JP4787781B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル複写機、プリンタ、スキャナなどの画像形成装置に関し、詳しくは、圧縮のためのシステム規模を低く抑えると共に、ワーストケース時における高圧縮率を保証可能である画像形成装置に関する。
近年では、モノクロ画像を出力するモノクロ画像形成装置に代わり、フルカラー画像を出力できるフルカラー画像形成装置が増加している。フルカラー画像はモノクロ画像よりも見栄えがよく、またモノクロ画像では表現できなかった点まで表現できるため、そのシェアを増加させている。
一方で、フルカラー画像は一枚あたりの画像データのサイズが大きくなるという問題がある。そこで、画像データを圧縮することによりそのサイズを小さくし、これにより画像形成装置が扱える枚数を十分に確保している。なお、画像形成装置のカタログには、一般的にその保証仕様(スペック)を記載する。ここでいう保証仕様とは、最低限提供可能な能力を示すものであり、例えば「カラー画像10000ページ保存可能」などが該当する。
そして、高圧縮を実現することで、上記保証仕様値の向上が期待できる。
なお、高圧縮を実現するため、以下に示す技術が開示されている。
例えば、特開平4−224524号公報(特許文献1)には、量子化テーブルに対して乗算を行うことで圧縮率を変更する技術が開示されている。
また、特開平5−319989号公報(特許文献2)には、ハフマン符号化されたデータを固定長に変換する技術が開示されている。
また、特開平8−221175号公報(特許文献3)には、複数の圧縮を実施してそれぞれ比較し、その結果により圧縮を選定する技術が開示されている。
特開平4−224524号公報 特開平5−319989号公報 特開平8−221175号公報
ところで、圧縮率は、入力される画像データの特徴によって異なる。このため、画像形成装置では、保証仕様を担保するために圧縮率が一番悪いケース(ワーストケース)を基準としてその保証仕様が示される。例えば圧縮前の1ページ分の画像データサイズを100とし、圧縮後の1ページ分の画像データはサイズ5〜35の範囲で圧縮されると仮定する。この場合には、確実に保存可能なページ数は、ワーストケース(サイズ35)を基準に算出されるのである。このため、実際は平均してサイズ25の画像データが14000ページ保存できる能力を備えているにもかかわらず、保証仕様ではワーストケース(サイズ35)を基準に10000ページ保存可能と示さざるをえないのである。したがって、保証仕様の能力を高く示すためには、ワーストケースにおける圧縮率を高く(サイズを小さく)することが望まれている。
なお、上記特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、量子化テーブルを変更するために、画像品質が劣化するという問題がある。
また、上記特許文献3に記載の技術では、圧縮率の選定に対して複数の圧縮回路を同時に動作させる必要があり、回路規模が大きくなり、領域毎に画像品質が変化する場合がある。
そして、これら特許文献は高圧縮を試みるものではあるが、ワーストケースにおいて高圧縮率を保証するものではない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、圧縮のためのシステム規模を低く抑えると共に、ワーストケース時における高圧縮率を保証可能である画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。即ち本発明における画像形成装置においては、一のコード郡と当該コード郡に代替される他の代替コードとを関連付け基本辞書として記憶する基本辞書記憶手段と、最大のデータサイズを定められ代替コードを追記可能であると共に自装置内に格納される複数の画像データの符号化・複合化の際に当該複数の画像データにより共有される拡張辞書を記憶する拡張辞書記憶手段と、 入力された画像データに対して符号化を行う符号化手段と、符号化データを構成する複数のコード郡毎に、対応する代替コードが基本辞書に含まれるか否かを判定する基本辞書判定手段と、基本辞書判定手段にて、対応する代替コードが基本辞書に含まれると判定された場合、対応するコード郡を当該含まれる代替コードに変換する基本辞書変換手段と、符号化され基本辞書変換手段により変換された符号化データのデータサイズと、あらかじめ記憶された閾値とを比較する第一の比較手段と、比較の結果においてデータサイズが閾値より大きいと判定された場合、符号化データを構成する複数のコード郡毎に対応する代替コードが拡張辞書に含まれるか否かを判定する拡張辞書判定手段と、拡張辞書判定手段にて、対応する代替コードが上記拡張辞書に含まれると判定された場合、対応するコード郡を当該含まれる代替コードに変換する拡張辞書変換手段と、拡張辞書判定手段にて、対応する代替コードが拡張辞書に含まれないと判定された場合、当該拡張辞書が最大データサイズに達しているか否かを判定するデータサイズ判定手段と、判定の結果において上記拡張辞書が最大データサイズに達していないと判定された場合に、基本辞書及び拡張辞書に含まれないと判断されたコード郡に新たな代替コードを対応付けて、拡張辞書に追記する辞書拡張手段と、追記された場合には、対応するコード郡を当該追記された代替コードに変換する追記拡張辞書変換手段とを備える。
基本辞書を利用しても閾値にて示されるデータサイズより小さくならない画像データを、拡張辞書を利用してさらに圧縮することができ、拡張辞書は追記可能に構成されている。このため、確実にデータサイズを小さくすることが可能となる。これにより、圧縮のためのシステム規模を低く抑えると共に、ワーストケース時における高圧縮率を保証可能である。
また、拡張辞書は最大のデータ量をあらかじめ定められている。このため、拡張辞書のサイズが無限に増加して記憶領域を圧迫し、即ち追記可能な辞書におけるデメリットを限定することが可能となる。
さらに、基本辞書及び拡張辞書は自画像形成装置内の画像データに共有利用されていると共に、画像データは、自画像形成装置内で復号化できればよい。したがって、辞書の設置による上記デメリットよりも、辞書の設置による個々の画像データの圧縮時のメリットが大きくなる。
また、すべての符号化データについて、基本辞書を用いた変換を必ず行う構成では、基本辞書による圧縮により、符号化データのデータサイズを一層小さくできる可能性が高まる。また、一般的に、辞書を用いるデメリットとして、符号化データを復号化する際には、各画像データに当該辞書を付加する必要が生じる。このため、画像データの数だけ辞書が付加されることになり、全体としてのデータ量が増加してしまう。しかし、本願では、画像形成装置内に格納される複数の画像データの符号化・複合化の際には、当該装置内の1つの辞書を共通して利用すればよく、辞書データによる記憶容量の増加がデメリットになることは無い。
なお、第二の比較手段を含む構成とすることで、閾値よりも小さいと判定された符号化コードは、基本辞書及び後述する拡張辞書を利用されること無く、一般的なJPEGデータとして出力される。これにより、辞書を利用しない画像データについては、当該画像データ単独で、例えば他のコンピュータに送信しても問題なく利用可能であり、汎用性が高まる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
以下、本発明に係る画像形成装置101について説明する。
図1は、画像形成装置100の概略模式図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
本発明の画像形成装置100は、例えばプリンタやスキャナ単体、あるいはプリンタ、コピー、スキャナ、ファックス等を備えた複合機等が該当する。
なお、一例として複合機を利用して原稿のコピーを行う際の画像形成装置の動作を簡単に説明する。
ユーザが複合機を利用して例えば原稿の印刷を行う場合、原稿を図1に示す原稿台103、或いは載置台105に配置し、原稿台近傍に供えられた操作パネルに対して印刷の指示を行う。当該指示があると、以下に示す各部(駆動部)が動作することで、印刷が行われる。
即ち、図1に示すように、本実施の形態の画像形成装置100は、本体101と、本体101の上方に取り付けられたプラテンカバー102を備える。本体101の上面は原稿台103が設けられており、原稿台103は、プラテンカバー102によって開閉されるようになっている。プラテンカバー102は、自動原稿給紙装置104と載置台105と排紙台109が設けられている。
自動原稿給紙装置104は、プラテンカバー102の内部に形成された原稿搬送路108と、プラテンカバー102の内部に備えられたピックアップローラ106や搬送ローラ107等で構成される。原稿搬送路108は、載置台105から、本体101に設けられた読取部110にて読み取りが行なわれる読取位置Pを経由して、排紙台109に通じる原稿の搬送路である。
自動原稿給紙装置104は、載置台105に載置された原稿1枚ずつをピックアップローラ106で搬送路内108に引き出し、搬送ローラ107等によって引き出した原稿を、読取位置Pを通過させて排紙台109に排紙する。読取位置Pを通過する時に原稿は読取部110にて読み取られる。
上記読取部110は、原稿台103の下方に設けられており、図2にその詳細が示されている。読取部110は、原稿台103を照射する主走査方向に長い光源111と、原稿台からの光を選択的に通過させるスリット116と、原稿台からの光を導くミラー112とを備える第一の移動キャリッジ117や、第一の移動キャリッジ117からの反射光を再度反射するミラー113A、113Bを備える第二の移動キャリッジ118、さらにミラーで導かれた光を光学的に補正するレンズ群119、当該レンズ群119より補正された光を受光する撮像素子115、撮像素子にて受光した光を電気信号に変換し、必要に応じて補正・修正などを行う画像データ生成部114とで構成されている。
自動原稿給紙装置104上の原稿を読み取る場合には、光源111は、読取位置Pを照射できる位置に移動して発光する。光源111からの光は、原稿台103を透過して読取位置Pを通過する原稿にて反射し、スリット116、ミラー112、113A、113B、レンズ群119によって撮像素子115に導かれる。撮像素子115は、受光した光を電気信号に変換して画像データ生成部114に送信する。画像データ生成部114には、上記撮像素子115にて受光された光がR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のアナログ電気信号として入力され、ここでアナログ−デジタル変換され、即ちデジタル化される。さらに、画像データ生成部114では、順次変換されたデジタル信号を最小単位データ(ドットデータ)とし、これら最小単位データを補正、修正等することで複数の最小単位データからなる画像データを生成する。
また、読取部110は、自動原稿給紙装置104で搬送される原稿だけでなく、原稿台103に載置された原稿も読み取ることが可能となっている。原稿台103に載置された原稿を読み取る場合は、第一のキャリッジ112は、光源111を発光しながら副走査方向に移動し、光源111から撮像素子115までの光路長を一定にするために、第二の移動キャリッジ118は第一の移動キャリッジ117の1/2の速度で撮像素子115方向に移動する。
撮像素子115は、自動原稿給紙装置104に搬送された原稿のときと同様に、ミラー112、113A、113Bに導かれた光に基づいて原稿台103に載置された原稿からの光を電気信号に変換し、これに基づいて画像データ生成部114が画像データを生成する。
本体101の読取部110の下方には、画像データを印刷する印刷部120を備えている。印刷部120が印刷できる画像データは、上記のように画像データ生成部114にて生成されたものや、その他画像形成装置100とLAN等のネットワークに接続されたパソコン等の端末から送信されたものである。
印刷部120が行う印刷方式には、電子写真方式が用いられている。即ち、感光ドラム121を帯電器122で一様に帯電させ、その後レーザ123で感光ドラム121を照射して感光ドラム121に潜像を形成し、現像器124で潜像にトナーを付着させて可視像を形成し、転写ローラにて可視像を用紙に転写する方式である。
なお、フルカラー画像に対応した画像形成装置では、上記現像器(ロータリー現像器)124が、図1の紙面に対して垂直方向に構成される回転軸を中心として周方向に回転させられ、対応する色のトナーが格納された現像ユニットが感光ドラム121の対向位置に配置される。この状態で、感光ドラム121上の潜像が、現像器124が格納するトナーにより現像され、中間転写ベルト125Aに転写される。なお、現像器124は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各トナーをそれぞれ格納する4つの現像ユニット124(Y)、(C)、(M)、(K)を有している。上記中間転写ベルト125Aへの転写を上記各色毎に繰り返すことにより、当該中間転写ベルト125A上にフルカラー画像が形成される。
可視像が印刷される用紙は、手差しトレイ131、給紙カセット132、133、134などの給紙トレイに載置されたものである。
印刷部120が印刷を行う際には、何れか1つの給紙トレイから用紙1枚を、ピックアップローラ135を用いて引き出し、引き出した用紙を搬送ローラ137やレジストローラ138で中間転写ベルト125Aと転写ローラ125Bの間に送り込む。
印刷部120は、中間転写ベルト125と転写ローラ125の間に送り込んだ用紙に、上記中間転写ベルト125上の可視像を転写すると、可視像を定着させるために、搬送ベルト126で定着装置127に用紙を送る。定着装置127は、ヒータが内蔵された加熱ローラ128と、所定の圧力で加熱ローラ128に押し当てられた加圧ローラ129とで構成されている。加熱ローラ128と加圧ローラ129の間を用紙が通過すると、熱と用紙への押圧力によって可視像が用紙に定着する。印刷部120は、定着装置127を通過した用紙を排紙トレイ130に排紙する。
以上が、画像形成装置100における基本的なコピーサービスの処理である。
なお、上記画像形成装置100では、図3の概略構成図に示すように、CPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304及び上記印刷処理における各駆動部に対応するドライバ305が内部バス306を介して接続されている。上記CPU301は、例えばRAM302を作業領域として利用し、ROM303やHDD304等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて上記ドライバ305とデータや命令を授受することにより上記図1、図2に示した各駆動部307の動作を制御する。
続いて、本発明に係る画像圧縮手段400の詳細について説明する。
画像圧縮手段400は、例えば上記画像データ生成部114内に設けられ、あるいは画像データ生成部114に接続される画像圧縮装置として提供することができる。
上記画像圧縮手段400を構成する画像データ入力手段401は、上記画像データ生成部114にて生成された画像データを受信する(図5:S501)。ここでは、画像データ1ページ分を処理するものとして説明する。
画像データが受信されると、その旨の通知を受けた符号化手段402は、受信した画像データを、符号化する。ここでは、符号化方法としてJPEGを利用した際の説明を行う。なお、JPEGについては、一般的な画像圧縮方方位として知られているため、詳細な説明は割愛する。まず、符号化手段402は、画像データを8×8画素で構成される固定サイズのブロックに分割する(図5:S502)。次に、離散コサイン変換(DCT: Discrete Cosine Transform) を用いて、当該ブロックを、空間領域から周波数領域へ変換する(図5:S503)。続いて、量子化によって変換されたブロックの情報量を削減した後、ハフマン符号化が施されることで圧縮が行われる(図5:S504、S505)。以上、符号化手段402が行う処理は、JPEG圧縮処理である。なお、JPEGにおける圧縮処理では、上述したように8×8画素を基準として圧縮処理が行われる。このため、例えば3画素毎、5画素毎、7画素毎に一定のパターンが繰り返される画像データの場合には、その圧縮率が著しく悪化するという性格を有する。
続いて、本発明に係るワーストケース対応処理について説明を行う(図5:S506、図6)。
まず、符号化手段402にて符号化された圧縮後の画像データ、即ち符号化データは、第二の比較手段405及び基本辞書判定手段403に送信される。そして、第二の比較手段405では、符号化データのデータサイズと、閾値記憶手段406に記憶されている閾値との大小が比較される(図6:S601)。なお、閾値とは、自画像形成装置100において、上述したワーストケースにおける画像データとして許容される最大のデータサイズである。
ここで、閾値よりも符号化データのデータサイズの方が大きいと判定された場合、基本辞書判定手段403は、基本辞書記憶手段404に記憶されているコード郡が、符号化データに含まれているか否かを判定する(図6:S602)。なお、上記基本辞書記憶手段404には、複数のコードにて構成されるコード郡(コードパターン)と、当該コード郡よりもサイズの小さい代替コードとが関連付けられ、基本辞書として複数記憶されている。
基本辞書判定手段403にて、符号化データに、基本辞書記憶手段404に記憶されるコード郡が含まれていると判定された場合、基本辞書変換手段407は、符号化データに含まれる上記コード郡を、基本辞書記憶手段404に格納される代替コードと変換する(図6:S603)。また、基本辞書変換手段407は、変換後の符号化データに当該符号化データが基本辞書を利用したことを示すフラグを付す。なお、符号化データに上記基本辞書に対応するコード郡が含まれていないと判定された場合には、基本辞書変換手段407は、変換することなく符号化データを出力する(図6:S602NO→S604)。
以上の処理により、JPEG処理された符号化データに対して、基本辞書を用いて再度圧縮することが可能となる。なお、基本辞書に、JPEG圧縮にて圧縮率が低くなるパターンに対応するコード郡(例えば3画素毎、5画素毎、7画素毎に一定のパターンが繰り返される際のコード郡)を登録しておくことで、ワーストケースにおける圧縮率が著しく改善される。
なお、第二の比較手段405にて、閾値との比較を行っているが、当該比較を行わず、すべての符号化データについて、基本辞書を用いた変換を必ず行う構成としてもよい。この構成では、処理ステップが増加するものの、基本辞書による圧縮により、符号化データのデータサイズを一層小さくできる可能性が高まる。また、一般的に、辞書を用いるデメリットとして、符号化データを復号化する際には、各画像データに当該辞書を付加する必要が生じる。このため、画像データの数だけ辞書が付加されることになり、全体としてのデータ量が増加してしまう。しかし、本願では、画像形成装置内に格納される複数の画像データの符号化・複合化の際には、当該装置内の1つの辞書を共通して利用すればよく、辞書データによる記憶容量の増加がデメリットになることは無い。
なお、第二の比較手段405を含む構成とすることで、閾値よりも小さいと判定された符号化コードは、基本辞書及び後述する拡張辞書を利用されること無く、一般的なJPEGデータとして出力される(図6:S601NO)。これにより、辞書を利用しない画像データについては、当該画像データ単独で(辞書を含めることなく)、例えば他のコンピュータに送信しても問題なく利用可能であり、汎用性が高まる。
さて、以上が基本辞書を利用した際の処理であるが、本願では、基本辞書を利用した際であってもワーストケースにおけるデータサイズの条件をクリアできない場合を想定して、さらにサイズが可変である拡張辞書を備える。
即ち、基本辞書変換手段407にて変換され、あるいは変換されなかった符号化データは、続いて第一の比較手段408に送信される。第一の比較手段408は、上記第二の記憶手段405と同様、閾値記憶手段406より閾値を取得し、符号化データのデータサイズとの大小を比較する(図6:S604)。
ここで、閾値よりも符号化データのデータサイズの方が大きいと判定された場合、拡張辞書判定手段409は、拡張辞書記憶手段410に記憶されているコード郡が、符号化データに含まれているか否かを判定する(図6:S605)。なお、上記拡張辞書記憶手段410にも、基本辞書記憶手段404と同様、複数のコードにて構成されるコード郡と当該コード郡よりもサイズの小さい代替コードとが関連付けられ、拡張辞書として複数記憶されている。ただし、拡張辞書が基本辞書とは、コード郡と代替コードとを新たに追記(追加)できる点で異なるが詳細は後述する。
拡張辞書判定手段409にて、符号化データに、拡張辞書記憶手段410に記憶されるコード郡が含まれていると判定された場合、拡張辞書変換手段411は、符号化データに含まれる上記コード郡を、拡張辞書記憶手段410に格納される代替コードと変換する(図6:S606→ワーストケース対応処理終了)。また、拡張辞書変換手段411は、変換後の符号化データに当該符号化データが拡張辞書を利用したことを示すフラグを付す。
なお、符号化データに上記拡張辞書に対応するコード郡が含まれていないと判定された場合、続いて、データ量判定手段412が、拡張辞書記憶手段410に格納される拡張辞書のサイズが、あらかじめ定められた最大のデータサイズに達しているか否かを判定する(図6:S605NO→S607)。
ここで、最大のデータサイズに達していないと判定された場合、辞書拡張手段413は、符号化データに含まれるコード郡のうち出現頻度の高いコード郡と、当該コード郡よりもサイズの小さい代替コードとを関連付けて、拡張辞書記憶手段410に追記(記憶)する(図6:S607NO→S608)。
そして、追記拡張辞書変換手段414は、新たに追記された拡張辞書に基づいて、コード郡を代替コードに変換すると共に、変換後の符号化データに当該符号化データが拡張辞書を利用したことを示すフラグを付す(図6:S609)。
なお、上記拡張辞書が最大データサイズに達していると判定された場合、類似コード変換手段415は、上記基本辞書及び拡張辞書に含まれないと判断されたコード郡を、上記基本辞書又は拡張辞書に含まれる、当該コード郡に類似するコード郡に対応する代替コードに変換する(図6:S607YES→S610)。また、変換後の符号化データに当該符号化データが基本辞書又は拡張辞書を利用したことを示すフラグを付す。当然、両方利用した場合には、両方の辞書を利用したことを示すフラグが付される。なお、類似するコード郡の判定方法は、例えば、登録されているコード郡から、符号化データ内の比較すべきコード郡の差分を算出し、当該差分が所定の値より小さければ類似すると判定することができる。類似コード変換手段を設けることで、閾値よりも符号化データのデータサイズが大きい場合であっても確実にデータサイズを小さくすることができる。
上記ワーストケース対応処理S506は、例えば第三の比較手段によって、画像データサイズが上記閾値より小さくなるまで繰り返される(図5:S507NO→S506)。
画像圧縮手段400により出力された符号化データは、圧縮後の画像データとして、画像形成装置100内の、図示しない画像データ記憶手段に記憶される。
以上の処理により、基本辞書を利用しても閾値にて示されるデータサイズより小さくならない画像データを、拡張辞書を利用してさらに圧縮することができる。そして、拡張辞書は追記可能に構成されているため、拡張辞書を利用することで確実にデータサイズを小さくすることが可能となる。これにより、圧縮のためのシステム規模を低く抑えると共に、ワーストケース時における高圧縮率を保証可能である。言い換えると、画像形成装置の記憶容量を抑えても、同一の保証仕様を満たすことが可能となる。
また、拡張辞書は最大のデータ量をあらかじめ定められている。このため、拡張辞書のサイズが無限に増加して記憶領域を圧迫し、即ち追記可能な辞書におけるデメリットを限定することが可能となる。
さらに、本願に係る画像形成装置においては、基本辞書及び拡張辞書は自画像形成装置内の画像データに共有利用されていると共に、画像データは、自画像形成装置内で復号化できればよい。したがって、辞書の設置による上記デメリットよりも、辞書の設置による個々の画像データの圧縮時のメリットが大きくなり、画像形成装置として大きな効果を奏する。
本発明に係る画像形成装置は、圧縮のためのシステム規模を低く抑えると共に、ワーストケース時における高圧縮率を保証可能であるため、記憶容量を抑えても、同一の保証仕様を満たすことが可能な画像形成装置として有用である。
本発明に係る画像形成装置の概略模式図。 読取部の拡大図。 本発明に係る画像形成装置の概略構成図。 本発明に係る画像形成装置を構成する画像圧縮手段の概略機能ブロック図。 画像圧縮手段の処理を示す第一のフローチャート。 画像圧縮手段の処理を示す第二のフローチャート。
符号の説明
400 画像圧縮手段
401 画像データ入力手段
402 符号化手段
403 基本辞書判定手段
404 基本辞書記憶手段
405 第二の比較手段
406 閾値記憶手段
407 基本辞書変換手段
408 第一の比較手段
409 拡張辞書判定手段
410 拡張辞書記憶手段
411 拡張辞書変換手段
412 データ量判定手段
413 辞書拡張手段
414 追記拡張辞書変換手段
415 類似コード変換手段

Claims (4)

  1. 一のコード郡と当該コード郡に代替される他の代替コードとを関連付け、基本辞書として記憶する基本辞書記憶手段と、
    最大のデータサイズを定められ、代替コードを追記可能であると共に、自装置内に格納される複数の画像データの符号化・複合化の際に当該複数の画像データにより共有される拡張辞書を記憶する拡張辞書記憶手段と、
    入力された画像データに対して符号化を行う符号化手段と、
    符号化データを構成する複数のコード郡毎に、対応する代替コードが上記基本辞書に含まれるか否かを判定する基本辞書判定手段と、
    上記基本辞書判定手段にて、対応する代替コードが上記基本辞書に含まれると判定された場合、対応するコード郡を当該含まれる代替コードに変換する基本辞書変換手段と、
    上記符号化され上記基本辞書変換手段により変換された符号化データのデータサイズと、あらかじめ記憶された閾値とを比較する第一の比較手段と、
    上記比較の結果においてデータサイズが閾値より大きいと判定された場合、符号化データを構成する複数のコード郡毎に、対応する代替コードが上記拡張辞書に含まれるか否かを判定する拡張辞書判定手段と、
    上記拡張辞書判定手段にて、対応する代替コードが上記拡張辞書に含まれると判定された場合、対応するコード郡を当該含まれる代替コードに変換する拡張辞書変換手段と、
    上記拡張辞書判定手段にて、対応する代替コードが拡張辞書に含まれないと判定された場合、当該拡張辞書が上記最大データサイズに達しているか否かを判定するデータサイズ判定手段と、
    上記判定の結果において上記拡張辞書が最大データサイズに達していないと判定された場合に、基本辞書及び拡張辞書に含まれないと判断されたコード郡に新たな代替コードを対応付けて、上記拡張辞書に追記する辞書拡張手段と、
    追記された場合には、対応するコード郡を当該追記された代替コードに変換する追記拡張辞書変換手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. さらに、上記符号化手段により符号化された符号化データのデータサイズと、あらかじめ記憶された閾値とを比較する第二の比較手段を備え、
    上記基本辞書判定手段は、上記第二の比較手段の比較結果においてデータサイズが閾値より大きいと判定された場合、符号化データを構成する複数のコード郡毎に、対応する代替コードが上記基本辞書に含まれるか否かを判定する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 符号化データが上記閾値よりも大きいと判定され、且つ、上記拡張辞書が最大データサイズに達していると判定された場合、
    上記基本辞書及び拡張辞書に含まれないと判断されたコード郡を、上記基本辞書又は拡張辞書に含まれる、当該コード郡に類似する代替コードに変換する類似コード変換手段を備える請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 上記符号化手段による、入力された画像データに対する符号化は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式である請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
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