JP5876297B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばハイブリッド車両等の車両を制御する車両制御装置の技術分野に関する。
この種の装置として、例えば、ハイブリッド車両に係るエンジントルクを、エンジン項、モータ・ジェネレータ項及びトルク反力項を含む式により算出する装置が提案されている(特許文献1参照)。或いは、所定のクランク角度毎に出力された基準信号を契機として特定された、第1電動発電機の第1レゾルバ角度及び第2電動発電機の第2レゾルバ角度と、内燃機関の回転状態に基づいて、該内燃機関の出力トルクを推定する装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2005−343458号公報 特開2010−167861号公報
しかしながら上述の背景技術では、エンジントルクを算出等するためのパラメータが、例えばセンサの故障等により一つでも欠けてしまうと、エンジントルクを算出等することが困難になるという技術的問題点がある。加えて、エンジントルクが算出等されないと、エンジンの失火判定を実施することが困難になるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、エンジントルクの正確な算出が困難な場合であっても、エンジンの失火判定を実施することができる車両制御装置を提供することを課題とする。
本発明の車両制御装置は、上記課題を解決するために、遊星歯車機構のキャリア軸に連結されたエンジンと、前記遊星歯車機構のサンギヤ軸に連結されたモータ・ジェネレータと、を備える車両に搭載され、前記エンジンの慣性モーメントをIe、前記モータ・ジェネレータの慣性モーメントをIg、前記エンジンの回転角速度をωe、前記モータ・ジェネレータの回転角速度をωg、前記遊星歯車機構に係るサンギヤの歯数に対するリングギヤの歯数の比をρ、前記モータ・ジェネレータによるトルク反力をTg、とした場合の前記エンジンの出力トルクTeを、次式
Figure 0005876297
(1)により推定して、第1判定トルクと比較することにより前記エンジンの失火判定を行う失火判定手段を備える車両制御装置であって、前記失火判定手段は、前記トルク反力を取得できない場合には、前記エンジンの出力トルクTを、次式
Figure 0005876297
(2)
により推定して、前記第1判定トルクとは異なる第2判定トルクと比較することにより前記エンジンの失火判定を行う。
本発明の車両制御装置によれば、当該車両制御装置が搭載される車両は、エンジン、モータ・ジェネレータ及び遊星歯車機構を備えて構成されている。遊星歯車機構は、サンギヤと、ピニオンギヤと、該ピニオンギヤを自転可能且つ公転可能に支持するキャリアと、リングギヤと、を有する。遊星歯車機構のキャリア軸には、エンジンのクランクシャフトが連結されている。遊星歯車機構のサンギヤ軸には、モータ・ジェネレータの回転軸が連結されている。
例えばメモリ、プロセッサ等を備えてなる失火判定手段は、エンジンの出力トルクを上記式(1)により推定して、該推定された出力トルクと、第1判定トルクとを比較することによりエンジンの失火判定を行う。本発明に係る「第1判定トルク」は、エンジンが失火しているか否かを決定する値であり、予め固定値として、或いは、何らかの物理量又はパラメータに応じた可変値として設定されている。
このような第1判定トルクは、実験的若しくは経験的に、又はシミュレーションによって、例えばエンジン状態と、エンジンの出力トルクとの関係を求め、該求められた関係に基づいて、エンジンが失火した場合の出力トルク且つ誤判定を抑制できるような値として設定すればよい。
本発明では特に、失火判定手段は、モータ・ジェネレータによるトルク反力を取得できない場合、エンジンの出力トルクを上記式(2)により(即ち、上記式(1)において、“T=0”として)推定して、該推定された出力トルクと、第1判定手段とは異なる第2判定手段とを比較することによりエンジンの失火判定を行う。
本発明に係る「第2判定トルク」は、モータ・ジェネレータによるトルク反力が取得できない場合に、エンジンが失火しているか否かを決定する値であり、予め固定値として、或いは、何らかの物理量又はパラメータに応じた可変値として設定されている。このような第2判定トルクは、実験的若しくは経験的に、又はシミュレーションによって、例えばエンジン状態と、エンジンの出力トルクと、エンジン失火時のトルク変動幅と、の関係を求め、エンジン失火直前の出力トルクに応じたエンジン失火時のトルク変動幅を、ゼロから引いた値として設定すればよい。
本願発明者の研究によれば、以下の事項が判明している。即ち、エンジンやモータ・ジェネレータの状態の検出には多数のセンサが用いられている。このため、センサの一部に不具合が生じると、エンジンの出力トルクを精度良く計算することが困難になる。上記式(1)に係る変数のうち、モータ・ジェネレータによるトルク反力(T)が取得できない場合、エンジンの出力トルクの絶対値を計算することはできないが、出力トルクの変動を求めることができる。そして、エンジンが失火した場合には、出力トルクがある程度低下するので、出力トルクの変動から失火判定を行うことができる。
そこで、本発明では、上述の如く、失火判定手段により、モータ・ジェネレータによるトルク反力を取得できない場合、エンジンの出力トルクが上記式(2)により推定され、該推定された出力トルクと第2判定手段とが比較されることによりエンジンの失火判定が行われる。以上の結果、本発明の車両制御装置によれば、エンジンの出力トルクの正確な算出が困難な場合であっても、エンジンの失火判定を実施することができる。
本発明の車両制御装置の一態様では、前記第1判定トルクは、予め定められた値であり、前記第2判定トルクは、前記エンジンの失火判定が行われる前の前記エンジンの運転状態に応じて推定された値である。
この態様によれば、比較的容易にして、精度良く失火判定を行うことができるので、実用上非常に有利である。
本発明の車両制御装置の他の態様では、前記失火判定手段は、前記式(1)における、次の2つの項
Figure 0005876297
Figure 0005876297
のいずれかを算出することができない場合には、前記トルク反力を取得できるか否かにかかわらず、前記エンジンの失火判定を行わない。
この態様によれば、当該車両制御装置の負荷を低減することができる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るクランク角センサの構成を概略的に示した構成図である。 クランク角センサ信号及びカム角センサ信号の一例である。 実施形態に係る第1モータ・ジェネレータに係る指令トルクの算出フローの概略を示す概略図である。 実施形態に係る失火判定処理を示すフローチャートである。 推定されたエンジントルク(絶対値)の時間変動の一例である。 トルク反力が取得できない場合の推定されたエンジントルクの時間変動の一例である。 負荷率毎にエンジン回転数と標準トルクとの関係を定めるマップの一例である。
以下、本発明の車両制御装置に係る実施形態について、図面に基づいて説明する。
(車両の構成)
先ず、実施形態に係る車両制御装置100が搭載される車両1について、図1を参照して説明する。ここに、図1は、実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。尚、図1では、説明の便宜上、車両の詳細な構成部材については適宜省略し、直接関連のある構成部材のみを示している。
図1において、車両1は、エンジン10、第1モータ・ジェネレータ(MG1)11、第2モータ・ジェネレータ(MG2)12、遊星歯車機構を有する動力分配機構13及びトーショナルダンパ14を備えて構成されている。
エンジン10のクランクシャフト101は、トーショナルダンパ14を介して、動力分配機構13の複数のピニオンギヤ133を自転可能且つ公転可能に支持するキャリア134の回転軸としてのインプットシャフト131に接続されている。エンジン10には、該エンジン10のクランク角を検出するクランク角センサ31と、該エンジン10のカム角を検出するカム角センサ32とが設けられている。
尚、本実施形態に係るエンジン10は、4つの気筒を有する4気筒エンジンであるが、該4気筒エンジンに限らず、例えば6気筒、8気筒、12気筒、16気筒等の各種エンジンであってよい。
ここで、クランク角センサ31について、図2及び図3を参照して説明する。ここに、図2は、実施形態に係るクランク角センサの構成を概略的に示した構成図であり、図3は、クランク角センサ信号の一例である。
図2において、クランクシャフト101には、図中の矢印方向に回転されるクランクロータ102が取り付けられている。クランクロータ102の外周には、クランク角検出用として、例えば10度CA毎の等しい角度間隔で形成された歯部102aと、2歯分連続して欠歯された欠歯部102bとが設けられている。
クランク角センサ31は、各歯部102aに対向し、該歯部102aによりクランクシャフト101の回転角度を検出するセンサ部311と、該センサ部311からの出力信号を処理する信号処理部312とを備えて構成されている。センサ部311から出力されるクランク角センサ信号は、クランクシャフト101の回転位置が予め設定された特定位置でないときには、所定のクランク角(例えば10度CA)回転する期間を1周期としたパルス信号となり、クランクシャフト101が特定位置に来たときには、クランクシャフト101が、例えば30度CA回転する期間を1周期とした欠歯信号となる。該欠歯信号は、クランクシャフト101が1回転する毎(即ち、360度CA毎)に発生する。
信号処理部312は、センサ部311からの出力信号(図3のクランク角センサ信号参照)を受信すると、クランク角センサ信号中における欠歯信号の検出動作を開始する。そして、信号処理部312は、クランク角センサ信号が欠歯信号になったことを最初に検出すると、以降、クランク角センサ信号を分周して、クランクシャフト101が30度回転する期間を1周期とした(即ち、クランクシャフト101が30度回転する毎に立ち上がる)パルス信号としての30度CA信号NE(図1参照)を生成し出力する。
また、信号処理部312は、欠歯信号を検出してから30度CA信号NEの所定周期期間分の判定期間に、エンジン10のカム軸の回転に応じて、カム角センサ32から出力される気筒判別用信号(図3のカムセンサ信号参照)の立ち上がりが検出されると、判定期間の終了タイミングに基準位置信号Gを出力する。従って、該基準位置信号Gは、クランクシャフト101の回転位置が欠歯信号の発生する特定位置から所定周期分進んだ位置に来たときに立ち上がる。ENG−ECU22は、30度CA信号NE及び基準位置信号G等に基づいて、エンジン10の気筒の判別を行い、エンジン10を制御する。
尚、本実施形態に係る基準位置信号Gは、カムシャフトが720度回転する期間を1周期とするパルス信号(即ち、720度CA信号)である。
再び図1に戻り、動力分配機構13のサンギヤ132の回転軸は、第1モータ・ジェネレータ11に接続されている。動力分配機構13のリングギヤ135の回転軸は、第2モータ・ジェネレータ12に接続されている。動力分配機構13の動力出力ギヤ136は、チェーンベルト137を介して、動力伝達ギヤ(図示せず)に動力を伝達する。動力伝達ギヤに伝達された動力は、駆動軸及びデファレンシャルギヤ(図示せず)を介して、車両1の駆動輪(図示せず)に伝達される。
第1モータ・ジェネレータ11には、該第1モータ・ジェネレータ11の回転数を検出するレゾルバ33が設けられている。第2モータ・ジェネレータ12には、該第2モータ・ジェネレータ12の回転数を検出するレゾルバ34が設けられている。
車両1は、更に、エンジン10を統括制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)22(以下、適宜“ENG−ECU”と称する)、第1及び第2モータ・ジェネレータに係る各種制御を行うモータ・ジェネレータECU(以下、適宜“MG−ECU”)23、並びに、ENG−ECU22及びMG−ECU23に係る各種制御を行うハイブリッドECU21(以下、適宜“HV−ECU”と称する)を備えて構成されている。
本実施形態では、ENG−ECU22及びMG−ECU23に、クランク角センサ31から出力される30度CA信号NE等が入力されることによって、ENG−ECU22及びMG−ECU23の同期性が確保されている。
(失火判定処理)
上述の如く構成された車両1に搭載された車両制御装置100は、上記式(1)により、エンジン10の出力トルクTを推定する。そして、車両制御装置100は、該推定された出力トルクTと、第1失火判定値とを比較して、エンジン1に係る失火判定を行う。
具体的には、車両制御装置100は、失火判定として、推定された出力トルクTが第1失火判定値より小さいか否かを判定する。推定された出力トルクTが第1失火判定値よりも小さいと判定された場合、車両制御装置100は、エンジン1が失火したと判定する。他方、推定された出力トルクTが第1失火判定値よりも大きいと判定された場合、車両制御装置100は、エンジン1は失火していないと判定する。尚、推定された出力トルクTと第1失火判定値とが「等しい」場合には、どちらかに含めて扱えばよい。
ここで、式(1)における、エンジン1の慣性モーメントI、及び、サンギヤ132の歯数に対するリングギヤ135の歯数の比ρは、定数である。エンジン1の回転角速度ωは、例えばクランク角センサ31の出力信号に基づいて求められる。第1モータ・ジェネレータ11の回転角速度ωは、例えばレゾルバ33の出力信号に基づいて求められる。第1モータ・ジェネレータ11によるトルク反力(指令トルク)Tは、例えば図4に示すような複数の物理量又はパラメータに基づいて求められる。
図4は、実施形態に係る第1モータ・ジェネレータに係る指令トルクの算出フローの概略を示す概略図である。図4において、実線で囲まれた項目は「処理」を示し、点線で囲まれた項目は「物理量又はパラメータ」を示し、斜体文字は「センサ」を示している。
図4に示したように、トルク反力Tを取得するためには、複数の物理量又はパラメータが必要であり、該複数の物理量又はパラメータの取得には複数のセンサが関わっている。このため、例えばセンサの使用される前に実施されることが多いセンサチェックが終了していなければ、トルク反力Tを取得することができない。或いは、複数のセンサのうち一つのセンサに不具合が生じた場合にも、トルク反力Tを取得することができない。すると、上記式(1)によりエンジン1の出力トルクTを推定することが困難になる。
そこで、車両制御装置100は、トルク反力Tを取得できない場合、上記式(2)によりエンジン1の出力トルクTを推定する。そして、車両制御装置100は、該推定された出力トルクTと、第2失火判定値とを比較して、エンジン1に係る失火判定を行う。このため、トルク反力Tが取得できない場合に、直ちに失火判定が不可能となる事態を回避することができる。上述の如く、トルク反力Tの取得には、複数のセンサが関わっているため、トルク反力Tが取得できない場合でも失火判定が可能となる意義は大きい。
次に、車両制御装置100が実施する失火判定処理について、図5のフローチャートを参照して、より具体的に説明する。
図5において、車両制御装置100は、エンジントルク推定システムが正常に稼働しているか否かを判定する(ステップS101)。具体的には例えば、車両制御装置100は、各種センサのチェックが完了しているか否か、所定の各種信号が出力されているか否か、受信された信号のレベルが正常であるか否か、等を判定する。
尚、実際の判定は、例えばHV−ECU21、ENG−ECU22及びMG−ECU23の夫々又は少なくとも一つにおいて実施される。つまり、本実施形態では、車両1の各種電子制御用のHV−ECU21、ENG−ECU22及びMG−ECU23各々の機能の一部を、車両制御装置100の一部として用いている。
エンジントルク推定システムが正常に稼働していると判定された場合(ステップS101:Yes)、車両制御装置100は、トルク反力Tの使用が許可されていないか否かを判定する(ステップS102)。ここで、トルク反力Tの使用が許可されない場合には、例えばエンジン1が自立運転している場合等が該当する。
トルク反力Tの使用が許可されていると判定された場合(ステップS102:No)、車両制御装置100は、上記式(1)によりエンジン1の出力トルクTを推定する(ステップS103)。続いて、車両制御装置100は、推定された出力トルクTと、第1失火判定値(例えば“0Nm”、“−5Nm”等)とを比較して失火判定を行う(ステップS104)。
上記ステップS103で推定される出力トルクTは、絶対値で出力される。このため、出力トルクTの時間変動は、例えば図6のようになる。図6は、推定されたエンジントルク(絶対値)の時間変動の一例である。尚、図6(a)は、エンジントルクが中程度から比較的大きい場合の時間変動の一例であり、図6(b)は、エンジントルクが比較的小さい場合の時間変動の一例である。
図6に示すように、エンジントルクの大きさにかかわらず、エンジン1の失火時には、例えば0Nmまでエンジントルクが低下している。このため、第1失火判定値は、典型的には、固定値として設定される。
次に、車両制御装置100は、所定周期によって一義的に決まる次の処理開始時期に到達するまで、ステップS101の処理の実行を停止して待機状態になる。
上記ステップS101の処理において、エンジントルク推定システムが正常に稼働していないと判定された場合(ステップS101:No)、車両制御装置100は、トルク反力Tの算出のみが異常であるか否かを判定する(ステップS105)。
トルク反力Tgの算出以外異常があると判定された場合(ステップS105:No)、車両制御装置100は、失火判定は不可能であると判定する(ステップS110)。ここで、トルク反力Tgの算出以外の異常には、例えば上記式(1)における次の2つの項
Figure 0005876297
Figure 0005876297
のいずれかを算出できないこと等が該当する。
上記ステップS105の処理において、トルク反力Tの算出のみの異常であると判定された場合(ステップS105:Yes)、又は、上記ステップS102の処理において、トルク反力Tの使用が許可されていないと判定された場合(ステップS102:Yes)、車両制御装置100は、上記式(2)によりエンジン1の出力トルクTを推定する(ステップS106)。尚、上記式(2)では、出力トルクTの絶対値を求めることはできないが、変動幅を求めることができる。
続いて、車両制御装置100は、エンジン1の運転状態に基づいて標準トルクを算出する(ステップS107)。具体的には、車両制御装置100は、(i)エンジン1の回転数と、(ii)負荷率KL(即ち、吸入空気充填率)と、(iii)例えば図8に示すような、負荷率毎にエンジン回転数と標準トルクとの関係を定めるマップと、から標準トルクを算出(又は特定)する。図8は、負荷率毎にエンジン回転数と標準トルクとの関係を定めるマップの一例である。
続いて、車両制御装置100は、算出された標準トルクを負の値に変換する(即ち、“−1”を掛ける)と共に、例えばエンジン1に係るフリクションやバラツキ等を考慮した所定の補正処理を、負の値に変換された標準トルクに施して、第2失火判定値を決定する(ステップS108)。続いて、車両制御装置100は、推定された出力トルクTと、第2失火判定値とを比較して失火判定を行う(ステップS109)。
上記ステップS106で推定される出力トルクTの時間変動は、例えば図7のようになる。図7は、トルク反力が取得できない場合の推定されたエンジントルクの時間変動の一例である。尚、図7(a)は、エンジントルクが中程度から比較的大きい場合の時間変動の一例であり、図7(b)は、エンジントルクが比較的小さい場合の時間変動の一例である。
図7に示すように、エンジントルクの大きさによって、エンジン1の失火時のエンジントルクの低下量が異なる。このため、仮に第2失火判定値を固定値としてしまうと、エンジン1の失火が誤判定される可能性がある。そこで、第2失火判定値は、上述の如く、エンジン1の運転状態に応じた可変値として設定される。従って、エンジン1の失火の誤判定を抑制することができる。
本実施形態に係る「HV−ECU21」、「ENG−ECU22」及び「MG−ECU23」は、本発明に係る「失火判定手段」の一例である。本実施形態に係る「第1失火判定値」及び「第2失火判定値」は、夫々、本発明に係る「第1判定トルク」及び「第2判定トルク」の一例である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う車両制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…車両、10…エンジン、11…第1モータ・ジェネレータ、12…第2モータ・ジェネレータ、13…動力分配機構、14…トーショナルダンパ、21…HV−ECU、22…ENG−ECU、23…MG−ECU、31…クランク角センサ、32…カム角センサ、33、34…レゾルバ、100…車両制御装置

Claims (3)

  1. 遊星歯車機構のキャリア軸に連結されたエンジンと、前記遊星歯車機構のサンギヤ軸に連結されたモータ・ジェネレータと、を備える車両に搭載され、
    前記エンジンの慣性モーメントをIe、前記モータ・ジェネレータの慣性モーメントをIg、前記エンジンの回転角速度をωe、前記モータ・ジェネレータの回転角速度をωg、前記遊星歯車機構に係るサンギヤの歯数に対するリングギヤの歯数の比をρ、前記モータ・ジェネレータによるトルク反力をTg、とした場合の前記エンジンの出力トルクTeを、次式
    Figure 0005876297
    (1)により推定して、第1判定トルクと比較することにより前記エンジンの失火判定を行う失火判定手段を備える
    車両制御装置であって、
    前記失火判定手段は、前記トルク反力を取得できない場合には、前記エンジンの出力トルクTeを、次式
    Figure 0005876297
    (2)
    により推定して、前記第1判定トルクとは異なる第2判定トルクと比較することにより前記エンジンの失火判定を行う
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記第1判定トルクは、予め定められた値であり、
    前記第2判定トルクは、前記エンジンの失火判定が行われる前の前記エンジンの運転状態に応じて推定された値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記失火判定手段は、前記式(1)における、次の2つの項
    Figure 0005876297
    Figure 0005876297
    のいずれかを算出することができない場合には、前記トルク反力を取得できるか否かにかかわらず、前記エンジンの失火判定を行わない
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御装置。
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