JP4786405B2 - 発光測定装置及び発光測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、試料からの発光を測定する発光測定装置、及び発光測定方法に関するものである。
創薬分野等において細胞などの試料に試薬を注入したときに生じる発光を測定する方法として、マイクロプレートを利用した発光測定方法が用いられている(例えば、文献1:特開2001−188044号公報、文献2:特開平9−26426号公報参照)。マイクロプレートは、それぞれ試料を保持可能な複数のウェル(テストホール)が設けられた板状の試料保持部材であり、各ウェル内に保持された試料からの発光を測定することで、試料の評価や必要な発光解析を効率的に行うことが可能である。
特開2001−188044号公報 特開平9−26426号公報 特許第3452566号公報 特開2002−310894号公報
上記文献1に記載された発光測定装置では、試薬を注入したときの試料からの発光を透過するように底面が形成されたマイクロプレートによって試料を保持し、その下方に設置された光検出手段によって発光を検出している。一方、このような発光測定においては、近年、試薬として様々な種類のルシフェラーゼ等が用いられるようになり、それぞれ異なる波長スペクトルを有する多色、多種類の発光現象が測定に利用できるようになりつつある。
これに伴って、発光測定装置においても、多色の発光測定に対応した構成が求められつつある(例えば、文献3:特許第3452566号公報、文献4:特開2002−310894号公報参照)。しかしながら、従来の発光測定装置では、いずれも多色の発光の測定効率等の点において問題がある。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、多色の発光測定を効率良く行うことが可能な発光測定装置、及び発光測定方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明による発光測定装置は、それぞれ試料を保持可能な複数のウェルが2次元アレイ状に配置されたマイクロプレートによって保持された状態で、測定位置に配置された試料からの発光を測定する発光測定装置であって、(1)マイクロプレートのウェル内に保持された試料からの発光を含むマイクロプレートの2次元光像を導く導光光学系と、(2)導光光学系によって導かれた2次元光像を検出して、2次元の発光画像を取得する画像取得手段と、(3)マイクロプレートから画像取得手段への2次元光像の光路上の所定位置に配置され、複数の光学フィルタ部がマイクロプレートの複数のウェルに対応するように2次元アレイ状に配置されたシート状のフィルタ部材とを備え、(4)フィルタ部材は、複数の光学フィルタ部のそれぞれが、波長についての光透過特性が互いに異なる第1フィルタ領域、及び第2フィルタ領域を少なくとも含み、試料からの発光に対して、第1フィルタ領域を透過した第1光成分、及び第2フィルタ領域を透過した第2光成分のそれぞれについて発光測定を行うことが可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明による発光測定方法は、それぞれ試料を保持可能な複数のウェルが2次元アレイ状に配置されたマイクロプレートによって保持された状態で、測定位置に配置された試料からの発光を測定する発光測定方法であって、(a)マイクロプレートのウェル内に保持された試料からの発光を含むマイクロプレートの2次元光像を導く導光光学系と、導光光学系によって導かれた2次元光像を検出して、2次元の発光画像を取得する画像取得手段とを備える発光測定装置を用い、(b)複数の光学フィルタ部がマイクロプレートの複数のウェルに対応するように2次元アレイ状に配置されたシート状のフィルタ部材を、マイクロプレートから画像取得手段への2次元光像の光路上の所定位置に配置した状態で、画像取得手段によって発光画像を取得する画像取得ステップと、(c)発光画像を含む測定データに対して解析処理を行うデータ解析ステップとを備え、(d)画像取得ステップにおいて、フィルタ部材として、複数の光学フィルタ部のそれぞれが、波長についての光透過特性が互いに異なる第1フィルタ領域、及び第2フィルタ領域を少なくとも含むフィルタ部材を用い、(e)データ解析ステップは、発光画像での光強度分布を解析データとし、ウェル内に保持された試料からの発光に対して、光学フィルタ部での第1フィルタ領域を透過した第1光成分、及び第2フィルタ領域を透過した第2光成分のそれぞれについて発光解析処理を行う解析処理ステップを含むことを特徴とする。
上記した発光測定装置及び発光測定方法においては、試料からの発光を検出する光検出手段として、2次元の発光画像を取得可能な画像取得手段を用いるとともに、マイクロプレートから画像取得手段への2次元光像の光路上に、発光の波長成分選択用のフィルタ部材を配置する。そして、マイクロプレートのウェルに対応するフィルタ部材の光学フィルタ部について、波長選択性が互いに異なる複数のフィルタ領域を設けた構成としている。
このように、フィルタ部材を介してマイクロプレートからの発光画像を画像取得手段で取得し、得られた発光画像に対して、それぞれのフィルタ領域を透過した光成分について発光解析処理を行う構成によれば、波長スペクトルが異なる複数種類の発光現象を同時に測定することができる。これにより、多色の発光測定を効率良く行うことが可能となる。
なお、上記構成においては、発光測定装置は、発光画像を含む測定データに対して解析処理を行うデータ解析手段をさらに備え、データ解析手段は、発光画像での光強度分布を解析データとし、ウェル内に保持された試料からの発光に対して、光学フィルタ部での第1フィルタ領域を透過した第1光成分、及び第2フィルタ領域を透過した第2光成分のそれぞれについて発光解析処理を行う解析処理手段を有する構成とすることが好ましい。
ここで、発光測定装置において、データ解析手段は、発光画像に対し、第1光成分について発光解析処理を行うための第1解析領域、及び第2光成分について発光解析処理を行うための第2解析領域を設定する解析領域設定手段を有することが好ましい。同様に、発光測定方法において、データ解析ステップは、発光画像に対し、第1光成分について発光解析処理を行うための第1解析領域、及び第2光成分について発光解析処理を行うための第2解析領域を設定する解析領域設定ステップを含むことが好ましい。このように、発光画像に対して、フィルタ部材での光学フィルタ部の構成に応じた複数の解析領域を設定して発光解析処理を行うことにより、多色の発光測定を確実かつ容易な方法で行うことができる。
また、フィルタ部材における光学フィルタ部は、第1フィルタ領域及び第2フィルタ領域のそれぞれの面積が、第1光成分及び第2光成分のそれぞれの測定条件に応じて設定されていることが好ましい。このように、フィルタ領域での光透過特性に対応する発光での波長成分を参照し、各光成分の測定条件に応じて光学フィルタ部での複数のフィルタ領域のそれぞれの面積、及びその面積比を設定することにより、各フィルタ領域で選択される波長成分について、それぞれ充分な精度で発光測定を行うことが可能となる。
マイクロプレートと画像取得手段との間でのフィルタ部材の設置構成については、フィルタ部材が、マイクロプレートの画像取得手段側の面上に取り付けられている構成を用いることができる。あるいは、フィルタ部材が、マイクロプレートの画像取得手段側の面上に、マイクロプレートと一体化されて設けられている構成を用いることができる。あるいは、導光光学系が、マイクロプレートの2次元光像を画像取得手段へと導くファイバ光学ブロックを有し、フィルタ部材が、ファイバ光学ブロックのマイクロプレート側の面上に取り付けられている構成を用いることができる。
本発明の発光測定装置及び発光測定方法によれば、マイクロプレートから画像取得手段への光路上に配置された発光の波長成分選択用のフィルタ部材について、マイクロプレートのウェルに対応するフィルタ部材の光学フィルタ部に波長選択性が互いに異なる複数のフィルタ領域を設けた構成とし、フィルタ部材を介して取得されたマイクロプレートからの発光画像に対して、それぞれのフィルタ領域を透過した光成分について発光解析処理を行うことにより、多色の発光測定を効率良く行うことが可能となる。
以下、図面とともに本発明による発光測定装置、及び発光測定方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、本発明による発光測定装置の一実施形態を模式的に示す構成図である。また、図2は、マイクロプレートの構成の一例を示す斜視図である。また、図3は、図2に示したマイクロプレートの断面構造を示す側面断面図である。本実施形態による発光測定装置1は、試料保持部材としてマイクロプレート20を用い、マイクロプレート20によって保持された状態で測定位置Pに配置された試料S(図3参照)からの発光現象を測定するための装置である。
なお、試料Sについては、発光測定の対象となるものであれば特に限定されないが、細胞や抗体などの生体試料が例として挙げられる。また、測定対象となる試料Sからの発光現象としては、試料Sに試薬を注入したときに生じる発光が例として挙げられる。以下、本発光測定装置1の構成について説明する。図1に示す発光測定装置1は、データ取得装置10及びデータ解析装置50を備えて構成されている。
まず、試料Sの発光の測定データの取得に用いられるデータ取得装置10について説明する。データ取得装置10は、発光測定の対象となる試料Sを保持したマイクロプレート20が内部に収容される暗箱15と、暗箱15の内部に設置されて測定位置Pに配置された試料Sからの発光の検出に用いられる画像取得部40とを有している。
本実施形態において試料保持部材として用いられているマイクロプレート20は、図2及び図3に示すように、複数のウェル(テストホール)21が2次元アレイ状に配置された板状部材であり、その複数のウェル21のそれぞれにおいて発光測定の対象となる試料Sを保持可能な構成となっている。図2に示した構成例では、複数のウェル21として、8×12=96個のウェル21が、2次元アレイ状に配置されている。また、このマイクロプレート20の底面22は、試料Sからの発光を透過可能な材質によって形成されている。さらに、マイクロプレート20の画像取得部40側の面である底面22上には、後述するシート状のフィルタ部材30が設置されている。
暗箱15内においては、マイクロプレート20は、マイクロプレートホルダ11によって保持されている。また、これらのマイクロプレート20及びホルダ11に対して、暗箱15内で所定の方向を搬送方向(図1中においては、右側から左側へと向かう方向)とするマイクロプレート搬送機構12が設置されている。
搬送機構12でのマイクロプレート20の搬送方向に対して搬入側となる暗箱15の一方側には、試料Sが保持された測定前のマイクロプレート20を所定枚数(例えば、25枚)ストックしておくための搬入側マイクロプレートストッカー13が設置されている。また、マイクロプレート20の搬送方向に対して搬出側となる暗箱15の他方側には、測定後のマイクロプレート20をストックしておくための搬出側マイクロプレートストッカー14が設置されている。
このような構成において、搬入側マイクロプレートストッカー13から暗箱15内へと搬入されたマイクロプレート20は、マイクロプレートホルダ11によって保持されるとともに搬送機構12によって搬送される。そして、マイクロプレート20は測定位置Pで一旦停止させられ、この状態で、マイクロプレート20によって保持された試料Sに対して必要な発光測定が行われる。測定完了後、マイクロプレート20は再び搬送機構12によって搬送され、搬出側マイクロプレートストッカー14へと搬出される。なお、図1においては、搬送機構12、及びストッカー13、14については、マイクロプレート20を搬入、搬送、搬出するための具体的な構成の図示を省略している。
発光測定の実行時にマイクロプレート20、及びそれに保持された試料Sが配置される測定位置Pに対し、測定位置Pの上方には、マイクロプレート20の各ウェル21内の試料Sに対して発光測定用の試薬を注入するための分注装置16が設置されている。発光測定に用いられる発光試薬としては、例えば、ルシフェラーゼ、エクオリン、ルミノールなどがある。また、図1においては、分注装置16がマイクロプレート20上方の注入位置にある状態を示しているが、この分注装置16については、注入位置に加えて、分注装置交換位置、試薬吸引位置、洗浄位置を移動可能に構成することが好ましい。
測定位置Pの下方には、ウェル21内に収容された試料Sからマイクロプレート20の底面22、及びフィルタ部材30を介して放出される発光の測定に用いられる画像取得部40が設置されている。本実施形態においては、画像取得部40は、試料Sからの発光による2次元の発光画像を取得可能な撮像装置45を有している。この撮像装置45は、例えば、高感度の2次元フォトンカウンティングカメラを用いて構成することができる。また、必要があれば、2次元カメラの前段にイメージ増倍管、リレーレンズ等を配置して画像取得部40を構成しても良い。
また、発光測定時にマイクロプレート20が配置される測定位置Pと、画像取得部40の撮像装置45との間には、導光光学系41が設置されている。この導光光学系41は、複数のウェル21のそれぞれに試料Sが保持されたマイクロプレート20を底面22側からみた2次元光像を画像取得部40へと導く光学系である。画像取得部40は、導光光学系41によって所定の導光条件で導かれた試料Sからの発光を含むマイクロプレート20の2次元光像を検出して、発光測定に必要な2次元の発光画像を取得する。なお、図1においては、導光光学系41での2次元光像の光路を、実線によって模式的に示している。
導光光学系41の具体的な構成については、マイクロプレート20及び撮像装置45の構成等に応じ、必要な機能(例えば集光機能、光像縮小機能等)を実現可能な光学素子によって適宜構成すれば良い。特に、この導光光学系41は、画像取得部40において発光画像を好適に取得するため、マイクロプレート20の2次元光像を縮小しつつ画像取得部40へと導く縮小光学系を含むことが好ましい。
図4は、マイクロプレート20、導光光学系41、及び画像取得部40を含む光学系の一例を示す構成図である。本構成例においては、導光光学系41として、マイクロプレート20及びその底面22側のフィルタ部材30と、画像取得部40との間に配置されたファイバ光学ブロック42を用いている。また、上記構成において、フィルタ部材30は、マイクロプレート20から画像取得部40への2次元光像の光路上に配置されている。
ファイバ光学ブロック(ファイバ光学プレート)42は、多数の光ファイバを束にすることで光像を伝達可能に形成された光学素子である。また、ここでのファイバ光学ブロック42は、ファイバプレート20側から画像取得部40側へと断面積が小さくなるテーパ形状に形成されており、縮小光学系として機能する構成となっている。なお、図4においては、説明のため、マイクロプレート20及びフィルタ部材30とファイバ光学ブロック42、及びファイバ光学ブロック42と画像取得部40について、それぞれ間をあけた配置で図示しているが、これらは直接光学的に接続された構成であっても良い。
次に、試料Sを保持するマイクロプレート20に対して設けられたフィルタ部材30について説明する。図5は、マイクロプレート20及びフィルタ部材30の構成の一例について示す図である。なお、ここでは、説明の便宜のため、8×12=96個のウェル21が2次元アレイ状に配置された構成のマイクロプレート20を例示するとともに、その構造を一部簡略化して示し、また、各ウェル21の平面形状を矩形状とする。
図5(a)は、マイクロプレート20及びフィルタ部材30の側面断面構造を示し、図5(b)は、画像取得部40側からみたフィルタ部材30の平面構造を示している。図5(b)に示すように、マイクロプレート20は、それぞれ8個のウェル21が配置された12列のウェル列L,L,…,L,…,L12からなる2次元のウェル構造を有している。このようなマイクロプレート20に対し、その底面22上に設けられたシート状のフィルタ部材(フィルタシート)30には、上記したウェル列L〜L12にそれぞれ対応するように形成された、12列の光学フィルタ部31〜3112が設けられている。
フィルタ部材30の光学フィルタ部31(i=1〜12)は、対応するウェル列Lにおけるウェル21の配列方向(図中の縦方向)に沿って延びる形状に形成されている。これにより、光学フィルタ部31は、ウェル列Lを構成する8個のウェル21に対応する8個の光学フィルタ部を合わせたものとなっている。すなわち、この12列の光学フィルタ部31〜3112を有するフィルタ部材30の構成は、2次元アレイ状に配置されたウェル21に対応するように96個の光学フィルタ部を2次元アレイ状に設けた構成と同等となっている。
また、上記のように複数のウェル21に対応するように配置された光学フィルタ部31のそれぞれは、図5に示すように、ウェル列Lの中心線を境界として、第1フィルタ領域31a(図中の左側の領域)、及び第2フィルタ領域31b(図中の右側の領域)を有して構成されている。これらのフィルタ領域31a、31bは、波長についての光透過特性が互いに異なるように形成されている。
次に、測定データの解析に用いられるデータ解析装置50について説明する。データ解析装置50は、画像取得部40によって取得された発光画像を含む測定データに対して解析処理を行う解析手段である。また、データ解析装置50は、データ取得装置10の各部の動作を制御することによって、本発光測定装置1における試料Sに対する発光測定を制御する。また、図1においては、データ解析装置50に対して、測定結果等を表示する表示装置71と、データの入力や発光測定に必要な指示の入力等に用いられる入力装置72とが接続されている。
図6は、図1に示した発光測定装置1に用いられるデータ解析装置50の構成の一例を示すブロック図である。本データ解析装置50は、解析処理部51と、解析領域設定部56とを有して構成されている。解析処理部51は、データ取得装置10の画像取得部40によって取得された発光画像での光強度分布を解析データとして、試料Sについての発光解析処理を行う解析処理手段である。本構成例においては、解析処理部51は、発光強度算出部52と、解析データ選択部53とを有している。
解析データ選択部53は、データ取得装置10から入力された測定データの発光画像に対して設定された解析領域を参照し、発光画像の画像データから解析領域に基づいて必要なデータを選択して解析データとする。また、発光強度算出部52は、解析データ選択部53によって選択された解析データを用い、試料Sについての発光解析処理として、その発光強度を算出する処理を行う(解析処理ステップ)。この発光強度は、例えば解析領域内での光強度分布における平均光強度として算出される。
また、図6に示す解析処理部51においては、データ取得装置10から入力される発光画像などの測定データに対して、測定データ補正部54が設けられている。測定データ補正部54は、画像取得部40によって取得された発光画像に対するダーク補正、シェーディング補正など、測定データに対して必要な補正を行う。ここで、ダーク補正は、撮像装置45の暗中での出力分を測定データから差し引く補正である。また、シェーディング補正は、撮像装置45や導光光学系41を含む光学系に起因するデータばらつきについての補正である。
解析処理部51において発光画像に対して適用される解析領域は、解析領域設定部56において設定される。本実施形態においては、この解析領域は、マイクロプレート20の各ウェル21に対して配置されているフィルタ部材30の光学フィルタ部31の構成に対応するように設定される(解析領域設定ステップ)。
すなわち、ウェル21に対応する光学フィルタ部31は、図5(b)に示したように、波長に対する光透過特性が互いに異なる2つのフィルタ領域31a、31bに分けられた構成となっている。このとき、ウェル21内の試料Sからの発光に対し、光学フィルタ部31での第1フィルタ領域31aを透過した第1光成分と、第2フィルタ領域31bを透過した第2光成分とでは、発光の異なる波長成分が選択された光成分となる。また、これらの第1光成分の像(第1フィルタ領域31aの像)と、第2光成分の像(第2フィルタ領域31bの像)とは、画像取得部40で取得される2次元の発光画像中において、異なる領域に結像される。
これに対して、解析領域設定部56では、画像取得部40で得られた発光画像に対し、第1光成分について発光解析処理を行うための第1解析領域、及び第2光成分について発光解析処理を行うための第2解析領域が設定される。これにより、解析処理部51においては、第1フィルタ領域31aを透過した第1光成分、及び第2フィルタ領域31bを透過した第2光成分のそれぞれについて、発光解析処理が行われる。
また、図6に示すデータ解析装置50においては、データ記憶手段として、測定データ記憶部61、及び補正データ記憶部63が設けられている。測定データ記憶部61は、データ取得装置10から入力された測定データ、あるいは測定データ補正部54によって補正された測定データ等の格納に用いられる。また、補正データ記憶部63は、測定データ補正部54で測定データの補正を行う際に必要な補正データ等の格納に用いられる。
図7は、図6に示したデータ解析装置50のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。本構成例におけるデータ解析装置50は、バス80と、バス80に接続されたCPUなどの演算部81とを有している。また、バス80には、画像メモリ82、外部装置接続用のインターフェース83、プログラム記憶部84、及びデータ記憶部85が接続されており、これによってデータ解析装置50が構成されている。
画像メモリ82は、データ取得装置10の画像取得部40で取得された発光画像などの画像データの入力に用いられる。インターフェース83は、発光測定装置1を構成するデータ取得装置10などの各装置を接続するために用いられる。プログラム記憶部84は、データ取得装置10の動作、データ取得装置10で取得された測定データの解析処理等に必要なプログラムが格納され、また、必要に応じて作業領域、パラメータ領域等が設けられる。データ記憶部85は、例えば、図6に示した構成におけるデータ記憶部61、63に対応している。
また、このデータ取得装置50のバス80には、表示装置71として用いられるモニタ73、及び入力装置72として用いられるキーボード74、マウス75等が接続されている。また、必要に応じて、ハードディスクなどの外部記憶装置をさらに接続しても良い。
以上の構成において、試料Sがウェル21内に保持されたマイクロプレート20が暗箱15内で測定位置Pに配置されると、データ解析装置50は、分注装置16に対して試薬の分注を指示する。指示を受けた分注装置16は、発光測定に用いられる試薬をマイクロプレート20の各ウェル21へと分注する(試薬注入ステップ)。このとき、ウェル21内において、試料Sと注入された試薬との相互作用の結果として光が発生する。
ウェル21内で生じた試料Sからの発光を含む2次元光像は、マイクロプレート20の底面22、フィルタ部材30、及び導光光学系41を介して画像取得部40へと導かれ、撮像装置45によって2次元の発光画像が取得される(画像取得ステップ)。画像取得部40で取得された発光画像を含む測定データは、データ解析装置50へと送られる。そして、データ解析装置50は、入力された測定データに対して、図6に関して上述したように試料Sの評価等に必要な解析処理を行う(データ解析ステップ)。
本実施形態による発光測定装置1、及び発光測定方法の効果について説明する。
図1〜図7に示した発光測定装置1、及び発光測定方法においては、試料Sからの発光を検出する光検出手段として、2次元の発光画像を取得可能な撮像装置45を有する画像取得部40を用いるとともに、マイクロプレート20から画像取得部40への2次元光像の光路上に、試料Sからの発光のうちで測定したい波長成分を選択するためのフィルタ部材30を配置する。そして、マイクロプレート20のウェル21に対応するフィルタ部材30の光学フィルタ部31について、波長選択性が互いに異なる複数のフィルタ領域31a、31bを設けた構成としている。
このように、フィルタ部材30を介してマイクロプレート20からの発光画像を画像取得部40で取得し、得られた発光画像を用いて、第1フィルタ領域31a、及び第2フィルタ領域31bのそれぞれを透過した第1光成分、第2光成分について発光測定を行うことを可能とした構成によれば、波長スペクトルが異なる複数種類の発光現象を同時に測定することができる。これにより、多色の発光測定を効率良く行うことが可能となる。
このような発光現象としては、例えば、発光波長565nmのルシフェラーゼ反応(中性下)、及び発光波長430nmのルミノール反応(水溶液中)がある。また、これらの発光現象に対してフィルタ領域31a、31bに用いることが可能な光学フィルタとしては、例えば、波長560nm以下の光成分をカットするシャープカットフィルタ(FUJI SC 56、富士フィルム製)、及び波長420nm付近の光成分を透過するバンドパスフィルタ(FUJI BPB 42、富士フィルム製)がある。
ここで、文献3:特許第3452566号公報には、カメラの前段に波長選択フィルターを切り換える回転ディスクを配置した構成が記載されている。また、文献4:特開2002−310894号公報には、検出可能な光の波長が互いに異なる2つのカメラを設置した構成が記載されている。しかしながら、これらの構成では、試料Sからの多色の発光現象を同時に測定することができないなど、多色の発光の測定効率の点で問題がある。これに対して、上記した発光測定装置1は、画像取得部40に対して、2次元光像の光路上に、波長選択性が互いに異なる複数のフィルタ領域を用いて光学フィルタ部を構成したフィルタ部材を配置することにより、複数種類の発光現象を同時に測定することを可能にするものである。
また、図6に示した構成のデータ解析装置50では、解析領域設定部56において、2次元の発光画像に対し、第1フィルタ領域31aを透過した第1光成分についての第1解析領域、及び第2フィルタ領域31bを透過した第2光成分についての第2解析領域を設定して発光解析処理を行っている。このように、発光画像に対して、フィルタ部材30での光学フィルタ部31の構成に応じた複数の解析領域を設定して発光解析処理を行うことにより、多色の発光測定を確実かつ容易な方法で行うことができる。
ただし、これらの第1光成分及び第2光成分に対する発光解析処理については、上記のように解析領域を設定する方法に限らず、他の方法で発光解析処理を行っても良い。一般には、データ解析装置50の解析処理部51は、発光画像での光強度分布を解析データとし、マイクロプレート20のウェル21内に保持された試料Sからの発光に対して、光学フィルタ部31での第1フィルタ領域31aを透過した第1光成分、及び第2フィルタ領域31bを透過した第2光成分のそれぞれについて発光解析処理を行うように構成されていれば良い。
また、マイクロプレート20と画像取得部40との間でのフィルタ部材30の設置構成については、図3及び図4に示した構成例では、マイクロプレート20の画像取得部40側の底面22上にシート状のフィルタ部材30を設置した構成としている。
このような構成では、具体的には、フィルタ部材30をマイクロプレート20とは別の部材とし、必要に応じてマイクロプレート20の底面22にフィルタ部材30のシートを取り付ける構成を用いることができる。この場合、取り付けるフィルタシートの種類により、試料Sの発光測定において、様々な波長成分を有する発光現象に対応することが可能である。また、マイクロプレート20の種類への対応も容易である。
あるいは、フィルタ部材30が、マイクロプレート20の底面22上に、マイクロプレート20と一体化されて設けられている構成を用いることができる。この場合、マイクロプレート20自体が、その底面が光学フィルタとして機能する試料保持部材となる。このような一体型の構成では、ウェル21と光学フィルタ部31との位置合わせを確実に行うことができ、それに対応する解析領域の設定が容易であるという利点がある。また、フィルタ部材30の設置構成については、図4に示した構成例以外にも、様々な構成を用いて良い。
図8は、マイクロプレート20、導光光学系41、及び画像取得部40を含む光学系の他の例を示す構成図である。本構成例においては、導光光学系41として、図4の構成と同様に、マイクロプレート20と、画像取得部40との間に配置されたファイバ光学ブロック42を用いている。また、このファイバ光学ブロック42に対し、そのマイクロプレート側の上面42a上にフィルタ部材30aが取り付けられている。この構成では、光学フィルタ部31の構成に対応する解析領域の設定が容易である。また、複数のマイクロプレート20についての発光測定にフィルタ部材30aを継続的に使用することが可能であるため、発光測定のランニングコストが安価となる。
図9は、マイクロプレート20、導光光学系41、及び画像取得部40を含む光学系のさらに他の例を示す構成図である。本構成例においては、導光光学系41として、図4の構成と同様に、マイクロプレート20と、画像取得部40との間に配置されたファイバ光学ブロック42を用いている。また、このファイバ光学ブロック42に対し、その画像取得部40側の底面42b上にフィルタ部材30bが取り付けられている。この構成では、フィルタ部材30bの面積が小さくなる。
なお、図8、図9に示した例のように、フィルタ部材30a、30bがファイバ光学ブロック42の端面に取り付けられている構成では、フィルタ部材を継続的に使用することが可能であるため、発光測定のランニングコストが安価となる。ただし、この構成では、例えば、96ウェルのマイクロプレート用に作製されたフィルタ部材がファイバ光学ブロック42に取りつけられている場合、384ウェル、あるいは1536ウェルなどのウェル数が異なるマイクロプレートを用いた発光測定への適用について制約が生じ得る。この場合には、使用するマイクロプレートのウェル数に応じて作製されたフィルタ部材へ取り替えることが好ましい。あるいは、各種のマイクロプレートに対応させてフィルタ部材が取り付けられたファイバ光学ブロックを複数用意しておき、マイクロプレートの種類に応じて、適宜ファイバ光学ブロックを選択または取り替える構成としても良い。
図10は、マイクロプレート20、導光光学系41、及び画像取得部40を含む光学系のさらに他の例を示す構成図である。本構成例においては、導光光学系41として、縮小光学系としての機能を有するレンズ光学系43を用いている。また、フィルタ部材30の設置構成については、図4の構成と同様に、マイクロプレート20の底面22上にフィルタ部材30を設置した構成としている。このように、マイクロプレート20からの2次元光像を画像取得部40へと導く導光光学系41については、様々な構成の光学系を用いることが可能である。
フィルタ部材30における光学フィルタ部31の構成、発光解析処理における解析領域の設定等について、さらに具体的に説明する。なお、発光解析処理における解析領域は、画像取得部40で取得されたフィルタ部材30の像を含む2次元の発光画像上で設定されるものであるが、以下においては、説明の便宜のため、フィルタ部材30の構成と、設定される解析領域とを同一図面上で対応させて示すこととする。また、以下に示すフィルタ部材30の構成例では、光学フィルタ部31はマイクロプレート20のウェル21と一対一で対応するように2次元アレイ状に配置されているものとする。
図11は、フィルタ部材30の構成の一例を示す図である。本構成例においては、ウェル21に対応する光学フィルタ部31は、その正方形の外形形状の縦の中心線を境界として分割されて、第1フィルタ領域31a、及び第2フィルタ領域31bの2つのフィルタ領域によって構成されている。これに対して、発光画像上での第1解析領域Ra、及び第2解析領域Rbは、対応するフィルタ領域31a、31bをそれぞれ透過した光成分が選択される領域に設定される。そして、これらの解析領域Ra、Rbのそれぞれについて発光解析処理を行うことにより、例えば図12に発光強度の時間変化の例のグラフGa、Gbを示すように、試料Sからの発光の各波長成分(2色)についての発光特性の情報が得られる。
なお、このように2つのフィルタ領域によって光学フィルタ部31が構成される場合、図5に示したように、ウェル列に対応する複数の光学フィルタ部31を合わせた、ウェル列でのウェルの配列方向に沿って延びる形状の光学フィルタ部の構成とすることも可能である。ただし、この場合においても、解析領域の設定については、図11に示したように各ウェルに対応するように個別に設定される。また、図11においては、解析領域Ra、Rbをフィルタ領域31a、31bよりもやや小さい面積で設定しているが、フィルタ領域31a、31bに対応する領域の全体を解析領域Ra、Rbとし、解析領域Ra、Rb同士が直接に隣接するように設定しても良い。
図13は、フィルタ部材30の構成の他の例を示す図である。本構成例においては、光学フィルタ部31は、その正方形の外形形状の縦の中心線、及び横の中心線を境界として分割されて、第1フィルタ領域31a、第2フィルタ領域31b、第3フィルタ領域31c、及び第4フィルタ領域31dの4つのフィルタ領域によって構成されている。これに対して、発光画像上での第1解析領域Ra、第2解析領域Rb、第3解析領域Rc、及び第4解析領域Rdは、対応するフィルタ領域31a、31b、31c、31dをそれぞれ透過した光成分が選択される領域に設定される。そして、これらの解析領域Ra、Rb、Rc、Rdのそれぞれについて発光解析処理を行うことにより、例えば図14に発光強度の時間変化の例のグラフGa、Gb、Gc、Gdを示すように、試料Sからの発光の各波長成分(4色)についての発光特性の情報が得られる。
図15は、フィルタ部材30の構成のさらに他の例を示す図である。本構成例における光学フィルタ部31は、図13に示したものと同様の構成を有しているが、その外形形状が正方形ではなく円形となっている点で異なる構成となっている。このような構成は、例えば、マイクロプレート20でのウェル21の平面形状が正方形ではなく円形である場合に適用可能である。
また、上記の図5、図11、図13、及び図15に示したフィルタ部材30では、いずれも光学フィルタ部31の複数のフィルタ領域がそれぞれ同じ面積を有する構成となっている。これに対して、フィルタ部材30における光学フィルタ部31は、複数のフィルタ領域(例えば、第1フィルタ領域31a及び第2フィルタ領域31b)のそれぞれの面積が、それらを透過する複数の光成分(例えば、第1光成分及び第2光成分)のそれぞれの測定条件に応じて設定されていることが好ましい。
このように、フィルタ領域での光透過特性に対応する発光での波長成分を参照し、各光成分の測定条件に応じて光学フィルタ部での複数のフィルタ領域のそれぞれの面積、及びその面積比を設定することにより、各フィルタ領域で選択される波長成分について、それぞれ充分な精度で発光測定を行うことが可能となる。ここで、フィルタ領域の面積を設定する際に参照すべき測定条件としては、例えば、画像取得部40において撮像装置45として用いられるカメラの分光感度特性、試料Sでの発光現象において予想される発光強度バランス(例えば試料S中での遺伝子発現量、発光効率等によって生じる強度差)などが挙げられる。
図16は、画像取得部40における撮像装置45の分光感度特性の一例を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は光の波長(nm)を示し、縦軸は撮像装置45での相対感度(%)を示している。このような分光感度特性において、第1フィルタ領域31aで選択される光成分の波長域(青)をSa、第2フィルタ領域31bで選択される光成分の波長域(赤)をSbとすると、相対感度の比率はおよそ青:赤=4:1である。
これに対して、図17に示すように、第1フィルタ領域31aの面積:第2フィルタ領域31bの面積=1:4となるように光学フィルタ部31を構成する。このような構成とすることにより、その全体として発光の各光成分に対する測定感度を合わせることが可能である。このようなフィルタ領域の面積の設定方法については、試料Sでの発光強度バランスに応じた設定についても同様である。また、本構成例では2つのフィルタ領域を有する場合の光学フィルタ部の構成を示したが、例えば図18に4つのフィルタ領域を有する場合の構成を例示するように、フィルタ領域の個数に限らず、上記したフィルタ領域の面積の設定方法を適用可能である。
本発明による発光測定装置及び発光測定方法は、上記した実施形態及び構成例に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、発光測定装置の具体的な構成については、図1に示した発光測定装置1は、その構成の一例を示すものであり、一般には、導光光学系及び画像取得部を含む光学系の構成、分注装置の構成、発光測定の条件等に応じて、様々な構成を用いて良い。また、発光画像を含む測定データに対して解析処理を行うデータ解析装置50については、発光測定装置1とは別に設ける構成としても良い。
本発明は、多色の発光測定を効率良く行うことが可能な発光測定装置、及び発光測定方法として利用可能である。
発光測定装置の一実施形態を模式的に示す構成図である。 マイクロプレートの構成の一例を示す斜視図である。 図2に示したマイクロプレートの断面構造を示す側面断面図である。 マイクロプレート、導光光学系、及び画像取得部を含む光学系の一例を示す構成図である。 マイクロプレート及びフィルタ部材の構成の一例を示す図である。 データ解析装置の構成の一例を示すブロック図である。 図6に示したデータ解析装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 マイクロプレート、導光光学系、及び画像取得部を含む光学系の他の例を示す構成図である。 マイクロプレート、導光光学系、及び画像取得部を含む光学系の他の例を示す構成図である。 マイクロプレート、導光光学系、及び画像取得部を含む光学系の他の例を示す構成図である。 フィルタ部材の構成の一例を示す図である。 図11に示したフィルタ部材を用いた発光測定の例を示すグラフである。 フィルタ部材の構成の他の例を示す図である。 図13に示したフィルタ部材を用いた発光測定の例を示すグラフである。 フィルタ部材の構成の他の例を示す図である。 画像取得部における撮像装置の分光感度特性の一例を示すグラフである。 フィルタ部材の構成の他の例を示す図である。 フィルタ部材の構成の他の例を示す図である。
符号の説明
1…発光測定装置、10…データ取得装置、11…マイクロプレートホルダ、12…搬送機構、13…搬入側マイクロプレートストッカー、14…搬出側マイクロプレートストッカー、15…暗箱、16…分注装置、20…マイクロプレート、21…ウェル、22…底面、30、30a、30b…フィルタ部材、31…光学フィルタ部、31a…第1フィルタ領域、31b…第2フィルタ領域、31c…第3フィルタ領域、31d…第4フィルタ領域、40…画像取得部、41…導光光学系、42…ファイバ光学ブロック、43…レンズ光学系、45…撮像装置、
50…データ解析装置、51…解析処理部、52…発光強度算出部、53…解析データ選択部、54…測定データ補正部、56…解析領域設定部、61…測定データ記憶部、63…補正データ記憶部、71…表示装置、72…入力装置、73…モニタ、74…キーボード、75…マウス、80…バス、81…演算部、82…画像メモリ、83…インターフェース、84…プログラム記憶部、85…データ記憶部。

Claims (9)

  1. それぞれ試料を保持可能な複数のウェルが2次元アレイ状に配置されたマイクロプレートによって保持された状態で測定位置に配置された試料からの発光を測定する発光測定装置であって、
    マイクロプレートのウェル内に保持された試料からの発光を含む前記マイクロプレートの2次元光像を導く導光光学系と、
    前記導光光学系によって導かれた前記2次元光像を検出して、2次元の発光画像を取得する画像取得手段と、
    前記マイクロプレートから前記画像取得手段への前記2次元光像の光路上の所定位置に配置され、複数の光学フィルタ部が前記マイクロプレートの複数のウェルに対応するように2次元アレイ状に配置されたシート状のフィルタ部材とを備え、
    前記フィルタ部材は、前記複数の光学フィルタ部のそれぞれが、波長についての光透過特性が互いに異なる第1フィルタ領域、及び第2フィルタ領域を少なくとも含み、前記試料からの発光に対して、前記第1フィルタ領域を透過した第1光成分、及び前記第2フィルタ領域を透過した第2光成分のそれぞれについて発光測定を行うことが可能に構成されていることを特徴とする発光測定装置。
  2. 前記発光画像を含む測定データに対して解析処理を行うデータ解析手段を備え、
    前記データ解析手段は、前記発光画像での光強度分布を解析データとし、前記ウェル内に保持された前記試料からの発光に対して、前記光学フィルタ部での前記第1フィルタ領域を透過した前記第1光成分、及び前記第2フィルタ領域を透過した前記第2光成分のそれぞれについて発光解析処理を行う解析処理手段を有することを特徴とする請求項1記載の発光測定装置。
  3. 前記データ解析手段は、前記発光画像に対し、前記第1光成分について前記発光解析処理を行うための第1解析領域、及び前記第2光成分について前記発光解析処理を行うための第2解析領域を設定する解析領域設定手段を有することを特徴とする請求項2記載の発光測定装置。
  4. 前記光学フィルタ部は、前記第1フィルタ領域及び前記第2フィルタ領域のそれぞれの面積が、前記第1光成分及び前記第2光成分のそれぞれの測定条件に応じて設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の発光測定装置。
  5. 前記フィルタ部材は、前記マイクロプレートの前記画像取得手段側の面上に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の発光測定装置。
  6. 前記フィルタ部材は、前記マイクロプレートの前記画像取得手段側の面上に、前記マイクロプレートと一体化されて設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の発光測定装置。
  7. 前記導光光学系は、前記マイクロプレートの前記2次元光像を前記画像取得手段へと導くファイバ光学ブロックを有し、
    前記フィルタ部材は、前記ファイバ光学ブロックの前記マイクロプレート側の面上に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の発光測定装置。
  8. それぞれ試料を保持可能な複数のウェルが2次元アレイ状に配置されたマイクロプレートによって保持された状態で測定位置に配置された試料からの発光を測定する発光測定方法であって、
    マイクロプレートのウェル内に保持された試料からの発光を含む前記マイクロプレートの2次元光像を導く導光光学系と、前記導光光学系によって導かれた前記2次元光像を検出して、2次元の発光画像を取得する画像取得手段とを備える発光測定装置を用い、
    複数の光学フィルタ部が前記マイクロプレートの複数のウェルに対応するように2次元アレイ状に配置されたシート状のフィルタ部材を、前記マイクロプレートから前記画像取得手段への前記2次元光像の光路上の所定位置に配置した状態で、前記画像取得手段によって前記発光画像を取得する画像取得ステップと、
    前記発光画像を含む測定データに対して解析処理を行うデータ解析ステップとを備え、
    前記画像取得ステップにおいて、前記フィルタ部材として、前記複数の光学フィルタ部のそれぞれが、波長についての光透過特性が互いに異なる第1フィルタ領域、及び第2フィルタ領域を少なくとも含むフィルタ部材を用い、
    前記データ解析ステップは、前記発光画像での光強度分布を解析データとし、前記ウェル内に保持された前記試料からの発光に対して、前記光学フィルタ部での前記第1フィルタ領域を透過した第1光成分、及び前記第2フィルタ領域を透過した第2光成分のそれぞれについて発光解析処理を行う解析処理ステップを含む
    ことを特徴とする発光測定方法。
  9. 前記データ解析ステップは、前記発光画像に対し、前記第1光成分について前記発光解析処理を行うための第1解析領域、及び前記第2光成分について前記発光解析処理を行うための第2解析領域を設定する解析領域設定ステップを含むことを特徴とする請求項8記載の発光測定方法。
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