JP4787207B2 - 半導体レーザ - Google Patents

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本発明は、半導体レーに関する。
一般的に、半導体レーザの発振波長、閾値電流および出力効率は、周囲温度および素子温度に依存し変化する。例えば、一般的な分布帰還型(DFB)レーザの発振波長の温度依存性は0.1nm/K程度である。これは、DFBレーザを構成する半導体の屈折率(n)が温度依存性を持ち、これにより回折格子のブラッグ波長(λB)が下記式(1)に示す、
mλB=2nΛ ・・・(1)
に従って変化するためである。ここで、mは回折の次数、Λは回折格子の周期である。
現在、半導体レーザの材料として用いられているInP系やGaAs系の半導体では、温度上昇に伴い屈折率が大きくなる。このため、InP系やGaAs系の半導体を用いたレーザにおいて、発振波長は、温度上昇と共に長波長側に変化していく。また、閾値電流は、通常、温度上昇に伴って大きくなり、出力効率は低下する。したがって、ある一定の出力を得る場合、温度が上昇すると必要な電流値は大きくなる。
例えば、光ファイバ通信の光源として半導体レーザを用いる場合、特に、いくつかの異波長光の信号を1本のファイバに多重化して伝送する波長多重通信(WDM)を行う場合など信号光波長の精度が重要である場合には、発光源である半導体レーザの発振波長を、温度に依存することなく安定化することが必要不可欠である。このため、例えば、ペルチェ素子を用い温度制御を行う必要があるが、素子構造や制御の複雑化、消費電力の増加などが問題となる。
ペルチェ素子などによる温度制御を用いずに発振波長の温度依存性を安定させる方法は、大きく分類して2つの方法が考えられる。上記方法の1つとして、例えば、下記特許文献1には、従来とは異なる、屈折率の温度依存性の小さい半導体材料を開発することが記載されている。すなわち、下記特許文献1に記載の方法は、半導体のみの構成により温度依存性を低減する方法である。
また、上記方法のもう1つの方法として、例えば、下記特許文献2には、半導体レーザと半導体以外の材料よりなる外部導波路を組み合わせたレーザが記載されている。さらに、下記特許文献3には、半導体とこの半導体とは逆の屈折率温度依存性を有する半導体以外の材料を交互に縦列接続した構成が記載されている。すなわち、下記特許文献2,3に記載の方法は、半導体と半導体以外の材料による複合構成により温度依存性を低減する方法である。
一方、半導体の屈折率は、温度以外でも電流注入により変化する。これを用いた波長可変な半導体レーザが多数開発されている。例えば、下記特許文献4によれば、少なくとも一方が利得と波長選択性を持つ2つの反射領域に挟まれた位相調整領域に電流を注入することにより、位相調整領域の導波路コアの屈折率を変化させ波長を変化させている。InP系やGaAs系などの通常用いられている半導体に電流注入すると、屈折率は小さくなる方向に変化する。これにより光学長(光路長)が短くなり、共振器長が短くなるため発振波長は短波長側に変化する。
このような波長可変な半導体レーザは各種報告されており、波長が連続的に変化するレーザとしては、後述する分布ブラッグ反射(DBR)を用いたレーザや、twin−guide(TTG)distributed feedback(DFB)laserといった波長可変な半導体レーザなどがある。下記特許文献5では、分布活性DFBレーザが報告されている。
波長が連続的に変化するレーザを用いた温度変化による波長変化を抑える波長制御技術として、下記特許文献6では、レーザの出力を一定に保つための帰還電流を、電流分配回路を用いて適当な割合で分割し、利得領域と波長制御領域に入力する方法が記述されている。
下記特許文献6では、以下に述べる波長可変な半導体レーザを例として、波長制御を行う方法が記載されている。図6は、利得を有し、高結合係数の回折格子53を備えた第1、第2のDFB領域50,51の間に、利得を持たない非活性層からなる位相シフト領域52を持つ波長可変な半導体レーザの光導波路方向での断面図である。
この従来の半導体レーザ5は半導体基板54上に、下部ガイド層55、活性層56、上部ガイド層57、クラッド58が順次積層されている。また、上部ガイド層57とクラッド58との間には回折格子53が形成されている。半導体基板54の下部には下部電極59が形成されており、この下部電極59は第1および第2のDFB領域50,51並びに位相シフト領域52において共通となっている。なお、下部電極23は接地されている。
この従来の半導体レーザ5は、第1および第2のDFB領域50,51に電極60から電流IDFBを注入することにより、活性層15において利得が生じ発振状態に至る。また、位相シフト領域52に電極61から注入する制御電流Iphaseを調整することにより、位相シフト領域52の屈折率を変化させ、波長を変化させることができる。
位相シフト領域52に電流を注入するとキャリアプラズマ効果により位相シフト領域52の屈折率は低下するため、共振器の有効共振器長が短くなることに相当し、発振波長は短波長にシフトする。第1、第2のDFB領域50,51の高結合係数の回折格子53は、反射帯域(ストップバンド)を拡大し、波長変化時にも反射率を大きく保つことができる。この従来の半導体レーザ5の場合、発振波長は、ストップバンド内で位相シフト量により変化することになる。
特開平11−8432号公報 特開2002−190643号公報 特開2002−14247号公報 特開2004−273644号公報 特許3237733号公報 特開2006−332375号公報
しかしながら、半導体レーザに用いる新しい半導体材料を開発することは、結晶成長や素子形成上の理由等から非常に困難である。
一方、半導体レーザを半導体以外の材料と組み合わせる場合、光軸調整が必要など簡便性に問題がある。また、製作方法が半導体基板上に有機材料をスピンコートするなど簡便な製作方法であったとしても、例えば、半導体と有機材料を交互に縦列接続して分布反射器とするような場合は、優れた特性の得られる1次の回折格子を作製するために半導体と有機材料を1/4波長程度の長さで交互に並べる必要がある。従って、加工の難易度、および、信頼性に大きな問題が残る。
また、半導体レーザと半導体以外の材料との組み合わせ方が容易な方法であったとしても、異なる材料を組み合わせる分、半導体のみで製作した半導体レーザよりもプロセスが煩雑になる。
また、電流を電流分配回路を用いて適当な割合に分割し、この分割した電流を利得領域と波長制御領域に入力する方法の場合、出力を一定に保つ帰還回路とは別に、電流分配のための回路が必要になるという問題がある。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであり、新しい材料の開発や半導体以外の材料と組み合わせることなく、温度変化に対して、発振波長の安定性を向上する半導体レーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る半導体レーザは、
少なくとも一つ以上の利得を得るための活性領域である利得領域と、
少なくとも一つ以上の発振波長を調整するための位相制御領域と
を直列に接続して集積した導波路を備える半導体レーザであって、
前記利得領域上に電流を注入するための第一の電極
抵抗により構成されたバイパス手段を介して半導体レーザ下部の下部電極と接続されているか、又は接地されている前記位相制御領域上の第二の電極とを備え、
前記第一の電極から前記利得領域へ注入した電流の一部が前記位相制御領域にも流入する
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係る半導体レーザは、第1の発明に係る半導体レーザにおいて、
前記第一の電極が前記位相制御領域上に延設される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明に係る半導体レーザは、第1の発明又は第2の発明に係る半導体レーザにおいて、
前記第一の電極から注入する電流により発光波長と出力を制御する
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第の発明に係る半導体レーザは、第1から第3のいずれかひとつの発明に係る半導体レーザにおいて、
前記バイパス手段が、抵抗以外の素子又は抵抗と抵抗以外の素子との組合せによる回路により構成される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第の発明に係る半導体レーザは、
第1の発明から第の発明のいずれかひとつの発明に係る半導体レーザにおいて前記光導波路に、さらにルテニウムをドーピングした半絶縁性の電流ブロック層を備える
ことを特徴とする。
本発明によれば、新しい半導体材料や、半導体以外の材料と組み合わせることなく、これまでに加工技術が確立されている半導体のみを用い、発振波長の観測や温度観測することなしに、発振波長が温度変化に対して安定な半導体レーザ、および、発振波長の温度変化を制御可能な半導体レーザを提供することができる。
以下、本発明に係る半導体レーの各種の実施形態について図1から図7を用いて説明する。なお、図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図、図2は第1の実施形態に係る半導体レーザにおいて、温度をT0からT2まで変化させたときに、素子の発光波長と出力が一定になるように変化させたIDFBとIphaseを示した図、図3は本発明の第2の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図、図4は本発明の第3の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図、図5は本発明の第4の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図、図6は従来の半導体レーザの光導波路方向での断面図、図7は従来の半導体レーザの電流−光出力特性を示した図である。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図である。図6に示す従来の半導体レーザ5では、利得領域である第1および第2のDFB領域50,51と、波長制御を行う位相シフト領域52上に、電極60,61がそれぞれ別々に設けられていたが、図1示す本実施形態に係る半導体レーザ1では、位相シフト領域19上の電極を無くし、第1および第2のDFB領域11,12上の電極21,22を位相シフト領域19上にまで延ばして設置している。
以下、本実施形態に係る半導体レーザ1の構造について詳細に説明する。半導体レーザ1の両側部の第1の分布帰還(DFB)領域11および第2の分布帰還(DFB)領域12においては、InPにより形成された半導体基板13上に、GaInAsPにより形成された下部ガイド層14、GaInAsPにより形成された活性層15、GaInAsPにより形成された上部ガイド層16、InPにより形成されたクラッド17が順次積層されている。また、上部ガイド層16とクラッド17との間には回折格子18が形成されている。なお、本実施形態では、活性層15は、波長1.55μmの光に対して利得を持つGaInAsPにより形成した。また、本実施形態では、第1および第2のDFB領域11,12の回折格子18の結合係数は300cm-1程度である。
半導体レーザ1中央部の位相シフト領域19(位相制御領域とも呼ぶ)では、半導体基板13上にGaInAsPにより形成された非活性層20、クラッド17が積層されている。なお、本実施形態では、非活性層20は、バンドギャップ波長1.4μmのGaInAsPにより形成した。
本実施形態に係る半導体レーザ1では、位相シフト領域19は第1および第2のDFB領域11,12により挟まれるように形成されており、位相シフト領域19と第1および第2のDFB領域11,12とは連続に形成されている。ここで、第1のDFB領域11の長さをLDFB1、第2のDFB領域12の長さをLDFB2、位相シフト領域19の長さはLshiftとする。なお、本実施形態では、LDFB1およびLDFB2は50μm、Lshiftは15μm程度である。
半導体レーザ1の第1および第2DFB領域11,12の上面には、電極21,22が形成されている。第1のDFB領域上11の電極21は、幅d1だけ位相シフト領域19上へ延びて設置されており、第2のDFB領域12上の電極22は、幅d2だけ位相シフト領域19上へ伸びて設置されている。ここで、これら両電極21,22の間隔はWとする。
InPにより形成された半導体基板13の下部には下部電極23が形成されており、この下部電極23は第1および第2のDFB領域11,12並びに位相シフト領域19において共通となっている。なお、下部電極23は接地されている。
本実施形態に係る半導体レーザ1に用いる半導体材料に関しては、InPとGaInAsPの組み合わせに限定されるものではなく、これら以外にも、InP、GaInAsP、GaInAs、GaAs、AlGaAs、GaInNAsなど任意の材料について適用することが可能である。
また、半導体の結晶成長方法、すなわち積層方法についても特に制約を設けるものではなく、例えば、MBE(Molecular beam epitaxy)、MOCVD(metal organic chemical vaper deposition)等の方法を適用することが可能である。
また、活性層15の形状としては、バルク、MQW(多重量子井戸)、量子細線、量子ドットなどの形状を問わない。また、下部ガイド層14および上部ガイド層16は、一般的には分離閉じ込めヘテロ構造(SCH)、または光閉じ込め層などとも呼ばれるが、要求するレーザの特性に応じて、例えば、屈折率を階段状にしたり、段階的に変化させた傾斜屈折率(GI−)SCHとしたりしてもよい。
また、導波路構造についても、pn埋め込み構造、半絶縁埋め込み構造、リッジ構造、ハイメサ構造など、通常用いられている導波路構造を適用することが可能である。なお、半絶縁埋め込み構造の場合、FeやRu(ルテニウム)などをドーピングすることによって半絶縁体が得られる。これにより、半絶縁性の電流ブロック層を備える半導体導波路素子を得ることができる。ここで、Feをドーピングする場合、p型ドーパントのZnと相互拡散が問題となるが、Ruを用いることで相互拡散を抑制できるので、設計時に期待した通りの性能を得ることが可能となり、変調特性などを向上させることが可能となる。
位相制御領域19のコア層の形成方法に関しても特に制約は無く、第1および第2のDFB領域11,12が位相シフト領域19のどちらかを成長した後に、エッチングして溝部に再成長するいわゆるパッドジョイント法や、マスクをして成長領域を規制した選択成長法等の方法を適用することが可能である。
図1では、回折格子18が活性層15の上部の上部ガイド層16に形成されているが、活性層15の下部の下部ガイド層14と半導体基板13との境界に形成したりしても良く、活性層15自体を周期的に加工してもよい。すなわち、波長選択性を持つ反射領域となっていればよい。
図1の半導体レーザ1は、第1および第2のDFB領域11,12に電流IDFBを注入することにより、活性層15において利得が生じ発振状態に至る。第1および第2のDFB領域11,12には回折格子18が形成されているため、ある特定の波長域の光のみ強い反射がおき、半導体レーザ1の両側部の第1および第2のDFB領域11,12に反射した光の位相が合う波長で光が強め合うため発振が起きる。強い反射が起きる波長域を透過できない波長域という意味でストップバンドと呼ぶ。
第1のDFB領域11からの、ストップバンドの波長域を有する第1の光と、第2のDFB領域12からの、ストップバンドの波長域を有する第2の光とが、位相シフト領域19において干渉し、それら光のうち、強め合う波長の光が発振することになる。このとき、強め合う光の波長(発振波長)は、位相シフト領域19の長さ、すなわち、GaInAsPコア層の光路長によって制御できる。この光路長は、GaInAsPコア層の屈折率により制御することができる。
図6に示す従来の半導体レーザ5においては、位相シフト領域52に注入する制御電流Iphaseを調整することにより位相シフト領域52の屈折率を変化させ、ストップバンドの中で発振波長を調整している。
一方、図1に示す本実施形態に係る半導体レーザ1においては、第1および第2のDFB領域11,12に電極21,22が形成されており、これら電極21,22が位相シフト領域19上に延びて設置されているため、第1および第2のDFB領域11,12へ注入した電流の一部が位相シフト領域へ漏れる構造となっている。従って、IDFBを増加させると、位相シフト領域19への電流量も増加することになる。
ここで、半導体レーザのアサーマル動作について説明する。周囲の環境変化および半導体レーザ自体の発熱により半導体レーザの動作温度が上昇すると、一般的にInPやGaAsなどの通常の光デバイスに用いられている半導体においては屈折率が上昇する。そのため、回折格子で選択される波長すなわちブラッグ波長も長波長に変化することになる。
光ファイバ通信で使用されているInP系のDFBレーザの場合、温度変化による波長変化は0.1nm/℃程度である。つまり、回折格子で選択されるブラッグ波長が0.1nm/℃の温度依存性を持つ。図1に示した本実施形態に係る半導体レーザ1においては、温度上昇によって第1および第2のDFB領域11,12における高反射波長域すなわちストップバンドが長波長側に移動していくことになる。
本実施形態に係る半導体レーザ1では、1mW程度の光出力を得るために、室温でIDFBを50mA程度とする。光出力を1mW程度に保つように電流を調整すると、一般的な半導体レーザの発振波長では0.1nm/℃程度の温度依存性があるが、第1および第2のDFB領域11,12上の電極21,22を位相シフト領域19上に延設してd1およびd2を5μm程度とした本実施形態に係る半導体レーザ1では、発振波長の温度依存性を0.05nm/℃程度に低減することができた。
一方、温度上昇に伴い半導体レーザの閾値電流は増加し、出力効率は低下することが知られている。図7は半導体レーザの電流−光出力特性を示した図である。図7に示す電流−光出力特性のように、どの動作温度であっても一定の光出力を得ようとする、いわゆるAPC(Auto power control)動作の場合、T0,T1,T2と温度上昇するにしたがって必要な電流値はI0,I1,I2と増加することになる。
APC動作の場合、半導体レーザからの光出力をフォトダイオード(PD)などにより監視し、温度上昇で光出力が低下したら光出力を増加するように半導体レーザヘの注入電流を増加させる。すなわち、再び設定した光出力となるように半導体レーザに流す電流に帰還をかける。
このとき、図1に示す本実施形態に係る半導体レーザ1を用いることにより、第1および第2のDFB領域11,12への電流が増えると同時に位相シフト領域19への漏れ電流も増加するため、位相シフト量も変化し、発振波長はストップバンドの中を短波長側に移動する。従って、第1および第2のDFB領域11,12から位相シフト領域19にはみ出した電極の長さd1およびd2を調整して、第1および第2のDFB領域11,12と位相シフト領域19とに流れる電流量を適切に設定すれば、温度上昇によるブラッグ波長およびストップバンドの長波長化を、位相シフト量変化による短波長化により相殺し、発振波長の温度変化を抑制することが可能となる。
位相シフト領域19の屈折率変化が最も大きくなるのは、位相シフト領域19に流れる電流が最も大きいときで、d1およびd2の和がちょうど位相シフト領域と同じ長さLshiftになるときである。つまり、両電極21,22の間隔Wが0になるときである。また、逆に、位相シフト領域19の屈折率変化をあまり大きくしなくても良いときには、d1およびd2を短くし、第1および第2のDFB領域11,12上から位相シフト領域19上へのはみ出し量を小さくすればよい。
単純には下記式(2)に示す、
0≦W≦Lshift ・・・(2)
の範囲内でWの値を適切に定めることで、IDFBの増加量に対する位相シフト量を設定することができる。実際には、d1およびd2が負の値、すなわち、第1および第2のDFB領域11,12の領域長よりも短い電極21,22を備えていた場合であっても、電流量は小さいが漏れ電流が発生するため、位相シフト量をほとんど無くしたい場合には、d1およびd2を負の値とすることが必要である。
いずれにせよ、位相シフト領域19へ電流を注入するための独立した機構を備えず、第1および第2のDFB領域11,12に注入する電流の一部が位相シフト領域19へも注入されることが特徴である。
ここで、本実施形態における第1および第2のDFB領域11,12に流れるIDFBと位相シフト領域に流れるIphaseの温度依存性について説明する。この温度依存性を測定するために、図1に示す本実施形態に係る半導体レーザ1における位相シフト領域19の電極21,22の幅d1とd2とを合わせた電極幅D(=d1+d2)を位相シフト領域19に有する半導体レーザ(図6の従来の半導体レーザに相当)を用意した。
図2は、温度をT0からT2まで変化させたときに、半導体レーザの発光波長と出力が一定になるように変化させたIDFBとIphaseを示した図である。T1からT2の広範囲の温度においてIDFBとIphaseが一定の比率(IDFB/Iphase)をもって変化することがわかる。IDFBとIphaseは第1および第2のDFB領域50,51(図6参照)の電極60の面積と位相シフト領域52(図6参照)の電極61の面積に依存する。
したがって、図1の素子において、第1および第2のDFB領域11,12上の電極21,22の面積(すなわち電極幅)と位相シフト領域19上の電極21,22の面積(すなわち電極幅d1+d2)の比率が上述の一定の比率(IDFB/Iphase)となるように決定すれば、位相シフト領域19に延設した第1および第2のDFB領域11,12上の電極21,22のみによって温度変化に対する半導体レーザ1の発光波長と出力を一定に制御することが可能であることがわかる。
本実施形態に係る半導体レーザ1によれば、通信においてよく用いられるAPC動作を行うだけで、波長の安定化も同時に行うことができる。このため、従来の半導体レーザのように電流分岐のための新たな外部回路なども必要なく、外見上はDFB領域への電流注入を行うだけでよい。
また、図6に示す従来の半導体レーザ5では、IDFBとIphaseを独立して注入することを想定しているため、通常は第1および第2のDFB領域50,51と位相シフト領域52との間の相互漏れ電流を抑制するために分離溝を形成する。これに対し、本実施形態に係る半導体レーザ1では、IDFBが位相シフト領域19に漏れることを利用しているので、第1および第2のDFB領域11,12と位相シフト領域19の間に分離溝を形成する必要がなく、製作工程の簡素化にもなる。
また、従来の半導体レーザでは、温度を一定に保つためには、通常はペルチェ素子などを用いるが、本実施形態に係る半導体レーザ1では温度を一定にする必要もないため、ペルチェ素子等を導入しなくともよく、費用削減を図ることが可能となる。
さらに、本実施形態に係る半導体レーザ1は、素子自体の劣化による動作電流上昇時の発熱による発振波長の長波長化を補償することにも適用可能である。半導体レーザ1の使用により素子自体が劣化すると、使用初期と同じ出力を得るためには動作電流が上昇することになるが、動作電流の増加により発熱量も増加するため、熱により屈折率が上昇し発振波長が長波長化する。
このような場合、本実施形態に係る半導体レーザ1において、IDFBの増加時には、同時に位相シフト領域19への電流も増加するため、発振波長が短波長化し、発熱による長波長化を打ち消す方向に働く。すなわち、従来の半導体レーザに比べて、素子自体の劣化による波長の長波長化を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態に係る半導体レーザ1では、実効共振器長、つまり、回折格子18の有効長と位相シフト領域18長の和の逆数で決まる縦モードが、ストップバンド内に2個以下となるような縦モード間隔になるように設定する。このようにすれば、ストップバンド内に1つしか縦モードが無ければ単一モード発振になるが、縦モードがストップバンド内に2つある場合であってもストップバンド幅程度のモード間隔があれば、バランスによってどちらかが選択され単一モードとなるために使用することができる。なお、縦モード間隔は、位相シフト領域19長を短くすると広くすることができるが、屈折率と長さの積である光学長を大きく変化させるためには、位相シフト領域19長が長い方が良い。
さらに、ストップバンドの幅を広くすることで波長可変幅、すなわち温度補償範囲を広げることができる。本実施形態では、結合係数300cm-1の回折格子18を用いることでストップバンドを広げており、この場合、Lshiftはおよそ30μm以下であれば良い。また、波長可変幅が狭くても良い場合、例えば、5、6nm程度のストップバンド幅で良い場合、200cm-1程度の回折格子18で十分であり、その場合であれば、Lshiftの長さも50μm程度まで伸ばすことができる。
〔第2の実施形態〕
図3は、本発明の第2の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図である。図3に示す第2の実施形態は第1の実施形態の半導休レーザ素子10の位相シフト領域部分で高反射膜24により折り返した構造となっており、DFB領域25と位相シフト領域19から構成される。DFB領域25は主に電流注入により利得を生じさせる。位相シフト領域19では、電流注入により主に波長が変化する。
DFB領域25上の電極26は位相シフト領域19上に延設されており、DFB領域25に流す電流の一部が位相シフト領域19に流入するようになっている。なお、本実施形態に係る半導休レーザ素子2は、層構造等については第1の実施形態と同様であるためここでの説明は省略する。なお、本実施形態では、LDFBは100μm程度、Lshiftは20μm程度、回折格子18の結合係数は200cm-1程度、高反射膜24の反射率は95%程度、dは7μm程度とした。
本実施形態に係る半導休レーザ素子2のように、利得を生じさせる領域と発振波長を調整する領域とが直列に接続された波長可変な半導体レーザであれば、本実施形態を適用することが可能である。
〔第3の実施形態〕
図4は、本発明の第3の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図である。図4に示すように、本実施形態に係る半導体レーザ3は、分布活性DFBレーザと呼ばれる波長可変な半導体レーザの基本構造を有しており、利得を持つ活性導波路27と利得を持たない非活性導波路28とが直列に交互に複数接続された構造となっている。
活性導波路27および非活性導波路28の下部には下部クラッド層29が、活性導波路27および非活性導波路28の上部には上部クラッド層30が形成されている。活性導波路27上方の上部クラッド層30の上部には電極31が設置されている。下部クラッド層29の下部には下部電極23が形成されている。なお、下部電極23は接地されている。
本実施形態に係る半導体レーザ3は、活性導波路27と非活性導波路28に独立に電流Iaを注入する構造となっており、活性導波路27への電流注入により利得を生じさせ、非活性導波路28への電流注入で波長を制御する。つまり、役割としては、第1の実施形態で用いた半導体レーザ1における第1および第2のDFB領域11,12(図1参照)が活性導波路27に相当し、位相シフト領域19(図1参照)が非活性導波路28に相当する。なお、分布活性DFBレーザにおいても、温度上昇により発振波長が長波長側に移動するが、非活性導波路28への電流注入により短波長側に発振波長が移動する。
図4に示す本実施形態に係る半導体レーザ3では、活性導波路27も非活性導波路28もバルク構造を用いているが、活性導波路部27は第1の実施形態の第1および第2のDFB領域11,12と同様、非活性導波路28は第1の実施形態の位相シフト領域19と同様に、量子井戸構造を用いるなどしても良い。
図4に示す第3の実施形態に係る半導体レーザ3では、第1の実施形態と同様に活性導波路27上の電極31を非活性導波路28上に延長し、活性導波路27への電流の一部が非活性導波路28へも流れるようになっている。これにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
分布活性DFBレーザには、本実施形態に係る半導体レーザ3のように、回折格子を活性導波路27と非活性導波路28の全てに渡って形成したものの他に、一部のみに周期的に形成するサンプル回折格子を用いたものなどがある。また、本実施形態では、活性導波路27の長さをLa、非活性導波路28の長さをLt、合計長をL(=La+Lt)として、各長さを変えずに複数回繰り返し直列に接続しているが、LaとLtの比を保ったままLを変えた分布活性DFBレーザなども存在する。
これらの分布活性DFBレーザにおいても、本実施形態のように、活性導波路27上の電極29を非活性導波路28上へ延設することで活性導波路27から非活性導波路28への漏れ電流を設定し、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態では、LtおよびLaは35μm程度、Lは70μm程度、回折格子の結合係数は50cm-1程度、電極31は、活性導波路27上から非活性導波路28上へ10μm程度延ばして設置した。
本実施形態の場合、活性導波路27と非活性導波路28との和Lの逆数により反射ピーク間隔が決まる。反射ピーク間隔により波長変化量が抑制されるため、反射ピーク間隔をある程度広くする必要がある。このため、Lは150μm以下程度にする必要がある。活性導波路27の長さLaと非活性導波路28の長さLtは、割合が一定であれば良く、波長変化量を増やすためにはLtが長い方が良いが、十分な利得を得るためにはLaが長い方が良いため、本実施形態では、割合が1:1となるようにした。
以上、第1から第3の実施形態で説明したように、本発明は利得を発生させる領域と波長を制御する領域とを備えた波長可変な半導体レーザに適用でき、利得を発生させる領域に流す電流を、波長を制御する領域に適当な量の電流が流れるようにする。発振波長が連続で変化する、いわゆるモードホップの無い半導体レーザに適用することにより、高温時や劣化時の波長変化の補償量を予測することが容易になるため望ましいが、モードホップがあったとしても、ある波長範囲内に制御するなどの目的のために、本発明を適用することができる。
〔第4の実施形態〕
図5は本発明の第4の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図である。図5に示すように、本実施形態に係る半導体レーザ4は、活性導波路27上の電極31を非活性導波路28上に延長し、活性導波路27への電流の一部が非活性導波路28へも流れるようになっている。さらに、第3の実施形態に係る半導体レーザ3における非活性導波路28上にも電極32を設けた構造となっている。
なお、本実施形態に係る半導休レーザ素子4は、層構造等については第3の実施形態と同様であるためここでの説明は省略する。また、本実施形態では、LtおよびLaは40μm程度、Lは80μm程度、回折格子の結合係数は30cm-1程度、活性導波路27上の電極31は、活性導波路27上から非活性導波路28上へ10μm程度延ばして設置し、非活性導波路28上の電極32の幅は5μm程度とした。
非活性導波路28上の電極32は抵抗33を介して接地された基板下部クラッド29下部の下部電極23と接続されている。実際には、下部電極23と直接接続しなくとも、下部電極23が接地されている配線上に接続したり、これ以外の方法により接地してもよい。
活性導波路27に流した電流の一部は非活性導波路28に漏れるが、その流出量は、活性導波路27上から非活性導波路28上への電極31の延長量や上部クラッド30の抵抗などによって決定されるため、半導休レーザ素子4製作後に変更することは困難である。このため、本実施形態では、非活性導波路28上に電極32を設け、抵抗33を介して基板下部の下部電極23と接続されており、活性導波路27上の電極31から注入し非活性導波路28へ流出する電流の一部を、非活性導波路28に流さずに抵抗33を介して下部電極23に流すことが可能となる。
さらに、抵抗33の抵抗値を変えることにより、非活性導波路28に流さずに下部電極23に流す電流量を変えることができる。すなわち、半導休レーザ素子4製作後に活性導波路28上の電極31から非活性導波路28へ流出する電流量を制御することができ、活性導波路27と非活性導波路28へ流れる電流の割合を変えることが可能となる。
つまり、非活性導波路28上の電極32は、非活性導波路28に電流を注入するためのものではなく、活性導波路27上の電極31から非活性導波路28へ流れる電流の一部を引き抜くためのものであるということができる。つまり、非活性導波路28領域に電流を注入することで波長を変化させ、通常の波長可変な半導休レーザ素子4として用いた場合とは電流の流れる方向が逆になっている。
本実施形態における抵抗33は、0Ωだと下部電極23と電位が同じとなるため、活性導波路27上の電極31から非活性導波路28領域に漏れる電流の多くを非活性導波路28に流さずに下部電極23にバイパスすることができる。逆に、抵抗33の抵抗値が十分大きい場合、開放と同等になるので、漏れ電流をほとんどバイパスせず、電流が非活性導波路28に流れることになる。
また、抵抗33のみではなく、ダイオード、コンデンサおよびコイル等、抵抗33以外の素子を組み合わせて用いることにより、電流を非活性導波路28に流さずに、下部電極23に流す電流量をより細かく調節できるようになる。
本発明は、例えば、半導体レーザの発振波長の温度による変化量の調整に適用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図 温度をT0からT2まで変化させたときに、半導体レーザの発光波長と出力が一定になるように変化させたIDFBとIphaseを示した図 本発明の第2の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図 本発明の第3の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図 本発明の第4の実施形態に係る半導体レーザの光導波路方向での断面図 従来の半導体レーザの光導波路方向での断面図 従来の半導体レーザの電流−光出力特性を示した図
符号の説明
1,2,3,4 半導体レーザ
11 第1の分布帰還(DFB)領域
12 第2の分布帰還(DFB)領域
13 半導体基板
14 下部ガイド層
15 活性層
16 上部ガイド層
17 クラッド
18 回折格子
19 位相シフト領域
20 非活性層
21,22 電極
23 下部電極
24 高反射膜
25 DFB領域
26 電極
27 活性導波路
28 非活性導波路
29 下部クラッド層
30 上部クラッド層
31,32 電極
33 抵抗

Claims (5)

  1. 少なくとも一つ以上の利得を得るための活性領域である利得領域と、
    少なくとも一つ以上の発振波長を調整するための位相制御領域と
    を直列に接続して集積した導波路を備える半導体レーザであって、
    前記利得領域上に電流を注入するための第一の電極
    抵抗により構成されたバイパス手段を介して半導体レーザ下部の下部電極と接続されているか、又は接地されている前記位相制御領域上の第二の電極とを備え、
    前記第一の電極から前記利得領域へ注入した電流の一部が前記位相制御領域にも流入する
    ことを特徴とする半導体レーザ。
  2. 請求項1に記載の半導体レーザにおいて、
    前記第一の電極が前記位相制御領域上に延設される
    ことを特徴とする半導体レーザ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の半導体レーザにおいて、
    前記第一の電極から注入する電流により発光波長と出力を制御する
    ことを特徴とする半導体レーザ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかひとつに記載の半導体レーザにおいて、
    前記バイパス手段が、抵抗以外の素子又は抵抗と抵抗以外の素子との組合せによる回路により構成される
    ことを特徴とする半導体レーザ。
  5. 請求項1から請求項のいずれかひとつに記載の半導体レーザにおいて
    前記導波路に、さらにルテニウムをドーピングした半絶縁性の電流ブロック層を備える
    ことを特徴とする半導体レーザ
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