JP4786617B2 - 内燃機関の異常検出装置および異常検出方法 - Google Patents

内燃機関の異常検出装置および異常検出方法 Download PDF

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Description

この発明は、内燃機関の異常検出装置および異常検出方法に関し、特に、内燃機関を含む複数の動力源を含む動力出力装置に適用される内燃機関の異常検出装置および異常検出方法に関する。
従来、燃料噴射弁の詰まりや故障により爆発燃焼が行なわれなくなった異常気筒を検出する内燃機関の異常検出装置として、たとえば特開平2−49955号公報(特許文献1)には、内燃機関の出力軸であるクランク軸の回転角速度を各気筒の燃焼行程に同期して検出し、その検出された回転角速度と角速度基準値との偏差に基づいて、不整失火を伴なう気筒異常を検出する内燃機関の気筒異常検出装置が開示される。
これによれば、内燃機関の気筒異常検出装置は、着目した気筒の回転数と基準値である前気筒の回転数との差が所定値よりも大きくなったとき、次の回転数の判定における基準値を、その回転数より該所定値だけ大きな値に設定する。したがって、いずれかの気筒に異常が生じている場合であって、その気筒の直前に爆発工程を迎える気筒に偶発的な失火が生じた場合でも、断続して異常状態の生じている気筒を正しく異常と判別することができる。
特開平2−49955号公報 特開平6−257480号公報
しかしながら、特開平2−49955号公報(特許文献1)に記載の気筒異常検出装置を、機械分配式のハイブリッド車両に適用した場合には、以下の理由から、内燃機関の異常を正確に検出できないという問題がある。
内燃機関および電動発電機を動力源として備えたハイブリッド車両には、内燃機関のクランク軸と電動発電機の回転軸と駆動軸とがプラネタリギヤを介して機械的に結合された構成のものがある。なお、プラネタリギヤは、上述した3つの回転軸のうち、2つの回転軸の回転数およびトルク(以下、両者をまとめて回転状態と称する。)が決定されると、残余の回転軸の回転状態が一義的に決まるという性質を有している。
このような構成を有するハイブリッド車両では、内燃機関から出力された動力を、駆動軸に機械的に伝達される動力と、電力として回生される動力とに分配し、さらに回生された電力を用いて電動発電機を力行することによって所望の動力を出力しながら走行することができる。また、電動発電機の動力を駆動軸から出力することができるため、電動発電機により出力される動力のみを用いて走行することもできる。
すなわち、ハイブリッド車両では、内燃機関のクランク軸と電動発電機の回転軸とが、相関をもった異なる回転数で回転可能な状態で結合されている。そのため、内燃機関のクランク軸の回転角速度に対しても、電動発電機の回転状態が大きく影響することになる。
しかしながら、クランク軸の回転角速度に基づいて気筒異常を検出する従来の気筒異常検出装置では、エンジンのみを動力源とする動力出力装置を適用対象としており、このような電動発電機がクランク軸の回転状態に及ぼす影響を考慮したものとはなっていない。その結果、内燃機関がその燃焼状態に応じて実際に発生するトルクを高い精度で推定することが困難となるため、内燃機関の気筒異常を正確に検出することができないという問題が生じる。
それゆえ、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、出力軸が電動発電機の回転軸と機械的に結合された内燃機関の気筒異常を正確に検出可能な内燃機関の異常検出装置および異常検出方法を提供することである。
この発明によれば、内燃機関の異常検出装置は、内燃機関および電動発電機を動力源として駆動軸に動力を出力する動力出力装置において内燃機関の異常を検出する。動力出力装置は、内燃機関からの動力を受ける入力軸、電動発電機の回転軸および駆動軸を機械的に結合するとともに、内燃機関からの動力を電動発電機および駆動軸に機械的に分配するように構成された動力分割機構と、内燃機関の出力軸および入力軸の間に結合され、内燃機関の出力軸と入力軸との相対回転を抑制しながら動力を伝達するためのダンパとを含む。内燃機関の異常検出装置は、内燃機関の出力軸の回転角加速度に基づいて内燃機関の出力トルクを推定演算するトルク推定手段と、内燃機関の出力軸および入力軸の回転角度をそれぞれ検出する第1および第2の回転角度検出手段と、検出された内燃機関の出力軸および入力軸の回転角度に基づいて、ダンパが内燃機関の出力軸と入力軸との相対回転を抑制するように内燃機関の出力軸に付与する弾性力を算出し、その算出されたダンパの弾性力に基づいて推定演算された内燃機関の出力トルクを補正するトルク補正手段と、補正された内燃機関の出力トルクに基づいて内燃機関の異常を診断する異常診断手段とを備える。
また、この発明によれば、内燃機関の異常検出方法は、内燃機関および電動発電機を動力源として駆動軸に動力を出力する動力出力装置において内燃機関の異常を検出する内燃機関の異常検出方法である。動力出力装置は、内燃機関からの動力を受ける入力軸、電動発電機の回転軸および駆動軸を機械的に結合するとともに、内燃機関からの動力を電動発電機および駆動軸に機械的に分配するように構成された動力分割機構と、内燃機関の出力軸および入力軸の間に結合され、内燃機関の出力軸と入力軸との相対回転を抑制しながら動力を伝達するためのダンパとを含む。内燃機関の異常検出方法は、内燃機関の出力軸の回転角加速度に基づいて内燃機関の出力トルクを推定演算する第1のステップと、内燃機関の出力軸および入力軸の回転角度をそれぞれ検出する第2のステップと、検出された内燃機関の出力軸および入力軸の回転角度に基づいて、ダンパが内燃機関の出力軸と入力軸との相対回転を抑制するように内燃機関の出力軸に付与する弾性力を算出し、その算出されたダンパの弾性力に基づいて推定演算された内燃機関の出力トルクを補正する第3のステップと、補正された内燃機関の出力トルクに基づいて内燃機関の異常を診断する第4のステップとを備える。
上記の内燃機関の異常検出装置および異常検出方法によれば、電動発電機の回転状態の影響を受けて内燃機関の出力軸の回転状態に変動が生じた場合であっても、該電動発電機の影響をダンパが発生した弾性力として、内燃機関の出力軸の回転状態からこれを排除することができる。その結果、真に燃焼状態に応じて内燃機関が発生するトルクを高い精度で推定することができるため、内燃機関の異常を正確に検出することが可能となる。
好ましくは、ダンパは、内燃機関の出力軸と入力軸とが相対回転したときに圧縮されて弾性力を両軸に付与する弾性部材を含む。トルク補正手段は、第1および第2の回転角度検出手段により検出された内燃機関の出力軸及び入力軸の回転角度との差分を、内燃機関の出力軸と入力軸との捻れ角度として取得する捻れ角度取得手段と、取得した捻れ角度に弾性部材の弾性定数を乗算することによりダンパの弾性力を算出する弾性力算出手段とを含む。
好ましくは、ダンパは、内燃機関の出力軸と入力軸とが相対回転したときに圧縮されて弾性力を両軸に付与する弾性部材を含む。第3のステップは、第2のステップにより検出された内燃機関の出力軸及び入力軸の回転角度との差分を、内燃機関の出力軸と入力軸との捻れ角度として取得する第1のサブステップと、取得した捻れ角度に弾性部材の弾性定数を乗算することによりダンパの弾性力を算出する第2のサブステップとを含む。
上記の内燃機関の異常検出装置および異常検出方法によれば、電動発電機の回転状態の影響を、ダンパに含まれる弾性部材に発生する弾性力として精度良く見積もることができる。その結果、燃焼状態に応じて内燃機関が発生するトルクを高い精度で推定することが可能となる。
より好ましくは、内燃機関の異常検出装置は、第1の回転角度検出手段から内燃機関の出力軸の回転角度を受けるとともに、第2の回転角度検出手段から入力軸の回転角度を受ける信号処理手段をさらに備える。信号処理手段は、内燃機関の出力軸の回転角度に基づいて、所定の第1の単位角度回転する期間を1周期とする第1パルス信号を生成して出力するとともに、第1の単位角度よりも大きい第2の単位角度回転する期間を1周期とする第2パルス信号を生成して出力し、かつ、入力軸の回転角度に基づいて第1パルス信号を生成して出力するとともに、第2パルス信号を生成して出力する。捻れ角度取得手段は、内燃機関の出力軸および入力軸についての第1パルス信号に基づいて、1周期における捻れ角度の相対角度を算出する相対捻れ角度算出手段と、内燃機関の出力トルクが実質的に零となる運転状態のときの内燃機関の出力軸および入力軸についての第2パルス信号に基づいて、捻れ角度の基準点を検出する捻れ角度基準点検出手段と、検出された捻れ角度の基準点と、内燃機関の出力軸および入力軸についての第2パルス信号とに基づいて、捻れ角度の絶対角度を算出する絶対捻れ角度算出手段と、算出した捻れ角度の相対角度と絶対角度とを加算することにより捻れ角度を算出する捻れ角度算出手段とを含む。
より好ましくは、第2のステップは、検出された内燃機関の出力軸の回転角度に基づいて、所定の第1の単位角度回転する期間を1周期とする第1パルス信号を生成して出力するとともに、第1の単位角度よりも大きい第2の単位角度回転する期間を1周期とする第2パルス信号を生成して出力するステップと、検出された入力軸の回転角度に基づいて、第1パルス信号を生成して出力するとともに、第2パルス信号を生成して出力するステップとを含む。第1のサブステップは、内燃機関の出力軸および入力軸についての第1パルス信号に基づいて、内燃機関の出力軸および入力軸についての第1パルス信号に基づいて、1周期における捻れ角度の相対角度を算出するステップと、内燃機関の出力トルクが実質的に零となる運転状態のときの内燃機関の出力軸および入力軸についての第2パルス信号に基づいて、捻れ角度の基準点を検出するステップと、検出された捻れ角度の基準点と、内燃機関の出力軸および入力軸についての第2パルス信号とに基づいて、捻れ角度の絶対角度を算出するステップと、算出した捻れ角度の相対角度と絶対角度とを加算することにより捻れ角度を算出する捻れ角度算出手段とを含む記内燃機関の出力軸と入力軸との相対的な捻れ角度を算出するステップとを含む。
上記の内燃機関の異常検出装置および異常検出方法によれば、内燃機関の出力軸の回転角度および入力軸の回転角度を同等の角度分解能を有する回転角度検出手段でそれぞれ検出し、かつ、その検出値を共通の信号処理手段で処理する構成とすることにより、回転角度検出手段ごとに信号処理手段を設ける構成とした場合に生じる通信遅れを解消することができる。その結果、捻れ角度を高い確度で算出することが可能となるため、入力軸の回転状態が内燃機関の出力軸に与える影響を容易かつ正確に見積もることができる。
好ましくは、動力分割機構は、少なくとも3個の歯車要素を有し、該歯車要素が電動発電機の回転軸、駆動軸および入力軸にそれぞれ連結されたプラネタリギヤを含む。第2の回転角度検出手段は、駆動軸が入力軸に連結され、入力軸のトルクにより駆動されてプラネタリギヤに潤滑油を供給するオイルポンプに設けられる。
より好ましくは、第2の回転角度検出手段は、オイルポンプの回転状態に基づいて、入力軸の回転角度を推定演算する。
好ましくは、動力分割機構は、少なくとも3個の歯車要素を有し、該歯車要素が電動発電機の回転軸、駆動軸および入力軸にそれぞれ連結されたプラネタリギヤを含む。第2のステップは、駆動軸が入力軸に連結され、入力軸のトルクにより駆動されてプラネタリギヤに潤滑油を供給するオイルポンプの回転状態に基づいて、入力軸の回転角度を推定演算する。
上記の内燃機関の異常検出装置および異常検出方法によれば、入力軸と同軸上に配置されるオイルポンプの回転状態に基づいて入力軸の回転角度を検出することにより、第2の回転角度検出手段の配置自由度を高めることができる。その結果、同手段を配置したことによる動力出力装置の大型化を防止することができる。
この発明によれば、出力軸が電動発電機の回転軸と機械的に結合された内燃機関が燃焼状態に応じて発生するトルクを高精度に推定することができる。この結果、推定されたトルクに基づいて内燃機関の気筒異常を正確に検出することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
(ハイブリッド車両の動力出力装置の構成)
図1は、この発明の実施の形態による内燃機関の異常検出装置が適用されるハイブリッド車両の動力出力装置の概略ブロック図である。
図1を参照して、動力出力装置100は、動力伝達ギヤ111と、駆動軸112と、ディファレンシャルギヤ114と、モータジェネレータMG1,MG2と、プラネタリギヤ120と、動力取出ギヤ128と、チェーンベルト129と、エンジン(内燃機関)150と、レゾルバ139,149と、ダンパ157と、クランク角センサ159と、回転数センサ169と、制御装置180とを備える。
エンジン150のクランクシャフト156は、ダンパ157を介してプラネタリギヤ120およびモータジェネレータMG1,MG2に接続される。ダンパ157は、エンジン150のクランクシャフト156の捻れ振動の振幅を抑制し、クランクシャフト156をプラネタリギヤ120に接続する。
動力取出ギヤ128は、チェーンベルト129を介して動力伝達ギヤ111に接続される。そして、動力取出ギヤ128は、プラネタリギヤ120のリングギヤ(図示せず)から動力を受け、その受けた動力をチェーンベルト129を介して動力伝達ギヤ111に伝達する。動力伝達ギヤ111は、駆動軸112およびディファレンシャルギヤ114を介して駆動輪に動力を伝達する。
図2は、図1に示すプラネタリギヤ120およびそれに結合されるエンジン150およびモータジェネレータMG1,MG2の拡大図である。
図2を参照して、プラネタリギヤ120は、インプットシャフト(キャリア軸)127に軸中心を貫通された中空のサンギヤ軸125に結合されたサンギヤ121と、インプットシャフト127と同軸のリングギヤ軸126に結合されたリングギヤ122と、サンギヤ121とリングギヤ122との間に配置され、サンギヤ121の外周を自転しながら公転する複数のプラネタリピニオンギヤ123と、インプットシャフト127の端部に結合され、各プラネタリピニオンギヤ123の回転軸を軸支するプラネタリキャリア124とから構成されている。
このプラネタリギヤ120では、サンギヤ121、リングギヤ122およびプラネタリキャリア124にそれぞれ結合されたサンギヤ軸125、リングギヤ軸126およびインプットシャフト127の3軸が動力の入出力軸とされ、3軸のいずれか2軸へ入出力される動力が決定されると、残りの1軸に入出力される動力は、決定された2軸へ入出力される動力に基づいて定まる。インプットシャフト127は、エンジン150からの動力を受ける「入力軸」を構成する。
なお、サンギヤ軸125およびリングギヤ軸126には、それぞれの回転角度θs,θrを検出するレゾルバ139,149が設けられている。
リングギヤ122には、動力の取出し用の動力取出ギヤ128が結合されている。この動力取出ギヤ128は、チェーンベルト129により動力伝達ギヤ111に接続されており、動力取出ギヤ128と動力伝達ギヤ111との間で動力の伝達がなされる。
モータジェネレータMG1は、同期電動発電機として構成され、外周面に複数個の永久磁石135を有するロータ132と、回転磁界を形成する3相コイル134が巻回されたステータ133とを備える。
ロータ132は、プラネタリギヤ120のサンギヤ121に結合されたサンギヤ軸125に結合されている。ステータ133は、無方向性電磁鋼板の薄板を積層して形成されており、ケース119に固定されている。このモータジェネレータMG1は、永久磁石135による磁界と、3相コイル134によって形成される磁界との相互作用によりロータ132の回転との相互作用によりロータ132を回転駆動する電動機として動作し、永久磁石135による磁界とロータ132の回転との相互作用により3相コイル134の両端に起電力を生じさせる発電機として動作する。
モータジェネレータMG2は、外周面に複数個の永久磁石145を有するロータ142と、回転磁界を形成する3相コイル144が巻回されたステータ143とを備える。ロータ142は、プラネタリギヤ120のリングギヤ122に結合されたリングギヤ軸126に結合されており、ステータ143はケース119に固定されている。このモータジェネレータMG2も、モータジェネレータMG1と同様に、電動機または発電機として動作する。
エンジン150は、燃料(例えばガソリン燃料)がシリンダ内に直接噴射される直噴式ガソリンエンジンである。なお、エンジン150は、これに限らず、ポート噴射式のガソリンエンジンであってもよい。クランクシャフト156には、エンジン回転速度を検出するためのクランク角センサ159が設けられている。クランク角センサ159には、内燃機関のみを駆動源とする車両で通常用いられるのと同じ磁気ピックアップセンサが使用されている。
さらに、インプットシャフト127には、インプットシャフト127の回転角度を検出するための回転数センサ169が設けられている。回転数センサ169は、クランク角センサ159と同じ磁気ピックアップセンサからなり、かつ、クランク角センサ159と同等レベルの角度分解能を有するものが適用される。
図3は、クランク角センサ159および回転数センサ169の概略構成図である。なお、両センサは構成が同じであるため、クランク角センサ159を代表的に説明する。
図3を参照して、クランクシャフト156には、矢印方向に回転されるクランクロータ200が取り付けられている。クランクロータ200の外周には、クランク角検出用として、例えば10°CA(Crank Angle:クランク角)毎の等角度にて形成された36歯数のうち2歯連続で欠歯させた欠歯部204が形成されるとともに、34(=36−2)歯数からなる歯部202が形成されている。
クランク角センサ159は、各歯部に対向し、それらの歯部によりクランクシャフト156の回転角度を検出する。クランク角センサ159から出力されるクランク角信号NEは、クランクシャフト156の回転位置が予め設定された特定位置でないときには、所定のクランク角(例えば10°CA)回転する期間を1周期としたパルス信号となり、クランクシャフト156が特定位置に来たときには、クランクシャフト156が30°回転する期間を1周期とした欠歯信号となる。そして、この欠歯信号は、クランクシャフト156が1回転する毎(360°CA毎)に発生する。
制御装置180(図1)は、クランク角センサ159からクランク角信号NEを受けると、クランク角信号NE中における欠歯信号の検出動作を開始する。そして、クランク角信号NEが欠歯信号になったことを最初に検出すると、以降、クランク角信号NEを分周して、クランクシャフト156が30°回転する期間を1周期とした(すなわち、クランクシャフト156が30°回転する毎(30°CA毎)に立上る)パルス信号としての30°CA信号NE2を生成する。
また、制御装置180は、欠歯信号を検出してから30°CA信号NE2の所定周期期間分の期間に、エンジン150のカム軸の回転に応じてカム角センサ(図示せず)から出力される気筒判別用信号の立上りが判定されると、該判定期間の終了タイミングに、基準位置信号TDCを生成する。よって、この基準位置信号TDCは、クランクシャフト156の回転位置が欠歯信号の発生する特定位置から所定周期分進んだ基準位置に来たときに立上る。制御装置180は、これらの30°CA信号NE2、気筒判別用信号および基準位置信号TDCを含む各種信号に基づき気筒判別を行なったエンジン150を制御している。
さらに、本実施の形態に係る動力出力装置100では、このようなクランク角センサ159と同等レベルの角度分解能を有する回転数センサ169がインプットシャフト127に設けられる。
すなわち、回転数センサ169からは、インプットシャフト127の回転位置が予め設定された特定位置でないときには、所定の角度(例えば10°CA)回転する期間を1周期としたパルス信号となり、インプットシャフト127が特定位置に来たときには、インプットシャフト127が30°回転する期間を1周期とした欠歯信号となる回転パルス信号NIが出力される。
制御装置180(図1)は、回転数センサ169から回転パルス信号NIを受けると、回転パルス信号NI中における欠歯信号の検出動作を開始する。そして、回転パルス信号NIが欠歯信号になったことを最初に検出すると、以降、回転パルス信号NIを分周して、インプットシャフト127が30°回転する期間を1周期とした(すなわち、インプットシャフト127が30°回転する毎(30°CA毎)に立上る)パルス信号としての30°CA信号NI2を生成する。
そして、制御装置180は、上述したクランクシャフト156についての30°CA信号NE2と、インプットシャフト127についての30°CA信号NI2とに基づいて、後述する方法によってクランクシャフト156とインプットシャフト127との相対角度差であるダンパ157の捻れ角度を算出する。
このようにインプットシャフト127にクランク角センサ159と同等レベルの角度分解能を有する回転数センサ169を設け、かつ、各々のセンサから出力される信号を共通の制御装置180が受信する構成する構成とすることにより、例えば、インプットシャフト127にレゾルバを設け、該レゾルバに内蔵される信号処理回路と制御装置180との間でセンサ出力を通信する構成と比較して、通信遅れを解消することができる。これにより、ダンパ157の捻れ角度を高い確度で算出することができるため、エンジントルクの推定精度を向上できる。その結果、エンジン150の異常を正確に検出することが可能となる。
再び図1を参照して、制御装置180は、レゾルバ139からのサンギヤ軸125の回転角度θs、レゾルバ149からのリングギヤ軸126の回転角度θr、クランク角センサ159からのクランク角信号NE、回転数センサ169からのインプットシャフト127の回転パルス信号NI、アクセルペダルポジションセンサ164aからのアクセルペダルポジションAP、ブレーキペダルポジションセンサ165aからのブレーキペダルポジションBP、シフトポジションセンサ185からのシフトポジションSP、モータジェネレータMG1に取り付けられた電流センサ(図示せず)からのモータ電流MCRT1、およびモータジェネレータMG2に取り付けられた電流センサ(図示せず)からのモータ電流MCRT2を受ける。
そして、制御装置180は、これらの各種入力信号に基づいて、モータジェネレータMG1,MG2の3相コイル134,144に流す電流を制御してモータジェネレータMG1,MG2を駆動する。
また、制御装置180は、エンジン150の異常を検出する「内燃機関の異常検出装置」を構成する。制御装置180は、クランクシャフト156の回転角度およびインプットシャフト127の回転角度に基づいて、後述する方法によってエンジントルクを推定演算するとともに、その推定演算したエンジントルクに基づいてエンジン150の異常を検出する。
(ダンパ157の構成)
エンジン150のクランクシャフト156は、ダンパ157を介してプラネタリギヤ120のインプットシャフト127に連結される。図4は、図2に示すダンパ157の一部切欠き平面図である。ダンパ157は、以下に述べるように、クランクシャフト156からの捻れ振動を抑制するトルク変動吸収機構を構成する。
図2および図4を参照して、ダンパ157は、エンジン150のクランクシャフト156に連結してクランクシャフト156とともに回転駆動する駆動側ホイール160と、駆動側ホイール160と同軸上に相対回転可能に配設され、かつインプットシャフト127に連結される従動側ホイール164と、駆動側ホイール160と従動側ホイール164とのそれぞれに対して所定の角度範囲内で相対回転可能に配設される中間部材162とを含む。
さらに、ダンパ157は、従動側ホイール164および中間部材162の窓内に配設されて円周方向に弾縮することで駆動側ホイール160と従動側ホイール164との間の変動トルクを抑制する弾性部材であるトーション部材161と、駆動側ホイール160と従動側ホイール164との間の変動トルクが所定値に達すると駆動側ホイール160から従動側ホイール164への動力の伝達を遮断するトルクリミッタ158とを含む。
このように構成されるダンパ157の作用について説明する。エンジン150のみが駆動した場合には、駆動側ホイール160がエンジン150の駆動に伴なって回転する。このとき、エンジン150の慣性による変動トルクが所定値よりも小さい場合には、トルクリミッタ158を介して中間部材162に回転トルクが伝達され、中間部材162が回転する。中間部材162の回転トルクはトーション部材161を介して従動側ホイール164に伝達され、変動トルクに応じてトーション部材161が弾縮しながら従動側ホイール164が回転する。このようにして、ダンパ157を介してインプットシャフト127にエンジン150の駆動が伝達される。
そして、上記の状態からエンジン150の駆動トルクが大きくなり、駆動側ホイール160と従動側ホイール164との間の変動トルクが所定値に達すると、トルクリミッタ158における摩擦材が滑り出し、中間部材162と従動側ホイール164との間では所定値以上の変動トルクを伝達しなくなる。
このように、ダンパ157は、トーション部材161およびトルクリミッタ158が駆動側ホイール160と従動側ホイール164との相対回転を抑制することによって、複数の動力源(エンジン150およびモータジェネレータMG1,MG2)によって生じる変動トルクを抑制しながら伝達する。
その一方で、このダンパ157を介してクランクシャフト156とインプットシャフト127とが連結されていることによって、動力出力装置100では、エンジンのみを動力源とした動力出力装置に適用される従来の気筒異常検出装置を用いた場合に、エンジン150の異常を正確に検出することができないという問題がある。
すなわち、従来の気筒異常検出装置では、上述したように、クランクシャフトの回転角速度に基づいてエンジンの異常を検出するように構成されている。エンジンのみを動力源とした動力出力装置では、実際のエンジントルクを、クランクシャフトに配されたクランク角センサの検出値から算出したクランクシャフトの回転角加速度とエンジンのイナーシャとを乗算することによって、容易に推定演算することができるためである。
しかしながら、図1に示されるようなハイブリッド車両の動力出力装置100では、クランクシャフト156の回転状態には、ダンパ157を介してモータジェネレータMG1,MG2の回転状態が大きく影響する。すなわち、クランクシャフト156には、モータジェネレータMG1,MG2の回転状態がダンパ157の弾性力となって回転方向に作用することになる。そのため、クランクシャフト156の回転角加速度とエンジンのイナーシャとを乗算して得られる推定エンジントルクと実際のエンジントルクとの間には、ずれが生じてしまう。したがって、推定エンジントルクに基づいてエンジンの異常を検出する構成では、異常検出精度を確保することが困難となる。
そこで、本実施の形態による動力出力装置100は、エンジントルクの推定手段を、クランク角センサ159からのクランク角信号NEに基づいて算出されたクランクシャフト156の回転角加速度を用いてエンジントルクを推定演算するとともに、その推定演算したエンジントルクを、ダンパ157の捻れ角度を基に算出したダンパ157の弾性力からなる補正項によって補正する構成とする。
このような構成とすることにより、モータジェネレータMG1,MG2の回転状態が変動したことを受けてクランクシャフト156の回転状態に変動が生じた場合であっても、モータジェネレータMG1,MG2からの影響をダンパ157に発生した弾性力として定量化することにより、クランクシャフト156の回転状態からこれを排除することが可能となる。その結果、真の燃焼状態に起因して発生するエンジン150の回転状態の変動のみを検出することができるため、エンジン150の異常を正確に検出することが可能となる。
以下に、本実施の形態に係るエンジントルクの推定方法について詳細に説明する。本実施の形態に係るエンジントルクの推定は、ダンパ157の捻れ角度を算出すること、および、ダンパ捻れ角度に基づいて算出した補正項を用いてエンジントルクを推定演算することにより行なわれる。
[1] ダンパ捻れ角度の算出
ダンパ157の捻れ角度は、以下に述べるように、捻れ角度の絶対角度(以下、絶対捻れ角度とも称す)および捻れ角度の相対角度(以下、相対捻れ角度とも称す)をそれぞれ演算し、これらの演算結果を加算することにより算出される。
ここで、捻れ角度の絶対角度(絶対捻れ角度)は、エンジン150が、エンジントルクが略零とみなせる運転である無負荷運転を行なっているときの捻れ角度を原点として、これを基準点とした角度である。したがって、絶対捻れ角度は、エンジントルクに応じて変動する変動量である。これに対して、捻れ角度の相対角度(相対捻れ角度)は、この絶対捻れ角度を中心としてエンジン150の燃焼状態に応じて変動する変動量である。例えば、絶対捻れ角度に対して相対捻れ角度はおよそ1/10程度の大きさとなる。そして、絶対捻れ角度に相対捻れ角度を加算することにより、エンジントルクおよび燃焼状態がともに考慮された正確な捻れ角度を求めることができる。
(相対捻れ角度の算出)
最初に、図5および図6を用いて、ダンパ157の相対捻れ角度を算出する方法について説明する。
図5(I)は、クランクシャフト156およびインプットシャフト127についての30°CA信号NE2,NI2のタイミングチャートである。図5(II)は、クランクシャフト156についての30°CA信号NE2に基づいて算出されたエンジン回転数である。
なお、上述したように、30°CA信号NE2は、クランク角センサ159(図1)からのクランク角信号NEに基づいて生成され、クランクシャフト156が30°回転する期間を1周期としたパルス信号である。また、30°CA信号NI2は、回転数センサ169(図1)からの回転パルス信号NIに基づいて生成され、インプットシャフト127が30°回転する期間を1周期としたパルス信号である。
ダンパ157の相対捻れ角度は、これらの30°CA信号NE2,NI2に基づいて、1周期(クランクシャフト156が30°回転する期間とする)におけるクランクシャフト156とインプットシャフト127との角度差を演算することにより求められる。
具体的には、図5(I)を参照して、1周期毎に、30°CA信号NE2と30°CA信号NI2との時間差ΔT1が算出される。また、1周期毎に、クランクシャフト156が30°回転するのに要する時間T30が算出される。そして、算出された時間差ΔTは、算出された時間T30を用いて、式(1)によりクランクシャフト156およびインプットシャフト127の角度差Δθrに変換される。
Δθr/30[°CA]=ΔT1/T30 ・・・(1)
変換された角度差Δθrは、図5(III)のラインLN1で示されるような波形となる。この角度差Δθrが、ダンパ157の相対捻れ角度となる。なお、図中のラインLN2は、クランクシャフト156およびインプットシャフト127の角度差を実験的に求めたものである。
図6は、本実施の形態によるダンパ157の相対捻れ角度を算出する動作を説明するためのフローチャートである。なお、図6に示す各ステップの処理は、1周期(クランクシャフト156が30°回転する期間に相当)ごとに、制御装置180により行なわれる。
図6を参照して、一連の動作が開始されると、制御装置180は、クランク角センサ159(図1)からクランク角信号NEを取得する(ステップS01)。また、回転数センサ(図1)からインプットシャフト127についての回転パルス信号NIを取得する(ステップS02)。そして、制御装置180は、取得したクランク角信号NEおよび回転パルス信号NIに基づいて、上述した方法によって30°CA信号NE2および30°CA信号NI2をそれぞれ生成する(ステップS03)。
次に、制御装置180は、30°CA信号NE2と30°CA信号NI2との時間差ΔT1を算出する(ステップS04)。また、制御装置180は、30°CA信号NE2に基づいてクランクシャフト156が30°回転するのに要する時間T30を算出する(ステップS05)。
最後に、制御装置180は、ステップS04およびS05でそれぞれ算出した時間差ΔT1および時間T30に基づいて、クランクシャフト156およびインプットシャフト127の角度差である相対捻れ角度Δθrを算出する(ステップS06)。
(絶対捻れ角度の算出)
次に、図7および図8を用いて、ダンパ157の絶対捻れ角度を算出する方法について説明する。
図7は、クランクシャフト156およびインプットシャフト127についての360°CA信号NE3,NI3およびクランクシャフト156についての30°CA信号NE2に基づいて算出されたエンジン回転数のタイミングチャートである。
ここで、360°CA信号NE3は、クランク角センサ159からのクランク角信号NEにおいてクランクシャフト156が1回転する毎(360°CA毎)に発生する欠歯信号に基づいて、制御装置180が生成した信号である。同様に、360°CA信号NI3は、回転数センサ169からの回転パルス信号NIにおいてインプットシャフト127が1回転する毎に発生する欠歯信号に基づいて、制御装置180が生成した信号である。
まず、ダンパ157の絶対捻れ角度は、これらの360°CA信号NE3,NI3に基づいて捻れ角度の原点を検出する。捻れ角度の原点は、エンジン150が無負荷運転を行なっているときの捻れ角度を算出することにより検出される。
具体的には、図7の(1)を参照して、無負荷運転時の捻れ角度は、360°CA信号NE3,NI3に基づいて、1周期(クランクシャフト156が360°回転する期間とする)におけるクランクシャフト156とインプットシャフト127との角度差Δθ0を演算することにより求められる。
より詳細には、1周期毎に、360°CA信号NE3と360°CA信号NI3との時間差ΔT0が算出される。また、1周期毎に、クランクシャフト156が30°回転するのに要する時間T30が算出される。そして、算出された時間差ΔT0は、算出された時間T30を用いて、式(2)によりクランクシャフト156およびインプットシャフト127の角度差Δθ0に変換される。
Δθ0/30[°CA]=ΔT0/T30 ・・・(2)
このときの角度差Δθ0は、捻れ角度の原点として制御装置180(図1)内部の記憶領域に格納され、絶対捻れ角度の算出を行なう際に当該記憶領域から読み出されて用いられる。なお、原点Δθ0は、エンジン150が無負荷運転状態となるごとに算出される。そして、記憶領域内の原点が、その算出された原点Δθ0に更新される。
次に、同様の方法によって、エンジン150が負荷運転を行なっているときの捻れ角度が算出される。具体的には、図7の(2)を参照して、360°CA信号NE3,NI3に基づいて、1周期(クランクシャフト156が360°回転する期間とする)におけるクランクシャフト156とインプットシャフト127との角度差ΔθLを演算することにより求められる。
より詳細には、1周期毎に、360°CA信号NE3と360°CA信号NI3との時間差ΔTLが算出される。また、1周期毎に、クランクシャフト156が30°回転するのに要する時間T30が算出される。そして、算出された時間差ΔTLは、算出された時間T30を用いて、式(3)によりクランクシャフト156およびインプットシャフト127の角度差ΔθLに変換される。
ΔθL/30[°CA]=ΔTL/T30 ・・・(3)
最後に、上記式(3)により算出された角度差ΔθLと上記式(2)により算出された角度差Δθ0との差分を演算することにより、捻れ角度の絶対角度Δθaを求めることができる。
ΔθL−Δθ0=Δθa ・・・(4)
図8は、本実施の形態によるダンパ157の絶対捻れ角度を算出する動作を説明するためのフローチャートである。なお、図8に示す各ステップの処理は、所定周期(クランクシャフト156が360°回転する期間に相当)ごとに、制御装置180により行なわれる。
図8を参照して、一連の動作が開始されると、制御装置180は、クランク角センサ159(図1)からクランク角信号NEを取得する(ステップS11)。また、回転数センサ(図1)からインプットシャフト127についての回転パルス信号NIを取得する(ステップS12)。そして、制御装置180は、取得したクランク角信号NEおよび回転パルス信号NIに基づいて、上述した方法によって360°CA信号NE3および360°CA信号NI3をそれぞれ生成する(ステップS13)。
次に、制御装置180は、エンジン150が無負荷運転状態であるか否かを判定する(ステップS14)。エンジン150が無負荷運転状態である場合(ステップS14にてYESの場合)には、制御装置180は、捻れ角度の原点Δθ0を算出し、記憶領域内の原点を更新する。
具体的には、制御装置180は、360°CA信号NE3と360°CA信号NI3との時間差ΔT0を算出する(ステップS19)。また、制御装置180は、30°CA信号NE2に基づいてクランクシャフト156が30°回転するのに要する時間T30を算出する(ステップS20)。
そして、制御装置180は、ステップS19およびS20でそれぞれ算出した時間差ΔT0および時間T30を上記式(2)に代入することにより、クランクシャフト156およびインプットシャフト127の角度差Δθ0を算出する(ステップS21)。制御装置180は、記憶領域に格納されている原点を演算された角度差Δθ0に更新すると、処理をステップS18に進める。
これに対して、エンジン150が無負荷運転状態でない場合(ステップS14にてNOの場合)には、制御装置180は、捻れ角度ΔθLを算出し、その算出した捻れ角度ΔθLと原点Δθ0とに基づいて絶対捻れ角度Δθaを算出する。
具体的には、制御装置180は、360°CA信号NE3と360°CA信号NI3との時間差ΔTLを算出する(ステップS15)。また、制御装置180は、30°CA信号NE2に基づいてクランクシャフト156が30°回転するのに要する時間T30を算出する(ステップS16)。
そして、制御装置180は、ステップS15およびS16でそれぞれ算出した時間差ΔTLおよび時間T30を上記式(3)に代入することにより、クランクシャフト156およびインプットシャフト127の角度差ΔθLを算出する(ステップS17)。
最後に、制御装置180は、記憶領域から原点Δθ0を読み出すと、ステップS17で算出した角度差ΔθLと原点Δθ0との差分を演算することにより、絶対捻れ角度Δθaを算出する(ステップS18)。
なお、図6および図8のフローチャートに従って相対捻れ角度Δθrおよび絶対捻れ角度Δθaをそれぞれ算出すると、制御装置180は、式(5)を用いてこれらの角度が加算することにより、ダンパ157の捻れ角度Δθdを算出する。
Δθr+Δθa=Δθd ・・・(5)
[2] エンジントルクの推定演算手段
次に、上記[1]で得られたダンパ捻れ角度Δθdを用いて補正項を算出し、その算出した補正項によって推定エンジントルクを補正する手段について説明する。
エンジントルクTeは、通常、クランクシャフト156の回転角加速度dωe/dtとエンジンのイナーシャIeとを乗算することにより推定することができる。
Te=Ie・dωe/dt ・・・(6)
ここで、上述したように、本実施の形態による動力出力装置100では、クランクシャフト156は、ダンパ157を介してインプットシャフト127に結合されていることから、モータジェネレータMG1,MG2の回転状態の影響を受ける。そのため、式(6)により得られた推定トルクと実際のトルクとの間には、ずれが生じている。特に、エンジン150のトルク変動が大きく、トルクリミッタ158が働いた場合には、このずれは大きくなる。
そこで、本実施の形態では、次式に示すように、式(6)で算出した推定エンジントルクTeに対して、ダンパ157で発生する弾性力を補正項として加算することによって、エンジントルクを補正する。
TE=Te+Tf+Kdamp・θdi (7)
ただし、Tfはフリクショントルク、Kdampはダンパ157のトーション部材161のばね定数である。
なお、式(7)の右辺第2項のフリクショントルクTfは、ピストンとシリンダ内壁の摩擦など各嵌合部の機械的な摩擦によるトルクである。具体的には、エンジン150の回転数、冷却水温および吸気圧との関係を規定した二次元マップを実験等によって予め作成しておき、当該マップを参照することにより、そのときのエンジン150の運転状態に対応するフリクショントルクTfが求められる。
以上に述べたように、本実施の形態によるエンジントルクの推定演算手段によれば、エンジン150の回転状態からモータジェネレータMG1,MG2の影響を排除することができるため、燃焼状態に応じて発生するエンジン150の出力トルクを高精度に推定することができる。その結果、エンジン150の異常を正確に検出することが可能となる。
なお、エンジン150の回転状態は、モータジェネレータMG1,MG2の回転状態だけでなく、車両の走行路の状態(路面の凸凹状態等)からも影響を受けるが、本実施の形態によれば、駆動軸112の回転変動をダンパ157に発生した弾性力として、クランクシャフト156の回転状態からこれを排除することが可能となる。したがって、この場合においても、真の燃焼状態に基づくエンジン150の回転状態の変動のみを検出することができるため、エンジン150の異常を正確に検出することが可能となる。
さらに、本実施の形態によるエンジントルクの推定演算手段によれば、推定されたエンジン150の出力トルクに基づいてエンジン150の回転状態の変動を正確に検出することが可能となるため、検出されたエンジン150の回転状態の変動を燃料噴射制御および点火時期制御にフィードバックさせることで、燃焼状態の安定化を図ることができる。
なお、気筒毎にエンジントルクを推定する構成とすれば、気筒間のエンジントルクの偏差を抽出することができるため、複数の気筒に対して、個別に燃料噴射制御および点火時期制御を行なうことも可能となる。
図9は、本実施の形態によるエンジン150の異常を検出する動作を説明するためのフローチャートである。
図9を参照して、一連の動作が開始されると、制御装置180は、上述した方法によって算出された絶対捻れ角度Δθaおよび相対捻れ角度Δθrを、式(5)を用いて加算することによりダンパ捻れ角度Δθdを算出する(ステップS31)。
次に、制御装置180は、ダンパ捻れ角度Δθdに基づいてダンパ157で発生する弾性力を演算する(ステップS32)。そして、制御装置180は、クランクシャフト156の回転角加速度dωe/dtから推定したエンジントルクTeに対して、ダンパ157で発生する弾性力を補正項として加算することによって、エンジントルクTeを補正する(ステップS33)。
そして、制御装置180は、補正後の推定エンジントルクTEが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS34)。推定エンジントルクTEが所定の閾値よりも小さい場合には、制御装置180は、エンジン150に失火を伴なう異常が発生していると判定する(ステップS35)。一方、推定エンジントルクTEが所定の閾値以上である場合には、制御装置180は、エンジン150が正常であると判定する(ステップS36)。
なお、制御装置180によるエンジン150の異常の検出は、実際には、CPU(Central Processing Unit)によって実行され、CPUは、図9に示す各ステップを備えるプログラムをROM(Read Only Memory)から読出し、図9に示す各ステップを実行してエンジン150の異常を判定する。
したがって、ROMは、エンジン150の異常を検出する制御をコンピュータ(CPU)に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取り可能な記録媒体に相当する。
[変更例]
図10は、この発明の実施の形態の変更例による内燃機関の異常検出装置が適用されるハイブリッド車両の動力出力装置の部分拡大図である。本変更例に係る動力出力装置は、インプットシャフト127の回転角度を検出するための回転数センサ184を、駆動軸がインプットシャフト127に連結され、インプットシャフト127のトルクにより駆動されてプラネタリギヤ120に潤滑油を供給するオイルポンプ182に設ける点で、回転数センサ169(図1)をインプットシャフト127に設ける先の実施の形態と相違する。その他の構造については、前述の実施の形態と同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
本変更例によれば、回転数センサ184は、インプットシャフト127と同軸上に配置されたオイルポンプ182の駆動軸に設けられる。回転数センサ184は、クランク角センサ159と同じ磁気ピックアップセンサからなり、かつ、クランク角センサ159と同等レベルの角度分解能を有するものが適用される。
そして、回転数センサ184からは、駆動軸(すなわち、インプットシャフト127)の回転位置に応じて、所定の角度周期毎に立ち上がる回転パルス信号NIが出力される。制御装置180は、回転パルス信号NIを受けると、上述した方法によって駆動軸が30°回転する期間を1周期としたパルス信号としての30°CA信号NI2を生成する。
すなわち、本変更例によれば、インプットシャフト127と同軸上に配置されたオイルポンプ182の回転状態を介して、インプットシャフト127の回転角度が検出される。これによれば、回転数センサの配置の自由度が高められるため、効率良く回転数センサを配置することにより動力出力装置の大型化を抑制することができる。
なお、制御装置180(図1)は、回転数センサ184から回転パルス信号NIを受けると、上述した方法によって、インプットシャフト127についての30°CA信号NI2を生成する。そして、生成した30°CA信号NI2と、クランクシャフト156についての30°CA信号NE2とに基づいてダンパ157の捻れ角度を算出する。
なお、回転数センサ184の構成としては、クランク角センサ159と同様レベルの分解能が確保されていれば良く、例えばオイルポンプ182に含まれるギヤ部材の歯を検出することにより回転角度を算出する構成、もしくは、オイルポンプ182の吐出圧に基づいて回転角度を算出する構成とすることもできる。
また、本発明を適用するハイブリッド車両の構成としては、図1に示した構成の他、種々の構成が可能である。図1では、モータジェネレータMG2がリングギヤ軸126も結合されているが、モータジェネレータMG2が結合されていない構成であっても本発明を適用することができる。また、モータジェネレータMG2がリングギヤ軸126ではなくエンジン150のクランクシャフト156に直接結合された構成をとることもできる。係る構成においてもモータジェネレータの回転状態の変動に伴なってエンジン150の回転状態が影響を受けるため、本発明を適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、内燃機関を含む複数の動力源を含む動力出力装置および当該動力出力装置を搭載する車両に適用することができる。
この発明の実施の形態による内燃機関の異常検出装置が適用されるハイブリッド車両の動力出力装置の概略ブロック図である。 図1に示すプラネタリギヤおよびそれに結合されるエンジンおよびモータジェネレータの拡大図である。 クランク角センサおよび回転数センサの概略構成図である。 図3に示すダンパの一部切欠き平面図である。 ダンパの相対捻れ角度を算出する方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態によるダンパの相対捻れ角度を算出する動作を説明するためのフローチャートである。 ダンパの絶対捻れ角度を算出する方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態によるダンパの絶対捻れ角度を算出する動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態によるエンジンの異常を検出する動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態の変更例による内燃機関の異常検出装置が適用されるハイブリッド車両の動力出力装置の部分拡大図である。
符号の説明
100 動力出力装置、111 動力伝達ギヤ、112 駆動軸、114 ディファレンシャルギヤ、119 ケース、120 プラネタリギヤ、121 サンギヤ、122 リングギヤ、123 プラネタリピニオンギヤ、124 プラネタリキャリア、125 サンギヤ軸、126 リングギヤ軸、127 インプットシャフト、128 動力取出ギヤ、129 チェーンベルト、132 ロータ、133 ステータ、134,144 3相コイル、135,145 永久磁石、139,149 レゾルバ、142 ロータ、143 ステータ、150 エンジン、156 クランクシャフト、157 ダンパ、158 トルクリミッタ、159 クランク角センサ、160 駆動側ホイール、161 トーション部材、162 中間部材、164a アクセルペダルポジションセンサ、164 従動側ホイール、165a ブレーキペダルポジションセンサ、169,184 回転数センサ、180 制御装置、182 オイルポンプ、185 シフトポジションセンサ、200 クランクロータ、202 歯部、204 欠歯部、MG1,MG2 モータジェネレータ。

Claims (9)

  1. 内燃機関および電動発電機を動力源として駆動軸に動力を出力する動力出力装置において前記内燃機関の異常を検出する前記内燃機関の異常検出装置であって、
    前記動力出力装置は、
    前記内燃機関からの動力を受ける入力軸、前記電動発電機の回転軸および前記駆動軸を機械的に結合するとともに、前記内燃機関からの動力を前記電動発電機および前記駆動軸に機械的に分配するように構成された動力分割機構と、
    前記内燃機関の出力軸および前記入力軸の間に結合され、前記内燃機関の出力軸と前記入力軸との相対回転を抑制しながら動力を伝達するためのダンパとを含み、
    前記内燃機関の異常検出装置は、
    前記内燃機関の出力軸の回転角加速度に基づいて前記内燃機関の出力トルクを推定演算するトルク推定手段と、
    前記内燃機関の出力軸および前記入力軸の回転角度をそれぞれ検出する第1および第2の回転角度検出手段と、
    検出された前記内燃機関の出力軸および前記入力軸の回転角度に基づいて、前記ダンパが前記内燃機関の出力軸と前記入力軸との相対回転を抑制するように前記内燃機関の出力軸に付与する弾性力を算出し、その算出された前記ダンパの弾性力に基づいて前記推定演算された前記内燃機関の出力トルクを補正するトルク補正手段と、
    補正された前記内燃機関の出力トルクに基づいて前記内燃機関の異常を診断する異常診断手段とを備える、内燃機関の異常検出装置。
  2. 前記ダンパは、前記内燃機関の出力軸と前記入力軸とが相対回転したときに圧縮されて弾性力を両軸に付与する弾性部材を含み、
    前記トルク補正手段は、
    前記第1および第2の回転角度検出手段により検出された前記内燃機関の出力軸及び前記入力軸の回転角度との差分を、前記内燃機関の出力軸と前記入力軸との捻れ角度として取得する捻れ角度取得手段と、
    取得した前記捻れ角度に前記弾性部材の弾性定数を乗算することにより前記ダンパの弾性力を算出する弾性力算出手段とを含む、請求項1に記載の内燃機関の異常検出装置。
  3. 前記第1の回転角度検出手段から前記内燃機関の出力軸の回転角度を受けるとともに、前記第2の回転角度検出手段から前記入力軸の回転角度を受ける信号処理手段をさらに備え、
    前記信号処理手段は、前記内燃機関の出力軸の回転角度に基づいて、所定の第1の単位角度回転する期間を1周期とする第1パルス信号を生成して出力するとともに、前記第1の単位角度よりも大きい第2の単位角度回転する期間を1周期とする第2パルス信号を生成して出力し、かつ、前記入力軸の回転角度に基づいて前記第1パルス信号を生成して出力するとともに、前記第2パルス信号を生成して出力し、
    前記捻れ角度取得手段は、
    前記内燃機関の出力軸および前記入力軸についての前記第1パルス信号に基づいて、前記1周期における前記捻れ角度の相対角度を算出する相対捻れ角度算出手段と、
    前記内燃機関の出力トルクが実質的に零となる運転状態のときの前記内燃機関の出力軸および前記入力軸についての前記第2パルス信号に基づいて、前記捻れ角度の基準点を検出する捻れ角度基準点検出手段と、
    検出された前記捻れ角度の基準点と、前記内燃機関の出力軸および前記入力軸についての前記第2パルス信号とに基づいて、前記捻れ角度の絶対角度を算出する絶対捻れ角度算出手段と、
    算出した前記捻れ角度の相対角度と前記絶対角度とを加算することにより前記捻れ角度を算出する捻れ角度算出手段とを含む、請求項2に記載の内燃機関の異常検出装置。
  4. 前記動力分割機構は、少なくとも3個の歯車要素を有し、該歯車要素が前記電動発電機の回転軸、前記駆動軸および前記入力軸にそれぞれ連結されたプラネタリギヤを含み、
    前記第2の回転角度検出手段は、駆動軸が前記入力軸に連結され、前記入力軸のトルクにより駆動されて前記プラネタリギヤに潤滑油を供給するオイルポンプに設けられる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の異常検出装置。
  5. 前記第2の回転角度検出手段は、前記オイルポンプの回転状態に基づいて、前記入力軸の回転角度を推定演算する、請求項4に記載の内燃機関の異常検出装置。
  6. 内燃機関および電動発電機を動力源として駆動軸に動力を出力する動力出力装置において前記内燃機関の異常を検出する前記内燃機関の異常検出方法であって、
    前記動力出力装置は、
    前記内燃機関からの動力を受ける入力軸、前記電動発電機の回転軸および前記駆動軸を機械的に結合するとともに、前記内燃機関からの動力を前記電動発電機および前記駆動軸に機械的に分配するように構成された動力分割機構と、
    前記内燃機関の出力軸および前記入力軸の間に結合され、前記内燃機関の出力軸と前記入力軸との相対回転を抑制しながら動力を伝達するためのダンパとを含み、
    前記内燃機関の異常検出方法は、
    前記内燃機関の出力軸の回転角加速度に基づいて前記内燃機関の出力トルクを推定演算する第1のステップと、
    前記内燃機関の出力軸および前記入力軸の回転角度をそれぞれ検出する第2のステップと、
    検出された前記内燃機関の出力軸および前記入力軸の回転角度に基づいて、前記ダンパが前記内燃機関の出力軸と前記入力軸との相対回転を抑制するように前記内燃機関の出力軸に付与する弾性力を算出し、その算出された前記ダンパの弾性力に基づいて前記推定演算された前記内燃機関の出力トルクを補正する第3のステップと、
    補正された前記内燃機関の出力トルクに基づいて前記内燃機関の異常を診断する第4のステップとを備える、内燃機関の異常検出方法。
  7. 前記ダンパは、前記内燃機関の出力軸と前記入力軸とが相対回転したときに圧縮されて弾性力を両軸に付与する弾性部材を含み、
    前記第3のステップは、
    前記第2のステップにより検出された前記内燃機関の出力軸及び前記入力軸の回転角度との差分を、前記内燃機関の出力軸と前記入力軸との捻れ角度として取得する第1のサブステップと、
    取得した前記捻れ角度に前記弾性部材の弾性定数を乗算することにより前記ダンパの弾性力を算出する第2のサブステップとを含む、請求項6に記載の内燃機関の異常検出方法。
  8. 前記第2のステップは、
    検出された前記内燃機関の出力軸の回転角度に基づいて、所定の第1の単位角度回転する期間を1周期とする第1パルス信号を生成して出力するとともに、前記第1の単位角度よりも大きい第2の単位角度回転する期間を1周期とする第2パルス信号を生成して出力するステップと、
    検出された前記入力軸の回転角度に基づいて、前記第1パルス信号を生成して出力するとともに、前記第2パルス信号を生成して出力するステップとを含み、
    前記第1のサブステップは、
    前記内燃機関の出力軸および前記入力軸についての前記第1パルス信号に基づいて、前記内燃機関の出力軸および前記入力軸についての前記第1パルス信号に基づいて、前記1周期における前記捻れ角度の相対角度を算出するステップと、
    前記内燃機関の出力トルクが実質的に零となる運転状態のときの前記内燃機関の出力軸および前記入力軸についての前記第2パルス信号に基づいて、前記捻れ角度の基準点を検出するステップと、
    検出された前記捻れ角度の基準点と、前記内燃機関の出力軸および前記入力軸についての前記第2パルス信号とに基づいて、前記捻れ角度の絶対角度を算出するステップと、
    算出した前記捻れ角度の相対角度と前記絶対角度とを加算することにより前記捻れ角度を算出する捻れ角度算出手段とを含む前記内燃機関の出力軸と前記入力軸との相対的な捻れ角度を算出するステップとを含む、請求項7に記載の内燃機関の異常検出方法。
  9. 前記動力分割機構は、少なくとも3個の歯車要素を有し、該歯車要素が前記電動発電機の回転軸、前記駆動軸および前記入力軸にそれぞれ連結されたプラネタリギヤを含み、
    前記第2のステップは、駆動軸が前記入力軸に連結され、前記入力軸のトルクにより駆動されて前記プラネタリギヤに潤滑油を供給するオイルポンプの回転状態に基づいて、前記入力軸の回転角度を推定演算する、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の内燃機関の異常検出方法。
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