21〜24)の状態を取得する(S12)。
次に、取得した各センサの状態からカール量を検出して、そのカール量に応じたカール補正量を演算する(S13)。
第一カール検出センサ(上)21と第一カール検出センサ(下)22の用紙検出状態とカール量との関係は図10Aのようになる。第二カール検出センサ(上)23と第二カール検出センサ(下)24の用紙検出状態とカール量との関係も同様である。つまり、カール量が大きければカール補正量も大きくなる。カール補正量は、送風装置38が発生する吸引量により変化するが、この吸引量はファン回転数が一定であるとすると、孔33と第一補正部39の孔41とにより形成される開口部(図9Aの斜線部分)の面積、および孔34と第二補正部40の孔42とにより形成される開口部(図9Aの斜線部分)の面積により決まる。すなわち、開口部の面積が小さいほど開口部付近での空気の流速が速くなり、用紙31に対する吸引力が大きくなる。
開口部の面積は第一補正部39,第二補正部40の移動量で決まるが、第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46のモータ(45a等)にステップモータを用いた場合には、移動量はステップモータの基準位置からの駆動ステップ数により決まる。よって、メモリ202のカール補正量は図10Bのようにカール補正量と駆動ステップ数とのマップデータとして記憶しておくことができる(カール量は説明のために付記)。ステップモータの基準位置は、第一補正部39,第二補正部40のデフォルト位置(図8A参照)を用いればよい。
マップデータからカール補正量(駆動ステップ数)を取得したら、その駆動ステップ数でモータ(45a等)を駆動するように第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46(図7では「調整装置」と表記)に指令を送る(S14)。第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46では、その駆動ステップ数でモータを駆動して第一補正部39,第二補正部40を図9Aのような所定の位置に移動して開口部(斜線部分)を形成する。
そして、送風装置用ドライバ26に指令を送り送風装置38を駆動する(S15)。
複写(搬送)が終了すると(S16:Yes)、複写機本体1からカール補正ベルト搬送装置2を停止するためのオフ信号が送られてくるので、ベルト駆動部27に指令を送りカール補正ベルト搬送装置2を停止するとともに、第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46に対して第一補正部39,第二補正部40をデフォルト位置に戻すように指令を送る(S17)。また、送風装置用ドライバ26に対して送風装置38を停止するように指令を送る(S18)。
マップデータから取得したカール補正量に、図示しないカール補正ベルト搬送装置2の温度を測定する温度センサ(図示せず)、あるいはカール補正ベルト搬送装置2の湿度を測定する湿度センサ(図示せず)を設置して、温度あるいは湿度に応じて定義されてメモリ202に記憶されるカール補正量調整係数(図示せず)をカール補正量に加味する構成としてもよい。
図10A,図10Bの例では、補正量を3段階としているが、カール検出センサを各3個以上設置して4段階以上の補正量を設定してもよい。また、カール検出センサの設置位置は図8Aの例の他に、カール補正ベルト搬送装置2の上カバー32の、例えば複写機本体1側と後処理機3側との中間に設置してもよい。
上述の例では、カール検出センサがベルト36,37の両側に設置されているので、カール量が左右で異なる場合でも異なるカール量に応じて適切な補正を行うことが可能となる。
図7の例では、送風装置38の風量(ファン回転数)を一定として、開口部の大きさで風量(吸引量)を変化させていたが、ファン回転数を可変とすることで風量を変化するようにしてもよい。カール補正量はファン回転数あるいはファンを回転させるモータへの印加電圧として表すことができ、検出されたカール量に対応するカール補正量とファン回転数あるいは印加電圧とのマップデータとしてメモリ202に記憶しておく。
カール量補正の方法は、以下のいずれを用いてもよい。
(1)開口部の大きさの調節のみでカール量を補正。
(2)開口部の大きさの調節のみでカール量を補正できない場合にファン回転数を調節してカール量を補正。
(3)送風装置38の消費電力のより低い回転数あるいは動作音のより小さい回転数でファンを回転させ、このときに生じる風量とカール補正量に応じて開口部の大きさを調節カール量を補正。図11に、メモリ202に記憶されるカール量とファン回転数,モータ駆動ステップ数との関係の一例を示す。
用紙31の搬送中に所定のタイミングで各カール検出センサ(21〜24)の状態を取得して、カール量を補正する構成としてもよい。図12にその一例を示す。ステップS31〜S35,S39,S40は図7のS11〜S15,S17,S18と同様であるため、ここでの説明は割愛する。用紙31の搬送が終了していない場合(S36:No)、各カール検出センサ(21〜24)状態を取得し(S37)、カール補正が適正に行われたかを調べる。
例えば、第一カール検出センサ(下)22で用紙(31)を検出した場合、カール補正が適正に行われていないと判定し(S38:No)、再度カール補正量の演算を行う(S33)。この場合は、現在のカール補正量に、今回検出されたカール量に対応するカール補正量を加算する。
開口部を形成するための孔(33,34,41,42)の形状は円形以外の形状としてもよい。また、上カバー32の孔(33,34)の形状と第一補正部39,第二補正部40の孔(41,42)の形状とが異なっていてもよい。また、孔の大きさは全て同一,同形状でなくてもよい。
また、開口部をカメラ等に用いられている周知の絞り調節機構を用いて形成するようにしてもよい。カメラではモータにより絞り径が可変制御される絞り(アイリス)が光学系内に設けられているが、このアイリスを上カバー32に設けて制御部20からの指令によって開口部(絞り径)を調節することでカール量補正を行う。
上述の例の他に、カール検出センサ(21〜24)を用いずに、予め設定されたカール補正レベルを選択してカール補正を行う構成としてもよい。例えば、複写機1の操作部16を操作して、表示部1に表示される図示しない設定メニューから、補正レベルを選択する。補正レベルは例えば「大」,「中」,「小」の3段階あり、用紙31の吸着力は「大」が最も大きく、以下、「中」,「小」の順となる。例えば、開口部の面積の大きさでカール補正を行う場合は、「大」のときに開口部の面積が最小となる。補正レベル「大」,「中」,「小」に応じたカール補正量(あるいはステップ数)と設定内容とがメモリ202に記憶され、カール補正ベルト搬送装置2が駆動される際に、設定内容に対応したカール補正量が読み出され、その補正量に応じて第一補正アクチュエータ45,第二補正アクチュエータ46が駆動される。
図13Aから図13Cを用いて、本発明の別の構成を説明する。なお、本構成は、上述の実施例2の変形例であるため、実施例2と同じものについては同一の符号を用いて、ここでの詳細な説明は割愛する、図13Aはカール補正ベルト搬送装置2を後処理機3側から見たもので、対向するカール補正ユニット2aとベルト搬送ユニット2bとにより構成されている。
図13Bはカール補正ユニット2aをベルト搬送ユニット2b側から見た底面図である。カール補正ユニット2aには、送風装置38,第一補正アクチュエータ45(および第一補正部39),第二補正アクチュエータ46(および第二補正部40)が含まれ、ベルト搬送ユニット2bに向けて送風が行われる(図13Aの矢印の方向)。開口部33,34はケース35aの底面に設けられる。また、ケース35aの送風装置38が取り付けられている部分は開口部となっている。
図13Cはベルト搬送ユニット2bをカール補正ユニット2a側から見た上面図である。ベルト搬送ユニット2bには、ベルト36,37およびカール検出センサ(21〜24)が含まれる。また、制御部20は、カール補正ユニット2aおよびベルト搬送ユニット2bの両方に接続されている。
本構成におけるカール補正の方法は、上述の実施例2(図12参照)と同様である。用紙31がベルト36,37に吸着されるように送風装置38からの送風量を調節する。
上述の実施例1についても、図13Aから図13Cのような変形例を構成することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
複写システムの構成を示すブロック図。 カール補正ベルト搬送装置の構成を示す図(上面)(実施例1)。 カール補正ベルト搬送装置の構成を示す図(正面)(実施例1)。 補正部の構成を示す図(上面)(実施例1)。 補正部の構成を示す図(側面)(実施例1)。 カール補正部の構成を示すブロック図。 カール補正ベルト搬送装置の補正時の構成を示す図(上面)(実施例1)。 カール補正ベルト搬送装置の補正時の構成を示す図(正面)(実施例1)。 カール補正部の構成の別例を示すブロック図(実施例2)。 カール補正処理を説明するフロー図(実施例2)。 カール補正ベルト搬送装置の構成を示す図(上面)(実施例2)。 カール補正ベルト搬送装置の構成を示す図(正面)(実施例2)。 カール補正ベルト搬送装置の補正時の構成を示す図(上面)(実施例2)。 カール補正ベルト搬送装置の補正時の構成を示す図(正面)(実施例2)。 カール検出センサの状態とカール量との関係を示す図(実施例2)。 カール量とカール補正量(モータ駆動ステップ数)との関係を示す図(実施例2)。 カール量とファン回転数,モータ駆動ステップ数との関係を示す図(実施例2)。 カール補正処理の別例を説明するフロー図(実施例2)。 カール補正ベルト搬送装置の構成を示す図(正面)(実施例3)。 カール補正ユニットをベルト搬送ユニット側から見た底面図(実施例3)。 ベルト搬送ユニットをカール補正ユニット側から見た上面図(実施例3)。
符号の説明
1 複写機本体
2 カール補正ベルト搬送装置
3 後処理機
15 カール補正部
20 制御部(制御手段,演算手段,空気流制御手段)
21 第一カール検出センサ(上)(カール度検出手段)
22 第一カール検出センサ(下)(カール度検出手段)
23 第二カール検出センサ(上)(カール度検出手段)
24 第二カール検出センサ(下)(カール度検出手段)
25 通信インターフェース(I/F)
26 送風装置用ドライバ
27 ベルト駆動部
32 上カバー
33,34 孔
35 下カバー
38 送風装置(空気流発生手段)
39 第一補正部(開口可変手段,開口面積可変手段)
40 第二補正部(開口可変手段,開口面積可変手段)
41,42 孔
45 第一補正アクチュエータ(開口可変手段,開口面積可変手段)
46 第二補正アクチュエータ(開口可変手段,開口面積可変手段)
100 複写機システム

Claims (3)

  1. シートの搬送経路に沿ってベルトによりシートを搬送するベルト搬送装置と、
    前記搬送経路上に設けられ、シートのカール部分を前記搬送経路に接する向きに変形させる空気流を発生する空気流発生手段と、
    前記ベルトに設けられ、前記空気流発生手段が発生する空気流により、前記シートを前記ベルトに吸着するための開口部と、
    前記ベルトとは別に、前記搬送経路の搬送方向に沿って設けられた空気流通開口部の開口面積を変化させることにより、前記空気流発生手段による、前記シートのカール部分に作用する空気流の変形力を増減する開口面積可変手段と、
    前記搬送経路上またはこれより上流において前記シートのカールの大きさであるカール度を検出するカール度検出手段と、
    前記カール度検出手段で検出されるカール度に対応して前記開口面積可変手段を作動させ、前記シートのカール部分に作用する空気流の変形力を制御して前記シートのカールを補正する制御手段と、
    を含み、
    前記シートは、前記ベルトに吸着されるとともに、前記空気流の変形力が前記シートのカール部分に作用した状態で搬送され
    前記制御手段が、前記開口面積可変手段の作動によって前記シートのカールを補正できないとき、
    前記空気流発生手段は、発生する空気流の量を、前記制御手段の制御状態に応じて変化させて、前記シートのカールを補正することを特徴とするカール補正ベルト搬送装置。
  2. 前記カール度に対応した前記空気流通開口部の開口面積を演算する演算手段を備え、
    前記制御手段は、前記空気流通開口部が前記演算された開口面積となるように前記開口面積可変手段を作動させる請求項1に記載のカール補正ベルト搬送装置。
  3. 前記空気流発生手段は、前記シートのカール部分に作用する空気流の発生および停止、または前記空気流の前記シートのカール部分に対する変形力を増減する空気流制御手段を含む請求項1または請求項2に記載のカール補正ベルト搬送装置。
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